トイの塗装工事について|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

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トイとは

 トイとは、屋根に流れる雨水を集めて、地上に降ろしたり、下水に導くための設備です。トイが無ければ、雨水が屋根から外壁に伝わり、外壁内部に侵入することとなります。外壁内部が浸水してしまうと、そのまま内部の腐食につながり、家の老朽化が早まってしまいます。そのため、トイはきっちりとメンテナンスを行う必要があります。

普及しているトイの素材と特徴

トイの素材は、塩化ビニール樹脂やガルバリウム鋼板、アルミニウム、ステンレス、銅、竹など様々な材質のものが使用されています。最も普及しているのは塩化ビニール樹脂で、安価で手に入れることが容易であるというメリットがありますが、経年劣化により割れやすいという特徴があります。

これに対して、強度を高めた合成樹脂もありますが、こちらは価格がやや高くなってしまいます。また、ガルバリウム鋼板でできたトイは、錆びに強いというメリットがあります。屋根や外壁の素材として普及していますので、屋根や外壁をガルバリウム鋼板にしている場合に、合わせてトイもガルバリウム鋼板にするという選択をする方が多いようです。

金属製のトイとしては最も普及していますが、塩化ビニール樹脂に比べると高額であるというデメリットもあります。

トイの劣化

トイは、屋根と同様に紫外線や風、雨に当たり続ける部分になりますので、塩化ビニール樹脂やガルバリウム鋼板といった強度の高い素材で作られています。しかし、そのような環境であるため、強度の高い素材であっても寿命は20年~25年と言われています。トイの劣化現象には、変形、穴、割れ、外れ、漏れなどがあります。これらの症状が出た場合は、トイの修理や交換を行わなければなりません。トイを少しでも長持ちさせるためにも、劣化を早める要因を取り除くことが重要です。

①ごみの詰まり

 トイは、雨水と同時に落ち葉やゴミも集めてしまいます。もっともよくゴミが集まっている部分は、雨水が集まって下に落とす部分である集水器と呼ばれる部分です。この部分を定期的に掃除することにより、トイの劣化を防止することができます。逆に掃除をしていないと、雨水で濡れた落ち葉等が固まり、大きなゴミとしてトイに詰まってしまい、雨水が十分に流せないことから、トイの変形や穴あきにつながってしまいます。

②トイの傾斜不良

 本来、トイは集水器側が低くなるよう傾斜が付けられています。この傾斜によって、たまった雨水が集水器に集められるのですが、この傾斜が無く、水平であったり、逆に傾斜がかかっている場合、雨水が集水器に集められず、トイの中にたまったままになってしまいます。これによっても、トイの劣化が早まってしまいます。

トイの傾斜は、支持金具によってつけられていますが、何らかの原因で支持金具が歪んでいると、うまく傾斜が付かないという結果につながります。支持金具自体は金属ですので力を入れれば曲げることはできますが、傾斜の角度や力加減等、注意しなければならない点もあるため、専門業者に依頼するほうが無難です。

雨樋の故障の種類と修理方法

 雨樋の故障と言っても、様々な症状があります。そこで、それぞれ雨樋の症状ごとに、修理方法をご紹介します。

唐草 錆止め後

①雨樋の破損

 雨樋そのものにヒビが入っている場合や、穴が空いてしまっている場合、そのヒビや穴が小さければ、雨樋補修用のテープで応急処置を行うことができます。このテープは、主にアルミ製のものが多く、耐久性には優れているものの、雨樋そのものが経年劣化により破損しやすくなっている可能性がありますので、物があたったなどの外的要因がない状態でヒビや穴が空いている場合は、雨樋の交換を行うほうが安全です。

 また、ヒビや穴が大きい場合は、雨樋の部分交換という方法で、破損部分のみを交換することで、修理を行うこともできます。この場合も、破損の原因が、外的な要因でなければ、他の部分もしっかりと確認した上で、必要に応じて交換することをお勧めします。

②雨樋の傾き

雨樋に雪が積もった場合や、重要のあるものが乗ってしまったことによって雨樋が外側に傾いてしまった場合、その部分については新しい雨樋に交換する必要があります。傾いた雨樋を元の向きに戻すことは簡単にできますが、強度が非常に弱くなっており、すぐに再発するため、手やペンチなどで元に戻すことはおすすめできません。

③継手の破損

 雨樋は、1本の素材ですべてまかなっているわけではなく、どこかに雨樋と雨樋をつなぐ継手と言われる部分があります。その継手が破損し、隙間ができている場合や継手から雨樋が外れてしまっている場合、そこから水が下に落ちることとなりますので、早めの修理が必要です。

 継手の修理は、雨樋用の接着剤を使用して再接続するだけで修復する場合が多いのですが、修理後にもすぐに再発するようであれば、雨樋の経年劣化が考えられますので交換を考えなければなりません。

④金具の破損

 雨樋は、金具によって支えられていますが、その金具が破損してしまった場合、雨樋の角度が変わってしまい、水が流れないという症状が発生します。この場合、新しい金具に取り替える必要があります。

雨樋の塗装工事

 雨樋は、水を流すために作られた設備であるため、耐水性に関しては建物の他の部分よりも強度が高いと言えます。そのため、塗装を行わなくても劣化速度に影響はないという方もいらっしゃいますが、雨樋に塗装を施すことで、雨樋の劣化を緩やかにする効果があるとともに、建物の美観も良くなりますので、雨樋についても塗装は必要と言えます。

素材ごとに劣化症状

コーキング 打ち替え トイ裏

①塩化ビニール製

 最もよく使用されている雨樋の素材です。劣化した際には、ひび割れや変形といった症状が発生します。これらの症状は、塗装を行うことで雨樋の厚みや強度が増すため、劣化を遅らせることができます。

②アルミ製

 アルミ製の雨樋は、金属の中でも錆びにくい特徴がありますが、長期間放置していると「白サビ」という症状が発生します。塗装を行うことで、金属に水分が付着することを防止できますので、白サビの発生を抑制することができます。

③ガルバリウム鋼製

 アルミほどではないにせよ、金属の中では錆びにくく、強度の高い素材です。しかし、他の金属部分からのもらいサビによって、サビが広がる可能性があります。塗装を行うことで、他の金属から隔離し、サビをもらいにくくする効果が期待できます。

 このように、雨樋は塗装を行うことで、それぞれの劣化の症状を発生させにくくする効果があり、結果として雨樋の耐久性を向上させることに繋がります。

https://youtu.be/d3hAiA98Rn0
雨樋のケレン作業
https://youtu.be/-Rz_STOSvi8
雨樋の伸び縮みには弾性硬化剤を!
https://yokoi-tosou.net/estimate/question/kikubekisitumon/

トイのメンテナンス

①トイの塗装

 トイも塗装を行うことができますが、塗装によって現在生じているトイの問題点が解消されることはありません。トイを塗装することによって得られるメリットは、美観のみと考えておくべきです。トイの素材そのものは非常に強固な素材が使われており、劣化による症状としては、変形や穴あきなど、トイそのものの破損となります。そのため、定期的に塗装工事を行っていたとしても、耐久年数には大きな差は生じません。

 しかし、年数が経つにつれ、見た目が悪くなりますので、定期的に塗装を行うことによって美観を保つことは必要となります。

トイ金具の塗装

トイ金具は結構錆びている時があります。そんな時はワイヤーブラシを使って細かくサビを落としていきます。その後にサビ止めを塗って上塗りの準備をします。

ここで注意したい点としましては、トイ金具が最近ステンレス製のものが多くなってきています。したがって通常の錆止めを塗ると、密着しない場合もあります。ヨコイ塗装ではトイ金具にも、十分に密着する日本ペイントの「ハイポンファインプライマー」を使用しています。

 

雨樋とトイ金具では材質が異なってきています。したがって下地処理方法も変わってきます。トイ金具だけ先に錆びてしまうって言うことを結構見かけますので、トイ金具もしっかりと錆止めを塗ってもらいましょう。

業者さんによっては、トイ金具に錆止めをしないで、見た目は分からいからといって、そのまま知らん顔でまとめて塗ると言うような、横着な作業をする方もいらっしゃいます。しっかりと確認されると良いかもしれません。

雨樋を塗る前の下地処理

ケレン作業

塗装は基本的に表面をきれいにしてから、塗装するのが基本です。雨樋も同様に、下地処理としてケレン作業などをしてから塗装します。ケレンのやり方としましてはペーパー掛けをかけたり、台所で使うような研磨布を使って下地をならしていきます。特に研磨布は雨樋の細かい部分にもしっかりと隅々まできれいにできるので、とても重宝しております。

雨樋本体の塗装

いろんな材質のものがありますが、一般的には塩化ビニールのものが多いです。塩化ビニールの雨樋を塗る時にも、充分に汚れを落とす必要があります。通常はペーパーがけで汚れを落とし、目荒しをします。ただ実際作業すると、ペーパーだと細かいところに入らない場合があります。

そういった場合、台所で使う研磨布を使用しています。こちらを使用すると細かいところの汚れも取りやすいので、重宝しています。塗装ではとにかく、しっかりとした下地処理が大切です。すぐ色をつけたがる職人さんや業者さんさんには気をつけてくださいね。

また雨どいは夏冬によっての温暖差によって動きが大きいです。なるべく取るように対して弾性系の硬化剤を入れないと 塗膜のひび割れにつながります。見積もり時はその点も確認しておきましょう。

トイは材質上、気温差で伸び縮みしやすいです。その結果、トイに施工してある塗膜自体も伸び縮みし、ひび割れや剥がれの原因になりやすいです。塗料メーカーもそういった場合のために、塗膜に弾性力をつける硬化剤を出しています。通常の塗装とそこまでは大差が出ないですが、微差を積み重ねることで、適切な品質の塗装が保たれていきます。

トイの交換

 トイは、劣化によって破損等がある場合は、修理するか交換するしかありません。その状態で塗装を行ったとしても全く効果はありません。そのため、トイは、塗装よりも交換するほうが安いという業者も多数います。しかし、劣化による症状が出ていない状態で、美観を保つために行う塗装と交換を比較した場合、素材によっては交換よりも塗装のほうが安いというケースもあります。

特に、塗装の範囲が限定的である場合は、トイを交換(交換の場合はすべて交換)するよりも塗装のほうが安いという場合も出てきます。

部分交換

 トイが経年劣化の症状で交換しなければならない場合は、部分交換は使うことはできません。原則、すべて交換となります。しかし、経年劣化ではなく、例えば台風や自然災害で一部分だけ破損したといったケースの場合は、トイそのものの劣化はありませんので、部分的に補修や交換を行うことが可能です。

 この場合、自分でされる方もいらっしゃいますが、きっちり業者に依頼してつなぎ目等をうまく処理しなければ、結果としてトイ全体の劣化を早めることになりますので注意が必要です。

雨樋工事で確認しておくと

塗装工事は足場が必須条件として設置されます。雨樋の修理や点検等は、足場がないとやりにくいものです。足場が設置してある塗装工事のついでに取りの状態も見てもらうと良いです。確認しておく件は、

  • 雨漏りがしてないかどうか、
  • 雨水がしっかり流れているかどうか、
  • 雨水をトイがさばき切れているかどうか、
  • 雨樋が詰まっていないかどうか

こんな事を確認しておくと良いと思います。

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