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塗装工事業者の選択方法|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

家の外壁が劣化しているのに気づき、いざ、外壁塗装工事を依頼しようと思った場合、どこに依頼しますか?主な依頼先としては、建築会社や工務店、ハウスメーカー、リフォーム業者、塗装業者等、様々な業種があります。また、各業種に様々な業者がありますので、選択する範囲は相当数に上ります。

しかし、頻繁に利用するスーパーやコンビニと違い、数年に1度しかない外壁塗装工事を依頼するのに、なじみのお店がある方は、あまりいらっしゃらないと思います。

そのため、ほとんどの方が「どこの業者に依頼すればいいのだろう」と悩まれることと思います。

 ここでは、少しでも良い外壁塗装工事の業者を選定する方法についてご紹介いたします。

外壁塗装工事の業者選定が重要

 数ある業者の中から1社を選ばなければならない。そんなときに1番にチェックすることは「料金」だと思います。しかし、「安かろう悪かろう」では意味がありません。

外壁塗装工事では、その仕事によって耐用年数が大幅に変化します。通常ですと7年程度は持つ塗装でも、雑な仕事をしたことによって、1年で部分的に塗装が剥がれてくるといったケースもあります。特に外壁塗装工事に関しては、手抜き工事をしても素人にはバレにくいこと、工法や塗料に詳しい人が少ないこと、相場を知らないこと等で悪徳業者と呼ばれる業者も多数存在します。そのため、料金だけで選んでしまうと、後々の費用がかさんでしまうことになりかねません。

少しでもきれいに、長持ちさせようと思うと、丁寧な仕事をする業者を選ぶ必要があるのです。

悪徳業者の手口

1.危機感をあおって契約を迫る業者

「家の壁や屋根に欠陥があり、今すぐ修理しなければ大変なことになる」などと、危機感をあおって契約を迫る業者には要注意です。

もちろん、自分で探してきた塗装業者がしっかりと調査したうえでそれらの回答を行うことは十分に考えられますので、すべてが悪徳業者というわけではありません。

 しかし、突然訪問してきて、上記のような危機感をあおる説明をしてきた場合は、ほぼ100%悪徳業者とみて間違いないでしょう。見ず知らずの人が、1軒1軒の家の外壁を詳細にチェックしたうえで、商談に来ることはまずありません。

特に、このままだと1週間以内に倒壊するなど、あたかも今すぐに工事しないとすぐに住めなくなるというような業者には、すぐにお帰りいただくのが賢明です。

 1週間で倒壊するような家が外壁塗装だけで補修できるはずがありませんし、外壁の塗装が劣化しているだけで、1週間後に倒壊することもあり得ません。

2.極端な値引き、必要な工事のサービスなど、料金を下げる業者

 一般的に、外壁塗装で大きな値引きはあまりありません。なぜなら、外壁塗装を行うにあたって、塗料のコストや足場のコスト、養生のコスト、職人さんの人件費など、非常に多岐に渡るコストが発生します。そこに、業者の利益が上乗せされたものがお見積りの料金となりますが、そこから、30万円や40万円という大きな値引きを受けてしまうと、塗装工事をすればするだけ赤字になってしまいます。

しかし、悪徳業者は、平気で数十万円の値引きを提示してくることがあります。お客様の立場から考えると、大きな値引きのあるほうが、お得感が強いため、契約してしまいそうになりますが、上述したとおり、通常ですと赤字になるような値引きを実施できるということは、元の値段が極端に高いか、必要な工事を省略する可能性が非常に高いといえます。この手口は、特に先ほど記載した危機感をあおってくる業者が良く使う手段で、相見積もりをさせないうちにお得感を出して契約させようとする手口ですので、十分にご注意ください。

 他にも、足場の設置料金をサービスしますといった内容や、塗料の料金を通常価格から半額まで値引きしますというような業者も同様に要注意です。2階建て以上の建物の場合、足場の設置は必須の作業であるにもかかわらず、その料金をサービスするということは、その料金がほかの工程に含まれているか、他の工程の質を下げることにつながっています。塗料の料金についても同様のことが言えますので、それらを提案してくる業者にも要注意となります。

3.オリジナル塗料を勧める業者

 オリジナル塗料といわれれば聞こえはいいかもしれませんが、日本で使用されている外壁塗装の塗料は、日本ペイントやエスケー化学、関西ペイントといった古くから塗料を専門に開発しているメーカーが作成しており、その品質は非常に高いものとなっています。(ただニッペさんでも耐久性の悪い商品もありますので、創業から歴史の長い経験のある業者さんの方が、長期的視点からの見極めが出来ます。)

その塗料を使用せずに、オリジナル塗料を使用するというのですから、さぞ素晴らしい塗料が使われるのかと期待されるかもしれませんが、塗料は塗料専門のメーカーが長年の研究の末に作り出されたもので、一般の塗装業者が容易に作り出せるものではありません。ましてや、それらのメーカー以上の塗料を、十分な研究施設を持たない塗装業者が作成できるはずがありません。

 これらの業者の手口は、本当にオリジナル塗料を出してくることはまれで、塗料メーカーが作成した塗料のうち、古くなったものや質の落ちたもののラベルを貼りなおし、あたかも自社のオリジナル塗料と見せる方法が多いようです。そのため、料金は安価でも、品質は低いものに違いはありません。

 他にも、悪徳業者の手口には様々なものがあります。これらはすべて、お客様の建物のことは頭になく、自分たちの利益を最優先に考えている業者であり、注意深く話を聞いたり、注意深く見積書を見ることで、事前に察知することが可能です。少しでもお得に外壁塗装を行いたいという気持ちはよくわかりますが、甘すぎる話ほど、後で大きなしっぺ返しを食らうこととなりますので、十分にご注意ください。

外壁塗装を行う業態

仮に遠方の親せきから、塗り替えのアドバイスを頼まれたら・・・   

「どうすれば危険な目にあわないですむか?」そしたら、このようにアドバイスをしようと決めております。「信頼できる知り合いはいないですか?」「塗り替えをされて、 大変満足している知り合いは、いないですか?」これらに、該当するような業者がなければ、塗替えに参考になり、とても役に立つ本をおすすめいたします。

塗替えですごく参考になる本

1.訪問販売にくる業者

 外壁塗装に関して、訪問販売にくる業者は、最も避けたほうが良い業者といえます。依頼していないにもかかわらず、自宅に訪問し、外壁塗装を勧めてくる業者と契約してしまったことによって、高額な料金を請求されるケースや、手抜き工事によって塗装がすぐに剥がれてしまったケースなどのトラブルが、非常に多く発生しています。

 特に、頼んでもいない業者が急に訪問してきて、「外壁に深刻なダメージがあり、このままだと家が倒壊する」などと、不安を煽らせるようなことを言いながら契約を迫る業者や、「今すぐ契約すれば、他では出せない価格で受けます」というように、すぐに契約をせまろうとする業者には要注意です。そういった業者のほとんどの場合は、最終的にトラブルが発生しています。

 なぜ、こういったトラブルが発生するのかというと、こういった業者は工事を少しでも安く抑えようと、最も重要な下地処理を蔑ろにしているからです。下地処理は、外壁塗装を行う上で、その品質を左右する最も重要なポイントなのですが、塗料を塗った直後は、どういった下地処理がなされていたかを見極めることができませんので、「目立たないところは手を抜く」という考えでコスト削減を行っています。その結果、質の悪い塗装となってしまうのです。

2.ホームセンターのリフォーム受付

 最近では、ホームセンターでもリフォームの受付を行うところが増えてきました。ホームセンターのリフォーム受付で外壁塗装を依頼する方の多くは、自分で外壁塗装を行おうとして、ホームセンターで工具や塗料を調べた結果、自分では行えなさそうと考えてホームセンターに依頼するという方が多く、他の業者との相見積もりをしない方が多いようです。

 ホームセンターのリフォーム受付で外壁塗装を依頼すると、そのホームセンターが提携している下請け業者が実際の外壁塗装を行うこととなります。ホームセンターは、外壁塗装の料金のうち、マージンを引いた代金で下請け業者に依頼しますので、中間マージンの分だけ、割高の料金となってしまいます。

また、ホームセンターには、建物のリフォームに熟知したスタッフが常駐しているケースが少なく、細かい調整等を行うことができません。そのため、「もっとこうしてほしかったのに」というような、かゆいところに手の届かない工事となってしまうケースが多々あります。

3.ハウスメーカー

 家を建てるときにお世話になったハウスメーカーに外壁塗装を依頼する方は非常に多いのではないでしょうか。外壁塗装を依頼したくても、「悪徳業者に騙されたという話をよく耳にするので、知らない業者に頼むよりは、家を建てるときにお世話になったハウスメーカーに依頼したほうが安心だ」と考える方は、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼するかと思います。

 しかし、ハウスメーカーも自社で外壁塗装を行うケースはごく稀で、大半が提携している下請け業者に外壁塗装を依頼しています。そのため、ハウスメーカーが中間マージンを抜いていますので、その分割高になってしまいます。ただ、ホームセンターのリフォーム受付とは異なり、家を専門に取り扱うハウスメーカーですので、建物の知識については、安心して相談することができる存在となります。1点気を付けなければならないのが、伝えた要望が、ハウスメーカーを通じて下請けの塗装業者に伝達されることになりますので、伝達漏れや伝達ミスといったコミュニケーションロスによって、希望通りの外壁塗装が行われない可能性がわずかながら残ってしまいます。

4.外壁塗装の専門業者

 外壁塗装を専門に行う業者で、「○○塗装」といった名称の業者が多く存在します。外壁塗装を専門に行う業者では、当然ながら外壁塗装を下請け業者に依頼することはありませんので、必要最小限の費用だけで依頼することができ、中間マージンによるコスト増はありません。また、実際に工事を施工する業者に直接要望を伝えることができますので、「かゆいところに手が届く」工事を行っていただくことが可能となります。

 さらに、外壁塗装を専門に行っている以上、外壁については、非常に深い見識を持たれている職人さんが多く、素人目では気付かなかったような傷や劣化といった問題点についても、きちんと調査し、修復してもらうことができますので、建物のメンテンナンスとしても、高い品質が期待できます。外壁塗装は、決して安い工事ではありません。その工事を少しでも安く、高品質に仕上げてもらうためには、外壁塗装を専門に行う業者に依頼するのがオススメとなります。

5.ハウスメーカーさんと地元の塗装業者の違い

外壁塗装工事を行うときに、ハウスメーカーを選ぶか、地元の塗装業者を選ぶかで悩まれる方が多数いらっしゃいます。

これは、車の車検をディーラーに出すか、町の修理工場に出すのかに似ています。ここでは、ハウスメーカーさんに外壁塗装を依頼する場合と、地元の塗装業者に依頼する場合の、双方のメリット・デメリットについてご説明します。

(1) ハウスメーカーさんのメリット・デメリット

 ハウスメーカーさんに外壁塗装を依頼するメリットは、第1に保障がしっかりしているという点です。この点は、車のディーラーでも同様ですね。また、様々なローン会社と提携しているため、ローンが組みやすいという点もメリットの1つです。

デメリットとしては、営業する方と実際に施工する方が違うので話が食い違うケースがあるという点です。この場合、口約束だけですと、後々もめる原因となるため、必ず約束事は書面で取り交わしておく必要があります。また、金額がかなり高額になることが多いということもデメリットです。ハウスメーカーさんの場合、営業担当者の人件費や下請け業者への中間マージンが必要となりますので、どうしても金額が高くなってしまいます。

(2) 地元業者のメリット

地元の塗装業者に依頼するメリットとしては、第1にハウスメーカーさんと比較して、価格が安いことがあげられます。ハウスメーカーさんと違い、請け負った業者が責任をもって作業を行いますので、余計な中間マージン等が発生しないのが要因です。

また、地元を知り尽くしている業者ですから、その土地に合わせた、もっとも効果の高い施工を行えるのも地元の塗装業者に依頼するメリットといえます。

デメリットは、業者によってコストや品質にムラがあるということです。良い業者を選べれば、価格が安いだけでなく、高品質な塗装を行っていただけますが、悪い業者を選んでしまうと、価格は安いが、品質も悪い塗装が行われるということもあります。

そのため、先述した見積書の見方をしっかり確認し、不明確な点、ごまかそうとしている点がないか、きっちり確認する必要があります。どうしても納得できない点があれば、業者を変更するのも選択肢として考えておく必要があります。

遠方の塗装業者の選択しないほうがいい理由

1.近場の業者と遠方の業者

 最近は、インターネットが当たり前のように生活の一部になっており、外壁塗装の業者選びもインターネットを使って、自宅や移動中の空き時間等を使って、いつでも簡単に調べることができました。しかし、インターネットは、検索ワードなどの違いによって表示される業者が異なり、良さそうな業者だと思ったら、他県の業者であったということは、経験があるのではないでしょうか。

あまりにかけ離れた業者であれば、あきらめは付くでしょうが、近隣の都道府県だった場合、せっかく探したのでここに決めようと判断して、少し遠方の業者に依頼する方も多くいらっしゃいます。しかし、この「距離」という問題は、塗装工事やアフターサービスに大きな影響をもたらします。

2.距離がもたらす問題点

 塗装業者と塗装工事の現場が遠い場合、以下のような問題点が発生することがあります。

①工事の事前打ち合わせ

 見積もりの取得や工事の事前打ち合わせ、現場の確認といった塗装工事に入る前の段階で、塗装業者に起こしいただく際、または業者が現場を確認する際の移動時間が多くかかってしまいます。そのため、すべてのことを1回の移動で終わらせてしまおうと、確認項目を詰め込んでしまったり、現場をよくよく確認しないまま見積もりを作成してしまったりといったトラブルが発生するケースがあります。

②塗装工事中の問題点

 外壁塗装は、塗料の乾燥というプロセスがあることや、防水目的で施していた古い塗膜をすべて取り除くことにより、一時的に湿気に弱い期間があることから、基本的に晴れの日に塗装工事を実施します。近場の塗装業者であれば、その日の天候は社屋から確認することができますが、遠方の業者の場合、天気予報に頼らざるを得ません。

そのため、近場の業者であれば、大丈夫と判断して塗装工事を実施する日であっても、「長距離を移動したにも関わらず、現場についたら塗装工事を行うことができず、人件費などが無駄になってしまう」というリスクを回避するため、確実に晴れの日であるということが分からなければ、塗装工事を延期するケースが多々あります。つまり、その分、塗装工事にかかる期間が長くなってしまい、契約の状況によっては、その分、費用も上がってしまうことになります。

 また、晴れだと思って現場につき、塗装工事を行っていた時に小雨が降った場合の対処方法も異なってきます。近場の業者であれば、小雨が降った時点で作業を一時中断し、雨が止んだのちに、雨による影響を解消させたうえで作業を再開しますが、遠方の業者の場合、中断した場合に、工期が伸びて、また移動時間をかけなければならないリスクを考え、小雨程度であれば、そのまま作業を継続してしまい、結果として、品質が低下してしまうというケースもあります。

③アフターサービスの問題点

 近場の業者であれば、塗装工事後のアフターサービスについても、すぐに相談し、必要に応じて確認のために駆けつけてもらえることもできますが、遠方の業者であった場合、電話やメールでなんとか解決させようとする傾向が強くなります。そのため、通常であればすぐに対処しなければならない問題であっても、発見の遅れ、対応の遅れにつながってしまい、建物全体に影響を及ぼす可能性も少なからず存在します。

3.業者の気持ち

塗装業者側の気持ちとしては、遠方からわざわざご依頼いただけることは、本当にありがたいことで、多くの業者は近場のお客様と同じようなサービスを実施したいと考えています。しかし、現場に向かう移動時間も職人さんの給与が発生してしまったり、近場であれば確保できる工事時間よりも短くなってしまうことから、どうしても近場のお客様と同じサービスを提供することができないケースがあります。また、移動にかかる費用についても塗装工事の費用として計上しなければなりませんので、どうしても近場のお客様よりも価格が高くなってしまいます。そのため、遠方の業者に依頼することは、お客様にとっても業者にとってもデメリットが多くなってしまうのです。

ヨコイ塗装は、地域密着型で業務を展開しており、幸いにも扶桑町を中心に、近隣のお客様からに好評をいただいております。その甲斐あってか、ご遠方のお客様からお問い合わせをいただくこともございますが、今回ご紹介した問題点を理由に、お断りさせていただくこともございます。誠に申し訳ございませんが、ご理解とご了承をいただければ幸いです。

足場を自社で行う場合と専門業者に依頼する場合の違い

1.足場を専門業者に依頼する場合のメリット

①機材の保管

場所が不要足場の作成を専門業者に依頼するメリットは、第1に自社で足場を保有しなくてもいいという点です。新しい塗装業者や、規模の小さな業者では、足場に使用する機材を保管しておくスペースが確保することができません。また、規模の大きな業者であっても、足場の機材は非常に大きく、邪魔になりますので自社で保管しておきたくないという業者もあります。そういった業者は、足場専門の業者に委託することで、足場の機材を自社で保管しなくてもいいというメリットがあります。

②足場作成のスキルを磨く必要がない

 自社で足場を作成する必要がありませんので、足場を作成するためのスキルを自社で磨く必要がありません。そのため、職人さんの入れ替わりが激しい業者や職人さんの数が少なく、足場作成に人を割けない業者にとっては、塗装工事に関するスキルの研鑽に集中できるというメリットがあります。(といっても100件以上施工してきましたが、そこまで難しいスキルではありません。むしろ体力や安全性へ気遣いが重要です。)

③足場の品質が高い

依頼する先は足場を専門にくみ上げる業者がほとんどになります。足場の組み上げるスピードが早いです。 しかしながら作業性に関しては塗装の現場に立ったことのない足場職人の方が作るので不自由を強いられているペンキ屋さんもいらっしゃいます。(弊社でも足場を作りますが、これまで事故もなく、保険もかけ突風対策も毎日現場に立つので、毎日対応できますので、組む時、バラす時以外、顔を出さない足場屋さんとの比較も良し悪しがあります。)足場を自社で保有している塗装業者も忙しい場合は、足場屋さんにお願いすることもあります。

2.足場を自社で組み立てる場合のメリット

①コストが低い

 足場を専門の業者に委託した場合、足場の作成委託代金がそのまま経費として発生してしまいます。しかし、自社で保有している機材を使用して、自社の職人さんが足場を組み立てた場合、経費は職人さんの人件費しか発生しませんので、足場の作成を委託するよりもコストは大幅に安く済みます。

ヨコイ塗装では、高価格無機塗料が比較的割安で塗装できるのもこのためです。

②外壁塗装に適した足場を組める

 足場を作成する専門業者に委託した場合、一般的な足場として作成されますので、塗装する外壁の状況によっては、非常に塗装を行いにくい足場になるケースもあります。

それを回避しようと思った場合、しっかりと業者に指示を行って委託する必要がありますが、足場を作成する業者は足場作成が主な業務ですので、塗装に関する良し悪しはわかりません。そのため、どうしても塗装しにくい足場になってしまうケースが生じます。

しかし、自社で足場を組む場合は、足場を組む職人さんも塗装を行うわけですから、自分たちが塗りにくくなるような足場を組むことがありません。そのため、塗装しづらく、塗装そのものの品質が下がるといった問題は発生することがありません。

またスケジュールにおいても品質に品質にこだわるとやはり工事が長くなってきます。しかしながらあしがやさんから足早さんから納期についてプレッシャーを与えられるとどうしても工事自体を急いでしまわないと いけない場合もあります。

③足場を外すときに最終チェックができる

塗装終了後、足場を解体するときに外壁の状況を間近で最終チェックすることができるのも、自社で足場を組んだ時に限ります。足場を作成する専門業者に委託した場合、足場の解体は業者が行いますので、足場を外した状態でチェックできるのは、すべての足場が片づけられてからになります。

そうなると、もし塗りむらが見つかった場合や塗り残しがあった場合など、再度足場を組み立てなければならず、余計な費用が掛かります。そのため、そこで見つかった問題点は放置されがちになりますが、自社で足場を組んでいる場合は、足場を外しながら最終チェックを行うことができますので、問題が見つかってもすぐに修復することができます。

3.足場を作るのは専門業者と自社、どちらがおすすめ?

 上記内容では、足場を作成する場合、業者に委託する場合と自社で行う場合のメリットを比較してみました。両方のメリットを比べてみると、足場を業者に委託する場合のメリットは、お客様ではなく業者にとってメリットとなることが多く、

自社で足場を作成する場合は、お客様にとってメリットになることが多いということが分かります。業者にとってのメリットは、業者がその分、努力をすることで解消することができます。例えば、足場の品質や職人さんのスキルなどは、業者がしっかりと教育を行ったうえで、経験豊富な職人さんをしっかり雇用していれば、困るような問題ではありません。

 逆に、自社で行う場合のメリットは、お客様にとってのメリットがほとんどです。コストも安くなりますし、品質も向上します。そのため、足場を作るのは間違いなく自社で作るほうが、最終的な塗装の品質を向上させることができます。

外壁塗装のトラブル

 先述した通り、悲しいことに外壁塗装工事の業者に悪徳業者と言われる業者が多いのが事実です。独立行政法人国民生活センターには、年間6,000件を超えるトラブルや被害相談が寄せられています。この数字も、「訪問販売」にかかる件数のみで、直接依頼している場合や、泣き寝入りしているケースも含めると、かなりの数になることが予想できるかと思います。そのため、業者選びで失敗しないよう、じっくりと業者を見極めるようにしてください。

外壁塗装工事業者を選ぶ方法

 外壁塗装業者を選ぶ方法で、1番おすすめの方法は、すでに工事のやり方を知っている業者に依頼するということです。過去に依頼したことのある業者や、実際に仕事に関わった業者であれば、最も信頼することができます。

しかし、多くの方はそのような経験がありません。そのため、どうしても自分の目で業者を見極める必要があります。良い業者を見極めるポイントは以下の通りです。

①見積もりをしっかり見る

 見積もりをしっかり見ることで、どんな業者かを想像することができます。見積もりだけで100%しっかりと分かるかと言えば、そうではありません。見積書はアバウトに書かれていても、仕事はしっかりこなす業者もあれば、見積書の見た目はきれいでも仕事の雑な業者もあります。そのため、複数の業者から見積書を取得し、『他の会社よりもあきらかにおかしな金額を提示している項目がないか』を重点的に確認してみてください。

例えば、相場で10万円かかる工事が1万円と提示されている場合等、明らかに安すぎですよね。人件費、材料費等々を考えて、下げられる範囲を明らかに超えてそうな見積もりは、その程度の仕事しかされない可能性がありますので注意する必要があります。

②担当者や職人の態度、人柄をチェックする。

 営業担当者の態度や人柄も十分にチェックしてください。外壁塗装工事を依頼する際に不明な点が多々出てくると思います。それらを1つ1つ確認し、営業担当者がきっちりと親身になって調べてくれる人よりよい解決策を提示してくれる人が営業を行ってくれる業者は、信頼できそうな業者と思われます。特に、実際に職人も兼ねている人が営業担当となり、細かく塗装について説明してくれる場合は、さらに信頼できるポイントとなります。実際に作業をする職人に会わせて頂いて、仕事に対する姿勢を確認しておくことも大切です。

③焦らず、じっくり考える

 即決を迫る業者、他社との比較をさせないように、すぐに契約を求めてくる業者は要注意です。外壁塗装を依頼する場合は、面倒でも必ず複数の業者から見積もりを取得するようにしてください。

 特に、悪徳業者が利用する手口として多いのが、「今決めてくれれば、この○○をサービスします」というように、一部の費用を過剰に値引きしてでも即決させようとする言動(このサービスされた料金は、他の工賃に上乗せされているケースもあります)や、「今すぐ始めないと、家が大変なことになります」と、危機を煽るような言動です。

このような言動があった場合は、細心の注意を払ってチェックしてください。

見積もりで確認すべきポイント

見積書には、どの塗料メーカーを使うのか、薄塗りか厚塗りかといった施工方法といった材料費、自技術料のほか、塗装する場所によっては、他と同じ面積であっても、例えば隣の建物との間隔が狭い場合などは、塗装工事に時間がかかるため、その分の人件費が余分にかかるといった様々な要因で見積額が変化します。ここで重要なのは、品質をしっかりと把握するために、工程とそれにかける日数、及び使用塗料と使用缶数をちゃんと提示していただくことです。(特に下地処理にどれ位かを把握しましょう)

塗装会社によって外壁塗装工事の価格が違う理由は、中間コストが必要な場合と、中間コストが不要の場合があるからです。塗装会社は自社で塗装工事を行う会社と、下請けの業者に丸投げをする会社があります。自社で塗装工事を行う会社は中間コストが不要になるため、工事代を安くすることができます。下請けの業者に丸投げをする会社は中間コストがかかるため、工事代は高くなります。

外壁塗装の価格が安い塗装会社は、自社で職人を抱えており、熟練の職人が丁寧に仕事を行います。職人の技術レベルは比較的高く、劣化した外壁は見違えるように美しくなります。工事代が高い塗装会社は下請けの職人が作業をするため、職人の技術レベルはまちまちです。(教育が難しいのはおそらくどこの業界でも同じことだと思います。)よって、仕上がりもバラツキがあり、仕上がりに問題が生じる可能性があります。

外壁の塗装工事を安い価格で美しくするには、自社で塗装を行っている塗装会社に依頼することが大切です。外壁や屋根の塗装を専門に行っている業者は、下請けに出さずに、全ての作業を自社で一貫して行うケースが多いです。そのような業者に依頼すると、価格で美しい仕上がりが期待できます。また塗装工事代の相場は、使用する塗料と施工をする建物の坪数によって違いがあります。どんな人が塗装工事をするのか?それを知ることが良い塗装工事につながってくると思います。

そのような見積書で、チェックしていただきたいポイントは、

  1. 外壁塗装工事する部分の面積は正しいか(面積の数量に間違いはないか)。
  2. 塗らなければならない箇所が、全部書かれているか(付帯塗装一式と書かれていた場合何が含まれるのかを確認してください)。
  3. 外壁・屋根は何回塗りか(基本は3回塗り、これ以下であればキャンセルをお勧めします)。
  4. 塗料のメーカーや商品名が書いてあるか(商品名が分かれば、ある程度の価格を検索し、妥当な値段か確認できるほか、耐久年数なども調べることがでます)。
  5. 保証期間は書いてあるか(万が一塗装工事に不良があった場合、しっかり直してもらわなければなりませんので、口頭約束ではなく、きちんと書面に残すことが大事です)。
  6. 下処理の項目がきちんと含まれているか(塗装には下処理が命です。下処理なしでは耐久性がかなり低下します)。

またポップアップメニューから業者比較シートがダウンロードできるようになっております。業者の比較に参考になさってください。

依頼する前には、必ず2~3社から見積りを取る理由

その見積書の内容を確認することが重要であるのはいうまでもありません。(ヨコイ塗装では、アフター対応の時間のためお断りすることもありますが)しかし、塗装の専門家ではない一般の人の場合には、せっかく業者から見積りを取っても、その見積書のどこをどのように見て、何をどう判断したら良いのか分からず、せっかくの見積書は役立たずになってしまっているのかもしれません。

見積書をよく見ると、塗装の料金だけではなく、足場の費用などの細かい項目についても、項目別に金額がそれぞれ載っているはずです。そこで外壁塗装工事や屋根塗装工事などで業者から見積りを取った場合には、まずその中にあるはずのケレン作業という項目に注目してみましょう。ケレン作業とは、職人の手作業やケレン専門電動工具などを使って、金属部分のサビを落としたり、古くなってしまった塗膜をはがしたり、また密着度を上げるためにわざとキズをつける作業でもあります。

外壁塗装工事や屋根塗装工事をする場合にこの工程を省いてしまい、古くなった塗膜の上にそのまま新しい塗装工事をおこなうと、場合によってはそれほど時間が経過しなくても、古い塗膜とともに新しい塗膜が剥がれてしまうことが起こるのです。

けれども、このケレン作業は電動工具を使ってやればそれだけで済むとは限らず、手作業でおこなわなければならない部分もあるので、時間が掛かるために、目に見えない耐久性につながる大切な作業であり、良い業者か悪い業者の分かれ目でもあります。そのため、人件費や工期などの関係からケレン作業を省いてしまう業者も実際にはかなりおり、見積りでしっかりとどこまでやってくれるのか確認しないと行けない部分であります。

ただ、ケレン作業を省いてしまうと、最高級とうたわれる無機塗料を使ったところで、古い塗膜と一緒に剥がれ落ちてしまう可能性が大きいわけですから、意味を成さないといっても過言ではないでしょう。そこで、外壁塗装工事や屋根塗装工事の見積書を業者から受け取ったら、特にケレン作業や下地処理といった項目が確かにあるか、またどうやった内容の作業工程なのか、しっかりと確認をする必要があります。

そして、もし下地処理の内容がわからなかった場合には、実際に塗装にとりかかる日数を聞いておくとよいでしょう。ただ簡単にすぐに塗装にかかるのは良い業者と言えず、本当の塗装業者でしたら、塗装にとりかかるまでの準備が勝負と思っています。

したがって、業者にどういう内容での下地処理はしっかりと聞いておきましょう。外壁塗装工事や屋根塗装工事を業者に依頼するときには、この仕上がりに対して大きな影響力を持つケレン作業は、決して欠かすことはできません大切なものです。

職人さんのモチベーションと作業品質、雇用形態について

1.職人さんのモチベーションアップと施工品質

 塗装工事をするのは、当然のことながら、実際にその塗装をしている職人さんになります。彼らがサボる理由を考えてみると、

といった問題が考えられます。

①もらう金額より現場での作業量が多い

 これは、特に最近問題となっているサービス残業や、有給休暇の取得率の低さ(有給休暇の申請をしても与えない)といった、コンプライアンスに違反しているケースです。よく中小企業の社長からは、労働基準法を守っていては業務が遂行できないという話を伺いますが、近年、社会的にそういった社長の思いは通用せず、社員のモチベーションを低下させるばかりか、社会問題となる可能性がありますので、コンプライアンスはしっかりと守らなければなりません。

この点については、守って当たり前、守らなければ徐々にモチベーションが下がると考えることができます。しかしながら会社によっては守られていない場合もありえます。

僕自身は見積もり時に「とにかく安くできればいいから!」そう言われる事がありますが、あまり良い感じはしません。

②自分の実績が評価されない

 人は誰しも、褒められることによってモチベーションが向上します。怒られて、モチベーションが上がるのは、負けず嫌いな一部の人だけであるという点も意識しておかなくてはなりません。特に、自分で頑張ったと思うことが評価されると、大きくモチベーションが向上します。

逆に、頑張ったはずなのに正当な理由なく評価されなかった場合はモチベーションの低下につながります。

小さなリフォーム会社でよくみかけるように、ワンマンな社長など立場上の人が叱ってばかりのケース。これは実際良く建築現場でも見かけます。

しかしながら品質に向上するかと言ったら、必ずしもそうではありません。目線が上司に目線になり、肝心なお客様に向かったいないからです。これでは良い塗装工事が出来るとは考えられません。

③納期が厳しい

 どうしても元請けから納期が負われる環境では、品質より納期を優先することになります。その結果上記②と同様で、目線が納品先になってしまいます。となると、モチベーションが向上しないばかりか、時間に追われ、焦ってしまい作業ミスも増えてしまうという悪循環となってしまいます。

そのため、品質を重視する方は、しっかりと納期を考慮し、職人さんにゆとり持たせることで、モチベーションを下げることなく、こだわりを持って施工させることができます。

2.報酬をつかったモチベーションアップの問題点

職人さんのモチベーションを高め、在職率を高めようとする際に、安易にお金に頼るのは少し注意が必要です。もちろん、高い技術を有する職人さんに対して、それに見合った報酬を出すことは重要です。しかし、職人さんのモチベーションが下がり気味だからといって、意味なく報酬を上げてしまうと、一時的にはモチベーションが向上しますが、根本的な品質の差につながりません。

まずはそれぞれの職人さんが、どこまでこだわっているか探るのも良いでしょう。靴や服装、腰袋や刷毛やローラー、計量器や下げつとその蓋等々細部にまでこだわっている職人さんなら、きっと妥協を許しません。

3.塗装職人の労働形態

 塗装職人さんの雇用形態は、個人、請負、社員などがあります。専門的なスキルが必要であるため、未経験から正社員になることはできないと思われている方も多くいらっしゃいますが、見習職人さんを正社員で雇用するケースも少なくありません。塗装の職人さんに求められる技術は、すぐに習得できるものではありませんので、正社員として雇用し、しっかりと教育していくことで、半年後~数年後に一人前の職人さんとして塗装を行ってもらうという教育体制としている会社も多くあります。

 しかし、正社員で雇用すると、繁忙期、閑散期ともに一定の報酬を支払う必要がありますので、繁忙期のみ職人さんを増やしたい場合などは、契約社員やパート・アルバイトを使用することもあります。その場合、繁忙期の一時的な期間だけとなりますので、見習職人さんという形ではなく、あくまで職人さんのサポートという形で雇用される場合が多いようです。そういった雇用形態の場合は、都市にもよりますが、概ね日給8,000円~10,000円が相場となっています。

簡単に見極める方法

訪問販売は突然の依頼でも対応できるほど人気のない業者が行います。外壁塗装工事では使う塗料や塗る面積、人件費などが各家庭で変わるので、費用の相場を予想しにくいです。その場でいい加減な見積もりを作成し、実際は多くの費用がかかるというケースもあります。そういった場合、手抜き工事の原因にもなるので、具体的に色々と質問をして、確かな印象を受けなければ、やめたほうが良いかもしれません。良い業者を見分けるのは実際に難しく感じるかもしれません。

ただ職人からのアドバイスとしては、

例えば、その1つの方法は、ペンキの缶に蓋をしているかどうかです。その理由としましては、塗料は時間とともにシンナーが揮発してしまいます。シンナーが希薄するととても無理にくく、刷毛目も出て見苦しくなることもあります。また間を開けっ放しにすることで、埃やゴミが入ります。かといってしっかりとゴミを濾して取り除いて塗っているかと思うと、実際缶蓋をしない職人さんがそこまで配慮するとは考えにくいです。職人さんの道具を見せてもらうことや質問することで良い業者さんを見分けてください。塗料缶のふたはしっかりと閉めることが大切です。

通常見積もり時は、事前に屋根や外壁の様子をしっかりと確認し、状態に合わせて処置を考え、見積書によって提案をします。見積書で気にしておきたい点は、以下の記載事項です。工事では屋根と外壁の他にも軒天など付帯部も塗料を塗る必要があり、見積もり書にはそれらの内訳まで書くのが普通なので、「1式」では何にお金がかかったのか分かりません。見積もり書に塗装面積に応じた費用を記載し、内訳や使う塗料の名前をはっきりさせる業者を選びます。

塗料の面においては、ヨコイ塗装では、トータルコストの面から、安価な塗料はおすすめしていません。劣化しやすい塗料は、どうしても早くて2.3年から悪くなり始め、足場をせっかく組んでまで塗装をしたのに、また再度足場の経費を作って、塗装をしなければならないからです。また自社施工と下請けならば、自社で最後まで責任を持つ業者の方が安心です。どんなに営業マンに人柄が良くて会社のサービスが充実しても、下請けに任せる業務形態であれば、プロの技が最大限に発揮されないこともあります。営業マンに伝えた話が、うまく職人に伝わらず、言った、言わないのトラブルに発展しかねないからです。下請けかの判断は難しいですが、見積もり対応時に確認してみると良いでしょう。

外壁塗装工事は手抜きでなくても、不具合が生じることがあります。(例えばメーカーの新商品が予想以上に色褪せがはげしい等)よってアフターサービスは必須です。何か不具合が起きてからでは遅いので、工事が終わって1年後くらいに無料で点検サービスを行うなど充実したサポート体制が重要です。

近隣の業者さんだと、信用問題に関わるので、地元から古くからやっているところのほうがおすすめです。また、アフターフォローも近隣の業者さん方が、小回りがきいて、対応していただけるものです。

職人さんの良し悪しを簡単に見分ける方法

今回のお客様では初めての塗装と言うことで金額を比べるすか判断材料がなくちゃんとした仕事をしてもらえるか心配でしたがとても丁寧な仕事をしていただき感謝しています。

と言うような言葉をいただきました。職人さんは無口な方が工事に見えられることも多いです。したがって、現場で実際に営業マンさんと意思疎通があってないことがあります。話しやすい方でないと要望や希望が使いにくいこともあります。塗装で1番大切な事は下地処理になってきます。

結局現場で作業するのは職人さんです。しっかりと現場の職人さんを見極めましょう。特に現場に下請けさんが入っているとき、意思疎通がうまくいってないこともあります。なるべく自社職人の業者さんを選ぶと良いかもしれません。(社員教育はどこの業界でも大変なことではないでしょうか・・・)良い工事をするには、現場ではしっかりとコミニケーションを取りながら工事を進めることがとても大切です。

塗装工事の保証について

1.塗装工事の保証の種類

 塗装工事をご依頼される場合に、あまり知られていないのが塗装工事に保証があるということです。実は、塗装工事には2種類の保証があります。

①団体保証、組合保証

 団体保証、もしくは組合保証というのは、塗装業者が所属している団体や組合が塗装工事の保証を行うという制度です。この保証を受ける場合、塗装業者が実施した塗装工事を団体、もしくは組合がしっかりとチェックしたうえで「保証書」が発行されます。この「保証書」をもって、塗装工事の保証を行うのが団体保証、組合保証と呼ばれる保証です。

この仕組みでは、第三者が工事のチェックを行い、「保証書」が発行されますので、「保証書」が発行された時点で、基準となる品質を満たした塗装工事であると、第三者機関が評価を行ったと判断することもできます。

②自社保証、オリジナル保証

 自社保証やオリジナル保証、もしくは業者によって様々な呼び方のある保証は、その名前が示す通り、塗装業者自身が塗装工事の保証を行うという制度です。団体保証、組合保証のように、第三者のチェックはないものの、自社の塗装工事に自信を持っていなければ、なかなか提供することができないサービスとなっていますので、これらの保証を提供している業者の品質も、比較的高い傾向にあります。

 しかし、保証の内容が統一されているわけではありませんので、自社保証を信じて工事を任せたにもかかわらず、大した保証を受けられないという業者もあれば、一定期間、業者が自発的に建物をチェックし、必要に応じて補修を行うといった保証を受けることができる業者もありますので、その保証内容はしっかりとチェックしておく必要があります。

2.塗装業者倒産後の保証

 塗装業者が倒産してしまった場合、その業者が提供していた保証は受けることができなくなります。つまり、自社保証、オリジナル保証といった業者自身が提供する保証では、倒産後の保証を受けることができません。一方、団体保証、組合保証の場合は、業者が倒産していたとしても、保証を提供する団体、組合が存続していれば、保証を受けることが可能です。

 また、このほかにも「建築産業専門団体連合会」という団体の「長期性能保証制度」という制度を活用することで、業者が倒産していたとしても保証を受けられる可能性があります。しかし、この制度を活用して保証を受けるには、塗装業者の故意や過失、つまり、業者側のミスによって大きく品質が低下したと認められる場合のみになります。そのため、自社保証や団体保証、組合保証より、保証を受けられる範囲が限定されてしまいます。

3.保証の範囲

 保証を受ける場合は、その保証の範囲を明確に理解しておく必要があります。保証によっては、塗装工事で実施したすべての部分をカバーしておらず、外壁部分の塗装のみ保証されているというものも少なからず存在します。そのため、保証を申し込む場合は、以下の点についてしっかりと確認しておく必要があります。

①保証の対象となる部分

 保証の対象が、塗装工事を行ったすべての部分なのか、外壁部分のみなのかという点に注目する必要があります。外壁部分しか保証されていない場合、最も塗料がはがれやすい鉄部や木部は保証されていませんので、それらの個所から塗装が剥がれだしてしまうと、塗装工事から短い期間であったとしても保証を受けることができません。

②保証期間

 保証が受けられる期間も重要な確認ポイントです。塗料は時間の経過によって劣化していきますので、塗装から時間が経てば経つほど、様々なトラブルが発生します。そのため、塗料の耐用年数よりも若干短めの年数を保証期間と定めているケースが多々あります。これよりも極端に短い保証は要注意です。

このように、塗装工事の保証は、その提供元や保証内容、保証期間など、様々なものがあります。保証は、入っておくことで大きな支出となる塗装工事を安心して任せることができる重要な要素ですので、しっかりと内容を確認し、申し込みを行うようにしましょう。

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