コーキングの可塑剤防止について

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 外壁材にミミズの跡のようなグレーの汚れを見たことはないでしょうか。その正体は、コーキング剤に含まれる可塑剤移行(またはブリード現象)と呼ばれる状態です。コーキング剤に含まれる可塑剤(かそざい)と言うのは、コーキングに柔軟性を持たせるための材料のことで、コーキングのひび割れが発生しにくくするために配合している成分になります。これが影響して、ミミズの跡のような汚れが発生してしまうのです。そこで今回は、コーキングの可塑剤移行の防止方法についてご紹介したいと思います。

1.コーキングの可塑剤移行が発生してしまった場合の影響

 コーキングの可塑剤移行が発生してしまうと、初期段階としては、可塑剤が溶け出すことによる塗料のベタつきが発生します。次に、そのベタつきに汚れが付着し、どんどんと黒ずんで行くことになりますので、外観が非常に汚くなってしまいます。この汚れだけであれば、外観以外に大きな問題はないのですが、可塑剤が溶け出すことによって、コーキングそのものの柔軟性が失われることになります。つまり、コーキングがひび割れしやすい状態になっていますので、外壁が少し伸縮しただけで、簡単にひび割れが発生してしまう状態になります。そうなると、コーキングのメンテナンスを行わなければ、防水性能は失われたままとなりますので、結果としてコーキングの耐久性が大きく低下するといえます。

ボロボロになったコーキング

2.コーキングの可塑剤移行の原因

 コーキングの可塑剤移行という現象は、コーキングに含まれる可塑剤が溶け出し、表面の塗料や汚れに反応して変色するのが原因となります。これは、主にコーキングそのものと塗料の相性であることが多いのですが、この相性は、今回塗装する塗料だけでなく、前回使用していた塗料との相性によっても、この現象が発生していることが確認できています。そのため、前回、どのような塗料を使用したのかを調査した上でコーキング剤の選択をしなければ、コーキングの可塑剤移行が発生してしまうことに繋がります。

3.コーキングの可塑剤移行の防止策

①使用するコーキング剤を厳選する

 最近は、ノンブリードタイプのコーキング材が多く販売されています。これらは、その名の通り、コーキングの可塑剤移行(ブリード現象)が発生しないように改良された塗料で すので、これらの塗料を使用することで、コーキングの可塑剤移行を防止することができます。注意しなければならないのは、ノンブリードタイプのコーキング材を使用したからどういった環境においても100%コーキングの可塑剤移行が発生しないかというと、そうではありません。通常のコーキングよりもコーキングの可塑剤移行が発生しにくくはなりますが、なんの調査もしなくていいということではなく、やはり可能な限り塗料との相性は調査しておく必要があります。

②ブリードオフプライマーなどの活用

 使用環境などにより、ノンブリードタイプのコーキング材が使用できない場合には、下地処理において、ブリードオフプライマーなどのコーキングの可塑剤移行を防止するプライマーを使用することで、可塑剤の溶け出しを防止することができます。

スズカファイン:ラフトン逆プライマー

 また、モルタル外壁など、古いコーキング剤をすべて除去する事ができない外壁材において、1度でもノンブリードタイプではないコーキング剤を使用した場合は、新たにノンブリードタイプのコーキング材を使用しても、古いコーキング剤が残ってしまうため、ブリードオフプライマーを使用してコーキングをメンテンナスすることになります。

4.コーキングの可塑剤移行が発生した場合の対処

可塑剤が汚れてきた感じです・・・

すでに、コーキングの可塑剤移行が発生してしまった場合、その部分のコーキングをすべて除去した上で、ノンブリードタイプのコーキングを充填するという方法が一般的な対処方法となります。

しかし、どうしても古いコーキングが除去できない場合には、コーキング剤は通常のものを使用し、塗装の段階において、下地処理でブリードオフプライマーを使用し、中塗り・上塗りを行うことで処置を行う事ができます。

部分的に逆プライマーを塗装しました。

これらの対処については、コーキングの可塑剤移行を発見した場合、早めに実施することを検討していただきたい事項となります。この処置が遅れれば遅れるほど、コーキングにひび割れが発生しやすくなり、外壁そのものにダメージを与えることにつながってしまいます。建物を長く、大切に使いたい場合は、ミミズの跡のような汚れは、危険なサインだということを認識していただければと思います。

コーキングの可塑剤移行(ブリード現象)は、その仕組を理解している職人であれば、未然に予防することができる問題です。ヨコイ塗装では、コーキング剤の特徴やその注意点を熟知した職人がコーキングのメンテナンス作業を実施しますので、安心してお任せいただいたというご意見を多数、頂戴することができています。扶桑町周辺でコーキングのメンテナンスをお考えの方は、ヨコイ塗装までご相談ください。

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