バイオ洗浄

家屋に藻やカビがある時の外壁塗装工事|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

外壁塗装の考える目安として、外壁に付着するカビやコケがあります。カビやコケが生えるということは、外壁に余計な水分が付着しているということで、塗膜による防水性能が低下してきているサインといえますが、かなり見た目が悪くなりますので、できれば外壁にカビやコケが付着するのは防止したいですよね。

外壁に付着するカビとコケの違い

 今回のテーマは「外壁につくカビの種類とその対策」としています。テーマの中に「コケ」は含まれていません。テーマの中に「コケ」を含まなかったのには理由があるのです。外壁塗装の劣化を見分ける方法として、「カビやコケの付着」というように、ほとんどセットで出てくる「カビ」と「コケ」ですが、この2つは似ているようで全くの別物です。「カビ」は菌類に属しています。つまり微生物です。一方、コケは藻類になりますので植物なのです。

植物である「コケ」が外壁に付着すると、見た目は非常に悪くなり、付着した部分が常にジメジメしているため、外壁に悪影響を及ぼしますが、人体に影響を及ぼすことはありません。しかし、菌類である「カビ」は、「コケ」と同様に外壁の美観を損なうほか、水分を蓄積して外壁に悪影響を及ぼすほか、人体にも影響を及ぼします。具体的には、カビが繁殖するための「胞子」を大量に吸い込むことによって、アレルギー症状が出てしまうことがあります。そのため、「カビ」は「コケ」以上に警戒しなければならないのです。

外壁に付着するカビの種類と繁殖する条件

 屋内・屋外問わず、住宅に付着しやすいカビとしては、クロカビ、ススカビ、アオカビ、ケカビ、黒色酵母菌、コウジカビなどがあります。カビそのものは数万種類存在するといわれていますが、住宅に付着するカビは、その中の57種類と言われています。住宅に付着するカビが繁殖する条件としては、以下の点が挙げられます。

 

  1. 立地的な条件ー住宅に付着するカビが繁殖するには、日当たりが悪いこと、風通しが悪いこと、湿気がたまったり結露を起こしやすいなどの原因によって、適度に水分があることが条件として挙げられます。つまり、暗くてジメジメした場所こそが、カビの繁殖に最適な空間となるのです。
  2. 構造上の条件ーカビは水分がなければ繁殖しづらい生物です。しかし、外壁は屋外にあることから、雨や結露によって外壁に水分を含んでしまい、そこからカビが繁殖してしまいます。そのため、外壁に凹凸があればあるほど、その部分に水分がたまりやすく、カビが繁殖しやすいと言えるのです。具体的には、吹き付け材によって細かい隆起を有するモルタルの壁や、ストライプなどの模様があしらわれたサイディングボードなどが、カビが繁殖しやすい外壁となっています。

カビの予防方法

 通常、原因が分かればそれを取り除くことが予防となるのですが、外壁に付着するカビを原因から取り除くと考えると、立地を変えるか外壁を変えるかといった、非常に大掛かりな作業になってしまいます。そのため、ここでは、それ以外の予防方法についてご紹介します。 

①カビの徹底除去

 カビは、少しでも残してしまうと、そこから再度繁殖を始めてしまいます。そのため、予防するためには、カビを徹底的に除去する必要があります。外壁の塗装工事を行う際に高圧洗浄を実施しますが、実は高圧洗浄で流れ落ちている部分は、カビのうわべだけなのです。カビは、外壁に付着すると、菌糸と呼ばれる植物の根のようなものを外壁の内部まで伸ばしていきます。高圧洗浄だけでは、その菌糸まで除去することはできません。

 そこで、カビが繁殖した外壁には、高圧洗浄前に中性洗剤なので滅菌した後に洗浄を実施します。そのため、奥深くまで根付いた菌糸にもダメージを与えることができ、再繁殖を防止することができます。

ヤネコケトール

②防カビ塗料の使用

 塗料には、少なからず防カビ機能が備わっていますが、それよりも防カビ効果の高い塗料も販売されています。また、添加剤タイプの防カビ材も販売されていますので、それらを使用してカビを予防するという方法もあります。防カビ塗料や防カビ材を使用することで、57種類のカビの他に、700種類以上の菌を予防する効果も期待することができます。

カビが発生した場合の注意点

 カビが発生した場合、安易にご自身で取り除こうとすると、カビの胞子が皮膚に付着したり目に入ったりすることもあります。ご自身で行う場合は、ゴーグルやマスク、手袋などを準備し、カビの胞子が触れないよう十分ご注意ください。また、ご自身でカビの除去を行ったとしても、菌糸が残っている以上はすぐに繁殖を開始してしまいます。なるべく専門の薬品を使用してくださいね。

藻やかびがある時の外壁塗装工事について

現場でも通りがかったお住いでも、少し藻やカビで汚れた感じのお住まいを見かけることがあります。藻やカビによる外壁の汚れは、ていどによりますが、あまり見て目に良くなく、汚い印象与えます。過湿な日本の環境の建物とくれば、藻やカビにとってこれほど快適な環境は無いのです。通常、塗膜がしっかりとしている場合は、ブラシやたわしで擦れば、藻やカビも落ちることがほとんどです。

しかしながらサイディングの素材部分まで根付いている場合があります。そんな場合は塗装時にはしっかりと殺菌して置かなければいけません。藻やかびは生命力が強く、処理が甘いと、少ない年数経過で再度また発生する可能性が高くなってしまいます。塗装する時点で、薬品を使ってしっかりとした処理をしておくのが好ましいです。

今回の現場でも、薬品を噴霧した後に高圧洗浄で汚れを落としていきました。(藻やカビは一般的なお住いでは、浴室や北側の湿気が多いところや風通しの悪いとこでよく見ます。)

外壁塗装工事の際には、洗浄剤で汚れをしっかり完全に洗い落としてから、その後、防カビ剤入りの塗料を塗ることでカビを防ぎます。今回使用する下塗り材は、ファイン浸透シーラー(もちろん防カビ剤入)

 paint-lucky_36013-36014

特長

  • 弱溶剤系
    ターペン可溶(弱溶剤)タイプなので、強溶剤タイプに比べ臭気がマイルドです。
    塗り替え塗装時には幅広い旧塗膜適正があり、上塗りの選択幅も広いので、使いやすく便利です。
    (ただし、上塗り塗料に強溶剤形塗料は塗装できません。)
  • エポキシ樹脂
    浸透性が高く、素材に対して「くさび効果」を発揮します。ぜい弱素材の表面を補強し、強度を高め、素材と強固に密着します。
  • 使いやすさ
    ニーズに合わせて、透明タイプとホワイトタイプを用意。各種外壁からスレート屋根まで、幅広い下地に適用できます。

日本ペイントより

外壁のコケやカビ

コケが生える仕組みとは

 コケの対策を行うためには、まず初めに、コケが生える仕組みを知っておく必要があります。コケや藻は、何もないところからいきなり生えてくるように見えますが、その正体は、風に乗って飛んできた胞子が外壁に付着することで、そこから根をはることでコケが生えてきます。

基本的には、どんな材質であっても生えてくる可能性があります。外壁以外ですと、石やお風呂のタイル、土の上など、硬さに関係なく生えてくる繁殖力の高い植物となっています。

しかし、どんな場所であっても胞子が付着すると必ずコケが生えるのかというと、そうではありません。胞子が付着した場所に、十分な湿度と栄養があることが必須の条件となっています。

コケの予防策

 コケが繁殖するためには、十分な湿度が必要です。逆に、十分な湿度がなければ、コケが繁殖する条件が整いません。そのため、可能な限り湿度を下げることが、コケの繁殖を予防する対策となります。梅雨の時期や、雨が多い時期などは、どうしても湿度が高くなりがちですので、

コケの予防をするのは非常に難しいですが、風通しを良くすることで、乾燥させやすい環境を作り出すことができます。

例えば、外壁の近くにたくさんのものを置いている場合や、植物を植えている場合は、風通しが悪く、濡れた外壁が乾きにくくなっています。つまり、長時間、外壁に湿度が含まれてしまいますので、コケが発生しやすくなっています。そのため、外壁付近に物を置かない、植物を植えないということを意識すれば、コケの発生を予防することができます。

また、外壁そのものの防水性を高めるのもコケの繁殖を防ぐ予防策となります。新築の外壁は、非常にコケが生えにくくなっていますが、それは、外壁そのものの防水性が高く、すぐに乾燥しているのが原因です。そのため、新築の外壁と同様に、防水性能を高めることでコケの発生を予防することができるのです。外壁の防水性能は、外壁塗装を行うことで高めることができますが、一度外壁塗装を行うと、恒久的に防水性能を高めることができるというものではありません。外壁塗装による防水性能は、塗料によって作られる膜(塗膜)によって高められますので、塗料の劣化により徐々に低下してきてしまいます。そのため、定期的な外壁塗装を行う必要があります。

コケが生えるとどうなる?

 外壁にコケが生えてくると、外壁の見た目が非常に悪くなります。まるで、掃除をしていないような汚い外壁となってしまいますので、ご近所さんの視線が気になってしまいます。実は、外壁にコケが生えてしまうと、他にも影響が出てしまいます。

1つは外壁そのものの劣化です。コケが生えてしまうことによって、その部分だけが湿気を帯びてしまいますので、コケが生えた部分だけ湿気による腐食が進行してしまいます。雨や台風といった一時的な湿気ではなく、常時、湿気を帯びた状態で付着していますので、その間、ずっと腐食が進捗している状況になってしまうのです。

また、コケを放置することによって、カビが発生する原因にもつながります。カビが発生することで、人体にもアレルギーという形で悪影響を及ぼします。

コケを掃除するには?

 どれだけ注意していても、コケの発生を100%防ぐことはできません。コケの繁殖力は非常に高く、ちょっとしたことで条件がそろってしまうと、すぐに繁殖してしまいます。

そんな百害あって一利なしのコケを除去するためには、私たちプロは、塩素系漂白剤をつかうことがあります。しかしカビが残りにくい反面、サイディング自体を痛めてしまう可能性があります。よく、コケを取るために水で濡らした雑巾やたわしで、力いっぱい外壁を磨いている姿を見かけますが、強くこすってしまうと、外壁そのものに傷がつき、そこから腐食が進捗してしまいますので、おすすめはできません。

では、もしコケが発生してしまったら、どうすればよいのでしょうか。まずは、手作業でコケを落とす方法です。台所洗剤のような中性洗剤を使用し、外壁をこすることでコケを落とすことができます。ただし、力任せに外壁をこすると、塗膜や外壁に傷がついてしまうこととなり、コケを落としてもすぐに生えてきてしまいますので、力加減には注意が必要です。

次に、高圧洗浄でコケを除去する方法です。市販の高圧洗浄機を使ってコケを落とすという方法ですが、洗剤を使用しなくても、高圧の水で深く根のはったコケを簡単に落とすことができます。しかし、外壁に傷や痛みがある場合に高圧洗浄することで、外壁の内部にまで水が浸透してしまい、外壁材の内部が劣化してしまうという可能性もあるため、注意が必要です。

また、あまりに圧力が高い場合や、塗装が劣化している場合などは、高圧洗浄機を使用することで塗料が剥がれ落ちてしまうこともあります。塗料がはがれてしまうと、外壁材がむき出しとなってしまい、雨や湿気に非常に弱い状態となってしまいますので、それらの心配がある場合は、高圧洗浄機の利用は中止されたほうがいいでしょう。スチーム洗浄も同様に、サイディングの塗膜やシーリング目地を痛める時があります。

そこで、一般の方には、塩素系漂白剤よりかは、馴染みのある台所用洗剤をお勧めします。(※中性洗剤)

湿度が高く、コケが生えやすい。どうすればいいの?

 お住いの地域によっては、湿度が高く、どうしてもコケが生えやすいという環境のところもあります。ヨコイ塗装のある愛知県も、非常に湿度が高くジメっとした地域です。そんな地域にお住いの場合、コケの発生を抑止する方法はあるのでしょうか。

コケを抑止するには、コケが生えづらい環境にすることが重要です。例えば、風通しを良くすることによって、少しでも湿気を逃がす工夫をする。つまり、外壁のそばに極力、物を置かずに風通しを良くするという方法も抑止方法の1つです。

また、コケが生えやすい凹凸を極力なくすことも抑止できる方法の1つとなります。外壁そのものを平らなものにする、外壁に生じたヒビを補修するといった方法で、コケを抑止することができます。それでもコケが生えやすいというのであれば、外壁塗装を行う前に、しっかりバイオ洗浄等の専門対策を行うという方法があります。コケは外壁の奥深くまで根を張っていますので、しっかり除去して、抑止策を講じてもすぐに生えてくるという状況であれば、根が残っている状況ということが考えられます。

外壁塗装の業者に依頼すると?

 コケが生えた場合ということは、外壁の塗膜が薄くなったサインでもありますので、その機会に外壁塗装を検討するというのも1つの方法です。外壁塗装を専門に行う業者であれば、外壁の状態をしっかりと調査し、手作業でコケを落とすべきか、高圧洗浄でコケを落とすかという点で最適な方法を使ってコケを落とします。

また、表面だけきれいにしたとしても、根が残っているとすぐに生えてきてしまいます。そのため、ほうっておくと劣化速度が早くなります。

このように、コケはとても発生しやすく、さらに除去しにくいという特徴があります。まずは、定期的に外壁塗装を行い、外壁の防水性能を高めることで、建物のメンテナンスとコケの予防を同時に行い、さらに湿度が高くならないような対策をとることが必要となります。

 コケが生えている外壁であっても、きれいに除去しないまま塗装してしまうと、仕上がりの品質も悪くなりますし、コケによる外壁材の劣化も止めることができません。さらに、塗装の耐久年数も大きく下がってしまいます。

外壁塗装工事時の高圧洗浄|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

高圧洗浄は、塗装工事において外壁についた汚れや古い塗膜を洗い落とす非常に重要なプロセスとなっています。高圧洗浄を行わなかった場合、汚れや古い塗膜の上から塗装を行うこととなってしまいますので、その汚れや古い塗膜が剥がれるのと同時に、新しく塗装した塗膜も剥がれ落ちてしまいますので塗装の耐久性が著しく低下してしまいます。

高圧洗浄を行う目的

 外壁塗装を車でイメージすると分かりやすいかもしれません。コーティングを施した車は、水でさっと洗い流すときれいになりますが、コーティングを張り替える場合は、古いコーティングを取り除いた後に、新しいコーティングを行わなければなりません。

外壁も同様で、塗装したてのきれいな外壁であれば、水で洗い流すことで汚れを落とすことはできますが、外壁塗装を行う際には、古い塗装をきれいに落としてから、新しい塗料の塗っていく必要があるのです。

その理由は、外壁塗装を行う際には、外壁に下塗り・中塗り・上塗りという順で外壁に塗料を塗っていきますが、その外壁にはもともと塗られていた古い塗料の膜(塗膜)が残っています。古い塗膜はチョーキングといって、粉状(古い塗料を手で触った時に、手が白くなる状態)になって剥がれていきますが、一気にすべて剥がれるわけではありません。

実際にチョーキングしている外壁と触るとよくわかりますが、どれだけ触っても、次から次へと白い粉が手や服についてしまいます。この上から塗料を塗ると、外壁に塗料を塗っているというよりは、劣化した粉状の古い塗料に、新しい塗料を塗っている状態になり、すぐに剥がれ落ちてしまいます。そのため、まずはしっかりと古い塗料を洗い落とす必要があるのです。

 また、外壁は外気にさらされていますので、どうしても汚れやコケ・カビが付着しています。これらも、塗装を行う際にはきれいに洗い流しておかなければ、古い塗料と同様に、新しい塗料がすぐに剥がれ落ちる原因となってしまいます。

これらをキッチリと洗い落とすために、高圧洗浄は必ず実施しなければならない工程になるのです。

「チョーキング現象」。

ウィキペディアより

チョーキング(Chalking)とは日本語では白亜化(はくあか)とも言い、主に塗装表面が暴露状態の際に紫外線・熱・水分・風等により塗装面の表層樹脂が劣化し、塗料の色成分の顔料チョーク(白墨)のような粉状になって顕われる現象や状態をいう。

原因[編集]

大きくは次に記す原因でチョーキングが起きる。チョーキングが生じた以降も手入れを怠ると塗装の機能を失ない、保護していた材料が露出して酸化が始まる。

  • 長期間の暴露により、太陽光の紫外線で表層樹脂が分解する。

  • 塗料中に分散された顔料、特に二酸化チタニウム等の表面で起こる光触媒反応でラジカルを発生し、塗膜中の樹脂が加水分解されて起こる場合がある。

  • 塗装前に塗料が十分に撹拌されず原材料の分離や沈殿により生じる。

  • 立地条件や使用条件に応じた耐候性のある塗料を用いていない。

高圧洗浄機を持っていると、自分で行える?

 某テレビショッピングで購入された方を含め、高圧洗浄機をお持ちの方は徐々に増えてきているように感じます。では、高圧洗浄機をお持ちのお客様は、ご自身の高圧洗浄機を使用して、高圧洗浄にかかる費用を削減することはできるのでしょうか。

 私ども塗装業者の視点から言えば、それは「微妙・・・」という答えになります。その理由は、市販の高圧洗浄機を使用した場合、外壁をきれいにするための水圧が不足しているため、しっかりと汚れを落としきることができないためです。

 一般家庭で購入できる市販の高圧洗浄機は、8MPa(メガパスカル)~12MPaという水圧ですが、外壁塗装で使用する高圧洗浄機は、14.7MPa以上必要とされています。14.7MPa以上の高圧洗浄機をお持ちの方であれば、その水圧は外壁塗装で使用されるものと同等となりますが、それらの高圧洗浄機は主に業務用で1台60万円前後しますので、なかなかご家庭でお持ちの方はいらっしゃらないのではないでしょうか。

 また、水圧が満たしていたとしても、その水圧を外壁に当てても大丈夫なのか、という問題があります。外壁の傷みが激しい部分に、同じ水圧で水を当ててしまうと、損傷している部分から中に浸水してしまうことがあります。そのため、外壁の状態をしっかりと確認したうえで、最適な水圧で高圧洗浄を行う必要があり、ご自身で行うと外壁の劣化を速めてしまうことにつながる可能性が生じてしまいます。

そのため、高圧洗浄は専門の業者に依頼することをお勧めしています。

高圧洗浄にかかる費用

 高圧洗浄の費用は、1㎡あたり100円~300円が相場となっています。そのため、外壁や屋根の広さによって値段は上下しますが、100㎡であれば、10,000円~30,000円が相場となりますので、それより明らかに高い金額を要求してくる業者があるとすれば、悪徳業者である可能性があります。

また、逆にこれよりも低い料金(例えば、高圧洗浄は無料で実施など)という業者も、高圧洗浄を丁寧に行わない可能性がありますので、注意が必要です。

高圧洗浄にかかる時間

 高圧洗浄は、水で汚れを洗い流すというイメージよりも、水圧で汚れを剥がすというイメージのほうが近いかと思います。そのため、表面を水でざっと洗い流しても、古い塗料を落とすことはできません。古い塗料を落とすには、高圧の水でしっかりと削り落とす必要があります。そのためには、一般的な大きさの家の場合、4時間~8時間かけて作業を行う必要があります。

これを1時間や2時間といった短時間で終わらせてしまう業者の場合、古い塗料や汚れがしっかりと落としきれていない可能性が高いでしょう。また、高圧洗浄を行った翌日は、しっかりと外壁を乾燥させなければなりません。つまり、高圧洗浄は2日がかりの作業となります。1日で高圧洗浄を行って、さらに塗装も行うという業者があれば、その業者の品質は非常に低い可能性が高いでしょう。

高圧洗浄のポイントと実施タイミング

高圧洗浄は、高圧の水の力で外壁を洗浄しますので、洗浄できるだけの圧力を作り出す必要があります。

塗装工事の高圧洗浄の圧力は、家庭用の高圧洗浄機よりも高い圧力を作り出す必要があります。一般的な塗装工事で使用される圧力は120Mpa程度といわれており、様々な耐久テスト等は、この120Mpaを基準に実施されています。

外壁の高圧洗浄で最も注意しなければならない点は、水の飛散です。もちろん、高圧洗浄によって、外壁の汚れをしっかり落とす、古い塗膜を削り落とすといったことも重要なのですが、高圧洗浄を行っている最中に最も注意しなければならない点は、この飛散という問題になります。高圧洗浄では、屋根や外壁の汚れを高圧の水でこそぎ落とすことを目的としていますので、飛散する水は、その汚れを含んだ水となります。その水が自宅や隣家に飛散しないように細心の注意を払う必要があります。

 腕のいい職人さんが高圧洗浄を行うと、水が飛散する方向をある程度コントロールすることができますので、他の部分に及ぼす影響は少ないのですが、新人さんや不慣れな職人さんが高圧洗浄を行うと、いろいろな方向に水が飛散してしまい、ご近所トラブルのもとになることもありますので、事前にご近所の方々にご説明しておくべきかもしれません。(なるべくなら、飛散の少ない雨天時にするのが、洗濯物や布団も周囲に少ないので良いです)

高圧洗浄後の確認ポイント

高圧洗浄は、外壁を高圧の水を使用して洗浄していきます。そのため、水が撥ねて洗浄していない部分も濡れてしまいますので、1回の高圧洗浄だけでは実際にすべての部分の洗浄が完了しているかどうか、確認するのは難しくなっています。高圧洗浄を行った後は、一度乾燥させて洗い残しがないかしっかり確認する必要があります。

 特に、外壁がチョーキングしている場合などは、高圧洗浄を行っている間、白く濁った水が流れ続けます。ある程度、濁りが無くなったからと、そこで洗浄を終了してしまった場合、乾燥させたときに洗浄できている部分とできていない部分で非常に大きな差が生じていることがあります。そのため、手間はかかりますが、高圧洗浄を行った後、いったん乾燥させてもう一度、洗い残しがないかどうかチェックする必要があります。必要時には、水拭きする必要もあります。

高圧洗浄を実施するタイミング

 高圧洗浄は、塗装工事の下地処理の一部として考えることができます。そのため、金属部分や木部のケレン、シーリングのメンテナンス、その他の外壁のメンテナンスと同じタイミングということになりますが、実際には数ある下地処理の中で、どのタイミングで実施するべきなのでしょうか。これには様々な見解が、職人さんの中であります。

 目立った見解としては、シーリングのメンテナンス後になります。高圧洗浄で使用する水は、圧力によって非常に強く外壁に当たることになります。シーリングが劣化している状態で高圧洗浄の水を受けると、シーリングがその力に耐えきれず、劣化している部分から外壁内部に水を侵入させてしまうことになります。そうなると、水がサイデイングの断面から侵入してしまいます。

その結果、コーキングのシーラーを塗るのにも、断面を乾かすのにかなりの時間を要してしまいます。結果コーキングしっかりと付着しない不良事故につながる場合もあります。そうならないためにも、しっかりとシーリングをメンテナンスした後に、高圧洗浄を行う場合もあります。

ヨコイ塗装では、お住いの状況に合わせて、高圧洗浄のタイミングを見計らっています。特にケレン作業後にやると、ケレンで出た汚れを高圧洗浄でついでに洗い流せるので、ケレン後に高圧洗浄を普段行っています。

 高圧洗浄は、手を抜こうと思うと、簡単に手を抜ける工程になります。この部分の手を抜くだけで数日間の工程を削減することができますので、品質より価格を重視している塗装業者の方や、悪徳業者においては、高圧洗浄を省略したり、簡略化したりしてコスト削減を図っているようです。(足場がしっかりとしていないと出来ない作業なので、まずはしっかりとどんな足場を組むだけでも、良い業者選びにつながると思います。)

しかし、高圧洗浄は、塗装工事の仕上がりだけでなく、塗装工事そのものの耐久性にも関わってくる大変重要な工程となっています。コスト削減という目的だけで簡略化や短縮すべき工程ではありません。もし、高圧洗浄を蔑ろにしている業者に依頼してしまった場合は、早めに業者を変更すべきかもしれません。

高圧洗浄と言うのは水圧を利用して外壁に付着している汚れ、藻などを綺麗に洗い流すことです。北側の湿気が多い外壁などの場合、緑色の藻が外壁にこびりついてしまい、ブラシなどを使って掃除をしても落とせないと言うケースも多く在りますが、水圧を使う事で外壁は新築時とまではいかないまでも、かなり綺麗なものになり、塗膜を塗り重ねても剥がれない状態を作り上げることが出来るようになります。

写真や動画の形にして残しておくことが品質につながる

そもそも高圧洗浄は、旧塗膜をしっかりと洗い流す目的があります。屋根や外壁についている泥や砂、鳥のフンなどの汚れ、コケや剥がれかけている以前の塗料などを塗装前にきれいに洗い流します。また、塗装面をきれいに洗い流すことによって、素材の痛み具合や、補修が必要な箇所の有無などが確認出来るのです。

でも実際は、一度屋根塗装や外壁塗装を塗ったあとになると、高圧洗浄がきちんとおこなわれているかどうかは、一般的に判断するのは難しいところでしょう。特に屋根になると、下からでしか見ることが出来なく、距離も遠く、下から覗く角度からになるとどうしても見づらいものになってしまいます。したがって写真や映像等で、工程ごとに作業を確認しておくことは、良い工事品質にもつながります。

高圧洗浄後の乾燥時間は大切

高圧洗浄をいかに丁寧におこなっている業者かどうかによって、塗膜の持ちや仕上がりの美しさが変わってくるのだといえるのです。屋根塗装の腕前もさることながら、そういった細部に渡る心意気が、良い塗装工事につながります。なお、屋根や外壁などをきれいに洗い終わった後、しっかりと時間を掛けて乾かす業者であることも、実はよい塗装業者の重要な要件です。よく乾かさずに塗装を施してしまうと、塗膜と住宅素材の間に入ってしまった水分の逃げ場がなくなって、結果として塗膜の剥がれにつながるからです。(特に気温の低い冬季には気をつけてくださいね)

外壁塗装時の高圧洗浄の重要性

高圧洗浄作業時における注意

適切な圧力で外壁を傷めない程度、汚れがしっかりと落ちる圧力で・・・いわゆるケース・バイ・ケースで柔軟に対応することが求められます。強すぎず・・・高圧洗浄機は、普通の方がホームセンターなどで購入するものより、はるかに圧力が出る業務用のプロが使う機械です。したがってかなりの水圧が出ます。建物本体を傷ませない圧力が必要になってきます。(塗装工事で使用されている高圧洗浄機は最大圧力が、コイン洗車機の1.5倍前後のものが一般的です。)至近距離から過度の圧力での洗浄は躯体痛めてしまうことがあります。弱すぎず・・・また弱すぎると充分に汚れが落ちていなく、せっかく塗った塗料の剥がれにつながります。表面をなるべくキレイにしてから塗ることは塗装の基本です。特にカラーベスト屋根ですと、苔やカビがしっかりとこべりついている場合があります。そのためには、しっかりとノズルを近距離にもっていって、汚れを落として行く必要があります。

ヨコイ塗装では、フルテックさんの高圧洗浄機を使用しています。

高圧洗浄機

(高圧洗浄機もちゃんとしたものを持っているか確認してみてくださいね)

※高圧洗浄では、やはり汚れが結構飛び散ります。

したがって汚れが飛ばないように配慮してもらうよう必要があります。ネットでも充分な時がありますがネットを超えて汚れが飛んでいく時もあります。水に塗らえたらまずいものは慈善に濡れない場所にどけてもらいましょう。また、車や花壇、洗濯物そういったものに、特に注意を向けると良いかもしれません。

※高圧洗浄をするときに良いタイミングがあります。それは雨降り時に高圧洗浄するということです。雨天時ですと近所でも洗濯物を干している方も少なく、また雨が降るっているために汚れが遠くまで飛ぶことが少ないです。

※最低でも丸1日は間をあけてもらいましょう。濡れたままの状態に塗装をしますと、剥がれの原因になってしまいます。 したがって、下地の状況や季節によっては,丸2日以上の乾燥時間をとってもらいましょう。

※高圧洗浄のときは、ついでに外構も洗浄してもらうと良いです。

 

高圧洗浄なんですが、普段やらない外構の壁も高圧洗浄してもらうと良いです。ついでの作業になるんですが、そこまでの面積の負担がなければ、職人さんも快く引き受けてくれると思います。せっかくお住まい自体もきれいになったのに、外構の壁が少し汚れていると気になってしまうと思います。せっかくなのでお住まい全体をきれいにさせて、すっきりさせると良いと思います。塗装のついでに、いらないものなども捨てて、断捨離なども行うと良いかもしれませんね。