ALC 外壁塗装についてお聞きします。
工務店の仕様を伺ったところ、
(1) シーラーを塗る。
(2) 弾性吹き付けタイルでパターンを付ける。
(3) 仕上げ材を塗る。
となっていました。しかし、ホ-ムページを調べていると、
ALCは表面に目が沢山あるので、フィラーで目を潰した方が良いとの話も聞きました。
実際に、ALC への雨水の進入を抑えるためには、これで充分なのでしょうか?
弾性吹き付けタイルを使えば、フィラーを使わないでも、目は潰せるのでしょうか?
もし、フィラーを使った方が安全ならば、
フィラーは有機物の表面を調整して、上に有機物の塗料を塗るためのものとも聞きました。
フィラーを塗るときには、ALCの無機質の表面にシーラーで塗って、
その後、フィラーを塗るべきでしょうか?
そうなると、工程が多くなってしまうので、
フィラーを塗るならば、シーラーを省いても構わないものなのでしょうか?
工務店との打ち合わせは、営業の人を介して、伝言的に塗装屋さんと話すことになります。
なので、出来るだけ詳しい情報を知ってから、打ち合わせをしないと堂々巡りになります。
皆さま、お力をお貸し下さい。 (教えて! gooより引用)
「ALC外壁の塗装にフィラーは必要?」
「フィラーの種類にはどんなものがある?」
「シーラーとフィラーの違いは?どちらを優先すべき?」
外壁塗装では、下地の状態に応じた適切な下塗り材を選ぶことが非常に重要です。
特に、ALC(軽量気泡コンクリート)やモルタル壁などの塗装では、
「フィラー」を使うかどうかで仕上がりや耐久性が大きく変わります。
本記事では、フィラーの種類と特徴、適切な施工方法、フィラーが必要なケースについて詳しく解説します!
「適切な塗装工程で長持ちする外壁にしたい!」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
•① 微弾性フィラー(最も一般的)
•② セメント系フィラー(ALCの目止め用)
•③ 樹脂フィラー(高耐久・特殊用途向け)
1. フィラーとは?|外壁塗装における役割
✅ フィラーとは、下地の凹凸を整えたり、ひび割れを埋めたりする下塗り材の一種。
主な役割
•小さなひび割れ(クラック)を埋める
•塗装の密着性を高める
•表面の凹凸をなめらかにし、仕上げを均一にする
フィラーは、特にモルタルやALCの外壁に適用されることが多く、
塗装の仕上がりを向上させるために欠かせない下地処理材です。
2. フィラーの種類と特徴
フィラーには主に3つの種類があります。
それぞれの特性を理解し、外壁の状態に応じた適切なフィラーを選びましょう。
① 微弾性フィラー(最も一般的)
✅ 特徴
•伸縮性があり、小さなひび割れをカバー
•モルタルやALCの外壁塗装でよく使用される
•シーラーの機能も兼ねている場合が多い
✅ メリット
•ひび割れ(ヘアークラック)を埋めることができる
•塗膜に弾性があるため、ひび割れしにくい
•一般的な外壁塗装では、微弾性フィラーが主流
✅ デメリット
•厚塗りができないため、大きな凹凸や深いクラックには不向き
② セメント系フィラー(ALCの目止め用)
✅ 特徴
•セメントが主成分で、ALC外壁の表面の「目止め」に使用
•かつてはALC外壁塗装で一般的に使われていたが、現在は微弾性フィラーが主流
✅ メリット
•ALCの表面の小さな気泡や凹凸を埋めることができる
•表面を強化し、塗膜の密着性を向上させる
✅ デメリット
•作業性が悪く、現在はほとんど使用されなくなっている
•密着性を高めるためにシーラーを塗布する必要がある
③ 樹脂フィラー(高耐久・特殊用途向け)
✅ 特徴
•強力な密着力を持ち、高速道路や特殊建築物の補修に使用される
•一般住宅ではほとんど使われないが、耐久性を求める現場で使用される
✅ メリット
•非常に強固な塗膜を形成できる
•ひび割れや経年劣化に対して高い耐久性を持つ
✅ デメリット
•一般住宅の外壁塗装には必要ない
•コストが高く、施工の難易度が高い
3. ALC外壁の塗装にフィラーは必要?
ALC外壁は表面に無数の微細な気泡(目)があるため、水分が浸入しやすいという特徴があります。
そのため、フィラーを使って「目止め」するのが理想的ですが、施工方法によっては不要な場合もあります。
✅ ALC外壁塗装の一般的な工程
1.シーラーを塗布(ALCの吸水性を抑える)
2.微弾性フィラーまたはセメント系フィラーで下地調整
3.上塗り塗料を塗布(仕上げ)
✅ フィラーなしでもOKな場合
•「弾性吹き付けタイル」を使用する場合は、フィラーなしでも目止めが可能
•シーラーの性能が高く、しっかり密着すればフィラーを省略できることもある
「フィラーを使うかどうかは、ALCの状態と施工方法次第!」
4. フィラーとシーラーの違い|どちらを優先するべき?
フィラーとシーラーはどちらも「下塗り材」ですが、役割が異なります。
✅ シーラーの役割
•塗料の吸い込みを防ぎ、密着性を向上させる
•ALCやモルタルなどの吸水性が高い下地に必須
•透明・白・色付きなど種類がある
✅ フィラーの役割
•ひび割れを埋める
•下地の凹凸をなめらかにする
•塗膜の耐久性を向上させる
✅ どちらを優先するべき?
•吸水性が高い下地(ALCやモルタル)ならシーラーが必須!
•クラックや凹凸がある場合は、シーラー後にフィラーを塗るのが理想
「フィラーを使うなら、シーラーの省略はNG!」
5. まとめ|フィラーの適切な選び方と施工のポイント
✅ フィラーの種類
•微弾性フィラー(一般的な外壁塗装向け)
•セメント系フィラー(ALCの目止め用・現在はあまり使われない)
•樹脂フィラー(高耐久・特殊用途向け)
✅ ALC外壁では、基本的にフィラーを使用するのが理想
•ただし、弾性吹き付けタイルを使う場合は不要なこともある
•シーラーとフィラーを併用し、下地の状態を整えることが重要!
「適切なフィラーを選び、下塗りをしっかり行うことで、耐久性の高い外壁に仕上がります!」