最近では、サイディングボードを外壁材として
採用されるご家庭が多くなっていますが、
ALCも人気の外壁材となっています。
ALCは、軽量気泡コンクリートとも呼ばれており、耐火性能、
断熱性能に優れた外壁材となっています。
サイディングボードに比べてメンテナンス周期も
最長で5年ほど長くなっていること、重量もコンクリートの1/4程度であることからも、
優れた外壁材であることには間違いないのですが、
1㎡当たりの単価は、サイディングボードの2倍以上します。
今回は、そんなALCのメンテナンスの1つであるコーキングについてご紹介します。
1.ALCのコーキングの必要性
ALCは1枚の外壁材ですべての外壁を構築しているわけではありません。
サイディングボードと同様に、ALC同士をつなぎ合わせる必要があり、
その部分にコーキングが施されています。
ALCは、サイディングボードよりも多くの継ぎ目がありますので、
その分、多くのコーキングをしなければなりません。
また、サイディングボードよりも狭い幅にコーキングを施す必要があるため、
どうしても補修費用は高くなってしまいます。
しかし、ALCを外壁材として選択する以上は、必ずコーキングの補修を行わなければなりません。
2.ALCでコーキングの補修を行う必要がある理由
ALCを外壁材として選択した場合は、
定期的にコーキングの補修を行わなければなりません。
そもそもコーキングの目的は、外壁材同士をつなぎ合わせるほかに、
そのつなぎ目から水が侵入しないようにする目的もあります。
これはサイディングボードであってもALCであっても同じです。
コーキングが劣化してしまうと、コーキングにひびが入ってしまったり、
コーキングがやせたりしてしまいますので、そこから水の侵入を許してしまうことになります。
そうなると、外壁内部に水が浸透し、建物の傷みにつながってしまいます。
また、ALCはサイディングボードよりも吸水性が高いという特徴があります。
ALCの主成分はセメントですので、ALC内部に水が入り込むと、
主成分のセメントが水を吸ってしまいます。
さらに、ALCは軽量気泡コンクリートという名前の通り、
多くの気泡がありますが、水がその気泡に入り込んでしまいます。
その状態で冬の寒い日を迎えてしまうと、気泡内の水分が凍結し、
膨張することでALCの内部からひび割れが発生してしまうことにつながります。
ALCは、それだけ水分に弱い素材なのです。
ですので、定期的にコーキングの補修を行って、
水分がALCの内部に侵入しないようにしなくてはなりません。
3.ALCのコーキングの打ち替え方法
ALCの場合は、コーキングを打ち増しすることもありますが、
打ち増しの場合はコストが安い分、2年~3年程度しか持たないため、
基本的には打ち替えを行うことになります。
ALCのコーキングを打ち換えるには、大きく分けると古いコーキングの除去と、
新しいコーキングの打設という2つのプロセスがあります。
①古いコーキングの除去
ALCのコーキングを打ち換えるには、
初めに古いコーキングをしっかり除去する必要があります。
コーキングの除去は手作業で古いコーキングが残らないように丁寧に除去する必要があります。
ここで失敗すると、古いコーキングが薄皮のように残ってしまい、
新しく打設するコーキングが外壁材としっかり密着せずに、
すぐに剥がれてしまうことにつながります。
また、古いコーキングを除去する際にALCそのものを削ってしまうと、
目地が直線ではなくなってしまいます。
目地が直線でなくなると、美観が悪くなるばかりか、
コーキングの性能も低下することがありますので、
ALCを傷つけないように古いコーキングを除去する必要があります。
②新しいコーキングの打設
新しいコーキングを打設する際には、数あるコーキングの中から
最適なものを使用するという点に注意しなければなりません。
コーキングの上から塗装する予定がある場合には、
ポリウレタン系のコーキングを選択する、
または塗装への汚染を考慮してノンブリードタイプを
選択するといったことを検討するなど、
状況にあったものから適切なものを選択しないといけません。
これらのコーキングの種類が決まった後は、
ALCとコーキングの種類に合わせてプライマーを選択しなければなりません。
プライマーは、ALCとコーキングを密着させるための下塗り材のことを指し、
この種類を誤ってしまうと、コーキングがしっかりと接着されずに、
コーキングの剥がれにつながってしまいます。
このように、新しいコーキングを打設する場合には、多くの選択肢の中から、
最適なコーキング、およびプライマーを選択しなければなりません。
ALCのコーキングは、サイディングボードのコーキングと同様に
一定期間ごとに補修が必要となります。
しかし、ただ補修をすればいいというわけではなく、最適な補修をすることによって、
コーキングの耐用年数を高めることもできますし、
お客様の希望の美観に合わせることもできます。
ヨコイ塗装では、ALCのコーキングを補修する際には、
お客様のご希望と品質を最優先に検討させていただいております。
扶桑町、大口町、犬山市、江南市でALCのコーキングでお悩みの方は、
ヨコイ塗装にご相談ください。