

外壁塗装の必要性
家の購入をされた後、7~10年程度で必要となるメンテナンスが外壁塗装です。
外壁塗装による効果は、家の見た目をよくするだけではありません。
きちんと外壁塗装を行っておかなければ、家に様々なダメージが入る結果となってしまいます。
今回は、外壁塗装の必要性についてご説明します。
1.外壁塗装の目的
一般的に外壁塗装は、家の外壁をきれいに保つために行うものを思われていますが、
外壁塗装を行う本当の目的は、それだけではありません。
外壁塗装を行う最も重要な目的は、外壁を「保護」するです。
外壁は、毎日、紫外線や雨を受けています。
その紫外線や雨から外壁を守っているのは、塗膜と言われる塗料の膜になります。
この塗膜も当然ながら劣化しますので、定期的に塗りなおさなければ、本来の効果を得ることができなくなります。
塗膜は、日焼け止めクリームをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
海やプールに行くときだけでなく、ちょっとした外出の時にも、特に女性は日焼け止めクリームを使われていると思います。
日焼け止めクリームによって、きれいな肌を紫外線から保護しています。
この日焼け止めクリームも、汗や雨によって、徐々に劣化していきます。
すると、きれいな肌を保護するための機能が劣化してしまい、肌に日焼けというダメージが生じてしまいます。
そうならないために、定期的に日焼け止めクリームを塗りなおしていると思います。
外壁塗装も同じで、劣化してしまうと、外壁にダメージが生じてしまいますので、定期的に塗りなおす必要があるのです。
2.外壁塗装を行うべき時期
塗膜によって紫外線や雨から、外壁を保護するために行う必要がある外壁塗装ですが、
この塗膜の耐用年数は一般的には7~10年と言われています。
しかし、それはあくまで目安であって、外壁を保護する機能が失われている症状が出た場合は、
外壁塗装を検討しなければなりません。
外壁塗装が劣化してきたと判断するポイントは、次の通りです。
- ①塗装にツヤが無くなってきた。
- ②塗装が色褪せてきた。
- ③塗装を手で触ると粉がつく。
- ④外壁にカビやコケが生えてきた。
- ⑤外壁にひび割れが目立つ。
- ⑥塗料が剥がれてきた。
この中で、外壁塗装の最適な時期は③か④と言われています。
⑤以降の症状の場合は、できるだけ早めに手を打たなければ、外壁にダメージが入ってしまうこととなります。
特に⑥まで進行した場合は、下地の補修等も必要となるケースがありますので、
少なくとも⑤の段階までには外壁塗装を行っておかなければなりません。
3.外壁塗装を行わなかった場合の症状
外壁塗装を行わなかった場合、塗膜による外壁の保護が機能していません。
つまり、外壁を紫外線や雨から守ることができないという状態になります。
そのまま放置しておくと、外壁から内部に雨水が侵入してしまいます。
水分の侵入により、高湿の状態が続くと、木材が腐敗してしまうことにつながりますので、
雨漏りや家の耐久性の低下につながる可能性が高くなります。
ここでは、外壁塗装を行わなければどうなるかを順序立ててご説明します。
①塗膜による防水効果の低下
外壁塗装を行わなければ、塗膜による防水効果は徐々に薄れてきます。
そのため、塗りたての頃は、きちんと防げていた雨を防ぐことができなくなり、徐々に外壁や内壁に、水分が侵入してしまうこととなります。
②外壁塗装のひび割れ
①の状態では、防水効果が低下しているだけであるため、大量の水分が侵入することは、あまりありません。
しかし、外壁塗装にひび割れが発生すると、そのひび割れから直接、雨等による水分が侵入してしまうこととなります。
そのため、①の状態よりも、多くの水分が簡単に侵入してしまいます。
③外壁の反り
②の状態とほぼ同時期に発生するのが、外壁の反りです。
外壁そのものが反ってしまいますので、外壁にとって、計り知れないダメージとなってしまいます。
④外壁内部の腐食
②の状態が続くと、外壁内部に水分がたまり続けることとなり、木材の腐食が始まります。
このまま放置してしまうと、腐食により外壁が崩れる可能性も出てきます。
⑤雨漏り
外壁が腐食することにより、徐々に屋根や外壁で水分を受けきれなくなり、
水分が垂れてくることになります。これが雨漏りです。
⑥家の傾き
家を支える木材部分が、水分により腐食してしまうと、最悪のケースでは家が傾く可能性が生じます。
また、目に見えて傾きがなくても、少しずつ腐食によって変形することによって、
家に隙間が生じてしまい、断熱効果が低下してしまいます。
4.まとめ
外壁塗装は、外観をよくするためだけではなく、家を保護するために行う重要なメンテナンスです。
外壁塗装は、7~10年といった周期で実施する必要があり、
費用も高額ですので、進んで実施したいと思われる方は少ないでしょう。
しかし、外壁塗装を実施しなかったことによって、
家が受けるダメージを考えた場合、外壁塗装を蔑ろにすることはできません。
人生で最も高い買い物である家を、少しでも長く、
快適に使い続けるためには、定期的に外壁塗装を行っておく必要があります。
外壁塗装には適した季節
塗料が乾きやすいことはもちろんのこと、職人が作業しやすいことまでも考えてあげると、
春・秋が比較的適した季節と言えます。
気候が良いため作業がしやすく、湿度が低いため塗料も乾きやすいからです。
また、工事中は窓を開けられませんが、湿気が少なく室内気温もさほど影響がなく、
気候が良いことは、施主さんにとっても好都合です。
このことから、最も工事町中で見かけられる時期ではないでしょうか。
しかしながら現在塗料の性能も昔と比べ格段に良くなったので、
外壁塗装においてさほど不向きな季節はありません。
都合がつかず、1年先延ばしにするくらいなら、なるべく早めに工事をしておいたほうが良いでしょう。
ただ梅雨にずれ込めば、湿気の多い季節に窓を開けられないことと、
工期が延びる可能性があることが心配です。
しかし職人がしっかりと乾いた状態で塗装を行えば、塗装にはなんの問題もありません。
(ただ工期が追われている業者さんは、納期の関係で不十分な乾きで塗装する場合がありますので確認が必要です)
梅雨が明けて夏本番を迎える頃は、気温が高いので塗料の乾燥が良く、
外壁塗装には決して不向きな季節ではありません。
乾燥が良ければ作業も早く進みます。
室内がこもり温度が温度が上がってしまいますが、
窓を開けられない不快さはエアコンでカバーすると良いでしょう。
炎天下で作業をする職人にとっては少し辛い作業になりますが、
この時期に行う人も多くいます。
秋も春と同じく気候が良く、作業がしやすい適した季節です。
ただ、春に比べると台風などの天候不良が多いですが、
足場のネットを外すなどしっかりと対策を練れば、さほど影響が無いといえます。
冬は気温が低く塗料の乾きがおそいです。
しかしながら昔と比べ、塗料の品質も良くなり殆どの塗料が半日で乾いてしまいます。
(しかしながら夏と比べると、一日二日間隔をあける必要はあります。)
屋根に降りる霜によって屋根表面が塗れます。
こういった場合はしっかりと乾かし、お昼後に塗装するなど、
しっかりと対応しなければいけません。
以上、季節ごとの特徴をですが、
特にひび割れ等が出ている場合は、早急に工事をすることをおすすめします。
外壁塗装のタイミング
外壁塗装工事を依頼するタイミングは、新築後10年程度経過した時点が一つの目安になります。
ただし、南向きで日当たりの良い建物は、紫外線の影響を受けて劣化の進行が早くなるため、
早めに外壁塗装をすることが必要です。
建物の美観を保つためには定期的に外壁塗装をすることが不可欠ですので、
工事代を積み立てておくことが望ましいです。
日当たりの悪い北向きの建物も、外壁の塗装の劣化の進行が早くなります。
日当たりが悪いと湿気がこもって外壁にカビが発生します。
外壁にカビが発生すると外壁が劣化するため、外壁がカビで黒ずんできて、
とても気になるようでしたら、塗替えをお勧めいたします。
建物の外壁にクラックが生じた場合も外壁塗装をすることが必要です。
そのまま放置しておくとクラックは大きくなり、とくにモルタル外壁やALC外壁ですと
またそこから雨水が侵入して建物本体を痛める危険性が高まるため、早めに対処することが大切です。
ただやはり1番は自分自身が納得いく時期が1番です。
業者の謳い文句にはだまされないで、
しっかりと知識を備えたり、知人に相談したりして備えてきましょう。
(判断を焦らせる業者さんは、本当に多い業界なんです・・・)
また建物の外壁を塗装する際には、屋根も同時に塗装することが望ましいです。
外壁と屋根を同時に塗装すると、建物全体がピカピカになります。
トータルの工事代も安くなりますので、外壁と屋根を同時に塗装することをお勧めします。
屋根の塗装工事を行うと、塗膜に厚みがつき、雨漏り対策にもつながります。
建物の色んな外部要素にもよりますが、屋根の塗装工事を依頼するタイミングは、紫外線や雨水があたり、外壁よりも劣化が激しいです。
雨漏り対策のためにも、屋根は大切になってきます。
したがってなるべく気持ち早めのタイミングでの、塗装をお勧めいたします。
ツバメと塗替え時期に関して
実際、今の現場でも近くでツバメが巣を作り始めています。
燕はよく、幸運のシンボルと言われていますね。
(ウィキペディアより引用)
日本においては、水稲栽培において穀物を食べず害虫を食べてくれる益鳥として古くから大切にされ、ツバメを殺したり巣や雛に悪戯をする事を慣習的に禁じ、農村部を中心に大切に扱われてきた。
江戸時代にはツバメの糞は雑草の駆除に役立つと考えられていた。
「人が住む環境に営巣する」という習性から、地方によっては、人の出入りの多い家、商家の参考となり、商売繁盛の印ともなっている。
また、ツバメの巣のある家は安全であるという言い伝えもあり、巣立っていった後の巣を大切に残しておくことも多い。
一方で車庫や店内等に巣を作られ糞の物品への落下等の問題や、玄関の内部等に巣が出来て不在時の戸締りが困難になり不審人物の侵入を許す可能性もあり、已む無く巣作りを妨害、ないし出来てしまった巣を撤去するというケースもある。
そして、実際に
「ツバメの巣は残して、工事して欲しい。」
そんなことを言われることもあります。
塗装では工事をすることは決心したもののどんなタイミングでやればいいか、悩まれる方もけっこういらっしゃると思います。
もし燕など大切にしていらっしゃるかと言うらっしゃいましたら、
4月から7月にかけた燕が繁殖をする時期を避けて、
工事をされてみてはいかがでしょうか?
塗装は乗り換えることで心をすっきりさせるためにするものです。
気持ちを焦らせるようなセールストークに惑わされることなく、
ご自身の気持ちの良いタイミングで決断されてくださいね。
「キャンペーン中だから!」
「今なら・・・」
そういって判断力鈍らせる営業マンの方も、実際に多いです。
塗装工事は塗ったあとから長い期間影響をあたえるものです。のちほども気持ちの良い生活が遅れるように、良い決断をされてくださいね。
扶桑町、大口町、犬山市、江南市で外壁塗装でお悩みの方は、
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