外壁塗装工事

塗装工事における、雨戸の吹付け|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

外壁塗装を行う際には、外壁だけでなく屋根やサッシ、玄関ドアなど、塗装が劣化している部分に対して、併せて塗装するケースが非常に多くあります。この中で注意していただく必要があるのが「雨戸」です。そもそも、鉄製の雨戸に塗装が必要なのでしょうか。

今回は、そんな雨戸の塗装についてご紹介します。

雨戸

雨戸の役割

 雨戸は、大きく分けると、横にスライドさせて収納するタイプのものと、シャッタータイプのものの2種類があります。いずれの雨戸も、大半はスチール製で外側がアルミ製となっています。雨戸は、頻繁に使用するものではありませんが、強い雨や風から窓を守るために重要な役割をもっています。雨戸が劣化してしまうと、大雨や台風から窓を保護することができなくなり、台風などで窓ガラスが割れてしまうこととなってしまいます。

雨戸には塗装が必要?

雨戸を塗装する目的の1つは、外観をきれいに見せるためです。屋根や外壁をきれいに塗装した場合、汚れている部分、劣化している部分は、いつも以上に目立ってしまいます。もし、雨戸の塗装が裂開している状態で、屋根や外壁だけを塗装した場合、建物全体がアンバランスになってしまい、余計に美観が悪くなってしまいます。

雨戸

 雨戸の塗装費用

 雨戸の塗装は、1枚当たり3,000円~4,000円が相場となっています。一般的な日本の住宅の場合、窓の数が少なくとも5枚程度あり、窓1か所あたり、2枚の雨戸がついていますので、最低でも合計10枚の塗装が必要となり、塗装にかかる費用は30,000~40,000円となります。

外壁塗装と同時期に雨戸の塗装を行うと考えた場合は、およそ上記のような金額になるのですが、雨戸だけを塗装しようとすると、足場を構築しなければならないため、足場の作成代金が追加で発生してしまうことになります。足場を設置する費用は、高い場合、1㎡当たり1,000円程度となりますので建物が100㎡と仮定した場合、100,000円もの料金が追加で発生してしまうことになります。そのため、雨戸を塗装するのであれば、外壁の塗装と同時に行うことが一般的です。

雨戸の塗装タイミング

①コストを安く抑えるなら…

 雨戸を塗装するタイミングは、雨戸の外観が悪くなった時で問題ありません。外壁塗装を行い、屋根や外壁がきれいになった時に、雨戸だけ浮いた状態にならなければ、特に塗装を行う必要はないと言えます。と、いうのも、雨戸は普段戸袋に隠れ、そもそも使用する頻度がそれほど多くはありません。そのため、雨戸の設置方法にもよりますが、実際に雨戸そのものもが、雨や紫外線の影響を受ける頻度は、屋根や外壁ほど多くはないのです。つまり、雨戸の塗装は屋根などの雨が当たる部分と比べ、さほど問題はないのです。

さらに、雨戸は中から取り外すことが出来ます。。そのため、仮に工事の時に塗装しなくても、気になった時に取り外して塗装出来ますので、工事のコストを抑えることが可能です。

②建物の外観を気にするなら…

 多少コストをかけてでも、常に建物の外観をきれいにしておきたいという方は、5年程度の周期で塗装を行うことをお勧めします。雨戸は吹き付けに使用される材料がウレタン系統が主流でした。無機やフッ素などの塗料とは異なり、耐候性が低い特徴があります。ウレタン系塗料の耐久年数は5~7.8年程度になっています。

そのため、防犯のため雨戸をよく閉められる方は吹付け材をアップグレードしてもらうことをお勧めします。

劣化の激しい雨戸は?

 ケレンや塗装を行っただけでは修復できないほど劣化してしまった雨戸は、取り換えを行うことになります。雨戸を取り換えるには、一般的に1枚当たり4万円~、工事費用が6万円程度かかってしまいます。すべての雨戸を取り換えることになると、大きな出費につながることになりますので、こうなる前に塗装を行っておく必要があります。

参考:施工価格について

温風低圧塗装機SG-91

温風低圧塗装機とは?

 温風低圧塗装機とは、スプレー塗装を行うための機材で、低圧でかつ大風量の空気を使用して塗料を噴霧する塗装機のことを言います。スプレー塗装は、プラモデルでも「エアブラシ」などの機材が売られていますが、温風低圧塗装機はエアブラシの外壁塗装用をイメージすると分かりやすいかと思います。

 温風低圧塗装機は、空気の圧力が0.05Mpa以下と非常に小さいため、コンプレッサーを用いずに、ブロアを用いていることが特徴で、その分、軽くて取り扱い安いというメリットがあります。

温風低圧塗装機のメリット

①高い塗着効率

 塗着効率とは、使用する塗料のうち、どの程度、塗装に使用することができたかを示す割合で、例えば10kgの塗料を塗着効率90%の塗装方法で使用した場合、外壁に塗装できた塗料が9kg、残り1kgがローラーやハケに残った分、垂れ落ちた分、温風低圧塗装機に付着した分など、外壁に塗装できなかった分になります。

温風低圧塗装機のメリットの1つに、高い塗着効率にあります。温風低圧塗装機を使用した場合の塗着効率は、およそ70~90%といわれており、これは、ローラーやハケで塗装した場合とほぼ同じ水準となっています。

 なお、他のスプレー塗装の方法として、エアスプレー(空気の圧力0.3~0.5Mpa)を使用した場合、塗着効率は30~50%となっています。つまり、塗料の5割~7割は使用できずに破棄されているため、塗料にかかるコストが非常に大きくなってしまいます。

つまり、温風低圧塗装機を使用することで、スプレー塗装でありながら、ローラーやハケと同じくらい塗料を効率よく使用することができるのです。

②強溶剤系塗料が使用できる

 一般的な外壁塗装で使用されている塗料は、ほとんどが弱溶剤系塗料です。弱溶剤系塗料は、室内等に使用する水性塗料に比べ、高い密着性や耐候性があることから、主に外壁に使用されていますが、その弱溶剤系塗料よりも耐薬品性、耐水性を大幅に高めた塗料が強溶剤系塗料となります。

強溶剤系塗料塗料は、その臭いから最近ではあまり使用されなくなってきていますが、高い耐薬品性や耐水性が求められる建物などには、この強溶剤系塗料が使用されています。この強溶剤系塗料は、ローラーやハケでは平滑な塗装を行うことができません。強溶剤系塗料を使用して、美観よく塗装する場合は、スプレー塗装が必須となります。温風低圧塗装機もスプレー塗装の一種ですので、この強溶剤系塗料をきれいに塗装することが可能です。

温風低圧塗装機のデメリット

①霧化の粒径

 スプレー塗装では、塗料を霧状にして噴霧する塗装方法になります。そのため、吹き出された塗料の1つ1つは非常に小さな粒で吹き出されるのですが、温風低圧塗装機の場合、空気の圧力が高くありませんので、コンプレッサーを使用して空気を圧縮するタイプのスプレー塗装に比べると、1つ1つの塗料の粒径(1粒の塗料のサイズ)が、若干大きくなってしまいます。とはいえ、塗装した際の品質に大きな差が出るほど影響はありません。

②ミストの飛散

 これは、温風低圧塗装機のデメリットというよりはスプレー塗装のデメリットになりますが、霧状に塗料を噴霧する塗装方法であるがゆえに、塗料の粒であるミストが広範囲に飛散してしまうというデメリットがあります。

例えば、ローラーとハケで塗れば、マスキングの必要がない場所であっても、スプレー塗装の場合は広範囲にミストが飛散する関係上、しっかりとマスキングしておく必要があります。特に、風が強い日などは、ミストが風に乗ってしまうこともありますので、実際に塗装するべき部分以外の場所であっても、広範囲にマスキングや養生を行わなければなりません。

養生テープ

ヨコイ塗装の塗装方法

 今回、温風低圧塗装機のであるSG-91を導入しましたが、もちろんすべての外壁塗装や屋根の塗装に対して、温風低圧塗装機だけで塗装を行うということはありません。外壁の品質や形状、補修状況などによって、最適な塗装方法を検討し、最も品質がよくなる塗装方法で塗装を行っていきます。

今回、温風低圧塗装機SG-91を導入したことによって、雨戸の仕上がりが格段に良くなりました。特に、このSG-91はABAC社という改修工事や補修塗装での実績が高いメーカーであり、業界トップクラスの低飛散性能(ミストが飛散しにくい性能)、ウレタン塗料や水性塗料から強溶剤系塗料まで幅広くカバーできていることなど、性能面でも非常に高い機材となっています。

外壁塗装の品質を見極める方法:ローラーの使い分けと悪徳業者の見分け方

【外壁塗装で品質を見極めるポイント!ローラーの使い分けと悪徳業者の見分け方】

外壁塗装は建物の美観や耐久性を保つために重要な作業です。塗装工事を依頼する際、品質の高い業者を選ぶことが大切です。そこで注目すべきポイントはローラーの使い分けと悪徳業者の見分け方です。ここでは、ローラーの役割や種類から始めて、品質の良し悪しを見極める方法を解説します。

### 1. ローラーの役割と種類

外壁塗装においてローラーは欠かせない道具で、広い範囲を効率的に塗装するのに適しています。ローラーにはウールローラーと砂骨ローラーの2つの主な種類があります。

#### ① ウールローラー

– 羊毛やマイクロファイバを使用したローラーで、凹凸のある素材に効果的です。
– 毛の長さや凹凸の大きさによって使い分けることで、品質を高めることができます。

#### ② 砂骨ローラ

– 空洞がたくさんある特殊なローラーで、平らな部分を塗装するのに適しています。
– 多くの塗料を含むため、1回の塗装で塗料を分厚く塗ることができます。

### 2. 悪徳業者の見分け方

品質の良い外壁塗装業者と悪徳業者の違いは、ローラーの使い分けとローラーの状態に表れます。以下に悪徳業者を見分けるポイントを示します。

#### ① ローラーの使い分け

品質にこだわる業者は、塗装する素材によって複数のローラーを使い分けて塗装を行います。一方、悪徳業者は同じローラーを使い続けることがあります。ローラーの種類を増やすことはコストがかかるため、極力コストを削減しようとします。品質に差が生じる可能性が高いです。

#### ② ローラーの状態

外壁塗装には硬化剤を使用した塗料が主流ですが、ローラーに付着した塗料も時間が経つと硬化します。古い塗料が付着したローラーでは塗装にムラが生じる恐れがあります。品質の高い業者は毎回新しいローラーを使用するか、使用後に適切に洗浄します。一方、悪徳業者はローラーの手入れを怠ることがあります。

### まとめ

外壁塗装の品質を見極めるためには、ローラーの使い分けと状態をチェックすることが重要です。品質にこだわる業者は適切なローラーを使い、清潔な状態を保つことで均等で美しい仕上がりを実現します。悪徳業者は手抜きをすることで品質を低下させる可能性が高いため、選ぶ業者には慎重になることが大切です。

外壁塗装は長期的な耐久性や美観に影響を与えるため、安易な選択は避けましょう。信頼性のある業者と契約し、ローラーの使い分けや手入れによる品質の差を理解しておくことで、満足のいく仕上がりを得ることができます。

2世帯住宅と外壁塗装|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

最近は、親御さんと一緒に暮らす2世帯住宅が徐々に増加しつつあります。外壁塗装という比較的大きなお金が動く工事を行う際には、ご家族全員の意見がまとまるのが最も理想的なのですが、2世帯住宅になると、家族といえども大人が4人以上あつまりますので、全員の意見が一致するというのはなかなか難しいのではないでしょうか。

今回は、そんな2世帯住宅の外壁塗装に関する問題についてご紹介したいと思います。

1.2世帯住宅のメリットとデメリット

 2世帯住宅は、親の世帯と子の世帯が1つの家で暮らすというスタイルになりますので、別々に暮らすよりも、家賃の節約や水道光熱費の節約につながります。

また、親にお子様を見てもらえることで、共働きが容易になったり、ご年配の親と同居することで、余計な心配をしなくてもいいというメリットがあります。

 しかし、それぞれの生活に干渉される可能性があるというデメリットもあり、世帯によっては玄関や水回りは共有する「一部共有型」のパターンと、玄関や水回りも全く異なる「完全分離型」のパターンが存在します。

 いずれの場合においても、「外壁塗装」という視点から見ると、屋根や外壁は共有部分ですので、どちらか一方の希望だけでは工事ができないという問題があります。

2.2世帯住宅で外壁塗装時にもめるポイント

 どちらか一方の世帯が外壁塗装を行いたいと思っていても、もう一方の世帯から反対されるケースや、全員の意見が一致しないケースには、以下のようなポイントがあります。

①業者の選定

 親の世帯がこれまでご贔屓にしていた塗装業者にお願いしたかったにも関わらず、他の業者に依頼してしまったというパターンのように、依頼したい業者が異なるというケースです。特に、子の世帯が見つけてきた業者に対して、親の世帯が「本当に大丈夫か?」という疑念を抱くことで、話がまとまらないケースが多いようです。

②外壁の色の問題

 人によって、色の好みは異なりますので、外壁の色については、単世帯であってももめるポイントとなります。これが、大人4人が同居する2世帯住宅であれば、さらに意見がまとまらないということも多々あります。どうしても、屋根や外壁は両世帯の共有となりますので、お互いがしっかりと納得するまで話し合いを行う必要があります。

③塗料の種類

 短い期間で塗装工事を行うことになっても、安い塗料で低コストに抑えるか、品質の高い塗料を使用して、耐久性の他にも断熱性等を高めるかという点についても、もめるポイントとなります。どちらか一方が工事費用を負担するのであれば、その負担される方の意見を通すべきなのでしょうが、両世帯でお金を出し合う場合などは、塗料の質によって支払う料金に差が生じますので、どの程度の予算をとれるのか、しっかり調整したうえで、適切な塗料を選ぶ必要があります。

④工事の内容

 塗料の質と同様に、工事の内容によっても金額に差が生じる可能性があります。少し劣化している部分であってもきっちり修理してもらいたいと考える場合と、必要最小限のメンテナンスで問題ないと考える場合では、工事費用に大きな差が生じることになりますので、どこまでメンテナンスを実施するのかという点についても、しっかり話し合っておく必要があります。

3.2世帯住宅の意見をまとめるテクニック

上記の通り、2世帯住宅においては異なる世帯が共同して塗装工事を依頼することになりますので、こちらか1世帯のみで話を進めてしまっては、後々もめることになりかねません。かといって、4人全員で塗装工事の相談を行ったとしても、そのうち1人が異を唱えれば、そこで話が中断されてしまいますので、なかなか先に進むことができません。

そのため、2世帯住宅にお住まいの方が、スムーズに塗装工事の相談を行うためには、それぞれの世帯で代表の方を選出していただき、その代表の方で最初のご相談をされるという方法が、比較的スムーズにお話が進む方法となります。

もちろん、代表の方がお話しした内容は、ご帰宅後にそれぞれの世帯でご相談いただくこととなりますが、4人がばらばらに話を行うよりは、あらかじめ2名同士で意見をまとめることができる分、個人の意見に振り回されることが少なく、円満に工事内容を決定することが可能となります。

4.塗装業者の役割

 ヨコイ塗装では、2世帯住宅の外壁塗装を請け負う塗装業者は、この世帯間で意見が分かれた場合に、第三者としての仲介役を担う必要があると考えております。

外壁塗装という、比較的金額の高い工事を行う中で、ご一緒に暮らされている皆様が納得できる工事をご提供することが、最も重要なポイントとなるかと思います。もし、お一人でも不満を残されたまま工事を進めてしまうと、将来的にご家族の絆に溝が生じてしまう可能性も考えられますので、同居されているすべてのお客様が、「外壁塗装をお願いしてよかった」と感じていただけるよう、しっかりとご相談に乗らせていただきます。

塗装工事の養生テープの種類と使い分けに関して|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

外壁塗装に限らず、車の塗装やプラモデルの塗装など、いろいろなものに色を塗る際には、すべての部分、すべてのパーツを1色で塗りつぶすということはほとんどありません。

外壁塗装であれば外壁とサッシを同じ塗料で塗ることがないように、ほとんどの場合で色の塗り分けが行われます。この色を塗り分けるということは、塗料をつける場所とつけない場所に分けるということになりますが、どれだけ熟練の職人さんであっても、フリーハンドで塗りたい部分にだけ塗料を塗るということはできません。また、塗料が撥ねたりすることも考えると、塗りたくない場所を「養生」するのが最善の方法となります。

そのため、養生作業は外壁塗装において、必ず実施する工程になります。この養生を行う上で、養生材と外壁を固定するのが養生テープとなります。適当なテープを使用してしまいますと、養生テープと外壁の隙間から塗料が侵入して不要な部分にまで塗料が付いてしまいますので、外壁塗装を行う上で、養生テープの選定は非常に重要な項目となります。

そこで今回は、養生テープの種類と使い分けについてご紹介します。

テープ種類:用途別

  • 軒裏の見切り:カモイ246
  • コーキング用:カモイ3303
  • リシン面など粗面:
  • 夏の暑い時期:カモイ ルパン
  •  

外壁塗装で使用する養生テープには、大きく分けてマスキングテープとマスカーの2種類に分類することができます。マスキングテープは、テープそのものだけで構成されているのに対し、マスカーはテープと養生材が一体になっている養生専用のテープとなっています。

マスキングテープは、文房具として100均でも販売されているため、なじみの深いテープだと思います。文房具のマスキングテープも、セロハンテープやガムテープより粘着力が弱く、貼ってもきれいにはがすことができますが、外壁塗装で使用するマスキングテープも同様に、外壁を傷つけることなく剥がすことができるマスキングテープとなっています。

しかし、あまりに粘着力が弱すぎると、マスキングテープの上からローラーで塗装した場合に、マスキングテープと外壁材の隙間から塗料が侵入し、保護したい部分に塗装がついてしまうこともありますので、粘着力が高く、外壁材等に傷がつかない高い品質のテープを使用する必要があります。 抜き裏に関しては旧塗膜が剥がれやすいことが多いので、逆に粘着力の弱いマスキングテープを使う 業者さんはほとんどです。

マスキングテープに属する養生テープには、他にも布テープやバイオランテープがあります。布テープは非常に粘着力が強いため、取り扱いには注意しなければなりませんが、マスキングテープやバイオランテープよりも強力に固定しなければならない部分に使用します。 (高温になることによってテープの糊が素地に残ることがあるので、夏には取り扱い注意が必要です。)

バイオランテープは、外壁用のマスキングテープのような存在で、布テープよりも粘着力が弱く、外壁材を傷つけることが少ない養生テープで、一般的に養生テープというと、このバイオランテープのことを指します。梱包時に封をする緑のテープ を見たことがあるのではないでしょうか。 塗装でも比較的よく使われております。

マスカーは、養生を楽に行うアイデア商品のような養生テープで、マスキングテープと養生シートが一体になっていますので、養生シートをマスキングテープで固定するという必要がありません。マスカーのテープ部分をきれいに貼ることで、シート部分を広げて広範囲の養生を行うことが可能な養生テープとなっています。

(梱包に使うテープ:OPPテープは塗装ではあまり使わないです。)

養生テープの色

黒: 養生テープで黒色は、塗装においてはあまり見かけないです

透明: 塗装での養生テープ 透明もあまり見かけないです。

養生テープの使い分け

 サッシ部分や玄関部分など、保護すべき範囲が広く、養生テープだけでなく養生シートも使いたい場合は、基本的にはマスカーを使用します。

一般的なマスカーは、ビニールの養生シートが一体となっていますので、屋根の瓦や、玄関のポーチなど、人が歩く部分については、ノンスリップマスカーという滑りにくい養生シートがセットになっているマスカーがありますので、これを使用します。

一方、ドアノブなどの小さい部分ですと、マスキングテープやバイオランテープだけで養生できる場合もあります。もちろん、こういった部分には、マスカーではなく、マスキングテープやバイオランテープを使用します。

ほかにも、車に車専用の養生シートを使用する場合や、植木に専用の養生シートを使用する場合にも、マスカーではなく布テープやバイオランテープを使用します。これらは、塗料の飛散などによる塗料の付着を防止するのが目的で、サッシ周りなどのように、きれいに一直線の養生をしなければならない部分ではなく、しっかり車や植木を覆い隠す必要があるため、布テープやバイオランテープを使用したほうが、目的を果たしやすいというメリットがあるのです。

このように、養生はその場所や範囲で使用する養生テープを選択していきます。しかし、養生は、建物の資産としては残らず、塗装工事が終わってしまえば、すべて除去してしまう工程のため、コストをかけたくないという方が、業者にもお客様にも多くいらっしゃいます。

外壁塗装の仕上がりは、養生の仕上がりによって変わるとも言われており、建物の構造次第では、塗装よりも下準備を行う時間のほうが長くなるというケースもある、重要な工程となります。

そのため、そこに使用する養生テープも品質の高いものを使用しなければ、いくら職人さんの腕が良くても、テープの中に塗料が侵入してしまったり、マスキングテープの跡が残ってしまうというトラブルも発生してしまいます。

マスキングテープとは

そもそもマスキングテープとは、塗装を行う際に、塗料がはみ出さないように、作業個所でない部分を隠すために貼るテープのことを言います。そのため、プラモデルやラジコンの塗装を行う際にも、塗りたくない部分、汚したくない部分に塗料が付着しないよう、マスキングテープを貼りつけます。

 このように、マスキングテープの目的は、塗装したくない部分を隠すために使用するということですので、塗装が終わった際には剥がすことを前提とした粘着テープとなっています。

そのため、プラモデルやラジコンを塗装するマスキングテープは、和紙でできた非常に粘着力の弱いテープが使用されます(その粘着力の弱さのため、スプレーで塗装した場合に、マスキングテープの隙間から塗料が侵入してしまうことも多々あります)。

外壁塗装用のマスキングテープ

 外壁を塗装する際にも、塗料をつけてはいけない部分が少なからず存在します。例えば、サッシ周り、ドア周りといった素材の異なる部分などが代表的な部分になります。他にも、塗装後にシーリングを注入する場合には、シーリングが塗装後の外壁に付着しないようにマスキングテープを使用して保護する必要があります。

ボンドブレーカー

 こういった外壁塗装で使用するマスキングテープは、当然のことながらプラモデルやラジコンを塗装する際に使用するマスキングテープを使用することはできません。

  • そもそもプラスチックと外壁材で素材が異なり、うまく貼りつけることができないという点や、
  • 粘着力が弱すぎて、保護する面を保護しきることができないという点、
  • 外壁材そのものに凹凸があり、平らなプラスチック用に設計された一般的なマスキングテープでは隙間ができてしまう点

などの問題点があります。

 外壁塗装で使用するマスキングテープは、外壁塗装専用のマスキングテープを使用します。外壁塗装専用のマスキングテープは、外壁に貼ることを前提として作られています。そのため、粘着力や凹凸面での貼り付けがしっかりと行うことができます。また、剥がした時に外壁や塗装を傷つけない絶妙な粘着力となっているほか、剥がし忘れがないように、蛍光の緑や青、紫といった目立つ色が使用されています。

養生テープおすすめ(暑い時期の工事が続いた時に)

 外壁塗装専用のマスキングテープにも、様々な商品が用意されていますので、ものによっては、一部の環境で問題が生じる商品もあります。

 その一例として、「糊残り」という問題があります。 夏の暑い日での工期が続いていると、養生用布粘着テープの粘着剤が躯体面に残ってしまいます。マスキングテープの性質上、粘着面には糊が付けられており、通常の環境であれば、この糊が外壁材や塗料に残ってしまうことはありません。しかし、糊の性質上、高温の場所に貼りつけてしまうと、糊が溶けてしまいます。 現在では、そういった暑い条件下でも、糊残りが少ないテープが開発されております。 カモイさんのルパンシリーズがお勧めです。

例えば、夏場の屋根瓦など、非常に高温になる場所に貼りつけることで、マスキングテープの糊が溶けてしまい、瓦に残ってしまうことがあります。こういった問題を生じさせないためにも、マスキングテープにもこだわりを持つ必要があるのです。

ヨコイ塗装で使用しているマスキングテープ

 ヨコイ塗装では、これらの問題が発生しにくいKAMOI社のルパンをはじめ、塗装する外壁材や環境に合わせて、最適なマスキングテープを選択し、使用しています。

マスキングテープ

マスキングテープの中には、他のマスキングテープと比べて価格の高いものも存在しますが、そのマスキングテープが塗装する環境に最も適しているのであれば、多少高価であったとしても、そのマスキングテープを選択するようにしています。そうすることによって、高品質な外壁塗装を行うことができるのです。

そんな養生作業について

1つ目は、下地処理を行う際の養生で、この養生では下地処理で行う高圧洗浄を行う際に、水が飛び散らないようにするという目的があります。高圧洗浄では、外壁に付着している汚れやコケ・藻などを高圧の水をかけることで除去していきますので、その汚れやコケ・藻が水と一緒に飛び散り、他の部分を汚してしまうことを防がなければなりません。(高圧洗浄時はネットだけでなく、ブルーシート等水が飛散しないようにする必要があります)

特に、塗装工事を行っているお宅へ飛散するだけでなく、近隣の住宅に飛散してしまった場合、ご近所間のトラブルに発展してしまう可能性もありますので、それは絶対に防がなければなりません。

2つ目は、下塗りや中塗り・上塗りを行う際に、窓やサッシといった外壁に隣接している部分で、同じ塗料を使用しない部分を保護するという目的があります。これらの場所を保護しなければ、窓に塗料が付着してしまい、汚くなってしまったり、サッシに塗料がにじんでしまい、サッシ自体が汚くなってしまいます。

また、一部の塗料では、これらの場所に付着してしまった場合に、なかなか落とせない場合や、僅かではあっても素材を傷つけてしまう可能性のあるものがありますので、しっかりと防がなければなりません。

3つ目は、植木や車といった塗料が付着してしまうとダメなものを保護するという目的があります。この部分をしっかり保護しておかなければ、外壁塗装で建物はきれいになったとしても、大切な植木やお車が汚くなってしまい、除去するのに大きな手間がかかってしまいます。また、除去する際に傷がついたり、植木の寿命が縮んでしまうことも考えられますので、しっかりと保護しなければなりません。

養生を行う際に注意しなければならないこと

 塗装を行う際には、必ず実施しなければならない養生作業ですが、この養生にも注意しなければならない点があります。

1つ目は、養生を行うことで、建物内部に熱がこもりやすいという点です。外壁を塗装する際に、窓を養生すると、窓を開けても換気はできませんので空気が循環しません。特に夏季での外壁塗装では、中の空気を外に逃がすことができなくなりますので、建物内部が非常に暑くなってしまいます。そのため、必要に応じて換気扇やクーラーなどによって温度調整を行う必要が生じます。

2つ目は、養生に使用するテープの素材や種類を誤ると、建物や植物に傷がついてしまう可能性があるという点です。粘着力の強すぎるテープを使用した場合や、シートで全体的に保護しなければならない部分をテープで保護した場合など、塗料が付着しないように保護したはずの養生で、外壁材やサッシ、植物に傷をつけてしまうことがあります。また、旧塗膜の密着力が弱く、ケレン作業がしっかりとしていないと、養生ビニールを剥がすときに、一緒に剥がれる事もあります。そんな事が無いよう、下地処理はしっかりと処理をしておかなければいけません。

養生で塗装の品質が変わる?

 養生には様々な目的があり、また、注意しなければならない点もあります。では、養生をきれいにできる業者は、塗装の品質も高いのでしょうか。答えは「養生がきれいできる業者には、塗装の品質が高い業者が多い」という結果でした。養生がきれいな業者が100%高品質な塗装工事ができているとは言い切れません。しかし、養生をしっかり行っていない業者で品質が高い業者はありません。そのため、高品質の塗装工事を望むのであれば、養生をしっかりと行う業者を選択する必要があります。

 なぜ、養生が品質に関わるかというと、養生を丁寧に実施している業者は塗装も丁寧に行っているという理由もありますが、保護すべき部分を熟知し、その部分はしっかりと保護していることが一番の理由といえます。養生を雑に行ってしまうと、保護すべき部分が養生されていなかったり、養生されていても、完全に保護できておらず、本来塗装すべきではない部分に塗料が付着してしまうことが多くあります。その結果、塗装はされていても、アルミサッシに外壁の塗料が付着していたり、網戸についたりして後始末が大変になることもあります。

 さらに、養生ネットをしっかりと行っていないということは、下地処理での高圧洗浄の際に、汚れが付着した水をしっかり保護することができていないので、近隣のお宅にそれらの水が飛散し、ご近所間のトラブルに発展してしまうことも少なくありません。そのため、養生については、丁寧に実施する業者を選択する必要があります。

外壁塗装のプロが教える!ローラーの種類と使い分け

【外壁塗装のプロが教える!ローラーの種類と使い分け】

外壁塗装を行う際に欠かせない重要な工具である「ローラー」。実は、外壁の材質や凹凸の有無などによって複数の種類のローラーを使い分けることが重要です。今回は、外壁塗装におけるローラーの種類と使い分けについてご紹介します。

## ローラーの種類

外壁塗装で使用するローラーは大きく分けて以下の3つに分類されます。

1. ウールローラー:羊毛ローラー、マイクロファイバーローラー
2. 砂骨ローラー:マスチックローラー、多孔質ローラー、パターンローラー、スポンジローラー
3. 特殊なローラー:ヘッドカットローラー、脱泡ローラーなど

## ウールローラーの使い分け

ウールローラーは最も一般的に使用されるローラーで、外壁塗装には欠かせません。ウールローラーは短毛、中毛、長毛の3つに分けられます。

– 短毛ローラー:毛足が5mm前後で、平面を塗装する際に使用します。凹凸のない場所に最適です。
– 中毛ローラー:毛足が13mm程度で、平面と凹凸面の両方に対応します。汎用性が高く、一般的に使われます。
– 長毛ローラー:毛足が20mm以上で、凹凸のある素材やタイルを塗装する際に使用します。ムラを防ぐために注意が必要です。

## 砂骨ローラーの使い分け

砂骨ローラーはローラーに空洞が多くある特殊なタイプです。砂骨ローラーは大量の塗料を吸収できるため、以下のような場合に活躍します。

– 塗料を分厚く塗る場合
– 粘度の高い塗料を使用する場合

マスチックローラーや多孔質ローラー、パターンローラー、スポンジローラーなど、名称は異なりますが、基本的な使い方は同じです。

## その他の特殊なローラー

ウールローラーや砂骨ローラー以外にも、特殊な用途に合わせたローラーがあります。

– ヘッドカットローラー:吹付けで作られた凹凸を滑らかにする際に使用します。
– 脱泡ローラー:防水工事などでシートを密着させるために空気を抜く際に使用します。

これらの特殊ローラーは、特定の場面でのみ使用されることが多く、一般的な外壁塗装ではあまり使用されません。

## ローラーの使い捨てについて

外壁塗装の品質向上のためには、現場ごとにローラーを使い捨てにすることが重要です。使用済みのローラーを再利用すると、塗膜が薄くなるなどの問題が生じる可能性があります。しかし、コストを削減するために使い捨てを怠る業者も存在します。品質を重視するなら、塗装のプロに依頼しましょう。

【ヨコイ塗装がおすすめの理由】

ヨコイ塗装は、外壁塗装のプロとして品質を第一に考えています。外壁の材質や凹凸の有無などを考慮し、適切なローラーを使い分けて丁寧に塗装します。扶桑町、大口町、犬山市、江南市で外壁塗装をお考えの方は、ぜひヨコイ塗装にご相談ください。信頼性と高品質な仕上がりをお約束します。

外壁塗装は家の寿命を延ばし、美しい外観を保つために欠かせないメンテナンスです。適切なローラーの選択と使い捨てによって、品質の高い外壁塗装を実現しましょう。

 

台所の換気扇の油汚れが外壁塗装に与える影響と対策

【はじめに】
外壁塗装を予定している方にとって、換気扇周りの油汚れは気になるポイントです。この記事では、台所の換気扇の油汚れが外壁に与える影響と、外壁塗装を行う際の対策についてご紹介します。外壁塗装を長持ちさせるために、換気扇周りの清掃や対策を行うことが重要であることを、分かりやすく解説します。

【外壁汚れの原因】
外壁はさまざまな原因で汚れが発生します。車の排気ガスやカビ、ほこりなどが主な要因ですが、台所の換気扇から垂れる油汚れも外壁を汚す原因とされています。台所の換気扇は料理で使用する油が付着しやすく、この油が古くなると外壁に垂れて黒い汚れになってしまいます。

【外壁塗装と油汚れ】
外壁塗装を行う際には、外壁の汚れはすべて落としておく必要があります。特に台所の換気扇から垂れる油汚れは、塗料の密着を阻害する可能性があるため注意が必要です。油汚れは通常の掃除だけでは落としにくいため、外壁塗装前には専用のクリーナーや高圧洗浄を利用して油分を分解してから塗装を行う必要があります。

【換気扇周りの掃除と外壁塗装】
外壁塗装をする際には、換気扇周りの油汚れをしっかりと取り除くことが重要です。外壁をきれいに塗装しても、油汚れが再度垂れると汚れた外壁になってしまいます。換気扇そのものの掃除だけでなく、換気扇ダクトも目詰まりを防ぐために業者に依頼して掃除することが効果的です。

【換気扇から油汚れを防ぐ対策】
外壁の汚れを防ぐために、換気扇から油汚れが垂れないように対策を行いましょう。

①フィルターの使用
換気扇にフィルターを取り付けることで、油を吸収しダクトへの流入を防ぎます。換気扇の大きさに合ったフィルターを選び、定期的な清掃を行うことで効果的に油汚れを防げます。

②定期的な清掃
換気扇周りは月に1回程度、定期的に清掃することをおすすめします。油汚れは時間が経つと黒く酸化しやすくなるため、早めの対処が重要です。

【まとめ】
台所の換気扇の油汚れが外壁に与える影響や外壁塗装に対する対策を紹介しました。外壁塗装を長持ちさせるためには、換気扇周りの油汚れをしっかり取り除くことが必要です。フィルターの使用や定期的な清掃を行うことで、外壁の汚れを防ぎ、美しい外観を保つことができます。外壁塗装を予定している方は、換気扇周りのケアをお忘れなく!

油汚れ

 

塗装が劣化する理由と塗り替えのタイミング|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

外壁塗装を定期的に実施しなければならないことはわかっていても、外壁塗装の費用は高額になりますので、その期間はできるだけ長くしたいと思います。そこで今回は、塗装が劣化する原因と塗り替えしなければならないタイミングについてご紹介します。

塗装が劣化する原因

 塗装が劣化する主たる原因は、太陽からの紫外線と雨による水分、温度差など、主に天候によるものとなっています。

①太陽からの紫外線

太陽からの紫外線を受け続けると、触ると手が白くなるチョーキング現象が発生しやすくなります。また、塗装そのものではありませんが、サイディングボードに使われているシーリングの樹脂層が劣化し、シーリングのヒビや痩せといった劣化に影響を与えます。

②雨などの水分

雨などによる水分が多く含まれると、カビやコケ・藻の発生につながります。カビやコケ・藻が発生すると、水分を含みやすい環境となりますので、その部分が特に劣化が進むこととなります。また、湿度を含んだのちに乾燥することを繰り返すことが、チョーキングが発生する原因にもなります。

③温度差

外壁の温度が上下すると、外壁材そのものの体積が収縮します。塗装は、外壁材に密着させていますので、外壁材そのものが収縮することで、塗装も収縮しようとしますので、その力が塗装にひび割れを発生させる原因となります。

塗装の期間を延ばすには

 塗装が劣化する要因は、大半が天候などの外的要因ですので、塗装の劣化そのものを完全に防ぐことはできません。もちろん、コケや藻などについては、気付いた時に早期除去を心がけることで劣化を防止することは可能ですので、それらをすべて実施して、かつ塗装の期間を延ばそうと考える場合は、塗料そのものの質を見直さなければなりません。

塗り替えのタイミング

 塗装を行うタイミングは、使用している塗料や環境によって異なってきますので、塗料の耐久年数はあくまで目安ということになります。実際に塗装を行う場合は、塗装の劣化状況を確認して判断する必要があります。塗装を判断するポイントとしては、初めに塗装のクラックの状況が考えられます。塗装に多くのクラック(ひび割れ)が発生している場合は、できるだけ早く塗装工事を行うことをお勧めします。

次に、チョーキングの状況です。実際に外壁を手で触ってみて、手に何もつかないのが正常な状態です。手にうっすら白い粉がつく場合は、若干塗装が劣化してきていますので、塗装の検討を行う必要があります。手にしっかりと白い粉がついて、外壁に手形が残る状況ですと、そろそろ塗装を実施する時期に来ていると判断することができます。

他にも、コケや藻の発生する頻度が上がった場合や、塗装が一部剥がれてしまっている場合なども、塗装を実施する時期に来ています。外壁の塗装が劣化してしまうと、これまで塗装で防いでいた紫外線や水分を、外壁材そのもので受けてしまうことになりますので、外壁材に甚大なダメージが残ってしまうことがあります。そのため、外壁塗装の時期をしっかりと見極め、適切なメンテナンスを行うようにしてください。

外壁塗装で使用する色選びの注意点

外壁の塗装は、建物のメンテナンスという意味で、7年~10年に1度は実施しなければなりません。定期的な塗装を行わなければ、塗料によって作られた塗膜が劣化してしまい、雨や湿気によって建物がダメージを受けてしまいます。また、外壁塗装には、建物の美観を良くするという目的もあります。屋根や外壁に新しい塗料を塗ることで建物を美しく見せることができますが、そこで選択した色は、次の外壁塗装まで変更することができません。定期的に外壁塗装を行う場合は、7年~10年は同じ色で使い続けることになりますので、色選びは慎重に行う必要があります。

そこで今回は、外壁塗装に使用する色の選び方について、ご紹介したいと思います。

一般的に使用されている色はどんな色?

 外壁の色は、そのまま建物の色になりますので、ご近所さんの目から見て、あまりに奇抜な色にしたくないという方も多いのではないでしょうか。ご近所さんと同じような色にしておくことで、その町の雰囲気も統一することができます。そこで、まずは、一般的に多く利用されている外壁の色についてご紹介します。

外壁塗装で最もよく利用される色は、ベージュ系の色となっています。続いて、ホワイト系、グレー系、ブラウン系という順になっています。ベージュ系は約40%、ホワイト系が約20%の建物で使用されていますので、建物の60%程度がベージュ系、ホワイト系の外壁となっています。また、グレー系、ブラウン系はともに10%程度の建物で使用されており、これら4色のみで、建物の80%が塗装されているということになります。

冒険した方は、どんな色にした?

 周りと一緒にしたくない、目立つ色にしたいと考えている方もいらっしゃるかと思いますので、定番の4色以外の塗料を使用された建物もご紹介します。定番4色に次いで多いのが、イエロー系です。こちらは全体の3%程度となっており、定番4色からは大きく下がります。続いて、ピンク系、ブルー系、グリーン系が全体の2%程度、レッド系、パープル系が1%程度となっています。それ以外の色は、全体の1%にも満たない色となっています。

塗装できない部分とのアンマッチに注意する

 外壁塗装で、建物のすべてを塗装することができれば問題ないのですが、玄関ドアやサッシ部分といったように、建物には塗装ができない部分があります。新築の場合は、外壁の色と、玄関ドア、サッシの色が違和感なくマッチしていても、外壁の色を変更してしまうことで、塗装した部分と塗装できない部分との違和感が出てしまうことがあります。

例えば、木材をイメージして、全体的にブラウンにしている建物で、これまで外壁も玄関ドアもサッシも、すべてブラウンで統一されていた建物が、外壁だけベージュ系に代わってしまった場合は、建物は全体的に明るく変化しますが、サッシや玄関ドアだけはブラウンで残ってしまい、そこだけ非常に目立ってしまうということがあります。あえて目立たせるという選択肢もありますが、そういった塗装できない部分の色に合わせて外壁の色を選択することをお勧めします。

面積による色の錯覚に注意する

 人間の目は、少しのことで錯覚してしまうようにできています。色についても同様で、小さい面積の色を見るのと、大きい面積の色を見るのとでは、全く同じ色を使用していたとしても異なった色に見えてしまうことがあります。明るい色の場合は、明度(色の明るさ)は、小さい面積でみるより大きい面積で見たほうが明るく見え、彩度(色の鮮やかさ)も、面積が大きいほど鮮やかに見えます。また、色相(色味)についても、面積が大きいほど強調されてみえます。逆に暗い色の場合は、明度は小さい面積でみるより大きい面積で見たほうが暗く見え、彩度も、面積が大きいほどくすんで見えます。ただし、色相については、明るい色と同様に面積が大きいほど強調されてみえます。

これらの錯覚を意識して色選びをしなければ、完成後に「思っていた色と違う」というトラブルになってしまいます。どうしても色のサンプルは、外壁よりも小さいサンプルとなりますので、明るい色の場合はやや暗めの色を、暗い色の場合はやや明るい色を選択することをお勧めします。ただ、通りに面した壁を実際に塗ってもらって、イメージしてから塗装するのが一番無難です。

光による色の錯覚に注意する

 色合いは、蛍光灯の下で見るか、太陽光の下で見るかによっても変化してしまいます。蛍光灯の光に比べて、太陽光で見たほうが明るく見えますので、サンプルを確認する際には、家の中だけで見るのではなく、実際に太陽光の下で見ることも重要なポイントとなります。また、塗装をすることで外壁面の模様がよりフラットになります。そのため、乱反射していた光が、まとまりを持つようになります。塗装後は、壁はより艶を持つようになり、光の影響で見た目より白く感じるようになります。したがって、朝晩と異なった表情になりますので、時間帯をずらして色をイメージすることをお進めします。

 外壁の色は、人の第一印象と同様に、その建物の第一印象といっても過言ではありません。そのため、自分が納得できる色で仕上げる必要があります。外壁の色は、基本的には今後10年程度、変わることはありませんので、慎重に選択しなければなりません。

塗装方法によるメリットとデメリット

①クリア塗装

 窯業系サイディングボードの風合いを残すために選択される塗装方法で、コストは比較的安く抑えることができます。しかし、外壁の上にクリア塗料によって塗装を行うため、仕上がりは外壁の状態がそのまま現れてしまいます。そのため、1回1回のコストは最も低く抑えることができますが、頻繁に塗装を行わなければなりませんので、トータルコストを考えると、割高になってしまうことがよくあります。クリア塗装は、外壁の状態が良ければ最もお勧めの塗装方法となります。しかし、継続してクリア塗装にするか、他の塗装方法にするかは、その都度、外壁の状態を確認して検討する必要があります。

②単色塗装

 外壁に劣化が目立つようになってきた場合に選択する塗装方法の1つです。クリア塗装よりも若干コストは上がるものの、塗料によってしっかり外壁を塗装しますので、劣化した外壁を美しく仕上げることができます。しかし、1色で塗りつぶすこの塗装方法では、デザイン性の高いサイディングボードの良さが失われることとなってしまいます。

③多彩仕上げ

 クリア塗装を行うことができなくなった外壁に対して行う塗装の選択肢の1つで、単色塗装よりもコストはかかりますが、複数のカラーを混ぜ合わせることによって、さまざまなパターンを作り出すことができる新しい塗装方法です。単色塗装では、出すことのできない立体感や重厚感を出すことができる塗装方法となっており、サイディングボードに塗装しても、元の風合いとは違った、新たな風合いを楽しむことができます。

お勧めの塗装方法が「2トーン塗装」

 2トーン塗装とは、複数の色を使用した塗装方法になります。ただ、複数としましたが、おすすめしているのは3色までのご使用となります。4色以上の塗料を使用した場合、全体に統一感がなく、まとまりがないようなイメージに仕上がってしまいます。通常の外壁塗装では、1色の塗料を使用して外壁全体を塗装しますので、統一されたイメージがつきやすいものの、外壁塗装を行うと、ほとんどの方が1色で塗装を行うため、どこかで見たような建物になってしまうというデメリットもあります。

一方、2トーン塗装では、複数の色を組み合わせて塗装を行います。そのため、他とは違った、おしゃれな外観にすることができます。また、色の組み合わせは非常に多く存在しますので、自分だけのオリジナリティあふれる外壁に塗り替えることができます。そのため、建物の外観を気にされる方に、選択されることが多くなってきた塗装方法となります。

2トーン塗装の注意点

 2トーン塗装は、外観を気にされる方が選択する塗装方法となりますので、その外観は美しいものでなければなりません。しかし、自由に色をチョイスできるからといって、自分の好きな色だけを組み合わせてしまうと、後々「失敗した」と感じてしまう場合が出てしまう可能性があります。

その原因は、色の組み合わせです。色には、色相環という色の系統を分かりやすく円にした図があるのですが、色相環のうち、メインで使用したい色から見て近い位置にある「同系色」を使用しなければなりません。色相環の向かい合う位置にある色は補色、向かい合う位置から近い位置にある色を反対色といい、この2色を使用してしまった場合、それぞれが強調しあい、まとまりがなくなってしまいます。

そうなると、せっかく美観を良くしようと2トーン塗装を選択したのに失敗したということになってしまいますので、色選びは慎重に行う必要があります。もし、どうしても同系色が選択できない場合、例えば白と茶を使用したいといった場合には、使用する2色の間に「セパレーションカラー」を使用して境界をつけることで、まとまりが出る場合があります。セパレーションカラーを使用する場合、セパレーションカラーが目立ちすぎると、まったくまとまりがなくなりますので、白や黒といった無彩色や低彩度色を選択するのがおすすめです。

使用するカラーの面積

 2トーン塗装を行う場合、色の使用方法のセオリーがあります。それは、ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーという3色の使用方法に関するものになります。

  1. ベースカラーーベースカラーは、今回の外壁塗装で最も多く使用するカラーとなります。概ね65%~75%程度がベースカラーとすると、まとまりがある塗装を行うことができます。ベースカラーは、建物の主たるカラーとなりますので、近隣の住宅のカラーから大きく外れた色にすると、1軒だけ目立ってしまうことになります。そのため、多くの場合は近隣の住宅のカラーに合わせることで、町全体がまとまりのあるイメージにすることをお勧めしています。
  2. ーアソートカラーアソートカラーは、全体の20%~30%程度の使用率となる、2トーン塗装の肝となる部分です。ベースカラーを引き立てるための配色として、おしゃれな外観を作り出すための塗装となります。
  3. アクセントカラーー全体の10%以下しか使用しない、印象付けのためのカラーがアクセントカラーとなります。先ほどの説明にも登場した「セパレーションカラー」もアクセントカラーの役割の1つです。アクセントカラーをうまく活用することで、色にまとまりがでたり、全体を引き締める効果が期待できます。

2トーン塗装の塗り分け

2トーン塗装を行う際、その色をどのように使い分けるかについては、いろいろな考えが可能です。たとえば、上下に塗り分ける、縦に塗り分ける、テラスなどの突き出た部分だけ色を変える、といった方法やそれらを組み合わせた方法などが考えられます。2トーン塗装では、非常に多くのパターンが考えられますので、まずは実際にどのようなイメージになるか、シミュレーションしてみることが重要です。

クリア塗装について

一般的に「外壁塗装」と聞いて想像するのは、1色の塗料できれいに塗られた状態ではないでしょうか。新しい塗料を使用して、専門の職人さんがきれいに塗った直後の外壁は、とてもきれいな状態となります。しかし、ほとんどの場合は単色で塗られているため、なかなか凝った塗装とはいえません。特に、レンガ調のサイディングボードを使用して、3色や4色使用しているような凝った外壁材を使用されている方からすると、その上から単色の塗料を塗ってしまって、外壁の見た目が全く変わってしまうことに抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。

 そんな方にお勧めの塗装が、クリア塗装となります。クリア塗装は、通常の塗装と同様の工程で塗装工事を行うのですが、仕上げに使用する塗料が透明であるため、元の外壁材のデザインをそのまま残すことができます。そのため、現在の外壁材のデザインを変更したくない方には、おすすめの塗装方法となります。

さらに、クリア塗料には艶有りの塗料と艶無し(3割艶有り)塗料があります。外壁に艶を出したい場合や、艶そのものも現状維持したい場合など、それらのご希望に沿った形で現在の外壁材のデザインを有効活用することができます。

クリア塗装の問題点

 では、元の外壁材を気に入っている方は全員クリア塗装ができるのかと言われると、そうではありません。クリア塗装は、透明な塗料を使用しますので、外壁材のデザインをそのまま活かすことができますが、それは問題があっても隠すことができないというデメリットも含まれています。

例えば、長期間、外壁のメンテナンスを行っていなかったために外壁にクラックが発生している場合には、外壁塗装の下地処理でそのクラックを修復する処置を施します。

通常の塗装であれば、その上から色付きの塗料を塗っていきますので、クラックの修復後は塗料で隠すことができますが、クリア塗装の場合は、クラックの修復後を隠すことができずに、そのまま見えてしまうことになります。この状態ですと、元のサイディングボードのデザイン性を活かせたとしても、見た目が悪くなってしまいます。

他にも、使用できないサイディングボードがあります。例えば、光触媒のコーティングや無機の表面コーティングが施されているサイディングボードは、クリアの塗料を外壁材にしっかりと密着させることができませんので、これらのサイディングボードを使用している場合には、クリア塗料は使用することができません。

クリア塗装に適した状態

 クリア塗装の問題点を考えた場合、クリア塗装が実施できる期間は新築から10年前後と言われています。それ以上に経過してしまうと、どうしても多かれ少なかれ外壁に傷がついてしまい、それを隠すことができなくなってしまうため、美観が悪くなってしまいます。もちろん、大切に使用されていて、傷がほとんどない外壁材の場合であれば、15年や20年経過していてもクリア塗装を行うことができる場合がございますので、実際の判断は、現物を確認してからという形になります。

 逆に、10年を経過していなくても、建てられた位置や天候状態によって外壁に傷がついていたり表面が風化している場合については、クリア塗装はおすすめすることができません。

クリア塗装の耐用年数

 通常の外壁塗装は、7年~10年程度と言われています。では、色が入っていない透明な塗料で塗装した場合の耐用年数はどうなるのでしょうか。結果としては、通常の外壁塗装と同様に、7年~10年程度は持つと言われています。もちろん、使用する塗料と外壁材によって、その期間は大きく異なりますが、シリコンのクリア塗料であっても、10年程度の耐用年数はありますので、クリア塗装だからといって、耐用年数が下がることはありません。 ヨコイ塗装ではKFケミカルさんのワールドセラグランツのクリアを使って高耐久を実現しています。クリア塗装は使用できる条件が厳しい塗装方法ではありますが、優れたデザイン性を活用したい方にとっては、非常に有用な塗装方法となります。しかし、一部の業者では、明らかにクリア塗装に適していない外壁であっても、その事実を告げないまま塗装を行ってしまい、耐久性の低下が美観の悪さで問題になることもあるようです。そのため、クリア塗装のご相談は、信頼できる塗装業者に行う必要があります。

「多彩仕上げ」について

これまで、外壁塗装といえば、素材の色を生かすためのクリアな塗料を使用するか、全く新しい色で塗りつぶすかの選択肢しかありませんでした。もちろん、外壁塗装を行った際には、新しい塗料できれいに塗装されていますので、見た目は悪くありませんが、どうしても代わり映えしない仕上がりとなってしまいます。

 そこで登場した新しい外壁塗装の方法である「多彩仕上げ」では、ベースとなる塗料、アクセントとして使用する塗料を使い分けることによって、単色では出すことができない様々な塗装パターンを作り出すことができます。

多彩仕上げの特徴

 多彩仕上げでは、新築時の窯業系サイディングボードのように、重厚な外観を塗装によって演出することができます。単色で仕上げてしまうとどうしても重厚さに欠けてしまう仕上がりとなってしまいますが、多彩仕上げを行うことで、高級感ある仕上がりとなります。

 また、下塗りに加えて、ベースカラーによる塗装、アクセントカラーによる塗装、仕上げのクリア塗装と複数回の塗装を行いますので、単色で仕上げるよりも耐久性の向上を期待することができます。

 

多彩仕上げの方法

 これまでの単色での外壁塗装と多彩仕上げでは、塗装方法に若干の違いがあります。これまでの外壁塗装では、はじめにしっかりと下地処理を行い、高圧洗浄等で汚れを落とします。さらに、外壁材が劣化している場合には、その部分の補修を行います。ここまでは、単色塗装でも多彩仕上げでも変化はありません。また、中塗り以降の塗料が外壁材にしっかり吸着させる目的で行う下塗りに関しても変わりはありません。

 ここからが、大きく異なりますが、単色塗装の場合、ここから中塗り・上塗りと、2回塗装を行うことで、選んだ色をしっかりと乗せるための塗装が行われます。2回塗ることによってムラをなくし、きれいな仕上がりとしています。多彩仕上げでは、下塗りの後にはベースカラーによる塗装を行います。次に、ベースカラーの上に乗せるアクセントカラーによる塗装を行います。多彩仕上げには2色や3色といった使用する塗料の数も選択できますので、選択した数の分だけ塗装を行うこととなります。このようにしてカラーパターンを作成した後は、作成したパターンを美しく保存するためにクリア塗料による塗装を行います。そのため、全面に塗り込むのはベースカラーとクリア塗料の2回、これに加えてアクセントカラーの塗装を行うことで、単色塗装よりも多く塗料を塗ることとなります。

これまでの外壁塗装の常識を覆す、新しい多彩仕上げの登場によって、外壁塗装の選択肢は大きく広がることとなりました。外壁塗装は家の美観とメンテナンスのために、定期的に行わなければなりません。これまでは色の選択肢しかありませんでしたが、多彩仕上げによって仕上がりの選択肢が増えたことで、次に外壁塗装を行う場合には、どんな外壁にしようか、といった楽しみも増えたのではないでしょうか。

シャッターの塗装、必要なの?業者による意見の違いと最適な選択方法

## シャッター塗装のガイド:「塗るか?塗らないか?」その真実と解決策

### 1.シャッター塗装、業者の意見は分かれる!その理由は?

シャッターの塗装を依頼するとき、業者によって「塗装すべき」という意見と「塗装しなくてもいい」という意見があります。その理由は何でしょうか?

1. **塗装しない業者の理由:** その主な理由は、「塗装を行ったとしても、すぐに剥がれてしまう」からです。シャッターは外壁と違い、開閉という動作があるため、塗料がはがれやすいと考えられています。

2. **塗装する業者の理由:** 「シャッターだけ塗装しないと、外観が損なわれる」という観点と、「シャッターに適切なさび止めを行わないと、耐久性が損なわれる」という観点からです。

### 2.シャッター塗装の問題点とその解決策

シャッターの塗装にはいくつかの問題点があります。

1. **問題点その1:塗装の厚み:** 塗装により、シャッターに厚みが生じ、開閉の際に問題が生じる可能性があります。この解決策として、スプレーによる塗装が有効です。塗料の厚みを極力薄く仕上げ、問題を回避することができます。

2. **問題点その2:材質と塗料の密着性:** シャッターの材質により、塗料の密着性が異なることがあります。例えば、アルミやステンレスは塗料の密着性が低く、塗装が剥がれやすいです。そのため、「パーフェクトシーラー」のような密着力の高い塗料を使用することをお勧めします。

### 3.シャッターを塗装する際の注意点

シャッターを塗装する際には、以下の点に注意しましょう。

1. **注意点その1:塗装後のシャッターの動き:** 塗装したシャッターが動かなくなるという事例があります。塗装後は、シャッターの間に塗料が残らないように気をつける必要があります。

2. **注意点その2:シャッターとシャッターボックス間の問題:** 塗料がシャッターとシャッターボックスの間にある家に付着してしまうと、シャッターの動きが悪くなる可能性があります。塗装後は、これらの部分を剥がして稼働するように調整します。

3. **注意点その3:塗装の乾燥:** 塗料が乾燥していない状態でシャッターを動かすと、塗料が他の部分に付着する可能性があります。したがって、塗装後はしっかりと乾燥するまでシャッターを動かさないようにしましょう。

### 4.結論:シャッターとシャッターボックスの塗装はすべきか?

シャッターを塗装すべきかどうかは、その状況によります。シャッターの材質がサビやすいトタンの場合、定期的な塗装が効果的です。しかし、サビにくいアルミやステンレスを使用している場合は、塗装しない選択肢もあります。さらに、シャッターは新しいものに交換することも可能です。

シャッターボックスについては、適切な下地処理と下塗りを実施することで塗装が可能です。その費用はシャッター部分を交換するよりも低くなりますので、シャッターボックスについては塗装を推奨します。

以上のことから、シャッターの塗装については、現状を確認し、最適な方法を選択することが重要です。「塗るか、塗らないか」その決定は業者の意見だけでなく、あなた自身の状況も大切に考えて選択しましょう。

塗装工事の足場注意点|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

足場の重要性

建築工事や土木工事では地面上で作業が完了する場合は少なく、高所での作業が必要となります。高所でお住いを塗装する場合に、その外側に作業員が乗って作業又は移動をするための部分を足場といいます。足場と言うのは外壁塗装を行う上で重要なものです。高所作業が多い事からも安全な状態で塗装や補修、高圧洗浄を行う目的で足場が組み上げられるのが特徴です。

工程としては、最初に足場を組み上げ、その後で外側部分に養生シートを張り巡らせて、塗料や高圧洗浄作業中に水しぶきが近隣住宅に飛び散るのを防止する目的で張ります。養生を張り終えると、高圧洗浄などの下地調整が行われ、塗装を行う外壁を綺麗にすることで塗膜が外壁にしっかりと付着し、紫外線や雨風等のリスクから、外壁を守る役割を持たせることが出来るようになります。塗装工事では、足場の外側にシートが張られます。シートの役割は主に3つあります。

  • 部材や道具類が落下したり、
  • 吹き付け塗料などの飛散を防止することと、
  • 作業員の転落を防止すること

です。ネットをかけることで、近隣にお住まいや車に、汚れや塗料が飛散しないようにするためにです。昔からの方はけっこうなぁなぁで済んだことが多いのですが、現在のようなご時世では、色々と言われることも多いと思います。そのためにも、しっかりと足場を組んで、色んなところに配慮ができるようになることが、気持ちの塗装工事になり、ご近所さんとの関係も踏まえた、気持ちの良い生活につながのでは無いでしょうか。

尚、塗装は外壁一面に行うため、梯子などでの作業では効率が悪くなるどころか、高圧洗浄時には洗浄の圧で逆に倒れるリスクもあり、非常に危険です。間違いなく適正な品質の塗装工事が出来ません。

丸太の足場では良い作業は出来ません・・・

たまにですが、塗装工事を足場をかけないで、丸太や脚立等を移動しながら工事をしている業者さんを見かけます。普段あまり他の業者さんの批判的なことは言わないようにしているのですが、これははっきり言います。

「あまりお勧めのできる業者さんはありません。」

なぜなら塗装では、適切な工事品質に仕上げるためにも、

高圧洗浄や下地処理が必須となってきます。

それらの作業は、身体をかがみ込ませたり、もぐったりして作業を行うことがしょっちゅうあります。丸太やはしご等で作業をしていると、足元がおぼつかないため、しっかりとした下地処理ができません。そうなると結果的に適正な品質の塗装工事を行っているとはかなり思えません・・・

また、高圧洗浄時には洗浄に使うガンの威力も結構あります。ガンの圧力で体がのけぞったりすることもありますので、安全面から考えてもしっかりとした足場がないと、安全な作業ができないと思います。

万が一、工事中に事故などが起きてもあまりいい気分はしないと思います。せっかくお住まいをきれいに仕上げ気持ちの良い生活を過ごすために行ったものが、お住いで事故が起きたとなると良い気分はしませんよね。そのためにも足場をしっかり組んでもらえる塗装業者さんを選んだ方が良いと思います。

足場代を浮かすためにも

住宅の屋根は外壁同様に紫外線をまともに受ける場所でもあり、屋根塗装についても定期的に行う事が大切で、屋根塗装工事においても足場を組み上げる事からも、外壁塗装工事と屋根塗装工事を同時に行えば、足場の費用を1回分節約することが出来ると言ったメリットに繋がります

足場の設置費用は業者により金額が様々ではありますが、外壁塗装工事と屋根塗装工事を同時に行う事で全体的なコストを削減することが出来るなどのメリットがあります。したがって塗装においては長いスパンで考えることが、非常に大切です。

足場仮設の際は

その際に普段届かないところが届くようになります。したがって日常気になっているところ、例えば壁が劣化している部分、雨の流れが良くないところ、雨漏りが気になるところなどついでに診てもらうと良いです。またベランダのポリカや、車庫のアクリル板等も普段届かない所です。

職人さんに聞いて、ついでに掃除していただくと良いかもしれません。塗装工事は金額も結構かかりますので、それなりに普段住宅に関して気になっている事、いっぺんに済ませてみてはいかがでしょうか?

塗装工事における仮設足場

塗装工事の完成により撤去を前提となっています。足場の中でも特に使われるのが、直径48.6mmの鋼管を組み合わせて使う単管足場とくさび形足場です。その中でも、一般的な住宅の塗替えに使われるのが、くさび形足場です。

  • 単管足場は鋼管と鋼管をクランプと呼ばれる金具で組み合わせ、ボルトを締め付けて固定します。
  • そしてくさび形足場の特徴です。木造家屋等低層住宅では、足場を設置する敷地が狭く、建物の形状が複雑であるため、盛替え、組み替え作業が簡単にでき、建物の形状に容易に対応出来る足場として使用されている。くさび形足場は、組立てや解体が簡単で、部材を持ち運びが便利なほど小さく分解できます。塗装工事の現場では広く用いられています。建設現場では作業中に落下事故が起きる場合があり、その中でも足場からの転落が多くを占めています。

この足場は、一定間隔に緊結部を備えた鋼管を建地(支柱)とし、緊結部付きの水平材、斜材等を建地の緊結部にくさびで緊結し、床付き布枠を作業床とした足場で、部材がユニット化されておりハンマー1本で組立が出来る。従来、木造家屋等低層住宅工事用の足場として使用されてきたが、近年、その足場の部材を用い本足場として組み立て、中層建築工事用の足場としても使用されている。もしくは高層建築でも外壁の塗り替えなど短期間の補修に足場として使用することもある。

wikiペディアより

事故が起きるのは足場が出来上がった後ではなく、足場の組み立て時に起きやすく、また、足場の解体時にも事故が起きます。したがって、ヨコイ塗装ではシンプルな構造のお住まいは自分たちで組み、構造的に難しい建物や規模の大きい建物は足場屋さんに頼んでいます。(自社で足場を組むことでコスト削減により、お客様により良い塗料できるからです)※足場からの転落事故をなくすために、国や建設業界では足場の組立て方法に、手すり先行工法を用いることを推奨しています。手すり先行工法は足場の床板を取り付ける前に、そのレベルの手すりを先に取り付ける工法です。解体時にも床を先に取り外し、手すりを最後に撤去します。この工法により転落事故を減少させることが出来ます。安心できる仮設足場は、より良い品質の塗装工事をするためにも大切なモノです。

ヨコイ塗装が自社で足場を組む理由

ヨコイ塗装では、品質が高い工事に必要な人工を生み出せます。足場を自社で保有し組むことができるのが大きな要因です。足場を保有しています。したがって足場にかかるコスト(足場レンタル代など)を良い塗料や長持ちする工夫に回すことができます。足場を自分たちで組むことによって、人件費や足場代のコストを削減することが出来ます。足場は一度購入すれば、何回も使い回しをすることができます。

足場を持っていないハウスメーカーさんでは現場ごとに、足場屋さんに頼むことになりコストがかさむことになります。また下請けの業者さんなどが入ることによって中間マージンがかかります。

足場の台風対策

 塗装工事中に台風が通過する場合に、最も注意しなければならないのが、足場です。暴風雨によって塗装した部分が汚れてしまったり、仮に落ち葉や木の枝が当たってしまい塗装が傷ついたとしても、再度塗りなおすことできれいに治すことはできますが、足場が崩れてしまった場合には、最悪の場合、人命にも関わります。

実際、2016年1月に神奈川県藤沢市で外壁の塗装工事中に最大瞬間風速13メートルほどの強風が発生して相場が倒壊し、職人の方が数名けがを負ったという事故も発生しています(この事故は台風ではありませんでしたが、当日は強風注意報が発令されていたようです)。

そのため、台風が通過すると分かっている場合には、足場対策を施しておかなければなりません。

  • その1つ目の対策がネットの取り外しです。足場には通常、塗料飛散防止用のネットを取り付けていますが、台風のような強風の場合には、このネットが風を受けてしまい、非常に強い風の力を足場がモロに受けてしまう形になってしまいます。足場に必要以上の力がかかってしまうと、足場が倒壊する可能性も高まりますし、運よく倒壊しなくても、足場が大きく揺れることで、外壁そのものに傷がついてしまうこともあります。そのため、台風などの強風の場合には、足場のネットを取り外さなければなりません。
  • 足場を外壁に取り付ける部材のチェックが必要になります。足場を外壁に取り付ける部材は、しっかりと固定したまま塗装してしまうと、その部分だけ塗料が塗れなくなってしまいますので、一時的に外したり、浮かせたりすることがあります。この部材を浮かせたまま固定していなければ、足場が風で揺らされたときに、この部材が外壁に当たってしまい、外壁に傷がつくことがあります。また、しっかりと固定しておかなければ足場のバランスが悪くなり、倒壊してしまう可能性もあります。そのため、足場を外壁に取り付ける部材が、すべてしっかりと固定されていることを確認しなければなりません。

その他の対策

 塗装工事中に台風が発生してしまった場合には、人命の安全を第一に、建物そのものの安全を優先しなければなりません。そのため、塗装そのものについて、台風が発生したからといって、特別に対策を講じることはありません。ビニール養生が風のためにうるさくなり、台風の恐怖心を和らげるために、極力外す努力はします。

しかし、台風は急に発生するものではなく、大抵は日本近海で発生し、数日かけて勢力を増しつつ日本列島を通過していきますので、発生から通過まで数日間の猶予があります。そのために考えられる対策は2つあります。

  1. 台風通過前までに塗装工事を終了させる方法です。例えば、通常2週間かかる工事を10日間で終了させれば、後半4日のうちに台風が通過したとしても、塗装工事には問題はありません。しかし、この方法は、短縮した4日間分以上の品質が低下していることが懸念されます。通常2週間かかる工期を短縮するということは、その期間で実施しなければならない必要な工事を省略しているということで、手抜き工事と同様です。そのため、この対策を提案してくる業者は、あまり信頼できる業者ではありません。
  2. 台風通過を見越して、先述の様にビニール養生を外したりすることや、近隣のお住いが近いところを優先的に工事を勧め、人がいない畑の側を後回しにするといった対策です。この場合、最も効率の良い塗装工事の期間から、優先順位を変更することになりますので、少なからず工期が伸びてしまいますが、近隣の方のクレームは最小限に抑えることが可能です。

 最低でも10日間という長期間の工事を行う塗装工事では、その工期中に台風が発生してしまうことは、どうしても回避することができません。しかし、台風が発生した場合に、塗装業者が行う対応によって、今後10年前後、建物を守っていく外壁のメンテナンスにかかる品質が大きく低下してしまいます。台風が発生した場合に、人命を最優先にし、かつ、建物に対するダメージを最小限に考える業者に依頼することができれば、安心して、その建物に住み続けることが可能です。台風通過後は、雨漏り等の被害が出なかったかどうかをまずは確認をして、しっかりと壁が乾いてから塗装をしてもらうことが大切です。

逆に、台風が通過する直前であっても、作業を継続させたり、ネットを外すことを怠るような業者は、人命や建物よりもお金儲けのことを優先して考えている可能性があり、外壁塗装の品質に期待することができません。

ポリカやアクリル板

塗装では足場を作るのがほとんどです。足場を作った良い機会に、普段できない場所を掃除するのも良いチャンスです。例えば、足場を作るときにどうしても、アクリル板等を外す時があります。そういったところは普段掃除できないところです。したがって外したついでに掃除をしてもらうと良いかもしれません。

塗装は塗装するだけで、外からの窓拭き等をしてすっきりすると良いと思います。ついでの作業もお見積もり時に、確認しておくと良いと思います。ヨコイ塗装では気がついたところを、「やっておきましたよー」と言うような感覚でやることが多いです。したがって、どうしても工期が長くなってくることがあります。