葺き替え工法

【はじめに】

瓦屋根の家が地震に弱いという誤解が一部で広まっていますが、実際は適切な設計と施工が行われていれば、瓦屋根の家も地震に強くなります。本記事では、瓦屋根を持つ家の地震耐性を高めるための屋根修理とメンテナンスについて解説します。

【瓦屋根の地震耐性に関する誤解の原因】

瓦屋根の家が地震に弱いという誤解が生じる理由は、瓦の重さや歴史的な事例、情報の誤解が広がることが挙げられます。しかし、現代の建築技術や基準を適用した瓦屋根の家は、適切な耐震設計がされていれば地震に強いものになります。

【瓦屋根の家を地震に強くする修理方法】

  1. 耐震設計の見直し まずは、建物の耐震設計を見直すことが重要です。建物の構造を強化し、地震発生時にかかる負荷を分散させることで、瓦屋根の重さに対応した地震耐性が向上します。

  2. 瓦の取り付け方法の見直し 瓦の取り付け方法も地震耐性に影響を与えます。瓦を固定するための金具や釘などの部品が適切に取り付けられているか確認し、必要に応じて修理や交換を行うことで、瓦が地震で揺れる際の安定性が向上します。

  3. 屋根の下地の強化 屋根の下地が弱いと、地震発生時に瓦の重さが一部に集中し、屋根が崩れる原因となります。下地の補強や張り替えを行うことで、瓦の重さを分散させ、地震耐性が向上します。

【瓦屋根の定期的なメンテナンス】

瓦屋根の地震耐性を維持するためには、定期的なメンテナ

ンスが欠かせません。以下のポイントに注意してメンテナンスを行いましょう。

  1. 瓦の点検と補修 定期的に瓦の状態をチェックし、割れや欠けがあれば速やかに補修を行います。また、瓦のズレやずれも地震耐性に影響を与えるため、定期的に調整が必要です。

  2. 金具や部品の点検と交換 瓦を固定する金具や釘などの部品が劣化していると、地震時に瓦が落下するリスクが高まります。定期的に部品の点検を行い、必要に応じて交換しましょう。

  3. 雨漏りのチェックと対策 瓦屋根の雨漏りは、地震時に屋根の強度が低下する原因となります。雨漏りの兆候があれば、速やかに原因を特定し、対策を講じましょう。

  4. 屋根の清掃 屋根に溜まった落ち葉や枝、ゴミなどは、瓦の劣化を早める原因となります。定期的に屋根の清掃を行い、瓦の寿命を延ばしましょう。

【まとめ】

瓦屋根の家が地震に弱いという誤解は、重さや歴史的な事例、情報の誤解が広がることによるものですが、適切な設計と施工が行われていれば地震に強くなります。耐震性を高める修理方法と定期的なメンテナンスにより、瓦屋根の家を地震に強くすることが可能です。地震が多発する地域で暮らす場合や、瓦屋根の家を建てる際には、適切な耐震設計やメンテナンスを心掛けましょう。

屋根瓦の1枚ずつ固定することの義務化

国土交通省は令和元年房総半島台風の被害を受けて、住宅の屋根瓦が劣化しないように、新築時は空を1枚ずつ全て固定することを義務化する方針を固めました。また既存住宅についてもこの ガイドラインによる屋根工事の費用支援を検討しています。

屋根と地震の間には切っても切りはずらせない関係があり、重量が重いと、地震が来たときに揺れやすく、重量が軽くなれば地震が来たとしても災害に強い住宅になります。

  • 土葺き屋根:非常に重い(約60キロ)
  • 屋根瓦/セメント瓦:重い(約42キロ)
  • コロニアル:軽い(約20キロ)
  • ルーガ:軽い(約20キロ)
  • 金属屋根非常に軽い(約5キロ)   /㎡
  • 防災の面から見ると地震に非常に強い住宅は金属屋根になります。

 

屋根 葺き替え

屋根葺き替え工法

下記の条件では葺き替えをお勧めしております

  • 地震や台風などの自然災害に負けないようにしたい場合
  • 屋根材の割れや劣化が激しい場合
  • 下葺き材(ルーフィング)や野地板が劣化している場合
  • 長期的に見てメンテナンス費用を抑えたい場合

メリットとしては、自然災害にも耐えられるようになる。ライフサイクルコストの面から見てお買い得なメンテナンス。30年以上保つ屋根にできる。反面デメリットとしては、屋根修理と比較して1回あたりの工事費用が高くなる。