外壁塗装における塗料の消費期限

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る


 外壁塗装を行う上で、塗料の選定は非常に重要です。どの塗料を使用するかによって、耐用年数が大きく変わったり、耐火性能、耐水性能が異なったりと、美観だけではなく、その品質も大きく変わってきてしまいます。そのため、塗料選びは慎重にされる方が多いのですが、その消費期限まで確認されている方は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、塗料の消費期限についてご説明いたします。

1.未開封塗料の消費期限

 塗料は、密閉した缶で販売されていることが多く、缶詰などのイメージから、未開封であれば消費期限は無いと勘違いしている方がいらっしゃるようですが、未開封であっても消費期限は存在します。メーカーや塗料によって、この消費期限は様々に設定されていますが、少なくとも、「消費期限のない塗料」は存在していません。その期限の長短はあっても、必ず塗料に消費期限は定められています。

 この記事を記載するにあたり、塗料の消費期限がどの程度周知されているのか、調査してみましたが、「塗料の粘度が増して、濡れなくならない限り問題ない」といった説明をされているところが何か所かありました。あくまで、その説明は、「塗装に品質を求めず、塗れればいい」という前提に立てば、問題ないのかもしれません。しかし、塗装をする目的は、屋根や外壁に水分などが侵入して建物にダメージを与えないために行うのであって、ただ塗ればそれで目的が達成できるわけではありません。塗装を行う目的を達するのであれば、品質が保証されている消費期限が切れていない塗料(さらに、できるだけ新しい塗料)を使用する必要があるのです。

2.開封済み塗料の消費期限

 塗料に未開封の場合の消費期限は明記されていますが、開封した後の消費期限は明記されていません。これは、その保管状況等によって期限が異なるため記載できないというわけではなく、塗料は一度開封したものについては、その塗装工事のタイミングで使用しなければ、本来の品質を維持できないためなのです。塗料は、空気に触れることで酸化が進みますが、酸化した塗料は本来の性能を発揮することができなくなります。そのため、一度開封した塗料は、基本的には使い切りと考えなければなりません。

 なお、開封済みの塗料を保管した場合、皮張りや粘稠化といった症状が発生します。皮張りとは、塗料の表面が乾燥することで薄い膜が貼る症状のことで、この膜となった部分は使用することができません。粘稠化とは、塗料の粘度が増すことを言い、そのまま放置することで、塗料がゼリー状に固まってしまいます。もちろん、こういった症状が発生した場合も、その塗料を使用することができません。

 つまり、一度開封した塗料というのは、品質が低下するだけではなく、皮張りや粘稠化といった症状で、塗料そのものが使用できなくなる可能性も高いのです。

3.塗料の消費期限を守らなかった場合

 この消費期限というのは、塗料を製造しているメーカーが「塗料の品質を保証する」期限であり、言い換えれば、この期限を過ぎた塗料は、メーカーが公表している通りの品質を出すことができない可能性が高い塗料と言えます。つまり、使用期限が1年と定められている塗料を購入し、2年間使用せずに放置していた塗料を使用した場合、塗装工事の品質は著しく低下する可能性が高く、本来であれば7年~10年程度は耐用年数を有する塗料であっても、わずか数年で塗膜にひびがはいったり、塗装が剥げてしまったりすることがあります。

 しかし、これを承知で、使用期限が切れた塗料であっても使用する業者が存在しています。塗料を事前に大量購入することによって、その仕入れ価格を大幅に下げておき、消費期限を過ぎても使用できなかった在庫について、そのまま破棄するのではなく、使用し続けるという業者がそれにあたり、塗装工事の品質については2の次で、自社の利益を最優先で考えている、所謂、悪徳業者と呼ばれる業者です。業界では、別の塗装工事で残った塗料を保管しておき、再利用するというのはよくあります。しかし一度開封した塗料は、空気と触れ合うことで、品質は徐々に低下していきます。そのため、塗装工事を依頼する場合は、そういった消費期限切れの塗料や、開封済みの塗料の利用状況をよく選定する必要があります。特に下塗り材は、上塗り塗料もろとも剥がれる危険性が出てきますので、要注意です。

塗料はゲル化を起こします。

 また、一部の業者では、塗装工事の単価を下げる際に、「古い塗料を使用してもいいか」と確認してくることがあります。これは、上記の悪徳業者のケースとは異なり、お客様の意思確認を行っている分、優良な業者であるといえます。しかし、その場合でも、消費期限内であることは確認しなければなりません。いくら工事費用が安くなったとしても、消費期限が切れた塗料を使用しては意味がありません。

ニッペ ファイン4Fセラミック こちらもゲル化しやすいです

 このように、残念なことに、消費期限を機にする業者と気にしない業者が存在します。せっかく塗料工事を行うのであれば、その品質についは、可能な限りこだわり、ご自宅を最適な状態でメンテナンスされてはいかがでしょうか。ヨコイ塗装では、常に品質を第一に考えた塗装工事を行っております。扶桑町周辺で外壁塗装をお考えの方は、ヨコイ塗装にご相談ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA