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外壁塗装工事にかかる料金の公開|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

外壁塗装工事にかかる料金を公開!

外壁塗装は、持ち家のメンテンナンスとして7年から10年に1回は実施しなければならず、その費用も比較的高額となります。

今回は、そんな外壁塗装の料金を工程別、塗料別に見ることで、おおよそどのくらいの料金が適正価格なのかを確認していただきます。ここから大きくはずれた価格(高すぎるor安すぎる)の場合は、その価格設定や工事の内容を慎重に確認したほうがいいでしょう。

参考:外壁塗装相場

1.外壁塗装の工程別費用内訳

 外壁塗装には、主に事前準備、下地処理、下塗り、中上塗りという工程があります。ここでは、それらの工程別に費用の内訳を確認していきます。なお、中塗りと上塗りについては、使用する塗料によって価格が大きく異なりますので、次項目で詳しく説明します。

− 事前準備

外壁塗装の事前準備には、足場の作成や養生といった作業があります。

 ・足場の作成

足場の作成は、2階建てであれば坪単価で500円~800円程度となります。3階建の場合、足場の高さが必要となりますので、同じ面積であっても坪単価は800円~1,200円とやや高くなります。

 ・養生

養生を行う範囲の坪単価として300円~500円程度となります。

参考:塗装工事の養生テープの種類と使い分けに関して  

・下地処理

 下地処理では、高圧洗浄による外壁の洗浄、破損した箇所の補修やシーリングの打ち直しといった作業があります。

高圧洗浄
専用の高圧洗浄機を使用した外壁の清掃は、坪単価150円~300円程度となります。

下地の補修
傷んだ下地を補修しなければならない場合、その箇所や大きさによって価格は大きく異なります。坪単価にした場合、価格は10,000円程度から20,000円程度と非常に幅広い価格帯となります。補修しなければならない範囲があまりに多すぎる場合には、外壁を塗装するのではなく、貼り替えを行うほうが安くつく場合があります。

シーリングの打ち直し
シーリング部分の劣化により、シーリングにヒビや溝がある場合、シーリングの打ち直しを行う必要があります。シーリングの打ち直しにかかる費用は、坪単価で500円~1,000円程度となります。あまりに劣化の範囲が広く、劣化の進捗状況も進んでいるようであれば、シーリングの打ち替えを行う必要があります。その場合、坪単価で1,000円~1,300円程度必要となります。


 − 下塗り   

下塗りでは、専用の塗料を使用して外壁と塗料を密着を高める効果のある専用の塗料を使用して塗装を行います。この費用は、坪単価で500円~1,000円程度となります。

2.塗料の種類と料金

塗料には、アクリル系塗料から光触媒塗料まで、大きく分けて6種類程度に分類することができます。最も安価であればアクリル系塗料から、その値段について確認します。

(1) アクリル系塗料

最も安価で、耐久性の低い特徴のあるアクリル系塗料の坪単価は、30,000円~40,000円程度となります。アクリル系塗料を使用すると、耐久性が低いことから、頻繁に外壁塗装を行わなければなりません。現在滅多に使われる事はありません。

(2) ウレタン系塗料

次に、少し前まで人気の高かったウレタン系塗料の坪単価ですが、こちらは35,000円~45,000円程度となります。

(3) シリコン系塗料

今最も人気の高いシリコン系塗料は、坪単価で35,000円~50,000円程度となります。

(4) フッ素系塗料

現在、住宅でも使用されるケースの増えてきたフッ素系塗料は、坪単価で40,000円~60,000円程度となります。

(5) 断熱塗料

塗料の中に断熱効果のある素材を入れた断熱塗料は、坪単価45,000円~60,000円程度となります。

(6) 光触媒塗料

現在、もっとも高価と言われている光触媒塗料ですが、その費用は坪単価50,000円~70,000円程度となります。

3.まとめ

以上のように、外壁塗装はその工程別や塗料別に料金を算出することができます。もちろん、外壁だけでなく屋根も同時に塗装する場合は、金属部分の補修もしくは木材部分の補修を行う場合は、その価格が追加で上乗せとなることに注意が必要です。これらをすべて合計した場合の価格が、外壁塗装の価格相場であるということがいえます。

例えば、住宅の面積が20坪から30坪未満の場合、外壁塗装にかかる費用は1,000,000円程度となります。もちろん面積が増えるにつれ、価格は高くなってしまいます。例えば、30坪から40坪未満の場合、1,050,000円程度、40坪から50未満の場合、1,200,000円程度、それ以上の場合は状況によって異なりますが、概ね1,500,000円となります。

これら相場の価格から大きく異なっている価格を提示された場合、あまりにも安すぎる契約、もしくは高すぎる契約につて、しっかりと確認しなければなりません。見積もりを取得する際には、合計金額だけでなく契約書の各項目で相場から逸脱しているものがないかの確認をしっかり行い、不明点があれば、契約前にしっかりと聞いておきましょう。

 

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塗装工事における塗料の品質と道具について|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

 塗装工事を行う上で、どれだけ高品質な工事を行えるかについては、職人さんの腕にかかっているといえます。しかし、いくら腕のいい職人さんであっても、品質が悪い塗料を使用していたのでは、高品質な工事を行うことはできません。なぜなら、塗料こそが、塗装工事の主役であるためです。塗装工事における塗料と職人さんの関係は、車とドライバーに例えることができるでしょう。いくら腕のいいドライバーであっても、車が欠陥品であれば、いい運転をすることができません。逆に、車が高性能であっても、ドライバーの腕が悪ければ、これも、良い運転ができません。車が高性能でドライバーの腕もいいという関係で初めて、良い運転を行うことができます。塗装工事でも、塗料の品質と職人さんの腕の良さがそろって、初めて高品質な工事を行うことができます。

今回は、そんな塗装工事の主役である塗料の品質についてご説明します。

1.塗料メーカーによる品質

 塗装工事で使用する塗料といっても、様々なメーカーから発売されています。有名なところでは、日本ペイントやエスケー化研、関西ペイントという大手3社があげられます。ついで、日進産業、アステック、水谷ペイントといった中堅の塗料メーカーも存在します。特に、大手3社に関しては、その品質について、日本だけでなく世界中で高く評価されていると言われています。その為、国内のシェアで見た場合、大手3社で9割ものシェアを誇っていると言われています。

 塗料メーカーが発売している塗料については、一定の品質が保証されています。その中でも、各塗料メーカーによって得意な分野があり、

例えば、大手3社の場合は、

  • 日本ペイントはシリコン系、フッ素、光触媒といった塗料に、
  • エスケー化研はアクリル系、水性シリコン系の塗料に、
  • 関西ペイントは、ウレタン系、シリコン系の塗料に

強いと言われています。つまり、各塗料メーカーで得意としている塗料を使用することで、高品質の塗料を使うことができるということになります。

参考:ウレタン塗装について

2.オリジナル塗料の品質

 一部の塗装業者では、自社で開発したオリジナルの塗料をすすめるケースもあります。このオリジナル塗料を使用するケースは2通りあります。1つは、大手ハウスメーカー等でまれに行われることですが、どうしても市販の塗料では実現できない色や機能を実現させるために、本当に自社でオリジナルの塗料を開発するというケースです。この場合のオリジナル塗料については、塗料メーカーの塗料よりも全体的な品質は低くなりがちですが、大手ハウスメーカー等が求める色や機能については、他ではない色、機能を出すことができます。

 もう1つのケースは、他社が開発したOEM商品を、相場をごまかすために「オリジナルの塗料」としているケースです。この場合は、塗装業者の利益確保が目的ですので、品質の割に価格が高い、もしくは価格は非常に安価であるが、品質が非常に悪い塗料となっているケースが大半ですので、注意が必要です。

3.塗料を塗るための道具

 職人さんの腕がよく、塗料も高品質なものを選択したとしても、実際に塗料を塗る道具が悪くては、キレイに塗ることができません。先程の車で例えるなら、この道具は車の「タイヤ」に相当する部分です。いくら車の性能が良くても、「タイヤ」がつるつるでは、上手く走らせることができません。

 では、塗料を塗るための道具にはどのようなものがあるのでしょうか。

①ローラー

 ローラーは、外壁塗装でよく使われる道具で、一般的には6インチのスモールローラーがよく使用されています。外壁部分によって、差し込みのタイプや直径の太さ、ローラーの長さ、毛の長さ、毛のタイプといった異なるローラーから、最適な道具を選択して塗装工事を行います。

参考:塗装工事におけるローラーの使い捨てについて

②ハケ

 細い部分や細かい部分をキレイに塗るために必要な道具がハケになります。ハケも、塗料を塗る部分に応じて、筋違ハケや目地ハケといった、異なる形のハケを使い分けます。また、毛の種類も、ヤギ・ブタ・ウマ・樹脂といった種類を使い分けて使用します。

4.まとめ

 塗料も塗料を塗る道具も、様々なメーカーから様々な品質・種類のものが販売されています。塗料については、基本的にはメーカーから販売されている塗料を使用して、塗装する外壁の色を作成する方法が一般的となっています。塗料メーカーは、塗料の作成を専門的に行っていますので、塗料の品質に関しては申し分ありません。特に、日本の3大メーカーと言われている3社は、明治や大正の時代から塗料を作成していますので、その間のノウハウも盛り込まれた塗料として信用することができます。

道具については、通常は、職人さんが自分に合っている道具をチョイスして使用しているはずですので、無理に別の道具を使用させたとしても、上手く使うことができません。利益重視ではなく、品質重視の職人さんが使用している道具については、職人さんが自らの経験を元に、こだわりをもって、その道具を選択していますので、高品質な塗装工事が可能となっています。

扶桑町、大口町、犬山市、江南市で外壁塗装でお悩みの方は、ヨコイ塗装にお気軽にご相談ください。

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トタン屋根のメンテナンスと塗装工事

トタン屋根は、定期的にメンテナンスを行わなければ、サビが発生してしまいます。そのサビを放置してしまうと、それが原因で穴が空いてしまい、 トタン屋根修理が必要になってくることもあります。 その際は高額になってしまいますので、なるべくお早めの屋根塗装のメンテをお勧めします。

トタン屋根の塗装における下地処理の重要性

今回は実際に私が現場で作業した実例を基に、塗装工事の基本のお話をしていきたいと思います。実際に施工させてもらったのは、犬山市のお客様のご自宅ガレージのトタン屋根の塗り替え作業です。 トタン屋根に関わらず、やはり屋根部分と言うのは日常的にお客様自身で掃除をするのが難しい箇所ですよね。今回施工させて頂いたお宅のトタン屋根もやはり、

○サビ ○雨風による泥汚れ

が酷くなっていました。トタンの塗り替えの際に最も重要な工程になる、と言っても良い工程が「下地処理」です。業者さんによっては特に掃除もしないで、すぐ塗ってしまうという業者さんもいます。怖いのは外から見るときれいに見えることです。実際何年も経つと、塗膜が簡単に剥がれてくることもあります。

しっかりとした下地処理で屋根塗装工事の仕上がりが変わる

トタンの塗装の際にしっかりとした下地処理を行っていないと、せっかく塗装をしても短期間で「塗装が膨らむ」と言ったトラブルが起こってしまいます。塗装が水ぶくれのように膨らんでしまうこういったトラブルは、下地処理を怠り「汚れ」「油分」「水分」が、付着した状態で塗装をした為に起こってしまうトラブルです。

塗装と女性のスキンケアと言うのは、良く似ているものです。女性のスキンケアの中でも、やはり大切になってくるのは化粧前の洗顔ではないでしょうか。しっかりと洗顔をして、肌の油分や汚れを落としてからではないと、やはり化粧ノリも悪くなってしまうものですよね。塗装においても考え方は同じで地味に思える下地処理をしっかりとしておかないと、塗装の仕上がりや耐久力に関わってきてしまうのです

実際の屋根塗装工事下地処理の方法

それではヨコイ塗装でも行っている、屋根塗装工事実際の下地処理の方法をご紹介していきましょう。今回施工させて頂いた犬山市のお客様のトタン屋根は、表面にサビが浮き、雨による腐食や長年積もった汚れが付着している状態でした。こうしたトタンの下地処理の方法として「ケレン清掃」と言う方法での清掃を行っていきます。

具体的には、ペーパーや電動工具、金たわしを使って、地道にサビや汚れを落としていくもの。金たわしでの清掃と言うと簡単に聞こえてしまいそうですが、表面積の広い屋根全体にたわしをかけていくのは非常に大変な工程です。また、柔らかために細部まで入り込み、汚れを落とせるので、ヨコイ塗装では重宝しています。

しかし、その工程をするとしないとでは、仕上がり・塗装の耐久力ともに大きな違いが出来てしまいます。地道な下地処理が、最終的な塗装の仕上がりに大きく影響してしまうのです。なかには、面倒だからと下地処理を高圧洗浄機でさっと流すだけで済ましてしまう業者もいます。そうではなく、実際の素材の状態に合わせて、その素材・汚れの状態に合わせた下地処理を適切に行うのも、塗装業者の腕の見せ所になるのです。

(トタン屋根塗装をDIYする場合も念入りに下地処理をしないとすぐ塗膜が剥がれてきますので、しっかりとした処理をしてから塗装をしましょう。

トタン屋根の劣化

 トタン屋根は、劣化の状態が軽ければ塗装によるメンテナンスが行えますが、劣化の状況がひどい場合は、重ね葺きや葺き替えを行う必要があります。

劣化状況が軽い状態

一般的に、劣化の状態が軽く、塗装によるメンテナンスが行える状態は、次のとおりです。

  1. トタン屋根が変色している。
  2. 塗装が一部はげている。
  3. カビやコケが発生している。
  4. 一部でサビが発生している。
  5. 釘が浮いている。
  6. 継ぎ目が外れている。

 これらの症状であれば、通常、塗装によるメンテナンスを行うことができます。

劣化状況が重い状態

次の症状については、劣化状況が重く、塗装だけでは十分にメンテナンスを行うことができません。そのため、重ね葺きや葺き替えを行う必要があります。

  •  ①雨漏りする。
  •  ②穴が開いている。

 これらの症状の場合、現在のトタン屋根の上に、更に屋根材をかぶせる「重ね葺き」、劣化した屋根材を撤去し、新しい屋根材を取り付ける「葺き替え」という作業が必要となります。

トタン屋根の塗装

 劣化の症状が軽い場合は、トタン屋根の塗装というメンテナンスを行うことができます。トタン屋根を塗装することにより、防サビ効果や防水効果が期待できます。特に、トタン屋根は安価である分、劣化の早い材質となっていますので、3~5年で塗装を行わなければ、塗膜による効果はなくなってしまいます。トタン屋根を塗装する場合は、「ケレン」「下地処理」「下塗り」「中・上塗り」というプロセスで行います。

トタン屋根のケレン作業

 ケレンのプロセスでは、塗装工事を行う準備として、現在のトタン屋根に発生しているサビや塗膜を取り除きます。しっかりとケレンを行っておかなければ、サビや劣化した塗膜の上から塗料を塗ることになってしまい、屋根材にしっかり塗料を塗ることができなくなってしまいます。そうなると、塗膜の耐久性が大幅に減少しますので、ケレンは非常に重要な作業となっています。

トタン屋根の下地処理、ペーパー掛けをしています。ペーパー掛けにも、そのままペーパーがけをする空ペーパーと、水を使った水ペーパー2種類の作業方法があります。ヨコイ塗装では、基本的にトタンの下地処理の際には、水ペーパーをお勧めしています。理由は、水ペーパーのほうが汚れが落ちやすいのと同時に、軍手にも水が含まれて、若干ですが雑巾がけの意味合いも含まれるからです。空ペーパーよりは、汚れが落ちる可能性が高いからです。

今回も、水ペーパーがけをしました。だいぶ汚れが落ち、綺麗になってきました。あとは、ボルトがしめてある鉄部は、結構錆びているところが多いです。

こういったところはワイヤーブラシで、しっかりと錆落としをしてから塗装をします。塗装で大切なことはしっかりと下地処理をすること。これに尽きると思います。

ケレン作業の他の下地処理

 下地処理では、はじめに高圧洗浄によってホコリやカビ、コケといった汚れを除去します。ケレンで除去したサビや塗膜の「ゴミ」についても、高圧洗浄で洗い流します。高圧洗浄についても、ケレンと同様に、ホコリやカビ、コケといった汚れの上から塗料を塗ることによる塗膜の耐久性低下を防止する重要な作業となっています。

次に、ひび割れの補修や釘の打ち直しを行います。塗料を塗る前に、しっかりメンテナンスできる範囲については、メンテナンスをしておくことで、トタン屋根の耐久性を高めることができます。

トタン屋根塗装時の水洗い洗浄

波トタン屋根の掃除をしています。苔や埃がついていますので、まずはしっかりと汚れを取ることが大切です。波トタンですので、細かい部分にしっかりと掃除できるように、今回はアルミたわしを使っています。左手の方が汚れるを取った掃除済みの方です。かなりきれいに見えると思います。右手側はまだ掃除していません。苔も乗っていて、汚れが激しいですので違いがわかると思います。どういった下準備をしてくれるか、これが良い塗装工事の大切な肝になる部分です。

下塗り

 下塗りは、中塗りや上塗りで使用する塗料とはことなり、錆止め塗料を塗ります。下塗りで使用する塗料には、中塗り・上塗りで塗ることになる塗料をしっかり屋根材に付着させる効果があります。また、トタン屋根の場合には、どうしても材質的にサビが発生しやすいため、屋根材に最も近い下塗りの塗料には、サビ止め入りの塗料を選択し、防サビ効果を高めます。

トタン屋根塗料おすすめ

・ ニッペ ハイポンファインプライマー2

 

 

 

 

 

 

中塗り・上塗り

 下塗りがしっかり乾燥したら、次は中塗り・上塗りの順に塗料を塗っていきます。中塗り・上塗りでは、好きな色の塗料を選択することで、外観を整えるという効果の他に、日光や湿気から屋根を守るために防水効果のある塗料や紫外線対策がなされた塗料を選択することになります。これによって、トタン屋根全体の耐久性を向上させることが可能となります。 塗り方のコツとしましては、屋根用のローラーを使い切ってもらい、しっかりと塗膜を厚くしてもらうが必要です。 また夜子ですので伸び縮みが激しいです。柔軟性のある屋根用の塗料をしっかりと使ってもらいましょう。

トタン屋根塗装の相場

  • 錆止め: ハイポンファインプライマー2 ¥770/㎡
  • 2液弱溶剤フッ素(2回塗り):ワールドフロンルーフ(ヨコイ塗装おすすめ塗料) ¥3300/㎡

トタン屋根 塗料おすすめ

水性塗料が良くなってきたといっても、溶剤系の塗料の方がそもそも耐用年数が高いです。溶剤系の塗料で塗装することをオススメをしております。

トタン屋根の重ね葺き・葺き替え

 現在、トタン屋根を使用している家は年々少なくなっています。トタン屋根は、安価である代わりに非常に耐久性が低く、通常の屋根材であれば10年に1回程度の頻度で行えばいいと言われている塗装工事を、3年~5年という非常に短い期間で行わなければなりません。

 そのため、現在使用しているトタン屋根が劣化した際に、塗装ではなく違う屋根材で重ね葺きや葺き替えを行うケースが増加しています。特に、トタン同様に金属屋根を好まれる方は、ガルバリウム鋼板の屋根を選択される方が多くいらっしゃいます。ガルバリウム鋼板は、最初の費用はトタンよりも高額になりますが、メンテンナンスが必要となる期間が、トタンの2倍~3倍程度長くなりますので、長期的に見た場合はガルバリウム鋼板のほうが安価となります。

トタン屋根塗装工事の下地処理に助かるツール

倉庫の屋根も、熱と経過とともに次第に塗膜が色あせてきます。長年放置しておくと、さびてきてトタンが劣化して雨漏りの原因になります。したがって定期的に乗り換えを行います。屋根の塗装だけでは無いですが、塗装で大切な事の1つとして、汚れをしっかり落とすと言うことがあります。細かいところですと手が入りにくく間、どうしても作業がしにくいところです。業者さんによっては適当に作業しがちな部分でもあります。ヨコイ塗装では、こういった細かい部分をしっかり汚れを落とすために、台所用の研磨布を使用しています。ペーパーでは落としにくい万曲した部分、細かい部分にも比較的手が届きやすく重宝しています。

汚れたまま塗装しますと、トタン本体にしっかりと密着しませんので、場合によってはゴミとともに簡単に剥がれてしまいます。塗装を塗るのは比較的簡単です。

「塗装は下地処理が命!」

これがペンキ屋さんとしての1番大切な部分になってくるかと思います。色の塗装にとりかかるのが早いかどうかで、業者さんの質も判断出来ます。ひどい業者さんだと、下塗りもしないで、いきなり色を塗ってしまいます。塗ったらわからないのが塗装です。

参考:シーラーとは、接着剤に近いです。【そしてものすごく大切な役割があります!】

トタン屋根塗装時の下地処理:小口編

虫歯の上に銀歯は被せないですよね?

小口はトイで隠れて、下から見えない部分です。したがって悪質な業者さんですと、手を抜きやすい部分でもあります。実際塗装の塗替えでお伺いした現場で、結構悪くなっていることが見られる部分です。しっかりとした下地処理をしないで塗装することは、虫歯の上に銀馬をかぶせるようなものです。しっかりとした下地処理をして、動画で見せてもらいましょう。細かい部分なので掃除がしにくいです。でもこういったところを、手を抜かずしっかりと掃除をすることが大切です。そして、職人さんの姿勢が感じ取れる部分でもあります。

トタン屋根塗装時によく使う錆止め塗料(ニッペ ファインプライマー2)

特長(日本ペイントより引用)トタン屋根塗装時にオススメ塗料(コストパフォーマンス◎)

 

塗装工事の品質につながる気温と雨

塗装工事を行う際には、気温に注意しなければなりません。塗装は塗料という液体を何重にも塗って仕上げるというプロセスで行いますが、その際に、必ず塗料を乾かすという工程が必要となります。

この塗料を乾かすという作業については、気温が大きく関わってきます。また、塗装工事においては、気温だけでなく湿度も大きく関わってきます。液体である塗料を使用しているため、湿度が高すぎる場合は、塗料に余分な水分が混ざってしまい、本来の効果が得られないという可能性もあります。(水性塗料)湿度と気温は非常に密接に関わっていますので、

今回は、そんな塗装工事と気温の関係について、ご説明いたします。

気温が低い場合の塗装工事について

塗装工事において、気温が高ければ高いほど、塗料の乾燥に時間がかからず、低ければ低いほど、塗料の乾燥に時間がかかります。

これは、洗濯物を乾かす時間と同じと考えればわかりやすいかもしれません。夏の晴れた日であれば、洗濯物はすぐに乾きますが、冬の寒い日だと、なかなか洗濯物は乾きません。もちろん、乾燥させる以上、ある程度の風も必要となりますが、気温が高くて、かつ、適度な風が吹いている状況が、最も塗料が乾燥しやすい環境といえます。

では、どの程度の気温があれば、問題なく塗料を乾かすことができるのでしょうか。塗装を乾かすためには、一般的に気温が5℃を超えている必要があると言われています。気温が5℃以下の場合は、塗料の乾燥が非常に悪いばかりか、塗料の粘度が増してしまいます。そのため、希釈するためにシンナー等の希釈剤を添加しなければなりません。その結果として、塗膜が薄くなってしまうという事になってしまいます。

塗装工事では、新しい塗料を塗ることで塗膜を作成し、その塗膜によって防水性能や耐久性能を向上させることを目的としています。そのため、塗膜が薄くなってしまうということは、それらの目的を達することができないということにつながります。ですので、気温が5℃以下の場合は、塗装工事をするべきではありません。

特に、初冬から早春にかけては、日中は5℃を超えていたとしても、夕方から気温が一気に低下してしまうことがあります。そのため、その期間の塗装工事は、できたとしても10時から14時ごろまでで終了するのが無難であると言われています。 特に気温が上がりにくい北側の塗装に関しては注意が必要です。

気温が高い場合の塗装工事について

 次に、気温が高い場合の塗装工事についてです。夏場等、気温が30℃や40℃を超える場合、塗装工事を行っても問題はないのでしょうか。結論としては、気温だけみると問題はありません。

しかし、気温が上がると相対湿度もあがるという関係があります。そのため、冬場は乾燥し、夏場は湿気でジメッとした日が多くなります。

塗装工事は、一般的に相対湿度が85%を超えるときは行わないほうがいいと言われています。相対湿度が85%を超えている場合、空気中の水分が付着してしまうことによって、塗膜の付着力が低下し、防水性能や耐久性能が下がってしまいます。また、金属面など、結露しやすい部分では、「かぶり」という現象が発生し、色が白くボケやすくなってしまいます。夏場は気温が高く、日照時間も長いため塗料の乾燥については非常に恵まれた環境となっています。しかし、気温が高い分、湿度も高くなりがちという点や夕立等による突発的な雨が多く、せっかく塗装した部分が乾く前に雨で流されるというリスクを考えると、最も適した季節とは言えません。

「雨」と外壁塗装の関係について

 外壁塗装は、1日で終わる作業ではありません。そのため、塗装工事の期間中に雨が降ってしまうこともあります。では、雨が降った日には、塗装工事はどうなるのでしょうか。

雨が降ってしまった場合、基本的には塗装工事は中断となります。雨の中、塗装工事を行ってしまうと、塗った直後の塗料やこれから使用する塗料に雨水が入り込んでしまい、塗料の品質が下がってしまいます。また、完全に乾ききっていない塗料の上に雨が落ちることによって、その部分だけ弾いてしまい剥がれの原因となってしまいます。さらに湿気によって乾燥までに時間が長くかかりますので、どちらにしても、その間、待たなければならず、その時間を短縮しようと、完全に乾燥しないまま塗料を重ねて塗ってしまうと、しっかりと塗料が密着せずに1年程度でひび割れや剥がれ落ちる原因となります。 また養生作業も雨のため外壁等の掃除にテープが密着しないため作業はできません。

参考:塗装工事の養生テープの種類と使い分けに関して

そのため、雨の日には塗装を行うことはできません。(サイディングは表面は撥水性がありますが、断面や裏側などは吸い込んでしまいます。)

逆に雨の日でもできる作業としては、高圧洗浄やケレンなどがあります。

 しかし、雨が降ってしまった場合でも、雨量によっては、足場の作成や養生といった塗料を使用しない工程で、職人さんの安全が確保できるものについて、実施することが可能です。しかし、最近よく降っているゲリラ豪雨のような大雨の場合は、塗装作業はもちろんのこと、養生や足場の作成も職人さんの安全が確保できないために延期することとなります。

そのため、現場に来る職人さんがどこから来るのか把握するのも大切です。

「職人さんは、どこからきますか?」

現場から近いと横着をしないで、雨が降ってきても柔軟に対応してくれます。しかしながら、現場が遠いとせっかくだからと無理をしがちです・・・

塗装している途中で雨が降ってしまったら

 最近の天気は非常に変わりやすく、青空が見えるくらいに晴れていたと思ったら、いつの間にか曇り空から大雨になることもあります。そのため、天気がいいからと塗装を行っていた時に急に雨が降ってしまうということもあります。そういったときには、途中まで実施していた塗装はどうなるのでしょうか。

ごく少量の小雨程度であれば、品質に影響の出ない作業に関しては継続しても問題はありません。ある程度の雨量がある場合は、残念ながら別の日に延期ということになります。

こんな業者には要注意

 普通は雨の日は作業を中断しますが、一部の業者では多少の雨でも作業を継続するところがあります。職人さんを雇っている以上、業者は職人さんに給料を支払わなければならないため、1日でも早く塗装工事を終わらせるために、雨の日でも作業を行うため、工期自体は確かに短いのですが、品質は全く期待することができません。

すでにご説明した通り、雨の日に塗装を行ってしまうと塗装事故の原因になってしまいます。建物を守るべき塗膜が弱くなるということになりますので、建物をメンテナンスするために塗装工事を行っているにも関わらず、きちんとしたメンテナンスになっていないということになります。

また、塗り終わった塗料の上から雨が当たることで、水玉模様のようなムラができてしまい、見た目も悪くなってしまいますし、その部分だけ塗膜が薄くなってしまうことにもなります。(屋根塗装時は特に注意が必要です。)

さらに、雨の日でも作業を継続するような業者ですと、塗料が完全に乾ききる前に中塗り・上塗りを行う傾向にありますので、本来7年~10年は持つといわれている塗料であっても、わずか数年で剥がれ落ちてしまうことになってしまいます。

ですので、いくら価格が安いからといって、雨の日にも作業を継続するような業者に依頼することは、長期的な目で見た場合、高い出費が伴うこととなります。

塗装工事を行うのに適した季節

 塗装工事を行う上で、最も適した季節は「春」と言われています。春先は、比較的気温が高く、梅雨前で雨の日も少ないため、湿度も上がりにくいという特徴があります。日照時間についても徐々に伸びてくる季節で、1年を通して、もっとも長時間、塗装工事ができる季節となっています。また、秋も春と同じように、塗装工事に適した季節と言われています。しかし、昨今の天気を見てみると、夏が過ぎたあとでも、大量の台風が発生するなど、春に比べると天気が安定していないという環境になりつつあります。雨や台風や自然現象ですので、どうすることもできませんが、比較的、それらの発生が低い季節に塗装工事を行うことをおすすめします。

まとめ

 塗装工事を行う際に注意しなければならない点は、気温は5℃以上、湿度は80%以下の環境で行わなければならないという点です。気温・湿度ともにこの基準を超えてしまった場合、塗装工事が行いにくいだけでなく、せっかく行った塗装工事によって得られるべき防水性能や耐久性能といった建物をまもるための効果が薄れてしまい、次回、塗装工事を行うまでの期間が短くなったり、建物にダメージを与えてしまうことになったりと、デメリットが多い工事となってしまいます。

そのため、気温5℃、湿度80%という基準をしっかり守り、きれいで機能性を備えた塗装工事が行うようにしてください。

塗装工事の冬季における注意する事

最近、すっかり寒くなり、年の変わり目を意識する季節となりました。山間部では、雪が積もっている地域もあるようで、これから更に寒さが増してくることでしょう。

さて、そんな冬の寒い時期には塗装作業を行わない方がいい、ということを聞くこともあるかと思います。冬は寒いだけでなく、空気が乾燥しており、日照時間が短いという特徴があります。それらの特徴のうち、何が冬は塗装作業に向かないと言われる原因なのでしょうか。

今回は、冬季における塗装作業で、

塗装作業が向かないと言われるわけと、依頼者側が注意することについてまとめてみました。

冬が塗装作業に向かないと言われるワケ

 冬は、夏と比べると気温が低いだけでなく、湿度が低い、日照時間が短いという変化があります。塗装作業において使用する塗料には、適切な気温及び湿度が定められており、概ね、気温は20度程度、湿度は60%程度がいいと言われています。しかし、冬の時期は、気温は10度未満、湿度も低いときは20%~30%と、塗料のベストコンディションとは遠い状態であるといえます。

特に、外気温が3度未満である場合、気温が低すぎて塗料の粘度が増し、結果として希釈剤(シンナー)を入れなければ作業ができなくなる可能性があります。しかし、塗料のベストコンディションを守れないのは夏も同じで、夏の場合は気温が30度以上、湿度も多いときは70%以上と、こちらもベストコンディションとは言い難い状態です。

塗料に関しては、ベストコンディションはあくまで気温20度、湿度60%程度と言われていますが、メーカーの努力の甲斐もあり、今では夏用・冬用といった塗料も販売されています。各季節に応じた塗料を行うことで、その季節に応じた状態をベストコンディションとすることができますので、今は昔ほど気温や湿度に関して、注意しなければならないということはありません。

では、冬が塗装作業に向かないと言われる最も大きな点とはなんでしょうか。それは、日照時間の短さです。塗装作業を行う場合は、下塗り・中塗り・上塗りと少なくとも3段階に分けて塗装作業を行います。塗装を行ってすぐは、塗料が乾いていない関係から、次の工程に移ることができません。必ず塗料を乾かすという待ち時間が生じます。

 夏では、19時位までは日照時間があるため、比較的遅くまで塗料を乾かす環境を作れますが、冬は早い場合は17時程度までしか日照時間がなく、乾燥にかけられる時間が短くなってしまいます。また、夕方から夜にかけて、霜が降りることもあります。せっかく乾燥させようとしている塗料は、霜によって再度水分を含んでしまうことは、塗装作業の中断となりかねません。(水性塗料において)これらの要因が、冬は塗装作業に向かないと言われる原因です。

本当に冬季は外壁塗装ができないのか

 では、これらの問題があるから、冬は本当に外壁塗装ができないのかと言われると、そうではありません。夏に比べて、条件はよくありませんが、冬でも塗装作業は十分に行うことができます。

第一に、すでに説明したとおり、冬用の塗料が販売されていますので、よほどの低温出ない限りは、塗料の性能を十分に発揮して塗装することができます。塗料の問題については、現代においては特に問題とはなりません。次に日照時間の問題ですが、これについても、先に日当たりの悪い部分から塗装を行い、日当たりの良い部分を最後に行うことで、短い日照時間でも効率的に日光に当てることができますし、熟練の職人さんであれば、乾燥までの時間をシミュレートすることも可能ですので、霜が降りる前に乾燥を完了させるよう、塗装計画をたてることも可能です。そのため、冬であっても塗装作業は問題なく行うことができます。

冬に塗装作業を依頼する場合の注意点

 冬でも塗装作業は問題なく行えますが、これは施工主様の協力が必要です。例えば、夏であれば多少無理なスケジュールであっても、日照時間が長く、気温も高いため、塗料の乾燥までの待ち時間が短く、スケジュールも立てやすいのですが、冬においては、日照時間が短いため、限られた時間内に効率よく塗装を行わなければなりません。

そのため、厳しい納期や期間を限定しての塗装のご依頼があった場合、ご期待に添えることができない可能性が生じます。かといって無期限に納期を延長させてほしいということではありません。

しっかりとゆとりをもった納期をご指定いただければ、きっちり納期を計算に入れた上で塗装作業行うことができますので、期限はゆとりをもっていただきたいと思います。(ただどうしてハウスメーカーさんでの工期は下請け業者さんにしわ寄せが来ることが多いので、

ヨコイ塗装では元請け業者さんでの塗装をおすすめしています。)

特に、外壁塗装において、雨や雪の日は作業が滞ってしまいます。雪の降りやすい地域で、雪が積もっている場合には、塗装場所によっては塗装作業を行えないケースもあり得ますので、納期に関しては、十分にゆとりをもたれることをおすすめいたします。

外壁塗装工事におけるウッドデッキなどの木部の塗装について

日本の住宅で最も多い「木造住宅」と言われる家においては、昔は木を中心として作られていましたが、最近の住宅においては、外壁にはセメントを主成分としたモルタルを使用したり、サイディングボードを使用したりと様々な材料を使用して断熱性や防水性を高める工夫がされています。

しかし、外壁や屋根の一部分に木が使われている場合や、木を中心に作られている家もまだまだ存在しています。今回は、そんな木部の塗装についてご説明いたします。

木部の注意点

木という自然の材質を使用することで、温かみのある住宅にすることができるということから、今でも木を住宅の要にすることは多々あります。

しかし、木材を使用することはメリットだけではなくデメリットも存在します。

  • まず、木は膨張や収縮を行う素材であるという点です。雨や湿気等が増えると木が水分を含んで膨張し、逆に乾燥すると水分を吐き出して収縮するという特徴があります。これにより、予期せぬゆがみや隙間が生じてしまう事もあります。
  • 次に、太陽の当たり方によって劣化に大きな差が生じるという点です。太陽光に含まれる紫外線によって、木の中の物質が変化してしまう事により、変色などが生じてしまいます。
  • さらに、多くの水分を含んだままにしておくと腐敗してしまう事もデメリットとして認識しておく必要があります。木部に塗装を行う場合には、これらのデメリットをしっかりと認識しておかなければなりません。

木部への塗装

 木部へ塗装を行う際には、木目を活かすのか、もしくは木目を消してしまうのかを選択する必要があります。木を材質に選ばれている方は、木目が温かみを演出することも期待して、木目を残すことを選択される方が多くいらっしゃいます。

木目を残す塗装は、浸透タイプ、含浸タイプ、着色仕上げ、ステイン、木材保護着色塗料、木材保護塗料、浸透型塗料などと呼ばれ、木の内側を保護できるという点、剥がれや膨らみがなくなるという点がメリットとして考えられます。

しかし、デメリットとして、木目を残すために多くの塗料を使えませんので艶が出にくいことや、耐久性が低いといったことが考えられます。この塗装工事の場合は、3年を目途に塗装を行わなければなりません。

次に木目を消す塗装工事は、造膜タイプ、皮膜タイプ、ペンキ塗装などと呼ばれ、耐久性が高いことが特徴となっています。木目を消す塗装は、目につかない木部(軒天や軒下、鼻隠し等)でよく使われています。

木部塗装工事の作業内容

 木部塗装の作業内容は、他の塗装と同じく下地処理、下塗り、中塗り、上塗りの順で行われます。この中で最も重要なのは、下地処理となります。木部塗装の下地処理は、他の塗装と同じく、高圧洗浄で汚れを落として古い塗膜を取り除きます。次に、ケレンと言われる処理を行います。木は塗料が乗りにくい素材となっていますので、塗料がしっかりと乗るようにきれいにした木部にサンドペーパー等であえて細かな傷をつける作業がケレン作業です。細かな傷がつくことで、塗料が傷の中に入り込んで、しっかりと密着させることができるのです。

 次に下塗りですが、木部には木部専用の塗料で下塗りを行います。これも、木が他の材質と比べて塗料が剥がれやすいというデメリットに対して、それを補強することを目的としています。そのため、錆止めが入った鉄部の塗料などを使用していないことを確認するようにしてください。

最後に中塗り、上塗りです。木部は他の材質よりも劣化が早い素材となっていますので、他の材質よりも耐久性の高い塗料を使用することが求められています。特に、日当たりのよい部分を塗装する場合、他の場所に比べて、太陽光に含まれる紫外線で材料である木材が劣化している可能性があります。そのような場合は、状況に応じて3度塗り以上の塗り重ねが必要となることもあります。

まとめ

 木は家を建てるにあたってなくてはならない素材の一つです。そのため、木部の塗装というのは避けては通れないメンテナンスとなっています。そんな木部の塗装ですが、場所によって耐久性を下げてでも見た目を重視して木目を残すのか、もしくは木の温かみは消えてしまうが耐久性を重視して木目を消すのかという選択が必要となります。

基本的には、人目に付きやすい部分は木目を残し、人目に付きにくい部分は木目を消すという選択でも問題はありませんが、木材は太陽光に含まれる紫外線で劣化が早まりますので、日差しが当たる場所では、あえて木目を消してでも耐久性を高めたほうがいい場所(例えばウッドデッキ等)があります。それらのメリット、デメリットをしっかりと考えたうえで、塗装方法を選択しなければなりません。

 最後に塗装の方法ですが、注意点は他の材質を大きく変わりはありません。下地処理が最も重要であるという点も他の材質と同様です。しかし、下地処理は、他の材質よりもしっかりと行わなければ、塗料の乗りが悪くなってしまい、最悪のケースですと数週間で塗料が剥がれるということもありますので、その点だけは注意が必要です。

ウッドデッキやウッドテラス、ガーデンテーブルなどの塗装

1.ウッドデッキなどを塗装する目的

 初めに、ウッドデッキやウッドテラスといった木部を塗装する目的を再確認しておきます。ウッドデッキやウッドテラスは、その名の通り、木材が使用されていますので、そのまま放置しておくと、木材が雨などの水分を吸収してしまい、腐敗が始まってしまいます。

木材が腐敗してしまうと、見た目も悪くなりますが、なにより壊れやすくなってしまいますので、安全性が大きく損なわれることになります。特に、2階以上に設置しているウッドテラス等で腐敗が発生してしまうと、洗濯物を干す際に穴が開いて転落といった事故につながる恐れがあります。そこで、定期的に木部を塗装することによって、防腐性能を高め、さらに木部に新鮮な色合いを出し、クリアー仕上げをすることで、塗膜を作り上げ表面を丈夫にし、雨などの水分が木材の内部に吸収されないようにします。さらに、塗膜によって木材につきやすいコケやカビの発生も抑えることができますので、見た目もよくすることができます。

 こういった目的のために、ウッドデッキやウッドテラスにも塗装が必要なのです。

2.木材を保護する塗料

 こういった木部を保護するための塗料としては、木材保護塗料という塗料が使用されます。木部は、他の素材よりも様々な要因で劣化してしまいますので、こういった専用の塗料を使用することで、木部をしっかり保護することができるのです。

木材保護塗料にも、浸透タイプと造膜タイプという2種類が用意されています。この2種類の違いは、名前の示す通り、浸透タイプが木材の内部まで浸透する塗料で、造膜タイプが木材の外側に膜を貼るタイプの塗料となっています。また、特に安全性に考慮した水性タイプも存在しています。

①浸透タイプ

 木材の内部に塗料が浸透することで、表面を保護するという考え方の塗料です。例えるなら、ハンドクリームに近いかもしれません。塗料が中に浸透することで、見た目はこれまでの木目をしっかりと残すことができます。浸透タイプは、特に防腐の効果につながりますので、劣化が気になるところには、早めに対処しておいたほうが良いです。

②造膜タイプ

 造膜タイプは、木材の外側に密着して膜を貼る塗料となっていますので、見た目はその塗料の色となってしまいます。こちらは例えるなら、日焼け止めクリームに近いかもしれません。しかし、木材の外側から膜を張り材質そのものを保護しますので、その保護能力は高く、木材そのものにダメージを受けることが少なくなります。したがって破風や鼻隠しなどの雨や風が当たりやすい、外部環境の厳しい所に使うことが多いです。

3.塗料の使い分けは必要か?

 このように、木材保護塗料といっても大きく分けて2種類の塗料があります。もちろん、用途に応じて、これらの塗料の使い分けは必要となってきます。

例えば、海沿いや雨が多い場所など、木材にダメージを受ける要素が強い場合は、造膜タイプを使用して、外側からしっかりと保護する必要があります。こういった場所で浸透タイプを選択してしまうと、せっかくメンテナンスしているにも関わらず、想像以上に木材がダメージを受けてしまうこととなります。

浸透タイプの代表キシラデコール

キシラデコールの塗装単価は、1式計上が多いです。

キシラデコール

木部にキシラデコールを塗ることがあると思います。現場からの経験から言うと木部の塗装単価を出すのは非常に出しにくいです。理由としましては、木部は吸い込みが激しく、また既存の塗膜の状態によって実際に塗装してみないと作業時間がわからないと言うところが大きいからです。したがって経験から、「これぐらい感じだったらこれぐらいの作業時間で、これぐらいの金額をもらわんと合わない…」そんな感覚で見積もりを出している職人さんは多いのではないでしょうか(もちろん下請けの職人さんが来れば、その分元請けさんに上乗せ金額が出ている事は間違いありません。)

ちなみに現在キシラでk−るの一斗缶あたりの単価は36,000円位です。

□よくある質問:コンゾランと言う似たような塗料が出たと聞いたのですがどうでしょうか?

https://www.xyladecor.jp/products/xyladecor_consolan.html

実際上記塗料は、キシラデコールに近いと言うより、ペンキに近いと言う感じです。キシラデコールですと表面の木目が出てくるのですが、コンゾランですと塗りつぶしに近い感覚を覚えます。したがってきれいな木目を生かすのが目的でしたらお勧めはできません。

■キシラデコールの塗装単価はどれぐらいの耐用年を言うの?

そもそも木部の塗料には商品としてあまり良いものがありません。木が収縮するため、ヒビが入ったらそこから水が入り、簡単に塗膜がピリピリとはがれるといった現象が起こってしまいます。クレームが起こりやすい箇所なのでメーカー自体が敬遠していると言うこともあるかもしれません。

またキシラデコール自体は、シンナーが約70%の割合を占めております。したがってシンナーが揮発した後は、塗膜としてはかなり薄いものになります。紫外線に当たると弱く塗装をしてから2 3年程度しか持たないのが現状です。

■キシラデコールの上にクリアを塗って耐久性をあげましょう。

キシラデコールが紫外線に弱い事は上記で説明しました。そんなキシラデコールの耐久性を上げる方法があります。それが木部用のウレタンクリアを塗装することです。ヨコイ塗装で使用しているニッペさんの「木部用ウレタンクリア」はポリウレタン系なので比較的耐久性も高いです。

実際は紫外線の良く当たる破風などに塗っても10年以上持つこともよくあります。キシラデコールの単価に加え、コストはかかってきますが、もし外壁にフッ素など高耐久の塗料を塗った場合、劣化速度を揃えるためには、非常に良い方法だと思います。

■木部塗装の見積もり時にはどんな質問?

  • 「キシラデコールだけの仕上がりになりますか?」
  • 「キシラデコールの上にはクリアーは塗ってもらえますか?」

外壁塗装工事におけるひび割れ補修の仕方

外壁が劣化した場合に発生する症状の一つである「ひび割れ」ですが、壁にひび割れがあると、外観上も良くありませんが、放置しておくことで、家そのものの耐久性の低下につながる状態と言えます。今回は、そんなひび割れについて、状態ごとの補修の方法をご説明いたします。

1.ひび割れの状態について

 外壁にひび割れが生じているといっても、全てが同じ症状ではありません。外壁のひび割れが、どこまで深くまでひび割れしているかによって、補修方法は大きく異なります。

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①浅いひび割れ

 浅いひび割れは、「チェッキング」や「ヘアークラック」と言われ、外壁に塗られている塗膜のみがひび割れている状況の事を言います。この状態のひび割れは非常に細く、ひび割れは塗膜のみですので、早めに外壁塗装工事を行うことで補修することが可能です。 浅いひび割れの原因は、塗膜の経年劣化や、塗装時の下地処理等の不手際などが考えられます。

②深いひび割れ

ひび割れが外壁材にも影響している状態が、深いひび割れとなります。深いひび割れには、乾燥クラック、構造クラック、縁切りクラックという3つのパターンがあります。

  • 乾燥クラックとは、モルタル外壁で発生しやすいひび割れです。モルタル外壁は、ペースト状のモルタルを完全に乾燥させた後に塗装工事を行うことで仕上げますが、ペースト状のモルタルを乾燥させる過程で水分の蒸発による収縮が発生し、それによってモルタル外壁そのものにひび割れが発生し、れが塗膜にまで伝達することによって発生します。
  •  構造クラックは、建物や外壁そのものの構造的な欠陥や、不同沈下などの原因によって、外壁そのものがひび割れしてしまう現象のことを言います。寒冷地において、外壁が凍結と融解を繰り返すことによっても発生する可能性があります。
  •  縁切りクラックは、モルタル外壁において、モルタルの塗り継ぎ部分に発生するひび割れとなっています。通常、モルタル外壁は、一度に一面を仕上げることとなりますが、部分的なやり直しなどの原因によって、古いモルタルと新しいモルタルが塗り継ぎされている場合、収縮の差によりひび割れが発生してしまうことがあります。これを縁切りクラックといいます。

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2.ひび割れの補修に関する検討

 ひび割れは放置しておくと、塗膜によって防いでいた水分がひび割れ部分から侵入してしまい、外壁材や建物の内部を腐敗させてしまうことにつながります。そのため、ひび割れについては、できるだけ早めの補修をおすすめしますが、ひび割れの大きさによって、緊急性が異なります。

 塗膜のみがひび割れしている浅いひび割れの場合、幅が0.3mm以下であれば、ひび割れが外壁材まで到達していないことが多いため、すぐに補修しなくても問題はありません。ただし、ひび割れの幅が広くなっていないか、定期的にチェックすることが必要です。幅0.3mm以上のひび割れが見つかった場合、補修を検討しなければなりません。特に、幅1mmを超えるひび割れは、ひびが外壁材にまで到達している可能性が高いため、必ず業者による調査が必要となります。また、幅3mmを超えるひび割れが見つかった場合、外壁材そのもののひび割れも懸念されますが、すでに内部に水分が侵入していると見て間違いありません。幅3mmを超えるひび割れを見つけた場合は、早急に業者に補修を依頼する必要があります。

3.ひび割れの補修方法

 塗膜にしかひび割れが発生していない浅いひび割れや、外壁材も少しひび割れしているが、細いひび割れで済んでいる間は、外壁塗装工事を行うことで補修ができます。細いひび割れ程度であれば、下塗りで埋めることができますので、問題はありません。

 外壁材に少し大きめのひび割れが発生している場合、ウレタンもしくは変成シリコンのコーキング材でひび割れを埋めておきます。このコーキング材を埋める方法として、VカットとUカットという方法があります。VカットやUカットは、コーキング材を入れるひび割れ部分を、V字もしくはU字にカットし、コーキング材をしっかり充填させる目的で行われます。

 コーキング材でひび割れを埋めた後は、フィラー塗付を行います。フィラー塗付はひび割れ部分を平滑にするために使われます。さらにそこから、凹凸処理(塗料をしっかり乗せるために、あえて細かい傷をつける処理)を行い、塗装工事を行います。ひび割れ部分は、コーキング材で埋めていても、構造クラックや縁切りクラックのように根本的な原因を解決することができないものについては、ひび割れが進行することが考えられます。そのため、ひび割れ部分には、ひび割れが進行するのに合わせて追従することができる弾性塗料を使用することが望ましいとされています。

特に、ひび割れが発生しやすいモルタル外壁の場合は、よく使用されています。ただし、サイディングボードに対しては、外壁材の膨れの原因になるため、使用することができませんので注意が必要です。

参考:コーキングとシリコンの違いについて

参考:プロが教える!塗装工事の正しい工程と大事なの目的

窯業系サイディングのメンテナンス工事方法

窯業系サイディングとは、サイディングの種類の1つとなります。サイディングとは、羽目板や下見板といった外壁に張る板材の総称で、窯業系の他にはセラミック、金属が用いられます。今回は、窯業系サイディングのメンテナンス方法についてご説明いたします。

窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主原料としたサイディングボードで、現在、新築の外壁材として、最も使用されています。窯業系サイディングはモルタルに比べて工期が短いという点や、豊富なデザイン性があることから人気の高い外壁材となっています。

サイディング コーキング 打ち替え

窯業系サイディングが施行できない場所

 窯業系サイディングは、非常に人気の高い外壁材ではありますが、その素材の特徴から、以下のような場所への施行はできません

  1. バラベットなどの傾斜のある場所ー窯業系サイディングは、垂直方法に施行するように設計されていますので、屋根のように傾斜のついた部分に施行することはできません。もし、そういった場所に施行してしまうと、塗装後の塗膜がすぐに劣化し、防水性能が低下してしまうことから雨漏りの原因となってしまいます。
  2. 湿度が異常に高い場所ー窯業系サイディングは、外壁材として作成されていますので、一般的な外気で使用するのに適しています。そのため、常時、水がかかる場所や浴室などの屋内の施行はできません。そういった場所に施行すると、多量な湿気により外壁材の反りにつながります。
  3. 塀やセパレータとしての使用ー窯業系サイディングは、外壁材として、表面と裏面の耐候性が異なります。裏面は基本的に外気に触れないことを想定して作成されていますので、堀やセパレータのように裏面が外気に触れるように施行することはできません。そういった場所に施行すると、裏面が湿気によって反る原因になります。
  4. 誤った向きの施行ー窯業系サイディングには、縦張り用サイディングと横張り用サイディングがあります。縦張り用サイディングは、溝が地面に向かって垂直になるように施行するサイディングボードで、溝が若干深めになっています。この縦張り用サイディングを横に貼ってしまうと、深い溝に水分が溜まってしまい、外壁材の内部に水が侵入する原因となります。
  5. 寒冷地での施行寒冷地で窯業系サイディングを使用する場合は、以下の点に注意しなければなりません。(1)使用するサイディングが寒冷地に適応しているか。寒冷地に適応していないサイディングを使用した場合、雪の重みに耐えれずに破損してしまったり、凍害の影響を受ける可能性が高くなります。(2)横張り用サイディングを使用する場合の注意点横張り用サイディングボードを使用する場合、雪の積もる高さまで補強用銅線を取り付ける必要があります。また、雪は積もらなくても、2階下屋根部分にも同様に補強用導線で補強する必要があります。(3)縦張り用サイディングを使用する場合の注意点縦張り用サイディングを寒冷地で使用する場合も補強用導線で補強する必要がありますが、その取り付けは、雪の積もる高さまで取り付ける必要があります。ただし、その取り付け間隔は303mm以下にする必要があります。

施工後の注意点

 窯業系サイディングは、それ単体では防水性能を有していません。そのため、基本的には塗装によって塗膜を作成し、その塗膜によって雨などの湿気から外壁材を保護します。しかし、同じ防水目的であっても透湿性の低い防水紙を窯業系サイディングに施工することはできません。透湿性の低いプラスチック系のフィルムやルーフィングなどの防水紙を窯業系サイディングに施工すると、結露や凍害の原因となり、外壁材の耐久性を低下させることにつながってしまいます。また、窯業系サイディングにタイルを直張りすることもできません。窯業系サイディングにタイルを直張りすると、タイルの剥離や破損が発生する可能性がありますので、非常に危険です。

その他の注意点

 窯業系サイディングを使用するにあたり、不必要な加工は極力行うべきではありません。例えば、施工のために必要な切り込みや加工はやむを得ませんが、切り込みすぎた場合や切り込み幅は必要以上に大きすぎる場合は窯業系サイディングボードの強度を保つことができず、耐久性が大幅に低下してしまうことがあります。また、釘の取り付けにしても、釘頭の補修を行う際に大きすぎる補修や現場仕上げの塗料不足、シーリング材の使用など、不適切な補修を行ってしまった場合には、施工後すぐに問題は生じなくても、経年劣化で補修部分が目立ってしまったり、補修部分から大きな破損につながる恐れがあります。

また、後付けで付帯物を取り付ける場合には、必ず固定用の木下地を取り付けなければなりません。これを怠った場合、付帯物によって窯業系サイディングが傷ついてしまうことや、予期せぬ落下等によって怪我をしてしまう可能性があります。

窯業系の劣化

窯業系サイディングはメンテナンスフリーと言われることがあります。しかし、窯業系サイディングに限らず、基本的に風雨にさらされる外壁において、一切メンテナンスを行わずに長期間使用し続けることはできません。窯業系サイディングにおいても、必ず劣化します。特に、サイディングを使用している場合は、板と板の継ぎ目にゴム状のコーキングを充填し、接着しています。サイディングそのものの劣化よりも先に、コーキングが劣化しますので、コーキングのメンテナンスは必ず行わなければなりません。

コーキングが劣化すると、コーキングのひび割れやコーキングのヤセといった症状が現れます。コーキングは、板と板を密着させるとともに、その隙間から雨や湿気による水分の侵入を防いでいますが、ひび割れやヤセにより隙間が生じると、その隙間から水分が内部に侵入することとなります。コーキングから中に入った水分は、建物の内部に到達し、内部から腐食させる原因となります。

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 次にサイディングに施した塗装の劣化です。サイディングには、防水性能を向上させるために塗装を行っていますが、この塗装が劣化することによるチョーキング現象(さわると白い粉状のものが付着する現象)が劣化のサインと言われています。

塗装の劣化を放置しておくと、防水性能を向上させるための塗膜が劣化してしまい、従来通りの防水性能を維持することができなくなります。防水性能が下がると、雨や湿気による水分がサイディングに吸水されてしまい、サイディングの反りにつながります。また、サイディングの中に吸水された水分は、そのまま建物内部に浸水していきますので、建物を内部から腐食させてしまう原因となります。そのため、定期的に塗装を行う必要があるのです。

最後に、サイディングそのものの劣化です。これは、特に窯業系サイディングに多いサイディングの反りや割れといった症状になります。塗装の劣化でも説明した通り、サイディングが水分を含んで反るという現象や、下地が平らでなかったために徐々に反りかえるというケースもあります。反りがひどくなると、サイディングが割れてしまうという症状になります。

いずれの場合も、放置しておくことでさらに劣化が進みますので、早急に対応する必要があります。

サイディングが持つ防水効果

サイディングは、胴縁と呼ばれる木枠に張り付けるのですが、防水対策として、この胴縁の下に防水シートを貼っています。さらに、サイディングの上から塗装を行うため、二重の防水対策が行われている外壁材と言えるのです。しかし、そんなサイディングでも、雨漏りが発生してしまうことがあります。

軒裏 雨漏り 腐る

 二重の防水対策を施しているサイディングであっても、しっかりとメンテナンスしておかなければ雨漏りが発生してしまうことがあります。メンテナンスを行わなかった場合、以下のような原因でサイディングから雨漏りしてしまうことになります。

  1. 防水シートの劣化ーサイディングの胴縁の下に貼っている防水シートは、経年劣化により破損してしまうことがあります。また、破損まで到達しなくても、経年劣化でシートの形状が若干変わってしまう(伸縮してしまう)ことで、防水シートのつなぎ目に隙間ができてしまいます。通常、つなぎ目は防水テープで補強しますが、このテープ自体も経年劣化ではがれやすくなりますので、どうしてもこの隙間部分から浸水しやすくなってしまいます。
  2. 塗装の劣化ー2つ目の防水対策である外壁塗装で使用した塗料が劣化することで、サイディングボードの内部に水が侵入してしまうことにつながります。通常、サイディングの中に水が侵入しても、防水シートで防ぐことができますが、①の症状が同時に発生していた場合、雨漏りにつながることになります。
  3. 外壁材の破損ー台風などの強風時や、その他の要因により外壁材、つまりサイディングそのものが破損した場合、その破損部分は塗料による防水効果が期待できませんので、②と同様にサイディング内部に水の侵入を許してしまうことになります。また、破損の状態がひどく、防水シートまで破損していた場合は、①の状態と同様になりますので、塗装、防水シートという二重の防水対策が機能せず、雨漏りにつながることになります。
  4. シーリングの劣化ーサイディング同士をつなぎ合わせているシーリングも、サイディングの防水対策の1つとなります。シーリングがしっかりと充てんされている場合、サイディングとサイディングの間に隙間はなく、シーリングがしっかりと水を防ぎますが、経年劣化等によってシーリングにひびが入ったり、シーリングが痩せたりすると、その隙間から水が侵入することになり、雨漏りにつながってしまいます。

参考:コーキングとシリコンの違いについて

原因別の雨漏り対策

  1. 防水シートの経年劣化ー防水シートの経年劣化を予防することはできませんが、定期的にサイディングをチェックし、防水シートの経年劣化が発生していないかを確認することで、早期発見につながり、雨漏り発生前に防水シートの補修や交換といった対策を講じることができます。そうすることで、雨漏りを防止することができます。
  2. 塗装の経年劣化ー塗装の経年劣化についても、それ自体を予防することができません。しかし、定期的に塗装の状況を確認し、チョーキングやクラックといった劣化の症状を発見した場合、すぐに塗装工事を行うことで、防水効果を保つことができますので雨漏りを予防することができます。
  3. 外壁材の破損ー外壁材の破損は、台風などが予想されている場合は、外壁材の近くに物を置かないようにしておくことで多少の予防につながります。しかし、遠くから飛来する物を防ぐことはできませんので、どうしても完全に防ぐことはできません。台風や強風で物が当たった、経年劣化でサイディングそのものが破損したという場合、外壁の外観を定期的に確認するこで、その症状を発見することができます。特に台風が通過した後などは、外壁の破損がないかチェックしておくと早期発見につながります。外壁の破損を発見した場合、できるだけ早めに補修を行うことで、雨漏りを防止することができます。
  4. シーリングの劣化ーシーリングは、劣化するとゴム状のシーリングが硬化し、痩せやひびといった症状が現れます。シーリングも、紫外線によって経年劣化してしまい、それ自体を予防することはできませんが、定期的にチェックすることでシーリングの痩せやひびによって隙間ができていることを早期発見することができます。シーリングの劣化を発見した場合、できるだけ早く、シーリングの打ち替え(古いシーリングをすべて取り除き、新しいシーリングを充てんする工事)を行うことで、雨漏りを予防することができます。

コーキング材

窯業系サイディングの外壁塗装前に

窯業系サイディングで1番大切な事は、コーキングの打ち替えです。きっかけは昨年11月ごろに、サイディングの戸建て住宅を塗装した時です。コーキングの打ち替えを帰っていた時に、内部の木が腐っていることに気が付きました。したがって大工さんに相談して、いちどサイディングを剥がしてみました。
中の木が腐っていました・・・

雨漏れで内部の木がかなり腐っていました。しかしながらコーキングの打ち替えでなく、簡単な増打ちで作業をしていたら気がつかなかった事例になります。そのまま気づかず放置していたら、躯体の雨漏りは続きどんどん劣化していったと思います。コーキングの打ち替えによって、内部の状況がわかる時もありますのでしっかりとした作業をしてもらうことが大切です。サイディング塗装ポイントは3つあります。

  1. 1つ目はコーキングの打ち替えをしっかりすることです。
  2. 2つ目は、厚膜系の下塗り剤を塗装しないことです。フィーラーを見積もりに出している業者さんは疑ったほうが良いと思います。
  3. 3つ目は雨漏りにつながる施工をしないことです。雨水を逃すための部分に、知らず知らずコーキングで埋めてしまう業者さんも多いです。

窯業系サイディングでは、コーキングの打ち替えに関して知っておきましょう。コーキングはサイデイングの塗装にはずせないポイントです。コーキングの打ち替えに関しては、YouTubeのほうに何本か上がっていますのでどうぞ参考にしてくださ

サイディングの種類

 一口にサイディングといっても、その種類は大きく分けて4つあります。

  1.  一つは窯業系サイディングと言われる、日本で最も使われているサイディングです。窯業系サイディングは、セメントに繊維質と混和材を混ぜて窯で焼き上げることで作成します。これによって、コンクリートよりも強固で軽量となるサイディングが作られます。
  2.  二つ目は金属系サイディングです。金属にエンボス加工(凹凸の加工等)を行い、その裏面に断熱材をつけることで作成します。金属板ですので、窯業系サイディングよりも重量が軽いというメリットがありますが、錆や塗装のむずかしさがデメリットとなります。
  3.  三つめは木質系サイディングです。木材でできたサイディングですので、気の暖かさを感じることができますが、他のサイディングに比べて高価になる上、メンテナンスも非常に大変となっています。
  4.  最後は樹脂系サイディングです。樹脂系サイディングですが、塩化ビニールなどの樹脂を使って作成するサイディングで、海外ではよく使われていますが、日本ではあまり使われていません。樹脂系サイディングは、腐食しづらく、クラックも発生しにくい等、家の外壁材として、非常に良い性質がありますが、日本で普及していないことにより、扱える業者が少ないことがネックとなっています。

 サイディングの劣化

 サイディングが劣化してくると、様々な症状が見られます。

  1. カビ・藻による汚れ(窯業系サイディング、木質系サイディング)ー北側の外壁や日当たりの悪い面に発生しやすい症状です。カビや藻が発生しているからと言って、サイディング自体に問題があるということはありませんが、放置しておくとカビの胞子が拡散されるため、汚れが広がることとなります。 
  2. コーキングのやせ、ひび割れ(窯業系サイディング)ーサイディングは、ボードとボードをつなぎ合わせて外壁を構築していますので、つなぎ目にコーキングを行っています。このコーキングが劣化すると、痩せたて隙間がでたり、ひび割れたりすることとなります。コーキングの劣化は、紫外線が強く当たる方角が、最も劣化しやすいといわれています。
  3.  クラックの発生やサイディングボードの反りー外壁に使用しているサイディングボードにヒビが入ったり、ボード自体が反ってしまう症状です。放置しておくと、サイディングが更に劣化して割れてしまうこともある状態ですが、無理に反りを直すことでも、ボードが割れる可能性があるため、この症状を発見した場合は、できるだけ早く専門の業者に確認してもらってください。状態によっては、クラックは埋めて補修したり、反りを抑え状態を良くすることが可能です。
  4. サイディングのチョーキング(窯業系サイディング、金属系サイディング)ーサイディングの塗装面が劣化することにより、触ると白っぽい粉が手につく状態のことをチョーキングといいます。チョーキングは塗装が寿命を迎えたことで発生するといわれ、チョーキングが発生したら、塗装工事を検討しなければなりません。

3 窯業系サイディングの修復と金額

 では、サイディングが劣化した場合はどのような修復を行うことができるのでしょうか?コーキングが劣化しているだけであれば、コーキングのみのリフォームのみで大丈夫なケースもあります。特に雨風に晒されやすいベランダ部分で見かけることが多いです。この場合は、10万円から20万円と、比較的安価に修復することができます。

次に、サイディングのコーキングを打ち替えて塗装工事を行う場合です。この場合は使用する塗料によって大きく異なりますが、おおむね80万円~150万円と言われています。塗装を行うことによって、撥水性など、外壁としての機能をよみがえらせることができます。

最後の方法は、サイディングの張り替えです。コストを抑えるのであれば、今のサイディングはそのまま残した状態で、上から新しいサイディングを張り替えたほうが安く済みますが、サイディングボードが反っている場合は、上から新しいサイディングを張っても反りは直りませんので、新しいサイディングにもダメージが生じます。そのため、サイディングボードに反りがある場合は、既存のサイディングボードを撤去して、新しいサイディングボードを張るという方法をおすすめします。

参考

サイディングで塗り残しが出やすいところ

サイディングが長持ちをするために

窯業系サイディングのメンテナンス

①コーキングのメンテナンス

 窯業系サイディングの場合、サイディングの劣化や塗料の劣化よりも先にコーキングの劣化が始まります。コーキングの寿命は5年程度と言われていますので、5年を目途に、コーキングの状態を確認することをおすすめします。コーキングのメンテナンスについては、コーキングの劣化状況によります。軽度の劣化であれば、既存のコーキングを残しつつ、上から重ねてコーキングを充填するだけで対応することが可能です。

 しかし、劣化がひどいようであれば、既存のコーキングをすべて撤去し、新たにコーキングをやり直す必要があります。

②塗膜のメンテナンス

 サイディングボードの塗料が劣化し、チョーキング現象が発生している場合などは、塗膜のメンテナンスを行います。つまり、外壁塗装です。この際に、コーキングについても合わせてメンテナンスすることが多くなっています。塗装工事では、下地処理としてサイディングボードの汚れや古い塗膜を一度きれいに掃除してから、新たな塗料を塗るという作業になります。この汚れや古い塗膜をきれいに除去しておかなければ、塗装工事のもう1つの目的である美観が損なわれるほか、塗装の耐久性が著しく低下します。

③サイディングボードのメンテナンス

 サイディングボードが反った、もしくは割れてしまった場合のメンテナンス方法ですが、この場合は張り替えが最も理想的な方法となります。吸水したために反ってしまったサイディングボードをビス等で固定した場合、一時的には反りは戻るかもしれませんが、無理な力がかかっている以上、長期間持つことはなく、サイディングボードが割れてしまいます。一度割れてしまったサイディングボードを修復することは非常に困難ですので、張り替えという選択になってしまいます。

サイディングボードにおすすめの塗料とは

1.直張り工法と通気工法の違い

 サイディングボードを塗装する場合、今のサイディングが直張り工法か通気工法かを確認する必要があります。現在、ほとんどのサイディングボードは通気工法となっていますが、直張り工法の場合は、塗装の塗り替えではなく、張り替えが推奨されています。

通気工法は、柱とサイディングボードの間に通気層があり、湿気を乾燥させることができる仕組みになっていますが、直張り工法は柱とサイディングボードの間に通気層がないため、湿気を逃がすことができません。そのため、内部で結露等が発生した場合、その水分をサイディングボード自体が吸収することとなり、サイディングボードが反ったり塗装が剥がれたりします。

そのため、直張り工法の場合は、張り替えが推奨されていますが、どうしても塗装を行うということであれば、ガイナ塗料をお勧めしています。ガイナ塗料は内外の温度を緩和する効果があるため、サイディングボード内部の結露を緩和することができます。そのため、直張り工法のデメリットを緩和させることができるそうです。

 通気工法の場合は、塗り替えが推奨されていますので、防水性能、耐久性の高い塗料がおすすめとなります。

2.通気工法でおすすめの塗料

 サイディングボードは、製造された時期やメーカーによって、品質が大きく異なります。そのため、簡単に1つの塗料を指してお勧めですということができません。そのため、実際に使用する塗料は、ご依頼するプロの塗装業者さんと相談して決めていくことになるかと思いますが、ここでは、一般的におすすめできる塗料の種類をご紹介します。

フッ素系塗料

 今回紹介する中では、コスト、耐久年数ともに優れています。実績もあり耐久性能を最も重視される方には、おすすめの塗料となります。耐用年数を超えると、塗膜にひび割れが起こってしまいますので、少しでも気になったら早めの対応が望ましいです。フッ素系塗料の耐久年数は9年~12年程度と、ヨコイ塗装ではみています。

無機塗料

ヨコイ塗装では、今おすすめしている塗料です。せっかく足場を作るなら長持ちさせていのでは無いでしょうか?1回にかかる費用は少し高くなりますが、トータルの塗替え回数が減りますので、全体的にはコストパフォーマンスも良くなるのでは無いでしょうか?特にkfケミカルさんのワールドセラをヨコイ塗装ではオススメをしています。

KFケミカル 施工認定書

まとめ

 窯業系サイディングも決してメンテナンスフリーではありません。しっかりとメンテナンスを行っておかなければ、コーキングや劣化した塗膜から水が侵入し、サイディングを劣化させるとともに、家の内部からの腐食につながります。定期的にコーキングのメンテナンスおよび外壁塗装を行うことで、外壁をきれいに保つとともに、家の劣化を防止することが可能となります。しっかりとしたメンテナンスを心掛けるようにしてください。

破風板(鼻隠し)の劣化と塗装工事について

破風・鼻隠のメンテナンス

切妻造や入母屋造の屋根の妻の三角形の部分のことを破風と言い、その破風に取付けた板のことを破風板といいます。

  1. その文字が指す通り、風を破る目的、つまり耐風性能を向上させるという目的です。

  2. 防火性能の高い板を使用することで、火災時に窓から上がった火が延焼しにくくするという防火性能を向上するという目的になります。

  3. 破風には雨どいが設置されていませんので、雨水がうまく流れずに、壁面に浸水してしまう事があります。これを防止する防水性能の向上という目的になります。

  4. 屋根の外観を美しく見せるための見栄え向上の目的となります。

鼻隠しも目的は同じですが、取り付けられている部分が異なります。破風が地面に対して傾いている部分であるのに対し、鼻隠しは地面に対して水平になる部分(軒もしくは軒先)に取り付けます。

破風板(鼻隠し)の劣化

 破風板や鼻隠しは、4つの目的で設置されていることをご説明しましたが、美化を目的とした4つ目以外は、全て建物を保護する目的となっています。言い換えれば、破風板(鼻隠し)によって、保護されるものが多く、それだけダメージを負いやすい部材であるともいえます。

特に、雨どいが付いていない破風板については、屋根よりも劣化が早いと言われています。「住宅塗装工事の変化は破風板から始まる」とも言われています。

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 破風板や鼻隠しの劣化は、屋根や外壁の劣化と同様で、塗装の状態によって判断することができます。塗装のヒビや剥離、チョーキングがある場合は、塗膜が劣化してきていますので、早めにメンテナンスを行う必要があります。特に、剥離している場合は、そこから水が侵入していきますので、すぐにでもメンテナンスを行ったほうがいいでしょう。

また、カビや藻が付着している場合も、塗膜の防水性能が低下して、湿気を含んでいる状態ですので、早めのメンテナンスが必要となります。

 破風板(鼻隠し)のメンテナンス

破風板は、「板」という名前ではありますが、今では技術も向上し、木材以外にも窯業系、金属系の素材が使われることもあります。特に、最近の建物には木材系の破風板が使われることは非常にまれになっています。

しかし、築20年以上経過している建物には、ほとんどが木材系の破風板が使われています。木材系の破風版は、その性質上、耐火性能が高くありません。木材なので、どのような塗装を行ったとしても、耐火性能はあまり向上しないのです。また、木材という材質の特性から、耐久性もあまり高くないというのも理由の1つとなっています。

 破風板に対するメンテナンスは、塗装修理と金属板包み修理、破風板交換の3種類があります。塗装修理に関しては、全ての素材で必要となりますが、金属板包み修理や破風板交換は、主に木材系の破風板に対する修理となります。

  1. 塗装修理ー塗膜が劣化した破風板に対して、塗装を行う修理方法となります。外壁塗装や屋根の塗装と同様に、下地処理で汚れや古い塗膜を剥がし、新しい塗料を塗ることによって、塗膜による防水性能を向上させるとともに、美観を保ちます。この修理については、木材であれば5年~6年程度、金属系のうち、トタン製のものについても木材と同様に5年~6年程度、カラーステンレスやガルバリウム鋼板については10年以上、窯業系の素材であれば、10年程度を目途に塗装修理が必要となります。
  2. 金属板包み修理ー金属板包み修理は、木材系の破風板を使っている場合に行う修理方法で、ガルバリウム鋼板の板で、既存の木材系の破風板を覆う修理方法です。木材系の破風板を利用している場合には、最もよく行われている修理方法となります。木材系素材の破風板に対しては、塗装修理を行うよりも、耐久性能の向上と、耐火性能の向上について効果が高い特徴があります。
  3. 破風板交換ー既存の破風板そのものが劣化してしまい、ボロボロになった場合は、塗装修理や金属板包み修理を行っても、一時しのぎにしかならず、耐久性能は非常に低いものとなってしまいます。そうなってしまった場合は、破風板そのものを取り換えるという修理を行います。この場合、現在の破風板と同じサイズ、同じ形を用意しなければなりませんので、最も容易に作成ができる窯業系の破風板が使用されます。

破風板・鼻隠しは、屋根の中でも重要な部分の1つであり、劣化の速度も他の部位よりも早いというのが特徴です。そのため、定期的なメンテナンスは欠かすことができません。特に、木材系の破風板を利用している場合においては、塗膜によって保護されているという部分が非常に大きいため、塗膜の劣化が、そのまま家のダメージとなっているというケースも少なくありません。

大切な家を保護する重要な部分となりますので、屋根や外壁以上に、破風板や鼻通しの劣化具合についても確認し、必要に応じて塗装工事を行うようにしてください。

破風の下処理:ペーパーがけをして表面の汚れを取ります

ケレン作業あとの工程では、木部を洗う専用の薬品をまず染み込ませて、それから高圧洗浄して汚れを落としていきます。

その後大阪ガスケミカルさんの「キシラデコール」を使用します。この塗料はヨーロッパで開発され、日本の気象条件に合うする合うものに研究されてきたものです。高温多湿で気象条件の厳しいところでも、性能が持つように工夫されております。特に防カビ、防虫性などの性能評価も高いです。こちらを2回塗装することでしみこませていきます。

ただ破風の場合、材質が木になります。したがって長い年数をかけてできたシミなどは、どうしてもきれいに落とせない時があります。そんな場合はシミが目立たないように、少し色が濃いものを提案させていただいております。また、「キシラデコール」はとても良い材料なんですが、ただシンナーの含有量がとても多いです。そのため塗った後に、シンナーが既発して、その結果、残る塗膜が非常に薄くなってしまいます。実際になっている時の感触としましては、かなりしゃばしゃばしているような感じです。

そのため紫外線によるキシラデコールの劣化を防ぐために、日本ペイントさんの「ファインウレタン U100 木部用クリアー」を塗っていきます。

この塗料の特徴としましては塗膜が呼吸し、木部の伸び縮みに塗膜が弾力性を持って追従します。また紫外線の耐久性も高くキシラデコールにも、しっかりと上塗りができる特徴があります。破風の場合、直射日光や雨がよく当たり、塗膜への環境条件が良くありません。したがって、こういった塗料塗ることで長持ちする工夫をしています。ただクリアーを塗ってしまうと、ツヤが気になってしまう方もをいらっしゃいます。そんな時はなるべく自然な形にするように、つや消しのクリアーを塗って、自然な形を見せる工夫をしています。

ー現場で見られた怪しい箇所ー

外壁塗装工事の流れについて|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

塗装工事と言っても、外壁に塗料を塗るだけではなく、様々なプロセスがあります。各プロセスでどのような工事を行うのかについて、ご紹介させていただきます。

お問い合わせ・現地調査・見積もり・ご契約

  まず初めに、塗装工事をご依頼いただく前段階として、お客様からお問い合わせをいただきます。お問い合わせの段階では、お客様が望まれている工事の内容や、劣化が認められた部分、大まかな環境をご確認させていただきます。

しかし、お問い合わせいただいた際の内容だけでは、詳細な状況はわかりかねますので、次に、実際に現地調査を行います。お客様からお問い合わせ時にご確認させていただいた劣化部分を実際に確認して、どのような塗装工事を行うべきかの判断や、施工環境の確認等を実施します。この段階で、ようやく塗装方法についてご提案させていただくことができます。

また、見積書の作成等も、現地調査が終わってから作成することとなります。この段階で、不明な点や確認したい点は、細かくお話しいただくと、さらにご要望にあった工事ができる可能性が高まります(屋根や外壁の状況次第では、全てのご要望にお応えすることができない場合があります)。工事内容、見積もりについて、ご納得いただけましたら、工事の契約となります。

契約完了後、実際の工事の日程調整や工事の計画に関する打ち合わせを行います。

工事の前準備

 塗装工事は、どうしても塗料の匂いや足場組み等による音が発生しますので、工事の前準備として、近隣の方々への挨拶と、工事の概要のご説明を行います。外壁塗装におけるトラブルとして、近隣住民の方々からのクレームという問題が非常に多く発生していますので、この事前準備は欠かすことができません。可能であれば、家主様からのご挨拶もあれば、より心証がよくなりますので、家主様からのご挨拶も行っていただければと思います。

現場管理アプリがオススメ

現場管理アプリを使って進捗状況を把握することが品質につながります。工事の揉め事を減らすためにも内容を見える化しておきましょう。また言った言わないのコミニケーションのズレが 起こりにくくするためにもアプリの活用をお勧めしております。

塗装工事の工程とそれぞれの納期

 塗装工事は、ただ屋根や外壁に塗料を塗るだけではなく、様々な準備や工程があります。まずは、工程ごとの作業期間について確認してみましょう。

①ご近所様へのご挨拶

 塗装工事を行うにあたり、騒音や塗料の臭いはどうしても発生してしまいます。そのため、はじめにご近所様へ、塗装工事を行う旨のご挨拶に訪問します。このご挨拶については、1日で完了することができます。

②足場の組み立て

 塗装工事を行う場合、高所の塗装も行いますので、職人が安全に工事することができるように足場を組んで作業を行います。この際、建物の周りに置かれてあるお荷物で移動可能なものについては、足場を組む際に移動をお願いすることもありますので、ご協力をお願いします。

屋根や外壁を塗装するために、職人が作業を行うための足場を組みます。こちらについても、1日あれば作業は完了します。また、状況によりますが、①と②をあわせて1日で行うこともあります。

③屋根や外壁の洗浄

塗装工事で最も重要なプロセスとなります。初めに、屋根や外壁の高圧洗浄を行い、汚れをしっかりと落とします。この高圧洗浄を疎かすると、汚れの上から塗料を塗ることになってしまい、屋根や外壁そのものに塗料が塗れていないという状況になってしまいます。

そうなると、汚れが剥がれる際に、塗料も同時に剥がれてしまい、通常7年~10年は持つと言われている塗装が、1年程度で剥離してしまうというケースもあります。そのため、塗装前に、しっかりと汚れを落とし切ってしまう事が非常に重要なプロセスとなっています。

 実際に塗装する部分の汚れやカビ・コケを、高圧洗浄によって除去します。この洗浄については、塗装範囲の広さや業者によって大きく期間が異なります。塗装範囲が狭い場合は1日で完了しますが、広い場合は、それなりに日数がかかります。また、同じ塗装面積であっても、簡単にしか洗浄しない業者は短時間で終了させるのに対し、丁寧に行う業者は、その何倍もの時間をかけて洗浄します。

この洗浄については、丁寧に行えば行うほど、仕上げの品質に影響します。雑な洗浄歯科していない場合は、汚れの上から塗料を塗ることとなり、綺麗に塗れないばかりか、耐久性も低いものとなってしまいます。そのため、この洗浄の工程は時間をかけて実施する業者を選択した方がいいでしょう。

※高圧洗浄後はしっかりと外壁を乾かす時間をとることが大切です。壁に水分が含まれるている状況下での塗装は剥がれの事故につながるからです。

③下地処理

下地処理(クラック補修)

外壁にクラックがある場合は、その補修を行います。

下地処理は、塗料を塗る前に、古い塗膜を除去したり、ヒビやクラックを補修する作業になります。この工程についても、屋根や外壁の状態によって、納期は大きく異なることになりますし、業者によっても納期が大きく異なります。長年、メンテナンスを行っていなかった外壁や屋根の場合、ヒビやクラックの発生がどうしても多くなってしまいますので、その補修に時間がかかってしまいます。しかし、定期的にメンテナンスを行っている場合は、ヒビやクラックの発生が少ないため、短期間で終わらせることができます。

特にモルタル外壁の場合は、10年程度でも多くのクラックが発生する場合がありますので、下地処理として、経年劣化によって発生した細かなクラックを補修します。クラックの補修については、表層部分のみで留まっているような軽微なクラックであれば、下塗り材による刷り込みという作業を行います。これを行っておくことで、何も処理を行わずに塗料を塗るよりも耐久年数が向上します。

 また、クラックが深部にまで達する重度のクラックであった場合は、刷り込みを行ったとしても、軽微な地震等でひびが動いてしまい、効果がなくなることがあります。そのため、弾力性のあるシーリング材でクラックを埋める作業を行います。

また、同じ状態であっても、簡単にしか下地処理を行わないは短時間で終了させるのに対し、丁寧に行う業者は、その何倍もの時間をかけて下地処理を行います。これも、洗浄と同様に仕上がりの品質に大きく影響しますので、しっかりと下地処理を行ってもらう業者を選択した方がいいでしょう。

下地処理(塗膜の剥離)

塗料によってできた塗膜が、経年劣化によりチョーキングしている場合など、すでに塗膜が劣化している場合は、塗膜を剥がす作業が必要となります。劣化している塗膜も、外壁についている汚れと同様に、その上から塗料を塗った場合、劣化した塗膜が剥がれてしまう際に新しい塗料も剥がれてしまうという問題が生じます。そのため、劣化した塗膜についても、必ず剥がす作業が必要となります。

下地処理(パターン補修)

クラックの補修や劣化した塗膜の剥離を行った際に、その部分だけ他の部分とは外壁の見た目が異なってしまいます。このまま塗装工事を行ってしまうと、塗料を塗った後も、そこだけが違う仕上がりとなってしまいますので、この時点でほかの外壁に合わせた不陸調整やパターンの吹き付けを行います。この作業は、特にモルタル外壁で重要なポイントとなっています。

下地処理(シーリング処理)

サイディングボードを使用した外壁では、塗装工事を行う前にシーリング処理を行う必要があります。ヒビが入っているシーリングや、痩せてしまったシーリングを補修せずに塗装したとしても、塗膜だけでは防水しきれず、シーリング部分から浸水し、建物内部からの腐敗につながります。そのため、シーリング部分の補修は、必ず実施しなくてはなりません。

 コーキングの劣化に伴うコーキングの処理に必要な期間は、3,4日程度となります。こちらも建物の大きさや劣化しているコーキング部分の多さによって所要日数が大きく異なります。たまに前回の施工業者さんが、コーキングの3面接着をされいることがあります。こういった場合、コーキング撤去に手間がかかり時間が大幅に遅れます。

※コーキングはコーキング自体のひび割れ防止の為、両サイドだけの2面接着が正しい施工になります。

ケレン作業

ケレン作業に必要な期間は、2日~3日となります。ただし、修繕しなければならない部分が、非常に大掛かりな場合は大工さんに修繕を依頼する必要がございますので、その場合は数日から数週間かかる可能性があります。

④養生

下地処理まで完了すると、実際に塗料を塗るための養生を行います。塗装する範囲によって異なりますが、養生に必要な期間は1日~2日となります。この養生作業の後は、建物に熱がこもりやすくなりますので、必要に応じて塗装工事業者の確認の元、通気孔をあけるなどの対処を行うこともできます。

下地処理を行う際にも、必要に応じて実施しますが、本格的な塗装工事を行う前には必ず養生作業を行い、塗料が付着してはいけない部分を保護します。この養生作業の目的は、塗料の汚れから保護することですが、養生をきれいにできるかどうかで、塗装の仕上がりが大きく異なります。

例えば、外壁と窓の境界線ですが、境界線に沿って真っすぐ養生できていれば、非常に見栄えのいい塗装が行えます。しかし、養生のテープが歪んで貼られていた場合、仕上がりも歪んだ状態となってしまいます。そのため、養生作業は、塗装工事をきれいに仕上げるために最も重要なプロセスであるという業者さんもいらっしゃいます。

しかし、「ただ、まっすぐ貼るだけ」と思われるかもしれませんが、場所によっては、いびつな形であったり、凹凸のある外壁に対する養生であったりと、仕上がりは職人さん腕に大きく左右される工程になります。

参考:塗装工事の養生テープの種類と使い分けに関して

⑤下塗り・中塗り・上塗り

下塗り

ここから、本格的な塗装工事となります。業者さんによって、屋根から始める業者さんと外壁から始める業者さんがいらっしゃいますが、いずれにしても下塗り、中塗り、上塗りというプロセスで、それぞれの部分を塗装します。つまり、必ず3回塗ることとなります。

1回目の塗装である下塗りは、中塗り、上塗りの塗料をしっかり接着させることと、屋根や外壁の劣化により、塗料を吸い込んでしまう事を防止すること、上から塗る塗料の色を出しやすくすることという、3つの目的で行います。

  1. 最初の目的である「接着させること」についてですが、中塗りの塗料や上塗りの塗料は、接着性が高くありませんので、そのまま屋根や外壁に塗った場合は、塗装が剥離しやすくなります。しかし、下塗り用の塗料は、屋根や外壁との接着性が高く、また塗料も接着しやすい素材ですので、下塗りを行っておくことで、塗料の剥離を予防することができます。  
  2. 次の目的である「吸い込みの防止」ですが、屋根や外壁が劣化してしまうと、防水性能が著しく低下してしまいます。そのため、そのまま塗料を塗ってしまうと、塗料そのものが吸収されてしまい、塗料の使用量が大幅に増加してしまいます。それを防止するため、下塗りを行い、防水性能を低下させている細かなヒビや穴を埋めてしまいます。
  3. 最後の「塗料の色を出しやすくする」という目的については、大きく色を変える場合でなければあまり必要はありませんが、元が濃い色の外壁であった場合、それを消そうとすると、何度も塗る必要が出てきます。そのため、中塗りや上塗りで使用する塗料より安価な下塗り用塗料で希望の色に近くしておくと、色あせて来た時も目立ちにくく、塗装の回数を増やす必要がなくなり、余計なコストが発生しないというメリットがあります。

必要な期間は2日~4日となります。材料によって塗りやすさが変わります。また匂いが特に気になるようになるのはこの時期からになります。

中塗り

下塗りが完了すると、次は中塗りです。下塗り用の塗料は白か透明であることがほとんどですので、中塗りによってはじめて屋根や外壁に色が付きます。さらに、その色をしっかりと出すためにもう一度塗装を行います。これが上塗りです。

中塗り・上塗りの目的は、色を付けることによる屋根や外壁の美観を良くするという目的の他に、家そのものの耐久性を上げるという効果があります。中塗りや上塗りで使用する塗料は、種類にもよりますが、防水性能や断熱機能、遮熱機能がある塗料が使われます。これにより、屋根や外壁から侵入する水分を遮断し、家の内部の腐敗を防止することができます。中塗り・上塗りで使用する塗料によって、その効果は大きく変わりますので、ここで使用する塗料の種類については、業者さんと事前に十分、話し合っておく必要があります。

中塗りに必要な期間は2日程度となります。下塗り後も、完全に塗料を完成させたうえで上塗りを行うこととなりますので、下塗り同様、冬場や梅雨、雨天時には期間が延びることがあります。※ポッドタイムと言って、「23°前後では、〇〇間隔を開けること」と塗料の缶に記載があります。気になる人は業者さんに見せてもらってくださいね。

上塗り

塗装の仕上げとなる上塗りに必要な期間は2日程度となります。こちらも、完全に塗料が乾燥させる必要がありますので、中塗り同様に、塗料が乾燥しにくい季節には期間が延びることがあります。

ベランダ防水処理

 上から一番塗料のかかりやすいベランダは最後に仕上げます。防水処理に必要な期間は3日~4日となります。

鉄部の錆止め

鉄部の錆止めに必要な期間は1日~2日となります。錆止めを塗る鉄部が多ければ多いほど、所要時間は多く必要となります。

軒裏・鼻隠し・雨どいの塗装

軒裏・鼻隠し・雨どいの塗装に必要な期間は5日程度となります。それぞれの塗装を別々に実施する場合、軒裏に1日~2日、鼻隠しに3日程度、雨どいに3日程度の日数が必要となります。

漆喰工事

屋根の漆喰部分が腐食している場合に実施しなければならない漆喰工事に必要期間は、3日程度となります。漆喰の損傷が大きければ、修復に時間が必要となりますので、劣化状況次第によって期間が延びることがあります。

※通常は塗装工事と並行して作業が出来ます。しかし駐車場とかの兼ね合いから、工事期間に影響が出ることもあります。

⑥点検・手直し

 上塗りまで実施すれば、塗装工事は概ね終了です。最後に仕上げのチェックと手直しを実施します。この期間は短ければ1日で完了します。冬季や梅雨の時期など、塗装工事に向かない季節に行った場合は、手直しに時間が掛かる可能性があります。

⑦足場等の片付け

最後に、片付けを行って終了となります。この工程は概ね1日で完了します。

参考:プロが教える!塗装工事の正しい工程と大事な目的

納期と品質について

 一部の工程でも説明しましたが、ただ納期を早めるだけでしたら、洗浄や下地処理で手を抜くことで納期を短縮することは可能です。実際に、一部の業者ではそのような作業によって、品質の悪い塗装工事がされているようです。

 多少、期間はかかってしまっても、塗装部分の洗浄や下地処理といった塗装を行う上で品質を左右する重要な工程については、丁寧に実施してもらえる業者に依頼すべきです。そうすることで、仕上げが綺麗になるばかりか、家を守るための塗料の効果が十分に発揮することができ、耐久性の高い屋根や外壁とすることができるのです。塗装工事の期間短縮はあまり求めないほうがよいです。

 前述したとおり、ヨコイ塗装での塗装工事に必要な期間は3週間前後となります。これは平均的な現場での算出した期間となります。塗装工事では、ケレン作業といった品質につながる大切な作業があります。旧塗膜をしっかりと取らないで塗装することは誰にでも出来ることです。※しかしながら塗り終わった後では、素人さんには見分けがつかない苦しいところです。結果、工事期間を短縮することができます。しかし、数年後にはケレン作業が及ぼす外壁の状態は目に見えてわかります。下地作業にかける日数や作業姿勢これをじっくりと見極めて業者を選んでくださいね。

家主様のチェック

  塗装工事後の状態を家主様にご確認いただきます。業者さんによっては、塗装の塗り漏れや、ムラが残っているケースが稀にありますので、家主さんの目でしっかりと状態をチェックしていただくことが重要となります。

後片付け

家主様のチェックに問題が無ければ、養生の取り外しや足場の解体、周辺の清掃を行い、外壁塗装工事は完了となります。また、この時点で家主様への引き渡しとなります。

アフターフォロー

  この点は、業者さんによって大きく異なる部分となりますが、定期便の発送や、塗り替え時期のご案内を行う業者さんもあります。アフターフォローがしっかりしている業者さんですと、問題が発生した場合も安心できますね。

共働き世帯でよくある外壁塗装のトラブル

 共働きでご自宅に誰も居ないことが多いご家庭での外壁塗装のトラブルが多数報告されています。外壁塗装を行う際には、お客様とのコミュニケーションを欠かすことはできません。しかし、ご自宅にお客様がいないことをいいことに、大切なコミュニケーションをないがしろにし、トラブルに発展するケースがほとんどです。具体的は、以下のようなトラブルが多く発生しています。

①希望していた色とは違う色で塗装された。

外壁の色を決める際にも、どのような色がいいのか、まずはおおざっぱな色から、徐々にご希望の色に合わせて試し塗りを重ねて、お客様が本当に出したい色を決めていくという工程があります。例えば、グレーな外壁と希望したとしても、ご自宅の陽の当たり方や周りの住宅の雰囲気、屋根の色、サッシの色、ドアの色などから、どのような「グレー」が最適なのか、お客様としっかり相談して色を決定します。

しかし、一部の業者では、色見本の指定だけを確認し、その後の詳細な打ち合わせを行わないまま、不在にしている時間帯に、施主が決めた色で塗装されてしまうというケースがあります。もちろん、色を決めた責任はお客さま自身にあります。しかしながらカラーシュミレーションをいくらパソコンや色見本でやったところ、リアルに塗ってみないと感じは掴めないものです。仕事を終えて、帰宅した際に目にするのは、想像していた色と違う自宅の外壁となり、愕然とするでしょう。

それでも帰宅時には業者も帰っており、色の調整がつきにくく、電話ではらちがあかないものです。そのため、希望が通らず我慢される方もいらっしゃいます。

②工事の進捗が分からない。

 外壁塗装の作業は日中行いますが、共働きの世帯では、日中、自宅に誰も居なくなってしまいます。そのため、工事の進捗が分からないという問題があります。外壁塗装では、養生や足場の作成により実際の進捗が分からないのに加えて、実際に作業しているところを見ることができませんので、今、何を行っているのかが分かりません。

③手抜き工事を見抜きにくい。

 ②ともつながる話ですが、実際に作業を行っているところを見ることができませんので、手抜き工事を行われていたとしても、なかなか発見することができません。

例えば、下地処理を行うのに通常数日間かかるところ、半日程度で雑に終わらせられていたとしても、工事の進捗状況が分かりませんので、どうなっているのか知る手立てがありません。

 そのまま、塗装工事が終了し、品質の悪い外壁塗装となっていたとしても、それに気付くのは工事が終了し、支払い後というケースから、トラブルに発展することがあります。

2.共働き世帯がトラブルを防止する方法

上で紹介したトラブルは、いずれも業者とのコミュニケーションをしっかり取らなかった(取れなかった)ことにより発生しています。そのため、これらのトラブルを未然に防止しようとする場合、業者がコミュニケーションをとってこなかったとしても、積極的にコミュニケーションを取りに行く必要があります。

それでも、コミュニケーションをとろうとしない業者は、ご自宅が不在なのをいいことに、手抜き工事を行おうとしている業者と考え、別の業者に依頼することも検討されるべきかと思います。ただ、多くの業者は、日中ご不在がちでコミュニケーションが取れない場合、コミュニケーションを取りやすい週末などにしっかりと話を行い、お客様のご納得の上で工事を実施しますし、その工事の進捗状況は逐一報告されています。そのため、少しでも「おかしいな」と感じた場合は、注意深く業者をチェックするようにするのが、トラブルを未然に防止する方法となります。

(現場コミュニケーションアプリ)