屋根は、外壁と違い、目線の上にあるためなかなかみられることはありません。
そのため、頻繁にみられる外壁には色や素材にこだわっても、
屋根まではなかなかこだわらないという方が多くいらっしゃいます。
しかし、家を雨から守る最も重要な部分が屋根です。
雨は、家に最もダメージを与えますが、
これから家を守っている屋根にもこだわる必要があります。
そのため、今回は屋根材の種類とその特徴についてご説明します。
1.コロニアル
現在、新築の家に最もよく使用されている屋根材が、
コロニアルとなっています。コロニアルは、
セメントや粘土を機材とした薄い瓦となっています。
耐久性については、最もよく使われているコロニアルクァッドで、
色保証が2年、耐用年数が20年程度とされています(ケイミュー株式会社より)。
実際には、30年~35年ごろに雨漏りや葺き替えの依頼が多いとされています。
メリットとしては、施工が容易であることや比較的低価格であること、
軽量で地震に強いこと、色が豊富にあることなどが挙げられます。
逆にデメリットとしては、最も汎用性の高い「コロニアルクァッド」は、
寿命が短いこと、デザイン的に日本の伝統的な家屋には適さないこと、
定期的に塗装工事を行わなければ、景観が悪くなることなどが挙げられます。
2.ガルバリウム鋼板
外壁素材としても利用されているガルバリウム鋼板ですが、
屋根材としても使用されています。
ガルバリウム鋼板は、裏に断熱材が充填されており、
屋根の素材としても適したものとなっています。
ガルバリウム鋼板のメリットは、既存のコロニアル屋根に直接貼ることができることや、
軽量で地震に強いこと、耐久性が高いこと、断熱効果があること、
頻繁なメンテナンスが不要であることが挙げられます。
デメリットとしては、比較的高価であることや、
屋根の勾配を取る必要があること(浸水に弱いこと)、
落ち葉などによるアルカリ性に弱いことが挙げられます。
3.瓦棒葺き
瓦棒葺きとは、金属板と垂木で構成された屋根のことを言います。
今では金属板の部分にはガルバリウム鋼板を使用します。
15年以上前に施工された屋根の場合は、金属板にトタンが使用されていることが多く、
赤さびの発生から腐食が進み、雨漏りするというケースが増加傾向にあります。
瓦棒葺きのメリットは、平らな(勾配のない)屋根に仕上げることができる点と、
価格が安いという点になります。
デメリットは、ガルバリウム鋼板を使用したとしても断熱性が低いこと、
勾配がないため雨音が激しいことが挙げられます。
4.和瓦
和瓦は、日本家屋に使用される粘土瓦で、年々減少していますが、
いまだに屋根全体の50%以上のシェアを占めています。
和瓦のメリットは非常に高い耐久性にあります。
他の屋根材が長くても数十年の耐久性であるのに対し、
和瓦は50年~100年という非常に長い耐久性を誇ります。
なお、現存する最古の和瓦は、飛鳥時代の和瓦であるといわれています。
デメリットとしては、非常に重量があるため、耐震性に劣ること、
漆喰部分のメンテナンスが欠かせないことが挙げられます。ま
た、強風(特に台風)において飛散すると、
重量があるため非常に危険であることが挙げられます。
5.樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦
樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦
(通称はケイミュー株式会社の商品名である「ROOGA」)は、
ガルバリウム鋼板に次ぐハプリット屋根材として、
人気が出つつある屋根材となっています。
なお、「ROOGA」を取り扱うには、ケイミュー株式会社から
ルーガショップとして認められなければ工事することができません。
その分メリットとしては、施工業者の技術が担保されていることが挙げられます。
樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦自体のメリットとしては、
特殊なコーティングにより、メンテナンスの必要が低くなったことと、
硬くて割れにくいという特徴があります。
デメリットとして、非常に高額である点、施工業者が限られるため、
価格交渉が行いにくいという点、工事期間が比較的長いという点が挙げられます。
6.アスファルトシングル
アスファルトシングルは、アメリカの80%以上の住宅で使用されている屋根材です。
アスファルトシングルの特徴としては、
仕上げ材が防水シートになっている屋根材という点になります。
アスファルトシングルのメリットとしては、耐久性が比較的長く、
25年~30年程度の保障期間が設けられている製品がある点や、
耐震性、対候性、防音性に優れた素材であるという点が挙げられます。
そのため、日本においても年々増加傾向にあります。
デメリットとしては、年々増加傾向にあるものの、
まだ日本においては施工実績や技術が確立できていない点や、
価格が高いという点、素材自体が輸入品であるという点、
地震が多い日本の基準で作られた素材ではないという点が挙げられます。
アスファルトシングルについては、今後、
日本において製造されるケースが増えた場合に、
シェアが拡大する可能性の高い素材となっています。
7.まとめ
以上のように、一概に屋根材といっても、様々な素材があります。
それぞれの屋根材のメリット、デメリットをしっかりと確認し、
新築やリフォームにおいて、どの屋根材を選ぶべきかを
検討するようにしてください。
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