コーキングの歴史と進化:外壁材としての普及と技術革新

著者: ヨコイ塗装
30秒

30秒で読める結論

  • 1

    コーキングは1940年代に開発され、高度経済成長期の建築ブームとともに普及しました

  • 2

    当初は油性コーキングでしたが、シリコン系、変成シリコン系へと進化してきました

  • 3

    現在は環境性能と耐久性を両立した高機能コーキング材が主流となっています

外壁材として

サイディングボード

が広く普及する中、

その防水性や耐久性を確保するために欠かせないのが**

コーキング

シーリング

)**です。

しかし、

コーキング

技術が現在のように確立されたのは比較的最近のことで、

約70年前に日本に導入されてから進化を続けてきました。

本記事では、

コーキング

の歴史・技術の変遷・最新のトレンド

について解説します!

目次

1. 

コーキング材の歴史:日本への導入と発展

2. 

コーキング材の技術革新と変遷

3. 

現在の主流コーキング材とシェアの変化

4. 

コーキング材の選び方と今後のトレンド

5. 

まとめ

1. コーキング材の歴史:日本への導入と発展

① 日本でのコーキング材の輸入開始

日本に初めて

コーキング

材が輸入されたのは1951年

当初は

油性

コーキング

が使用され、

1954年には

東急東横店や神奈川県立図書館の音楽堂

に導入されました。

この時点では、日本国内での

コーキング

材の製造は行われておらず、

すべて輸入品を使用していました。

② 日本国内でのコーキング材の製造開始

1955年に**昭和化工「エバーシール」、日本添加剤工業「ファインコーク」**が生産開始。

1958年には東京タワーの展望台の屋根に採用される

など、

徐々に日本国内でも

コーキング

の需要が高まっていきました。

しかし、この当時の

コーキング

材は

耐久性に課題があり

南極昭和基地で使用された

コーキング

材は、ブリザードで削られやすく、

毎年の補修が必要だったとされています。

2. コーキング材の技術革新と変遷

① ポリサルファイド系の導入(1958年~)

1958年にポリサルファイド系

コーキング

材の輸入が開始

され、

1961年には住友3Mが「ウェザーバン」を販売

これにより、

高耐久な

コーキング

材が日本国内でも使用可能に

なりました。

② 1成分型シリコンコーキングの登場(1964年~)

1964年に1成分型

シリコン

コーキング

が登場し、三井霞が関ビルのガラス周りに使用

従来の

コーキング

材に比べ、

より施工しやすく、耐候性にも優れた製品

として普及していきました。

③ コーキングの普及と標準化(1970年代~)

1972年には日本建築学会「JASS8防水工事」に「

シーリング

工事」が制定

され、

日本

シーリング

材工業会で**「

シーリング

管理士」制度**が導入。

さらに、

1978年には「鉄筋コンクリート造のひび割れ対策指針」に

コーキング

が正式に記載

されるなど、

コーキング

の施工が一般的になり、品質管理の基準も確立されていきました。

3. 現在の主流コーキング材とシェアの変化

① 変性シリコンの登場(1978年~)

現在、最も広く使用されている「変性

シリコン

コーキング

」が1978年に誕生。

その高い耐久性と施工性から、

1980年には富国生命本社ビルや第一勧銀本社ビルで採用

され、

市場での認知度が急速に高まりました。

② コーキング材の市場シェアの変化(1985年~1995年)

✅ 

1985年時点

:ポリウレタン系

コーキング

が主流

✅ 

1992年頃

シリコン

コーキング

が一時的にシェア1位

✅ 

1995年以降

:変性

シリコン

コーキング

が急成長し、現在の主流に

変性

シリコン

系は、ポリウレタン系・

シリコン

系に比べて**「塗装可能」「耐久性が高い」「施工しやすい」**という特徴を持ち、

1995年以降は、シェア1位を維持し続けています。

4. コーキング材の選び方と今後のトレンド

① コーキング材の適材適所

種類

特徴

使用用途

変性

シリコン

耐久性・塗装適性が高い

サイディング・ALCの目地・外壁補修

ポリウレタン系

弾性があり、動きに追従しやすい

コンクリート・ALCの目地・屋根防水

シリコン

耐水性が高いが、塗装不可

浴室・キッチン・ガラス周り

ポリサルファイド系

高耐久・耐候性が高い

石材目地・サッシ周り

✅ 

サイディングやALCの目地には「変性

シリコン

系」が最適

✅ 

コンクリートの動きが大きい箇所には「ポリウレタン系」

② 今後のトレンド

近年では、より耐久性の高い「高耐候

シーリング

材」の開発が進んでいます。

✅ 

15~20年の耐久性を持つ「オートンイクシード」などの高耐久

コーキング

材が登場

✅ 

ノンブリードタイプの普及で、美観の維持が可能に

✅ 

施工性の向上により、より短時間で高品質な仕上げが可能

5. まとめ

✅ 

コーキング

の歴史は、1950年代に油性

コーキング

材の輸入から始まり、1970年代に普及が進んだ

✅ 

1978年に登場した「変性

シリコン

コーキング

」が、現在の主流に

✅ 

適材適所で

コーキング

材を選ぶことで、建物の防水性・耐久性が向上

✅ 

今後は「高耐久」「ノンブリード」「施工性向上」がキーワード

適切な

コーキング

材を選び、定期的なメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばすことが可能!

ヨコイ塗装では、外壁の状態に最適な

コーキング

材を選定し、高品質な施工を提供しています。

扶桑町周辺で

コーキング

のメンテナンスをご検討の方は、ぜひご相談ください!

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#コーキング#歴史#建築技術#材料進化

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