最近、よく使用されているサイディングボードや、ALCの外壁などを塗装する際には、合わせてコーキングのメンテナンスも実施します。また、コーキングの状態が悪い場合は、コーキングのメンテナンスだけを行うこともあるのですが、このコーキングのメンテナンスがいい加減であった場合、その部分から雨漏りしてしまうこともあります。
今回は、そんなコーキングのメンテナンスである打ち直しで、正しい品質を保つための方法についてご紹介します。
1.コーキングの劣化を発見したら

コーキングの劣化は、ひび割れや痩せといったように、コーキングに隙間が生じることですぐに発見することができます。そのため、コーキングの劣化を見つけた際に、「すぐにこの隙間を埋めなければならない」と考え、ホームセンターでコーキングを購入してご自身でメンテナンスを行う方がいらっしゃいます。
コーキングの劣化を早期に発見し、すぐに対応しようとする姿勢は素晴らしいのですが、ホームセンターで購入したコーキングを、隙間を埋めるためにそのまま使用するのには問題があります。
コーキングのメンテナンスには、打ち増し、打ち替えという2つの方法があり、劣化状況や外壁の素材によって、推奨されるメンテナンス方法が異なります。誤った方法でコーキングのメンテナンスを行ったとしても、応急処置にはなっても、正しい品質でコーキングがメンテナンスされていませんので、すぐに劣化が再発し、余計にコストがかかってしまうことになってしまいます。
そのため、コーキングの劣化を発見した場合は、外壁の専門業者に連絡し、状況を確認してもらうことをお勧めします。専門家に外壁材と劣化状況の確認を行ってもらうことで、最適なメンテナンス方法を決定することができます。
2.打ち替えの場合のコツ
コーキングのメンテナンスのうち、打ち増しというのは、古いコーキングをそのまま残した状態で、痩せた分だけ新しいコーキングを補充する方法になります。一方、打ち替えは、古いコーキングをすべて撤去したうえで、新しいコーキングの充填する方法になります。
外壁材がサイディングボードで、コーキングが劣化している場合、将来のことを見据えて、打ち替えによるメンテナンスを行うことが大半ですが、これには非常に重要なコツが存在します。それは、古いコーキングの除去になります。
打ち替えを行う場合、古いコーキングをすべて除去し、新しいコーキングを充てんするのですが、この「古いコーキングを除去」するというのは、言葉では簡単でも、実際に行うとなると非常に難しい作業になります。コーキングを指で触るとわかる通り、ゴムのようなものが外壁にぴったりと密着していますので、これを残さず除去するというのは、非常に大変です。例えば悪いですが、道路に貼りついたガムをきれいに取り除くのと、同じような作業となります。しかし、ここで手を抜いて、古いコーキングの一部を残したまま新しいコーキングを充てんすると、品質は大きく低下します。古いコーキングが取り除かれずに残っているという状況は、外壁に古いコーキングが付いている状態で、その上から新しいコーキングを充てんすることになりますので、新しいコーキングは、外壁に密着せずに古いコーキングに密着することになります。つまり、この古いコーキングが将来的に劣化し、外壁からはがれてしまった時には、新しいコーキングも同時に剥がれ落ちてしまうことになるのです。
一方、古いコーキングをしっかり除去してから新しいコーキングを充てんすると、新しいコーキングは、外壁にしっかりと密着し、そのコーキングが劣化するまで、外壁からはがれることはありません。つまり、正しい品質でコーキングをメンテナンスしようとした場合、手間がかかったとしても古いコーキングはしっかりと取り除く必要があるのです。


しかし、DIYでコーキングをメンテナンスする場合、ご自身で古いコーキングをすべて除去するのは非常に困難です。やり方を間違えると、外壁に傷を付けてしまう恐れがありますので、専門の工具を有する業者に依頼することを強くお勧めします。
昨今のホームセンターでは、外壁のメンテナンスを行うためのコーキング等の品ぞろえが非常に多く、一見、だれでも簡単にメンテナンスを行うことができると錯覚してしまいます。しかし、コーキング1つとっても、そのやり方を誤ってしまうと、外壁そのものを傷つけることにつながってしまい、結果としてご自宅の耐久性が低下してしまうこともあり得ます。そのため、コーキングのメンテナンスについては、専門的な知識と技術を有する業者に依頼したほうがいいでしょう。
ヨコイ塗装では、品質を最優先に考えた工事を実施しています。コーキングのメンテナンスについても、自信をもって工事させていただいていますので、扶桑町周辺の外壁のお悩みは、ぜひヨコイ塗装にご相談ください。