RC板の塗装に関して|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

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住宅の広告などでRC構造などと表記されていることも多いので、ご存知の方も多いかと思いますが、RC板のRCは「reinforced concrete」の略で、日本語に訳すると鉄筋コンクリートとなります。鉄筋コンクリートとは、コンクリートの中に鉄筋を入れることで強度を高めた物のことを言い、コンクリートだけの外壁よりも高い強度と耐久性を有しています。

 今回は、そんなRC板の塗装に関して、ご説明いたします。

Rc板

RC板の特徴

 コンクリートそのものは、圧縮には非常に強く、引張には弱いという特徴があります。また、壊ると一気に強度を失うという特徴がありますので、そのまま外壁に使用するには、どうしても強度不足が否めません。

逆に、鉄筋は、引張には強く、圧縮には弱いという特徴があります。また、靭性(簡単に破断しない強さ)を持っているため、コンクリートとは真逆の性質であるといえますが、鉄筋だけでも外壁を構築することができません。

そこで、その2つを組み合わせることで、お互いの弱点を克服するという考えのもとに生まれたのが鉄筋コンクリート(RC)となります。こういった特徴から、鉄筋コンクリート(RC)は、非常に強度が高い外壁材となっていますが、コンクリートの性質の1つでもある水への弱さについては、そのまま弱点となっています。

RC板の塗料

 鉄筋コンクリート(RC)は、水分には強くないという特徴があります。そのため、定期的に外壁塗装を行わなければ、塗装による塗膜が薄れ、劣化した部分から外壁材の内部に水分が侵入してしまいます。鉄筋コンクリート(RC)の内部に水分が侵入してしまうと、コンクリート部分の腐食が早まるほか、鉄筋部分のサビにもつながってしまいます。そのため、外壁材の耐久性能を高めるためには、定期的な外壁塗装が必要不可欠となります。

鉄筋コンクリート(RC)に使用する塗料は、概ね以下の3種類となります。

撥水剤

 塗料というよりは、車のフロントグラスに使用する水を弾く「撥水」に近い撥水剤です。これは、主に雨水などを弾くことで、外壁内部への水分の侵入を防止するという目的で使用されます。塗料に比べ、非常に安価(相場で、1㎡あたり1,500円)で工事を行うことができますが、耐用年数が低いため、頻繁に塗り替えを行う必要があります。

弾性塗料

 弾性のある塗料で、ひび割れが表面化することを抑える効果があります。そのため、ひび割れが発生している外壁を補修した後に使用されることが多い塗料となります。ひび割れを保護したうえで雨水等の侵入を防止することができますので、劣化している鉄筋コンクリート(RC)外壁であっても、高い耐久性能を発揮することができますが、塗料自体に色がついており、それで塗りつぶすこととなりますので、コンクリートの色合いなどは、完全に消えてしまいます。コストは、やや高く(相場で1㎡あたり2,700円)なっています。

パーフェクトフィラー

カラークリア塗料

 撥水剤が水分から外壁を保護するためだけであるのに対し、カラークリア塗料は、外壁材である鉄筋コンクリート(RC)の上に、シリコン塗料などのクリア塗料を塗ることによって保護する塗膜を作成する塗装方法となります。最もコストが高い(相場で1㎡あたり3,500円)塗料となっています。

3.RC板の塗装

 RC板を塗装する場合、下地処理として劣化した外壁の補修が必須となります。特に、コンクリートのひび割れや剥離は、他の外壁材よりも頻繁に発生することになりますので、しっかりと補修する必要があります。

Rc板

 ひび割れや剥離の補修は、そのサイズや深さによって補修方法が異なります。たまに、コストを減するためにホームセンターなどでシーリングを購入し、ご自身で補修される方がいらっしゃいますが、補修方法が誤っていた場合、劣化を早めてしまうことになりかねませんので、外壁の補修に関しては、専門の業者に依頼する方が安全でしょう。

補修と併せて実施するのが、外壁の洗浄です。コンクリートにはカビや藻が付着しやすいため、外壁の洗浄でしっかりと落としてしまう必要があります。ここまで、下地処理を行ったうえで、初めて塗装の作業に入っていきます。

 鉄筋コンクリート(RC)の塗装も、他の外壁材と同様に下塗り・中塗り・上塗りの3回塗装を基本とします。下塗りでは、中塗り・上塗りの塗料を

しっかりと接着させる適した下塗り塗料を

使用して塗装します。

基本的に、コンクリートの風合いを残すため、クリアタイプの下塗り塗料を使用するケースもあります。

中塗り・上塗りでは、先ほど紹介したタイプの塗料で塗装することとなります。どの塗料を使用するかについては、コスト面よりもコンクリートの劣化状況によって異なりますので、この選択も業者とともに外壁の状況を確認しながら決定するのがいいでしょう。

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