外壁塗装

雨樋の修理と塗装工事に関して

 雨樋は、屋根の上に雨水等の水分が残ることによる屋根材の劣化や、雨漏りの防止のため、屋根の雨水を地上へと落とす目的で設置されている設備のことをいいます。この雨樋が壊れてしまうと、本来、地上に落とすはずの水分が屋根の上に残ってしまうこととなり、水が貯まることを想定していない部分から建物内部に雨水が侵入し、雨漏りにつながるおそれがあります。そのため、雨樋には適切なメンテナンスが必要となります。

 そこで今回は、雨樋が故障してしまった場合の修理と、メンテナンス方法である塗装工事についてご紹介したいと思います。

1.雨樋の故障の種類と修理方法

 雨樋の故障と言っても、様々な症状があります。そこで、それぞれ雨樋の症状ごとに、修理方法をご紹介します。

唐草 錆止め後

①雨樋の破損

 雨樋そのものにヒビが入っている場合や、穴が空いてしまっている場合、そのヒビや穴が小さければ、雨樋補修用のテープで応急処置を行うことができます。このテープは、主にアルミ製のものが多く、耐久性には優れているものの、雨樋そのものが経年劣化により破損しやすくなっている可能性がありますので、物があたったなどの外的要因がない状態でヒビや穴が空いている場合は、雨樋の交換を行うほうが安全です。

 また、ヒビや穴が大きい場合は、雨樋の部分交換という方法で、破損部分のみを交換することで、修理を行うこともできます。この場合も、破損の原因が、外的な要因でなければ、他の部分もしっかりと確認した上で、必要に応じて交換することをお勧めします。

②雨樋の傾き

雨樋に雪が積もった場合や、重要のあるものが乗ってしまったことによって雨樋が外側に傾いてしまった場合、その部分については新しい雨樋に交換する必要があります。傾いた雨樋を元の向きに戻すことは簡単にできますが、強度が非常に弱くなっており、すぐに再発するため、手やペンチなどで元に戻すことはおすすめできません。

③継手の破損

 雨樋は、1本の素材ですべてまかなっているわけではなく、どこかに雨樋と雨樋をつなぐ継手と言われる部分があります。その継手が破損し、隙間ができている場合や継手から雨樋が外れてしまっている場合、そこから水が下に落ちることとなりますので、早めの修理が必要です。

 継手の修理は、雨樋用の接着剤を使用して再接続するだけで修復する場合が多いのですが、修理後にもすぐに再発するようであれば、雨樋の経年劣化が考えられますので交換を考えなければなりません。

④金具の破損

 雨樋は、金具によって支えられていますが、その金具が破損してしまった場合、雨樋の角度が変わってしまい、水が流れないという症状が発生します。この場合、新しい金具に取り替える必要があります。

2.雨樋の塗装工事

 雨樋は、水を流すために作られた設備であるため、耐水性に関しては建物の他の部分よりも強度が高いと言えます。そのため、塗装を行わなくても劣化速度に影響はないという方もいらっしゃいますが、雨樋に塗装を施すことで、雨樋の劣化を緩やかにする効果があるとともに、建物の美観も良くなりますので、雨樋についても塗装は必要と言えます。

 雨樋には、塩化ビニール製のものやアルミ製のものなど、様々な種類がありますが、それぞれの素材ごとに劣化したときに生じる症状が異なります。

コーキング 打ち替え トイ裏

①塩化ビニール製

 最もよく使用されている雨樋の素材です。劣化した際には、ひび割れや変形といった症状が発生します。これらの症状は、塗装を行うことで雨樋の厚みや強度が増すため、劣化を遅らせることができます。

②アルミ製

 アルミ製の雨樋は、金属の中でも錆びにくい特徴がありますが、長期間放置していると「白サビ」という症状が発生します。塗装を行うことで、金属に水分が付着することを防止できますので、白サビの発生を抑制することができます。

③ガルバリウム鋼製

 アルミほどではないにせよ、金属の中では錆びにくく、強度の高い素材です。しかし、他の金属部分からのもらいサビによって、サビが広がる可能性があります。塗装を行うことで、他の金属から隔離し、サビをもらいにくくする効果が期待できます。

 このように、雨樋は塗装を行うことで、それぞれの劣化の症状を発生させにくくする効果があり、結果として雨樋の耐久性を向上させることに繋がります。

 今回、雨樋の修理方法と塗装の重要性についてご紹介しました。中には、ホームセンターで器材を購入することで、ご自身でできそうなものも含まれていますが、雨樋は基本的に屋根から地上にかけて設置されている設備ですので、どうしても高所での作業が必要となります。きちんと足場を作って作業を行わなかった場合、思わぬ怪我に繋がる可能性がありますので、簡単そうに見えても、怪我の予防と修理の品質の面から、業者に依頼することをお勧めします。

 ヨコイ塗装では、雨樋の修理や塗装も、最高の品質で納品できるよう経験豊富な職人が修理・塗装工事を実施いたします。扶桑町周辺で雨樋の修理・塗装をお考えの方はヨコイ塗装にご相談ください。

シーリング材の種類と使用用途2

 サイディングボードやALCを外壁材とした際に、ボードとボードをつなぎ合わせて、そのつなぎ目(目地)から水が侵入するのを防止する役割を持つシーリングですが、シーリングには、様々な種類があり、使用用途に応じて使い分ける必要があります。今回は、シーリングの種類と使用用途についてご紹介します。

1.シーリング材の分類

 シーリング材は、大きく分類した場合、1成分形のシーリングと2成分形のシーリングに分けることができます。1成分形のシーリングは、空気中の湿気や酸素などに反応して、シーリング材の表面から硬化するもので、2成分形はシーリング材の主成分に硬化剤を混ぜ合わせることによって硬化する(混合反応硬化形)という違いがあります。2成分形の場合は、主剤と硬化剤を混ぜ合わせる必要があることから、その配合や攪拌によって硬化にムラが生じたり、硬化不足などが発生する可能性があることから、1成分形の方が使い勝手がいいといえますが、配合や攪拌がきちんと行われた2成分形のシーリングであれば、1成分形のシーリングよりも耐久性が高いと言われています。

2.1成分形のシーリングの種類

①湿気硬化形

 湿気硬化形のシーリングは、空気中の水分に反応して硬化するタイプのシーリング材です。湿気硬化形のシーリングは、次の種類があります。

 (1)シリコーン系

 (2)変性シリコーン系

コーキング材
よく使用するシャーピー

 (3)ポリサルファイド系

 (4)ポリウレタン系

②酸素硬化形

 酸素硬化形のシーリングは、空気中の酸素に反応して硬化するタイプのシーリング材です。酸素硬化形のシーリングは、現在は変性ポリサルファイド系のシーリングのみとなっています。

③乾燥硬化形

 乾燥硬化形のシーリングは、シーリング内部の水分(溶液)が蒸発することによって、シーリング内部が乾燥することで硬化するタイプのシーリング材です。乾燥硬化形のシーリングは、エマルジョンタイプのアクリル系シーリングと、溶剤タイプのブチルゴム系シーリングが存在します。

 エマルジョンタイプのアクリル系シーリングは、硬化後は不溶となりますが、溶剤タイプのブチルゴム系シーリングは、硬化後であっても溶剤には溶解するという違いがあります。

④非硬化形

 非硬化形に分類される油性コーキング材は、空気中の酸素と反応してコーキング材の表面に被膜を形成しますが、その内部は硬化しないというシーリング材になります。非硬化形のシーリングは、プライマーを使用しなくても様々なものに粘着するという特徴があります。

3.2成分形のシーリングの種類

 2成分形のシーリングは、主剤と硬化剤が反応して硬化する「混合反応硬化」のシーリングのみとなっています。混合反応硬化形のシーリングは、主剤によって以下の種類があります。

撹拌機を所有している塗装屋さんは稀です。

①シリコーン系

②ポリイソプチレン系

③変性シリコーン系

④ポリサルファイド系

⑤アクリルウレタン系

⑥ポリウレタン系

4.シーリング材の使用用途

①窯業系サイディング

 窯業系サイディングボードには、1成分形の変性シリコーン系シーリングか、1成分形のポリウレタン系シーリングがよく使用されています。最近では、2成分形の変性シリコーンシーリングも比較的よく使用されています。

②ALC

 ALC板には、変性シリコーン形シーリング、アクリルウレタン系シーリングを使用します。表面を塗装で仕上げる場合には、ポリウレタン系シーリング(ノンブリードタイプ)を使用します。

ALCはプライマーをたっぷり塗らないと吸い込んでしまいます。

③塗装アルミニウムパネル

 塗装アルミニウムパネルには、2成分形のシリコーン形シーリングかポリイソプチレン系シーリング、変性シリコーン形シーリング、または1成分形のシリコーン形シーリングを使用します。

④塗装鋼板・ほうろう鋼板

 塗装鋼板・ほうろう鋼板パネルには、ポリイソプチレン系シーリングか変性シリコーン形シーリング、2成分形のポリサルファイド形シーリングを使用します。

⑤押し出し成型セメント

 押し出し成型セメント板には、変性シリコーン形シーリングか2成分形のポリサルファイド系シーリングを使用します。

⑥ガラス・マリオン方式のカーテンウォール

 ガラス・マリオン方式のカーテンウォールには、1成分形のシリコーン系シーリングか、2成分形のポリイソプチレン系シーリングを使用します。

 方立・無目ジョイントは、1成分形のシーリングだと追随性が劣るため、2成分形を使用します。

⑦金属パネルのカーテンウォール

 金属パネル方式のカーテンウォールには、シリコーン系シーリングを使用します。また、汚染防止の観点から、2成分形のポリイソプチレン系シーリングも使用することがあります。

⑧PCaパネルのカーテンウォール

 PCaパネル方式のカーテンウォールには、シリコーン形シーリングを使用します。

このように、シーリングには様々な種類があり、使用する外壁材や部位によって使い分ける必要があります。ヨコイ塗装では、シーリングの特徴を知り尽くした職人が、適切なシーリングをしっかりと使い分けて施工するため、高品質、高耐久を維持することが可能です。外壁や各所シーリングのメンテナンスをお考えの方は、ヨコイ塗装にご相談ください。

冬季の外壁塗装時に注意すること

 最近寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。冬場は、気温が低いため塗料の乾燥に時間がかかるため、に塗装工事には、向かない季節と言われています。確かに、夏場の塗装工事と違って、注意しなければならない点はありますが、それらをしっかり守ることで、塗装工事に向いている季節と言われている夏場と同じ品質で塗装工事を行うことは可能です。今回は、そんな冬場の塗装工事における注意点についてご説明します。

1.塗装工事の工期

 塗装工事は、下塗り・中塗り・上塗りと、最低でも3回の塗装工程がありますが、それぞれの工程で塗料を塗った後、その塗料をしっかり乾燥させなければ次の工程に進むことができません。塗料の乾燥は、洗濯物の乾燥と同様に、夏場であれば、高い気温によってすぐに乾燥させることができますが、冬場は気温が低く乾燥させるために長い時間を要します。そのため、塗料の乾燥時間が延びる分、工期を長く見積もらなければなりません。しっかり乾燥させていない状態で次の塗装工程に進んでしまった場合、塗料の密着性が悪くなり、耐久性は大きく低下したり、ツヤびけと呼ばれる塗料のツヤがでない、もしくはすぐに失われてしまう現象が発生してしまうことになります。

また、冬場は夏場と比べて日照時間が短いため、1日の間に、塗装工事に使える時間そのものが短くなっています。そのため、冬場は夏場に比べて、塗装工事の工期を長めに設定しなければなりません。

2.塗装できない環境

 冬場も、注意点をしっかり守れば塗装を行うことができると記載しましたが、環境によっては、塗装できない環境というのも存在します。

①積雪地域

 常に雪が積もっている地方では、塗装工事を行おうと思っても、雪が邪魔で塗装工事そのものを行うことができません。また、塗料は塗装した後にしっかりと乾燥するまで、水分に弱いため、常に雪が積もっている地方でなくても、雪が積もった日には、塗装工事を行うことができません。

 また、安全面でも、雪の日には屋根や足場から滑り落ちることが多くなりますので、工事を強行するのは難しいと言えます。

②気温が5度より低い場合

 冬場は、塗料の乾燥時間が夏場より長くなるのはすでに説明した通りですが、気温が5度を下回った場合には、塗料が乾燥し、塗膜が出来上がる段階で、塗膜が凍結してしまうおそれがあります。塗膜が一度凍結してしまった場合、例えその後に気温が上昇し、解凍されたとしても、塗膜の成分は破壊され、塗膜の品質は著しく低下した状態となってしまいます。また、使用している塗料が水性であった場合、塗料そのものが凍結する可能性もあり、その場合も、例え解凍できたとしても、元の塗料の成分に戻すことはできなくなってしまいます。そのため、気温が5度を下回る環境では、塗装工事を行うことができません。

3.塗装面のチェック

 冬場に塗装を行う場合、塗装面のチェックは入念に行う必要があります。特に屋根は、朝方になると霜がおりていることがあり、これが解けてうっすらと水分を含んだ状態になっているケースがあります。そのまま塗装してしまった場合、塗料と水分が混ざり合ってしまい、塗膜の強度が不足してしまったり、ツヤびけなどを起こしてしまうことになります。

冬季の屋根塗装は得に注意が必要です。

また、雪の翌日も注意が必要で、雪が溶けたと思っていても、その溶けた雪がうっすら凍結し、屋根や外壁に残っている場合があります。この状態の時も塗装することができません。

冬場に塗装を行う場合は、雪や霜、結露など、屋根や外壁に水分が残っていないか、慎重に確認しなければなりません。塗装工事は、乾燥した屋根や外壁に対してのみ、実施することができると考えておく必要があります。

4.塗装中のトラブル

 このように、冬場に塗装を行う際には、注意しなければならない点が多数ありますが、塗装工事を行っている最中も、注意が必要となるケースがあります。例えば、塗装中に雪がぱらついてきた場合など、時間帯にもよりますが、小雨と違って雪はすぐには無くならず、しばらくその場に停滞してしまうことから、塗装中の塗料の上に雪がぱらつくと、再度塗装をやり直さなければならなくなるケースがあります。また、雨や雪によって作業が停滞してしまうと、その日のうちに仕上げてしまわなければならないポイントまで到達することができず、そのまま夜露や結露、霜などによって塗膜が破壊されてしまうというケースも存在します。

 そのため、繰り返しになりますが、余裕をもった工期を組む必要があるとともに、どの時点で作業を切り上げるかといった適切な判断を行い、湿気による塗膜の品質低下が発生しないように管理する必要があります。

 ヨコイ塗装では、冬場の塗装工事を何度も経験しており、最適な工期をご提案することが可能です。扶桑町周辺で冬場に塗装工事をお考えの方は、ヨコイ塗装までご相談ください。

外壁塗装のコーキングの種類と歴史

 現在、外壁材と言えばサイディングと言われるほど、サイディングボードが普及しています。このサイディングボードを選択した場合、切り離せないのが「コーキング」です。コーキングを行えなければ、サイディングボードが外壁材として使われることはなかったといっても過言ではありません。しかし、このコーキングも、実はそれほど長い歴史を持つものではありません。そこで、今回はコーキングの歴史についてご説明します。

ボンドブレーカー
サイデイング目地のコーキング作業

1.コーキング材の歴史

①コーキング材の輸入開始時期

 日本に初めてコーキング材が輸入されたのは、今からおよそ70年前、1951年にさかのぼります。1951年に初めて油性コーキング材の輸入が開始され、その3年後の1954年に東横会館(現在の東急東横店)、神奈川県立図書館の音楽堂に、輸入された油性コーキング材が使用されています。この時点では、日本でのコーキングの製造は行われておらず、コーキング材は、すべて輸入品を使用していました。

②日本でのコーキング材の製造開始

 日本で初めてコーキング材が生産されたのは、1955年に入ってからになります。この年に、昭和化工の「エバーシール」、日本添加剤工業の「フアインコーク」が生産開始されます。その2年後、1957年には南極昭和基地に、さらにその翌年、1958年には東京タワーの展望台の屋根に、昭和化工のエバーシールが使用されています。

 しかし、この当時のコーキング材は、耐久性がそこまで高くはありませんでしたので、南極昭和基地に使用されたコーキング材は、ブリザードで頻繁に削られ、毎年のようにシリコン等での補修が必要となっていました。

 また、この時期(1958年)にポリサルファイルド系のコーキング材の輸入が開始されています。

③1成分型シリコンコーキングの登場

 1961年に入って、日本でもポリサルファイルド系のコーキング材、住友3Mのウエザーバンが販売され、日本板硝子大阪本社ビルのガラスカーテンウォールに使用されました。また、1964年には、ホテルニューオータニの富士山ドームに、1968年には、三井霞が関ビルのサッシにもポリサルファイド系のコーキング材が使用されています。

 さらに、1964年に入ると、1成分型のシリコンコーキングが登場します。これは、三井霞が関ビルのガラス周りに使用されています。

④コーキングの台頭

 1972年に入ると、コーキングが使用される頻度が増加し、日本建築学会JASS8防水工事に「シーリング工事」が制定された他、日本シーリング材工業会で「シーリング管理士」制度が開始されます。

 また、1977年には、建築省建築工事標準仕様書の雑工事の欄に、コーキングに関する記載が盛り込まれ、1978年には、日本建築学会から「鉄筋コンクリート造のひび割れ対策(設計・施工)指針にコーキングに関する記載が盛り込まれることになりました。このようにして、日本国内においてコーキングの取り扱いについての記載事項が増加していくことになります。

⑤変性シリコンの登場

撹拌機を持っている業者は少ないです

 現在、最もシェアの多い変性シリコン系コーキング材は、1978年に開始されています。この変性シリコン系コーキングは、1980年に富国生命本社ビルや第一勧銀本社ビルに使用され、その高い性能を世に知らしめることになりました。

 しかし、変性シリコン系コーキングは、登場時から常にシェアが高かったわけではありません。最初は、ポリウレタン系コーキングやシリコン系コーキングの方が、高いシェアを有していました。

 現在、主に使用されている変性シリコン系コーキングだけでなく、ポリウレタン系コーキングやアクリル系コーキングについても、1980年までに生産が開始されています。ウレタン系コーキングのみが、少し遅れて1985年頃の登場となっています

⑥シェアの変化

 コーキング材そのものの製造量は、1985年~1995年という10年間に大きく増加しています。1985年の製造量はおよそ3万キロリットルでしたが、1995年には、その3倍となるおよそ9万キロリットルが製造されています。

 また、コーキング材の社シェアもその10年で大きく変化しており、1985年に最も使用されていたポリウレタン系コーキングは、1987年頃から伸び悩んでいます。シェア第2位だったシリコン系コーキングは、1992年ごろに一時期、シェア1位になりますが、すぐに変性シリコン系コーキングに抜かれ、再び第2に転落しています。

 現在までシェア1位を誇っている変性シリコン系コーキングは、1985年当時のシェアは、ポリウレタン系、シリコン系はもとより、アクリル系、ポリサルファイド系よりも低い第5位でした。しかし、1995年頃にシェア1位になってからは、常に1位を保持し続けています。

 今回は、コーキングの歴史についてご紹介しましたが、例えば変性シリコン系コーキングをとっても、生産が開始された1978年当時の品質と、現在の品質とを比べると、別物と言えるくらい品質は向上しています。また、その商品の種類も非常に増加しており、その商品ごとにそれぞれ特性が異なりますので、どのコーキングを使用するかによって、その工事の品質が大きく異なるようになってきました。

10年の耐久性があるオート科学 サイデイングシーラント

 ヨコイ塗装では、最も適したコーキング材を使用してコーキングのメンテナンスを実施しています。扶桑町周辺でコーキングのメンテナンスをお考えのかたは、ヨコイ塗装にご相談ください。

カラーベストの劣化について

 屋根材の1つであるカラーベストは、正式名称を「平型化粧スレート」といいますが、ブランド名である「カラーベスト」という名称が有名で、多くの方がカラーベストという名称を使用しています。カラーベストは、強度が高く、耐久性に優れているにも関わらず、その重量は瓦の半分程度と建物への負荷も少ない屋根材として人気があります。今回は、そんなカラーベストの劣化についてご紹介します。

劣化したカラーベスト

1.カラーベストとアスベスト

 以前、「アスベストは危険だ」というニュースが流れ、アスベストの使用に制限がかけられたことを記憶されている方も多いかと思います。カラーベストは、昭和36年ごろから販売されており、当時はアスベストについては問題視されていませんでした。そのため、2006年頃までに販売されたカラーベストにはアスベストが含まれていますが、それ以降に販売されたカラーベストには含まれていません。そのため、カラーベストの劣化を見つけた際、そのメンテナンスを行う際には、もしアスベストが含まれているカラーベストを使用していた場合、アスベスト対策が必要になるという点について、注意が必要です。

2.カラーベストの寿命

 カラーベストの寿命はおおむね20年と言われています。ただし、アスベストの有無や使用環境によって、それよりも早く劣化する場合もあれば、30年程度持つといった事例もありますので、20年はある程度の目安として捉える必要があり、実際にはカラーベストの劣化状態を見ながら判断することになります。

3.カラーベストの劣化

 カラーベストが劣化しているという状態は、主に3つに分類することができます。

①カラーベストの割れ

 カラーベストが劣化し、割れてしまっている状態です。カラーベストの下にはルーフィングという防水材が入っているため、カラーベストが割れたからすぐに雨漏りにつながるというわけではありませんが、屋根材の内部に水分が侵入することに変わりはありませんので、ルーフィングの劣化を早めることにつながり、最終的に雨漏りの原因となります。

 カラーベストが割れる原因としては、台風や強風など、風によって運ばれてきた飛来物などの物理的な接触で割れてしまうケースと、経年劣化で割れるケースの2通りあります。

 カラーベストは、材料をセメントで固定している屋根材になりますので、少なからず屋根材の中に水分が含まれています。この水分が凍結や融解を繰り返すことによってわずかながら体積の変動が生じ、繰り返し、その状態が続くことによって、素材が耐え切れなくなり割れてしまうのが、経年劣化の原因と言われています。

②カラーベストの反り

 カラーベストは割れる以外にも反ってしまうという劣化の状態もあります。原因は経年劣化によってカラーベストが割れることと似ていますが、カラーベストの表面と裏面の温度変化によって、中の素材が伸縮を繰り返していますが、通常はそれでもしっかり密着させるよう作られています。しかし、経年劣化によって、その密着が維持できなくなった場合に、表裏の温度変化によってカラーベストがいびつに伸縮してしまい、それが反りにつながってしまいます。カラーベストが反ってしまった場合にも、その部分から雨水が屋根材の内部に侵入することになりますので、雨漏りの原因となってしまいます。

③その他の劣化

 カラーベストを固定している釘やビスが劣化して外れてしまうことや、地震などによってこの釘やビスが外れてしまうことがあります。それらが1つや2つ、外れてしまったからと言って、すぐに屋根全体が外れてしまうというわけではありませんが、少なくともその釘やビスで固定していた部分にはズレが生じ、カラーベスト同士の接触などによって、カラーベストが割れたり、ひびが入ったりしてしまうケースがあります。

峰のトタン抑えの釘は大体浮いてきます

また、これらは、自然災害や経年劣化だけではなく、施工した業者の腕が悪かった場合や、手抜き工事が行われた場合にも同様の症状が発生します。そのため、建てたばかりだからと安心して、全くチェックしていなかった場合、カラーベストの劣化に気付かず、雨漏りして初めて気づくといった事象も存在しています。

4.カラーベストのメンテナンス

 カラーベストは、基本的に塗装を行って使用します。この塗装は、物理的なカラーベストの劣化を防止することはできませんが、屋根材の強度を増したり、防水性能を増す、大切なメンテナンスとなります。この塗装工事は、おおむね10年に1度、実施することが推奨されていますので、この塗装工事の際に、カラーベストの劣化状況をプロの業者にチェックしてもらうことで、劣化を早期発見し、適切なメンテナンスをとることが可能となります。

カラーベスト下地処理

 非常に、軽量で丈夫なカラーベストですが、それでも時間やその他の要因によって劣化してしまいます。それを早期発見し、適切な対処を行うことで、建物を長く使い続けることが可能となります。カラーベストのメンテナンスにお悩みの方は、ヨコイ塗装にご相談ください。

屋根は塗膜への環境が厳しいので無機がおすすめ

吹き付けがしてある外壁材のコーキングメンテナンス

 外壁塗装には、ローラー等を使用して職人が手作業で塗装を行う「手塗り」の他に、スプレーガンという工具を使用して塗装を行う「吹き付け」という工法があります。吹き付け工法のメリットは、外壁の模様や凹凸をしっかりと残して塗装できるという点と、主にそういった外壁について、塗膜を均一にすることができるという点で、外壁の素材等によって選択されることがあります。この吹き付け工法が行われている外壁材と手塗り工法の外壁材とでは、コーキングのメンテナンス方法に違いがありますので、今回は吹き付け工法が行われた外壁材のコーキングのメンテナンスについてご説明します。

1.吹き付け工法とは

 吹き付け工法は、塗装工事のうち、「中塗り」「上塗り」の工程で使用される工法で、スプレーガンを使用して塗装を行う方法となります。吹き付け工法では、塗料に細かい砂を混ぜて吹き付ける「リシン工法」、セメントが主剤の建材を吹き付ける「スタッコ工法」、粘り気の強い塗料を吹き付ける「タイル工法」といった様々な工法で、独特の模様を作り出すことができる塗装方法で、外壁の美観を美しくする効果があります。

Rc板
吹付けをされた外壁

 一方、吹き付け工法で高い品質を保つのは非常に難しく、熟練の職人でなければ、手塗り工法よりも品質が落ちるといったデメリットや、塗料が飛散することで、使用する塗料が増えるといったデメリットも存在します。

 吹き付け工法の耐用年数は、塗料の種類にもよりますが、おおむね10年程度といわれており、しかしながらコーキング自体は塗膜で紫外線からガードされ、劣化していないことがあります。そのため、塗膜自体は耐用年数としては手塗り工法と大差ないとも言えますが、このコーキングの状態は、耐用年数が大きく異なるため、注意が必要です。

2.吹き付け工法がしてある外壁のコーキング

 吹き付け工法が行われている外壁であっても、ALCやサイディングを外壁材として使用している場合は、外壁材同士をつなぎ合わせるのにコーキングは必須です。それらの外壁材のコーキングをメンテナンスする際には、初めにコーキングの打ち替えを行った後に、塗装を行いますので、基本的な作業はサイディングと異なりません。。

 注意点として、吹き付け工法を行っている外壁材には、上記通り紫外線が当たらないことで、コーキングがガードされ、その部分が案外コーキング自体が生きていることがある点です。そのため、コーキングの劣化状況については、コストを抑えるならば徹底的な削ぎ落としをしてから打ち替えるなどの必要がない場合があります。

3.コストを抑えた吹付け外壁の補修

 コストを重視したコーキング場合の補修として、部分的に増打ちをする方法があります。しかし問題なのは、業者が簡易にコーキング作業をしても一般の方には分からず、余分な経費を請求してくるとこです。吹き付け外壁の場合は、コーキングによる補修を行ったとしても、実際人工がかかっておらず経費も少ないことが多いです。しっかりと施工の時間や人数を把握して抑えられるところは交渉してみますよう。

4.状態が悪い吹付け外壁のコーキングのメンテナンス

 吹き付け工法を行ったコーキングであっても、コーキングの痩せや剥がれを見つけた場合にはメンテナンスを行わなければなりません。その場合、吹き付け塗膜もろともしっかりと削ぎ落とし、打ち替えをしなければいけません。

 こちらはサイディングなどと同様です。大切なことはしっかりと削ぎ落としをすること。そのため、人工はかかります。見積もりを見れば案外どの程度の品質かどうかは見分けが付きます。(安かれ悪かれはあります。)また専用のプライマーを、外壁が吸い込んでしまうこともあるので、しっかりたっぷりと塗ることも大切です。

コーキング シーラー P-50
コーキング専用プライマー

 手塗り工法であっても、吹き付け工法であっても、コーキングのメンテナンスは必須です。それぞれの工法に適したメンテナンス方法をしっかりと行わなければ、本来、持つはずの耐用年数よりも早く劣化が始まってしまいます。しかし、一部の業者では、その工法の違いを理解しておらず、すべて同じ工法でメンテナンスを行い、結果として低い品質のメンテナンスしか行わない業者も存在します。

 ヨコイ塗装では、品質を最優先した工事をおこなっており、外壁塗装の各工法やコーキングのメンテナンス方法などの知識や経験を積んだ熟練の職人が塗装工事やメンテナンスを実施しています。吹き付け工法で塗装した外壁のメンテナンスにお悩みの方は、ヨコイ塗装にご相談ください。

コーキングとシリコンの違いについて

 外壁材がサイディングボードやALCの場合、ボード同士をつなぎ合わせるのにコーキングは欠かせません。コーキングは、ゴムのような素材でボード同士をつなぎ合わせると共に、高い伸縮性で外壁材が動いたとしても柔軟に衝撃を吸収することで隙間を作らず、建物の内部に水が侵入することも防止しています。

 コーキングと同じような性質をもったものとして、シリコンがあります。実際、シリコン製のコーキングも存在していますが、外壁をつなぎ合わせるのにシリコンを使用することはほとんどありません。

 今回は、よく似た性質のコーキングとシリコンの違いについてご説明します。

1.シリコンの特徴

 「シリコン」という言葉は、塗料やコーキング以外の様々なところで聞く言葉ですが、実際にどんなものかと聞かれても、なかなか答えることができないものの1つではないでしょうか。シリコンは、シャンプーなどに配合して髪に艶を出すなどの目的で使用されており、最近はノンシリコンの方が髪にいい、などの広告から名前だけはご存知の方も多いのではないかと思います。

 シリコンは、ケイ素を主原料とした人工化合物のこと(正確には、シリコンは元素記号Siと表示する金属ケイ素、シリコーンがケイ素を主原料とした人工化合物)を指します。先述したシャンプーに配合されているのは、オイル状のシリコンですが、コーキングで使用するのはゴム状のシリコンです。

 シリコンは耐水性能、耐熱性能が高い素材で、弾力性もありますので、内装のコーキングなどに使用されています。シリコンコーキングは、ホームセンターなどで安価で購入できるため、DIYなどで使用できる手軽さがあり、キッチン周りのコーキングには最適な素材となっています。

 しかし、シリコンは、その高い防水性能で塗料までも弾いてしまうため、塗装が前提となる外壁で使用することができません。誤って外壁のコーキングにシリコンコーキングを使用してしまった場合、その部分だけ塗料がのらず、塗膜の剥がれにつながってしまうことになります。

シリコン専用下塗り材

2.外壁に使用するコーキングの特徴

 外壁材に使用するコーキングは変性シリコンコーキング(主にサイディングボード)やアクリルコーキング(主にALCパネル)、ウレタンコーキングを使用します。これらのコーキングは、建物を雨などの水から守るだけの防水性能を有しつつ、塗料をしっかり密着させることができるため、塗装が前提となる外壁材に使用することができます。

①変性シリコンコーキング

 変性シリコンコーキングは、その名の通り、材料にシリコンが含まれています。しかし、シリコンコーキングで問題となった塗装まで弾いてしまう強い防水性は抑えられ、上から塗装を行うことができるよう改良が施されたコーキングとなっています。

 変性シリコンコーキングは、塗装面でも使用できるという特徴があるものの、耐久性が若干低く、メンテナンスの回数が増えてしまうというデメリットも存在します。そのため、コーキングする場所によっては、ほかのコーキング材を使用したほうがいい場合もあります。

コーキング材
塗装できるコーキング材

②アクリルコーキング

 アクリルコーキングは、素材にアクリルを使用しているため、水性で作業を行いやすいという特徴があります。しかし、水性であるがゆえに、硬化したときには、コーキングの痩せが発生しやすくなってしまうため、耐久性は高くありません。最近は、使用頻度の低下してきたコーキングです。

③ウレタンコーキング

 ウレタンコーキングは、素材にポリウレタンを使用したコーキングで、変性シリコンコーキングよりも安価で、かつ耐久性が高いという特徴があります。しかし、紫外線に対する耐久性が低く、ウレタンコーキングの上には、必ず塗装を施さなければなりません。塗装の品質が悪かったり、塗装のヒビや剥がれが発生した場合、その部分からコーキングが劣化することもあるため、塗装には注意が必要です。

 このように、同じ「コーキング」という名前であっても、シリコンとその他の素材では、特徴が大きく異なります。繰り返しになりますが、シリコンコーキングはホームセンターなどで手軽に購入できるため、購入前に、メンテナンスしたい部分で使用できるかどうか、しっかり確認してください。外壁のちょっとした補修をDIYでやってしまおうと、シリコンコーキングを購入してメンテナンスを行っている建物を何度か拝見したことがありますが、最悪の場合、建物自体の耐久性能が低下してしまうこともあり得ますので、必ず素材と使用用途はしっかりと確認するようにしてください。

シーリング材 オートンイクシード
コーキングも色の種類が多数あります。

 ヨコイ塗装では、コーキングのメンテナンスにも自信があります。外壁に使用されている素材や、環境から、最も適したコーキング材を使用して、熟練の職人がメンテナンス作業を行いますので、高い品質でご満足いただけるメンテナンスを実施しています。扶桑町周辺でコーキングのメンテンナンスについてお悩みの方は、ヨコイ塗装にご相談ください。

塗装は下地処理が命ですよ