PC板の塗装ガイド:特徴、下地処理、シーリングメンテナンスまで徹底解説

 PC板(プレキャストコンクリート板)は、工場で製造された高品質なコンクリートを現場で組み立てる外壁材です。その高い耐久性から多くの建築現場で採用されていますが、適切な塗装やメンテナンスを行わなければ、その性能を最大限発揮することはできません。この記事では、PC板塗装のポイントや注意点について詳しく解説します。

目次

1. 鉄筋コンクリート(RC)とプレキャストコンクリート(PC)の違い

 

**鉄筋コンクリート(RC)プレキャストコンクリート(PC)**の大きな違いは、製造場所と品質の安定性にあります。

RC(鉄筋コンクリート)の特徴

  • 現場で製造:外壁の形状に合わせて柔軟に施工可能。
  • 品質にムラ:天候や施工者の技量によって品質が変動。

PC(プレキャストコンクリート)の特徴

  • 工場で製造:安定した品質が保証される。
  • 強度はRCと同等:ただし、コーキング部分の劣化には注意が必要。
  • 施工のスピード:既成サイズで効率よく設置可能。

2.PC板の塗装工程

 

PC板の塗装は、一般的な外壁塗装と同様に下地処理・下塗り・中塗り・上塗りの工程を踏みます。以下では、特に重要な下地処理シーリングのメンテナンスについて詳しく説明します。

① 下地処理の重要性

PC板の劣化症状には以下が挙げられます:

  • 古い塗料のチョーキング(白い粉状の劣化)
  • 塗装の剥離
  • コーキングのひび割れや痩せ
  • コンクリートそのもののひび割れ
  • 内部鉄筋の錆や腐食

下地処理の手順

  1. 古い塗装の除去:しっかり剥がし、新しい塗料の密着性を高める。
  2. コーキングの打ち替え:劣化したコーキングを取り除き、新しいシーリング材を注入。
  3. ひび割れの補修
    • 3mm以下の小さなひび割れ:フィラーやシーリング材を注入。
    • 3mm以上の大きなひび割れ:Uカットシール材充填工法を適用。
  4. 鉄筋の錆や腐食の除去
    • ケレン作業で錆を除去。
    • 防錆処理後にポリマーセメントで埋め戻し。

② シーリングのメンテナンス

PC板の弱点であるコーキング部分のメンテナンスは必須です。劣化したシーリングを放置すると、以下のリスクが高まります:

  • 雨水の侵入による内部腐食
  • PC板自体の劣化

シーリングメンテナンスの手順

  1. 古いシーリングの除去(打ち替え工法)
  2. プライマーの使用:密着性を高め、防水性能を強化。
  3. 新しいシーリング材を注入:均一に仕上げて長期耐久性を確保。

③ 塗装工程

PC板の塗装は、以下の手順で進めます:

  1. 下塗り:微弾性フィラーを使用して表面を均一化。
  2. 中塗り・上塗り:水性アクリルシリコン樹脂塗料や耐久性の高いフッ素塗料を選択。

ポイント:各層を丁寧に乾燥させることで、仕上がりの美しさと耐久性が向上します。


3. PC板塗装の注意点とヨコイ塗装の取り組み

注意点

  • 適切な下地処理を怠らない:劣化症状を見逃すと塗装の効果が半減します。
  • シーリングメンテナンスを定期的に実施:特に劣化が目立つ場合は早急に対応を。
  • 使用塗料の選択:環境や用途に適した塗料を選ぶことが重要です。

ヨコイ塗装の強み

扶桑市周辺でPC板塗装をお考えの方には、ヨコイ塗装が最適な選択肢です。当社では、丁寧な下地処理高品質な塗料の使用にこだわり、PC板の特性に応じた施工を行っています。


まとめ

PC板は、その安定した品質と高い耐久性で多くの建物に採用されていますが、適切な塗装とメンテナンスが不可欠です。この記事で紹介した下地処理やシーリングメンテナンスを徹底することで、PC板の美観と性能を長期間維持できます。

ヨコイ塗装では、PC板の塗装工事を安心してお任せいただけます。施工をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください!

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コーキングとシリコンの違いについてはこちら

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