シーラー

外壁塗装の準備:シーラーとは何?その重要性と使い方を解説

ご自宅の外壁塗装のリサーチをしている人、見積もりに記載があったので調べている人の「シーラーとは何?」「どんな時に使うの?」こういった疑問に答えます。

シーラーのとは、接着剤に近いです。

使う場面としましては、高圧洗浄をやった後に塗料を塗る前に下塗りの塗料として使います。女性の方がイメージしやすいのは、お化粧でいうファンデーションじゃないでしょうか。実際にシーラーなしで塗装をした場合、塗膜が剥がれてくることを見たことがあります。またシーラーなしで塗装した場合、塗装に塗りむらが残り、見苦しく仕上がりこともあります。また塗装でシーラーを塗ると言う事は、脆弱な素地をしっかりと固めるという、とても大切な役割を持つときもあります。下塗り材の種類としまして、

  • シーラー
  • プライマー
  • フィーラー

などがあります。

□よくある質問:どんな場所にシーラーはダメなの?

シーラーは基本的に塗ってダメな箇所はありません。ただ劣化が激しく、吸い込みが激しい場合があります。そんなときは何度もシーラーを塗って、表面に樹脂が残るようにしないといけません。ヨコイ塗装では多いときには残るようにしないといけませんシーラーを4回塗り重ねると言うこともあります。

シーラーではありませんが、同じ下塗り材としまして、フィーラーをサイディングに塗装してはいけません。塗膜が分厚くなりサイディングの動きに追従できなくなるからです。

ヨコイ塗装がよく使うシーラーとは?

ニッペ ファインパーフェクトシーラー

サイディングやALCでよく使います。 (サイディングシーラーとしてはかなり優れています。)また塗膜が剥がれやすい玄関のドアやシャッターボックスの下塗り剤としてもよく使います。サイディングや外壁全体でよく使います。また塗膜が剥がれやすい玄関のドアやシャッターボックスの下塗り剤としてもよく使います。

ニッペ ファイン浸透増膜シーラー

主に 塗装工事を何十年もしていないお住まいに起きる工事でよく使います。素材自体がかなり劣化していて、シーラーを塗っても吸い込んでしまい、表面に樹脂が表面に残らない状態の時に使用をします。何年もほったらかしのお住まいではシーラーが1度で収まることも少なく、 二度三度重ね塗りすること でようやく塗装をできる状態にもっていくことができます。

ニッペ ファイン浸透性シーラー 

モルタル等にリシンなど吹き付けが行われている所でよく使用します。特に既存塗膜が劣化していて1回塗っても、吸い込んで表面が乾いているような感じがあるときには、二度三度と塗り重ねることで、内部までしっかりと固め、最終的には表面に樹脂が残るまで塗装をしていきます。

参考:リシン吹き付けのメリットやデメリット、劣化の補修方法について解説します

エーエスペイント 洋瓦シーラー

洋瓦やカラーベストの下塗り剤としてよく使用します。上記神道青白と同様にしっかりと染み込んで固めてくれる性能を持っております。したがって何度も塗り重ねてがっちりと掃除を固めるためにを使っております。

シーラーを塗らなかった場合(ペンキ シーラーなし)

よくある事例としては足場に足場が載っていてシーラーを塗らなかった場合です。

横着な業者さんでは屋根に足場が載っていて塗れなかった箇所だけ、足場を外した後にシーラーを塗装しないで、上塗り塗料だけを簡単に塗装します。そういった場合何年か後にシーラーを塗装していなかった箇所だけ、剥がれの不具合が発生してきます。

しっかりとシーラーを何度も塗装し、十分に吸い込ませて吸い込ませることで、このような事故は、おおよそ防げることができます。(しっかりとした高圧洗浄は前提条件です。)

シーラーの役割を把握した上で、見積もりに質問すべき内容 。

  • 「屋根や外壁が脆弱ですけど、提案の下塗り材で素地がしっかりと固まりますか?」
  • 「玄関ドアやシャッターボックスの下塗り材は何ですか?

もしサイディングにフィーラーの使用の記載があったら、

「フィーラーってサイディングに使ってはダメじゃないんですか?」

と聞いてみてくださいね。

https://yokoi-tosou.net/estimate/question/kikubekisitumon/

下塗り材のまとめ

まずシーラーとは接着剤みたいなものと把握してもで良いかと思います。かなりしゃばくてとても作業性がたかいです。素地にとても染み込むので、脆弱な素材をしっかりと固め、塗装出来る状態にするのに、ものすごく助かる塗料です。

ヨコイ塗装では、下地をしっかり固める事をものすごく大切にしています。ボロボロなものにいくら高耐久な塗料を塗ってもすぐ剥がれてしまいます。「下地処理を制するものが塗装を制す!」せずこれは間違いないです。

見積もり時には、

  • 下地処理にどれぐらい時間をかけてもらえるか?
  • そして下塗り剤にどんな塗料を塗ってもらえるか?
  • さらに何回塗ってもらえるか?

しっかりと素地が固まるかどうか?」そういったものを把握することが大切です。

参考:シーリング材の種類と使用用途2

塗装の品質を決める下塗りの重要性

外壁塗装を行う作業の工程として、初めにケレンや高圧洗浄といった下地処理を行い、その次に実際に塗装を行っていくこととなりますが、この「塗装」というプロセスは

  • 「下塗り」
  • 「中塗り」
  • 「上塗り」

という3つのプロセスがあります。

基本的には、中塗りと上塗りは同じ塗料を使用してメインとなる塗装を行い、下塗りは別の塗料を使用して補助的な塗装を行うということになります。そのため、下塗りも下地処理の1つと考える業者もあります。この下塗りだけ、違う塗料を使用するのは、どんな理由があるのでしょうか。

ここでは、この下塗りがなぜ必要なのかについて、ご説明いたします。

 

下塗りの必要性について

 外壁塗装を行うにあたり、使用する塗料が少なければ少ないだけ、かかる費用が安くなるのは言うまでもありません。では、実際に希望している色の塗料以外、

  • 使わなければそれだけ安く外壁塗装を行うことができるのではないか、
  • なぜ希望している色ではない、別の塗料を使う必要があるのか、

疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。

確かに、下塗りを行う際にはシーラーやプライマー、フィラーといった専用の下塗り塗料を使用します。これは、単に使用する塗料を増やして費用を高くしようとしているのではなく、大きくわけて2つの理由から、これらの下塗り塗料を使用しているのです。

  • 塗料をしっかりと外壁に密着させるための「接着剤」の役割があるためです。どれだけ良い塗料を使用したとしても、外壁にしっかり密着していなければ、塗料はすぐに剥がれ落ちてしまいます。つまり、耐久年数を上げるためというのが1つ目の目的となります。
  • 塗料が外壁に吸収されすぎるのを防止するためです。塗料が外壁に吸収されてしまうと、吸い込みによるムラができてしまいます。一部はペンキが残り、一部は外壁に吸い込まれる・・・そんな状態で仕上げても、仕上がりが見苦しいものになります。また、吸い込みが激しいとその分、多くの塗料を使用しなければ外壁の塗装を行うことができません。つまり、使用する塗料が増えることによる費用の増加を抑え、お客様への負担軽減目的があるのです。

外壁塗装を行う場合、基本は下塗り・中塗り・上塗りの3回は必ず実施します。一部の業者は、「塗料の性能が上がったから」とか「うちは高い技術をもっているから」ともっともらしいことを言いながら、下塗りと上塗りの2回だけ、さらにひどいところでは、上塗りだけしか行わないという業者もあるようです。

そういった業者に依頼すると、確かに中塗りや下塗りの工程を飛ばすことができますのでその分、納期も短く、値段も安い金額を提示してくるようです.(稀に、もうけを多く出すために、それほど安くない金額で同じような塗装をおこなう業者もありますのでご注意ください)。しかし、本来、必要なプロセスを省略することで、高い品質を維持できるはずがありません。

 今回は、塗装の基本である3回塗りの概要についてご説明します。

下塗り・中塗り・上塗りの役割

  まず初めに、なぜ外壁塗装を行う際に、最低でも3回の塗装を行わなければならないかについて、それぞれの役割をご説明します。

①下塗り

 下塗りは、中塗り・上塗りで使用する塗料を外壁材に密着させるための塗装となります。そのため、使用する塗料は下塗り専用の塗料を使用します。下塗り用の塗料は、ほとんどが白か透明、クリーム色となっており、中塗り・上塗りの色ではありません。

 下塗りをしっかりと行っていない場合、中塗りや上塗りの塗料が外壁材としっかり接着されませんので、すぐに剥がれ落ちてしまう原因となります。ですので、「塗料の性能が良くなったから下塗りは不要」という業者があった場合は、まず信頼できない業者であると判断したほうがいいかと思います。

②中塗り

 中塗りは、下塗りが終わった後に塗装する工程で、塗装の完成色を使用して塗装していきます。しかし、外壁塗装を行う際に、1回塗っただけできれいに仕上がるということはなく、このプロセスでは、塗りむらや、塗り残しといった問題があります。また、中塗り1回だけでは、塗料の層が薄く、外壁を保護するために必要な塗膜の厚さを確保することができません。

③上塗り

 中塗り後に行う上塗りは、仕上げとして行う塗装となります。そのため、中塗りの工程で塗りむらや塗り残しがあったとしても、最後の上塗りでしっかりと塗装を行って、きれいな状態に仕上げていきます。さらに、中塗りと上塗りという最低2回の塗装を経て、外壁材に密着させる塗料の層を厚くすることで、塗膜が厚くなり、塗装の耐久性を向上させることができます。

参考:プロが教える!塗装工事の正しい工程と大事な目的

下塗りは1回限り?

 中塗り・上塗りのプロセスでは、塗装のむらをなくし、塗料の層を厚くしています。

では、中塗りや上塗りの塗料をしっかりと接着させることが目的の下塗りは1回限りでもいいのでしょうか。単純に考えると、あくまで中塗り・上塗りの塗料を外壁材に密着させることが目的の下塗りは、多少の塗りむらがあったとしても塗装の仕上がりとして目に見えてわかるものではないため問題なさそうです。

(カラーベスト屋根 1回目の下塗り後。吸い込んでしまい表面に下塗り材が残っていない状態)

しかし、下塗りを何回も行うことはあります。これは何のために行っているのかというと、劣化が激しい外壁材の場合、下塗りを1回だけ行ったとしても、本来求めている下塗りの効果が得られない場合があるのです。

何度もご紹介している通り、下塗りは中塗りや上塗りの塗料を密着させるために行います。そのため、外壁材と塗料の間に、接着剤のように残っていなければ意味がありません

しかし、劣化の激しい外壁材の場合、外壁材がもつ防水性能が極端に下がっている場合があります。この場合、下塗り用の塗料を1回塗ったとしても、外壁材が塗料を吸収してしまい、表面に接着剤としての下塗り用塗料が残らないことがあります。ですので、そういった外壁材の場合は、下塗りを何度も行うことによって、外壁材と中塗り・上塗りの塗料を接着させることができるだけの下塗り塗料の層を作り出すこととなります。

(上が3回目の下塗り後、下が2回め目の下塗り後)

これをしっかりと行っておかなければ、いくら「うちは基本に忠実に下塗り・中塗り・上塗りの3回塗装を実施している」と説明していたとしても、その下塗りの効果がほとんどないというケースにつながってしまいます。

ヨコイ塗装の下塗り

 ヨコイ塗装では、基本に従い下塗り・中塗り・上塗りの3回塗装を実施しています。もちろん、塗装を行うための下地処理が塗装の品質を左右する一番重要なポイントであると考えていますので、下塗りも同様に重要なポイントとしてとらえており、必要に応じて2回目、3回目、それ以上の下塗りを実施しています。特にカラーベスト屋根では、劣化が激しいのが最適な塗膜状態にしておくことが大切です。)

下塗り塗料の種類と使用用途

 下塗りを行うことによって、塗料が外壁にしっかり密着するとともに、外壁に塗料が吸収されることを防止するという目的があることは説明した通りです。この目的を達成するため、複数の下塗り塗料を使い分けることがあります。ここでは、下塗り塗料の種類と使用用途についてご説明します。

  • シーラーは「シール」が語源となったといわれています。その効果は、名前の通り外壁にシールを貼る、つまり外壁に接着剤を塗ることによって外壁とペンキの密着を良くする効果が期待できます。シーラーは塗料を吸い込みやすい素材であるモルタル壁や、サイディング壁によく使用される下塗り塗料です。
  • プライマーは、1つ目の目的である外壁と塗料を密着させることを重視した下塗り塗料で、外壁の中でも塗料をはじきやすい鉄やステンレス、アルミといった金属の外壁に使用されることの多い下塗り塗料です。(ステンレスに塗装する場合は専用のペンキをご指定ください)
  • フィラーの使用用途はシーラーとよく似ていますが、外壁に小さなクラックがあったり、多少の凹凸があり、塗装を行う際にムラが生じやすい外壁に使用される下塗り塗料で、主にモルタル壁に使用されます。

参考:リシン吹き付けのメリットやデメリット、劣化の補修方法について解説します

シーラーの種類

 シーラーは、大きく分けると2種類に分類することができます。

  • 1つ目は水系シーラーといい、こちらが最もよく使用されているシーラーとなります。
  • 2つ目は溶剤シーラーといい、この中でも外壁材への浸透性が高いものについては浸透性シーラーとも呼ばれています。(ヨコイ塗装では、ニッペさんの「2液浸透シーラー」をよく使います。)

シーラーの特徴

①水系シーラー

 水系シーラーは、水性シーラーとも呼ばれており、においが少なく作業が行いやすい(塗りやすい)という特徴があります。また、水性ですので、塗装に使用した道具の洗浄も容易です。また、塗装時における旧塗膜の素材を損なうことがあまりありません。しかし、水性の塗料となりますので、乾燥までの時間がおおよそ3時間~4時間程度かかってしまうため、その間は中塗り以降の工程に進むことができません。

②溶剤シーラー

水系シーラーが水性のシーラーなのに対し、溶剤シーラーは文字通りシンナータイプのシーラーとなります。水系シーラーと比べて速乾性が高く、30分~60分程度で乾燥しますので、手早く次の工程に移ることができます。また、溶剤のシーラーとなっていますので、水系シーラーよりも上に塗装する中塗りや上塗りの塗料をしっかり密着させる効果が期待できるとともに、外壁材が傷んでいたとしても、塗料によっては、もろくなった外壁材を強固に固め、その部分を補強するという効果もあります。

また、傷んだ外壁などでいくら塗っても下塗り塗料が外壁に吸い込まれてしまうような場合は、溶剤シーラーの中でも、浸透性シーラーと呼ばれるシーラーを使用します。浸透性シーラーは、塗料を吸い込みやすくなってしまった外壁材の内部に浸透して、外壁材そのものを強化し、また、中塗り塗料の吸い込みを抑えたり、仕上がり時のムラの発生を防ぐという効果があります。

このような溶剤シーラーにもデメリットがあり、

  • 1つは水系シーラーに比べてにおいが多く、作業もしづらいという点です。
  • 2つ目は、現在使用されている塗料によっては、旧塗膜と外壁材の密着が悪い場合(前回の低品質施工が原因)その塗膜をしっかりとはがさなければ場合があり、手間が増え、扱いづらいという点になります。

シーラーは使い分けるべき

 このように、水系シーラーと溶剤シーラーによって特徴は大きく異なります。そのため、塗装する部分の状態や外壁材によって、使用する塗料は変更しなければなりません。しかし、業者にとっては、作業が行いやすい水系シーラーを使用するのが、非常に楽です。

また、1つの塗料しか使用しなければ、複数の塗料を用意しなくてもいいので、コスト的にも安く抑えることができます。そのため、一部の業者では、下塗りを行う際に、すべて同じ水系シーラーを使用して塗り上げるというところもあるようです。

しかし、そのような下塗りをしてしまうと、外壁材の傷み具合によって、シーラーが外壁の中に吸い込まれてしまい、効果が得られない部分や、下地塗料の吸着にムラがある部分などが出てしまいます。そのまま中塗り・上塗りを行っていくと、塗料の密着に大きなムラが生じてしまい、ある部分はしっかり密着できているが、ある部分は全く密着できずに1年程度で塗料がはがれてしまうといったケースも出てしまいます。

そのため、下塗りで使用するシーラーは、場所によってしっかり使い分けなければなりませんし、使い分けない業者はあまり信用できる業者ではないと判断することができるでしょう。

プライマーを塗る目的

 プライマーは、主に鉄製品における下塗り材になります。プライマーを塗ることによって、トタンなどの金属製品と中塗りや上塗りで使用する塗料を、しっかりと外壁材に密着させることができますので、容易に剥がれ落ちることがなくなります。プライマーを塗らずに中塗りや上塗りを行ってしまうと、錆止めがしっかり作用しませんので、仮にきれいに仕上げることができたとしても、わずかな年数でサビが浮いてくる可能性があります。そのため、プライマーを塗ることでトタン等の耐久性を高めることができるということになるのです。

シーラーとプライマーの違い

 プライマーと同じように下塗り用の塗料として使用される塗料に「シーラー」という種類があります。プライマーには主に金属製品に足し、塗装の初めに塗る塗料ということになります。一方、シーラーは「塞ぐ」という意味があります。この塞ぐという意味は、外壁材に空いた小さな穴から塗料が内部に侵入するのを「塞ぐ」というところからきています。シーラーは、サイディングなどの外壁材の劣化等により、外壁材が水分(塗料を含む)を吸い込んでしまうような場合に、シーラーそのものが外壁材に吸収されることによって、その穴を塞ぎ、中塗りや上塗りで使用する塗料が外壁材に吸収されないことを目的として使用する下塗り用と塗料であると言えます。

プライマーのその他の役割

 プライマーは、外壁塗装に限らず、車等の塗装や板金工事においても、プライマーが使用されることがあります。

プライマーの使用方法

 プライマーは、外壁塗装を行う際、最初に行う下塗りとして使用する塗料です。そのため、下地処理で外壁材をきれいに清掃、修復した後に使用することになります。この下地処理をおろそかにしていると、外壁材の汚れやケレンをしていないサビの上からプライマーを塗ることとなってしまいます。

汚れやケレン未処理のサビの上からプライマーを塗るということは、プライマーそのものが外壁材と密着しませんので、プライマーの目的である外壁材と中塗り・上塗りの塗料を密着させるという効果を発揮することができません。そのため、しっかりと下地処理を行った外壁材に塗ることで、初めてその効果を発揮することができます。

また、外壁材の劣化状態によっては、1回塗っただけでは期待通りの効果が得られないケースもあり得ます。その場合は、2回・3回と下塗りを重ねて、期待通りの効果を発揮することができるまで重ねて塗ることもあります。(テープを貼っての付着実験をしたほうが良い場合もあります。)

こんな業者には要注意

 下塗り用の塗料には、プライマーの他にシーラーという塗料があり、それぞれ目的が異なるということをご説明しましたが、もちろん外壁材の状態によって塗料を使いわ分ける必要があります。

しかしながら表面に塩ビ処理がしてある途端に、ただ単にプライマーを塗ればよいかといえばそうではありません。塩ビ処理済みの途端には専用のプライマーが必要であり、一般のプライマーでは持つ効果を100%発揮することはできず、逆に剥がれの原因になることもあります。

プライマーが適した場所については問題ありませんが、専用プライマーが適した場所では、塗装事故に繋がる可能性もあります。そうすると、塗装が終わった直後の外観だけは良く見えても、実際には塗装することによる建物のメンテナンスの効果を得ることができず、結果として建物自体の耐久性能を下げてしまうことになるのです。

下塗りは、下地処理と同じくらい大切!

 下塗りは、その後に実施する中塗り・上塗りの品質、耐久年数を決定する非常に重要なプロセスとなっており、この下塗りをしっかりと実施するか、手抜きをするかによって、品質に大きな差が生じるとともに、場合によっては、吸い込まれた分の余計な塗料の費用まで負担しなければならなくなります。

一部の悪徳業者といわれる業者では、不自然に安い料金で受注する、もしくは自社の利益をかさ増しするために、下地処理と同様に下塗りも手抜きを行ったり、実施しなかったりするようなところもあるようです。

しかし、下塗りをおろそかにしてしまうと、塗りたてはよくても1年~3年で塗装がボロボロとはがれてしまうケースもあります。そのため、外壁塗装を行う際には、ご自身でしっかりと実施する工事の内訳を確認する必要があります。しかしながら、素人の方がご覧になっても、「ここは悪徳業者だ」と、判断することが難しいかと思います。ですので、最終的には知人からのご紹介や、過去に実績のある業者に依頼することが多くなってしまいます。

 外壁塗装の見積もりを取ると、大抵の業者で「下塗り」「中塗り」「上塗り」という3つの塗装プロセスが書かれているかと思います。この中で、中塗りと上塗りの違いとは何でしょうか。中塗りも上塗りも、全く同じ塗料を使用して、同じ場所を塗装します。そのため、1回目の塗装を中塗り、2回目の塗装を上塗りと表現している業者もありますが、中塗りの品質に問題があるからと、何度も中塗りを繰り返して品質を高める業者もあります。そのため、単純に1回目が中塗りで2回目が上塗りというわけ方ではありません。

中塗りの目的

 中塗りは、下塗りが終わったばかりの外壁材に、仕上がりと同様の(もしくは若干の色の変化のある)塗料で塗装する作業です。この中塗りでは、模様がフラットになりますので、どうしても塗料が多く必要になってしまいます。必要な塗料が多いと、コストが多くかかり、業者にとっても負担がかかるところでもあります。

 そのため、高額な塗料で発注していても、下請け先がコスト削減のために、必要以上にシンナー等で薄めると元も子もないことになります。薄まって塗膜の場合、そのままの状態で工事を行ってしまうと、塗膜の耐久性に問題が発生します。そのため、塗膜の厚みに関しては、最初に1キロなら幾らぐらい塗れますと、実際に見せてもらって、おおよその塗料の使用量を把握しておく事が大切です。

工事をする上で色々と注文をつけてはいけないという決まりはありませんので、缶のラベルや計量の様子を見せて頂くことで、工事の品質も向上させることが可能です。

工事の品質を考えると、性悪説にたって管理し、なおかつ職人さんに気持ちよく作業してもらう難しさがあります。

上塗りの目的

 上塗りは、中塗りによってできた塗膜を補強し、分厚くするという目的があります。外壁塗装を行う目的は、美観を高める効果の他に、建物のメンテナンスという意味もあります。外壁塗装を行うことで、防水性能が高まり、建物の中に水が浸入しづらくなることで、建物の基礎を作る木材が腐食することを防止していますが、この防水性能は十分な厚さの塗膜がなければ効果を発揮することはできません。そのため、上塗りでは中塗りの塗膜をしっかり補強し、分厚く頑丈な塗膜を形成することにあります。

また、上塗りには、塗装の最終仕上げという役割もあります。いくら塗膜が厚かったとしても、美観が悪ければ外壁塗装が成功したとは言えません。そのため、何度も塗装を繰り返すことによって、塗料のムラをなくし、きれいな美観を作り上げるのも上塗りの目的の1つといえます。

中塗りと、上塗りの色を若干の違いを設けて、塗り残しを減らすのも工夫の一つなので、お願いしてみても良いかもしれません。

上塗りは1回できれいに仕上げる必要がある?

 一般的に下塗り・中塗り・上塗りの3回塗装と言われていますので、それぞれ1回ずつ、合計3回しか塗装作業を行うことができず、それ以上は特別対応になると誤解されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

下塗り・中塗り・上塗りとも、1回しか行ってはならないという決まりはありません。品質に問題があるのであれば、下塗りであっても、中塗りであっても、もちろん上塗りであっても2回3回と塗装を行っても問題はありません。

実際に、外壁塗装の品質を高めようと考えた場合、下地が脆弱な除隊や、ムラがある状態で次工程に進むよりは、塗装を繰り返すことによって品質を高めたほうが良い場合も多々あります。

また、乾燥させている最中に落ち葉などのものが当たってしまったというようなイレギュラーにおいても、中塗りの手直し、上塗りの手直しが必要な場合があります。こういったイレギュラーの場合に、塗装の手直しを実施するか、あまり目立たないからと、何ら手を打たないか、その辺りは業者と塗装状況によって一概には言えませんが、

どういう状況であっても1回だけで中塗り・上塗りを終わらせる業者よりは、高い品質を維持するために複数回の塗装でも実施してもらうことのできる業者のほうが、信頼のおける業者といえます。

 

スレート屋根(カラーベスト)塗装工事の注意点|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

ご自宅の外壁塗装をリサーチをしている人、

  • 「屋根のフッ素塗装はどんな塗料がオススメ?」
  • 「どこのメーカーが良いの??」

こういった疑問に答えます。

屋根も建物を守る外壁の一部ですが、視線よりもかなり上にあるため、外壁ほど美観については気になさらない方が多いようです。しかし、外壁塗装工事が美観のためだけでなく、外壁の保護をメインとしたメンテナンスであるように、屋根の塗装工事についても、屋根のメンテナンスが主たる目的となります。そのため、なかなか見える機会が無いからと放置するのではなく、きちんと定期的に塗装を行う必要があります。

今回は、屋根に対する塗装工事の必要性と、その効果についてご説明いたします。

カラーベスト屋根に塗装は必要? 地震に強い、軽くて丈夫な屋根として人気を集めているカラーベストの屋根材は、吸水率が非常に低く、物性面の変化も殆ど無いという特徴があります。その為、カラーベストの屋根材にはメンテナンスが要らないという方もいらっしゃいますが、本当でしょうか?

カラーベスト屋根の塗装の必要性

 カラーベスト屋根は、丈夫で吸水率が低いため、メンテナンスの手間が非常に少ないという特徴があります。そのため、全くメンテナンスが要らないかと聞かれれば、メンテナンスは必要という回答になりますが、他の屋根材に比べると、そのスパンはとても長くなります。カラーベスト屋根を取り扱っているメーカーでは、30年間相当の経年試験を行っても、耐久性に問題はないと言われており、少なくとも30年程度はメンテナンスがなくても問題がないことが多いとされています。

 しかし、30年以上経過したカラーベスト屋根については、適切にメンテナンスを行わなければ、その品質を維持することはできません。耐久度が高いため、通常の屋根のように10年前後でのメンテナンスは不要ですが、全くメンテナンスを行わなくても良いというわけではなく、30年程度を周期としてメンテナンスを行う必要があるのです。(建てた年代や材料によって違いはあります。現在でも新築から10年程度しか、表面の塗膜が持たなくて塗り替えられる方もいらっしゃいます。

また、耐久期間の30年間についても、通常の環境下であった場合で、例年よりも強い紫外線を複数年浴び続けた場合や、台風等の影響で物理的に傷がついてしまった場合などはこの限りではありません。その場合は、修理と併せてきっちり塗装を行って置かなければ、最悪のケースでは、傷口から雨水等が侵入し、雨漏りの原因につながってしまいます。(下の防水シートまで劣化していた場合)

そのため、通常であれば30年程度、特殊な環境下であった場合は、目視で傷や痛みを確認し、問題があればその都度メンテナンスを行っていく必要があります。

カラーベスト屋根の塗装方法

カラーベスト屋根を塗装するためには、

①洗浄、②板金処理、③サビ止め塗装、④シーラー塗装、

⑤タスペーサーによる通気性の確保、⑥塗料の中上塗り

という手順になります。

  1. カラーベスト屋根は、汚れをしっかりと落としておかなければ、塗料がすぐに剥がれてしまいます。そのため、外壁等と同様に、高圧洗浄を行い、汚れやカビ・藻をキレイに除去します。高圧洗浄の後は、しっかり乾燥させて水分を残さないように注意します。水分が残ってしまうと、カラーベスト屋根が水分を弾き、上に塗った塗料を押しのける力として働いてしまいます。
  2. ケレン処理では、傷んだカラーベスト屋根を修復する他、塗料の乗りを良くするために、あえて細かい傷を付けるという目的もあります。細かい傷を付けることで、塗料がしっかりと付着し、剥がれにくく鳴るのです。
  3. カラーベスト屋根の金属部分には、しっかりとサビ止め塗料を塗り、サビによる塗料の剥離を防止します。
  4. 中塗り、上塗りの塗料をしっかりと吸着させるための下塗り塗料を塗ります。これにより、下地を強化する効果も見込めます。
  5. タスペーサーを使用してしっかりと縁切りを行います。これによって、屋根材と屋根材の間にしっかりと通水路を確保します。シーラー塗装を行った後、通水路を確保しないまま作業を行ってしまうと、カラーベスト同士が密着してしまい、雨水が流れ落ちる場所がなくなり、雨漏りの原因となりますので、しっかりと通気性を確保する必要があります。
  6. ご指定のカラーで中塗り・上塗りを行います。使用する塗料によって耐久年数や効果に変化がありますので、使用する塗料はしっかりと選択してください。

また、30年という長い耐用年数についても、その期間は問題がない可能性が高いというだけで、30年間放置していても絶対に大丈夫かと言われれば、そうではありません。

台風等の災害や建っている家の環境によって耐用年数は変動してしまいます。長い耐用年数があるからと放置しておくのではなく、定期的に問題がないか確認し、問題があれば早期対応を行うことで、今以上に家を長持ちさせることができます。

さらに、可能であれば、耐用期間内であっても定期的にメンテナンスを行うことで美観を維持するとともに、屋根材にかかる負担を軽減することもできますので、定期的なメンテナンスを行うことをおすすめします。

塗料による効果

 屋根の塗装工事に使用する塗料の種類によって、遮熱や断熱の効果は大きく差があります。また、耐久性も塗料の種類によって、異なっています。

  1.  ウレタン系塗料は価格としては最もお手頃な価格ですが、遮熱効果、断熱効果ともに期待できません。また、耐久性は5年~7年と言われています。
  2.  シリコン系遮熱塗装は、シリコン系塗料に遮熱効果が付いたもので、その分、若干値段が上がっています。しかし、このシリコン系遮熱塗料が最もオーソドックスな価格帯となっています。機能としては、シリコン系塗料に遮熱効果が加わり、耐久性が7年~10年に伸びているという特徴があります。
  3.  フッ素塗料は比較的耐久性の高いフッ素系塗料に遮熱効果を加えたもので、シリコン系遮熱塗料に比べて、値段が高価になっています。その分、耐久性が10年~15年と比較的長くなっています。
  4.  無機塗料はフッ素系塗料よりもさらに耐久性の高い無機系塗料に遮熱効果を付けた塗料で、これまで紹介した塗料の中で最も高価な塗料となっています。その分、耐久性能は非常に高く、15年以上持つといわれています。

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屋根をフッ素で塗装するなら外壁はシリコンにした方が良いです。

なぜなら屋根は紫外線や雨が直接あったりかなり塗膜にとっても劣悪な環境だからです。屋根と外壁を同じ風子で塗装をすると屋根だけ劣化が早く年数を経った時に見たらとても見苦しいような状態になると思います。屋根壁を同じフッ素で塗装するならば、屋根を抜きで塗装をして外壁をシリコンで塗装すると言うようなバランスをとり、価格面でも同じ位のレベルにもっていくことができます。屋根にはとにかく良い材料を使ったほうがいいです。シリコンよりもフッ素、フッ素よりも向き。水性塗料よりも溶剤系の塗料の方をお勧めします。実際に体感としましては、シリコン塗料での塗装は7から8年で色あせが見られているような感じを受けます。 屋根と外壁で塗り替えスパンを備えることが大切です

□よくある質問:遮熱塗料はどれぐらい効果があるのですか?

職人の体感としてお答えします。夏場の炎天下の時に遮熱塗料を施行すると実際に効果はあるように感じます。なぜなら遮熱塗料を塗る前は地下足袋裏に熱が伝わると10秒も同じ場所に立っていられないような感じですがしかし遮熱塗料を塗った後は同じ場所に足を置いていられるような感覚です。ただ実際住んでみての感覚は異なるようです。遮熱塗料を屋根を屋根に塗装するよりも、窓をいろいろな工夫したほうが効果が高いと思います。二重窓にしたり遮熱コートを塗ったり手段はいろいろありますが、米よりはかなり涼しくなります。ヨコイ塗装でも、東京で窓ガラスコーティングを体感したのですがかなり涼しく感じました。

https://www.asucurin.co.jp

屋根のと塗料メーカーとしては昔から水谷ペイントさんが有名です。

メーカーさんにも特徴があり、橋梁の塗料なら大日本塗料さんのように得意な部分があるようです。僕の父親やパートナーの職人さんのような経歴のある方は「やっぱり屋根の塗料と言えば水谷ペイントだよね」と言う話は聞きます。

ただ実際のヨコイ塗装が屋根のメイン塗料に使用しているのは、KFケミカルさんのワールドセラルーフになります。

http://www.k-fine.co.jp/paint/paint04/

理由としましてはやっぱり屋根には、1番耐久性の良いものを使いたいと言うこと。無機塗料の中で1番の実績があると言うことで「ワールドセラルーフ」を採用しています。

結論、屋根の塗装ではとにかく高耐久のものを使ってもらいましょう。そしてもし遮熱板との提案がありましたらそこまでの効果がありませんので、それでしたらトリオのグレードを上げていただいた方がお勧めです。もし夏の暑さ対策などを考えているのでしたらば、まずは窓の二重窓にすることをお勧めします。その他の注意点としまして、屋根のカラーベストを塗装する際の大切なことをにてん紹介します。1つ目は雨漏り防止に関わる「俺切り作業」。2つ目は下法の重ね塗りになります。YouTube動画を参考に下記に貼っておきますのでもしよろしければご覧ください。屋根塗装では俺切り作業はもちろんのこと、下塗りを塗り重ねることもとても大切になってきます。

カラーベストの破損、ひび割れについて

 カラーベストは、軽量かつ強度が高い屋根材として人気がありますが、それでもひび割れが発生してしまうことがあります。カラーベストがひび割れする主な原因は、以下の通りとなります。

屋根塗装 劣化激しい カラーベスト

①経年劣化によるもの

 強度の高いカラーベストであっても、15年~20年と時間が経つにつれ、劣化してひび割れが発生することがあります。経年劣化によるひび割れは完全に防ぐことはできませんが、定期的に屋根の塗装を行うことによって、素材を塗膜で厚くしたり保護膜を作ることで、ひび割れを予防することが可能です。

②物がぶつかった衝撃による破損

台風や強風などによって飛ばされた枝などが当たってしまうことによっても、カラーベストが破損してしまうことがあります。

③釘を打ち込む際の破損

新築時や屋根材の葺き替えの際、カラーベスト屋根を施工する際に、適切な工事を行わなかったことにより破損するケースです。通常、下穴を開けてから釘を打ち込むという工法を行い、カラーベストが破損しないように工事を行うのですが、一部の業者では、この工法を行わずにカラーベストの葺き替え等を実施するため、カラーベストに負荷がかかって破損してしまいます。残念ながら、カラーベストの破損で最も多いのがこのケースとなっています。

④水切りなどの役物周りの破損

 水切りなどの役物付近のカラーベストの上に乗ってしまうことで破損してしまうケースです。これは、水切りなどの役物周りに設置されたカラーベストは、その構成上、若干ういた状態で設置されています。そのため、その上に乗ってしまうと、カラーベストが重さに耐えきれず破損してしまうことになります。アンテナの工事などで不用意に屋根に乗った際に破損するケースが非常に多くなっています。

カラーベストが破損した場合の影響

屋根材には、雨水等が建物の内部に侵入しないよう、防止する役目があります。カラーベストが破損してしまうと、その部分が隙間となり雨水が建物の中に侵入しやすくなってしまいます。そのままカラーベストの破損を放置してしまうと、その部分から雨水が侵入し続け、カラーベスト劣化促進の原因となってしまいます。(カラーベスト下には防水シートがあるので、すぐすぐ大惨事には至らないです)そのため、カラーベストが破損した場合には、なるべく早めの補修が必要となります。しかし、カラーベストの破損は、屋根に登らなければ確認することができません。そのため、定期的に建物のメンテナンスとして外壁塗装を行うことを前提として、外壁塗装を行う際にカラーベストの破損状況を確認し、その補修を行うのがコスト面からも一般的です。

カラーベストの補修

 カラーベストが破損した場合は、その補修を行うか、新しいカラーベストに交換するかのいずれかの方法を取ります。基本的には、破損したカラーベストを使用し続けずに、カラーベストの交換を実施しますが、破損状況によっては補修を行うことで本来の性能に回復させることも可能です。

しかし、カラーベストの補修を行うためには、カラーベストの補修専用の補修材が必要になります。一部の業者では、カラーベストの補修を行う際に、シーリング剤を使用することがありますが、シーリング材はカラーベストの補修を行うために開発されたものではないため、その強度、耐久性に問題があります。そのため、シーリングで補修したカラーベストと、専用の補修材で補修したカラーベストとでは、再度、破損するまでの期間が大きく異なります。

参考:シリコンコーキングの耐熱温度はどれぐらいか?

ヨコイ塗装のカラーベストの補修方法

 ヨコイ塗装では、「タスマジック」を採用しております。

カラーベストの破損状況によって、カラーベストの交換を行うか、補修を行うかを、プロの視点でしっかり確認します。そのうえで、カラーベストの補修を行うと選択した場合は、プロ向けのカラーベスト補修材を使用し、カラーベストの交換を行ったのと同じような効果を持つ補修を実施しています。

 ヨコイ塗装の使用している補修材は、浸透型補修材ですので、カラーベストの表面だけが補修されているように見えるという状態ではなく、しっかりと内部まで補修材が浸透し、しっかりとくっつけることが可能です。また、内部まで浸透することによって、補修跡が殆ど目立ちませんので、カラーベストに求められるデザイン性についても、大きく損なうことはありません。さらに、通常、カラーベストを補修した場合には、補修部分が再度破損する可能性が高いのですが、ヨコイ塗装で使用している補修材は、補修箇所の強度を向上させ、再度の破損を予防することができます。

屋根塗装工事の下地処理

下地処理が大変だった事例:後始末が大変でした・・・(泣)

トタンの釘を打ち直してもらいましょう

洋瓦屋根の塗装工事について

しっかりと高圧洗浄して汚れを落としてから、浸透力の強いシーラーで固めることが大切です。ボソボソのビスケットをイメージしてください。そちらに何か塗ってもすぐ剥がれますよね。まずはビスケットを強固に固めることが大切です。

冬季の屋根塗装によくある塗装事故

外壁塗装には、建物のメンテナンスと、美観を良くするという2つ目的があります。およそ10年に1度の大きな工事ですので、美しい外観にするために艶のある塗料を使用される方も多くいらっしゃいます。

 しかし、艶ありの塗料を使用したにも関わらず、思ったよりも光沢が出ないといった「艶引け」と呼ばれるトラブルが発生することがあります。今回は、そんな「艶引け」と呼ばれるトラブルについて、ご紹介いたします。

艶引けとは

 艶引けとは、艶のある塗料を使用したにも関わらず、短時間のうちに艶が失われる現象のことを言い、塗装が失敗している状態のことを指す言葉です。艶引けは、環境的な要因だけではなく、人為的な要因もありますので、塗装業者の技術不足によって発生する可能性も考えられるトラブルとなります。

艶引けが発生する原因

 艶引けが発生する原因は非常に多岐に渡ります。

第1に外壁材に問題がある場合で、外壁材の劣化により、下塗りしたときに、下塗り用の塗料を吸い込みすぎてしまい、下塗りの塗膜がうまく塗れていない場合や、外壁材の表面がザラザラで荒すぎる場合(研磨不足や研磨が荒すぎる場合)、研ぎムラや研ぎ残しがある場合に艶引けが発生します。これらは、塗装業者が、下地処理や下塗りをしっかりと行うことで防止ができます。

第2に塗料に問題がある場合で、塗料の配合や分散に問題がある場合や、塗料の硬化剤が不足している場合、塗料が古くなっている場合などで、艶引けが発生する可能性があります。こちらは、塗料メーカーの指定する配合や溶剤を使用することで防止することができます。

第3に環境的に問題がある場合で、気温が低すぎる場合(5℃未満の場合)や、湿度が高すぎる場合、塗装した直後(乾燥していない状態)で雨が降ってしまった場合などに艶引けが起こる可能性があります。

第4に塗装方法に問題がある場合で、下塗り塗料や中塗り塗料がしっかり乾燥していない状態で塗装した場合や乾燥時間が長すぎた場合、塗膜が薄すぎる場合、逆に塗膜が厚すぎる場合などの場合に艶引けが発生する可能性が高まります。

艶引けを発生させないための対策

 艶引けを発生させないためにできることは、スキルの高い塗装業者を見つけることと、外壁塗装を行う時期を検討するという2点になります。艶引けが発生する要因の大半は人為的な要因にあります。例えば、外壁材の問題についても、下地処理をきちんとこなし、劣化している外壁材を修復することで、下塗り用の塗料の吸い込みすぎを防止することができますし、外壁材が塗料を吸い込みやすいのであれば、塗料を吸い込みやすい外壁用の下塗り塗料を使用することによっても艶引けを防止することができます。(下塗りを場合によっては3回塗ることもあります。)

また、外壁材の研磨は下地処理の基本となりますので、高い技術を有する塗装業者であれば、この点がおろそかになることはありません。また、塗料に関する問題も、塗料の配合や分散、硬化剤の量などは、メーカーが量を指定しており、その基準値内で使用すれば問題は発生する可能性は非常に低くなります。一般的に悪徳業者といわれる業者は、費用を下げるために塗料を希釈しすぎる場合や質の悪いシンナーを使用する場合があり、その場合に艶引けが発生する可能性が高くなります。

塗装方法に関しても、しっかりとした乾燥時間を確保することは、塗装を行う上で非常に重要なポイントですが、少しでも時間を短縮して費用を下げようとする業者では、乾燥時間を十分に確保せずに中塗りや上塗りを実施してしまいますので、艶引けが発生する可能性が非常に高くなってしまいます。

環境に関しては、自然の問題ですのでスキルの高い業者や品質のいい業者を選んだとしても、急な雨等によって止む無く艶引けが起こってしまう可能性があります。しかし、品質を大切に考える業者であれば、急な雨によって塗装が中断された場合は、その部分を再塗装するなどして、しっかりと品質を高めるのに対し、質の悪い業者は雨の中、塗装を継続したり、中断したとしても再開するのは中断した場所からで、特に再塗装を行わないというところもあります。

また、温湿度に関しても、品質を重視する業者の場合は、塗装を行う問題点を説明することで、時間をズラしたり、日を改めるといった対策を取りますが、質の悪い業者は、温度が低かろうが、湿度が高かろうが、塗装を行ってしまい、艶引けが発生してしまいます。

艶引けは、様々な原因で発生してしまいますが、いずれも塗装業者がしっかりと対策をとることによって防止することができます。しかし、塗装業者が対策をとるために、コストが発生してしまいますので、少しでもコストを下げて外壁塗装を行おうとする業者は、これらの対策にかかるコストをかけないことが多いようです。その結果、艶引けという美観を損なう状況になってしまうのです。