コーキングが長持ちするには

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サイディングボードをつなぎ合わせるためのコーキングは、経年劣化によって、外壁とコーキングの間に隙間ができてしまう「剥離」や、コーキングの真ん中に裂け目が生じる「破断」の他に、コーキングが痩せて裏地のバックアップ材が見えてしまうことや、コーキングそのものが欠落してしまうなど、様々な症状が現れます。しかし、これらは、良質なコーキングを使用したうえで、しっかりとした工事を行うことで、劣化を発生させにくくすることができます。

今回は、コーキングを長持ちさせるための工事方法についてご紹介します。

コーキングの工事とは

 サイディングボードとサイディングボードをつなぐコーキングは、劣化状態によって打ち増しと打ち替えという2つのメンテナンス方法があります。打ち増しは、これまで使用していたコーキングはそのままに、コーキングを追加する方法で、打ち替えは、古いコーキングをすべて除去したうえで、新しいコーキングを注入するという方法になります。

耐久年数は、古いコーキングを残していない打ち替えのほうが優れており、よほど古いコーキングの状態が良くない限り、耐久性を考えると、打ち替えをお勧めしています。

コーキングの打ち替えを行う場合は、初めに下塗り剤としてプライマーを使用します。プライマーの目的は、コーキングと外壁をしっかりと接着させるためで、プライマーの塗り方も、コーキングの耐久性を左右する重要な要素となります。

外壁とコーキングの間に隙間ができてしまう「剥離」の防止

 「剥離」の症状が発生してしまう場合は、下塗り剤であるプライマーに問題があると考えられます。プライマーを必要な分だけ塗られていない場合、塗り方にムラがある場合や、そもそもプライマーを使用していない場合に「剥離」の症状が発生します。

他にも、サイディングボードをはじめとした外壁材は、地震などによって多少動く可能性がありますが、その動きにプライマーとコーキングの接着強度が耐えられない場合でも「剥離」が発生してしまうことがあります。

参考 シーラーとは、接着剤に近いです。【そしてものすごく大切な役割があります!】

コーキングの真ん中に裂け目が生じる「破断」の防止

 「破断」の症状が発生してしまう原因は、コーキングそのものの劣化です。そのため、「破断」の症状が現れた場合は、コーキングのメンテナンスを行うべき時期であると考えられます。この「破断」を防止するためには、耐久性能の高いコーキングを使用する必要があります。

コーキングが痩せて裏地のバックアップ材が見えてしまう症状の防止

 コーキングが痩せて、裏地のバックアップ材が見えてしまう場合は、そもそものコーキングの厚みが不足しています。コーキングは、どうしても経年劣化によってコーキング材が痩せてしまいます。そのため、経年劣化によってコーキングが痩せても問題ないような厚みが必要となるのです。

コーキングの痩せについては、どれだけ高品質なコーキングを使用したとしても発生し得る症状ですので、コーキングに厚みを持たせなければ、すぐに裏地が見えてしまうこととなります。

 

基本的に、コーキングの厚みは8mm以上必要といわれており、状況によってはバックアップ材を薄くする、もしくはバックアップ材を入れずにボンドブレーカーで代用するといった選択も必要になります。

コーキングの欠落防止

 コーキングが欠落してしまう原因は、そもそもコーキングの材質が、使用できる環境に合致していなかった場合や、プライマーがされていなかった、もしくはプライマーの塗り方が雑であったということが考えられます。本来、コーキングはサイディングボード同士をつなぎ合わせるための工事になります。コーキングが欠落してしまうという状況は、非常に質の悪い工事が行われた証拠とも言えます。

シーリング材は品質の高い物を使用するのがおすすめとなります。そんなシーリング材の中でも高い品質を

有するオート化学工業株式会社のオートンイクシードをご紹介します。

参考:よく似た性質のコーキングとシリコンの違いについてはこちら

シーリング材が劣化する条件

 シーリング材は、外壁と外壁をつなぎ止め、その隙間から水が浸入することを防止するという非常に重要な役割をもっていますが、建物の外にある以上、どうしても劣化してしまいます。

  • シーリング材が劣化してしまうと、
  • シーリング材にヒビが入ってしまったり、
  • シーリング材が痩せてしまったりと、

外壁材と外壁材の間に隙間ができてしまいます。この隙間から雨水等が侵入してしまい、建物の内部が腐食してしまうことにつながってしまいます。また、ゴムのような弾力性と外壁材と外壁材をつなぎ合わせている密着性についても、経年劣化によって徐々に失われてしまいます。

 そのため、劣化したシーリング材は、早めに取り替えなければなりません。では、シーリング材はどのようにして劣化してしまうのでしょうか。

1つは紫外線や水分、熱といった環境による劣化です。シーリングは、屋外で使われていますので、太陽からの紫外線や雨、反射熱などを受けてしまいます。これらを長期間受け続けることによって、徐々に劣化が始まってしまいます。

他にも、建物の揺れや伸縮によっても劣化が進んでしまいます。シーリング材は、一般的には5~6年で痩せやヒビといった劣化の症状が現れると言われています。

一般的なシーリング材とオートンイクシードの違い

 シーリング材は、建物を守るために非常に重要なパーツですので、できるだけ劣化がないのが望ましいのですが、どうしても経年劣化は発生するために、これまでは5~6年でシーリング材の打ち直しや補填をおすすめしていました。その後、耐久型シーリング材や対候型シーリング材などが開発され、徐々にそのメンテナンス期間が延びてきています。

一般的な汎用シーリング材ですと、耐久試験、対候試験ともに10年未満しか持ちませんでしたが、その後に開発された耐久型シーリング材では、耐久試験で20年弱、対候試験で10年程度持ち、対候型シーリング材では、耐久試験で10年弱、対候試験で20年弱持たせることができています。

そのため、お住まいの地域や環境、工事費用によって、汎用型か耐久型、対候型のいずれかのシーリング材を選択することができるようになりました。しかし、耐久型、対候型ともに一長一短となっており、両方を兼ねそろえるシーリング材は存在していませんでした。

 今回、ヨコイ塗装が取り扱いを始めたオート化学工業株式会社のオートンイクシードは、非常に高い耐久性能を有しており、耐久試験、対候試験ともに、30年程度もたせることができると結果を出すことができました。

つまり、オートンイクシードを使うことで理論上は30年間、シーリング材の補填や打ち直しを行わなくて良くなると言うことになります。

オートンイクシードのさらなる特徴

 非常に高い耐久性能を有するオートンイクシードですが、他にも一般的なシーリング材にはない機能があります。それは、「汚れ防止機能」です。オートンイクシードには「CRオリゴマー」という成分が配合されており、シーリング材への汚れの付着を防止しています。このCRオリゴマーが壁の役割をして汚れを防止するのですが、シーリング材の使用する際には、LSポリマーの中に含まれていて、シーリング材の動きを邪魔することはありませんが、シーリング材が打たれた後に、このCRオリゴマーが表面に集まってきて壁を形成します。そうすることで、汚れがCRオリゴマーにはじかれるようになり、シーリング材に汚れが付着することを防止する機能となっています。

このように、オートンイクシードは、他のシーリング材にはない、非常に高い耐久性能、対候性能を有しつつ、その美観にもこだわりをもつ非常に優れたシーリング材となります。

ヨコイ塗装でも、この魅力的なシーリング材であるオートンイクシードの取り扱いを開始しました。他のシーリング材に比べ、価格は少し高くなってしまいますが、それに見合った性能を有していますので、シーリング材のメンテナンスを行う際には、オートンイクシードを使用してシーリング材を打ち替えることをおすすめしています。

 

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