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放置すると危険!サイディングビス穴の劣化症状と補修方法をプロが解説

1. はじめに:サイディングのビス穴劣化を見過ごさないために

近年、日本の住宅で多く採用されている外壁材「サイディング」。

おしゃれな外観を長く保てると人気ですが、実は経年劣化しやすいという側面も持ち合わせています。

特に注意したいのが、サイディングボードを固定する「ビス穴」の劣化です。

サイディングのビス穴の劣化は、一見すると小さな問題に思えるかもしれません。

ビス穴劣化を放置することの危険性
雨漏りリスク△~◎
耐久性低下△~◎
断熱性低下△~◎
美観の損ない△~◎

しかし、放置すると雨漏りや建物の耐久性低下など、深刻な事態を招きかねません。

表の通り、放置すると様々なマイナスポイントが発生し、住宅の寿命を縮める原因にもなりかねません。

「まだ大丈夫だろう」と安易に考えていませんか?

このコラムでは、サイディングのビス穴劣化を見逃さないために、そのサインや原因、そして適切な対処法について詳しく解説していきます。

2. サイディングビス穴の劣化とは?

サイディングのビス穴は、経年劣化によってさまざまな症状が現れます。 初期症状を見逃さずに、適切な対処をすることが大切です。

  • 2-1. ビス穴劣化のサインを見つける

サイディングビス穴の劣化は、以下のようなサインで見つけることができます。 日頃から注意深く観察し、少しでも異変を感じたら、専門業者に相談することをおすすめします。

劣化サイン説明
ひび割れビス穴周辺のシーリング材やサイディング材に、ひび割れが生じている状態。
剥がれシーリング材が、サイディング材やビスから剥がれている状態。
変色シーリング材やサイディング材が、紫外線などの影響で変色している状態。
サビビスの頭部分にサビが発生している状態。
粉吹きシーリング材の表面が劣化し、粉状になっている状態。
  • 2-2. 放置すると家が危険に!?起こりうるリスク

ビス穴の劣化を放置すると、雨水が建物の内部に侵入し、構造材を腐食させる可能性があります。 また、建物の断熱性や気密性が低下し、光熱費の増加にもつながります。 さらに、外壁材の落下や、建物の強度低下といった深刻な事態に発展する可能性もあるため注意が必要です。

2-1. ビス穴劣化のサインを見つける

サイディングのビス穴劣化は、目視で確認できるサインがいくつかあります。 早期発見のためにも、ご自宅のサイディングを定期的にチェックし、以下のサインが出ていないか確認してみましょう。

劣化サイン説明
ひび割れビス穴周辺のシーリング材やサイディング材自体に、ひび割れが生じている状態です。
剥がれシーリング材が剥がれ、ビス穴が露出している状態です。
変色シーリング材やサイディング材が、紫外線などの影響で変色している状態です。
膨らみシーリング材の下に水が入り込み、膨らんでいる状態です。
サビビス自体が錆びてしまい、周囲に錆汁が出ている状態です。

これらのサインに気づいたら、早急な対策が必要です。 放置すると、さらなる劣化が進み、住宅の寿命を縮めることにもなりかねません。 次の章では、ビス穴劣化を放置することで、どのようなリスクがあるのかを詳しく解説していきます。

2-2. 放置すると家が危険に!?起こりうるリスク

サイディングのビス穴の劣化を放置すると、家の構造や住環境に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

リスク説明
雨漏りの発生ビス穴から雨水が侵入し、壁体内が湿潤状態になることで、断熱材の性能低下や構造材の腐朽につながります。
住宅の耐久性低下腐朽が進行すると、住宅全体の強度が低下し、地震など災害時に大きな被害を受けるリスクが高まります。
カビ・害虫の発生湿気がこもりやすい環境は、カビや害虫の発生を促進し、健康被害や悪臭の原因となります。
光熱費の増加断熱材の性能低下により、冷暖房効率が低下し、光熱費の増加につながる可能性があります。
修繕費用の増大早期に補修を行えば費用を抑えられますが、放置して被害が拡大すると、大規模な修繕が必要となり、費用が嵩みます。

このように、ビス穴の劣化は住宅の寿命を縮め、住む人の安全や健康、経済状況にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、早期発見・早期対応が非常に重要です。

3. サイディングビス穴劣化の原因

サイディングのビス穴劣化は、経年劣化だけでなく、様々な要因が重なって発生します。代表的な原因は以下の3つです。

原因内容
紫外線による影響太陽光に含まれる紫外線は、サイディング材やシーリング材の劣化を促進させます。
雨水の侵入ビス穴から雨水が侵入することで、サイディング材の腐食やカビの発生につながります。
施工不良の可能性ビス穴の処理が不十分であったり、シーリング材の選定ミスなどが劣化を早める可能性があります。

特に、紫外線と雨水は常に住宅に影響を与えるため、劣化を避けることはできません。そのため、定期的なメンテナンスや適切な補修が重要になります。

3-1. 紫外線による影響

サイディング材は、常に太陽光を浴びています。そのため、紫外線の影響を強く受け、劣化が進行する大きな要因となります。

要因影響
紫外線サイディング材の表面を劣化させる
シーリング材のひび割れ、剥がれの原因となる

紫外線は、物質の表面を徐々に分解していく性質があります。サイディング材も例外ではなく、長期間紫外線にさらされることで、表面の塗膜が劣化し、色あせたり、ひび割れが生じたりします。

また、ビス穴を埋めているシーリング材も、紫外線の影響を受けやすい部分です。シーリング材は、紫外線を浴び続けると柔軟性を失い、硬化してしまいます。その結果、ひび割れや剥がれが生じやすくなり、ビス穴から雨水が侵入するリスクが高まります。

3-2. 雨水の侵入

サイディングの施工時にビス穴をしっかりとシーリング処理していない場合や、経年劣化によってシーリング材がひび割れたり剥がれたりすると、雨水がビス穴から内部に侵入しやすくなります。

現象説明
シーリング材の劣化紫外線や風雨にさらされることで、シーリング材は徐々に劣化し、ひび割れや剥がれが生じます。
シーリング材の施工不良施工時のミスで、ビス穴周辺に隙間ができたり、シーリング材が十分に充填されていない場合があります。

雨水が侵入すると、サイディング材や下地材が腐食したり、家の構造部分にまで水が達して深刻なダメージを与える可能性があります。また、断熱材が水分を含んでしまい、断熱性能が低下する恐れもあります。

3-3. 施工不良の可能性

ビス穴の劣化が、施工時のミスによって引き起こされるケースもあります。 適切な施工がされていなければ、家は本来の耐久性を保てません。 施工不良の可能性として、以下のようなものが考えられます。

施工不良の内容具体的な内容
下地の不備サイディング材を固定する下地材の設置間隔が広すぎたり、正しく固定されていなかったりすると、サイディング材に負荷がかかり、ビス穴が劣化しやすくなります。
防水処理の不足ビス穴やサイディング材の隙間などに、防水シートやシーリング材が適切に施工されていないと、雨水が浸入しやすくなり、ビス穴の劣化を早める原因になります。
サイディング材とビスの不適合使用するサイディング材に適さない種類のビスが使われている場合、ビス穴に隙間が生じたり、サイディング材に負担がかかったりして、劣化が促進されることがあります。
サイディング材の固定方法の誤りビスを適切な深さで打ち込んでいなかったり、締め付けトルクが適切でなかったりすると、ビス穴が変形したり、サイディング材に亀裂が入ったりする原因になります。

施工不良が原因でビス穴の劣化が早まっている場合は、補修と合わせて原因となった部分の改修も必要になります。

4. プロが教える!サイディングビス穴の補修方法

サイディングビス穴の補修は、劣化の程度によって適切な方法が異なります。ご自身でDIYで行うことも可能ですが、建物の構造や使用する材料に関する専門知識が必要となるため、基本的には専門業者に依頼することをおすすめします。

4-1. DIYでの補修は可能?

軽度のサイディングビス穴の劣化であれば、DIYでの補修も不可能ではありません。ホームセンターなどで入手できるシーリング材を使って、ご自身で補修を試みることができます。

補修レベルDIY業者
軽度な劣化△(費用対効果低)
重度な劣化×

しかし、重度の劣化の場合や、DIYに自信がない場合は、無理せずプロに依頼することをおすすめします。 というのも、サイディングビス穴の補修は、建物の構造に関わる重要な作業です。 下地処理やシーリング材の適切な充填など、専門的な知識や技術が必要となるためです。 誤った方法で補修を行うと、かえって劣化を悪化させてしまう可能性もあります。 プロに依頼すれば、適切な方法で補修してもらうことができ、安心です。

軽度の劣化であれば、ホームセンターなどで販売されているシーリング材を使用して、DIYで補修することも可能です。しかし、下地の処理を適切に行わないと、すぐに剥がれてしまう可能性があります。また、重度の劣化の場合、DIYでの補修は難しく、かえって被害を拡大させてしまう恐れもあるため、無理に行わず専門業者に依頼しましょう。

4-2. ケース別|最適な補修方法を紹介

劣化の程度補修方法概要
軽度シーリング材による補修劣化部分をコーキング剤で埋めることで、雨水の侵入を防ぎます。
重度部分的な張り替え劣化が激しい場合、サイディング材の一部を新しいものと交換します。

4-3. 補修にかかる費用相場

業者に依頼する場合の費用相場は、劣化の程度や補修範囲によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

  • シーリング材による補修:1箇所あたり5,000円~10,000円程度
  • 部分的な張り替え:1㎡あたり20,000円~30,000円程度

4-1. DIYでの補修は可能?

軽度のサイディングビス穴の劣化であれば、DIYでの補修も不可能ではありません。ホームセンターなどで入手できるシーリング材を使って、ご自身で補修を試みることができます。

補修レベルDIY業者
軽度な劣化△(費用対効果低)
重度な劣化×

しかし、重度の劣化の場合や、DIYに自信がない場合は、無理せずプロに依頼することをおすすめします。 というのも、サイディングビス穴の補修は、建物の構造に関わる重要な作業です。 下地処理やシーリング材の適切な充填など、専門的な知識や技術が必要となるためです。 誤った方法で補修を行うと、かえって劣化を悪化させてしまう可能性もあります。 プロに依頼すれば、適切な方法で補修してもらうことができ、安心です。

4-2. ケース別|最適な補修方法を紹介

サイディングビス穴の劣化状態は、軽度なものから重度なものまで様々です。劣化状態に適した補修方法を選択することが、建物の寿命を延ばす上で重要です。ここでは、劣化状態に応じた最適な補修方法を解説します。

劣化状態補修方法概要
軽度シーリング材による補修劣化が軽微な場合は、シーリング材を充填することで、雨水の侵入を防ぎます。ホームセンターなどで入手しやすいDIYでも可能な補修方法ですが、下地処理や適切なシーリング材選びが重要です。
重度部分的な張り替えサイディング材のひび割れや反り、ビス穴周辺の腐食が著しい場合は、部分的な張り替えが必要となります。劣化部分を新しいサイディング材に交換することで、建物の外観を美しく保ち、防水性も回復できます。専門的な知識や技術が求められるため、専門業者に依頼することをおすすめします。

– 4-2-1. 軽度の劣化:シーリング材による補修

軽度のビス穴の劣化であれば、シーリング材(コーキング材)を充填することで補修できます。 この方法は、比較的費用を抑えながら、劣化の進行を食い止める効果が期待できます。 作業手順は以下の通りですが、ご自身で作業する場合は、適切な材料の選定や手順を事前にしっかりと確認しましょう。

手順作業内容使用する道具・材料例
1.既存のシーリング材や汚れをブラシやカッターなどで除去するワイヤーブラシ、スクレーパー、カッター
2.綺麗に掃除した後、マスキングテープを貼り、充填部分を整えるマスキングテープ
3.シーリング材を充填するシーリング材、コーキングガン
4.ヘラを使って表面を滑らかに整え、マスキングテープを剥がすヘラ

シーリング材は、サイディング材との相性や耐久性を考慮して選ぶことが重要です。 不安な場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

– 4-2-2. 重度の劣化:部分的な張り替え

ビス穴の劣化が進行し、サイディング材自体が腐食したり、破損している場合は、部分的な張り替えが必要になります。 部分的な張り替えは、劣化部分を新しいサイディング材に交換する工事です。

工程説明
① 劣化部分の撤去腐食または破損したサイディング材を丁寧に撤去します。
② 下地材の調整下地材の状態を確認し、必要であれば補修を行います。
③ 新しいサイディング材の設置既存のサイディング材に合わせて、新しいサイディング材をカットし、ビスで固定します。
④ 防水処理・シーリング処理サイディング材の隙間を防水シートやシーリング材で埋めて、雨水の侵入を防ぎます。
⑤ 塗装周囲のサイディング材の色に合わせて塗装し、外観を整えます。

部分的な張り替えは、劣化が一部にとどまっている場合に有効な手段です。 ただし、張り替え費用は、劣化範囲や使用するサイディング材の種類によって大きく変動します。 専門業者に見積もりを依頼し、工事内容や費用について十分に確認することが重要です。

4-3. 補修にかかる費用相場

サイディングビス穴の補修費用は、劣化の程度や補修方法、施工業者によって異なります。 おおよその費用相場は以下の通りです。

補修方法費用相場補足
シーリング材による補修1箇所あたり数百円〜劣化が軽度な場合に有効な方法です。
部分的な張り替え数万円〜数十万円劣化が激しい場合や、シーリング材での補修が難しい場合に検討します。

上記はあくまで目安であり、実際の費用は現地調査や見積もりによって決定されます。 複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。 また、費用を抑えるためには、早めの補修が大切です。 劣化が軽いうちであれば、シーリング材での補修で済む場合もあります。

5. サイディングビス穴の劣化を防ぐには?

サイディングビス穴の劣化を放置すると、大規模な補修や費用負担につながることがあります。 大切な住まいを守るためには、日頃からの対策が重要です。

  • 5-1. 定期的な点検の重要性 サイディングの劣化は、目視で確認できる場合がほとんどです。 定期的な点検を行い、早期発見・早期対処を心がけましょう。 下記のようなポイントに注意して点検すると、より効果的です。点検箇所チェックポイントサイディング材ひび割れ、反り、色褪せ、シーリング材の劣化などビス穴シーリング材の剥がれ、ひび割れ、隙間、サビの発生など建物の周囲日当たりや風通しの良い場所、雨水が溜まりやすい場所などを確認する
  • 5-2. プロによるメンテナンスのススメ 定期的な点検に加え、専門業者によるメンテナンスも有効です。 プロの目で劣化状況を診断してもらい、適切な処置を受けることで、サイディングをより長く、美しく保つことができます。

5-1. 定期的な点検の重要性

サイディングビス穴の劣化は、放置すると大規模な修繕に繋がる可能性があります。 早期発見・早期対策が、家の寿命を延ばすことに繋がります。 そのためにも、定期的な点検を行いましょう。 ご自身で点検を行う際のポイントは以下の通りです。

点検箇所確認内容
サイディングの表面ひび割れ、反り、剥がれ、色褪せがないか確認する。
ビス穴周辺シーリング材の劣化(ひび割れ、剥がれ、変色)がないか確認する。

1年に1回を目安に、ご自身で点検を行うことをおすすめします。 点検の際は、2階部分など目視しにくい箇所は、脚立を使うか、プロに依頼するなどして、安全に配慮しましょう。 小さな劣化でも見逃さず、早期に対処することで、大きな損害を防ぐことができます。

5-2. プロによるメンテナンスのススメ

定期的な点検と合わせて、プロによるメンテナンスも有効な手段です。専門的な知識と技術を持つ業者に依頼することで、より安心できるでしょう。プロによるメンテナンスのメリットは以下の点が挙げられます。

メリット説明
適切な診断と補修経験豊富なプロの目で、劣化状況を正確に診断し、最適な補修方法を提案してもらえます。
高度な技術力専門的な技術と専用の工具を用いることで、より確実で美しい仕上がりを実現できます。
再発防止策の提案劣化の原因を突き止め、再発を防ぐための対策を提案してもらえます。
安心して任せられる専門業者に依頼することで、施工後の保証も受けられるため、万が一の際も安心です。

サイディングのビス穴劣化は、放置すると住宅の寿命を縮める大きな原因となります。プロの力を借りて、大切な家を長く快適に保ちましょう。

6. まとめ:プロの力を借りて、大切な家を長持ちさせよう! 

サイディングのビス穴劣化は、放置すると住宅の寿命を縮める大きな原因となります。 この記事では、ビス穴劣化のサインや原因、補修方法について解説してきました。 ご自身で補修できる場合もありますが、状態によってはプロの力を借りることが安心安全な住まいを維持する上で重要です。

状態プロに依頼するメリット
軽度の劣化適切なシーリング材の選定、施工による再発防止
重度の劣化サイディング材の劣化状況に合わせた最適な補修方法の選択、部分的な張り替えによる美観の回復
専門知識がない原因究明、適切な補修方法の提案、再発防止策の実施による住宅の長寿命化に貢献
施工経験がない正しい施工による防水性能の確保、美観の維持
時間がない、自信がないプロに依頼することで、時間と労力を節約し、確実な仕上がりを実現

定期的な点検と適切なメンテナンスを心がけ、プロの力を借りながら、大切な家を長く快適に保ちましょう。

外壁塗装工事におけるひび割れ補修の仕方

外壁が劣化した場合に発生する症状の一つである「ひび割れ」ですが、壁にひび割れがあると、外観上も良くありませんが、放置しておくことで、家そのものの耐久性の低下につながる状態と言えます。今回は、そんなひび割れについて、状態ごとの補修の方法をご説明いたします。

1.ひび割れの状態について

 外壁にひび割れが生じているといっても、全てが同じ症状ではありません。外壁のひび割れが、どこまで深くまでひび割れしているかによって、補修方法は大きく異なります。

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①浅いひび割れ

 浅いひび割れは、「チェッキング」や「ヘアークラック」と言われ、外壁に塗られている塗膜のみがひび割れている状況の事を言います。この状態のひび割れは非常に細く、ひび割れは塗膜のみですので、早めに外壁塗装工事を行うことで補修することが可能です。 浅いひび割れの原因は、塗膜の経年劣化や、塗装時の下地処理等の不手際などが考えられます。

②深いひび割れ

ひび割れが外壁材にも影響している状態が、深いひび割れとなります。深いひび割れには、乾燥クラック、構造クラック、縁切りクラックという3つのパターンがあります。

  • 乾燥クラックとは、モルタル外壁で発生しやすいひび割れです。モルタル外壁は、ペースト状のモルタルを完全に乾燥させた後に塗装工事を行うことで仕上げますが、ペースト状のモルタルを乾燥させる過程で水分の蒸発による収縮が発生し、それによってモルタル外壁そのものにひび割れが発生し、れが塗膜にまで伝達することによって発生します。
  •  構造クラックは、建物や外壁そのものの構造的な欠陥や、不同沈下などの原因によって、外壁そのものがひび割れしてしまう現象のことを言います。寒冷地において、外壁が凍結と融解を繰り返すことによっても発生する可能性があります。
  •  縁切りクラックは、モルタル外壁において、モルタルの塗り継ぎ部分に発生するひび割れとなっています。通常、モルタル外壁は、一度に一面を仕上げることとなりますが、部分的なやり直しなどの原因によって、古いモルタルと新しいモルタルが塗り継ぎされている場合、収縮の差によりひび割れが発生してしまうことがあります。これを縁切りクラックといいます。

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2.ひび割れの補修に関する検討

 ひび割れは放置しておくと、塗膜によって防いでいた水分がひび割れ部分から侵入してしまい、外壁材や建物の内部を腐敗させてしまうことにつながります。そのため、ひび割れについては、できるだけ早めの補修をおすすめしますが、ひび割れの大きさによって、緊急性が異なります。

 塗膜のみがひび割れしている浅いひび割れの場合、幅が0.3mm以下であれば、ひび割れが外壁材まで到達していないことが多いため、すぐに補修しなくても問題はありません。ただし、ひび割れの幅が広くなっていないか、定期的にチェックすることが必要です。幅0.3mm以上のひび割れが見つかった場合、補修を検討しなければなりません。特に、幅1mmを超えるひび割れは、ひびが外壁材にまで到達している可能性が高いため、必ず業者による調査が必要となります。また、幅3mmを超えるひび割れが見つかった場合、外壁材そのもののひび割れも懸念されますが、すでに内部に水分が侵入していると見て間違いありません。幅3mmを超えるひび割れを見つけた場合は、早急に業者に補修を依頼する必要があります。

3.ひび割れの補修方法

 塗膜にしかひび割れが発生していない浅いひび割れや、外壁材も少しひび割れしているが、細いひび割れで済んでいる間は、外壁塗装工事を行うことで補修ができます。細いひび割れ程度であれば、下塗りで埋めることができますので、問題はありません。

 外壁材に少し大きめのひび割れが発生している場合、ウレタンもしくは変成シリコンのコーキング材でひび割れを埋めておきます。このコーキング材を埋める方法として、VカットとUカットという方法があります。VカットやUカットは、コーキング材を入れるひび割れ部分を、V字もしくはU字にカットし、コーキング材をしっかり充填させる目的で行われます。

 コーキング材でひび割れを埋めた後は、フィラー塗付を行います。フィラー塗付はひび割れ部分を平滑にするために使われます。さらにそこから、凹凸処理(塗料をしっかり乗せるために、あえて細かい傷をつける処理)を行い、塗装工事を行います。ひび割れ部分は、コーキング材で埋めていても、構造クラックや縁切りクラックのように根本的な原因を解決することができないものについては、ひび割れが進行することが考えられます。そのため、ひび割れ部分には、ひび割れが進行するのに合わせて追従することができる弾性塗料を使用することが望ましいとされています。

特に、ひび割れが発生しやすいモルタル外壁の場合は、よく使用されています。ただし、サイディングボードに対しては、外壁材の膨れの原因になるため、使用することができませんので注意が必要です。

参考:コーキングとシリコンの違いについて

参考:プロが教える!塗装工事の正しい工程と大事なの目的

扶桑町の補助金を使って工事を始めるなら
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