前の持ち主の外壁塗装歴がわからないときの5つの対処法

著者: ヨコイ塗装
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30秒で読める結論

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    塗装履歴がわからなくてもプロの外壁診断で現在の状態は正確に把握できる

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    建築年代と外壁材から塗装状況を推定できる(難付着サイディングには要注意)

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    急いで質の低い工事をするより、適切な時期に正しい工事をする方が家は長持ちする

中古住宅の外壁塗装で最も多い不安が「前の持ち主がいつ、何を塗ったかわからない」という問題です。結論から言うと、塗装履歴がわからなくても、プロの外壁診断で現在の状態は正確に把握できます。必要以上に不安になることはありません。

正直に言うと、新築から住み続けている方でも前回の塗装時期をはっきり覚えていない方がほとんどです。中古住宅だから特別に困るわけではなく、プロの診断でやることは基本的に同じ。この記事では、塗装履歴が不明なときの5つの対処法を、25年の現場経験をもとに解説します。

この記事は中古住宅の外壁塗装完全ガイドの関連記事です。

なぜ中古住宅の塗装履歴はわからないことが多いのか

結論:履歴がわからないのは「異常」ではなく「普通」です。

住宅履歴情報(いえかるて)という制度がありますが、普及率はまだ低く、特に築20年以上の住宅ではほとんど整備されていません。不動産仲介会社も外壁の施工情報を重視していないため、売買時の重要事項説明書に塗装履歴が記載されることはまずありません。

売主自身も「たしか10年くらい前に塗った気がする」程度の記憶しかないケースが大半です。

実は、新築からずっと住んでいる方でも塗装時期を正確に覚えていない人が多いのが現場の実感です。ヨコイ塗装の過去250件の施工実績でも、前回の塗装時期を正確に答えられた施主さまは3割程度。中古住宅だから特別に困るわけではないのです。

【対処法1】売主・不動産会社に確認する5つの質問

まずは情報を集めることから始めましょう。以下の5つを聞いてみてください。

  1. 直近の外壁塗装はいつ頃でしたか?
  2. 使った塗料のメーカー・商品名は覚えていますか?
  3. どの業者が施工しましたか?
  4. 塗装は何回目でしたか?
  5. 見積書や施工写真は残っていますか?

この5つのうち1つでも答えが出ればラッキー、というのがプロの本音です。全部わからなくても大丈夫。次の対処法で十分カバーできます。

施工業者の名前がわかれば、その業者に問い合わせて施工記録を確認できる場合もあります。地元の業者であれば記録が残っている可能性は高いでしょう。

【対処法2】建物の年代から外壁材と塗料を推定する

25年間この地域の家を塗ってきた経験から言えば、建築年代と外壁材を見ればだいたいの塗装状況は推測できます。

建築年代 | 主流の外壁材 | 当時の塗料傾向 | 注意点

昭和50年代 | モルタル | シリコン系が多い、たまにウレタン | 塗膜が何層にもなっている場合あり

平成初期 | 窯業系サイディング | 工場出荷時の塗装のまま(未塗装)が多い | 新築後一度も塗っていない物件がよくある

2000年代以降 | 窯業系サイディング(難付着タイプ含む) | 光触媒・フッ素・無機系コーティング | 難付着サイディングは一般的な塗料が密着しない

特に注意が必要なのが難付着サイディングです。2001年以降に建てられた住宅で、光触媒コーティングやフッ素コーティングが施された外壁材は、一般的な塗料では密着しません。ヨコイ塗装では「パーフェクトシーラー」などの専用下塗り材を使用して対応しています。

塗料の選び方について詳しくは塗料完全比較ガイドをご覧ください。

【対処法3】プロの外壁診断で「今の状態」を正確に把握する

履歴がわからなくても、今の状態から逆算して最適な塗装プランを組めます。ヨコイ塗装が行う外壁診断では、以下の4つの方法で外壁の状態を見極めます。

チョーキングテスト

チョーキング(外壁を手で触ると白い粉がつく現象)の有無と量を確認します。粉の量が多いほど塗膜の劣化が進んでいます。うっすら程度なら経過観察でもOK、手のひら全体に粉がつくようなら塗り替えの時期です。

クラック(ひび割れ)計測

ひび割れの幅をクラックスケールで計測します。0.3mm未満のヘアークラックは経過観察、0.3mm以上は補修が必要、1mm以上になると構造的な問題の可能性もあるため詳しい調査が必要です。

ケレン時の塗膜層確認

金属部分(雨樋の金具や鉄部)をケレン(サビ落とし・旧塗膜の除去)すると、塗膜の層が目に見えます。層の数から過去の塗装回数が推測できる。これはプロならではの診断方法です。

塗り重ね部分の色違い確認

外壁の目立たない部分(軒下や入隅など)を丁寧に観察すると、前回と今回で色が違う部分がはみ出して見えることがあります。これも塗装履歴を推定する手がかりになります。

外壁の劣化症状について詳しくは劣化診断ガイドをご覧ください。

【対処法4】やってはいけないこと

「履歴がわからないから、とりあえず塗っておけば大丈夫」は危険です。

旧塗膜との相性を無視した塗装は剥がれの原因になります。特に難付着サイディングに一般的なシーラーで塗装してしまうと、数年で塗膜が剥がれるケースが少なくありません。ヨコイ塗装にも「他社で塗ったばかりなのに剥がれてきた」という相談が年に数件あります。

外壁だけでなく、コーキング(外壁の目地を埋めるゴム状の充填材)の状態も確認が必要です。コーキングが劣化したまま塗装すると、後からコーキングを打ち替える際に塗装まで傷めてしまうことがあります。

コーキングの劣化サインについてはコーキング完全ガイドで詳しく解説しています。

【対処法5】「すぐ塗らないとダメ?」への正直な答え

お客様からよくいただく質問です。答えはケースバイケース。

早めの対応をおすすめするケース

  • クラックが1mm以上で雨水が入る可能性がある
  • 雨漏りの兆候がある(室内の天井にシミなど)
  • コーキングが完全に切れて隙間が見えている

様子見でも問題ないケース

  • チョーキングがうっすら出ている程度
  • ヘアークラック(0.3mm未満)のみ
  • 外壁の色あせはあるが、触っても粉がつかない

著書『外壁塗装の品質公式』でも解説していますが、品質方程式Q=M×T×T(塗料の質 × 職人の腕 × 時間管理)の考え方が大切です。急いで質の低い工事をするより、適切な時期に正しい工事をする方が家は長持ちします。

不安なときは、まず施工事例で実際の工事の流れを見ていただくと、イメージが湧きやすいと思います。

よくある質問(FAQ)

塗装履歴がわからないと見積もりは出せない?

出せます。現地調査で外壁の状態を確認し、最適な塗料と工法を提案します。履歴がわからなくても、プロが現状を見れば必要な工事内容は判断できます。ヨコイ塗装では無料の外壁診断を行っていますので、お気軽にご相談ください。

前の塗装が何年前かで費用は変わる?

はい、変わります。劣化が進んでいると下地処理(ケレン・クラック補修・コーキング打ち替え)の工程が増えるため、費用は上がります。逆に状態が良ければ最小限の工事で済みます。費用の目安については外壁塗装費用ガイドもあわせてご覧ください。

自分でできるセルフチェックはある?

あります。チョーキング(手で触って白い粉がつくか)とひび割れ(目に見えるクラックがあるか)の確認は誰でもできます。詳しいセルフチェック方法は劣化診断ガイドで解説しています。

まとめ

塗装履歴がわからなくても、プロの外壁診断で「今の状態」を正確に把握し、最適な塗装プランを組むことは十分可能です。大切なのは、履歴を探すことよりも、現在の外壁がどんな状態にあるかを正しく知ること。

ヨコイ塗装は創業約50年、扶桑町・犬山市・江南市・大口町を中心にこの地域の家を知り尽くしています。中古住宅を購入された方も、築年数が経った家にお住まいの方も、外壁のことが気になったらお気軽にご相談ください。

お問い合わせ・無料外壁診断はこちら(電話: 0587-93-1546)

お客様の声もぜひご覧ください。

詳しくは中古住宅の外壁塗装完全ガイドへ。

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