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モルタル外壁の塗装工事|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

モルタル住宅の悩みについて

モルタルとは、一般的にはセメントと砂を混ぜて水で練ったセメントモルタルのことを指します。

かつては住宅の外壁材として広く使用されきました。

現場での工程が複雑なことと施行日数長い理由ため、

現在ではあまり施工されなくなりました。

モルタルは、施工の柔軟性が高い上にコストが安く、

強度も高いというように、外壁に必要な機能が備わっていますが、

欠点として、収縮性が高いため、乾燥による亀裂が発生しやすいというマイナス面もあります。

また、木造の場合、新築後の建物が落ち着くまでの間に隙間が空いているときもあります。

モルタルは、水を含みやすいという性質があるため、仕上げ材による塗装を行います。

1.仕上げ材の種類

模様は吹付けリシン、タイル状、その他様々なものがあります。

したがってリフォームにおける材料も、

仕上げ材や周辺環境等、適したものを使ってください。

①漆喰

 消石灰(石灰石からできた水酸化カルシウム)に、

砂、スサ、糊を混ぜて作る、伝統的な仕上げ材です。

基本は白ですが、顔料を混ぜることによって色を付けることも可能です。

漆喰は、防火性、防音性が高く、調質性や吸放湿性にも優れており、

外壁に適した仕上げ材となっています。

 しかし、漆喰を作るには、高度な左官技術が必要となり、

昨今においては、技術の承継が問題となっています。

②吹き付けタイル

 吹き付けタイルは、セメントや合成樹脂エマルションなど、

様々な材料を用いて、下塗、中塗、上塗を行うことによって、

陶磁器質タイルの風合いに仕上げる方法です。

下塗から上塗まで、最低でも3回以上塗り重ねることから、

複層仕上塗材ともいわれています。

③珪藻土

植物性のプランクトンである藻死骸が化石化して出来た土を材料とした仕上げ材です。

外壁の他には、七輪にも使われています。

七輪に使われるくらいですので、非常に高い防火性を有しています。

ほかにも、無数の孔質により、断熱性、保温性、脱臭性などにも優れている仕上げ材となっています。

④リシン

リシンとは、セメントリシン(セメントと砂粒を混ぜたもの)や、

アクリルリシン(アクリル樹脂と砂粒を混ぜたもの)などを材料に、

外壁の表面を薄く砂壁状に仕上げる方法をいいます。

リシンの仕上がりは、模様や色が豊富なので、

和風、洋風どちらにも合わせることができます。

参考記事: リシン吹き付けのメリットやデメリット、劣化の補修方法について解説します

⑤スタッコ

スタッコとは、セメント、アクリル樹脂、フッ素樹脂などと砂粒を混ぜ合わせた材料を使って、

外壁に厚く塗り、凸凹模様に仕上げる方法をいいます。

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以上のように様々な材料がモルタル外壁に使われています。

2.モルタル外壁の劣化

 モルタル外壁も、長年使用していると、どうしても劣化してしまいます。

モルタル外壁が劣化してくると、次のような症状が現れます。

①変色・退色

 紫外線によって、塗料の樹脂が劣化し、色が変わってくることを変色といい、

劣化により、塗料のツヤが徐々になくなることを退色といいます。

変色と退色は、モルタル外壁の劣化として、最初に現れる症状となります。

https://youtu.be/sWEPFmUDlGg

②チョーキング

 塗料が劣化することにより、塗料に含まれる樹脂が加水分解することで、

白い粉状になることをチョーキングと言います。

チョーキングしている外壁を触ると、白っぽい粉が手につきますのですぐにわかります。

チョーキングした状態を放置すると、塗膜の劣化もさることながら、

モルタルそのものが著しく劣化することにもなりますので、チョーキングを発見したら、

外壁塗装をご検討いただくのがおすすめです。

③カビや藻の付着

 北側の外壁や日当たりの悪い面に発生しやすい症状です。

カビや藻が発生しているからと言って、

モルタルそのものが著しく劣化することはありませんが、

放置することで、塗膜の劣化は早まります。

また、放置することで、カビの胞子が拡散されるため、

汚れが広がることとなりますので注意が必要です。

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④クラック モルタルにクラック(亀裂)が生じてしまっている状態です。

モルタルにクラックが生じる原因は多数考えられ、

その長さや深さによって修繕方法が異なります。

クラックの種類によっては、漏水や爆裂の原因となりますので、

発見した場合は、なるべく早く業者に連絡して、

修繕方法を検討しなければなりません。

 モルタルは、その性質上、どうしてもクラックが発生しやすくなってしまいます。

そのため、定期的に外壁塗装工事を行い、防水加工しておかなければなりません。

モルタルのクラックを放置しておくと、クラックから水分が侵入して、

モルタルをボロボロにしてしまうケースもあり得ますので注意が必要です。

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3.まとめ

 モルタル住宅も、サイディング住宅と同様に、

外壁塗装工事によるメンテナンスが不可欠です。

特に、モルタルの場合は、その材質的に水分を含んでしまうと

クラックが生じやすくなってしまいます。

微細なクラックでしたら、すぐに家が倒壊することはありません。

(稀に悪徳業者がクラックしていることをネタに、

家が倒壊するという誤った説明でセールスを行うことがありますが、

信頼できる業者にきちんと確認してもらってください。

おおむね0.8mm幅以上のクラックは危険と言われています)。

 しかし、クラックによって、雨水が侵入しやすく、

結果としてクラックが増えていくことは十分に懸念されますので、

定期的に外壁塗装工事を行い、モルタルに十分な防水加工を行っておくことをおすすめします。

 

事例

今日は江南市の現場に来ています。

これから外壁塗装工事の下塗り作業に入るところです。

今回のお住まいは築25年ほど経過しています。

表面はリシンが吹き付けしてありますが、

紫外線でかなり塗膜が劣化していてボロボロの状態になっています。

下塗り材をいくら塗っても吸い込んでしまいます。

通常下塗りは、1回で終わるのですが、

今回こちらのお住まいは外壁がかなり劣化しています。

したがって1回だけの下塗りでは、塗料と外壁の密着が良くありませんので、

手間が少しかかるのですが、これからさらに1回もしくはもう一回と、

浸透性の下塗り剤を何度も必要に応じて、塗り重ねていきます。

このような作業によって、旧塗膜をしっかりと固めたいと思います。

旧塗膜がしっかりと固まっていない状態で塗装をすると、

新しく塗装をしてもすぐ剥がれてしまう事故が起こることもあります。

安易にすぐ色をつけるのは簡単ですが、しっかりと下地処理をするのが耐久性の長持ちにつながってきます。

【使用塗料例】

扶桑町、大口町、犬山市、江南市で外壁塗装でお悩みの方は、

ヨコイ塗装にお気軽にご相談ください。

☎0587−93−1546

スレート屋根(カラーベスト)塗装工事の注意点|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

ご自宅の外壁塗装をリサーチをしている人、

  • 「屋根のフッ素塗装はどんな塗料がオススメ?」
  • 「どこのメーカーが良いの??」

こういった疑問に答えます。

屋根も建物を守る外壁の一部ですが、視線よりもかなり上にあるため、外壁ほど美観については気になさらない方が多いようです。しかし、外壁塗装工事が美観のためだけでなく、外壁の保護をメインとしたメンテナンスであるように、屋根の塗装工事についても、屋根のメンテナンスが主たる目的となります。そのため、なかなか見える機会が無いからと放置するのではなく、きちんと定期的に塗装を行う必要があります。

今回は、屋根に対する塗装工事の必要性と、その効果についてご説明いたします。

カラーベスト屋根に塗装は必要? 地震に強い、軽くて丈夫な屋根として人気を集めているカラーベストの屋根材は、吸水率が非常に低く、物性面の変化も殆ど無いという特徴があります。その為、カラーベストの屋根材にはメンテナンスが要らないという方もいらっしゃいますが、本当でしょうか?

カラーベスト屋根の塗装の必要性

 カラーベスト屋根は、丈夫で吸水率が低いため、メンテナンスの手間が非常に少ないという特徴があります。そのため、全くメンテナンスが要らないかと聞かれれば、メンテナンスは必要という回答になりますが、他の屋根材に比べると、そのスパンはとても長くなります。カラーベスト屋根を取り扱っているメーカーでは、30年間相当の経年試験を行っても、耐久性に問題はないと言われており、少なくとも30年程度はメンテナンスがなくても問題がないことが多いとされています。

 しかし、30年以上経過したカラーベスト屋根については、適切にメンテナンスを行わなければ、その品質を維持することはできません。耐久度が高いため、通常の屋根のように10年前後でのメンテナンスは不要ですが、全くメンテナンスを行わなくても良いというわけではなく、30年程度を周期としてメンテナンスを行う必要があるのです。(建てた年代や材料によって違いはあります。現在でも新築から10年程度しか、表面の塗膜が持たなくて塗り替えられる方もいらっしゃいます。

また、耐久期間の30年間についても、通常の環境下であった場合で、例年よりも強い紫外線を複数年浴び続けた場合や、台風等の影響で物理的に傷がついてしまった場合などはこの限りではありません。その場合は、修理と併せてきっちり塗装を行って置かなければ、最悪のケースでは、傷口から雨水等が侵入し、雨漏りの原因につながってしまいます。(下の防水シートまで劣化していた場合)

そのため、通常であれば30年程度、特殊な環境下であった場合は、目視で傷や痛みを確認し、問題があればその都度メンテナンスを行っていく必要があります。

カラーベスト屋根の塗装方法

カラーベスト屋根を塗装するためには、

①洗浄、②板金処理、③サビ止め塗装、④シーラー塗装、

⑤タスペーサーによる通気性の確保、⑥塗料の中上塗り

という手順になります。

  1. カラーベスト屋根は、汚れをしっかりと落としておかなければ、塗料がすぐに剥がれてしまいます。そのため、外壁等と同様に、高圧洗浄を行い、汚れやカビ・藻をキレイに除去します。高圧洗浄の後は、しっかり乾燥させて水分を残さないように注意します。水分が残ってしまうと、カラーベスト屋根が水分を弾き、上に塗った塗料を押しのける力として働いてしまいます。
  2. ケレン処理では、傷んだカラーベスト屋根を修復する他、塗料の乗りを良くするために、あえて細かい傷を付けるという目的もあります。細かい傷を付けることで、塗料がしっかりと付着し、剥がれにくく鳴るのです。
  3. カラーベスト屋根の金属部分には、しっかりとサビ止め塗料を塗り、サビによる塗料の剥離を防止します。
  4. 中塗り、上塗りの塗料をしっかりと吸着させるための下塗り塗料を塗ります。これにより、下地を強化する効果も見込めます。
  5. タスペーサーを使用してしっかりと縁切りを行います。これによって、屋根材と屋根材の間にしっかりと通水路を確保します。シーラー塗装を行った後、通水路を確保しないまま作業を行ってしまうと、カラーベスト同士が密着してしまい、雨水が流れ落ちる場所がなくなり、雨漏りの原因となりますので、しっかりと通気性を確保する必要があります。
  6. ご指定のカラーで中塗り・上塗りを行います。使用する塗料によって耐久年数や効果に変化がありますので、使用する塗料はしっかりと選択してください。

また、30年という長い耐用年数についても、その期間は問題がない可能性が高いというだけで、30年間放置していても絶対に大丈夫かと言われれば、そうではありません。

台風等の災害や建っている家の環境によって耐用年数は変動してしまいます。長い耐用年数があるからと放置しておくのではなく、定期的に問題がないか確認し、問題があれば早期対応を行うことで、今以上に家を長持ちさせることができます。

さらに、可能であれば、耐用期間内であっても定期的にメンテナンスを行うことで美観を維持するとともに、屋根材にかかる負担を軽減することもできますので、定期的なメンテナンスを行うことをおすすめします。

塗料による効果

 屋根の塗装工事に使用する塗料の種類によって、遮熱や断熱の効果は大きく差があります。また、耐久性も塗料の種類によって、異なっています。

  1.  ウレタン系塗料は価格としては最もお手頃な価格ですが、遮熱効果、断熱効果ともに期待できません。また、耐久性は5年~7年と言われています。
  2.  シリコン系遮熱塗装は、シリコン系塗料に遮熱効果が付いたもので、その分、若干値段が上がっています。しかし、このシリコン系遮熱塗料が最もオーソドックスな価格帯となっています。機能としては、シリコン系塗料に遮熱効果が加わり、耐久性が7年~10年に伸びているという特徴があります。
  3.  フッ素塗料は比較的耐久性の高いフッ素系塗料に遮熱効果を加えたもので、シリコン系遮熱塗料に比べて、値段が高価になっています。その分、耐久性が10年~15年と比較的長くなっています。
  4.  無機塗料はフッ素系塗料よりもさらに耐久性の高い無機系塗料に遮熱効果を付けた塗料で、これまで紹介した塗料の中で最も高価な塗料となっています。その分、耐久性能は非常に高く、15年以上持つといわれています。

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屋根をフッ素で塗装するなら外壁はシリコンにした方が良いです。

なぜなら屋根は紫外線や雨が直接あったりかなり塗膜にとっても劣悪な環境だからです。屋根と外壁を同じ風子で塗装をすると屋根だけ劣化が早く年数を経った時に見たらとても見苦しいような状態になると思います。屋根壁を同じフッ素で塗装するならば、屋根を抜きで塗装をして外壁をシリコンで塗装すると言うようなバランスをとり、価格面でも同じ位のレベルにもっていくことができます。屋根にはとにかく良い材料を使ったほうがいいです。シリコンよりもフッ素、フッ素よりも向き。水性塗料よりも溶剤系の塗料の方をお勧めします。実際に体感としましては、シリコン塗料での塗装は7から8年で色あせが見られているような感じを受けます。 屋根と外壁で塗り替えスパンを備えることが大切です

□よくある質問:遮熱塗料はどれぐらい効果があるのですか?

職人の体感としてお答えします。夏場の炎天下の時に遮熱塗料を施行すると実際に効果はあるように感じます。なぜなら遮熱塗料を塗る前は地下足袋裏に熱が伝わると10秒も同じ場所に立っていられないような感じですがしかし遮熱塗料を塗った後は同じ場所に足を置いていられるような感覚です。ただ実際住んでみての感覚は異なるようです。遮熱塗料を屋根を屋根に塗装するよりも、窓をいろいろな工夫したほうが効果が高いと思います。二重窓にしたり遮熱コートを塗ったり手段はいろいろありますが、米よりはかなり涼しくなります。ヨコイ塗装でも、東京で窓ガラスコーティングを体感したのですがかなり涼しく感じました。

https://www.asucurin.co.jp

屋根のと塗料メーカーとしては昔から水谷ペイントさんが有名です。

メーカーさんにも特徴があり、橋梁の塗料なら大日本塗料さんのように得意な部分があるようです。僕の父親やパートナーの職人さんのような経歴のある方は「やっぱり屋根の塗料と言えば水谷ペイントだよね」と言う話は聞きます。

ただ実際のヨコイ塗装が屋根のメイン塗料に使用しているのは、KFケミカルさんのワールドセラルーフになります。

http://www.k-fine.co.jp/paint/paint04/

理由としましてはやっぱり屋根には、1番耐久性の良いものを使いたいと言うこと。無機塗料の中で1番の実績があると言うことで「ワールドセラルーフ」を採用しています。

結論、屋根の塗装ではとにかく高耐久のものを使ってもらいましょう。そしてもし遮熱板との提案がありましたらそこまでの効果がありませんので、それでしたらトリオのグレードを上げていただいた方がお勧めです。もし夏の暑さ対策などを考えているのでしたらば、まずは窓の二重窓にすることをお勧めします。その他の注意点としまして、屋根のカラーベストを塗装する際の大切なことをにてん紹介します。1つ目は雨漏り防止に関わる「俺切り作業」。2つ目は下法の重ね塗りになります。YouTube動画を参考に下記に貼っておきますのでもしよろしければご覧ください。屋根塗装では俺切り作業はもちろんのこと、下塗りを塗り重ねることもとても大切になってきます。

カラーベストの破損、ひび割れについて

 カラーベストは、軽量かつ強度が高い屋根材として人気がありますが、それでもひび割れが発生してしまうことがあります。カラーベストがひび割れする主な原因は、以下の通りとなります。

屋根塗装 劣化激しい カラーベスト

①経年劣化によるもの

 強度の高いカラーベストであっても、15年~20年と時間が経つにつれ、劣化してひび割れが発生することがあります。経年劣化によるひび割れは完全に防ぐことはできませんが、定期的に屋根の塗装を行うことによって、素材を塗膜で厚くしたり保護膜を作ることで、ひび割れを予防することが可能です。

②物がぶつかった衝撃による破損

台風や強風などによって飛ばされた枝などが当たってしまうことによっても、カラーベストが破損してしまうことがあります。

③釘を打ち込む際の破損

新築時や屋根材の葺き替えの際、カラーベスト屋根を施工する際に、適切な工事を行わなかったことにより破損するケースです。通常、下穴を開けてから釘を打ち込むという工法を行い、カラーベストが破損しないように工事を行うのですが、一部の業者では、この工法を行わずにカラーベストの葺き替え等を実施するため、カラーベストに負荷がかかって破損してしまいます。残念ながら、カラーベストの破損で最も多いのがこのケースとなっています。

④水切りなどの役物周りの破損

 水切りなどの役物付近のカラーベストの上に乗ってしまうことで破損してしまうケースです。これは、水切りなどの役物周りに設置されたカラーベストは、その構成上、若干ういた状態で設置されています。そのため、その上に乗ってしまうと、カラーベストが重さに耐えきれず破損してしまうことになります。アンテナの工事などで不用意に屋根に乗った際に破損するケースが非常に多くなっています。

カラーベストが破損した場合の影響

屋根材には、雨水等が建物の内部に侵入しないよう、防止する役目があります。カラーベストが破損してしまうと、その部分が隙間となり雨水が建物の中に侵入しやすくなってしまいます。そのままカラーベストの破損を放置してしまうと、その部分から雨水が侵入し続け、カラーベスト劣化促進の原因となってしまいます。(カラーベスト下には防水シートがあるので、すぐすぐ大惨事には至らないです)そのため、カラーベストが破損した場合には、なるべく早めの補修が必要となります。しかし、カラーベストの破損は、屋根に登らなければ確認することができません。そのため、定期的に建物のメンテナンスとして外壁塗装を行うことを前提として、外壁塗装を行う際にカラーベストの破損状況を確認し、その補修を行うのがコスト面からも一般的です。

カラーベストの補修

 カラーベストが破損した場合は、その補修を行うか、新しいカラーベストに交換するかのいずれかの方法を取ります。基本的には、破損したカラーベストを使用し続けずに、カラーベストの交換を実施しますが、破損状況によっては補修を行うことで本来の性能に回復させることも可能です。

しかし、カラーベストの補修を行うためには、カラーベストの補修専用の補修材が必要になります。一部の業者では、カラーベストの補修を行う際に、シーリング剤を使用することがありますが、シーリング材はカラーベストの補修を行うために開発されたものではないため、その強度、耐久性に問題があります。そのため、シーリングで補修したカラーベストと、専用の補修材で補修したカラーベストとでは、再度、破損するまでの期間が大きく異なります。

参考:シリコンコーキングの耐熱温度はどれぐらいか?

ヨコイ塗装のカラーベストの補修方法

 ヨコイ塗装では、「タスマジック」を採用しております。

カラーベストの破損状況によって、カラーベストの交換を行うか、補修を行うかを、プロの視点でしっかり確認します。そのうえで、カラーベストの補修を行うと選択した場合は、プロ向けのカラーベスト補修材を使用し、カラーベストの交換を行ったのと同じような効果を持つ補修を実施しています。

 ヨコイ塗装の使用している補修材は、浸透型補修材ですので、カラーベストの表面だけが補修されているように見えるという状態ではなく、しっかりと内部まで補修材が浸透し、しっかりとくっつけることが可能です。また、内部まで浸透することによって、補修跡が殆ど目立ちませんので、カラーベストに求められるデザイン性についても、大きく損なうことはありません。さらに、通常、カラーベストを補修した場合には、補修部分が再度破損する可能性が高いのですが、ヨコイ塗装で使用している補修材は、補修箇所の強度を向上させ、再度の破損を予防することができます。

屋根塗装工事の下地処理

下地処理が大変だった事例:後始末が大変でした・・・(泣)

トタンの釘を打ち直してもらいましょう

洋瓦屋根の塗装工事について

しっかりと高圧洗浄して汚れを落としてから、浸透力の強いシーラーで固めることが大切です。ボソボソのビスケットをイメージしてください。そちらに何か塗ってもすぐ剥がれますよね。まずはビスケットを強固に固めることが大切です。

冬季の屋根塗装によくある塗装事故

外壁塗装には、建物のメンテナンスと、美観を良くするという2つ目的があります。およそ10年に1度の大きな工事ですので、美しい外観にするために艶のある塗料を使用される方も多くいらっしゃいます。

 しかし、艶ありの塗料を使用したにも関わらず、思ったよりも光沢が出ないといった「艶引け」と呼ばれるトラブルが発生することがあります。今回は、そんな「艶引け」と呼ばれるトラブルについて、ご紹介いたします。

艶引けとは

 艶引けとは、艶のある塗料を使用したにも関わらず、短時間のうちに艶が失われる現象のことを言い、塗装が失敗している状態のことを指す言葉です。艶引けは、環境的な要因だけではなく、人為的な要因もありますので、塗装業者の技術不足によって発生する可能性も考えられるトラブルとなります。

艶引けが発生する原因

 艶引けが発生する原因は非常に多岐に渡ります。

第1に外壁材に問題がある場合で、外壁材の劣化により、下塗りしたときに、下塗り用の塗料を吸い込みすぎてしまい、下塗りの塗膜がうまく塗れていない場合や、外壁材の表面がザラザラで荒すぎる場合(研磨不足や研磨が荒すぎる場合)、研ぎムラや研ぎ残しがある場合に艶引けが発生します。これらは、塗装業者が、下地処理や下塗りをしっかりと行うことで防止ができます。

第2に塗料に問題がある場合で、塗料の配合や分散に問題がある場合や、塗料の硬化剤が不足している場合、塗料が古くなっている場合などで、艶引けが発生する可能性があります。こちらは、塗料メーカーの指定する配合や溶剤を使用することで防止することができます。

第3に環境的に問題がある場合で、気温が低すぎる場合(5℃未満の場合)や、湿度が高すぎる場合、塗装した直後(乾燥していない状態)で雨が降ってしまった場合などに艶引けが起こる可能性があります。

第4に塗装方法に問題がある場合で、下塗り塗料や中塗り塗料がしっかり乾燥していない状態で塗装した場合や乾燥時間が長すぎた場合、塗膜が薄すぎる場合、逆に塗膜が厚すぎる場合などの場合に艶引けが発生する可能性が高まります。

艶引けを発生させないための対策

 艶引けを発生させないためにできることは、スキルの高い塗装業者を見つけることと、外壁塗装を行う時期を検討するという2点になります。艶引けが発生する要因の大半は人為的な要因にあります。例えば、外壁材の問題についても、下地処理をきちんとこなし、劣化している外壁材を修復することで、下塗り用の塗料の吸い込みすぎを防止することができますし、外壁材が塗料を吸い込みやすいのであれば、塗料を吸い込みやすい外壁用の下塗り塗料を使用することによっても艶引けを防止することができます。(下塗りを場合によっては3回塗ることもあります。)

また、外壁材の研磨は下地処理の基本となりますので、高い技術を有する塗装業者であれば、この点がおろそかになることはありません。また、塗料に関する問題も、塗料の配合や分散、硬化剤の量などは、メーカーが量を指定しており、その基準値内で使用すれば問題は発生する可能性は非常に低くなります。一般的に悪徳業者といわれる業者は、費用を下げるために塗料を希釈しすぎる場合や質の悪いシンナーを使用する場合があり、その場合に艶引けが発生する可能性が高くなります。

塗装方法に関しても、しっかりとした乾燥時間を確保することは、塗装を行う上で非常に重要なポイントですが、少しでも時間を短縮して費用を下げようとする業者では、乾燥時間を十分に確保せずに中塗りや上塗りを実施してしまいますので、艶引けが発生する可能性が非常に高くなってしまいます。

環境に関しては、自然の問題ですのでスキルの高い業者や品質のいい業者を選んだとしても、急な雨等によって止む無く艶引けが起こってしまう可能性があります。しかし、品質を大切に考える業者であれば、急な雨によって塗装が中断された場合は、その部分を再塗装するなどして、しっかりと品質を高めるのに対し、質の悪い業者は雨の中、塗装を継続したり、中断したとしても再開するのは中断した場所からで、特に再塗装を行わないというところもあります。

また、温湿度に関しても、品質を重視する業者の場合は、塗装を行う問題点を説明することで、時間をズラしたり、日を改めるといった対策を取りますが、質の悪い業者は、温度が低かろうが、湿度が高かろうが、塗装を行ってしまい、艶引けが発生してしまいます。

艶引けは、様々な原因で発生してしまいますが、いずれも塗装業者がしっかりと対策をとることによって防止することができます。しかし、塗装業者が対策をとるために、コストが発生してしまいますので、少しでもコストを下げて外壁塗装を行おうとする業者は、これらの対策にかかるコストをかけないことが多いようです。その結果、艶引けという美観を損なう状況になってしまうのです。

 

カラーベスト(スレート)屋根塗装工事(作業手順、雨漏り対策、塗り残し多いところ)

屋根の塗り替え目安

塗り直しをせずに放置していると、金属部分や錆びたり、カラーベストに穴が空いて、カラーベスト裏側に雨水が侵入する可能性も増えてきます。最悪な結果として、最初は屋根裏が濡れるようになり、最終的には室内にまで雨水がしたたり落ちてくれる可能性も高まります。室内まで雨水で濡れる状態は、すでに手遅れですになりますので、塗膜への環境が厳しい屋根への塗装は、早めに対応して不安を取り除いておきましょう。

一般的な屋根塗装の寿命は、10年と言われています。つまり、10年を目安に塗り直しをしておけば、メンテナンスとして充分だと言われています。しかしながら放っておくと、すぐ雨漏りにつながるかといえばそうではありません。実際には、カラーベストの下には、防水シートが貼ってあり、そちらが雨水の侵入を防いでくれます。)実際にありえないほど傷んだ屋根においても、雨漏りは見受けられてはいなかったです。

他にも、雨漏りの対処として、原因をよくよく確認しないまま、塗装工事を行って雨漏りがひどくなるというケースも存在します。特に、勾配が緩すぎる屋根にカラーベストを施工しているケース(1.カラーベストの施工ミスによる雨漏り)であるにもかかわらず、その雨漏りを塗装で修復しようとした場合、水が塗装によって弾かれたとしても、それが流れ落ちることはありませんので、行き場を失い、結果としてカラーベストの隙間から内部に侵入するというさらに症状を悪化させるケースに陥ることもあります。

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したがって過度に煽るセールストークにも心配なさらないでくださいね。しかし、カラーベストの方は傷んでくるので、カラーベストの保護という意味では早めに塗装するに越したことないです。屋根塗装の寿命というのは、屋根材や使用している塗料によって変わってきます。

また、塗り直しのベストタイミングを見極めるためには、可能な限り目視による確認が大切です。2階から1階の屋根を見たり、場合によっては隣家に頼み自宅の屋根を確認してください。最近話題のドローンやカメ棒を使って屋根の状態を映してもらい、状態を把握しても良いかもしれませんね。日頃からチェックしておけば、わずかな変色やサビなどにも気付くことができて、最適なタイミングで塗り直しができます。

また、屋根の状態を確認して見極める以外にも、屋根材や塗料による目安を知っておくことも大切です。通常屋根は、紫外線や雨風の影響がもろなので、塗膜の劣化も普通の外壁より早いです。屋根材による目安は、スレート系なら7年から8年ほどです。

金属系ならさらに短く、3年から4年ほどで色褪せることが多いです。一般的なシリコン塗料では、塗膜への劣化は無いものの、表面樹脂が落ちてきて、3,4年で艶が落ちてくることが多いです。艶が落ちてくると、連動して色あせが始まってきます。したがって、屋根における一番のおすすめ塗料は、フッ素系の塗料です。フッ素系の塗料で一度塗装すれば、外壁ならば15年近く持ちます。屋根の塗り直しに対してさほど敏感になる必要はないかもしれません。耐久性の目安と料金は、寿命が長くなるほど料金が高くなる関係性にあります。耐久性が高いフッ素系の塗料を選べば、1回の塗装が高額な反面、塗り直しの回数が減らせます。その結果、塗装の都度にかかる足場台のコストの削減にもつながります。

屋根塗装の塗料を決めるときは、目先の料金だけで決めるのではなく、塗り直しのことも考えて選ばなければいけません。

参考/カラーベスト、コロニアル

参考:施工価格について

屋根塗装価格

塗装は、トラブルの多い工事の一つです。特に料金に関するトラブルは多く、高額な料金で施行したり施工後に追加料金を請求されたりすることも珍しくありません。運悪く料金トラブルに遭ってしまったら、当事者同士で解決することは難しいです。最終的に泣き寝入りする結果となり、渋々業者の言いなりに料金を支払う羽目になります。

料金トラブルに遭わずに屋根塗装をするためには、施工前に相場を知っておくことが大切です。一般的な施工費用を理解しておけば、高額な料金で施工してもらうことはありません。追加料金を施工後に請求されても、強気に交渉してはね除けることもできます。適正な料金で施工してもらうために、業者は相場を調べてから決めましょう。しかし一般的な屋根塗装の相場は、世間には広く知られていません。たとえ調べることができても、料金は屋根の広さや形状、使用する塗料によって大きく変わってきます。塗装したい建物にピッタリの条件を調べるのは、非常に難しいことなのです。

ですが、複数の業者から見積もりを取れば、料金を比較することはできます。複数の業者から提出された見積もりの料金を比較すると、塗装したい建物の相場を調べることができるのです。業者を実際に決めるときは、相場に則した料金を提示した業者にしましょう。高額な料金を見積もりで出してきた業者は論外ですし、低すぎるのも悪質業者の可能性が高いです。屋根塗装は、適正な料金を調べてそれに則した業者を選ぶと、トラブルに遭う可能性は減らせます。あとは施工手順やアフター等の話を聞いて、色々と絞っていくことが出来ます。

ヨコイ塗装の施工単価

  • 高圧洗浄・・・¥250/㎡
  • 縁切り・・・¥350/㎡(タスペーサー)
  • 下塗り(KFケミカル:ワールドフロンプライマー)・・・¥650/
  • 中・上塗り(KFケミカル:無機塗料ワールドセラルーフ)・・・¥3300/

「屋根にはどんな塗料がいいの?」ヨコイ塗装では、屋根使用塗料はコストパフォーマンスの観点から、無機塗料を強くおすすめいたしています。使用する塗料は、 KFケミカルさんのワールドセラグランツを使って塗装をしています。屋根は直射日光も雨も直に当たりますので、塗膜に対する環境も悪く、ペンキが色あせる事も早いです。そういった条件の悪い屋根を、塗装する場合はなるべく良い塗料を塗ることをお勧めしています。屋根は、お住まいの中ではかなり大切な部分になってきます。施工次第では、雨漏りとかの原因になることもあります。カラーベストの屋根は定期的に、しっかりとメンテナンスをしてくださいね。

塗り替え作業手順

峰部分のトタンのペーパー掛けをします。

ペーパーがけは塗装での基本作業であり、とても大切な仕事になります。こちらのケレン作業がおろそかですと、すぐに塗膜が剥がれたりますので非常に大切な作業です。化粧における洗顔をイメージしていただけると、分かりやすいかもしれません。なぜトタンのけれん作業を第1番にあるかといいますと、次の工程でのカラーベストの洗浄するときに、ケレン作業で出てきた途端に付着した旧塗膜の細かい粉を、高圧で一緒に洗い流せるという理由からです。塗装の大切な基本として、素材をきれいな状態で塗るということがあります。したがって塗装前に極力綺麗な状態に持っておきたかったんので、けれん作業を先に行いました。ついでの話なんですが、峯のトタンの釘が長年の風で釘が浮いてきている場合が結構あります。こういった浮いた釘は、丸釘ではなく浮きにくい様なスクリュー釘で再度を補修をしておいてもらうと良いと思います。(下地の木が腐っていたら、交換してもらいましょう)

カビや苔対策の薬品噴霧(オリエンタル塗料:ヤネコケトール)

カビや苔対策の薬品噴霧(オリエンタル塗料:ヤネコケトール)

カラーベストの高圧洗浄(ついでにケレン作業時の汚れや噴霧した薬品の洗い流し)

ただ、しかしながら、高圧洗浄でも若干残っている時があります。そういったときは、アルミたわしで念入りに手作業で取っていきます。

下塗りをします。

  • シーラー・プライマーともに、造膜性を持ち、反射性能を有する下塗り材を開発しました。特にシーラーの造膜性は、従来タイプの浸透形シーラーと比べ、付着力と表面固化性の双方で優れており、上塗りの仕上がり向上に貢献します。

  • さらに、樹脂成分が吸い込まれやすいスレート基材の場合でも、シーラーの造膜性が樹脂の吸い込みを抑制するため、上塗りの吸い込みが抑制され、充分な塗膜性能発揮が可能となりました。

造膜性+吸い込み抑制=性能を発揮し仕上がり向上に貢献

(日本ペイント株式会社様より引用)

動画の様に重ねの部分をまず刷毛で塗り、残りの分はローラーで塗るのが適切な塗装の仕方になります。

しかしながら作業効率を上げるために、重ねの部分も含め、全部ローラーで塗ってしまう横着な業者さんを見かけたことがあります。何故かと言うと楽だしスピードが上がるから!(わざわざ刷毛に持ち替えるのが面倒だからです)塗装では下請け工事等をしていますと、納期やコストの面から慌ただしい仕事をしないければいけない時があります。そういった理由から適正な塗装作業ができず、結果不良工事につながることがあります。見積もりの時は、適正の品質の仕事をしてもらえるかどうか、今回のようにカラーベストの塗装でしたら、重ねの部分に刷毛をちゃんと使ってもらっているか、細かいところですが、確認してみてると良いかもしれません。

下塗り後、雨漏り防止器具タスペーサー装着します。(縁切り作業)

塗装工事の施工ミスによる雨漏り

 カラーベストを塗装する場合、その塗装そのものの品質も大事ではありますが、もう一つ大事なものとして、「カラーベストに隙間を作る」という作業があります。ローラー等を使用してカラーベストを塗装した場合、カラーベスト同士のつなぎ目に塗料が入り込んで隙間がふさがってしまいます。そのため、タスペーサーという部材を使用して、カラーベスト同士の隙間をしっかり作らなければなりません。この工程をおろそかにしたことによって、水の通り道がふさがり、雨漏りとなる事例があります。

カラーベストの破損を埋める

重ねの隙間が大切

 台風などでカラーベストが破損してしまった場合、その部分から水が侵入し、雨漏りにつながることがあります。このケースの場合、屋根をチェックすることでカラーベストが割れている、カラーベストにひびが入っているという見つけやすい症状が確認できますので、それらの症状を見つけた場合、早めに業者に修理を依頼することで、雨漏りを防止できることもあります。ただし、カラーベストと一緒にルーフィングまで破損していた場合は、すぐにでも対処する必要があります。

屋根を塗装工事する際には、「縁切り」という作業を行います。

縁切りとは、屋根を塗装した際に、本来開けておかなければならない隙間に埋まった塗料を、専用の道具で開けていく作業になります。

屋根は1枚の板で構成されているわけではなく、複数の板を1枚1枚重なり合わせて構成されています。この重なり合った部分の隙間によって、屋根の内部に雨水が入り込んでも、中で貯まらずに流れ出る構造になっています。そのため、この隙間が塗料によって埋まってしまうと、屋根の中に入り込んだ水分を外に逃がすことができず、建物の内部に侵入することとなってしまいます。建物の内部は水分に弱く、水分が中に入り込んでしまうと、内部の腐敗につながりますので、建物そのものの寿命を縮めることになりかねません。そのため、縁切りは非常に重要な作業となっています。

縁切りを行うタイミング

 屋根の塗装を行う際は、下地処理、下塗り、中塗り、上塗りという工程があります。下地処理では、屋根の汚れをしっかり落とし、古い塗膜を剥離して、塗料を屋根材にしっかりと乗せる準備を行います。次に下塗りとして、中塗りや上塗りで使用する塗料とは別の、白や透明の塗料を塗り、最後に中塗り・上塗りとして塗装を行うという作業になります。

では、屋根の縁切りはどのタイミングで行うのでしょうか。縁切りは、屋根に塗装工事を行った際に埋まってしまった必要な隙間を開けなおす作業となりますので、上塗りが終わった後でなければなりません。また、塗料がしっかりと乾いていないと、開けた隙間の上に塗料が垂れてきてしまい、再度ふさがってしまう可能性もあります。そのため、縁切りを行うタイミングは、上塗りの塗装後、しっかりと塗料が乾いてからになります。縁切りは、しっかりと塗料が乾いたのちにカッター等で1枚1枚しっかりと隙間を作ります。そのため、非常に時間と手間がかかる作業になりますので、縁切りを行わない業者もあるようですが、縁切りをしっかりと行っておかなければ、建物そのものの寿命を縮めることになりますので、縁切りは必ず行っておく必要があります。

縁切りを行わなくてもいい屋根

 屋根にも様々な種類があります。和風の瓦屋根から最近多くの家で使われているスレート屋根、セメント瓦、銅板屋根、板金屋根、モニエル瓦といった様々な種類の屋根がありますが、縁切りが必要な屋根は「スレート屋根」になりますスレート屋根はコロニアル屋根やカラーベスト屋根とも呼ばれていますが、この種類の屋根を塗装する場合には、必ず縁切りを行わなければなりません。

縁切りのデメリット

 縁切りにもデメリットがあります。それは、せっかくきれいに塗装を行い、しっかり乾かしてきれいな状態の屋根に対して、隙間を作るため、1枚1枚カッターや皮スキを差し込んで塗装を剥がしていきますので、どうしても見た目が悪くなってしまいます。また、職人さんの技術力が低い場合、その部分に傷が入ってしまう事もあります。また、作業時間が非常に長いという問題もあります。30坪の屋根であっても、2人がかりで1日作業ということも珍しくありません。

 人の手による縁切り作業の問題を解決するための工法がタスペーサー工法になります。タスペーサー工法では、下塗りの後にタスペーサーと呼ばれる専用の工具を屋根のコグチ部分に差し込んでおくことで、塗装工事後にも必要な隙間を開けておくという工法になります。

 タスペーサー工法ですと、下塗りの後にタスペーサーを差し込む作業を行いますので、上塗り後の屋根で作業を行うことがほとんどありません。特に、人による縁切り作業と違い、上塗り後のきれいな塗装を剥がすといった作業がありませんので塗装後のきれいな状態で引き渡されることとなります。また、作業時間についても、タスペーサーを差し込む時間は2~3時間と、縁切り作業を行うよりも短時間で作業を終わらせることができます。ただし、タスペーサーそのものの部品代金がかかりますので、コストがやや高くなります。一般的に、30坪の屋根であれば、1つ10円~50円のタスペーサーを1,000個は使用しますので、材料費だけでも10,000円~50,000円かかってしまう事となります。

遮熱塗料を使って中塗り&上塗りをします。

屋根塗装の乾燥時間について

塗装では、下塗り・中塗り・上塗りと何度も塗料を塗り重ねていきます。塗料を塗り重ねることによって、見た目も良くなり塗膜を強くすることもできるのです。塗り重ねをするときに大切なのは、塗料の乾燥時間です。下塗りした塗料が完全に乾燥していない状態で中塗りをすると、綺麗な仕上がりにならないだけでなく、塗膜の剥がれにつながってきます。完全に乾かしてから重ねて塗ることによって、初めて重ね塗りの効果、適切な塗膜の品質を得られることになります。塗料の乾燥時間は、一般的には夏の暑い時期に、2時間から3時間程度です。屋根塗装のスケジュールを組むときには、これらの乾燥時間も考えながら計画を立てていきます。

しかし、乾燥させるまでにかかる時間は、様々な条件によって変わってきます。たとえば、一般的な乾燥時間と言われる2時間や3時間は、気温が23度から30度の場合です。気温がさらに上がる夏なら乾燥時間はもっと短縮できますし、反対に気温が低い冬になると、3時間以上必要になってきます。

また、乾燥時間に影響を及ぼすのは、気温だけではありません湿度も乾燥時間に影響を及ぼしますし、屋根塗装に用いる塗料によっても変わってきます。またもっともしっかりと時間を開けないといけないのが、雨が降った翌日の屋根の塗装になります。カラーベストに水分を含んだまま、塗装を始めても、水分が塗膜をはじいてしまい、本当にすぐに剥がれてしまいます。工事のスケジュールを立てるときには、これらのことも考慮しなければいけません。

しかし一部の業者は、家主の負担を減らすためや、元請けのハウスメーカーさんに納期を急かされて、短期間で工事が終わるスケジュールを立てる場合もあります。(工事をしている間は、大勢の人が出入りをするので、生活に与える影響が大きいです。)また、大きな音を立てたり車の出入りも激しくなるので、近隣への影響も気になります。こうした生活や近隣に与える悪影響を考えると、工期が短くなるスケジュールは魅力的です。そのため、短期間で工事を終わらせることが決め手となり、業者を決めてしまうかもしれません。しかし、短期間で工事を終わらせる業者は、塗料の乾燥時間に十分な時間をかけていません。どれだけ乾燥時間以外の流れを手短に進めても、下塗り・中塗り・上塗りの各段階で乾かせるための時間は必要になります。

屋根塗装の業者を決めるときは、短期間で工事が終わることだけで決めてはいけません。業者と打ち合わせをして、十分な乾燥時間が確保されているの確認しておきましょう。

責任のある工事を請負う優良業者は、スケジュールについてキッチリと説明してくれます。塗料の乾燥時間も余裕を持って確保し、綺麗に仕上げることが可能です。乾燥時間も工程の中で大切なポイントなので、軽視しないようにしましょう。

最後に、カラーベスト塗装も施工業者さんで、品質が別れる作業についてお話します。

外壁塗装してしますと、どうしてもカラーベストの上に、足場のジャッキを載せなければいけない時があります。(参考:上記の動画)こんな時に、業者によって作業が別れる部分でもあります。

  • 丁寧な業者さんは、工程ごとにジャッキを上げて作業をします。
  • 片や、テキトーな業者さんは足場が乗っている部分はほったらかしです。

何故かといいますとただ単に面倒臭いからです。様々な工程を終えて塗装は完成をするのですが、洗浄する時や下塗りをする時、中塗りをする時いちいち足場のジャッキを上げて作業をするのはめんどくさいと考えからです。特に下請け業者さんになっていっていて、納期もキツイと、心が焦ってしまうことも考えられることです。実際に昔、外注していた足場屋さんには、次のように言われたこともあります。

「足場のプラ板部分は後で塗ってきますので、ペンキの方を渡してくださいね。」

ということは、そんな風にジャッキ部分は洗浄や下塗りをしていない・・・塗装は、事実塗ってしまうと、ごまかしが効き、傍目からはわかりにくいものです。(屋根など見えにく箇所は、動画で作業状況を見せてもらいましょう。)しかしながら年数経過すると、洗浄や中塗り下塗りの工程を省いた部分は劣化が激しく劣化が早く、見た目にも見苦しいものになってしまいます。塗装で1番大切なのは下地処理になってきます。こういった大切な部分をやるかやらないかは、職人の気質にかかってきます。仕事に対する職人さんの姿勢を、たくさん質問して見積もり時には、なるべく職人さんに会うようにしましょう。塗装はつまるところ、誰がやるかで品質は決まります。

唐草のメンテナンスに関して

唐草とは、トタン屋根やコロニアル屋根、瓦屋根等の先端にある水切り部分のことを指します。唐草は、通常、雨樋に隠れてしまうため、地上から見上げても、なかなか見ることができませんので、あまり馴染みがない場所なのではないでしょうか。

しかし、唐草には、建物を保護するために、非常に重要な設備となっており、外壁塗装にあわせて、しっかりとメンテナンスを行わなければ、屋根や外壁に大きなダメージを与えてしまいかねない部分となっています。

唐草

屋根塗装工事時に、よく見られる塗り残し箇所:唐草

 唐草は、トタン屋根やコロニアル屋根の先端にある水切り部分のことを指します。もう少し具体的にいうと、屋根材の軒先で、下に折れ曲がった部分のことを指します。この唐草は、屋根を流れる雨水を下に落とすとともに、屋根の先端部分を雨水から保護する役割があります。唐草がなければ、屋根を伝ってきた雨水がうまく下に落とすことができず、軒先に溜まってしまったり、屋根から外壁に伝ってしまうことで、屋根や外壁の腐食、また、屋根や外壁の内部に雨水が侵入してしまう原因となります。しかし、唐草を設置することで、軒先まで流れてきた雨水は、唐草に沿って下に落下することとなり、屋根や外壁を保護することができます。

唐草の塗装

 唐草は、雨水の流れを作る設備ですので、塗装によりしっかりと防水措置を施さなければ、腐食してしまうことがあります。唐草が腐食すると、その部分から水分が侵入してしまいます。そのため、屋根や外壁をきれいに塗装していたとしても、腐食した唐草から水分が侵入し、建物にダメージを受けることになってしまうのです。そのため、屋根の塗装を行う際には、唐草の塗装も必ず実施しなければなりません。唐草は、雨樋部分に隠れていますので、ローラーで塗装せず、刷毛で塗装することになります。

塗装のタイミングは業者によってまちまちです。屋根の塗装を行う際に唐草の塗装を行う場合や、唐草の塗装を行ってから屋根全体の塗装を行う場合など、屋根の構造によって塗装の順が前後する場合がありますが、基本的には、下塗り・中塗り・上塗りという3回の塗装は、他の部分と同様に実施します。

唐草 錆止め後

(唐草 ケレン後)

唐草の補修・交換

唐草が腐食した場合や劣化が激しい場合は唐草の補修を行うことになりますが、基本的には古い唐草を撤去して新しい唐草を設置するという作業になります。その場合の費用は、唐草の料金が1メートルあたり、2,000円~3,000円が相場となっています。これに唐草の撤去費用、設置費用が上乗せされた金額が、唐草の交換費用となります。

 唐草の交換は、腐食している場合だけではなく、スレート屋根の葺き替え工事や重ね葺き工事、屋根の修繕の行う場合にも必要となるケースがあります。これは、唐草が汎用的なものではなく、屋根に合わせて長さなどのサイズをしっかり調整しているためであり、屋根が変わるということは、それに合わせて唐草を変更する必要があるためです。

悪徳業者にご注意

 唐草は、塗装業者であれば屋根を塗装する際に必ず塗装を行わなければならないことは認識しています。しかし、唐草は雨樋に隠れてしまうため、地上から見上げても隠れてよく見えない部分になります。

そのため、唐草を全く塗装しない業者が、唐草の塗装の手を抜くといった悪徳業者が存在します。その分の費用を下げることで、他の業者よりも安い費用で工事を請け負う業者はまだましで、見積もりの金額に含めているにもかかわらず、塗装を行わない、手抜きの塗装を行うといった悪徳業者も存在しています。(そもそも唐草を知らない業者もいるので、見積もり時に質問してみてください。)

 また、唐草の交換工事は、その品質が悪かった場合、唐草をつけているにもかかわらず、水が唐草に伝わらず、建物内部に侵入してしまうこともあります。これについても、正しい知識と技術を持たない業者が、自社の利益を優先して工事を行うことによって発生するトラブルの1つとなっています。

唐草 錆止め後

(唐草 錆止め後)

 

屋根の材質と塗装工事

屋根に塗装工事を行う必要性

 屋根は、外壁と違い雨の影響をすべて受けていることから、外壁よりも劣化が早いといわれています。同ランクの塗料を使用した場合は、外壁よりも2~3年は劣化が早いともいわれています。屋根の塗装が劣化すると、塗膜による防水機能が損なわれ、雨や紫外線が直接、屋根材に当たってしまう事で屋根材の腐食につながってしまい、家そのものにダメージが入ってしまいます。そのため、定期的に塗装工事を行うことで、塗膜の機能を維持しておかなければなりません。定期的に塗装工事を行っておけば、家の寿命を延ばすことにつながるのです。

塗装工事による効果

 屋根の塗装工事には、防水機能を維持する目的の他に、機能性をもたせることができます。「遮熱機能」と「断熱機能」です。これらの機能は、使用する塗料によって使い分けることも可能です。

  1. 遮熱機能とは、太陽光に含まれる赤外線による屋根の温度上昇を、建物内部に侵入することを防ぐ機能です。遮熱機能を高めることで、家の中の温度の上昇を抑えることができますので、夏場のエアコンの稼働を抑えるという効果もあり、光熱費を削減することもできます。
  2.  遮熱機能が夏の温度上昇を防止する機能とするならば、断熱機能は冬の温度低下を防止する機能となります。断熱機能は、熱の移動を最小限に抑える機能ですので、冬場、せっかく温めた室内の空気を外に逃がさない機能となります。

コロニアル

 現在、新築の家に最もよく使用されている屋根材が、コロニアルとなっています。コロニアルは、セメントや粘土を機材とした薄い瓦となっています。

耐久性については、最もよく使われているコロニアルクァッドで、色保証が2年、耐用年数が20年程度とされています(ケイミュー株式会社より)。

実際には、30年~35年ごろに雨漏りや葺き替えの依頼が多いとされています。メリットとしては、施工が容易であることや比較的低価格であること、軽量で地震に強いこと、色が豊富にあることなどが挙げられます。逆にデメリットとしては、最も汎用性の高い「コロニアルクァッド」は、寿命が短いこと、デザイン的に日本の伝統的な家屋には適さないこと、定期的に塗装工事を行わなければ、景観が悪くなることなどが挙げられます。

ガルバリウム鋼板

 外壁素材としても利用されているガルバリウム鋼板ですが、屋根材としても使用されています。ガルバリウム鋼板は、裏に断熱材が充填されており、屋根の素材としても適したものとなっています。ガルバリウム鋼板のメリットは、既存のコロニアル屋根に直接貼ることができることや、軽量で地震に強いこと、耐久性が高いこと、断熱効果があること、頻繁なメンテナンスが不要であることが挙げられます。

デメリットとしては、比較的高価であることや、屋根の勾配を取る必要があること(浸水に弱いこと)、落ち葉などによるアルカリ性に弱いことが挙げられます。

瓦棒葺き

瓦棒葺きとは、金属板と垂木で構成された屋根のことを言います。今では金属板の部分にはガルバリウム鋼板を使用します。15年以上前に施工された屋根の場合は、金属板にトタンが使用されていることが多く、赤さびの発生から腐食が進み、雨漏りするというケースが増加傾向にあります。

瓦棒葺きのメリットは、平らな(勾配のない)屋根に仕上げることができる点と、価格が安いという点になります。

デメリットは、ガルバリウム鋼板を使用したとしても断熱性が低いこと、勾配がないため雨音が激しいことが挙げられます。

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和瓦

 和瓦は、日本家屋に使用される粘土瓦で、年々減少していますが、いまだに屋根全体の50%以上のシェアを占めています。

和瓦のメリットは非常に高い耐久性にあります。他の屋根材が長くても数十年の耐久性であるのに対し、和瓦は50年~100年という非常に長い耐久性を誇ります。なお、現存する最古の和瓦は、飛鳥時代の和瓦であるといわれています。

 デメリットとしては、非常に重量があるため、耐震性に劣ること、漆喰部分のメンテナンスが欠かせないことが挙げられます。また、強風(特に台風)において飛散すると、重量があるため非常に危険であることが挙げられます。

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樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦

 樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦(通称はケイミュー株式会社の商品名である「ROOGA」)は、ガルバリウム鋼板に次ぐハプリット屋根材として、人気が出つつある屋根材となっています。なお、「ROOGA」を取り扱うには、ケイミュー株式会社からルーガショップとして認められなければ工事することができません。

 その分メリットとしては、施工業者の技術が担保されていることが挙げられます。樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦自体のメリットとしては、特殊なコーティングにより、メンテナンスの必要が低くなったことと、硬くて割れにくいという特徴があります。

デメリットとして、非常に高額である点、施工業者が限られるため、価格交渉が行いにくいという点、工事期間が比較的長いという点が挙げられます。

アスファルトシングル

 アスファルトシングルは、アメリカの80%以上の住宅で使用されている屋根材です。アスファルトシングルの特徴としては、仕上げ材が防水シートになっている屋根材という点になります。

アスファルトシングルのメリットとしては、耐久性が比較的長く、25年~30年程度の保障期間が設けられている製品がある点や、耐震性、対候性、防音性に優れた素材であるという点が挙げられます。そのため、日本においても年々増加傾向にあります。

デメリットとしては、年々増加傾向にあるものの、まだ日本においては施工実績や技術が確立できていない点や、価格が高いという点、素材自体が輸入品であるという点、地震が多い日本の基準で作られた素材ではないという点が挙げられます。

 アスファルトシングルについては、今後、日本において製造されるケースが増えた場合に、シェアが拡大する可能性の高い素材となっています。

TVのアンテナ

外壁塗装工事を頼まれると、アンテナのに関することも出てきます。不要になったアンテナを外してほしい、アンテナのサビ止めを塗って欲しいなどです。アンテナの足は比較的錆びているのを見かけることがあります。もし可能でしたら、足場があるうちについでに塗装をしていもらうと良いかもしれません。

もし錆びてきますと、足元がふらつき台風などでとれてしまう、外れて飛んでいってしまう、そんなことが起こってしまうかもしれません。外壁塗装工事では、足場を作ることによって、普段手の届かないところに手が届くようになります。雨樋の詰まりや、鳥やコウモリの巣、アンテナなど、気になることを普段から書き出しておくと良いと思います。塗装はお住まいを塗り替えて、色をぬる事で見た目を綺麗にするなどの意味もありますが、

最終的な目標として心をすっきり爽やかにすると言うものだと思います。そのためにも普段少し気になっているところ、そんなことも塗装のついでにスッキリさせてみましょう。

まとめ

 以上のように、一概に屋根材といっても、様々な素材があります。それぞれの屋根材のメリット、デメリットをしっかりと確認し、新築やリフォームにおいて、どの屋根材を選ぶべきかを検討するようにしてください。

塗装工事業者の選択方法|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

家の外壁が劣化しているのに気づき、いざ、外壁塗装工事を依頼しようと思った場合、どこに依頼しますか?主な依頼先としては、建築会社や工務店、ハウスメーカー、リフォーム業者、塗装業者等、様々な業種があります。また、各業種に様々な業者がありますので、選択する範囲は相当数に上ります。

しかし、頻繁に利用するスーパーやコンビニと違い、数年に1度しかない外壁塗装工事を依頼するのに、なじみのお店がある方は、あまりいらっしゃらないと思います。

そのため、ほとんどの方が「どこの業者に依頼すればいいのだろう」と悩まれることと思います。

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 ここでは、少しでも良い外壁塗装工事の業者を選定する方法についてご紹介いたします。

外壁塗装工事の業者選定が重要

 数ある業者の中から1社を選ばなければならない。そんなときに1番にチェックすることは「料金」だと思います。しかし、「安かろう悪かろう」では意味がありません。

外壁塗装工事では、その仕事によって耐用年数が大幅に変化します。通常ですと7年程度は持つ塗装でも、雑な仕事をしたことによって、1年で部分的に塗装が剥がれてくるといったケースもあります。特に外壁塗装工事に関しては、手抜き工事をしても素人にはバレにくいこと、工法や塗料に詳しい人が少ないこと、相場を知らないこと等で悪徳業者と呼ばれる業者も多数存在します。そのため、料金だけで選んでしまうと、後々の費用がかさんでしまうことになりかねません。

少しでもきれいに、長持ちさせようと思うと、丁寧な仕事をする業者を選ぶ必要があるのです。

悪徳業者の手口

1.危機感をあおって契約を迫る業者

「家の壁や屋根に欠陥があり、今すぐ修理しなければ大変なことになる」などと、危機感をあおって契約を迫る業者には要注意です。

もちろん、自分で探してきた塗装業者がしっかりと調査したうえでそれらの回答を行うことは十分に考えられますので、すべてが悪徳業者というわけではありません。

 しかし、突然訪問してきて、上記のような危機感をあおる説明をしてきた場合は、ほぼ100%悪徳業者とみて間違いないでしょう。見ず知らずの人が、1軒1軒の家の外壁を詳細にチェックしたうえで、商談に来ることはまずありません。

特に、このままだと1週間以内に倒壊するなど、あたかも今すぐに工事しないとすぐに住めなくなるというような業者には、すぐにお帰りいただくのが賢明です。

 1週間で倒壊するような家が外壁塗装だけで補修できるはずがありませんし、外壁の塗装が劣化しているだけで、1週間後に倒壊することもあり得ません。

2.極端な値引き、必要な工事のサービスなど、料金を下げる業者

 一般的に、外壁塗装で大きな値引きはあまりありません。なぜなら、外壁塗装を行うにあたって、塗料のコストや足場のコスト、養生のコスト、職人さんの人件費など、非常に多岐に渡るコストが発生します。そこに、業者の利益が上乗せされたものがお見積りの料金となりますが、そこから、30万円や40万円という大きな値引きを受けてしまうと、塗装工事をすればするだけ赤字になってしまいます。

しかし、悪徳業者は、平気で数十万円の値引きを提示してくることがあります。お客様の立場から考えると、大きな値引きのあるほうが、お得感が強いため、契約してしまいそうになりますが、上述したとおり、通常ですと赤字になるような値引きを実施できるということは、元の値段が極端に高いか、必要な工事を省略する可能性が非常に高いといえます。この手口は、特に先ほど記載した危機感をあおってくる業者が良く使う手段で、相見積もりをさせないうちにお得感を出して契約させようとする手口ですので、十分にご注意ください。

 他にも、足場の設置料金をサービスしますといった内容や、塗料の料金を通常価格から半額まで値引きしますというような業者も同様に要注意です。2階建て以上の建物の場合、足場の設置は必須の作業であるにもかかわらず、その料金をサービスするということは、その料金がほかの工程に含まれているか、他の工程の質を下げることにつながっています。塗料の料金についても同様のことが言えますので、それらを提案してくる業者にも要注意となります。

要注意

3.オリジナル塗料を勧める業者

 オリジナル塗料といわれれば聞こえはいいかもしれませんが、日本で使用されている外壁塗装の塗料は、日本ペイントやエスケー化学、関西ペイントといった古くから塗料を専門に開発しているメーカーが作成しており、その品質は非常に高いものとなっています。(ただニッペさんでも耐久性の悪い商品もありますので、創業から歴史の長い経験のある業者さんの方が、長期的視点からの見極めが出来ます。)

その塗料を使用せずに、オリジナル塗料を使用するというのですから、さぞ素晴らしい塗料が使われるのかと期待されるかもしれませんが、塗料は塗料専門のメーカーが長年の研究の末に作り出されたもので、一般の塗装業者が容易に作り出せるものではありません。ましてや、それらのメーカー以上の塗料を、十分な研究施設を持たない塗装業者が作成できるはずがありません。

 これらの業者の手口は、本当にオリジナル塗料を出してくることはまれで、塗料メーカーが作成した塗料のうち、古くなったものや質の落ちたもののラベルを貼りなおし、あたかも自社のオリジナル塗料と見せる方法が多いようです。そのため、料金は安価でも、品質は低いものに違いはありません。

 他にも、悪徳業者の手口には様々なものがあります。これらはすべて、お客様の建物のことは頭になく、自分たちの利益を最優先に考えている業者であり、注意深く話を聞いたり、注意深く見積書を見ることで、事前に察知することが可能です。少しでもお得に外壁塗装を行いたいという気持ちはよくわかりますが、甘すぎる話ほど、後で大きなしっぺ返しを食らうこととなりますので、十分にご注意ください。

外壁塗装を行う業態

仮に遠方の親せきから、塗り替えのアドバイスを頼まれたら・・・   

「どうすれば危険な目にあわないですむか?」そしたら、このようにアドバイスをしようと決めております。「信頼できる知り合いはいないですか?」「塗り替えをされて、 大変満足している知り合いは、いないですか?」これらに、該当するような業者がなければ、塗替えに参考になり、とても役に立つ本をおすすめいたします。

塗替えですごく参考になる本

1.訪問販売にくる業者

 外壁塗装に関して、訪問販売にくる業者は、最も避けたほうが良い業者といえます。依頼していないにもかかわらず、自宅に訪問し、外壁塗装を勧めてくる業者と契約してしまったことによって、高額な料金を請求されるケースや、手抜き工事によって塗装がすぐに剥がれてしまったケースなどのトラブルが、非常に多く発生しています。

 特に、頼んでもいない業者が急に訪問してきて、「外壁に深刻なダメージがあり、このままだと家が倒壊する」などと、不安を煽らせるようなことを言いながら契約を迫る業者や、「今すぐ契約すれば、他では出せない価格で受けます」というように、すぐに契約をせまろうとする業者には要注意です。そういった業者のほとんどの場合は、最終的にトラブルが発生しています。

 なぜ、こういったトラブルが発生するのかというと、こういった業者は工事を少しでも安く抑えようと、最も重要な下地処理を蔑ろにしているからです。下地処理は、外壁塗装を行う上で、その品質を左右する最も重要なポイントなのですが、塗料を塗った直後は、どういった下地処理がなされていたかを見極めることができませんので、「目立たないところは手を抜く」という考えでコスト削減を行っています。その結果、質の悪い塗装となってしまうのです。

2.ホームセンターのリフォーム受付

 最近では、ホームセンターでもリフォームの受付を行うところが増えてきました。ホームセンターのリフォーム受付で外壁塗装を依頼する方の多くは、自分で外壁塗装を行おうとして、ホームセンターで工具や塗料を調べた結果、自分では行えなさそうと考えてホームセンターに依頼するという方が多く、他の業者との相見積もりをしない方が多いようです。

 ホームセンターのリフォーム受付で外壁塗装を依頼すると、そのホームセンターが提携している下請け業者が実際の外壁塗装を行うこととなります。ホームセンターは、外壁塗装の料金のうち、マージンを引いた代金で下請け業者に依頼しますので、中間マージンの分だけ、割高の料金となってしまいます。

また、ホームセンターには、建物のリフォームに熟知したスタッフが常駐しているケースが少なく、細かい調整等を行うことができません。そのため、「もっとこうしてほしかったのに」というような、かゆいところに手の届かない工事となってしまうケースが多々あります。

3.ハウスメーカー

 家を建てるときにお世話になったハウスメーカーに外壁塗装を依頼する方は非常に多いのではないでしょうか。外壁塗装を依頼したくても、「悪徳業者に騙されたという話をよく耳にするので、知らない業者に頼むよりは、家を建てるときにお世話になったハウスメーカーに依頼したほうが安心だ」と考える方は、ハウスメーカーに外壁塗装を依頼するかと思います。

 しかし、ハウスメーカーも自社で外壁塗装を行うケースはごく稀で、大半が提携している下請け業者に外壁塗装を依頼しています。そのため、ハウスメーカーが中間マージンを抜いていますので、その分割高になってしまいます。ただ、ホームセンターのリフォーム受付とは異なり、家を専門に取り扱うハウスメーカーですので、建物の知識については、安心して相談することができる存在となります。1点気を付けなければならないのが、伝えた要望が、ハウスメーカーを通じて下請けの塗装業者に伝達されることになりますので、伝達漏れや伝達ミスといったコミュニケーションロスによって、希望通りの外壁塗装が行われない可能性がわずかながら残ってしまいます。

4.外壁塗装の専門業者

 外壁塗装を専門に行う業者で、「○○塗装」といった名称の業者が多く存在します。外壁塗装を専門に行う業者では、当然ながら外壁塗装を下請け業者に依頼することはありませんので、必要最小限の費用だけで依頼することができ、中間マージンによるコスト増はありません。また、実際に工事を施工する業者に直接要望を伝えることができますので、「かゆいところに手が届く」工事を行っていただくことが可能となります。

 さらに、外壁塗装を専門に行っている以上、外壁については、非常に深い見識を持たれている職人さんが多く、素人目では気付かなかったような傷や劣化といった問題点についても、きちんと調査し、修復してもらうことができますので、建物のメンテンナンスとしても、高い品質が期待できます。外壁塗装は、決して安い工事ではありません。その工事を少しでも安く、高品質に仕上げてもらうためには、外壁塗装を専門に行う業者に依頼するのがオススメとなります。

5.ハウスメーカーさんと地元の塗装業者の違い

外壁塗装工事を行うときに、ハウスメーカーを選ぶか、地元の塗装業者を選ぶかで悩まれる方が多数いらっしゃいます。

これは、車の車検をディーラーに出すか、町の修理工場に出すのかに似ています。ここでは、ハウスメーカーさんに外壁塗装を依頼する場合と、地元の塗装業者に依頼する場合の、双方のメリット・デメリットについてご説明します。

(1) ハウスメーカーさんのメリット・デメリット

 ハウスメーカーさんに外壁塗装を依頼するメリットは、第1に保障がしっかりしているという点です。この点は、車のディーラーでも同様ですね。また、様々なローン会社と提携しているため、ローンが組みやすいという点もメリットの1つです。

デメリットとしては、営業する方と実際に施工する方が違うので話が食い違うケースがあるという点です。この場合、口約束だけですと、後々もめる原因となるため、必ず約束事は書面で取り交わしておく必要があります。また、金額がかなり高額になることが多いということもデメリットです。ハウスメーカーさんの場合、営業担当者の人件費や下請け業者への中間マージンが必要となりますので、どうしても金額が高くなってしまいます。

(2) 地元業者のメリット

地元の塗装業者に依頼するメリットとしては、第1にハウスメーカーさんと比較して、価格が安いことがあげられます。ハウスメーカーさんと違い、請け負った業者が責任をもって作業を行いますので、余計な中間マージン等が発生しないのが要因です。

また、地元を知り尽くしている業者ですから、その土地に合わせた、もっとも効果の高い施工を行えるのも地元の塗装業者に依頼するメリットといえます。

デメリットは、業者によってコストや品質にムラがあるということです。良い業者を選べれば、価格が安いだけでなく、高品質な塗装を行っていただけますが、悪い業者を選んでしまうと、価格は安いが、品質も悪い塗装が行われるということもあります。

そのため、先述した見積書の見方をしっかり確認し、不明確な点、ごまかそうとしている点がないか、きっちり確認する必要があります。どうしても納得できない点があれば、業者を変更するのも選択肢として考えておく必要があります。

遠方の塗装業者の選択しないほうがいい理由

1.近場の業者と遠方の業者

 最近は、インターネットが当たり前のように生活の一部になっており、外壁塗装の業者選びもインターネットを使って、自宅や移動中の空き時間等を使って、いつでも簡単に調べることができました。しかし、インターネットは、検索ワードなどの違いによって表示される業者が異なり、良さそうな業者だと思ったら、他県の業者であったということは、経験があるのではないでしょうか。

あまりにかけ離れた業者であれば、あきらめは付くでしょうが、近隣の都道府県だった場合、せっかく探したのでここに決めようと判断して、少し遠方の業者に依頼する方も多くいらっしゃいます。しかし、この「距離」という問題は、塗装工事やアフターサービスに大きな影響をもたらします。

2.距離がもたらす問題点

 塗装業者と塗装工事の現場が遠い場合、以下のような問題点が発生することがあります。

①工事の事前打ち合わせ

 見積もりの取得や工事の事前打ち合わせ、現場の確認といった塗装工事に入る前の段階で、塗装業者に起こしいただく際、または業者が現場を確認する際の移動時間が多くかかってしまいます。そのため、すべてのことを1回の移動で終わらせてしまおうと、確認項目を詰め込んでしまったり、現場をよくよく確認しないまま見積もりを作成してしまったりといったトラブルが発生するケースがあります。

②塗装工事中の問題点

 外壁塗装は、塗料の乾燥というプロセスがあることや、防水目的で施していた古い塗膜をすべて取り除くことにより、一時的に湿気に弱い期間があることから、基本的に晴れの日に塗装工事を実施します。近場の塗装業者であれば、その日の天候は社屋から確認することができますが、遠方の業者の場合、天気予報に頼らざるを得ません。

そのため、近場の業者であれば、大丈夫と判断して塗装工事を実施する日であっても、「長距離を移動したにも関わらず、現場についたら塗装工事を行うことができず、人件費などが無駄になってしまう」というリスクを回避するため、確実に晴れの日であるということが分からなければ、塗装工事を延期するケースが多々あります。つまり、その分、塗装工事にかかる期間が長くなってしまい、契約の状況によっては、その分、費用も上がってしまうことになります。

 また、晴れだと思って現場につき、塗装工事を行っていた時に小雨が降った場合の対処方法も異なってきます。近場の業者であれば、小雨が降った時点で作業を一時中断し、雨が止んだのちに、雨による影響を解消させたうえで作業を再開しますが、遠方の業者の場合、中断した場合に、工期が伸びて、また移動時間をかけなければならないリスクを考え、小雨程度であれば、そのまま作業を継続してしまい、結果として、品質が低下してしまうというケースもあります。

③アフターサービスの問題点

 近場の業者であれば、塗装工事後のアフターサービスについても、すぐに相談し、必要に応じて確認のために駆けつけてもらえることもできますが、遠方の業者であった場合、電話やメールでなんとか解決させようとする傾向が強くなります。そのため、通常であればすぐに対処しなければならない問題であっても、発見の遅れ、対応の遅れにつながってしまい、建物全体に影響を及ぼす可能性も少なからず存在します。

3.業者の気持ち

塗装業者側の気持ちとしては、遠方からわざわざご依頼いただけることは、本当にありがたいことで、多くの業者は近場のお客様と同じようなサービスを実施したいと考えています。しかし、現場に向かう移動時間も職人さんの給与が発生してしまったり、近場であれば確保できる工事時間よりも短くなってしまうことから、どうしても近場のお客様と同じサービスを提供することができないケースがあります。また、移動にかかる費用についても塗装工事の費用として計上しなければなりませんので、どうしても近場のお客様よりも価格が高くなってしまいます。そのため、遠方の業者に依頼することは、お客様にとっても業者にとってもデメリットが多くなってしまうのです。

ヨコイ塗装は、地域密着型で業務を展開しており、幸いにも扶桑町を中心に、近隣のお客様からに好評をいただいております。その甲斐あってか、ご遠方のお客様からお問い合わせをいただくこともございますが、今回ご紹介した問題点を理由に、お断りさせていただくこともございます。誠に申し訳ございませんが、ご理解とご了承をいただければ幸いです。

足場を自社で行う場合と専門業者に依頼する場合の違い

1.足場を専門業者に依頼する場合のメリット

①機材の保管

場所が不要足場の作成を専門業者に依頼するメリットは、第1に自社で足場を保有しなくてもいいという点です。新しい塗装業者や、規模の小さな業者では、足場に使用する機材を保管しておくスペースが確保することができません。また、規模の大きな業者であっても、足場の機材は非常に大きく、邪魔になりますので自社で保管しておきたくないという業者もあります。そういった業者は、足場専門の業者に委託することで、足場の機材を自社で保管しなくてもいいというメリットがあります。

②足場作成のスキルを磨く必要がない

 自社で足場を作成する必要がありませんので、足場を作成するためのスキルを自社で磨く必要がありません。そのため、職人さんの入れ替わりが激しい業者や職人さんの数が少なく、足場作成に人を割けない業者にとっては、塗装工事に関するスキルの研鑽に集中できるというメリットがあります。(といっても100件以上施工してきましたが、そこまで難しいスキルではありません。むしろ体力や安全性へ気遣いが重要です。)

③足場の品質が高い

依頼する先は足場を専門にくみ上げる業者がほとんどになります。足場の組み上げるスピードが早いです。 しかしながら作業性に関しては塗装の現場に立ったことのない足場職人の方が作るので不自由を強いられているペンキ屋さんもいらっしゃいます。(弊社でも足場を作りますが、これまで事故もなく、保険もかけ突風対策も毎日現場に立つので、毎日対応できますので、組む時、バラす時以外、顔を出さない足場屋さんとの比較も良し悪しがあります。)足場を自社で保有している塗装業者も忙しい場合は、足場屋さんにお願いすることもあります。

2.足場を自社で組み立てる場合のメリット

①コストが低い

 足場を専門の業者に委託した場合、足場の作成委託代金がそのまま経費として発生してしまいます。しかし、自社で保有している機材を使用して、自社の職人さんが足場を組み立てた場合、経費は職人さんの人件費しか発生しませんので、足場の作成を委託するよりもコストは大幅に安く済みます。

ヨコイ塗装では、高価格無機塗料が比較的割安で塗装できるのもこのためです。

②外壁塗装に適した足場を組める

 足場を作成する専門業者に委託した場合、一般的な足場として作成されますので、塗装する外壁の状況によっては、非常に塗装を行いにくい足場になるケースもあります。

それを回避しようと思った場合、しっかりと業者に指示を行って委託する必要がありますが、足場を作成する業者は足場作成が主な業務ですので、塗装に関する良し悪しはわかりません。そのため、どうしても塗装しにくい足場になってしまうケースが生じます。

しかし、自社で足場を組む場合は、足場を組む職人さんも塗装を行うわけですから、自分たちが塗りにくくなるような足場を組むことがありません。そのため、塗装しづらく、塗装そのものの品質が下がるといった問題は発生することがありません。

またスケジュールにおいても品質に品質にこだわるとやはり工事が長くなってきます。しかしながらあしがやさんから足早さんから納期についてプレッシャーを与えられるとどうしても工事自体を急いでしまわないと いけない場合もあります。

③足場を外すときに最終チェックができる

塗装終了後、足場を解体するときに外壁の状況を間近で最終チェックすることができるのも、自社で足場を組んだ時に限ります。足場を作成する専門業者に委託した場合、足場の解体は業者が行いますので、足場を外した状態でチェックできるのは、すべての足場が片づけられてからになります。

そうなると、もし塗りむらが見つかった場合や塗り残しがあった場合など、再度足場を組み立てなければならず、余計な費用が掛かります。そのため、そこで見つかった問題点は放置されがちになりますが、自社で足場を組んでいる場合は、足場を外しながら最終チェックを行うことができますので、問題が見つかってもすぐに修復することができます。

3.足場を作るのは専門業者と自社、どちらがおすすめ?

 上記内容では、足場を作成する場合、業者に委託する場合と自社で行う場合のメリットを比較してみました。両方のメリットを比べてみると、足場を業者に委託する場合のメリットは、お客様ではなく業者にとってメリットとなることが多く、

自社で足場を作成する場合は、お客様にとってメリットになることが多いということが分かります。業者にとってのメリットは、業者がその分、努力をすることで解消することができます。例えば、足場の品質や職人さんのスキルなどは、業者がしっかりと教育を行ったうえで、経験豊富な職人さんをしっかり雇用していれば、困るような問題ではありません。

 逆に、自社で行う場合のメリットは、お客様にとってのメリットがほとんどです。コストも安くなりますし、品質も向上します。そのため、足場を作るのは間違いなく自社で作るほうが、最終的な塗装の品質を向上させることができます。

外壁塗装のトラブル

 先述した通り、悲しいことに外壁塗装工事の業者に悪徳業者と言われる業者が多いのが事実です。独立行政法人国民生活センターには、年間6,000件を超えるトラブルや被害相談が寄せられています。この数字も、「訪問販売」にかかる件数のみで、直接依頼している場合や、泣き寝入りしているケースも含めると、かなりの数になることが予想できるかと思います。そのため、業者選びで失敗しないよう、じっくりと業者を見極めるようにしてください。

外壁塗装工事業者を選ぶ方法

 外壁塗装業者を選ぶ方法で、1番おすすめの方法は、すでに工事のやり方を知っている業者に依頼するということです。過去に依頼したことのある業者や、実際に仕事に関わった業者であれば、最も信頼することができます。

しかし、多くの方はそのような経験がありません。そのため、どうしても自分の目で業者を見極める必要があります。良い業者を見極めるポイントは以下の通りです。

①見積もりをしっかり見る

 見積もりをしっかり見ることで、どんな業者かを想像することができます。見積もりだけで100%しっかりと分かるかと言えば、そうではありません。見積書はアバウトに書かれていても、仕事はしっかりこなす業者もあれば、見積書の見た目はきれいでも仕事の雑な業者もあります。そのため、複数の業者から見積書を取得し、『他の会社よりもあきらかにおかしな金額を提示している項目がないか』を重点的に確認してみてください。

例えば、相場で10万円かかる工事が1万円と提示されている場合等、明らかに安すぎですよね。人件費、材料費等々を考えて、下げられる範囲を明らかに超えてそうな見積もりは、その程度の仕事しかされない可能性がありますので注意する必要があります。

②担当者や職人の態度、人柄をチェックする。

 営業担当者の態度や人柄も十分にチェックしてください。外壁塗装工事を依頼する際に不明な点が多々出てくると思います。それらを1つ1つ確認し、営業担当者がきっちりと親身になって調べてくれる人よりよい解決策を提示してくれる人が営業を行ってくれる業者は、信頼できそうな業者と思われます。特に、実際に職人も兼ねている人が営業担当となり、細かく塗装について説明してくれる場合は、さらに信頼できるポイントとなります。実際に作業をする職人に会わせて頂いて、仕事に対する姿勢を確認しておくことも大切です。

大喜君

③焦らず、じっくり考える

 即決を迫る業者、他社との比較をさせないように、すぐに契約を求めてくる業者は要注意です。外壁塗装を依頼する場合は、面倒でも必ず複数の業者から見積もりを取得するようにしてください。

 特に、悪徳業者が利用する手口として多いのが、「今決めてくれれば、この○○をサービスします」というように、一部の費用を過剰に値引きしてでも即決させようとする言動(このサービスされた料金は、他の工賃に上乗せされているケースもあります)や、「今すぐ始めないと、家が大変なことになります」と、危機を煽るような言動です。

このような言動があった場合は、細心の注意を払ってチェックしてください。

見積もりで確認すべきポイント

見積書には、どの塗料メーカーを使うのか、薄塗りか厚塗りかといった施工方法といった材料費、自技術料のほか、塗装する場所によっては、他と同じ面積であっても、例えば隣の建物との間隔が狭い場合などは、塗装工事に時間がかかるため、その分の人件費が余分にかかるといった様々な要因で見積額が変化します。ここで重要なのは、品質をしっかりと把握するために、工程とそれにかける日数、及び使用塗料と使用缶数をちゃんと提示していただくことです。(特に下地処理にどれ位かを把握しましょう)

塗装会社によって外壁塗装工事の価格が違う理由は、中間コストが必要な場合と、中間コストが不要の場合があるからです。塗装会社は自社で塗装工事を行う会社と、下請けの業者に丸投げをする会社があります。自社で塗装工事を行う会社は中間コストが不要になるため、工事代を安くすることができます。下請けの業者に丸投げをする会社は中間コストがかかるため、工事代は高くなります。

外壁塗装の価格が安い塗装会社は、自社で職人を抱えており、熟練の職人が丁寧に仕事を行います。職人の技術レベルは比較的高く、劣化した外壁は見違えるように美しくなります。工事代が高い塗装会社は下請けの職人が作業をするため、職人の技術レベルはまちまちです。(教育が難しいのはおそらくどこの業界でも同じことだと思います。)よって、仕上がりもバラツキがあり、仕上がりに問題が生じる可能性があります。

外壁の塗装工事を安い価格で美しくするには、自社で塗装を行っている塗装会社に依頼することが大切です。外壁や屋根の塗装を専門に行っている業者は、下請けに出さずに、全ての作業を自社で一貫して行うケースが多いです。そのような業者に依頼すると、価格で美しい仕上がりが期待できます。また塗装工事代の相場は、使用する塗料と施工をする建物の坪数によって違いがあります。どんな人が塗装工事をするのか?それを知ることが良い塗装工事につながってくると思います。

そのような見積書で、チェックしていただきたいポイントは、

  1. 外壁塗装工事する部分の面積は正しいか(面積の数量に間違いはないか)。
  2. 塗らなければならない箇所が、全部書かれているか(付帯塗装一式と書かれていた場合何が含まれるのかを確認してください)。
  3. 外壁・屋根は何回塗りか(基本は3回塗り、これ以下であればキャンセルをお勧めします)。
  4. 塗料のメーカーや商品名が書いてあるか(商品名が分かれば、ある程度の価格を検索し、妥当な値段か確認できるほか、耐久年数なども調べることがでます)。
  5. 保証期間は書いてあるか(万が一塗装工事に不良があった場合、しっかり直してもらわなければなりませんので、口頭約束ではなく、きちんと書面に残すことが大事です)。
  6. 下処理の項目がきちんと含まれているか(塗装には下処理が命です。下処理なしでは耐久性がかなり低下します)。

またポップアップメニューから業者比較シートがダウンロードできるようになっております。業者の比較に参考になさってください。

依頼する前には、必ず2~3社から見積りを取る理由

その見積書の内容を確認することが重要であるのはいうまでもありません。(ヨコイ塗装では、アフター対応の時間のためお断りすることもありますが)しかし、塗装の専門家ではない一般の人の場合には、せっかく業者から見積りを取っても、その見積書のどこをどのように見て、何をどう判断したら良いのか分からず、せっかくの見積書は役立たずになってしまっているのかもしれません。

見積書をよく見ると、塗装の料金だけではなく、足場の費用などの細かい項目についても、項目別に金額がそれぞれ載っているはずです。そこで外壁塗装工事や屋根塗装工事などで業者から見積りを取った場合には、まずその中にあるはずのケレン作業という項目に注目してみましょう。ケレン作業とは、職人の手作業やケレン専門電動工具などを使って、金属部分のサビを落としたり、古くなってしまった塗膜をはがしたり、また密着度を上げるためにわざとキズをつける作業でもあります。

外壁塗装工事や屋根塗装工事をする場合にこの工程を省いてしまい、古くなった塗膜の上にそのまま新しい塗装工事をおこなうと、場合によってはそれほど時間が経過しなくても、古い塗膜とともに新しい塗膜が剥がれてしまうことが起こるのです。

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けれども、このケレン作業は電動工具を使ってやればそれだけで済むとは限らず、手作業でおこなわなければならない部分もあるので、時間が掛かるために、目に見えない耐久性につながる大切な作業であり、良い業者か悪い業者の分かれ目でもあります。そのため、人件費や工期などの関係からケレン作業を省いてしまう業者も実際にはかなりおり、見積りでしっかりとどこまでやってくれるのか確認しないと行けない部分であります。

ただ、ケレン作業を省いてしまうと、最高級とうたわれる無機塗料を使ったところで、古い塗膜と一緒に剥がれ落ちてしまう可能性が大きいわけですから、意味を成さないといっても過言ではないでしょう。そこで、外壁塗装工事や屋根塗装工事の見積書を業者から受け取ったら、特にケレン作業や下地処理といった項目が確かにあるか、またどうやった内容の作業工程なのか、しっかりと確認をする必要があります。

そして、もし下地処理の内容がわからなかった場合には、実際に塗装にとりかかる日数を聞いておくとよいでしょう。ただ簡単にすぐに塗装にかかるのは良い業者と言えず、本当の塗装業者でしたら、塗装にとりかかるまでの準備が勝負と思っています。

したがって、業者にどういう内容での下地処理はしっかりと聞いておきましょう。外壁塗装工事や屋根塗装工事を業者に依頼するときには、この仕上がりに対して大きな影響力を持つケレン作業は、決して欠かすことはできません大切なものです。

職人さんのモチベーションと作業品質、雇用形態について

1.職人さんのモチベーションアップと施工品質

 塗装工事をするのは、当然のことながら、実際にその塗装をしている職人さんになります。彼らがサボる理由を考えてみると、

  • ①もらう金額より現場での作業量が多い
  • ②自分の実績が評価されない、
  • ③納期が厳しい

といった問題が考えられます。

①もらう金額より現場での作業量が多い

 これは、特に最近問題となっているサービス残業や、有給休暇の取得率の低さ(有給休暇の申請をしても与えない)といった、コンプライアンスに違反しているケースです。よく中小企業の社長からは、労働基準法を守っていては業務が遂行できないという話を伺いますが、近年、社会的にそういった社長の思いは通用せず、社員のモチベーションを低下させるばかりか、社会問題となる可能性がありますので、コンプライアンスはしっかりと守らなければなりません。

この点については、守って当たり前、守らなければ徐々にモチベーションが下がると考えることができます。しかしながら会社によっては守られていない場合もありえます。

僕自身は見積もり時に「とにかく安くできればいいから!」そう言われる事がありますが、あまり良い感じはしません。

②自分の実績が評価されない

 人は誰しも、褒められることによってモチベーションが向上します。怒られて、モチベーションが上がるのは、負けず嫌いな一部の人だけであるという点も意識しておかなくてはなりません。特に、自分で頑張ったと思うことが評価されると、大きくモチベーションが向上します。

逆に、頑張ったはずなのに正当な理由なく評価されなかった場合はモチベーションの低下につながります。

小さなリフォーム会社でよくみかけるように、ワンマンな社長など立場上の人が叱ってばかりのケース。これは実際良く建築現場でも見かけます。

しかしながら品質に向上するかと言ったら、必ずしもそうではありません。目線が上司に目線になり、肝心なお客様に向かったいないからです。これでは良い塗装工事が出来るとは考えられません。

③納期が厳しい

 どうしても元請けから納期が負われる環境では、品質より納期を優先することになります。その結果上記②と同様で、目線が納品先になってしまいます。となると、モチベーションが向上しないばかりか、時間に追われ、焦ってしまい作業ミスも増えてしまうという悪循環となってしまいます。

そのため、品質を重視する方は、しっかりと納期を考慮し、職人さんにゆとり持たせることで、モチベーションを下げることなく、こだわりを持って施工させることができます。

2.報酬をつかったモチベーションアップの問題点

職人さんのモチベーションを高め、在職率を高めようとする際に、安易にお金に頼るのは少し注意が必要です。もちろん、高い技術を有する職人さんに対して、それに見合った報酬を出すことは重要です。しかし、職人さんのモチベーションが下がり気味だからといって、意味なく報酬を上げてしまうと、一時的にはモチベーションが向上しますが、根本的な品質の差につながりません。

まずはそれぞれの職人さんが、どこまでこだわっているか探るのも良いでしょう。靴や服装、腰袋や刷毛やローラー、計量器や下げつとその蓋等々細部にまでこだわっている職人さんなら、きっと妥協を許しません。

3.塗装職人の労働形態

 塗装職人さんの雇用形態は、個人、請負、社員などがあります。専門的なスキルが必要であるため、未経験から正社員になることはできないと思われている方も多くいらっしゃいますが、見習職人さんを正社員で雇用するケースも少なくありません。塗装の職人さんに求められる技術は、すぐに習得できるものではありませんので、正社員として雇用し、しっかりと教育していくことで、半年後~数年後に一人前の職人さんとして塗装を行ってもらうという教育体制としている会社も多くあります。

 しかし、正社員で雇用すると、繁忙期、閑散期ともに一定の報酬を支払う必要がありますので、繁忙期のみ職人さんを増やしたい場合などは、契約社員やパート・アルバイトを使用することもあります。その場合、繁忙期の一時的な期間だけとなりますので、見習職人さんという形ではなく、あくまで職人さんのサポートという形で雇用される場合が多いようです。そういった雇用形態の場合は、都市にもよりますが、概ね日給8,000円~10,000円が相場となっています。

簡単に見極める方法

訪問販売は突然の依頼でも対応できるほど人気のない業者が行います。外壁塗装工事では使う塗料や塗る面積、人件費などが各家庭で変わるので、費用の相場を予想しにくいです。その場でいい加減な見積もりを作成し、実際は多くの費用がかかるというケースもあります。そういった場合、手抜き工事の原因にもなるので、具体的に色々と質問をして、確かな印象を受けなければ、やめたほうが良いかもしれません。良い業者を見分けるのは実際に難しく感じるかもしれません。

ただ職人からのアドバイスとしては、

  • 職人さんの身だしなみ
  • 塗料をしっかりと計量するための秤をいつも持っているか
  • ヘルメットをきちんとしているか、
  • 道具の管理をしっかりしているか、
  • 車がきれいに整頓されているか、
  • 後はペンキの缶にフタがしっかりとしてあるか、
  • 大切なことですが、塗料は火気厳禁です。したがって現場でタバコを吸うようにな業者さんはやめた方が良いです。

例えば、その1つの方法は、ペンキの缶に蓋をしているかどうかです。その理由としましては、塗料は時間とともにシンナーが揮発してしまいます。シンナーが希薄するととても無理にくく、刷毛目も出て見苦しくなることもあります。また間を開けっ放しにすることで、埃やゴミが入ります。かといってしっかりとゴミを濾して取り除いて塗っているかと思うと、実際缶蓋をしない職人さんがそこまで配慮するとは考えにくいです。職人さんの道具を見せてもらうことや質問することで良い業者さんを見分けてください。塗料缶のふたはしっかりと閉めることが大切です。

通常見積もり時は、事前に屋根や外壁の様子をしっかりと確認し、状態に合わせて処置を考え、見積書によって提案をします。見積書で気にしておきたい点は、以下の記載事項です。工事では屋根と外壁の他にも軒天など付帯部も塗料を塗る必要があり、見積もり書にはそれらの内訳まで書くのが普通なので、「1式」では何にお金がかかったのか分かりません。見積もり書に塗装面積に応じた費用を記載し、内訳や使う塗料の名前をはっきりさせる業者を選びます。

塗料の面においては、ヨコイ塗装では、トータルコストの面から、安価な塗料はおすすめしていません。劣化しやすい塗料は、どうしても早くて2.3年から悪くなり始め、足場をせっかく組んでまで塗装をしたのに、また再度足場の経費を作って、塗装をしなければならないからです。また自社施工と下請けならば、自社で最後まで責任を持つ業者の方が安心です。どんなに営業マンに人柄が良くて会社のサービスが充実しても、下請けに任せる業務形態であれば、プロの技が最大限に発揮されないこともあります。営業マンに伝えた話が、うまく職人に伝わらず、言った、言わないのトラブルに発展しかねないからです。下請けかの判断は難しいですが、見積もり対応時に確認してみると良いでしょう。

外壁塗装工事は手抜きでなくても、不具合が生じることがあります。(例えばメーカーの新商品が予想以上に色褪せがはげしい等)よってアフターサービスは必須です。何か不具合が起きてからでは遅いので、工事が終わって1年後くらいに無料で点検サービスを行うなど充実したサポート体制が重要です。

近隣の業者さんだと、信用問題に関わるので、地元から古くからやっているところのほうがおすすめです。また、アフターフォローも近隣の業者さん方が、小回りがきいて、対応していただけるものです。

職人さんの良し悪しを簡単に見分ける方法

今回のお客様では初めての塗装と言うことで金額を比べるすか判断材料がなくちゃんとした仕事をしてもらえるか心配でしたがとても丁寧な仕事をしていただき感謝しています。

と言うような言葉をいただきました。職人さんは無口な方が工事に見えられることも多いです。したがって、現場で実際に営業マンさんと意思疎通があってないことがあります。話しやすい方でないと要望や希望が使いにくいこともあります。塗装で1番大切な事は下地処理になってきます。

結局現場で作業するのは職人さんです。しっかりと現場の職人さんを見極めましょう。特に現場に下請けさんが入っているとき、意思疎通がうまくいってないこともあります。なるべく自社職人の業者さんを選ぶと良いかもしれません。(社員教育はどこの業界でも大変なことではないでしょうか・・・)良い工事をするには、現場ではしっかりとコミニケーションを取りながら工事を進めることがとても大切です。

塗装工事の保証について

1.塗装工事の保証の種類

 塗装工事をご依頼される場合に、あまり知られていないのが塗装工事に保証があるということです。実は、塗装工事には2種類の保証があります。

①団体保証、組合保証

 団体保証、もしくは組合保証というのは、塗装業者が所属している団体や組合が塗装工事の保証を行うという制度です。この保証を受ける場合、塗装業者が実施した塗装工事を団体、もしくは組合がしっかりとチェックしたうえで「保証書」が発行されます。この「保証書」をもって、塗装工事の保証を行うのが団体保証、組合保証と呼ばれる保証です。

この仕組みでは、第三者が工事のチェックを行い、「保証書」が発行されますので、「保証書」が発行された時点で、基準となる品質を満たした塗装工事であると、第三者機関が評価を行ったと判断することもできます。

②自社保証、オリジナル保証

 自社保証やオリジナル保証、もしくは業者によって様々な呼び方のある保証は、その名前が示す通り、塗装業者自身が塗装工事の保証を行うという制度です。団体保証、組合保証のように、第三者のチェックはないものの、自社の塗装工事に自信を持っていなければ、なかなか提供することができないサービスとなっていますので、これらの保証を提供している業者の品質も、比較的高い傾向にあります。

 しかし、保証の内容が統一されているわけではありませんので、自社保証を信じて工事を任せたにもかかわらず、大した保証を受けられないという業者もあれば、一定期間、業者が自発的に建物をチェックし、必要に応じて補修を行うといった保証を受けることができる業者もありますので、その保証内容はしっかりとチェックしておく必要があります。

2.塗装業者倒産後の保証

 塗装業者が倒産してしまった場合、その業者が提供していた保証は受けることができなくなります。つまり、自社保証、オリジナル保証といった業者自身が提供する保証では、倒産後の保証を受けることができません。一方、団体保証、組合保証の場合は、業者が倒産していたとしても、保証を提供する団体、組合が存続していれば、保証を受けることが可能です。

 また、このほかにも「建築産業専門団体連合会」という団体の「長期性能保証制度」という制度を活用することで、業者が倒産していたとしても保証を受けられる可能性があります。しかし、この制度を活用して保証を受けるには、塗装業者の故意や過失、つまり、業者側のミスによって大きく品質が低下したと認められる場合のみになります。そのため、自社保証や団体保証、組合保証より、保証を受けられる範囲が限定されてしまいます。

3.保証の範囲

 保証を受ける場合は、その保証の範囲を明確に理解しておく必要があります。保証によっては、塗装工事で実施したすべての部分をカバーしておらず、外壁部分の塗装のみ保証されているというものも少なからず存在します。そのため、保証を申し込む場合は、以下の点についてしっかりと確認しておく必要があります。

①保証の対象となる部分

 保証の対象が、塗装工事を行ったすべての部分なのか、外壁部分のみなのかという点に注目する必要があります。外壁部分しか保証されていない場合、最も塗料がはがれやすい鉄部や木部は保証されていませんので、それらの個所から塗装が剥がれだしてしまうと、塗装工事から短い期間であったとしても保証を受けることができません。

②保証期間

 保証が受けられる期間も重要な確認ポイントです。塗料は時間の経過によって劣化していきますので、塗装から時間が経てば経つほど、様々なトラブルが発生します。そのため、塗料の耐用年数よりも若干短めの年数を保証期間と定めているケースが多々あります。これよりも極端に短い保証は要注意です。

このように、塗装工事の保証は、その提供元や保証内容、保証期間など、様々なものがあります。保証は、入っておくことで大きな支出となる塗装工事を安心して任せることができる重要な要素ですので、しっかりと内容を確認し、申し込みを行うようにしましょう。

ガルバリウム鋼板の外壁塗装メリットとデメリット|耐久性と錆び防止方法

外壁塗装におけるガルバリウム鋼板のメリットとデメリット

外壁塗装を検討している方にとって、素材の選択は重要なポイントです。その中でも、ガルバリウム鋼板はアルミニウム55%、亜鉛43.4%、珪素1.6%の比率で作成されためっき金属で、軽くて錆びにくいという特徴があります。ガルバリウム鋼板のメリットとデメリットを見てみましょう。

【ガルバリウム鋼板のメリット】

1. 軽量で耐久性がある
ガルバリウム鋼板は非常に軽いため、家の基礎への負担が少なく、地震などの自然災害にも強い外壁素材となります。また、耐久性も高く、寿命は20年~30年にもなるため、他の外壁素材よりも長持ちします。

2. 錆びにくい
ガルバリウム鋼板はアルミニウムと亜鉛のめっきにより、錆びにくい特性を持っています。特に、トタンと比較すると数倍以上の耐久性があります。

【ガルバリウム鋼板のデメリット】

1. 施工費とメンテナンス費が高額
ガルバリウム鋼板の施工費やメンテナンス費が高くつくことがデメリットとして挙げられます。外壁のメンテナンスはどの素材でも必要ですが、ガルバリウム鋼板はデリケートな素材であるため、他の外壁素材よりもメンテナンスコストが高くなることがあります。

2. 断熱性が低い
ガルバリウム鋼板は非常に薄いため、断熱性能を持ちません。断熱性を高めるためには、別途断熱材を使用して家全体に断熱構造を取り入れる必要があります。

【ガルバリウム鋼板の錆びとその防止方法】

ガルバリウム鋼板は錆びにくい素材ですが、完全に錆びないわけではありません。錆びが発生する主な原因と防止方法を見てみましょう。

1. 赤さび(傷から発生する錆)
外壁として使われる場合、飛来物や物の転倒、落下などで傷がつくことがあります。この傷から錆が発生します。防止するには、傷がつかないような対策をする必要がありますが、現実的には難しいこともあります。

2. 白さび(亜鉛が酸化して発生する錆)
特に海の近くや高温多湿な環境下では発生しやすくなります。これを防止するためには、海の近くや高温多湿な環境に設置しないように注意が必要です。

3. もらい錆(他の金属から錆をもらう現象)
錆びたくぎやネジなどがガルバリウム鋼板に当たると、錆がもらわれることがあります。近くに錆びた金属がないように気をつける必要があります。

【ガルバリウム鋼板の塗装】

ガルバリウム鋼板も日々風雨にさらされていますので、塗装によるメンテナンスが必要です。塗装の際には下記の点に注意すると良いでしょう。

1. 旧塗膜のケレン作業
下地処理として、旧塗膜のはがれかかった部分をきれいに剥がすケレン作業が重要です。ケレン無しの塗装は、密着力が損なわれるため、しっかりと下地を処理することが必要です。

2. 錆止め塗料の選択
防錆力のある錆止め塗料を選ぶことが重要です。環境に合った塗料を選択し、コストとバランスを考えると良いでしょう。

ガルバリウム鋼板は耐久性や軽さなどのメリットがある一方で、メンテナンス費用や断熱性の問題点もあります。外壁塗装を検討する際には、これらの情報を参考にし、自分の家に合った素材を選ぶことが大切です。

事例

今回の外壁に使用した材料は、日本ペイントさんの「ファイン4エフセラミック」です。こちらの材料はフッ素系の材料になります。フッ素の特徴としましては、とても紫外線に強くツヤが長引き長持ちする特徴があります。耐久性や耐汚染性、透湿性や防藻性、防カビ性など全てにおいて優れているフッ素系の塗料です。実際に使用した感じでもかなりツヤが良く感じました。フッ素塗料は比較的硬いのが多いのですが、こちらの

「ファイン4Fセラミック」

は比較的弾性で塗りやすいです。ヨコイ塗装でも4,5年経過した物件でも、まだ全然ツヤが落ちていないです。横井塗装ではさらに、日差しがきつい南側や西側などに状況に応じてさらにプラス1回の塗装をして、より耐久性をもたせる工夫をしています。そうすることによって塗膜にさらに厚みもつき、今回のようなトタンでも長持ちをすることができます。

 

事例2

ファイン4Fセラミック(日本ペイント)良い塗料ですよ。さすがフッ素系です。こちらの現場2007年の6月に施行させていただいた現場になります。そしてこちらの面、西日が当たる面です。それでも動画のように、すばらしい艶を維持しています。やっぱり価格も高いですが、耐久性が凄く高いですね。ウレタンやシリコンよりも相当良いコストパフォーマンスは相当良いのではないでしょうか。日本ペイントさんの「ファイン4Fセラミック」オススメです。でも、しかしながら同じ日本ペイントさんの「スーパーシリコンベスト」こちらは絶対にやめた方が良い塗料です。2010年2月に施行した住宅の屋根がもう色あせています。

波トタンの塗装

トタンの塗替えをしています。使っているのは、ファインルーフ(日本ペイント)です。屋根工事の用の塗料です。屋根用だけあって、すごく長持ちをする塗料です。特徴としては、シリコンの含有量が多く、紫外線に強く長持ちする塗料です。すごくたれやすく、塗るのが難しい塗料ですが、トタンの塗替え時にお勧めの塗料です。

ALC外壁材の塗装工事

ALCの外壁住宅にお住まいの方が悩んでいること、及びその解決方法

ALCとは、高湿高圧蒸気養生(Autoclaved)、軽量気泡(Lightweight aerated)、コンクリート(Concrete)のそれぞれ頭文字をとった言葉です。ALCの成分は、珪石、セメント、生石灰、石膏、アルミニウム粉末などで構成されています。ALCは、耐火性、防火性、強度といった、建築物に求められる性能を満たしており、外壁や床下地、間仕切壁等に利用されています。

ALCのメリット

 ALCは、外壁の素材として様々なメリットがあります。ALCのメリットは、概ね次の通りとなります。

  • ①通常のコンクリートより軽量である。
  • ②熱伝導率が、通常のコンクリートの1/10であり、断熱性が高い。
  • ③防火性能が高い。
  • ④粉砕するとリサイクルすることができる。
  • ⑤軽量であっても強度も十分にある。

このように、様々なメリットがある、建築物に適した素材となっています。

ALCの問題点

 ALCも、他の外壁同様に適切にメンテナンスを行わなければ、劣化の速度は早まります。まずは、ALCの問題点を理解し、そのうえで適切なメンテナンスを行う必要があります。ALCの問題点は、次の2点です。

  • ①防水性は期待できないALCは、多孔構造となっていますので、防水性は期待できません。ALCを外壁として使用する場合は、防水性を持たせるために仕上げ材を塗布します。
  • ②吸水性が高いALCは、吸水性も高い素材となっています。特に、寒冷地においては、ALCが吸水した水分が凍結することによって剥離することにつながります。

ALCの問題の解決策

 「ALCの問題点」で示した通り、ALCの弱点は「水に弱い」ということです。ALCそのものの防水性はほとんどなく、その上、吸水性が高い素材となっていますので、そのまま使用すると、当然、すぐに雨漏り等につながります。また、ALCが吸水してしまうと、強度や断熱効果が著しく低下しますので、防水加工は必須となっています。

では、どのように防水加工を行うのかというと、ALCに仕上げ材を塗布することで、仕上げ材の防水効果を利用するという方法になります。そのため、ALCの仕上げ材には、防水効果の高い仕上げ材を使用する必要があります。

 

ALCに適した仕上げ材

シーリング材

 ALCのパネル同士を結合させるために使用します。ALCは多孔構造になっていますので、パネル同士のつなぎ目からも水が侵入する可能性があります。そのため、防水機能をもったシーリングで完全に接合してしまうことで、ALCパネル同士の結合部分からの水の侵入を防止します。

 ALCは1枚の外壁材ですべての外壁を構築しているわけではありません。サイディングボードと同様に、ALC同士をつなぎ合わせる必要があり、その部分にコーキングが施されています。ALCは、サイディングボードよりも多くの継ぎ目がありますので、その分、多くのコーキングをしなければなりません。また、サイディングボードよりも狭い幅にコーキングを施す必要があるため、どうしても補修費用は高くなってしまいます。しかし、ALCを外壁材として選択する以上は、必ずコーキングの補修を行わなければなりません。

ALCでコーキングの補修を行う必要がある理由

 ALCを外壁材として選択した場合は、定期的にコーキングの補修を行わなければなりません。そもそもコーキングの目的は、外壁材同士をつなぎ合わせるほかに、そのつなぎ目から水が侵入しないようにする目的もあります。これはサイディングボードであってもALCであっても同じです。

 コーキングが劣化してしまうと、コーキングにひびが入ってしまったり、コーキングがやせたりしてしまいますので、そこから水の侵入を許してしまうことになります。そうなると、外壁内部に水が浸透し、建物の傷みにつながってしまいます。また、ALCはサイディングボードよりも吸水性が高いという特徴があります。

 ALCの主成分はセメントですので、ALC内部に水が入り込むと、主成分のセメントが水を吸ってしまいます。さらに、ALCは軽量気泡コンクリートという名前の通り、多くの気泡がありますが、水がその気泡に入り込んでしまいます。その状態で冬の寒い日を迎えてしまうと、気泡内の水分が凍結し、膨張することでALCの内部からひび割れが発生してしまうことにつながります。ALCは、それだけ水分に弱い素材なのです。ですので、定期的にコーキングの補修を行って、水分がALCの内部に侵入しないようにしなくてはなりません。

参考:シリコンコーキングの耐熱温度について

ALCのコーキングの打ち替え方法

 ALCの場合は、コーキングを打ち増しすることもありますが基本的には多いです。ALCのコーキングを打ち換えるには、大きく分けると古いコーキングの除去と、新しいコーキングの打設という2つのプロセスがあります。

①古いコーキングの除去

ALCのコーキングを打ち換えるには、初めに古いコーキングをしっかり除去する必要があります。コーキングの除去は手作業で古いコーキングが残らないように丁寧に除去する必要があります。ここで失敗すると、古いコーキングが薄皮のように残ってしまい、新しく打設するコーキングが外壁材としっかり密着せずに、すぐに剥がれてしまうことにつながります。 ただALCは簡単に削れてしまいますのでプライマーをしっかり吸収させて表面に接着面を作ることが大切です。また、古いコーキングを除去する際にALCそのものを削ってしまうと、目地が直線ではなくなってしまいます。目地が直線でなくなると、美観を悪くするだけでなく、ALCを傷つけないように古いコーキングを除去する必要があります。

②新しいコーキングの打設

 新しいコーキングを打設する際には、数あるコーキングの中から最適なものを使用するという点に注意しなければなりません。コーキングの上から塗装する予定がある場合には、ポリウレタン系のコーキングを選択する、または塗装への汚染を考慮してノンブリードタイプを選択するといったことを検討するなど、状況にあったものから適切なものを選択しないといけません。これらのコーキングの種類が決まった後は、ALCとコーキングの種類に合わせてプライマーを選択しなければなりません。プライマーは、ALCとコーキングを密着させるための下塗り材のことを指し、この種類を誤ってしまうと、コーキングがしっかりと接着されずに、コーキングの剥がれにつながってしまいます。

このように、新しいコーキングを打設する場合には、多くの選択肢の中から、最適なコーキング、およびプライマーを選択しなければなりません。ALCのコーキングは、サイディングボードのコーキングと同様に一定期間ごとに補修が必要となります。しかし、ただ補修をすればいいというわけではなく、最適な補修をすることによって、コーキングの耐用年数を高めることもできますし、お客様の希望の美観に合わせることもできます。

下塗り材

 一般的に使用されているフィラーでも問題ありませんが、微弾性のフィラーやウレタン系のシーラーを使用しても問題はありません。微弾性のフィラーを厚塗りすることで、クラック遮蔽性と防水機能を高める効果があります。

上塗材

 上塗材は、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素系等の塗料を塗布することで、防水機能を高めます。

ALC外壁のメンテナンス

 以上のように、ALCの場合は水の侵入に十分注意しなければなりません。そのメンテナンス方法としては、仕上げ材による防水性能の維持ということになります。つまり、定期的に外壁塗装工事を行い、防水性能を維持しなければならないということになります。

では、外壁塗装工事を行うタイミングの見極めはどのように行えばいいのかというと、次のような確認ポイントがあります。

チョーキング

 塗料の劣化により、塗料に含まれる樹脂が加水分解することで、白い粉状になることをチョーキングと言います。チョーキングしている外壁を手で触ると、白っぽい粉が付着しますので、すぐに判断することができます。チョーキングしているということは、塗料の表面が劣化しているというサインですので、外壁塗装工事をご検討いただく時期の目安としていただくのをおすすめします。

シーリングの劣化

 ALCパネル同士の結合部に使用されているシーリングが痩せてきている(すきまがある)状態や、剥がれ、ひび割れが起こっている場合は、シーリングが劣化していると判断できます。ALCの場合ほとんどの場合、シーリングは塗膜に隠れており、シーリングのほうが塗装部分より耐用年数が長いため、シーリングに劣化が生じている場合は、塗装部分も劣化していると判断し、シーリングの追い打ちや打ち直しと同時に外壁塗装工事を行うことをおすすめします。

カビや藻の付着

北側の外壁や日当たりの悪い面に発生しやすい症状です。カビや藻が発生している場合、ALCの穴に対して、防水処理が施しきれていないことによって吸水してしまい、カビや藻が発生してしまうリスクが考えられます。この場合、ローラー施工等でしっかりと塗料を塗りこむといった処置を行う必要があります

参考:外壁塗装工事後の塗膜の剥がれを防ぐために

まとめ

 ALC外壁は、他の材質と比較しても特に水に弱いため、ほかの材質以上にしっかりと外壁塗装を行っていかなければなりません。せっかくのALCのメリットを最大限に活用するためにも、塗装の劣化のサインを見逃さず、少しでも劣化の兆候が見え始めたら、外壁塗装工事を検討するようにしてください。

見積金額について|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

建物の外壁が、剥げてきたり、割れ目が出てきた時には外壁塗装をしてやらなければ、建物を長持ちさせる事ができません。

どの業者も良い仕上げをしてくれるとは限りませんから、まず見積もりを出して見積書の中身を精査しておきましょう。

では、見積書のどのようなところに注意を払うのかというと、どのような工程で、どのような塗料を使うのかは確認して置かなければいけません。

 

塗料といっても、全て同じ品を使うわけではなく、場所にって種類を変える必要があります。

例えば、木部と鉄部では、建材の性質が異なりますから、それぞれに適した塗料を使う必要があります。

戸建て住宅の場合では、外壁を保護するために、一定の期間毎に外壁塗装を行うことが必要です。

塗膜が経年劣化してしまうことになり、長期間にわたって何もメンテナンスを施していないケースでは、外壁の下地を傷めてしまうばかりか、雨水が住宅内部に入り込んでしまう可能性も否定できません。

そのため、住宅の所有者は適切に外壁をチェックした上で、必要に応じて外壁塗装を行う方法で住宅をあらゆる天候から守る必要があります。

その結果として住宅を長持ちさせることができます。

外壁塗装の施工に関しては、通常ではプロの専門業者に依頼を行って塗ってもらう方法です。

 

その際には値段が気になってしまうものですが、

塗装作業の場合では、塗料代金と工賃、足場代や養生、

下地調整にかかる費用などがトータルとして、値段になることが通常の見積もりです。

一般的な値段は、住宅の面積や壁の面積、壁の状態として下地調整の具合、そして用いる塗料によって違いが出ることになります。

例えばウレタン塗料を用いた一般的な戸建て住宅の場合では約60万円から80万円程度の費用で済ませることができ、フッ素塗料などを用いた場合では100万円を超える場合も見られます。

塗料のランクが上がると、同じように値段も上がることになりますが、一般的には、外壁の場合ではできるだけランクの高い塗料を用いる方法で、長期間にわたって外壁を保護することができる仕組みです。

平均的な値段に関しては120万円とも言われています。

実際には業者によって見積り額が変わってしまうことも現実にあるので、

1社だけではなく、必ず複数の専門業者に見積りを依頼することも基本的なことです。

(ハウスメーカーさんは、間に業者さんが入るために割高に、地元の職人さんは直接なので割安です。)

 

塗料に関しては、通常では平方メートル毎に単価が決められていることも多い傾向にあります。

予算の都合上として高額になってしまうことを理由に、高額な塗装工事を避ける方も存在しています。

このケースではランクの低い塗料を用いる方法で、予算内で賄うことも不可能ではありません。

しかしながら、やはり外壁塗装の場合では、コストパフォーマンスも考慮することもおすすめの方法になるので、ある程度の耐久性を維持している塗料を用いることがおすすめです。(足場代金が毎度毎度の工事でかかってしまうので・・・)

専門業者で価格差が生じている部分については、塗料の選択以外にも作業工賃や足場代などを挙げることができます。

したがって、一般的な相場は120万円とされているのですが、複数社に見積りを依頼することによって、安く施工できる業者をみつけることも不可能ではなく、見積もり額に納得できた際に依頼をすることがポイントです。

また、見積もりの際は、実際に作業をする職人に合うのが大切です。

実際に作業をするのは、”人”ですから。

ケーキの箱だけ見て、中身がぐちゃぐちゃ・・・

そんなことがないように、飾られたセールストークだけでなく、実際に職人にあって、仕事に対する姿勢などを確認しておきましょう。

 

【場合によっては外注する場合もあります】

木部は、時間の経過とともに、雨が浸透したり虫が食い荒らしたりして、腐り傷んでいきます。

また、伸び縮みが激しいのでそれに対応できる塗料を使わないといけません。

下地の段階から、汚れをしっかりと取り除き、下塗り用の塗料で上塗りのペンキが剥がれないようにして、さらに上に木部用の塗料で塗装していきます。

そうすることによって、木部も外壁同様の塗装ができるのです。

なお、木部には鉄部とは違い調湿機能や、木目のデザイン性などがあります。

調湿機能を邪魔しないよう、浸透型塗料を浸かったり、顔料を抜いて無色透明になっている塗料を使ったクリアー仕上げをするなど、素材に合わせた塗装の工夫も外観に合わせて調整できます。

一方で鉄部の敵となりえるのは錆です。

塗料を使うときには、いかに高い錆止め効果があるのかをよく考えなければいけません。

もちろん、錆止め効果のある塗料を使ったとしても、それ単体では、剥がれ落ちてしまうのは目に見えていますから、特に下地処理を丁寧にこなさないといけません。

旧塗膜が剥がれそうな状態で、その上にただ塗ったとしても、いくら高い塗料でもすぐに剥がれてしまいます。

ただ、外壁塗装をするときに、すでに錆がひどく劣化している状況があります。

そのようなときには、板金で新しくかぶせるのか、塗料で応急処置をするのか、今後どれくらいおすまいになったり、予算等で変わってきます。

予算もあり、しっかりと直しておきたい方は左官屋さんに、補修を依頼するのも良いコトです。

大切なことは、しっかりと状況を踏まえたうえで、ご自身にあった塗装をすることです。

なんでもかんでも鵜呑みにはせず、しっかりと自身で調べて最後は自分で判断することも、

塗装では適切な品質につながります。

【塗装の見積もり時に何より大切な心構え】

塗装の見積もり時で注意しておく事は決して焦らないことです。

業者さんによっては早く決断することを急かすこともあります。

でも塗装の塗替えは安いものでもなく長いお付き合いになります。

決断急ぐあまり、セールスマンの上手な営業トークに惑わされることなく、そして後から後悔することなく、しっかりと自分自身のタイミングでしっかりと決断することが大切です。

どこからどこまでというような線引きもしっかり確認しておきましょう。

また実際に塗装工事をするのは職人さんです。

したがって工事内容も職人さん自身の意気込みにかかってくると言っても過言ではありません。

見積もり時に職人さんに会うことができるなら、会っておいた方が良いかと思います。

 

扶桑町、大口町、犬山市、江南市で外壁塗装でお悩みの方は、

ヨコイ塗装にお気軽にご相談ください。

☎0587−93−1546

外壁塗装工事の塗料の種類について|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

塗料の希釈剤

塗料は、そのままでは非常に使用するのが難しく、通常は少し薄めて(希釈して)使用します。この希釈によっても、耐久性能が異なってきます。

  1. 水性:塗料を水(希釈水や水道水)で薄める方法です。最近では耐久性能が少しずつ向上していますが、紹介する希釈方法の中では最も耐久性能が低くなっています。
  2. 弱溶剤:塗料用シンナーで薄める方法です。塗料用シンナーは、希釈用のシンナーの中でも刺激臭や人体への影響が最も低く、水性よりも高い耐久性能を発揮することができます。
  3. 溶剤:アクリルシンナーやウレタンシンナー、ラッカーシンナーといった溶剤用のシンナーを使用して希釈する方法で、最も耐久性は高いものの、非常に強いシンナー臭がしますので、なかなか住宅街で使用することができません。

水性と油性の違いについて

外壁塗装をしようとしている人「油性塗料か水性塗料かどちらがいいの? これから、見積もりをしたいので、外壁塗装においてよくもつ塗料の情報を知りたいです。」

こういった疑問に答えます。

おすすめの塗料は弱溶剤系

なぜかというと、比較的「耐候性が高いから」です。

(弊社がよく使用するKFケミカルさん「ワールドセラ」シリーズのカタログから引用)

□よくある質問:室内が臭くなるんじゃない?

もちろん工事中は油性塗料は匂います。しかしながら施工後は匂いは消えてなくなり、匂いは一時的なものです。それと比べ外壁の耐候性が高くなるということは継続的なので、どちらを選ぶかという判断になります。しかし条件を変え、屋内塗装の話なら、雨や紫外線の悪条件が無いので水性塗料が、健康の面から考えてもおすすめです。

□よくある質問②:見積もりで水性塗料オススメされたけど?

Q「水性も耐候性上がってきているって聞くけど?」

A:無理をして水性を使って耐候性が低くなるなら、油性塗料が◎

現場や営業目線の理由:塗装は天気に左右されます。ゲリラ豪雨が降れば水性塗料は、模様が流れてしまう可能性もあります。また水性塗料は油性塗料よりも安く仕入れられるので、業者さんが少しでも利幅を増やすために水性塗料を勧めている可能性もあります。施工具体例:塗膜が劣化しやすいのが、屋根、ベランダ周り、外壁、軒裏になります。したがって屋根:無機、ベランダ周り:フッ素4回塗り(下塗り込み)、外壁3回塗り(下塗り込み)、軒裏2回塗り、上記のような内容で、軒裏だけを部分的に水性を使うのも出来るかと思います。なので、油性塗料がおすすめです。

□その他の違い

  • 価格:もちろん油性塗料の方が高くなります。先程のワールドセラグランツでは油性塗料の方が水性塗料より約1.3倍高くなっております。
  • 作業性(主流の弱溶剤塗料の場合):比較的油性塗料の方が作業がしやすいです。特に刷毛を持った時に、細かい部分を塗るのには油性塗料の方がスムーズに作業しやすいです。現場の職人さんからすると塗りやすいのは、油性塗料のほうになってきます。また塗膜の乾きの速さからも油性塗料の方が優れていて、現場の作業が比較的スムーズに進むのは見せとるようになります。

水性と油性の違いがわかったら、見積もり時にこう聞こう!

外壁塗装の見積もりに質問すべき内容

  • 「見積もりにある塗料は油性塗料ですか?水性塗料ですか?」
  • 「提案の塗料を油性塗料にすると見積もり値段は異なってきますか?」

結論:価格の変化を聞くことです。

なぜなら、水性塗料と油性水性塗料と油性塗料の仕入れ価格の違いを、見積もりに反映しているかどうかは、それぞれ施工業者の判断が異なるから、実際に聞いてみるのが1番良いです。

1液型と2液型

 最後に、1液型と2液型という分類もあります。1液型は1つの塗料缶だけで塗料として使用することができますが、2液型は主材と硬化剤という2つの塗料缶の中身を混ぜ合わせてはじめて塗料として使用することができます。2液型は混ぜ合わせた瞬間から固まり始めるため、時間がたってしまうとカチカチに固まってしまいます。そのため、使用するごとに混ぜ合わせる必要があるため、非常に手間がかかります。その手間を削減するのが1液型塗料で、こちらは混ぜる必要がありませんので楽に使用することができますが、その分耐久性が低くます。

これらの特徴から、一般的にサイディングボードにお勧めする塗料は、2液型・弱溶剤・シリコン系の塗料となります。もちろん、一般的なおすすめとなりますので、現状や工法をしっかり確認したうえで、最適な塗料を選択する必要があります。(ただ耐久性をせっかくなので・・・と言われる方には無機をおすすめしています。)

2液型塗料の弾性用硬化剤について

2液型塗料と1液型塗料の違い

 塗料は、従前から使用されていた2液型塗料と、より手軽に使用できるよう改良がくわえられた1液型塗料の2種類があります。 2液型塗料は、塗料の主原料となる主材と、それを固めるための硬化剤の2つで構成されており、塗装を始める直前にこれら2つを混ぜ合わせることによって塗料として使用できるようになります。

 2液型塗料は、硬化剤を混ぜた後、すぐに使用しなければ、塗料がどんどん固まってしまい、使い物にならなくなるというデメリットや、硬化剤を混ぜ合わせる手間がかかるといったデメリットがある一方で、耐久性に優れており、塗装できる素材も比較的広範囲にわたります。

 一方、1液型塗料は、時間経過とともに自然と固まる塗料であるため、水やシンナーで薄めるだけですぐに使用することができます。一方で、2液型塗料と比べると、耐久性の低さや塗装できる素材の範囲で劣っている塗料となっています。

2液型塗料の特徴

①使用可能時間

 2液型塗料は、硬化剤と混ぜ合わせるとすぐに使用しなければならないと言われていますが、実際に使える時間はどの程度なのでしょうか。その時間は、商品によって異なりますが、3時間~10時間となっており、日をまたいで使用することはできません。特に夏場の高温時はすぐに固まってしまいます。

②塗装できる素材

 2液型塗料では、コンクリートやモルタル、サイディングボードといった1液型塗料でも塗装できる素材に加え、ALCパネルやスレート板、鉄部、亜鉛メッキ鋼、にも塗装することができますので、非常に広範囲の素材に使用することができます。

③耐用年数

 一般的に、2液型塗料の耐用年数は、1液型塗料の耐用年数よりも3年程度長いといわれています。ただし、この耐用年数は塗料メーカーが公表している数値ではなく、現場の職人さんの感覚ですので、その期間は多少前後します。

3.弾性硬化剤

1液型塗料では、硬化剤がすでに混ぜ込まれていますのが、2液型塗料では職人さんの配分で硬化剤を混ぜ合わせる必要があります。この作業自体は、少しに手間がかかるものですが、自分で硬化剤を混ぜ合わせることができる2液型塗料では、硬化剤の種類を選択できるというメリットもあります。

その選択肢の1つが「弾性硬化剤」といわれる特殊な硬化剤を使用できるという点です。一般的な硬化剤を使用した塗料は、塗装した部分が強力に硬化することによって、強い塗膜を貼り、防水性能を高めています。一方、弾性硬化剤を使用した塗料は、その名の通り弾力性が非常に強い塗料となります。弾力性が強い塗料ということは、塗装した部分が強力に硬化するのではなく、環境によって伸縮するゴムのような塗料ということです。

サイディングボードのような動きのない外壁素材に塗装する場合は、塗料がしっかりと固まった方が、高い耐久性を有することができますが、樋や木材といった温度によって伸縮する素材に塗装する際には、硬化してしまう塗料の場合は動きに耐え切れず、塗膜にひびが入る原因となります。

一方、弾性硬化剤を使用した塗料を使用した場合、温度によって樋や木材と一緒に塗膜自体が伸縮しますので、ひびが入る心配がありません。そのため、塗装する外壁によって、弾性硬化剤を使用することができる2液型塗料は、手間がかかる分、耐久性に優れた塗料といわれています。

雨樋

4.弾性硬化剤のデメリット

 メリットが多いように見える弾性硬化剤にもデメリットは存在します。 1つは、窯業系サイディングボードには使用できないという点です。窯業系サイディングボードは、断熱材は含まれており、表面が80度近い高温になってしまいます。

弾性硬化剤を使用すると、温度によって伸縮してしまいますので、80度もの高温になってしまうと、外壁以上に膨張し塗膜が痛む危険性があります。そうなると、見た目も悪くなるほか、膨れた部分の耐久性能が著しく低下していますので、耐久性能にも問題が生じてしまいます。

 また、塗膜自体が伸縮する関係上、どうしても硬化する塗料に比べると耐用年数が低くなってしまいます。そのため、塗装する場所を適切に選択しなければなりません。

塗装の回数を減らすためにやっておくべきこと

外壁塗装は通常7年~10年という期間で定期的に実施すべき建物のメンテナンスです。定期的に外壁塗装を実施しなければ、外壁に塗った塗料の膜(塗膜)が徐々に薄れ、塗膜によって保護していた紫外線や湿気の影響を外壁そのものが受けてしまうことによって、外壁材の腐食や建物内部に雨水などが吸収されることによって、建物内部の腐敗につながってしまい、建物耐久年数そのものが下がってしまうことになります。

 そんな大切な外壁塗装ですが、その費用は1回数十万円~百万円以上と高額になります。そのため、1回外壁塗装を行った後は、できるだけ長持ちさせたいと思います。

1.外壁塗装を依頼するときにやっておくべきこと

 外壁塗装の状態を維持するためには、その外壁塗装を依頼するときにもやっておかなければならないことがあります。それは、

  1. 耐久性の高い塗料を使用すること、
  2. 環境に応じた塗装を依頼すること、
  3. 信頼できる業者に依頼すること、

の3点になります。

①耐久性の高い塗料を使用する

 塗料には、大きく分類するとアクリル系塗料、ウレタン系塗料、シリコン系塗料、フッ素系塗料、無機という5種類があります。この塗料の種類によって、耐久性は大きく異なり、全く同じ環境、同じ場所、同じ塗装方法で使用した場合、

  • アクリル系塗料を使用した場合は5年~7年、
  • ウレタン系塗料の場合は7年~8年、
  • シリコン系塗料の場合は7年~10年、
  • フッ素系塗料の場合は8年~12年程度

の耐久度があるとされています。(実際は、もっと短く感じます。)

 その分、価格もアクリル系塗料が最も安価で、フッ素系塗料が最も高価となりますが、例えば、60年間同じ建物を使い続けると考えた場合、アクリル系塗料の場合は10回~12回程度、フッ素系塗料の場合は3回~4回と外壁塗装の回数が大きく異なります。そのため、1回あたりのコストを高くしても、長期間使える塗料を塗っておいたほうがお得ということもあり得ますので、この点をしっかり検討する必要があります。 

②環境に応じた塗装を依頼

 海に近い地域や台風が多い地域と、晴れた日が多い地域ですと、紫外線の量や湿気の量が大きく異なります。また、外壁の方角や、隣家との距離、日当たりなどによっても、建物の受けるダメージが異なりますので、その立地や環境に合わせた塗装を行うことが塗装を長持ちさせる条件となります。

例えば、屋根や日当たりのいい南側の外壁は劣化が早いため、無機系塗料を使用する、塗装を厚くしておくといった工事を行っておけば、塗装を長持ちさせることができます。

③信頼できる業者に依頼する

 外壁塗装は、最低でも下塗り・中塗り・上塗りという3回実施します。この3回の塗装が非常に重要で、これより回数が少ない場合、耐久性は大きく低下することとなります。

悪徳業者は、安価に依頼を受ける代わりに、塗装の回数を減らすことによってコストダウンしていることが多々あり、下塗りと上塗りの2回、上塗りだけの1回という業者もあるようです。(塗装の耐久性は、塗膜の厚みにも密接に関係しています。)

 そのため、塗装を3回行わないような業者には、依頼すべきではありません。なお、塗装は最低でも3回必要ということですので、状況に応じて下塗りや中塗り、上塗りの回数を増やすことに問題はありません。塗装の回数が増えれば、それだけ塗膜が厚くなりますので、耐久性が向上することになります。(ただ過度に厚く塗りすぎると、剥がれの原因になることもあります。)そのため、塗装の回数を増やす提案をしてくる業者は、それだけ耐久性の向上を考えている業者ともいえます。

塗料のグレード

1.アクリル系塗料

 アクリル系塗料は、モルタル外壁のひび割れに効果的な塗料でしたが、耐久性が6年から8年と低く、汚れも付きやすいという欠点があります。価格そのものは安いのですが、これらの欠点から、長期的に見た場合、頻繁にメンテナンスしなければならないことから、トータルとしては他の塗料よりも高額となってしまいます。また、これらの欠点のために、高耐久性が求められる屋根用の塗料としては、現在、アクリル系塗料はほとんど出回っていないという状況にあります。

2.ウレタン系塗料

 ウレタン系塗料は、比較的安価で塗料の素材が柔らかく、細部の塗装に適した塗料と言えます。しかし、近年主流となっているシリコン系塗料と比べると、耐用年数が7年~10年とやや短く、シリコン系塗料の価格低下から、選択される頻度は減少傾向にあります。ウレタン系塗料は、万能塗料として、どの部分にも塗れるため、場所によって塗料を使い分けることを嫌う業者では、今でもメインで使っているケースもあります。

ヨコイ塗装では、外壁の塗装時にウレタン塗料は提案しません。。

なぜかというと、何故かと言うと紫外線に弱く、耐久性が低いからです。せっかくの足場を作っての大掛かりな工事は、なるべくスパンを長く、より持たせたいという考えからです。実際の体感としては6、 7年で色あせが見られているような感じを受けます。日当たりがよく紫外線が強い塗膜環境に悪いような箇所では、5年程度で色あせが始まってくると思います。元請け業者さんから下請けの施工業者さんに「とりあえずウレタン塗料で塗っておけばいいんじゃない。」と言うような会話はよくある話です。

□よくある質問:外壁塗装ではウレタン塗料は絶対にダメなの?

ダメと言うわけではありません。外壁の塗料としてはお勧めしておりません。ウレタン塗料は特に柔軟性に優れております。したがって木部の塗装や雨どいの塗装によく使われております。特に破風の塗装においては、浸透性の塗料(キシラデコールなど)は塗膜も薄く紫外線によってすぐ劣化してしまいます。それらの耐久性を高めるために、キシラデコールの上に木部用ウレタンクリアーを塗って耐久性を持たせるようなことをしております。上記の木部用クリアーはポリウレタンの塗料で耐久性も良いです。

ウレタン系でも、アクリルウレタンよりポリウレタンのほうが、断然紫外線に強く耐久性があります。

ウレタン塗装は、どの箇所なら施工することがあるのか?

塗装業者では、緑木部や雨どいにウレタン塗料を使用すると思います。その理由としましては、ウレタン塗料に柔軟性があるからです。木や雨どいは性質上夏冬で伸び縮みが外壁と比べ大きいです。そのため業者はより柔軟性の高い塗料としてウレタン塗料を採用しています。(ヨコイ塗装では、外壁のグレードに合わせて、上記箇所もフッ素系塗料の弾性用硬化剤を使用することで塗装をしています。)

見積もりに質問すべき内容 は?

外壁塗装の見積もりに質問すべき内容「外壁と木部や雨樋の耐久性は一緒ですか?」もし木部の浸透性塗料の使用の記載があったら、「何年ぐらいもちそうですか?」と聞いてみてくださいね。

ウレタンのまとめ

ヨコイ塗装では、まずウレタン塗料は耐久性がないので使用しません。使っても破風だけです。キシラデコールなどの浸透性の塗料の上に保護膜を作るためにクリア塗料を塗るだけです。そしてなおかつその塗料はポリウレタン系が良いと思います。

参考して、見積もり時には、外壁材にどれぐらいの耐久性がある塗料を提案されているかを把握することです。そしてそれに伴い、雨どいや木部の塗料の耐久性も把握することです。せっかく外壁材に良い塗料を使っても、雨戸や木部がグレードが低くてすぐ色あせをして、見苦しくなったらもったいないですよね。もし雨樋が歪みなど生じていて古くなっているとしたら、その際無機やフッ素など良い塗料を外壁に使用するならば、予算があるようでしたら、雨どいはいっそのこと交換しても良いと思います。

3.シリコン系塗料

 シリコン系塗料は、最近まで最もよく使われている塗料になります。耐用年数は12年~15年と比較的長く、シリコンの性質から汚れにくさと高耐久性を両立させることができると言われています。ただ実際使用してみると南側など条件の悪いところや塗料の種類によっては、10年も持たない場合が見られます。

 シリコン系塗料にお勧めの外壁は、モルタル、ヘーベル(主に水性セラミシリコンがおすすめ)、サイディング(クリーンマイルドシリコンがおすすめ)、ジョリパット(アートフレッシュが条件付きでおすすめ)と、様々な外壁で利用することができることも特徴の一つです。

4.ラジカル系塗料

 2015年に発売されたばかりの新しい塗料です。ラジカル系塗料が発売されるまでは、シリコン系塗料が最もよく利用されていましたが、ラジカル系塗料発売以後、現在においては、ラジカル系塗料がよく利用されています。

 ラジカル系塗料では、シリコン系塗料までで防ぐことができなかったUVや酸素、水による塗膜の劣化を防止することができます。そのため、耐用年数は14年~16年とシリコン系塗料よりも耐久性が上がっています。価格もほとんどシリコン系塗料と同じで、かつ、高額なフッ素系塗料に似た効果があるため、シリコン系塗料に変わる人気No.1の塗料となっています。ただまだ年数が経過後の実績には不安があります。

5.フッ素系塗料

 現在販売されている中で、最も高額な塗料がフッ素系塗料です。一般的には、フッ素系塗料が一般家庭用として使われている例はあまりなく、商業施設向けの塗料と考えられていますが、非常に耐久性が高いため、予算に余裕があれば、検討の価値はあると思います。フッ素系塗料は、その名のとおり、主成分がフッ素となっており、耐久年数は8年から15年と非常に長いとされています。

 フッ素系塗料が高額であることを逆手にとって、訪問販売等において、最初にこの塗料で見積もりを行い、外壁塗装は高いというイメージをつけておいて、ラジカル系塗料やシリコン系塗料(もしくはウレタン系塗料)での見積もりを作成し、通常価格を「安い」と思い込ませる方法も使われていることもありますので、フッ素系塗料は高額であるという点だけは、最低限、覚えておいて損はないでしょう。どの程度価格が変わるかというと、坪単価で、フッ素系塗料とラジカル系塗料では5万円前後異なると言われています。そのため、30坪程度の家の場合、塗料だけで150万円程度の違いが生じてしまいます。しかし、その効能は非常に優れており、スカイツリーにも使用された実績のある塗料となっています。

 このように、塗料によって耐久年数や性能、価格に大きな違いがあります。ご自宅の外壁を塗装する場合は、フッ素塗料を利用されることを強くおすすめいたします。塗り替えスパンが短くなりますので、お住いのトータル的なメンテナンス費用を抑えることができます。外壁塗装の見積書を取得する際に、使用する塗料についても記載があるかと思いますが、商品名で記載されている場合や記載がない場合は、どの塗料を使用するのか、きちんと確認しておくことが重要です。

また、シリコン系塗料とされていても、単層弾性シリコン(セラミックシリコン)については、工程短縮用の塗料であるため、耐久年数が低く外壁塗装工事には不向きな塗料とされていますので、この点にも注意が必要です。

フッ素塗料の適性品質塗装

今回の現場では、日本ペイントさんの「ファイン4Fセラミック」を使っています。こちらの塗料はフッ素系の塗料であります。一般的にフッ素系の塗料は硬いイメージがあるのですが、この塗料はその中でも柔軟性に富み、なかなか塗りやすいものです。

また実績としましても、ヨコイ塗装の塗装後5年以上経過したOBのお客様の外壁を見ても、まだまだ艶が十分にあります。色あせた現場にはまだ出くわしていないです。実績として時間経過的にもかなり優れた成果を出している塗料です。フッ素系の塗料ですと、特徴は紫外線に強いと言うことで、かなり耐久性もいいです。したがってヨコイ塗装では、外壁塗装工事においてかなりおすすめしています。塗装は、せっかく足場も作って経費がそれなりにかかかりますので、「ファイン4Fセラミック」若干金額がかさみますが、コストパフォーマンスで考えるとかなり良いのです。

ただ、こちらの塗料が1缶あたり大体5万円以上します。塗料としても結構高いのです。このためコストを下げるために、シンナーで薄めて、なるべく少ない量で塗ろうとする業者さんもいます。(塗膜が薄くなり、耐久性が落ちてしまいます。)やっぱり長持ちさせるためにも、なるべくローラーでたっぷりと塗膜に厚みがつくように塗料を塗ってもらうと良いと思います。適切な品質の塗装工事をしてもらうためにも、ぜひ使用した塗料の缶の数を確認してみてください。

フッ素実例

高品質な塗料を使うのであれば、無機塗料がおすすめ

フッ素系塗料よりも性能の高い無機系塗料は、1㎡あたり4,500円~5,500円と非常に高額ですが、その分耐久性能も12~25年と非常に長くなっています。

無機塗料の成分

 そもそも、無機塗料の「無機」とは一体何なのでしょうか。ここでいう「無機」とは、有機物の対義語である無機物のことを指しています。つまり、ガラスや陶器と同じといえます。ガラスや陶器は、時間とともに劣化するということがありませんので、耐久性に優れているといえます。逆に有機物とは、植物やプラスチックのように、時間とともに劣化するもののことを言います。

では、無機塗料という名前であるからには、塗料の成分はすべてがガラスや陶器と同じ無機物でできているのかと言われると、そうではありません。すべてが無機物ですと、確かに半永久的に性能を保持し続ける塗料となりますが、無機物だけですと、塗料に必要な弾力性や接着性が作り出せませんので、塗料として使用することはできません。あくまで樹脂中に含まれる無機成分が30%程度のものを無機塗料としています。

 実際に無機塗料を塗った塗膜は、樹脂中に含まれるアクリル成分によって無機成分が連結されているという構造になります。

無機塗料の特徴

 無機塗料は、100%でないにしろ、成分の中に無機物が含まれていますので、その無機物部分については、ほとんど劣化することはありません。そのため、通常の有機物のみで作られている塗料に比べて、高い耐久性能を誇ります。特に、色あせやチョーキングといった塗装の劣化を代表する現象は、有機物である顔料によって発生するため、無機塗料では非常に発生しにくくなっています。さらに、有機物を栄養素とするカビや藻についても、その栄養素である有機物が限りなく低いため、発生しにくくなっています。

 しかし、デメリットとして、ひび割れが発生しやすいという特徴もあります。無機物そのものは、非常に硬い素材ですので、樹脂中の無機物が多くなればなるほど、ひび割れが発生しやすくなります。しかし、無機塗料が塗料として販売されている以上は、外壁塗装のプロである職人さんが、しっかりと施工方法を守って塗装すれば、ひび割れが発生することはほとんどありません。そのため、価格面でも施工面でも、DIYに向かない塗料だといえます。 

無機塗料と汚れ

 無機塗料で塗装した場合、耐久性能は20年~25年程度と説明しましたが、それだけの長期間、外壁塗装をしないとなると、外壁の汚れが非常に気になるかと思います。そもそも外壁塗装は、建物のメンテナンスという側面の他に、建物の美観を向上させるという目的もありますが、最長で25年もの間、塗装を行わないとなると、しっかり掃除しておかないと見た目が悪いのではないかと心配される方も多いのではないでしょうか。

 しかし、無機塗料は、汚れが付きにくいという特徴もあります。多くの無機塗料に含まれる成分には、親水性が非常に高くなっています。親水性が高いというのは、水と非常になじむという性質のことを指します。無機塗料が水となじむとどうなるかというと、塗料と水が密着しやすくなりますので、塗料の上に汚れがついていたとしても、その間に水がはいりこみ、汚れを流れ落とすことができるのです。

つまり、無機塗料をつかうことで、雨や軽く水で流すだけで、簡単に汚れを落とすことができるのです。イメージとしては、車のガラスコーティングと同じような特徴といえます。

 また、無機塗料には静電気が発生しにくいという特徴もあります。

外壁の汚れには、泥はねなどの直接的な汚れの他に、ほこりや小さなごみが付着することで発生する汚れもあります。それらは、静電気によって付着しますが、静電気の発生しにくい無機塗料では、これらの汚れも有機塗料に比べると付着しにくくなっています。

無機をこえる30年塗料の弊害とは・・・

住宅を購入する際や、外壁塗装を行う際に、業者から「この外壁は、今後30年間は塗装しなくても大丈夫です」というセールストークを聞いたという方が、少なからずいらっしゃいます。この業者の30年間というのは、どの程度の信ぴょう性があるのでしょうか。

30年塗装は実在するのか

 一部の塗装業者のセールストークとして「今回、30年間塗り替えなくてもいい塗料で塗装します。」というものがあります。はたして、本当に30年間持つ塗料というのは存在するのでしょうか。

 結論から先に申し上げますと、2018年現在、30年間持つ塗料というのは分かりません。塗料の耐用年数は、塗料に配合されている樹脂によって大きく異なります。例えばアクリル塗料の場合、コストが安い分、耐用年数は6年~7年と非常に短くなっています。耐用年数が短い順に並べると、アクリル塗料(6年~7年)、ウレタン塗料(8年~10年)、シリコン塗料(10年~13年)、フッ素塗料(15年~20年)となります。ほかにも、断熱塗料、遮熱塗料、光触媒塗料なども存在しますが、いずれも最大で20年程度の耐用年数となっています。そのため、繰り返しになりますが、現時点で耐用年数が30年を超える超えるかどうかはわかりません。

 では、「30年間塗り替えなくていい塗料で塗装する」と説明していた業者は、全くのでたらめをセールストークとしているのでしょうか。その答えは、半分は正解ですが、もう半分は不正解と言えます。なぜなら、そういった業者の手口としては、「自社開発の塗料」として、30年以上の耐用年数を有する塗料を勧めてくるためです。自社開発の塗料であれば、「自社の基準で」計測したデータに基づいて、耐用年数30年を算出することができますので、そういう意味では嘘のセールストークとは言えないのです。

 しかし、資金力が豊富な大手塗料メーカーが、長期間研究を重ねてきて未だ実現していない30年以上の耐用年数を有する塗料を、研究設備の整っていない塗装業者が、自社開発で作成できるほど簡単ではありません。実際に、30年以上持つというセールストークを信用した方の中で、10年以内に塗装工事を再度実施したという方も多数いらっしゃいます。

30年塗装が実現した場合の問題点

 では、仮に30年の耐用年数を有する塗料が、今後開発された場合には、本当に30年間、塗装工事を行う必要はないのでしょうか。残念ながら、その答えは「否」となります。

 塗装工事を行う際には、その下地処理として、外壁や屋根、その他建物を構成するあらゆる部分に対して、補修作業を実施しています。この補修は、塗装が古くなったことによる雨水の侵入に起因するものの他、経年劣化等による補修も含まれています。

例えば、屋根に設置されている雨どい等は、定期的にメンテナンスを行わなければ、雨どいが詰まったり、経年劣化による歪みで傾斜が無くなってしまったりという原因で、雨水をうまく地上に流すことができなくなることもあります。こういった補修作業を全く行わずに30年間、建物を持たせることは、非常に難しく、外壁そのものに問題はでなくても、ほかの部分から建物全体にダメージを受けてしまう可能性があります。

メンテナンスフリーの外壁

 こちらは、新築時によく聞く説明として「この外壁はメンテナンスフリーですので外壁塗装の必要はありません」というものです。こちらも、実際には誤った内容と言えます。ここでいう「メンテナンスフリー」というのは、あくまでハウスメーカーが机上で算出したデータに基づくもので、それを信じて外壁塗装を行わなかった場合、外壁塗装を行った場合と比べて、建物の耐久年数は大きく低下します。また、「2.30年塗装が実現した場合の問題点」でも説明した通り、雨どいやサッシといった、外壁以外の部分が先に劣化してしまい、その部分の補修が行えないために、そこから建物全体への深刻なダメージが伝わってしまう可能性があります。

 外壁塗装は、1回あたりの料金が高額ですので、できる限り少なくし、出費を抑えたいところでしょう。そういった中、30年間、外壁塗装を行わなくてよいという言葉は、非常に魅力的に聞こえるかもしれません。これまで、10年に1回、100万円の外壁塗装を行っていたとしたら、30年間で300万円の出費となるところ、「少し高いですが…」と、200万円の工事費用で30年持つといわれると、30年持つという塗料を試してみたくなってしまうかと思います。

しかし、これまでご説明した通り、30年間の耐用年数を有する塗料は、まだ実績が出ていません。必ず、おそらく30年以内に再度塗装工事が必要となります。そうみると、本当に、そのコストは有意義なものなのでしょうか。

トイや鼻隠しの付帯部も耐候性を合わせる

トイの劣化等

 トイは、屋根の雨水を地面に流す役割のある付帯部分です。トイがなければ屋根から雨水が外壁を伝って流れ落ちるため、外壁内部に雨水が浸入する可能性が高まり、外壁内部を腐食させる可能性が高まりますので、非常に重要な部分になります。

トイが、その機能を果たせなくなる一番多い原因は、落ち葉などによる「詰まり」となります。この詰まりは、塗装や補強によって詰まりにくくするということは行えませんので、年に1回程度、ご自身で点検していただき、詰まりがあれば早めに解消していただくことになります。

次に、トイの傾斜や破損についてですが、トイは屋根や外壁材と比べると、破損しやすい素材になっていますので、強い風や雪などによって、不自然な傾斜ついてしまったり、破損してしまうということがあります。

台風のように、とても強い風で、大きく破損してしまった場合は、すぐに補修する必要がありますが、見た目ではなかなか分かりにくい斜頸や破損もありますので、そういった場合は外壁塗装の際に、しっかりと補修しておく必要があります。

他にも、屋外で使用していることによって、太陽光や温度変化による経年劣化も生じてきます。経年劣化によって、明らかな破損等がなければ、外壁塗装などのメンテナンス時に、併せて補修や交換を行い、耐久性能を回復させる必要があります。

2.鼻隠しの劣化等

 鼻隠しは、トイを取り付けるための下地となる役割をもった板材で、トイの裏側にあります。また、屋根の構造材を隠す役割ももっており、こちらもトイと同じく、重要な付帯部分となります。

 鼻隠しは、現在では木材以外の素材も使用されていますが、10年以上前の建物ですと、ほとんどの建物で木材が使用されていますので、雨水や経年劣化によって、その耐久性能が下がってきてしまいます。鼻隠しは、トイの下地となっていますので、鼻隠しが劣化してしまうと、トイそのものが正しく機能しなくなる可能性が高くなります。そのため、鼻隠しも定期的なメンテナンスが必要となります。

破風

その他の付帯部分の劣化等

 建物には、他にも破風板や幕板など、様々な付帯部分が存在します。それらの付帯部分は、デザイン性のみでつけられている者はほとんどなく、いずれも建物を保護するために重要な役割を担っています。それらの付帯部分についても、屋外で使用している以上は、屋根や外壁材と同様に、太陽光や風雨、温度変化などによる劣化が少なからず生じてしまいます。

これらの劣化を放置してしまうと、建物を保護する機能が損なわれてしまい、建物全体に深刻なダメージが生じてしまう可能性がありますので、付帯部分についても定期的なメンテナンスが必要となります。

参考:プロが教える!塗装工事の正しい工程と大事な目的

屋根や外壁と付帯部分の耐候性

 多くの方は、屋根や外壁の塗装工事を行う際に、併せてトイのメンテンナンスや鼻隠しの塗装などを実施されるのではないでしょうか。ご自身の判断で塗装工事に合わせてメンテンナンスを依頼している方もいらっしゃれば、塗装業者に言われるがままに、メンテンナンスを依頼している方もいらっしゃるかと思いますが、塗装工事に合わせてメンテンナンスを行うことで、様々なメリットがあります。

 まず、塗装工事を行うことで、屋根や外壁の耐候性が向上しますが、この時にトイや鼻隠しの補修や塗装を行わなかった場合、屋根や外壁の耐候性と付帯部分の耐候性に差が生じてしまいます。外壁塗装はおよそ7年~10年ごとに実施しますので、比較的長期間、この差が残ってしまうことになります。年数がたつほど、この耐候性の差が大きくなり、やがて、屋根や外壁には一切問題がないにも関わらず、付帯部分の劣化から屋根や外壁材の内部から腐食が進行してしまうということもあります。

 この現象を防止するためには、付帯部分が劣化する前に補修や塗装を行う必要があるのですが、次回の塗装工事までは持ちませんので、2~3年後に付帯部分のみの補修や塗装を行う必要が生じてしまいます。そうなると、外壁の塗装工事では若干の節約ができたとしても、付帯部分の塗装工事で再度、職人さんの確保や足場の作成、養生といった作業を行う必要が生じてしまいますので、1回の塗装工事ですべて実施するよりも割高な料金がかかってしまいます。

また、次回以降も外壁の塗装時点では付帯部分は劣化しておらず、また別の時期に劣化が生じるといったように、継続して時期をずらして工事を行わなければならなくなります。

 そのため、屋根や外壁と付帯部分は、耐候性を合わせて塗装工事するのがおすすめの方法となります。

塗料の性能について

弾性塗料

 弾性塗料とは、基本的には2液型の塗料を使用し、主剤に硬化剤で弾性を持たせた塗料のことを言います。また、現在では、1液型でも弾性を持たせた弾性塗料も登場しており、選択肢が徐々に拡張されています。 塗料は、その弾性の強さ(塗料の硬さ)によって、硬質塗料、微弾性塗料、弾性塗料の3段階に分類することができます。

  1. 硬質塗料ー硬質塗料は、一般的な塗料のことを言います。
  2. 微弾性塗料ー微弾性塗料は、硬質塗料と弾性塗料の中間的存在で、伸び率は50%~100%とされていますが、規格などで定められた弾性ではありません。最近は、塗装の工程を省略することができる下地用の微弾性塗料が増えてきており、作業時間の短縮やコスト削減を目的として採用している業者が増加しています。しかし、微弾性塗料は、そこまで伸び率が高いわけではありませんので、ヘアークラックと呼ばれる髪の毛程度の小さなクラックには対応できても、大きなクラックには対応できないというデメリットも存在します。
  3. 弾性塗料ー弾性塗料は、伸び率120%以上とJIS規格で定められた塗料を指します。弾性塗料は、その高い伸び率で、比較的大きなクラックが発生した場合でも、塗料にひびや剥がれが入らず、防水性能を維持することができる塗料となっています。また、塗膜も厚く、高い防水性能を期待できる塗料でもあります。
ヨコイ塗装がよく使用する弾性塗料

弾性塗料の塗装方法の種類と特徴

 弾性塗料を使用した塗装には、単層弾性と複層弾性という2種類の工法が存在します。

①単層弾性

 単層弾性は、弾力性の高い塗料を上塗りに使用するという工法で、少ない工程で弾性塗料を使用することができる工法となっています。しかし、弾性塗料を上塗りでしか使用していない分、弾性に影響を与える紫外線を直接受けてしまうこととなり、長期間の弾性の維持には向かない工法となります。また、本来は厚く塗装しなければならない弾性塗料ですが、ローラーを使用して通常の塗装と同じように塗ることも可能であるため、業者や職人によっては、期待通りの防水性能を発揮できないという問題点も存在します。

②複層弾性

 複層弾性は、弾力性の高い下塗り塗料もしくは中塗り塗料を使用して下塗りや中塗りを行い、上塗りは他の塗料を使用する工法となります。この方法ですと、上塗り塗料によって紫外線に弱い弾性塗料を隠すことができますので、弾性を維持しやすくなります。

 ただし、単層弾性の場合、下塗り1回、上塗り2回の計3回の工程で塗装工事が完了するのに対し、複層弾性の場合は下塗り1回、中塗り2回、上塗り2回と、計5回の工程が必要となるため、塗装の期間や使用する塗料の量が増加し、コストアップしてしまうというデメリットも存在します。

3.弾性塗料の注意点

弾性塗料は、高い防水性能を有していますが、その反面、外壁そのものの熱や水分の影響を受けやすいという特徴もあります。そのため、蓄熱性が高いサイディングやALCに使用することはできません。これらの外壁材に弾性塗料を使用した場合、外壁材の温度が上昇し、弾性塗料がその熱によって膨張してしまうことになります。また、コーキングなどが劣化していた場合、そこから水分が中に侵入してしまうことになりますが、防水性能が高いため、入り込んだ水分が外に出られなくなり、外壁材と塗料の間に停滞してしまうことによって外壁材そのものが傷んでしまうこともあります。さらに、弾性塗料の伸縮だけでは、コーキング部分の動きに追従することができませんので、コーキングの上から塗装を行ったとしても、短期間で追従できない部分から塗装が剥がれてしまうことにもつながります。

そのため、弾性塗料は、サイディングやALC、軽量モルタルといった熱をためやすい外壁材、コーキングによって外壁材同士を接続している外壁材に使用することができません。弾性塗料は、高い防水性能を有する塗料で、使い方によっては非常に効果のある塗料となります。しかし、その特徴をしっかり理解し、使用する外壁材や環境に応じて厚みや工法を調整するなど、その効果を最大限に発揮するためには、十分な知識と経験を有していなければならない、取り扱いの難しい塗料であるともいえます。そのため、弾性塗料を使用して塗装工事を行う場合は、知識・経験を有した業者、職人に依頼する必要があります。

塗料の品質について

1.業者が使用する塗料の品質は本当に大丈夫?

 塗料で気にするポイントといえば、アクリル塗料やシリコン塗料といった樹脂の違いではないでしょうか。樹脂が異なれば、耐候性や耐久年数、価格が大きく異なりますので、この選択は慎重になる方が多いと思います。

 しかし、例えば「シリコン塗料」を選択した場合に、数あるシリコン塗料の中から、「この塗料がいい」というところまで気にされている方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。もちろん、非常に多く販売されている塗料の中で、お客様ご自身で塗料を選択するというのは、無理があるかと思います。しかしながら、業者が使用するとした塗料が、実は低品質の塗料かもしれません。

 実は、一部の悪徳業者では、自社開発したとする非常に質の悪い塗料を使用して利益を得るといった手法が用いられています。塗装業者が片手間に開発した塗料が、塗料メーカーが、塗料を専門に研究・開発した塗料よりも高品質であるはずがありません。そのため、塗装業者が「自社で開発したオリジナルの塗料」を勧めてきた場合、その業者に依頼するのは、少し様子を見てみたほうがいいかもしれません。

2.塗料の品質

 塗料に求められる品質は、耐候性・耐久性能が優れていることが挙げられます。同じシリコン塗料であっても、質の悪い塗料を使用した場合と、高品質な塗料を使用した場合とでは、耐久年数が数年違ってくることもあります。また、塗料の色合いも重視する品質となります。高い品質を有する塗料は、紫外線等による劣化で色褪せが発生したとしても、緩やかな変化で気付きにくいのですが、質の悪い塗料ですと、色褪せの速度が速く、気付いたら全く違う色になっていたというケースや、色褪せにムラがあり、見た目が非常に悪くなってしまうといったケースも発生します。

3.塗料とブランド名

 塗料は、塗装業者が開発したという塗料より、塗料メーカーが開発した塗料のほうが高品質であるというご説明はすでに行った通りですが、塗料メーカーが開発した塗料であれば、すべて高品質なのかと言われると、そうではありません。塗料メーカーは、塗装する目的に合わせて最適となる塗料を選択できるよう、様々な種類の塗料を開発しています。中には、品質はワンランクかツーランク下がっても、価格が安い塗料で塗装を行いたいというニーズにこたえるため、品質を犠牲にして低価格化している塗料も存在します(それでも、塗装業者が開発したという塗料よりは品質的には安心できます)。

 そのため、「有名な塗料メーカーが販売している塗料だから、安心」という考えで塗料を選択してしまうと、想像していたよりも品質が高くない高価な塗料を使用してしまうというケースもあり得ます。塗料を選択する場合には、ブランド名だけでなく、塗料そのものの品質を確認するようにしなければなりません。

4.その他の注意点

 塗料を選択する場合は、ブランド名や塗料そのものの品質のほかに注意しなければならない点があります。それは、塗料の使用用途です。

 塗料メーカー各社は、塗装する目的に合わせた塗料を開発しています。例えば、木部を塗装するのに最適な塗料を鉄部に使用した場合、いくら高品質な塗料であったとしても、本来の性能を発揮することができません。「何を当たり前な…」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、悪徳業者やDIYで、塗装部分に合わせて塗料を変更せず、すべて同じ塗料で塗装しているというケースを多く目にします。もちろん、同じ塗料ですべての部分を塗装してしまえば、コストは低く抑えることが可能です。

しかし、その場合、いくら高品質な塗料を使用したとしても、残念ながら、その恩恵を受けることはできなくなります。

塗料は、どうしてもアクリル塗料やシリコン塗料、フッ素塗料とった樹脂に目を奪われがちになってしまいます。もちろん、それらの要素が、外壁塗装の耐久性能や価格を左右するため、よく検討していただく必要がありますが、それらの樹脂の中から、いずれかを選択したのちにも、様々な塗料の選択が可能であるということ、また、その塗料選びが非常に重要であるという点をご認識いただきたいと思います。

塗料の消費期限

1.未開封塗料の消費期限

 塗料は、密閉した缶で販売されていることが多く、缶詰などのイメージから、未開封であれば消費期限は無いと勘違いしている方がいらっしゃるようですが、未開封であっても消費期限は存在します。メーカーや塗料によって、この消費期限は様々に設定されていますが、少なくとも、「消費期限のない塗料」は存在していません。その期限の長短はあっても、必ず塗料に消費期限は定められています。

 この記事を記載するにあたり、塗料の消費期限がどの程度周知されているのか、調査してみましたが、「塗料の粘度が増して、濡れなくならない限り問題ない」といった説明をされているところが何か所かありました。あくまで、その説明は、「塗装に品質を求めず、塗れればいい」という前提に立てば、問題ないのかもしれません。しかし、塗装をする目的は、屋根や外壁に水分などが侵入して建物にダメージを与えないために行うのであって、ただ塗ればそれで目的が達成できるわけではありません。塗装を行う目的を達するのであれば、品質が保証されている消費期限が切れていない塗料(さらに、できるだけ新しい塗料)を使用する必要があるのです。

2.開封済み塗料の消費期限

 塗料に未開封の場合の消費期限は明記されていますが、開封した後の消費期限は明記されていません。これは、その保管状況等によって期限が異なるため記載できないというわけではなく、塗料は一度開封したものについては、その塗装工事のタイミングで使用しなければ、本来の品質を維持できないためなのです。塗料は、空気に触れることで酸化が進みますが、酸化した塗料は本来の性能を発揮することができなくなります。そのため、一度開封した塗料は、基本的には使い切りと考えなければなりません。

 なお、開封済みの塗料を保管した場合、皮張りや粘稠化といった症状が発生します。皮張りとは、塗料の表面が乾燥することで薄い膜が貼る症状のことで、この膜となった部分は使用することができません。粘稠化とは、塗料の粘度が増すことを言い、そのまま放置することで、塗料がゼリー状に固まってしまいます。もちろん、こういった症状が発生した場合も、その塗料を使用することができません。

 つまり、一度開封した塗料というのは、品質が低下するだけではなく、皮張りや粘稠化といった症状で、塗料そのものが使用できなくなる可能性も高いのです。

3.塗料の消費期限を守らなかった場合

 この消費期限というのは、塗料を製造しているメーカーが「塗料の品質を保証する」期限であり、言い換えれば、この期限を過ぎた塗料は、メーカーが公表している通りの品質を出すことができない可能性が高い塗料と言えます。つまり、使用期限が1年と定められている塗料を購入し、2年間使用せずに放置していた塗料を使用した場合、塗装工事の品質は著しく低下する可能性が高く、本来であれば7年~10年程度は耐用年数を有する塗料であっても、わずか数年で塗膜にひびがはいったり、塗装が剥げてしまったりすることがあります。

 しかし、これを承知で、使用期限が切れた塗料であっても使用する業者が存在しています。塗料を事前に大量購入することによって、その仕入れ価格を大幅に下げておき、消費期限を過ぎても使用できなかった在庫について、そのまま破棄するのではなく、使用し続けるという業者がそれにあたり、塗装工事の品質については2の次で、自社の利益を最優先で考えている、所謂、悪徳業者と呼ばれる業者です。業界では、別の塗装工事で残った塗料を保管しておき、再利用するというのはよくあります。しかし一度開封した塗料は、空気と触れ合うことで、品質は徐々に低下していきます。そのため、塗装工事を依頼する場合は、そういった消費期限切れの塗料や、開封済みの塗料の利用状況をよく選定する必要があります。特に下塗り材は、上塗り塗料もろとも剥がれる危険性が出てきますので、要注意です。

 また、一部の業者では、塗装工事の単価を下げる際に、「古い塗料を使用してもいいか」と確認してくることがあります。これは、上記の悪徳業者のケースとは異なり、お客様の意思確認を行っている分、優良な業者であるといえます。しかし、その場合でも、消費期限内であることは確認しなければなりません。いくら工事費用が安くなったとしても、消費期限が切れた塗料を使用しては意味がありません。

ニッペ ファイン4Fセラミック こちらもゲル化しやすいです

塗料の品質をしっかりと守るには

消費者庁によって表示が定められている使用方法

 塗料の基本的な使用方法は消費者庁の定めにより、製品の品質に応じて、以下の項目を表示するよう定めています。

  1. 塗る面のゴミ、油分、さび、かび、ワックス等をとる旨。
  2. 使用するときは、容器の蓋に手を添えて開け、塗料を底から十分にかきまぜる旨(エアゾール式のものを除く。以下④まで同じ)。
  3. 塗料の粘度が高く塗りにくいときは、塗料用希釈剤(使用すべき希釈剤の種類の名称を表示する)で少し薄める旨。ただし、水性の塗料は水で薄める旨。
  4. 5℃以下のときは塗らない旨(水性の塗料に限る)。
  5. 使用するときには、容器を十分に振り、よく混ぜる旨(エアゾール式のものに限る、以下⑧まで同じ)。
  6. 塗料を吹きつけるとき、塗る面と噴出口との間は、○~○センチメートル(適正な数字を表示する)の間隔をとる旨。
  7. 一度に厚塗りをしないで、塗る面と平行に移動しながら、やや薄めにまんべんなく2回から3回くらい塗り重ねる旨。
  8. 使用後は、噴出口がつまらないよう、容器を逆さにして2秒程度空吹きし、噴出口をよくふいてから蓋をする旨。
  9. これらの使用方法を守ることで、塗料の品質を維持することが可能です。ここでは、1つ1つの項目について、ご説明します。

①については、もっとも基本的な事項で、下地処理をしっかりと実施しなければならないことを示しています。この項目については、塗装後の塗料の品質を維持するための項目となっています。

②については、後半部分の「塗料を底から十分にかき混ぜる」という点が非常に重要です。このかき混ぜが足りなければ、塗料の色のムラや塗装した際の塗料の乗りのムラが発生するため、品質が大きく低下してしまいます。 (一斗缶を開封しないで缶を振っただけで混ざっていると誤解している職人さんもいますので注意が必要です。)

③については、必ず表示されている希釈剤を使用しなければなりません。極端な話として、油性の塗料を水で希釈しようとすると、水と油が反発しあい、全く希釈できないだけでなく、その塗料を使用することができなくなってしまいます。

④について、温度があまりに低い場合は凍結の可能性がありますので、水性の場合は5度以下の場合に塗装しないという注意文になっています。この項目については、油性の場合であっても、乾燥まで非常に時間がかかるため、低気温の場合の塗装はおすすめできません。

⑤以降についてはエアゾール式の塗料を使用する場合に関しての注意文となりますので、ここでは割愛いたします。

消費者庁の使用方法以外の注意点について

 塗料の品質を維持する最も重要なポイントは、消費者庁が表示を義務付けている使用方法の4点になりますが、それ以外にも塗料の品質を維持するための使用方法があります。

 1つめは、塗装を行ったのちにしっかりと塗料を乾燥させるという点です。外壁塗装に使用する塗料は、塗装が乾燥してから10年近く使用しますので、乾燥時の品質が高くなるように作られています。そのため、しっかり乾燥しないうちに中塗り・上塗りといった塗装の重ね塗りをしてしまうと、重ね塗りした塗料が混ざってしまい高い品質を維持できなくなります。そのため、各塗料に定められた乾燥時間をしっかり守り、かつ、プロの目から見てしっかり乾燥していると判断の上で次の工程に進まなければなりません。

2つめは、最低でも3回(下塗り・中塗り・上塗り)の重ね塗りを行うという点です。塗料は、基本的に重ねて塗るように作られています。どれだけ品質の高い塗料を使用したとしても、1回しか塗らなければ、その塗料本来の品質は発揮できません。そのため、最低でも下塗り、中塗り、上塗りの3回は塗装を行わなければなりません。外壁の状態や環境によっては、中塗りを2回、上塗りを2回など、各工程で複数回塗っても問題はありません。

外壁塗装の品質を決める最も重要な「塗料」ですが、ただ高価な塗料を使えば高い品質を得られるわけではありません。しっかりと使用方法を守って塗装する必要があります。

しかし、一部の業者では、残念ながら時間を短縮するためや、経費を削減するためといった目的で、使用方法をしっかり守らずに塗料を使用するケースも存在するようです。そのため、業者の選定は、塗装工事を依頼するうえで、非常に重要な項目となっています。

外壁塗装工事時のトラブル防止のためのQ&A|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

Q1 10年点検 でプレッシャーを掛けられた

 家を立てた、工務店に他の見積もりを見せると、 

「うちで塗装しなければ、保障はしない。」

と言われました。

どうしたらいいでしょうか? 

 

職人横井の回答

この話を伺って、 まず感じた事は、 

「うちで塗装しなければ、保障をしない」 

といった、 お客様を脅かすようなことを言うような事に対しては、

「??」

と感じました。

 

塗装業であっても、 他の様々な職業であっても共通して言えることですが、
最後の決め手となるのは、 やはり人という部分になってくると思います。
ハウスメーカーさんに頼もうが、工務店さんに頼もうが、
結局最後に作業を行うのは、 現場に立つ担当の職人さんです。

 

従業員の教育が行き届いている しっかりしたハウスメーカーさんもあります。

 しかし、実際には行き届いた教育はどこの業界でも 難しい事だと思います。

業務の完成度というのは、実際に作業を行う人の質、

つまり仕事に対する本質的な姿勢や技術、人柄などが重要と言えます。

 したがって、建築を請負った工務店やハウスメーカーさんに頼めば、

しっかりした仕事をしてもらえるに違いない。 

10年、20年の保障がある安心、と安易に信頼してしまうのは危険な事だと感じています。

 

事実、ヨコイ塗装が最近携わった現場で、壁がひび割れて、

劣化している住宅があったのですが、 お客様の話しでは、 

「ハウスメーカーさんが10年点検でこられた際には、それを教えてもらえなかった…」

 とおっしゃていました。 

ハウスメーカーの担当者が、壁のひび割れに気付かないということは考えにくいので、

気付いていてあえて言わなかった可能性もあると思います。

 

劣化部分を見つけても黙っておくという担当者の方もいます。

そのような点検では、点検を受ける意味がありませんし、 

劣化部分を放置することで、大きな被害に繋がる恐れもあります。

もちろん、誠実な担当者の方もいらっしゃいますが、

担当者さんの仕事に対する姿勢によって、10年点検をしっかりしてもらえるかどうか、

対応が異なってくることもあります。

 

したがって、アフターサービスにおいて しっかりした対応が受けられるかどうか、 

また点検や作業の担当者がどのような人であるか、 

まずはしっかり確認することが大切です。

 

不安を解消し、安心して暮らしていけるよう、

点検の対応に少しでも疑問を感じた場合には、 ハウスメーカーさんに限らず、

ご自分で調査し、 信頼できる人に点検や修復を依頼することも選択肢のひとつです。

 

やっぱり最後は、 仕事に携わる人が決め手だと思います。

 

Q2 業者さんに下塗りなしで塗装工事されたけど、どうしたら?

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現在屋根塗装工事のリフォーム中で、

契約書では工程について

「洗浄、下塗り、中塗り、上塗り」

とあるのですが、業者さんが屋根を洗浄後、

いきなり下塗りなしで、上塗りしています。

少し不安なのですが、どの様な不具合が考えられるしょうか?

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職人横井の回答

屋根の塗装の工程で、下塗りをしないで、

上塗りの作業に入ってしまっているということですが、

このような場合、不具合がでてくる可能性が非常に高いと思います。

本来、塗装する部分と塗料との間の、密着性を高めるものが下塗り剤になります。

通常シーラーと呼ばれ、接着剤を液体状に塗りやすくしたものなのです。

こちらを使用しないと、塗料が相当剥がれやすい状態になってしまいます。

特に屋根の環境を考えると、直射日光があたったり、

冬の寒いときには霜がおりたり、温度の変化が激しい場所です。

塗膜も伸び縮みし、他の場所と比較しても、塗膜の劣化が激しい場所となっています。

そういったところに、下塗り剤なしで塗料を塗っているということですので、

起こりうる不具合としては、塗装の剥離やひび割れなどが考えられます。

この事例のほかでは、考えられる下地処理のトラブルとして、

しっかりと掃除をせずにゴミが付着したまま塗料を

塗っている現場がたまに見受けられます。

ゴミをとらずに塗料を塗ると、塗料が下地の部分につかずにゴミについてしまい、

ゴミがはがれるとき、同時に塗料も一緒にはがれてしまい、

とても見苦しい状況になってしまいます。

耐久性を求めて高い塗料を塗っても、

基本中の基本である下地処理がしっかりなされていないと、

すぐにはがれてしまい、元も子もない、ということになってしまいます。

このようなトラブルを避けるためにも、塗装前にはしっかりと下地処理をし、 下地部分を綺麗な状態にして塗装することが大切です。

 

作業時間の短縮や、コストの削減を重視しすぎた作業を進めると、

後々から様々な不具合がでてきてしまい、せっかく高いお金をかけてリフォームしても、

台無しの結果となってしまいます。

耐久性の高い、しっかりとしたリフォームを行う為には、

必要な時間をしっかりとかけて、正しい工程で、

丁寧な施工をしてくれる職人さん・業者さんかどうか、

質問や相談に対し誠実に対応してくれるかどうか、

事前にしっかり確認することが安心につながると思います。

 

Q3 屋根の遮熱塗装で室内温度が下がると聞いたのですが、本当ですか?

回答

夏の暑さ対策に、屋根を遮熱塗料で塗り替えることで、

室内温度を下げることができるかどうか、というご質問ですね。

夏場の暑さ対策については、みなさん悩まれると思います。

特に夜は、エアコンをつけっぱなしというわけにもいきませんし、

日中溜まった太陽の熱が冷めずに、室内の温度を高め、

寝苦しさの原因となることもあります。

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このような暑さ対策として、最近では、断熱塗料、

遮熱塗料など、熱を和らげる塗料が色々と出ています。

 

今回ご相談が合ったように、塗装でも暑さ対策が出来ます。

特にカラーベーストやトタンは、断熱効果・遮熱効果が高いと思います。

基本的には、屋根と天井の間の空間が、狭ければ狭いほど、

熱が伝わりやすくなっています。

なので屋根と天井が近い住宅で、屋根断熱、遮熱塗料を塗ることは、

太陽光による暑さを防ぐのに非常に有効です。

 

実際、夏場に屋根の上を地下足袋(作業用の、足の裏にゴム底がついた足袋)で歩くと、

熱が伝わってきて暑いのですが、断熱塗料、遮熱塗料を塗った屋根ですと、

地下足袋に伝わる熱が軽減され、温度が下がっている感覚があります。

 

ただ、室内の温度があがる原因は、屋根から伝わる太陽光の熱だけではありません。

壁や窓などからも、太陽熱が伝わってきます。

そして室内温度上昇の対策として、遮熱塗料以外にも遮熱フィルムなどがございます。

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コスト面から考えましても、まずは範囲の広い屋根よりも、

窓から伝わってくる熱を防ぐ対策をとってみて、様子を見てみると良いかもしれません。

 

どれほどの効果が得られるかは、住宅や環境によって変わってきますが、

特に日当たりの良い方角の窓だけでも、断熱・遮熱フィルムや専用塗料を塗ってみると、

室内温度がかなり変わってくると思います。

 

一般的に、塗装するよりもフィルムを貼るほうが安価です。

まずはコストがかからなく、効果も高い方からお試ししたほうが良いかと思います。

 

住宅の形状や状態、環境によって、どのような対策が適しているか、

変わってくると思いますので、よくお調べになって、

適した対策を選ばれることが大切です。

 

また業者さんに頼まれる場合には、実際に下見してもらったり、

写真や動画などで家の形状や状態、環境を見てもらい、

住宅の現状や、ベストな対策について、

丁寧に説明してくれる職人さんがいる業者さんを選ばれると良いと思います。

 

Q4 雨が降った時の責任はどうなるの?

 

Q5 太陽光パネルと屋根塗装は?

Q6 スレート屋根に適した材料は?

Q7 見積もりの判断基準はどうしたら良いですか?

倉庫の屋根の塗装の見積もりを、2社に依頼しましたが、

作業内容の明細を見てもわからないことが多く、塗料や作業内容等

どのようなことを基準にして選んでいけばいいでしょうか?

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回答

倉庫屋根の塗装の見積もりにおいて、なにを基準にするべきか、

というご相談ですね。

 

塗装で実際に大切なことは、事前に状態をリサーチすることです。

状態は、風や雨や直射日光があたりやすいかどうかなど、

立地条件や環境によって随分変わってきます。

そういった環境の中で、壁や屋根のトタンが、どのような状態になっているか。

それによって塗装の内容や工程が変わってきます。

錆びている部分がなければ、錆び止め抜きで塗装を行っても良いかと思いますが、

(ほとんどないですが・・・)ほとんどの現場で、だいたい錆び止めを塗ります。

 

錆び止めを塗る前には、ペーパーがけや、電動工具(サンダー)を使って、

錆び落としをし、下地処理を行っていきます。

しかしながらトタンなどが錆びで劣化している状態で、

サンダーを使って無理に作業しますと、穴が開いてしまう場合があります。

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このような、各部分の状態も把握し、柔軟に対応していく必要があります。

 

ヨコイ塗装にご依頼くださるお客様の中にも、

穴が開いたまま倉庫を放置している方が多くいらっしゃいます。

そのような場合、応急処置として、専用のアルミテープなどを貼り、

対応させていただいております。

 

したがって、一概に絶対的な基準、と言える施工工程を求めることは難しく、

材質と壁の状態によって、必要な工程は変わる、ということになります。

また、塗料にも、例えば、1液と2液を混ぜるもの、

混ぜないものなどや、水性や溶剤系等、多数種類があります。

 

業者さんに使用予定の塗料の詳細を聞き、

塗料の性質についてもお調べになってみると良いかと思います。

 

ヨコイ塗装では、全般的に、日本ペイントさんの、

「ハイフォンファインプライマー」

を使用しておりますが、これまでトタン屋根がすぐに剥がれた、

などのクレームは受けておりません。

しっかりした下処理が前提であれば、安心して使える、

優れた高品質な塗料ではないかと思います。

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また、上塗りには、日本ペイントさんの

「ファインルーフ」

もしくはコストをかけられるようでしたら、

フッ素系の

「サーモアイ」

などを、お使いいただいても良いかもしれません。

 

夏、トタンにおいてはかなりの遮熱効果があります。

いずれにしても、塗装の内容は建物の環境、

状態によって大きく変わってきます。

 

後から後悔しない為にも、見積もりに不明点があった場合にはわからないままにせず、

納得するまで一つひとつしっかり確認し、説明してもらうことをおすすめします。

 

ヨコイ塗装では、一人ひとりのお客様に誠意を持って対応させていただいております。

塗装でお困りの際は、ぜひご相談ください。

 

Q8 光触媒塗料について、戸建て塗装には向かないと指摘されたのですが、実際のところどうですか?

回答

塗装業界では、より良い塗料を目指し、

日々、塗料の改良や、新しい塗料の研究が進んでいます。

ご相談にありました光触媒塗料も、比較的新しい商品のひとつです。

新しい塗料には、従来の塗料と比較し、魅力的な面もありますが、

安心面・安全面ではリスクもあります。

塗装メーカーさんでは、塗料の実験を行い、その結果によって、

これくらいもちます、と耐久年数の目安を提示しています。

 

しかし、その実験の多くは、劣化しにくい条件の中で出された数字であり、

実際の耐久年数にはかなり幅があるのも事実です。

光触媒塗料も、かなり長く持つ、と言われていますが、

発売されてからまだ10年も経過していないので、

実際にどれくらいの耐久性があるのかは、

現状では未知数とヨコイ塗装では考えています。

 

ヨコイ塗装の見解としましては、安心面・安全面を重視するのであれば、
実績のある塗料を使うほうが良いと思います。

また光触媒塗装には、雨にあたって汚れを落とす、

という性能がありますが、その性能は、

使い方によってはデメリットとなってしまうことがあります。

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例えば住宅の形状上、幹(屋根の端の、建物の外部に張り出た部分)の長さなどにより、

同じ外壁の中でも、雨のあたる部分と、あたらない部分があります。

雨のあたる部分だけの汚れが落ちてしまうと、

雨のあたらない部分は汚れたままなので、逆に汚れが目立ち、

見苦しい状態になってしまうことがあります。

 

結果、見た目の良さを求める塗装工事が、

逆に見苦しくなるという逆効果になってしまいかねません。

 

さらに、光触媒塗料は、上に塗料を重ね塗りしにくい、

という性質があります。次回に外壁塗装をするとき、不都合が生じる可能性があります。

 

結論としまして、光触媒塗料は、良い塗料ではありますが、

塗装状態の継続性や安全面での不安や、使い方が難しい部分があります。

 

やはり見積もり時には、ご自身で様々な可能性を考慮し、

ご自身のタイミングで十分にご検討されて判断されることがベストだと思います。

 

最終的な仕上がりの状態は、塗料を塗る人に大きく関わってきますので、

光触媒塗料を使う人に対して、その人が光触媒塗料に対し、

どれくらいの知識をもっているか、しっかり確認することが大切です。

光触媒塗料の安心面・安全面だけではなく、実際に塗装を行ってくれる

「人」、

についても、十分に意識してみてください。

それが良い塗装工事につながると思います。

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Q9 リフォーム業者に屋根の塗装工事の見積もりで、屋根の高圧洗浄の際にカーポートのポリカーボネート製の屋根も同時に洗浄してもらえるとのことで、それを決め手にそのリフォーム業者での塗装を決めました。しかしシンナー厳禁のポリカーボネート製の屋根をシンナーで拭かれてしまい、全体的に曇ってしまった。あくまでもサービス部分でやってもらった箇所ではあるが、泣き寝入りはしたくない

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回答

ご質問内容にあるように、ポリカーボネート製の屋根は

シンナーでの洗浄はご法度です。

ヨコイ塗装でもサービスの一環で、カーポートなどのポリカ製の

屋根を洗浄することはありますが、スポンジでの水洗いと雑巾などでの

水拭きをするようにしてます。

 

リフォーム業者の言い分としては

「高圧洗浄をしても綺麗にならなかったので、シンナーで洗浄をした」

と言うことのことです。

依頼したリフォーム業者の素材に対する知識不足が、

こうしたトラブルを招いてしまった要因だと考えられますので、

施工前に

「カーポートの屋根はポリカーボネート製です」

と念を押しておけば、無用なトラブルには発展しなかったかも知れません。

 

【依頼をする前に、その業者のクレーム事例やアフターフォローの方法などを聞いておく】

塗装工事をする際にご施主様のクレームに発展してしまう事例は、

残念ですがままあります。トラブルに発展してしまうと、

やはりお互い気持ちが良くないものですよね。

 

残念ながらトラブルに発展してしまった場合に、

スマートに解決していくためには

「その業者がクレーム対応に真摯か?」

を知る必要があります。

例えば、実際にクレームに発展した事例やその対応をどのようにしたかを聞いてみて、

答えを濁すような業者であれば誠実なクレーム対応を期待することは出来ません。

 

また、その業者がアフターフォローを、どのような形で行っているかを

聞いて見るのもひとつの判断基準になります。

 

ヨコイ塗装では私の父が畑で作った野菜などを持って、

クレームの有る無しに関わらず施工させて頂いたお宅に訪問させて頂いています。

クレームを誠実に対応していない業者では、

やはりお客様のところにも顔を出しにくくなりますので、

しっかりしたアフターフォローをしている業者は信用出来ると言う

判断ポイントになるでしょう。

塗装工事の際に気持ちよくリフォームを終える為には、

 

やはり人間的に信頼出来る業者を選ぶべきであるとも言えるのではないでしょか。

 

Q10 外壁塗装工事はやるものなの?

回答

【外壁塗装は人間の皮膚と同じようなもの】

当然ではございますが、外壁塗装は定期的にした方が

良いものであることは言うまでもありません。

家の外壁塗装と言うのは、人間で言えば「皮膚」にあたるもの。

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外壁塗装があるから紫外線や雨などの外的要因から

外壁そのもの・そして家を守ってくれるのです。

外壁塗装がなければ、壁はすぐにひび割れてしまったり、

変色してしまったりしてしまいます。

 

人間の皮膚であれば、新陳代謝によって皮膚は常時新しく生まれ変わります。

しかし、外壁塗装は自分の力で新しくなることが出来ないので、

定期的な外壁塗装の塗替えが必要になってくるのですね。

 

外壁塗装は10年を目処にした方が良い

外壁塗装をする時期の目安として、近年では高耐久・長寿命の塗装もありますが、

10年を目安に考えておくと良いでしょう。

新築から10年経っているようであれば、

そろそろ塗り替えを考えても良いかも知れませんね。

 

見た目をリフレッシュして、気持ちも爽やかに

10年経って外壁塗装を塗り替えると、

塗り替えた部分は新品同様の綺麗な外壁に蘇ります。

 

大切なマイホームのメンテナンスをしてあげると、見た目にもリフレッシュされ、

ますます我が家が大切になるのはもちろんのこと、

家族の気分も新たになるのではないでしょうか。

 

マイホームと言うのは、やはり家族が幸せに過ごす場所。 くすんだり、塗装がひび割れてしまっていては、

なんとなく気分も晴れませんよね。

 

近年では機能性の高い塗料も多くなっている

また、せっかく外壁塗装を塗り替えるのであれば、

近年では機能性に優れた「高付加価値」の塗料の種類も増えていますので、

業者に見積もりを出してもらう際に相談して見てはいかがでしょう。

 

特に、遮熱効果の高い塗料などは、

夏のエアコンの設定温度を低くし過ぎ無くても涼しく快適に過ごすことが出来る、

高付加価値な塗料です。

他にも、汚れから外壁塗装そのものをコーティングしてくれる光触媒など、

説明を聞いているだけでも楽しくなるような塗料の種類も増えています。

 

一度建てた家に、さらに予算をかけてメンテナンスする、

と言うと厄介に思ってしまうかも知れません。

しかし、せっかくのマイホームを大切に長く使う為に、

やはり外壁塗装工事は必須と言っても過言では無いでしょう。

 

Q11 屋根は、塗装した方が良いのか、ガルバニウムの屋根にした方が良いのか?

トタン屋根の塗替え塗装の時期になり、色々と相談しました。

「塗装はいずれ剥がれてしまうので、ガルバニウムの屋根に重ねて被せた方が良い」

との話を聞きました

たしかに、かなりの年数が経過し、自宅屋根は所々剥がれています。

再度、塗装した方が良いのか、ガルバニウムの屋根にした方が良いのか、

どうなのでしょうか?

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回答

まず一つ、気になる点としまして、

「塗装はいずれ剥がれてしまう」

というお話ですが、実は塗装が剥がれるということは、めったにありません。

 

塗装が剥がれてしまう、ということは、ガルバリウムの屋根に、

密着しない塗料を塗ってしまったり、下塗り剤に適正な塗料を使わなかったり、

という場合で、事故として起こる現象です。

しっかりと下地処理をし、適切な塗料で塗装した場合には、

一般的に塗装が剥がれるというようなことはありません。

 

ただし年数の経過とともに、塗装の色が褪せてくることはあります。

したがって、お話の

「いずれ剥がれてしまう」

という表現は間違っておりまして

「いずれ色褪せてくる」

という表現が正しいと言えます。

 

そして二つ目の気になる点は、

質問者様が

「数十年が経過して、自宅屋根は所々剥がれています」

とおっしゃられている点です。

 

実際に見てみていないので、何とも申し上げにくいのですが、

やはり昔の塗装が剥がれてきているということは、使われた錆止めと塗料の質が、

あまり良いものではなかった可能性があります。

 

もしくは、汚れの上から塗装してしまったことによって、

後から塗装が剥がれてきてしまうという、下処理の甘さが原因の場合もあります。

このように、塗装が剥がれてしまっている原因は、いくつか考えられ、

また複数の原因が重複していることもあります。

 

よって質問者様の、リフォームをする際、塗装かガリバリウムか、

どちらが良いか、というご相談につきましては、実際の現場を見させていただかないと、

最適なリフォーム方法についてはお答えできかねる状況です。

どのような作業においても言えることではありますが、

実際の現場を見ずに、適切な塗装をお答えすることは難しく、

場合によっては認識の違いが大きなミスに繋がる可能性もあります。

 

不明点や不安点がある場合には、写真や動画などをしっかり業者さんに見てもらった上で、

ご相談されることをオススメいたします。

 

あとは屋根を再度重ねるとなりますと、費用もそれなりにかかります。

また屋根にも再度重量負荷がかかります。

  • したがって、あとどれくらいの期間もたせたいか?
  • 建物の構造は?費用をどれ程かけることができるか?

などトータル的なコストパフォーマンスを考える必要があります。

今現在、剥がれている塗膜をしっかり見て、綺麗に剥がせるようでしたら、

最近では昔と比べ、下塗り剤や錆止め剤など、かなり良い材料が沢山でていますし、

低コストで、それなりに長持ちもしますので、塗装のほうをオススメいたします。

 

Q12 ガルバリウム鋼板の塗装

今回のご相談です。ガルバリウム鋼板を使用した住宅です。

「ガルバリウムに塗装するのは難しい。」

と言われました。どういった内容でしたら塗装事故にならないかを教えてください。

 

−回答−

ご相談にあるとおり、ガルバリウム鋼板は、

非常に密着性が悪く、塗装が難しい板材です。

ガルバリウム鋼板はアルミと亜鉛のメッキ鋼板ですが、

ここのメッキが非常に耐久性が高い反面、塗装しづらいという性質があります。

したがって、塗装する際には、しっかりと、

ガルバリウム鋼板の塗装に適した専用の塗料を使う必要があります。

 

また、しっかりペーパー掛けなどをして傷をつけ、

目荒らしをしておこないと、ペロリと剥がれてしまうことがあります。

 

ヨコイ塗装では、下地処理をしっかり丁寧にすることをモットーにしております。

下地処理をしっかり行うことで、塗料の耐久性が全く違ってくる為です。

またガルバリウム鋼板に塗装する場合には、日本ペイントさんの

「ハイポンファインプライマー」

を使って対応させていただいております。

外壁に適した塗料を選ぶことで、塗装の難しい板材であっても、

密着性を高め、長持ちさせることができます。

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とにかく、専用塗料が、ガルバリウム鋼板にしっかりと密着するかどうか、

そこが肝心となります。

 

ガルバリウム鋼板の塗装は、塗料の比率や工程順やタイミングなど、

難しい部分もあります。間違った手順で施工してしまうと、

思わぬ失敗をして塗装事故になるなど、余計に手間がかかってしまうこともありますので、

わからないことや不安なことがありましたら、

まずは見積もり時に気軽に相談してみると良いと思います。

 

ただ塗装業界では、職人さんがこういった板材や塗料の性質を詳しく知らずに、

適切ではない塗料を塗ってしまう、という事故もあり、

塗装を依頼する際には、その会社の社員教育・職人教育がどこまで行き届いているか、

見極めることが重要となります。

知識の少ない新人さんに任せたまま施工を進め、塗料が剥がれしまってから気付いた、

となりますと、金額も施工規模も大きいだけに、

やり直すのに大変な時間と金額がかかり、大きな負担となってしまいます。

 

実際に施工してもらう際には、職人さんがそういった専門知識を持っているかどうか、

見積もり時にしっかり確認しておくと良いと思います。

 

Q13 カラーベストの3回目の塗装は厳しいですか?

築20年の質問者様のご自宅の屋根部には

カラーベスト(屋根材)が使用されているそうです。

現状のカラーベストだと築30年経過した時の3回目の塗装は難しく、

屋根部のカバー工法が必要と言う見解をハウスメーカーさんにご提案されたそうです。

●現状の自宅のカラーベストでは、やはり3回目の塗装は難しいのでしょうか? 

 

−回答−

【結論から言えば、現状のカラーベストでも充分3回目の塗装は可能です】

実際の屋根の状態を見てみないと断言をするのは難しい部分もあります。

しかしながら現状のカラーベストでも充分3回目の塗装は可能だと考えられます。

ハウスメーカーさんからはカバー工法が必要であると言う提案があり、

その見積もりが高額であったと言うことです。

 

しかし僕の職人としての見解は、

「カバー工法は必要ではないのでは?」

と思えます。

 

メーカーさんが見積もりを作成し提案をしてくれるのは、

あくまでもメーカーの「営業マン」です。

実際の施工は下請け業者が行うことになりますので、

メーカーサイドとしては「高価格」提案をすることが多くなっています。

古くなったベースに塗装をするよりもベースそのものを新しいものに変えたり、

屋根材をルーフィングなどでカバー工法をする方が「新品」なのは確かです。

 

しかしご質問者様のご自宅の現状の塗装の状態によっては、

ハウスメーカーの今回の見積もりは「過剰見積もり」ではないかと考えられます。

 

【3回目の塗装を可能にするのも、2回目の職人次第】

実際に塗装の現場で作業をしている中で、

前回施工した職人さんが「良い仕事」をしていないな、と感じることがあります。

住宅の塗装と言うのは職人が手作業で仕事をしていくもので、

誰がどのようにやっても同じ仕上がり、と言う訳にはいきません。

 

外壁・屋根の塗装の際に、前回の職人さんが、

旧塗膜をしっかりと剥がさない等の「低品質な仕事」と思われる仕事をしていると、

10年の間に塗装の密着面の劣化が著しく、

その上に塗装してもすぐにはがれてしまいます。

 

塗装と言うのは、ある意味では女性の化粧と似た部分があります。

女性が化粧をする際にはしっかりと洗顔をして皮脂を落とし、

下地化粧をしてからファンデーションなどを塗っていきます。

その際に、洗顔が不十分であれば下地のノリが悪くなり、

その上にファンデーションを塗ってもすぐに化粧落ちしてしまう、

と言うことになってしまいます。

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前回の塗装状態が悪ければ、化粧の際に余分な皮脂や汚れが残っているようなものです。

ですので、前回の塗装をはがしてきっちりと下地を塗り、

それから塗装をしていくことが必要になるケースもあります。

 

そうした丁寧な塗装を行える職人がご質問者様の今回の塗装を行えば、

次回の3回目の塗装までしっかりと旧塗膜の状態を守ってくれ、

3回目の塗装も充分可能でしょう。

 

あくまでも、塗装と言うのは「人が塗っていく」ものです。

結局のところ作業をする会社の職人の腕や姿勢、

知識に左右されてしまう部分はあります。

 

Q14 家の外壁を張り替えるんですが、現地での外壁塗装は、工場で塗装済みのサイディングと比べて劣化しやすいのでしょうか?

 

−回答−

外壁の耐久性の場合には、まず、どのような塗料が塗装されているか、
が問題となってきます。

良い塗料が使ってあれば長持ちする、ということが前提となりますが、

塗料の耐候性を左右するのは、塗料の質に加え、

さらに塗膜の厚みが重要になってきます。

 

最近工場塗装でも、長持ちする塗料も多く出てきているようですが、

少し前までの、比較的新しい物件であっても(築5年程度)、

サインディングが早く劣化している住宅を見受けることがあります。

工場で塗装された壁材は、実際に表面的に仕上がりがとても良く見えます。

しかしながら、コスト削減からの使用塗料の削減により塗膜が薄かったり、

塗膜に充分な厚みをもった施工がなされていない時もあります。

そういった壁材の場合、環境が悪い条件下では、

早く表面が劣化してぼろぼろになってしまいます。

 

耐久性を持たせるという点では、良い塗料を、十分な量で塗料を、

丁寧に塗っていくことが、外壁を長持ちさせる為には重要となります。

工場での塗装は、機械での仕上がりになり、塗り方が均一で、

見た目が良いことが間違いないです。

しかしながら、住宅の環境に対する柔軟な対応という面では、

現場での塗装のほうが優れています。

 

もちろん、職人さんの質や仕事によっても変わってきますが、

環境に応じて塗料をローラーに沢山含め、

塗膜を厚めに塗っていくといった工夫もできます。

 

また、特に紫外線のきついベランダなどには、

塗る回数を増やすことで塗膜に厚みを持たせ、

耐候性(紫外線に対する塗膜の耐久性)を強化するなど、

住宅の部位における状況を適切に判断し、状況に合った対処ができることが、

現場での塗装の大きなメリットです。

 

そのような、現場での柔軟性を考慮すると、現場で職人さんに塗装をお願いするほうが、

外壁をより長持ちさせることができるのではないかと思っています。

またコストに関しても、工場での塗装は、

現地での塗装に比べコストが多くかかりますので、

かなりの金額のコスト削減になります。

 

実際に人が施工するという点で、施工を担当してくれる職人さんの、

仕事に対する姿勢や、仕事に対する思いを、見極める難しさもあります。

信頼できる職人さんを見つけ、現地での塗装をお願いできるのであれば、

現場での塗装がおすすめです。

 

Q15 ハウスメーカーさんでの塗替えは、なんでそんなに高額なの?

今回ご質問に答えていくのは、ハウスメーカーで住宅を購入した方からのご質問です。

塗装の塗り直し時期が来たと営業マンに見積もりをもらったが、

いくつか疑問があるとの事です。

ハウスメーカーでマイホームを建てて15年、

営業マンに塗装塗り替えの時期と言われましたが高額でした。

 

−回答−

【メーカーでの塗装が高額になってしまうのはマージンが原因】

塗装業者さんやペンキ屋さんに直接依頼をする場合と違い、

メーカーに塗装を依頼した場合は「マージン」が発生してしまいます。

ハウスメーカーに塗装を依頼してもメーカーが直接塗装を施工することは無く、

私どものような塗装業者に「外注」の形でメーカーから塗装を依頼されます。

 

その場合住宅の塗装に関わる会社と人間も多くなるので、

例えばハウスメーカーの営業マンの給与やメーカーの利益などが

マージンとして付加されます。

私どもでもハウスメーカーの仕事を受注する時は、

お客様に負担をおかけしている気持ちで心苦しい部分があります。

 

Q16 塗装は30年持つの??

次回の塗り替えでは

「30年持つ塗装にしよう」

と言われました。

本当にそんなに耐久性はあるのでしょうか?

 

−回答−

【耐久年数は、あくまでも計算上の数字でしかない】

塗料そのものの品質も上がり

「30年持つ」

と言う謳いの塗料もあるかも知れません。

 

しかし実際に施工をして、アフターフォローをしている職人の目線からすると、

現実に30年持つ塗料があるかと言うと疑問符です。

塗料メーカーでは理論上のテストしか行うことが出来ず、

環境も太陽の当たり方も家によって違うものです。

実際に30年経って外壁塗装が耐久しているかと言うと、疑わしい部分もありますね。

 

Q17 塗り替えは紫外線で外壁が割れてから塗りなおしたら良いのでは?

−回答−

【外壁よりも、むしろ屋根の劣化に注意が必要】

目に見えやすい壁の劣化、と言うのは外壁や塗装の割れが

目視である程度確認することが出来ます。

しかし屋根の劣化と言うのは目に見えづらく、

また屋根が割れてしまうと雨漏りなどのトラブルの原因ともなってしまいます。

 

雨や紫外線の影響を直接受けてしまう屋根の部分は劣化も早く条件も悪い部分です。

外壁のよりも屋根の状態を塗装の塗り直しの基準にしても良いかも知れませんね。

 

Q18 近所の屋根塗装の業者さんのチラシが自宅のポストに投函されていました。こういったチラシは信頼できるのでしょうか?

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-回答-

塗装業者が店舗の近隣でチラシを配布したり、

営業まわりをしたりすることは、比較的よくあります。

実際、ご自宅のポストにチラシが投函されていたということですが、

こういったチラシが信頼できるかどうかは、まずチラシに書かれていることをよく読み、

ホームページがあれば見てみるなどして、信頼できる業者さんかどうか、

ご自身で判断されるようなかたちになると思います。

とはいえホームページを見ても、専門的なことはなかなかわかりませんよね。

そこでヨコイ塗装から、信頼できる塗装業者かどうか、

判断基準として、3つのポイントを紹介させていただきたいと思います。

 

一つ目として、

今回チラシが配布されていたのが、近所の業者さんだったということで、

ぱっと見で判断する手段として、そこの業者さんが

「ヘルメット」

をかぶっているかどうかを確認する、という方法があります。

これは、その店舗で、職人への教育が行き届いているか、を確認することができる、

1つの判断基準となります。

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2つ目に、

「量り」を積んでいるかどうか、の確認も、

判断基準の1つにあげることができます。

573e0d5d64c29c849e81308cda7f42dd_s ペンキには、計量して混ぜて使う、二液反応硬化型の塗料があります。

料理でも、特にお菓子づくりなどでは、カップや量りで、

決まった分量を正確に計量して作ることが基本となりますが、

二液反応硬化型の塗料を使用する際にも、目分量ではなく、

しっかりと量りで計量した正確な分量を用いることが大切なのです。

また些細なことですが、塗料の缶に蓋があるかどうか、

も併せて確認してみてください。 ペンキは開けっ放しにしておくと、

どうしてもシンナーが揮発して作業がしにくくなります。

また風でホコリやゴミが入ってしまったり、ペンキの表面が乾燥し、

固形化して粕ができてしまったりすることがあります。

 

3つ目の

判断基準の材料としましては、工程ごとの作業を確認するという意味で、 これまで手がけた施工の写真や動画を見せていただくと良いと思います。

615678bc3c7ec1d925cbab813b296c2b_s 今はパソコンやスマホ等のタブレットで、

写真や動画を簡単に見ることができますので、 ぜひ、確認させていただくことをおすすめ致します。

屋根ですと、下からではどうしても見えません。 実際屋根に上って見るのがいちばんできすが、

危険を伴いますので、写真、でしっかりと細部まで見せていただくことが、

信頼ある作業をしてもらう上で大切ではないでしょうか。

動画で確認できれば、より細部の状態がはっきりとわかって良いと思います。

最後に、やはり実際に作業をしてくれる職人さんにお会いし、

その方の話を聞き、信頼できる業者さんかどうか判断する、

ということを一番大切にしてもらえればと思います。

実際に塗装に携わってくださる方が、誠実そうかどうか、

仕事に対する姿勢がしっかりしているかどうか。

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こういったことが、やはり一番大切なことではないかと思います。

 

 

Q19 外壁塗装工事の見積もりで、ある塗料を薦められました。塗料は種類によってどれぐらいはもつものなのでしょうか?

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−回答−

今回は、外壁塗装の塗料の種類に関するお悩みです。 

外壁は家の顔でもあります。

お住まいを綺麗な状態で長く保っていく為にも、外壁の塗装はとても重要になってきます。

建物に使う塗料には、様々な種類があり、 各塗料には、それぞれに適した用途があます。 

したがって単に良い材料、 高い材料を使えば良いということではなく、

“その部分に適した塗料を使う”

ということが最も重要です。

 その部位に対し、適切ではない塗料を使ってしまうと、剥がれ落ちたり、

変色したりしてしまう場合もあります。

ピカピカのところがあっても、部分的に塗料が剥がれていると、

その部分の見苦しさが目立ち、全体的な美しい景観を損ねてしまいますね。

 

また、建物は、その部位によって、劣化の早さや素材の丈夫さが異なっています。

例えば屋根は、雨や紫外線がよく当たるので色あせしやすく、

劣化が激しい部位になります。 直接雨風にさらされやすいベランダも、

同様に劣化が激しい部位と言えるでしょう。 

よって、外壁塗装を行う場合、全体のバランスを考えて、

 塗料を選んでいくことが大切になってきます。

 

コーキングに関しても同様で、劣化の激しい部分と、丈夫な部分とがあります。

 劣化の激しい部分は、勿論、必要に応じて コーキングを行う必要があります。

 しかしながら不必要な部分にまで、 頻繁にメンテナンスを行うのは

余計な手間となってしまいます。

 

また、無駄なコストもかかってしまいます。 こういったことを考慮し、

全体のバランス、各部位の劣化や素材の耐久性など、

しっかりと実際に専門家に見てもらい、 適切な判断をしてもらうことで、 

無駄を省くことができ、最終的なコスト削減にも 繋がると思います。 

 

また、外壁の劣化に関しては、専門家ではないと見えない部分もありますので、 

そういったところまでしっかり見てくれる、 信頼できる業者を選択することも大切です。

 

あとは点検の結果をしっかり依頼者に開示してくれて、 

誠実な提案をしてくれるかどうかなどの仕事をする人の姿勢

これがヨコイ塗装では大切ではないかと思っています。

 

Q20 ペンキ屋さんのデメリットは?

 

扶桑町、大口町、犬山市、江南市で外壁塗装でお悩みの方は、

ヨコイ塗装にお気軽にご相談ください。

☎0587−93−1546