工事中留意点ー屋根

瓦の形状と雨漏りについて

瓦というと、昔ながらの和型瓦を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。そもそも瓦は、仏教建築とともに、6世紀末頃に日本に伝えられた技術で、非常に歴史の深い屋根材となっています。その長い歴史の中で、様々な改良が加えられた瓦は、現在でも他の屋根材とともに、選択肢の1つとなっています。この陶器の瓦は耐用年数が50~60年と非常に長く、それだけ目に付きやすいとも言えますが、実は瓦の種類はそれだけではありません。また、瓦の形状も、よく目にする和瓦の他にもあります。そこで今回は、瓦の種類や形状と雨漏りの関係についてご紹介します。

瓦の種類

  1. 釉薬瓦は、最もよく見かける粘土で作った瓦に釉薬を塗った瓦で、陶器瓦とも言われています。釉薬瓦は、釉薬によって水を通さなくなるため、耐水性に優れた瓦で、瓦の下に敷くルーフィングが傷みにくいというメリットがあります。しかし、比較的重量があるため、地震対策には不向きな瓦とも言えます。
  2. いぶし瓦も粘土で作った瓦ですが、こちらは釉薬を塗らず、窯の中でいぶすことで作られ、主に神社仏閣に使用されています。いぶし瓦は、窯の中でいぶすことによって、炭素の膜が形成され、この膜によって水を防ぐ効果を得ています。そのため、時間の経過によって炭素膜が剥がれてくると、葺き替えしなければならないというデメリットがあります。
  3. 素焼き瓦は、粘土で作った瓦をそのまま焼いたもので、ドラマで見かける沖縄の住宅(オレンジ色の瓦の住宅)に使われています。釉薬やいぶしといった工程がないため、釉薬瓦やいぶし瓦よりも安価で且つ軽量というメリットはあるものの、その分防水性はやや低くなっています。
  4. セメント瓦はその名の通り、セメント(砂と水)を使用した瓦で、塗料を塗ることで防水性を高めることができる瓦です。瓦自体は安価ですが、塗装というメンテンナンスをしなければならないことや粘土を使用した瓦よりも重量が重く、耐久性が低いことから、最近ではほとんど使用されていません。

瓦の特徴

 瓦は、他の屋根材に比べて、非常に耐久性や断熱性が高いというメリットがあります。まず、耐久性についてですが、例えば、スレート屋根などの屋根材の寿命は10年~20年であるのに対し、瓦は40年~50年程度の寿命を持つと言われており、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れています。瓦の耐久性の高さは、日本の様々なところで現存している古いお寺などを見ても分かるかと思います。古いお寺の瓦の中には、1,000年前から使われている瓦を、現在も使用しているというものもありますので、その耐久性の高さは、目を見張るものがあります。

次に断熱性についてですが、陶器でできた瓦そのものに断熱性があるのに加え、瓦の構造上、屋根と瓦の間に隙間ができるようになっており、その隙間の空気が断熱層となって熱を遮断する効果があります。

 しかし、デメリットとして、他の屋根材に比べて重量があるという点が挙げられます。屋根材の重量は、柱などによって支えられているため、重ければ重いほど、建物に負担をかけることになります。また、重さによって重心が上に上がってしまうことで、地震の際に揺れやすくなってしまいます。また、はじめから瓦屋根にすると決めている場合、建物そのものに瓦の重量に耐えられるだけを強度をもたせることができますが、最初はスレート屋根などの軽い屋根材を使用していた場合、リフォーム等で瓦屋根にしようとしても、建物の強度を増すのは困難ですので、後から瓦屋根に変えるというのは、難易度が高くなってしまいます。

他にも、デメリットとして考えられるのは、施工に専門的な技術が必要なため、どうしても施工できる業者が限られていること、施工するための料金が高くなってしまいます。耐久性の高さから、施行回数は他の屋根材よりも少なく、長期的に見ると料金的には優れているとはいえ、1回で支出する金額が大きくなるという点はデメリットとして考える方も少なくはないでしょう。

瓦の形状

  1. 和瓦は、瓦屋根で最も使用されている形状で、瓦が波打った形状になっているのが特徴です。この波打った形状によって湿度は適度に逃げつつも、温度はしっかりキープできるため、保温性と漢気に優れた形状といえます。また、この形状によって雨や雪を留めずに流す効果も期待できますので、耐水性にも優れた形状となっています。
  2. 真っ直ぐな瓦を平板瓦といいます。この瓦は、日本家屋以外にも合わせることが出来るため、最近の洋風な建築物であっても屋根材として使用できる他、太陽光発電システムを乗せやすい瓦でもあります。
  3. スパニッシュ瓦(S型)

    スパニッシュ瓦は、和瓦よりも波打ちを大きくした瓦で、洋風の建築物に合わせやすいという特徴があります。和瓦同様に、波打ちによる保温と漢気の効果を期待できるため、和風の建築物であれば和瓦、洋風の建築物であればスパニッシュ瓦と使い分けることができます。

瓦屋根のガイドライン工法

瓦屋根のガイドライン工法とは

 瓦屋根のガイドライン工法は、平成13年以降に主流となった瓦屋根の施工方法で、それまでの工法に比べて瓦が落ちにくいというメリットがあります。

ガイドライン工法以前の工法は、葺き土で瓦を積み上げることによって固定する工法が主に使われています。これは、建物と瓦を土でつなぎとめているだけの状態になっており、例えるなら、本棚の天板や横板が接着剤で固定されているだけの状態と同様です。本棚の天板や横板が接着剤でのみ固定されていた場合、軽い衝撃には耐えられるかもしれませんが、強い衝撃を受けると、接着剤だけで固定することができず、本棚は簡単に崩れてしまいます。これと同様に、ガイドライン工法以前の工法では、接着剤の代わりとも言える土が崩れるような衝撃を受けると、瓦が簡単に外れてしまうことになります。実際に、ガイドライン工法以前の工法で施工された瓦屋根は、大震災の際に多くが脱落しています。

一方、ガイドライン工法は、建物そのものと瓦を銅線等で連結します。先程のように本棚で例えるなら、接着剤だけではなく、板と板をつなぎとめるためのビスを打つようなイメージです。こうすることで、瓦と建物が一体化されることになりますので、衝撃に強くなります。実際にガイドライン工法で施工された建物は、大震災の際にも被害は少なかったという結果が出ています。

ガイドライン工法の施工方法

 ここでは、ガイドライン工法以前の工法から、ガイドライン工法に葺き直す方法の概要をご紹介します。

  1. 下地処理。まずは、古い瓦を1枚ずつ剥がし、清掃します。ガイドライン工法は、30年ほど前の瓦であっても施工できるという互換性の高さもメリットの1つです。瓦の耐用年数は、他の屋根材よりも長いため、古い瓦であっても、続けて使用できる可能性があります。そのため、瓦の清掃を行いながら、問題なく使えるかチェックすることも行います。瓦をすべて剥がした後は、下地の清掃を行い、屋根用の防水シートを貼り直します。防水シートの耐用年数は瓦よりも短いため、劣化の状況によっては、この機会に貼り直しておくことをお勧めしています。
  2. 瓦の施工。はじめに、浅瓦を取り付けます。浅瓦は、全て建物と連結させます。そのため、浅瓦1枚1枚にドリルで釘穴を開けていき、その穴に、錆びにくいステンレス製の釘を刺します。こうして、浅瓦を屋根に固定していきます。次に瓦を葺いていきます。ここでも、清掃時に行ったように瓦1枚1枚、そのまま使用しても問題がないかどうかを入念に確認しながら、葺いていきます。すべての瓦を葺き終えたら、次に瓦を固定します。しかし、浅瓦のように全ての瓦を固定するわけではありません。固定するのは、軒先瓦とケラバ袖瓦の2種類になります。この瓦は、ステンレス製のビスで固定します。
  3. 棟部の施工。最後に、屋根用の南蛮漆喰を使用して、棟瓦、のし瓦を積み上げます。その後、棟用の強化金具を野地垂木にめがけて設置し、鉄筋を固定します。さらに、固定した鉄筋にステンレス製の線を巻き、積み上げた棟瓦1枚1枚を、屋根の内部で連結します。こうすることで、棟全体と建物が連結されることになります。これで、瓦と建物が全て連結されることとなり、震災において瓦が脱落するというような事故の発生頻度は、大きく低下することになります。

瓦そのものは、非常に長い耐用年数がありますので、一見すると問題ないように見えるかもしれません。しかし、平成13年以前に施工された瓦屋根の場合、その施工方法はガイドライン工法以前の旧式の施工方法となっており、震災等への耐久性はあまり高くありません。屋根そのものの耐久性という面では問題ないかもしれませんが、地震大国と言われている日本において、いつ、お住まいの地域に地震が発生するかわかりません。特に瓦屋根は、瓦の脱落による2次被害(落下した瓦が、ご自身や他の方にあたってしまう人身事故や、車などにあたってしまう物損事故など)が、他の屋根材よりも大きくなってしまいますので、ガイドライン工法以前の工法で施工されている場合は、ガイドライン工法に補修されることをお勧めしています。

平板瓦

平瓦の特徴

 平瓦は、多くの瓦の特徴である曲線的なものではなく、平な長方形の瓦で、洋風の住宅に合わせやすい瓦となっています。別名「F型」と言われますが、このFはFlat(平らな)という英単語から来ています(平瓦のもととなったのがフランス瓦のため、フランスのFという説もあります)。

 平瓦は、その平らな特徴から、仕上がりはスレート屋根に近い仕上がりとなります。しかし、瓦の厚さがありますので、スレート屋根のように平らな仕上がりではなく、多少の凹凸がある見た目となります。また、屋根そのものに厚みがありますので、その点から見分けることも可能です。

 平瓦の中にも種類があります。Uタイプという平瓦では、瓦の両端に出っ張りがあり、断面を見るとアルファベットのUに見える形をしており、敷き詰めることで樋のように水の通り道を作ることができます。屋根や建物にとって、水は天敵ですので、Uタイプのように水の通り道を作り、水はけを良くすることは建物の耐久性を高める有効な手段となります。

 次に、ほとんど出っ張りのないFタイプと平瓦もあります。敷き詰めた後は、出っ張りのなさからスッキリとした見た目になり、美観はいいのですが、通気性が低いため、結露が生じやすいというデメリットがあります。

 瓦の中にも、洋風の建物にあう平瓦のようなものも存在しますが、瓦は他の屋根材とは異なるメリット・デメリットが存在しますので、屋根材の葺き替えの際やリフォームによって、瓦に変えるという選択を行うのは難しいと言えます。そのため、建物を建てるときから、瓦屋根と他の屋根材とのメリット・デメリットを比較し、瓦屋根を選択する必要があります。とはいえ、もともとが他の屋根材を使用していたからといって、全ての建物が瓦屋根に買えることができないかというと、決してそうではありません。瓦屋根のデメリットである重量に耐えきれるだけの強い建物の構造であれば、リフォーム等で瓦屋根に葺き替えることも可能です。しかし、そのためには専門知識を有する業者が、その強度を確認する必要がありますので、しっかりと信頼の置ける業者に、確認しながら、最適な屋根材を選択するようにしてください。

瓦屋根の雨漏り

 瓦屋根は、その耐久性の高さがメリットの一つですが、それでも放置していると雨漏りにつながることがあります。その原因は、以下のことケースが多いようです。

  1. 強風などの飛来物が瓦に接触したなどで、瓦そのものが破損してしまった場合、その破損部分から雨水が侵入し、雨漏りにつながることがあります。この場合、早めに新しい瓦に葺き替える必要があります。
  2. こちらも強風や台風が原因となりますが、瓦がずれてしまうことによって、瓦と瓦の間に隙間ができてしまうことで、その隙間から水が入り込み、雨漏りにつながってしまうケースが考えられます。この場合、早めに発見して瓦を戻せば、雨漏りを防止出来る可能性が高くなります。
  3. 瓦屋根は、どうしても空気層ができてしまいますが、そこにうまく入り込んだ鳥やコウモリが巣を作ることによって、下地の防水シートを急速に劣化させるケースがあります。通常、軒先やケラバ部にシーラーなどで隙間を埋める対策を施しますが、それらの劣化に気づかなかった場合、そこから侵入して巣を作られてしまい、防水シートが劣化することによって瓦で受けきれなかった水が建物内部に侵入して雨漏りにつながってしまいます。そのため、軒先やケラバ部の隙間を埋める対策が、劣化していないことを確認することも重要です。

漆喰のメンテナンス

漆喰は、外壁を和風にしたい、清潔感のある外壁にしたいという方に好まれる外壁材となっています。漆喰は、日本においても昔から使用されている外壁材で、有名なところとしては、姫路城の真っ白な外壁も漆喰によるものとなっています(姫路城の真っ白な外壁は、白漆喰総塗籠造と呼ばれています)。2015年にグランドオープンした姫路城の白さには、誰もが驚いたことと思います。それまでの姫路城は、屋根が黒く、他の城と同じような色合いでした。しかし、本来の姫路城は、今の白さであったと言われており、それまでの姫路城の黒さは、白漆喰に発生したカビが原因で黒く見えていたのです。

つまり、漆喰にした場合は、しっかりとメンテナンスを行わなければ、以前の姫路城のようにカビが発生する等といった症状が出てしまうのです。

漆喰のメリット・デメリット

 漆喰は、しっかりメンテナンスすれば、耐久年数が100年以上と言われています。その要因として、二酸化炭素や化学物質を吸着させることで、漆喰自体が固くなるためで、外壁材として非常に優れた素材となっています。また、漆喰は、耐火性能、防カビ効果にも優れているというメリットがあります。

漆喰についた汚れは容易に落とすことができるという点もメリットの1つです。漆喰についた軽い汚れは、消しゴムや水洗いで容易に落とすことができます。これで落ちない汚れやカビは、塩素系漂白剤を水で薄めて、布につけて拭き取ることで落とすことができます。注意点としては、漆喰がアルカリ性(主成分が水酸化カルシウム)ですので、酸性の洗剤は使用できないという点です。この点にさえ注意すれば、漆喰の汚れは容易に落とすことが可能です。

 一方、防水性能が低く、傷がつきやすいというデメリットもあります。また、漆喰は乾燥に非常に時間を要しますので、塗装工事の工期が長くなりがちです。そのため、通常の塗装工事よりも施工費用が高額になっていまします。さらに、漆喰を施工できる左官屋が減少しているという点も見逃すことができないデメリットとなっています。

漆喰の施工について

 漆喰壁は、基本的にはモルタルの上に漆喰を塗るという工程で施工します。そのため、初めにモルタルを下塗りし、その上に薄めたモルタル接着増強剤を塗ります。その上から、中塗り漆喰、上塗り漆喰という順で漆喰を塗るという工程になります。この漆喰の施工については、他の外壁の施工よりも高額で、相場としては1㎡あたり7,500円~となっています。

漆喰のメンテナンスについて

 漆喰壁は、耐久性に優れていますが、決してメンテナンスフリーではありません。漆喰壁をしっかり持たせるのであれば、10年に1回程度の頻度で、塗装を行わなければなりません。漆喰を塗装する際に注意しなければならないのが、他の外壁のように、普通の塗料が使用できないという点です。漆喰壁に普通の塗料を塗ってしまうと、1年~2年で剥がれてしまうことになります。そのため、漆喰壁に対応した塗料を選択する必要があります。

 メンテナンスを行う際、漆喰壁にクラックが入っていた場合は、その深さによってクラックへの処置が異なります。クラックがモルタル部分にまで入ってしまっている場合、漆喰をすべて剥がして、下地を作り直した上で、漆喰の施工をやり直しますので、非常に高額な費用が発生します。定期的にメンテナンスを行っている場合は、そこまで大きなクラックは発生しにくいかと思います。クラックが漆喰の表面部分にのみはいっている状況であれば、その部分のみを補修することも可能です。そのため、定期的なメンテナンスを行い、クラックは事前に補修してしまうことが重要です。

扶桑町の現場事例

実際に、大屋根に登ってみますと漆喰がボロボロでした。

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漆喰は、水酸化カルシウム・炭酸カルシウムを主成分としており、もとは「石灰」と表記されていたものであり、漆喰の字は当て字が定着したものである。風雨に弱い土壁そのままに比べて防水性を与えることが出来るほか、不燃素材であるため外部保護材料として、古くから城郭や寺社、商家、民家土蔵など、木や土で造られた内外壁の上塗り材としても用いられてきた建築素材である。面土や鬼首などの瓦止めの機能のほか、壁に使用される場合には、通常で3 – 5ミリ程度、モルタルなどへの施工の場合は10数ミリ程度の厚さが要求されている。塗料やモルタルなどに比べ乾燥時の収縮は少ないものの、柱などとの取り合い部に隙間が生じやすいため、施工の際には留意が必要である。近年では化学物質過敏症の原因の主たるものとされる、ホルムアルデヒドの吸着分解の機能があるものとして注目を浴びている。

wikiペディアより

漆喰はお客様の中でもあまり意識していない人が多いですが、外壁塗装工事のついでの作業として、見積時に確認しておいたほうが良いものです。主な機能としましては防水性が挙げられます。屋根は紫外線や雨が直に当たります。したがってお住まいの中でも1番守るべき大切な部分です。その大切な一部分である漆喰もやはり、かなり大切なものになってきます。お住いも人間と同様に段々と痛みが出てくるものであります。放置しておくと痛みが早く悪くなり致命傷になります。建物も同様に、躯体本体が腐ったりしてきて痛みが出てきますと、かなりのコストがかかる工事をしなければなりません。普段あまり意識しない部分ですが、塗装工事の際は、屋根の部分は特に早めに対応しておくことが大切です。

漆喰風の外壁に憧れる方には

 漆喰のメリットは魅力的ですが、そこまで費用をかけることができない。しかし、見た目は漆喰のような外壁にしたいという方には、漆喰風に仕上がる塗料を使用することをおすすめします。あくまで、見た目が漆喰風に仕上がるだけですので、漆喰そのものの高耐久性等のメリットはありません。しかし、リーズナブルな価格で、漆喰のような外観を得ることができますので、漆喰のメリットよりも外観だけに憧れている方は、ご検討されてはいかがでしょうか。

漆喰壁は、左官屋の減少や施工費用、メンテナンス費用の高さから徐々に選ばれることが減ってきている素材ですが、その性能は現代においても十分にひけをとらない素材となっています。また、汚れが非常に落としやすいというメリットもあります。しかし、漆喰も、通常の外壁にようにしっかりとメンテナンスを行わなければ、その性能を100%活かすことができません。しっかりとメンテナンスを行えば、100年以上は持つと言われるほど、非常に高い耐久性能をもった素材ですので、その性能を活かしきるためにも、漆喰を選択した場合は、定期的なメンテナンスをしっかりと行うようにしてください。

 このように、瓦屋根については、他の屋根材とは違った雨漏りの原因が多々あります。これらの雨漏りの原因に加え、瓦の種類や形状も多いことから、瓦屋根の雨漏りについては、しっかりと知識・経験のある職人が対策を施さなければなりません、

モニュエル瓦の塗装の注意点

 モニュエル瓦(乾式コンクリート瓦)は、1980年頃から1990年頃に広く使われていた屋根材ですが、現在は生産されておらず、新築で用いられることはありません。モニュエル瓦が生産されなくなった原因は、その重さにあります。モニュエル瓦の重量は、金属屋根と比較して約6倍も重く、耐震性が低いため、徐々に使用されるケースが少なくなり、生産中止に至っています。そのため、破損した場合に替えが効かないという問題点があり、塗装によるメンテナンスしかできないのが現状です。

 そこで今回は、モニュエル瓦を使用している方のメンテンナンスとして重要な塗装の注意点についてご紹介します。

下地処理

 モニュエル瓦の特徴として、他の屋根材よりもチョーキングしたときの粉が多く、水を吸収しやすいという問題点があります。そのため、早めに発見しなければ、モニュエル瓦の劣化が早まることになります。

 モニュエル瓦の塗装を行う前には、このチョーキングした古い塗装を取り除かなければなりません。この作業は、高圧洗浄で行いますが、他の屋根材よりも粉が多く、そのまま高圧洗浄を行った場合、チョーキングした粉が飛散するため、必ず周囲をビニール等で取り囲み、チョーキングした粉が飛散しないように注意しなければなりません。

 モニュエル瓦の場合、チョーキングの粉が非常に多いため、この高圧洗浄を丁寧に行わなければ、後の塗装をどれだけ丁寧に実施したとしても、塗装の品質は低くなってしまいます。チョーキングの粉を落としきらずに塗装を行うと、モニュエル瓦そのものに塗料が付着せず、チョーキングの粉に塗料が付着するため、すぐに塗料が剥がれ落ちることとなり、耐久性が損なわれてしまいます。そのため、高圧洗浄を丁寧に実施し、チョーキングの粉をしっかりと落とすというのが、モニュエル瓦を塗装する上での注意事項の1つ目となります。

スラリー層の凝固

 モニュエル瓦の特徴として、モニュエル瓦の表面にスリラー層という塗膜があります。塗装のチョーキングが発生した場合は、このスリラー層もチョーキングを起こすため、他の屋根材よりもチョーキングの粉が多く発生してしまいます。

 下地処理でチョーキングの粉を取り除く際にどれだけ丁寧に高圧洗浄を行ったとしても、古いスリラー層がすべて取り除かれるわけではありません。できるだけスリラー層も高圧洗浄で取り除くのが理想ではありますが、どうしても残る部分が存在します。しかし、この状態で塗装を行っても、先述したとおり、チョーキングの粉に塗装が付着するため、すぐに塗料が剥がれます。そこで、スラリー層を凝固させるための専用の塗料を使用して、チョーキングしたスリラー層を固めます。この下塗りは、最低でも2回は実施しなければ、スリラー層をしっかりと固めることができません。

 通常の下塗り塗料を使用した場合、チョーキングしたスラリー層を凝固させることができませんので、必ずスラリー層を凝固させる専用の塗料を用いるという点が、モニュエル瓦を塗装する上での注意事項の2点目となります。

上塗り

 モニュエル瓦の上塗りについても、スラリー層にしっかりと密着することができるよう、シーラーを入れずに、直接モニュエル瓦に塗装する方法を取る必要があります。この上塗りについても、1回だけでは耐久性が乏しくなるため、必ず2回以上塗装を行わなければなりません。可能であれば、高耐久塗料を使用するほうが、耐久性が向上するため、無機塗料などの塗料を使用することをおすすめします。

 さらに耐久性を向上させる方法として、上塗りが終わったあとで、クリアのコーティング剤を使ってさらに塗装を行うという方法もあります。いずれにしても、塗膜の層をしっかりと作ることが重要となります。

モニュエル瓦の葺き替え

 モニュエル瓦は、すでに生産が終了しており、新しいモニュエル瓦を入手するのが非常に困難になっています。そのため、現在使用しているモニュエル瓦をいかに長く使用するかが重要となります。

 完全に割れてしまっているモニュエル瓦を修理することは難しいですが、コンクリート部分が見えているようなモニュエル瓦は、雑に扱うと塗装中に割れてしまうことがあります。そのため、それらの瓦は注意して取り扱わなければなりません。

 どうしても継続して使用できない場合は、問屋に問い合わせ、在庫があれば葺き変えることもできますが、在庫がなくあたらしいモニュエル瓦を確保できない場合は、別の屋根材に葺き替えることも検討しなければなりません。

 モニュエル瓦は他の屋根材と違い、注意すべき点が多々あります。これらの注意点をしっかりと理解した上で塗装を行わなければ、高い品質の塗装を行うことはできません。ヨコイ塗装では、モニュエル瓦の塗装について、専門の知識を有した職人が、品質を重視して塗装工事を実施します。モニュエル瓦の塗装でお悩みの方は、是非、ヨコイ塗装にご相談ください。

屋根修理におすすめ!スカイメタルルーフ

 スカイメタルルーフという耐久性に優れ、それでいて経済的にも優しいという理想的な屋根材が、最近注目を浴びています。一部の商品説明では、30年間メンテナンスフリーとも言われており、期待が高まる屋根材ですが、本当のところは、そこまで優れた屋根材なのでしょうか?

 そこで、今回はスカイメタルルーフの特徴と、その評判についてご紹介したいと思います。

工事の見極めはこちら!

1.スカイメタルルーフの特徴

 まず、スカイメタルルーフの特徴を、屋根材に求められる「耐久性」「重量」「快適性」の3つの視点でご紹介します。

①耐久性

 スカイメタルルーフは、ジンカリウム鋼板というサビに強い鋼板を基盤として、その上に天然素材であるストーンチップの層をつくった屋根材で、非常に耐久性が高いという特徴があります。

 まず、基盤として使用しているジンカリウム鋼板ですが、この鋼板はガルバリウム鋼いたと同じ鋼板の皮膜を持ち、従来の亜鉛メッキ層の3倍の耐久性を有しています。また、切断面を再度メッキ加工したことによって、自己防蝕性能が向上した鋼板となっています。

 基材鋼板、ジンカリウムメッキ層の上には、プライマー層、ベースコート層、ストーンチップ層、トップコートと、複数の層に分かれて構成されており、この点からも強度の高さを作り出しています。

屋根は素材が痛みやすいから、極力良いものを!!

②重量

スカイメタルルーフは強度が高いだけでなく、軽量であるという点もメリットとなります。重量は、従来のスレート屋根と比較すると、およそ1/3程度、瓦屋根と比較すると1/9程度まで軽くなっています。屋根の重量は、建物の柱や外壁といった建物の上部を支える部材への負担に直結します。軽ければ軽いほど、柱や外壁の負担が軽くなり、それらの耐久性が向上しますので、結果として家全体の耐久性が向上することになります。また、屋根の重量は、自身が発生した場合にも大きく影響します。屋根材が重い場合、家の重心が高くなることで、地震などによって揺れやすくなり、倒壊の危険性が増すことになりますが、逆に屋根が軽ければ軽いほど、建物の重心は低くなり、地震などによって揺れにくくなります。そのため、建物全体の耐久性や耐震性を考えると、屋根材は軽ければ軽いほど良いということになります。スカイメタルルーフは、この重量について、非常に優れた屋根材であると言えます。

③快適性

 通常、屋根材に鋼板を使用していた場合、太陽からの熱をそのまま吸収してしまうため、遮熱性が低いと言われています。しかし、スカイメタルルーフの表面はストーンチップが層になっているため、太陽からの熱はストーンチップの層で弾かれることとなり、建物内部まで伝わりにくくなっています。その効果は瓦屋根と同等と言われており、鋼板を素材とした他の屋根材よりも快適さに期待できます。

 また、雨音に関しても、通常の鋼板を素材とした屋根材であれば、パタパタと特徴的な雨音が響いてしまいますが、スカイメタルルーフの場合は、ストーンチップが雨音を抑える役目を担っており、強い雨でも他の鋼板屋根よりも雨音が気になりにくいという特徴もあります。

2.スカイメタルルーフのメンテナンス

「スカイメタルルーフは、20年間~30年間、メンテナンスフリーのため、経済的に優れています。」という宣伝文句を見かけますが、それは本当でしょうか。

スカイメタルルーフは、ジンカリウム鋼板の層の上に、ストーンチップの層を作っています。このストーンチップのそうに使用している釉薬によって、強度の高いコーティング層がうまれており、この層が屋根の美しさや耐水性を担っており、簡単には劣化しないためメンテナンスは必要ないというのがその理由となっています。

スカイメタルルーフの施工

つまり、この釉薬でできたコーティング層が劣化した場合、もしくは破損した場合には、メンテナンスを行わなければならないということになります。あくまで、ここでいうメンテナンスフリーというのは、環境による劣化や、台風などによる破損がなかった場合に、塗装工事などのメンテナンスが必要ないというだけで、定期的に劣化や破損がないか点検をしなければならないのは、他の屋根材と同様になります。

スカイメタルルーフは、非常にメリットの高い屋根材となっています。また、そのデザイン性も、ストーンチップの層によって、様々なデザインが販売されており、今後の展開が期待されている屋根材となっています。

とはいえ、全くデメリットが無いわけではありません。スカイメタルルーフには、現在のところ、断熱材入りの商品が発売されていませんので、断熱材入りのガルバリウム鋼板製の屋根材に比べると、断熱性に欠けていたり、部材が比較的高額であるといったデメリットが存在します。

これらのメリットとデメリットをきちんと理解することで、屋根材の選択肢を増やすことが可能となります。ヨコイ塗装では、お客様としっかり話し合いながら、最適な屋根材のご提案を行っております。扶桑町周辺で屋根のメンテナンスをお考えの方は、ヨコイ塗装までご相談ください。

スカイメタルルーフを施工できる、新聞取材歴のある腕利き瓦職人ご紹介します。

塗装と雨漏り

建物は、定期的に外壁塗装を行わなければ外壁の防水性が低下してしまい、雨漏りの原因となります。そのため、7年~10年という周期で外壁塗装を実施しなければなりません。しかし、外壁塗装は、まとまった費用が掛かってしまうため、雨漏りする直前の、ぎりぎりまで待ってから外壁塗装をご依頼いただくというケースも少なからず存在します。その場合、外壁の中では何が起こっているのでしょうか。そこで今回は、防水性が低下した外壁の中の状態と、その補修についてご説明します。

カラーベスト 劣化

建物内部に浸水した際の影響

 塗装が劣化した状態で放置し続けた場合、塗膜のヒビや剥がれた部分から外壁内部に水分が侵入することになります。塗膜を抜けた水分は、通常、二次防水という防水設備によって建物内部に侵入するのを防止しています。そのため、塗装が劣化したからと言って、すぐに雨漏りが発生するわけではありません。しかし、二次防水で食い止められている状態で放置した場合、二次防水が劣化してしまい、建物内部への水分の侵入を許してしまうことになります。こうなると、雨漏りという状態になってしまいます。

 また、二次防水は、ほとんどの場合、外壁の内部に設置されていますので、二次防水で防いでいる状態というのは、外壁の内側に水分がたまってしまっている状態になります。つまり、外壁を内側から劣化させることにつながっています。そのため、雨漏り自体は防止できていたとしても、外壁の補修が必要となるケースもあります。

雨漏り サイディング

劣化した屋根を補修しなかった場合のデメリット

 雨漏りしている、もしくは雨漏りする直前まで放置していた建物の屋根工事を行う際、外壁そのものをメンテナンスする必要があります。一部の業者では、雨漏りの対策として塗装だけを行っているようですが、すでに説明した通り、塗装というのは外部の水分が侵入しないように施すもので、雨漏りを根本から改善するものではありません。また、雨漏りする、もしくは雨漏りの直前まで進行している場合、塗装を行うそのものの劣化も進んでいることが考えられます。そのため、このまま塗装を行った場合、塗料が収縮する力によって外壁そのものが破損してしまったり、塗料がしっかりと屋根材に密着することができず、短期間で塗膜のヒビや剥がれが発生する可能性が極めて高い状態となります。塗装を行う場合には、その下地となる屋根材そのものを塗装を行う最適な状態にしておく必要があるのです。

雨漏りした、もしくはする直前まで進行した場合の対処

 屋根から雨漏りが発生している、もしくは発生する直前まで進行している場合、初めにその補修工事を行う必要があります。二次防水が劣化しているのであれば、二次防水の交換を行わなければなりませんし、建物内部に水分が侵入している場合、腐食している部分の補修工事が必要になる場合があります。また、劣化した外壁の補修も行う必要があります。

 つまり、雨漏りが発生している、もしくは発生する直前まで進行するまで放置していた場合、定期的に外壁塗装を行っていた場合には発生することのない工事が多数発生することとなってしまい、工事にかかる費用が跳ね上がってしまうことになります。また、それだけの費用を払ったとしても、完全に元の状態に戻るわけではなく、補修という形になりますので、若干ではありますが、強度の低下も否めません。

軒裏 雨漏り 腐る
雨漏り 屋根

たまに、「定期的な屋根塗装なんてせずに、壊れたら一気に修理したほうが安くすむ」という考え方をうかがうことがありますが、これは完全に誤りで、建物の耐久性を上げる、工事費用を安く抑えるという両方から考えても、定期的に屋根塗装を実施するほうが、メリットがあるということになります。

雨仕舞について

雨仕舞(あまじまい)という言葉は、あまり聞かれたことはないかもしれません。この雨仕舞というのは「建物の中に雨水が入り込まないようにする」ための構造や設備のことを指し、住宅にとっては非常に重要な言葉となっています。そこで今回は、ご紹介します。

雨仕舞と防水の違い

 「建物の中に雨水が入り込まないようにする」と聞くと、外壁塗装やコーキングなどの防水を思い浮かべる方も多いかと思います。いずれも、雨水を建物の内部に侵入させないようにする方法ですが、防水は、その漢字が示すとおり、水の侵入を「防ぐ」方法で、建物の外側で水を弾き、内部に入れない仕組みのことを指します。一方、雨仕舞は、防水に加えて、中に入り込んだ水分を、建物に悪影響を及ぼさないように、外部に排出する構造や、傾斜や樋をうまく使って、建物から水を流す構造のことも含みます。

 つまり、防水より雨仕舞のほうが、「建物の中に雨水が入り込まないようにする」ことに対して、広い考え方だということになりますが、論文や業者によっては、水を外部に受け流すことが雨仕舞で、防水は含まないとしていることもあります。

ベランダ防水

雨仕舞の目的

 改めて雨仕舞の目的を確認すると、「建物の中に雨水が入り込まないようにする」ことです。このうち、防水については、塗装やコーキングについて解説している部分をご覧いただくとして、雨水を受け流す構造のことに着目してみましょう。雨水を受け流す構造としては、建物の表面で受け流す場合と、内部に侵入してきた雨水を外部に受け流すという2つの方法が考えられます。いずれも雨仕舞の考え方ですが、後者の方は、厳密には「建物の中に雨水が入り込まないようにする」という目的を達することができていません。一時的とはいえ、建物の中に雨水が入り込んでしまっています。しかし、すぐに排水することにより、建物の内部にダメージを与えないようにすることこそが、雨仕舞の目的となりますので、内部に侵入した雨水を外部に受け流す構造も、決して疎かにしてはいけません。

建物内部に侵入した雨水を受け流す構造の重要性

 本来は、建物内部に雨水を侵入させないことが最善であることは間違いありません。しかし、住宅は数十年使用するものであり、どうしても経年劣化は生じてしまうものですので、常に最善にメンテナンスを行ったとしても、雨水を100%防水できるという事はありません。もちろん、塗装業者はもとより、塗料メーカーや塗装器具のメーカーも一丸となって、100%に近付けるように、高品質なメンテナンスを実施していますが、塗装の経年劣化や地震や台風といった災害、強風による物の衝突などによって、防水を担う塗装にわずかでも隙間が生じると、そこから建物の内部に雨水が入り込むことになってしまいます。そのときに、雨仕舞ができていないと、入り込んだ水は、そのまま建物内部にとどまることとなり、内部の木製部分を腐食させ、鉄製部分を錆びさせる要因となります。さらに、そこから雨漏りにつながるといったケースもあり、建物の寿命を大きく損なってしまうことになります。

 そのため、建物内部に侵入した雨水を外部に逃がす構造が必要となるのです。この構造のことを「水抜き」といいます。

水抜きの問題点

 建物に水抜きの構造を備えておくことは重要ですが、水が抜けるということは、そこに隙間があるということですので、裏を返せば、そこから雨水が侵入する可能性もあると考えられます。実際、サイディングボードを使った外壁の場合で、サッシ上部にサイディングの裏に回った水分を排出する隙間を作るため、コーキングを行わないという水抜きの方法があります。この場合、コーキングを行っていない部分から雨水が入り込んで防水シートの裏側にまで、その水が入り込んでしまうということもあり、業者の中でも、どちらが最善かの意見がわかれているところでもあります。

 このように、最善の雨仕舞を行おうとすると、専門的な知識を有した業者が、実際に建物の構造を確認しながら、どのように水を逃がすのか、どの部分に水抜き用の隙間を作るのかを1つ1つ確認しながら検討していく必要があるのです。

 一部の塗装業者では、構造上、雨仕舞になっているにもかかわらず、一面に塗装を施し、水抜きの場所を埋めてしまうような手抜きを行うところもあるようです。雨水が入り込まないようにする防水も確かに重要ですが、入り込んでしまった雨水を外部に排出する雨仕舞も防水と同じくらい重要です。外壁塗装を依頼する場合は、その重要な雨仕舞を潰してしまうことがないような業者に依頼することが大切です。

カラーベストでは重ねの隙間を作ることが大切

ここで注意が必要なのが、業者選びです。すべての業者がお客様の建物を最優先に考え、品質重視で塗装工事を行うのであれば問題ないのですが、技術が不足している業者や、品質よりも利益だけを考えている業者があるのも事実です。そういった業者に依頼してしまうと、雨漏り対策に必要な工事を一切行っていなかったり、行っていたとしても、十分でないケースが散見されます。

水切り板金の役割と重要性について

1.水切り板金とは

 通常、水は上から下に向かって流れます。屋根に降った雨水も、当然のことながら、高いところから低いところに向かって流れます。全ての屋根が屋根の頂点から雨樋までしっかりと勾配があれば、雨水はしっかりと雨樋に流れ込みますので、屋根の途中に止まってしまうことはありません。しかしながら、建物の構造上、全ての面できれいな勾配を付けられないケースがあります。例えば、屋根の途中で枠の出っ張りなどがあると、そこで水が止まってしまうことになり、うまく雨樋まで流れることができません。そうなると、その枠の出っ張り部分に水が溜まってしまうことになり、その部分だけ腐食が早まってしまいます。それに気づかないまま放置してしまうと、その部分から建物内部に雨水が侵入してしまい、雨漏りの原因となってしまいます。

 そういった水が溜まりやすい部分に、水の流れるルートを作ることで、雨水が一箇所で停滞することなく、雨樋まで流すことが可能になります。この水の流れるルートを作ることを水切りといい、それを可能にする部材が水切り板金なのです。余談になりますが、この水切り板金と防水紙、シーリングをセットで雨仕舞と呼ぶこともあります。

2.排水と防水の違い

 屋根には、水が建物内部に入り込まないように様々な仕掛けが施されています。その殆どは、排水、もしくは、防水という観点で作られたものになります。

①排水とは

 排水とは、水を適切に排出することを言います。屋根においては、雨水を地上に流すまでの仕掛けが排水という考え方になります。屋根に降った雨水は、屋根の勾配を使って雨樋に流れ込み、雨樋を通って地上に流されます。この一連の流れが「排水」という考え方になります。そのため、水切り板金は排水という考えのもの、取り付けられる部材となります。

②防水とは

 防水は、降った雨水が建物内部に侵入しないために水の侵入を防ぐための仕掛けのことを言います。屋根材そのものや、屋根材の下に敷く防水シートなどがこれらの役割を果たします。

③排水と防水、どっちが重要?

 排水と防水の関係は、どちらか一方を満たしておくことで雨水の侵入を防止できるというものではなく、両方が適切な状態でなければ雨水は建物内部に侵入してしまうことになります。例えば、防水はしっかり施されており、排水が疎かになっていた場合、降った雨水は屋根の上に停滞することになります。防水機能によって一時的に建物内部に水が侵入することを防げたとしても、そこに水がたまり続けていますので、徐々に防水機能が劣化し、建物内部に水の侵入を許してしまうことになります。

 逆に防水が疎かになっていた場合、適切に水を地上に排出できたとしても、排出している間に建物内部にも水が侵入してしまいますので、そこから雨漏りが発生していまいます。そのため、排水・防水は、ともに重要な要素となっています。

3.水切り板金の重要性

一昔前の屋根には、水切り板金が取り付けられていないことがありました。しかし、そういった屋根では、特に屋根の勾配が緩やかな場合は特に、屋根の上に水が溜まってしまい、屋根材の内部が腐食してしまうことがあります。屋根材の内部が腐食してしまうと、屋根材、特に瓦の場合は瓦を見ても綺麗なままなのに雨漏りが発生するという状況が発生してしまいます。こうなってしまうと、屋根材の下地の部分を修理しなければなりませんので、補修費用が高額になってしまいます。そのため、水切り板金が施されていない屋根の場合は、専門家に水の流れを調査してもらい、必要に応じて水切り板金を施工してもらう方が、長期的に見た場合、費用を安く抑えることができるケースが多々あります。

水切り板金は、今では施工する業者がほとんどではありますが、昔ながらの職人さんで新しい知識を仕入れていない方や水切り板金は知っていても、少しでもコストを安く仕上げるためにあえて施工しない悪徳業者などに依頼してしまうと、水切り板金が施工されていないというケースもわずかながら存在しています。屋根のメンテナンスを行う場合は、複数社から見積もりを取得し、極端に安いところや、他の見積もりに含まれている部材が入っていない業者などに依頼する場合は、本当に問題がないか、しっかり調査する必要があります。

防水性能が劣化したことによる雨漏り

 最近、最も普及しているカラーベストの屋根は、屋根材そのものに防水性能はほとんどなく、塗装による塗膜で防水性能を高めています。そのため、塗装が劣化すると屋根の防水性能も低下し、屋根材内部に水分が侵入していくことになってしまいます。屋根材内部に侵入した水分は、そのまま逃げ場はありませんので屋根内部に蓄積され、やがて雨漏りとして室内に流れてきてしまいます。

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 これを防止するためには、定期的に塗装を行う必要があります。塗装のタイミングは、使用する塗料によって異なりますが、最もよく使用されているフッ素塗料の場合、10年~15年程度が塗装のタイミングとなります。

ただし、この期間はあくまで目安であり、塗装が剥がれている、色あせ、色むらが見える場合などは塗装が劣化している可能性がありますので、特に屋根は早めに塗装を行う必要があります。

防水シートが老朽化したことによる雨漏り

 屋根には、屋根材の下に防水シートを敷いています。そのため、塗装による防水性能が劣化したからと言って、すぐに雨漏りにつながるわけではありません。しかし、防水シートも15年~20年程度で劣化していきます。防水シートが劣化すると、シートが割裂けてしまうことがあり、その裂け目から水が侵入してしまうことで、雨漏りにつながってしまいます。

また、防水シートは、防水シートがあるからと屋根の塗装を行わなかった場合、防水シートの上に水分が溜まってしまうことになり、防水シートの劣化速度を速めることになります。そのため、雨漏りを未然に防止しようと考えた場合には、防水シートがあるからと屋根の塗装を放置しておくのではなく、定期的に屋根の塗装を実施し、その上で、防水シートの劣化状況を確認してメンテナンスを行う必要があります。

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サイディングのコーキングと雨漏り

「雨漏りは天井だけ?」雨漏りと聞くと、多くの方が天井からの雨漏りを想像されるのではないでしょうか。また、一昔前のコントのように、雨漏りするからとバケツを置いたり、家の中で傘をさしたりといったように、天井から水が落ちてくる雨漏りをイメージされる方も多いかと思います。しかし、雨漏りは、天井しか発生しないものではありませんし、天井から水が降ってくるというものだけでもありません。

 少し古い建物に入った際に、天井に濡れたようなシミを見たことがあるという方もいらっしゃるかと思いますが、そのように、天井が濡れるのも立派な雨漏りです。つまり、雨漏りというのは、家の外側で弾かなければならない雨や水が、家の中にまで侵入してきたことを指すのです。つまり、外壁から雨漏りするといったこともあり得るのです。

雨漏りの原因

 先ほども少し説明しましたが、雨漏りは、本来家の外側で弾かなければならない雨や水が家の中に侵入してしまうことで発生します。つまり、雨漏りの原因は、家の外側で水をはじけなかったことに起因しています。

 では、どのようにして家の外で水をはじいているのかというと、多くの場合が「塗装」です。塗装は、屋根や外壁に塗料を塗ってきれいにするというイメージがあるかと思いますが、同時に水が侵入しないように塗膜を貼って、水を内部に侵入させないようにしているのです。もちろん、サイディングにも塗装を行っていますので、塗料が劣化しない限りはそこから水が侵入することはありません。

 しかし、サイディングは、複数のボードをつなぎ合わせて外壁を構成していますので、ボードのつなぎ目にはどうしても隙間が生じてしまいます。そこで、その隙間を埋めて水を侵入させないようにする仕組みがコーキングということになるのです。この塗装とコーキングによって、外壁から家の内部への水の侵入を防いでいるのです。

コーキングと雨漏り

 このように、コーキングには、サイディング同士をつなぎ合わせると同時に、家の内部に水が侵入しないようにする目的があります。そのため、実際にコーキングを手で触ってみるとわかる通り、コーキングはゴムのような弾力のある材質で、サイディング同士をぴったりとつなぎ合わせています。この状態であれば、コーキングから家の内部に水が侵入することはありません。

しかし、古くなった輪ゴムが細くなるように、古くなったコーキングは「痩せ」といった充てんした直後より体積が小さくなる現象が発生します。コーキングが痩せると、コーキングにひび割れが発生したり、コーキングが外壁からはがれてしまうことになります。そうすると、ボードとボードの間に隙間が生じることとなり、この隙間から侵入した水は、家の内部に入り込んでしまうことになります。もちろん、一滴、二滴の水が侵入したからといって、すぐに家の壁にシミが付くというわけではありませんが、このまま放置しておくと、家の内部にどんどん水が侵入し、内部で水が溜まってしまうことになり、雨漏りにつながってしまいます。そのため、コーキングが痩せている状態を発見した場合は、できるだけ早めにコーキングのメンテナンスを行うことをお勧めします。

また、一部の業者では、ずさんなコーキングの充てん工事を行っており、その影響でコーキングが痩せるほど劣化していないにも関わらず、外壁からコーキングが剥がれてしまうケースもあります。残念ながら、こういった状況であっても、ボードとボードの間に隙間が生じることには変わりありませんので、水の侵入を防ぐことはできません。そのため、粗悪な工事を発見した場合も、できるだけ早めに手を打ったほうがいいでしょう。

 サイディングの場合、基本的にはコーキングを充てんした上から、コーキングも含めて塗装を行うため、ボードとボードの間には、コーキングと塗料という2つの防水対策が施されています。しかし、上から塗料で隠れるからと、コーキングの充てん工事で手を抜く業者も残念ながら存在しており、そういった工事をされた場合、コーキング部分から塗料のヒビや剥がれにつながってしまい、コーキング以外の部分から水が侵入してしまうこともあり得ますので、業者選びはしっかりと信頼のおける業者に依頼するようにしてください。

サッシ周りに適したシーリング

 シーリングには、シリコーン系、変性シリコーン系、ポリサルファイド系、ポリウレタン系などの種類があり、それぞれ、1成分形、2成分形が用意されています。これらは、外壁の素材、使用する場所に応じて使い分けを行います。例えば、シリコーン系は撥水性能が非常に高いため、上から塗装するのには向いていないため、浴槽などの水回りでよく使用されています。この中で、サッシ周りに適したシーリングは、2成分形の変性シリコーン系、もしくは同じく2成分形のポリサルファイド系のシーリングになります。

①変性シリコーン系シーリングの特徴

 シリコーン系のシーリングは耐久性や耐候性、耐熱性、耐水性が非常に高く、シーリングの中では非常に優れた素材ではあるものの、撥水性能が高く、通常、上から塗装を行うことができません。外壁のシーリングは、基本的に上から塗装を行うため、性能が高いのに使用できないシーリングとなっています。そこで開発されたのが「変性シリコーン系」のシーリングです。変性シリコーン系シーリングは、シリコーン系シーリングに比べると、密着性や耐久性が若干低くなっていますが、上から塗装を行うことができるため、外壁に使用することができるというメリットがあります。また、非常に柔軟性が高く、サッシなどの金属類にも使用することができるという特徴があります。サッシ周りで使用する場合は、上から塗装することとなりますので、ノンブリードタイプの変性シリコーン系シーリングを使用します。

コーキング材

※ノンブリードタイプ

 変性シリコーン系シーリングには、可塑剤と呼ばれるプラスチックを添加して伸縮性を持たせていますが、この可塑剤は塗装後、表面ににじみ出る特徴(ブリード現象)があります。ノンブリードタイプは、このブリード現象を発生しにくくした変性シリコーン系シーリングで、上から塗装する際にはこちらを使用します。

②ポリサルファイド系シーリング

 ポリサルファイド系シーリングは、シーリングの表面にゴミなどが付着しにくく、耐熱性が高いシーリングとなっています。こちらも、上から塗装を行うことはできますが、そのためには汚染防止処理を行う必要があります。また、仕上げ材によっては塗料の変色や軟化が生じる可能性があるため、変性シリコーン系シーリングよりも、やや使い勝手の悪いシーリングとなります。ポリサルファイド系シーリングもサッシ周りに使用することはできますが、一般的には変性シリコーン系シーリングを使用するケースが大半です。

2.サッシ周りのシーリング工事の注意点

 サイディングボードのシーリングは原則、打ち替えをお勧めしていますが、サッシ周りのシーリングの場合は、やむを得ず打ち増しを行わなければならないケースがあります。シーリングの打ち替えを行う場合は、古いシーリングをすべて除去したうえで新しいシーリングを打つことになりますが、サッシの形状が特殊で、古いシーリングを完全に撤去することができない場合があります。例えば、ツバの出ているタイプのサッシは、カッターの刃をうまく入れることができず、無理に古いシーリングを除去する際にサッシを傷つけてしまうケースがあります。そういった場合は、やむを得ず打ち増しという方法でシーリングのメンテナンスを行うケースがあります。

また、最近では通気工法による透湿防水シートの施工が増えていますが、少し古めの住宅で透湿防水シートを直貼りしている場合、古いシーリングを除去する際に透湿防水シートをカッターで切ってしまう可能性があります。この透湿防水シートは、塗装やシーリングの劣化によって侵入してきた水分を外壁材や建物の中に入れないためのセーフティネットとなっていますので、シーリングのメンテナンスを行う際に傷をつけてしまうと、そのシーリングが劣化した際に雨漏りの原因となってしまいます。そのため、透湿防水シートを直貼りしている場合も打ち増しを行うケースがあります。

 いずれのパターンも、古いシーリングをきれいに除去できるのであれば、原則は打ち替えを行うことをお勧めします。あくまで、古いシーリングを除去するのに、他の部分を傷つけてしまう虞がある場合に、やむを得ず打ち増しを行うとご理解ください。(ヨコイ塗装では、目地のコーキングとはサイディング同士の動きに追従させる役割で、サッシ周りは動きが少ないので、劣化していないところがほとんどです。)サッシ周りのシーリングは、サッシの形状や透湿防水シートの施工状況などをしっかりと確認し、熟練の職人さんがシーリングのメンテナンスを行うことで、高い耐久性を有したメンテナンスを行うことができます。

コーキングは、外壁材であるサイディングボードをつなげ、その隙間から水が侵入しないようにする大切な役割を持っています。その役割から、コーキングは非常に高い防水性能を有しています。このコーキングは、劣化によってひび割れや痩せといった症状が発生し、防水性能が大きく低下するため、主に外壁塗装のタイミングでメンテナンスを行います。しかし、外壁塗装時のメンテナンスで、すべての隙間にコーキングするわけではありません。

 外壁材であるサイディングボードは、大きな1枚だけで外壁を構成しているわけではなく、複数のサイディングボードをつなぎ合わせて外壁を構成しています。そのため、サイディングボードとサイディングボードは、ゴムのような素材であるコーキングを使って固定しています。また、コーキングにはサイディングボードをつなぎ合わせるという目的に加え、外壁材の中に水が侵入しないように、サイディングボードとサイディングボードの隙間を埋め、防水するという目的もあります。

コーキングしてはならない場所

 コーキングは、サイディングボードをつなぎ合わせる場合、実施しなければなりませんが、外壁の構造として、サイディングボードを重なり合わせている場合、外壁の中に水が侵入しても、内部の隙間から逃がす仕組みになっている場合があります。この場合、水の逃げ道部分をコーキングで塞いでしまうと、水の逃げ道が亡くなってしまいますので、外壁材の中に水が残り続けることになってしまい、外壁材の内部から腐敗が始まってしまいます。

 そのため、コーキングは水の通り道には実施しないということになります。

コーキングのメンテナンス

 コーキングのメンテナンスを行う場合は、基本的には古いコーキングの上から新しいコーキングを充填する打ち増しと、古いコーキングを取り除き、新しいコーキングを充填する打ち替えのいずれかになります。いずれの方法を行う場合であっても、古いコーキングを基準にコーキングのメンテナンスを実施します。そのため、建物を建てた際に設計ミス等がなければ、当初からコーキングを使用している部分について、コーキングのメンテナンスを行うことになります。

しかし、最近はホームセンター等で手軽にコーキング材を購入することができますので、費用を少しでも安く抑えるためにと、ご自身でコーキングのメンテナンスを行う方がいらっしゃいます。その際に、本来、コーキングしてはならなない部分にまでコーキングをおこなってしまうという方がいらっしゃいます。

どうしても、長年サイディングボードを使用していると、サイディングボード自身が変形してしまうことがあります。その変形の補修でコーキングを打つことを業者から勧められることもあるでしょうし、ご自身で補修する際に、コーキングを打ってしまうこともあるかと思います。

しかし、その部分が水の通り道として設計されていた場合、水が逃げられなくなってしまいますので、外壁内部が腐食の可能性が生じてきます。そのため、元からコーキングが打たれている部分以外にコーキングを打つ場合、しっかりとご自宅の設計を確認しておく必要があります。

コーキングが劣化するとどんな影響がある?

 コーキングが劣化すると、コーキングにひびがはいったり、コーキングが縮んだりするということは先ほど記載しましたが、これによって、どんな影響が出るのでしょうか。

コーキングが劣化し、ひびや縮が生じるということは、外壁の一部に隙間ができるということになります。外壁材がサイディングボードの場合は、コーキングも外壁の一部と考えますので、ここに生じた隙間も、外壁の隙間と考えてください。外壁に隙間ができると、雨の日などに、雨水がこの隙間から外壁の中に侵入してしまいます。外壁材の中に侵入した雨水は、その中に使われている木材にしみ込むこととなります。(中に防水シートが貼ってありますので、すぐすぐ悪くなることはありませんが・・・)

ご存知の通り、木材は長時間、水につかっていると腐敗してしまいます。雨水が外壁材の中に侵入してしまうということは、家の基礎を作っている木材が、その水分を吸収してしまうこととなり、腐敗してしまいやすい状況になってしまうのです。もちろん、隙間ができて1日や2日で家の基礎を作っている木材が腐敗することはありませんが、長期間、隙間を放置してしまうことで、侵入する水分が多くなり、木材が常時、湿気を帯びている状態となります。外壁材の中は、どうしても換気されにくい状況にありますので、中に侵入した湿気は、なかなか乾燥しません。ですので、木材が腐敗する最適な環境となってしまうのです。また、サイディングは内面からの水分浸透に弱いです。特にお風呂周りのコーキングが割れていると冬季の凍害による劣化につながりますので、早めに対応してくださいね。

 家を長持ちさせようとおもったら、コーキングの劣化には、十分に注意しなければなりません。

コーキングはどの程度もつの?

 コーキングの劣化は3年~5年程度から始まるといわれています。しかし、5年で完全に使い物にならなくなるのかというと、そうではなく、実際にひびや縮みが出てくるのは、使用している環境にもよりますが、概ね10年程度となります。(コーキングの一番の劣化要因は、紫外線です。上に塗料が載っていますと、耐用年数は伸びます。新築時はコーキングが悪くなりやすいのは、上に塗料が乗っていないのが原因です。)そのため、外壁塗装のタイミングでコーキングを補修することで、家にダメージを与えることなくメンテナンスを行うことができるのです。しかし、これはしっかりとした業者に依頼した場合のケースになります。

粗悪な塗装工事しか行わない業者に依頼すると、コーキングの補修も手を抜かれることとなり、コーキングの隙間が出てきたり、専用シーラーを塗っていないために、簡単に剥がれてくることもありえます。また、しっかりとした業者であっても、コーキングの種類や補修方法の選択を誤ることで、本来持つはずの期間であっても、激しく劣化してしまうこともあります。(コーキングは本来2面接着ですが、3面接着で施工してある工事現場にはよく出くわします。)

(こちらはジョイントの金具も無かった事例)

(専用のコーキング剥がしやボンドブレーカーこういったものを持っているかでも、業者判別が出来ます。)

サッシ周りから発生する雨漏り

1.サッシ(窓枠)周りの雨漏りの原因

  1. コーキングの劣化ーサッシと外壁は、部材が異なりますので、その間には必ず隙間が生じます。通常、その部分はコーキングを施して、その隙間から雨水の侵入を防止しています。このコーキングは、紫外線などの影響による経年劣化で、ヒビや痩せといった症状が現れます。このヒビや痩せが生じた場合、その隙間から雨水が侵入してくることによって、雨漏りが生じてしまいます。コーキングの耐用年数は、一般的には10年程度と言われていますが、環境によって大きく異なります。そのため、劣化に気づかずに雨漏りが発生したというケースが非常に多い場所となります。
  2. サッシ周りの防水処理の劣化ーサッシは取り付け時に、雨漏りしないように防水テープなどを使用して防水処理を施します。この防水テープが劣化することによって、内部に入り込んできた水分がそのまま家の中に入り込み、雨漏りとなってしまいます。また、この防水処理は、施工時に雑に施工してしまうことによって、テープにシワが生じ、そのシワから水分が入り込んでしまう、「毛細血管現象」と呼ばれる問題が生じ、それによって雨漏りが発生することもあります。
  3. サッシの境目からの雨漏りーサッシは、2枚1組になっていることが多く、その境目から雨水が入り込んでしまうことで、雨漏りとなるケースがあります。サッシとサッシの間には、雨水を通さないように隙間を埋める加工がされていますが、強風等によってサッシが少しずれてしまい、その隙間から雨水が入り込むというケースもあります。

2.サッシからの雨漏りの対応方法

①コーキングのメンテンナンス

 コーキングの劣化による雨漏りの場合、コーキングのメンテナンスを行う必要があります。ヒビが発生した場合や、コーキングが痩せて隙間が生じているコーキングは、打ち増し、打ち替えといったコーキングの再充填を行うことで隙間を埋めることができます。現時点でヒビや隙間が生じている場合は、少しでも早くメンテナンスを実施すべきですし、現時点でヒビや隙間が生じていない場合であっても、定期的にメンテナンスを行うことで、雨漏りを予防することができます。

 なお、サッシ周りで使用するコーキングは、多くの場合、変性シリコーンコーキングを使用します。このコーキングは、コーキングを充填した後に、塗装をすることで高い防水性能を発揮することができます。そのため、外壁塗装を同じタイミングでメンテナンスを行うのが望ましいと言えるでしょう。

②防水処理のメンテナンス

 防水テープは、基本的にはコーキングに比べると、外気にさらされていない分、劣化が遅くなります。また、通常、水分はコーキングで食い止め、セーフティネットとして使われる部分ですので、劣化状況が分かりづらいという状況でもあります。そのため、定期的にメンテナンスを行うというのは難しいのですが、この部分が劣化したことで雨漏りが発生した場合、サッシを取り外して防水処理を施す必要がありますので、多額の費用が発生することとなります。

 ですので、コーキングのメンテナンスをしっかりと行い、内部に水分を侵入させないという対策が需要となります。

③雨戸の設置

 強風時にサッシとサッシの間から雨水が入り込んでくる場合、雨戸を取り付けることで改善することができます。しかし、劣化によってサッシとサッシがずれてしまい、常に隙間が空いているようであれば、サッシの取り替えを行わなければなりません。雨戸を設置することによって、サッシそのものの劣化を防ぐ事もできます。

サッシ周りは、雨漏りが発生しやすい場所です。特にコーキングの劣化は、外壁のコーキングよりも見づらく、発見がおくれることがよくあります。サッシ周りで雨漏りが発生した場合、はじめはコーキングだけが原因であったとしても、時間が経つにつれ、様々な部分に波及していきますので、プロの目で、しっかりと原因を突き止めなければ、雨漏りが再発するだけでなく、シロアリ等の被害に発展するケースも存在します。そのため、サッシ周りで雨漏りが発生した場合、ご自身で処置を行うのではなく、必ず専門の業者にメンテナンスを依頼することをおすすめします。

トイの詰まりや劣化による雨漏り

 屋根にたまった水は、その斜頸によってトイに流れ落ち、トイから地面に流れ落ちる構造になっています。このトイが詰まっていたり、劣化によってトイの斜頸がなくなってしまっている場合(トイが地面に対して水平になっている場合)、トイから地面に水が流れ落ちなくなってしまい、トイから水があふれる結果となります。このまま放置していると、トイからあふれた水が屋根や外壁の内部に侵入してしまい、雨漏りの原因となってしまいます。

施工不良による雨漏り

 屋根材と屋根材をつなぎ合わせ箇所も、雨漏りの原因となりやすい部分になります。重ねを塗料で埋めると雨水の逃げ場がなくなり、カラーベスト同士の隙間から雨水が蓄積します。

カラーベスト

裏側に雨水がたまると防水シートを止めている釘穴から、水分が屋根の内部に侵入してしまうことになりますので、職人の知識を確認する必要があります。

塗装の役割

 最初に、改めて外壁塗装の役割についておさらいします。外壁塗装は、建物の美観を高める他、塗料の膜(塗膜)を作ることによって、建物内部に水分が侵入することを防止しています。この塗膜が劣化すると、ひび割れや塗料の剥がれといった水分が建物内部に侵入する隙間ができてしまうため、そうなる前に、再度塗装工事を行う必要があります。

 ここで注意しなければならないのは、「塗膜で外部からの水分の侵入を防止する」という点です。最近、防水用塗材として塗膜に厚みのある塗料も販売されていますが、これも含めて、外部からの水分を侵入させないことを目的としているため、建物内部に水分の侵入を許してしまうと、その後、外壁塗装を行ったとしても内部に侵入した水分に対しての対処にはならないという点をしっかり押さえておく必要があります。

塗装と雨漏り

このように、雨漏りの大半は屋根の劣化が原因となっています。そのため、雨漏りを未然に防止しようと思ったら、屋根の塗装工事を定期的に行わなければなりません。この塗装工事は、専門の塗装業者に依頼することをお勧めします。なぜなら、DIYで塗装を行う場合には、基本的には「塗装」しか行わないと思います。しかし、カラーベストが破損していたり、反りかえっていたりと、塗装だけでは修復できない問題があるのです。

 塗装業者に依頼した場合、大半が①高圧洗浄、②下地処理、③下塗り、④中塗り、⑤上塗りというプロセスで工事を行っていくことになります。

重要なポイントは②の下地処理で、プロの目から見て、このまま放置しておくと雨漏り等の問題が生じる部分について、塗装前に修復するというプロセスが②の下地処理になります。例えば、屋根材と屋根材をつなぎ合わせるコーキングも、劣化が進むと水分が屋根材の中に侵入してしまうポイントですが、塗装業者がプロの目で確認し、さらに板金屋さんなどに入ってもらうことも少なくありません。

排水ドレンパイプからの雨漏り

排水ドレンとは

 ドレン(Drain)そのものは、水を外部に排出する設備ですので、排水の必要がある設備などには設置されているものとなります。そのため、ここでは建物に使用されている排水ドレンに限定して説明を行っていきたいと思います。

 建物に備え付けられている排水ドレンは、主に屋上やベランダなどに設置されている排水設備で、溜まった水を排水管に流し込むための継手のことを言います。住宅の屋根のような勾配がある場合、雨などの水分は、その勾配によって流れ落ちていき、屋根に備え付けられている雨樋を伝って地面に流れ落ちる仕組みとなっています。しかし、ベランダやマンションの屋上などの場合、水が流れ落ちる隙間が空いていないことがほとんどです。そのため、多少の勾配を付けて水を1箇所に集めることはできても、そこから地面に流す手段がなく、水がその部分にたまり続けることとなってしまいます。そうならないよう、水が溜まる場所に、水を排出するための仕掛けを作っておく必要があります。それが排水ドレンになります。

 1箇所に溜まった水は、排水ドレンを通って排水管に流れ込み、そこから地面に排水されることになります。学校や商業施設、事業所ビルなど、大型の空調室外機や高圧受電設備を屋上に設置しているような建物においても、同じような仕組みで排水するよう、排水ドレンが取り入れられています。

排水ドレンパイプから雨漏りする原因

 排水ドレンパイプは、建物の屋上やテラスにたまった水を地上に流すための設備です。一般的には、屋上やテラスの隅に排水口が設置されており、排水口に入った水が排水ドレンパイプを通り、建物の外に運ばれていきます。排水ドレンパイプは、屋上やテラスの排水口から、建物の外まで伸ばされ、そこから地上に向けて縦に設置されるケースが大半です。

 排水口には、大きなごみを通さないような網目になっていますが、比較的、大きな網目となっていますので、砂や落ち葉は水と一緒に排水口の中に侵入していくこととなります。運よく、落ち葉や砂が水と一緒に建物の外まで排出されると問題はありませんが、排水ドレンパイプの内部で停留してしまうと、水の流れが悪くなってしまいます。それを放置しておくことで、水が外部に流れることができなくなり、排水ドレンパイプの結合部分から水が漏れ、その水が外壁材の内部に侵入してしまうことで雨漏りとなってしまいます。

 また、もともとの排水ドレンパイプの取り付けが悪かったことによって雨漏りしてしまうケースもあります。例えば、屋上やテラスから建物の外に延ばす排水ドレンパイプは、水を通すために傾斜をつけて取り付けるのが普通ですが、水平に取り付けてしまった場合や、傾斜を逆に取り付けてしまった場合などが、このケースに該当します。この場合、新築にも関わらず、早い段階で雨漏りしてくることもあります。

排水ドレンパイプのメンテナンス方法

 排水ドレンパイプの詰まりは、可能な限り大きなごみを通さないことが重要です。特に秋~冬にかけては、落ち葉が多くなることで排水ドレンパイプの中に落ち葉が詰まってしまうことが多くなりますので、落ち葉対策が必要になります。排水口についている網目の金具に、落ち葉除けネットをかけるだけでも、多少の効果が期待できます。

 しかし、本格的にメンテナンスを行おうとすると、雨どいのように詰まったごみをすべて取り除く必要があります。雨どいの場合は、屋根に上ることさえできれば、樋の中を確認することができますので、大変なのは屋根から地上に水を落とす部分だけになりますが、排水ドレンパイプは一度、建物の内部にパイプが入っていきますので、簡単に清掃することができません。ホームセンターに行けば、排水ドレンパイプのパイプクリーナーが1,000円~2,000円程度で入手することができますが、排水ドレンパイプ全体のごみを取るのは難しく、ごみを押し込んだだけで、パイプの先で詰まっているケースが見受けられます。

また、排水ドレンパイプの構造を知らないまま排水ドレンパイプの洗浄を行おうとした場合、無理にパイプクリーナーを押し込んでしまうことで、排水ドレンパイプに傷がついてしまい、そこから水漏れが発生する可能性もあります。そのため、排水ドレンパイプの清掃は、知識のある専門の業者に、定期的に依頼することをお勧めします。

排水ドレンパイプの経年劣化

 排水ドレンは、放置しているとその部分にゴミなどがつまり、水が流れなくなることがあります。そうなると、1箇所に集められた水は、行き場をなくして、その場に停滞してしまいますので、そこから徐々に建物内部に侵入することとなり、最終的に雨漏りにつながってしまうことがあります。そのため、排水ドレンは定期的に清掃する必要があります。

経年劣化によってパイプそのものの耐久性能が下がってしまいます。特にパイプの結合部分は、パイプ本体よりも劣化が早く、しっかりメンテナンスを行っていたとしても、経年劣化によって結合部分が剥がれてしまい、水漏れが発生してしまうというケースもあり得ます。

しかし、排水ドレンパイプは、外から見ただけでは劣化状況が一切分かりません。そのため、劣化状況を確認するためには、専門の業者に劣化状況をチェックしてもらう必要があります。おすすめのタイミングとしては、外壁塗装のタイミングとなります。外壁塗装は、一般的に7年~10年程度に1回の頻度での実施をお勧めしています。そのタイミングで排水ドレンパイプの点検を行い、劣化が確認できた場合に追加で排水ドレンパイプの補修、もしくは交換の工事を行うことで、足場の設置などの費用を抑えることができますので、結果としてばらばらに工事を行うよりも安く抑えることができます。

そもそも排水ドレンは、ほとんどが鉄製となっています。そのため、長期間使用していると徐々にサビが発生してしまいます。排水ドレンは、ストレーナー、雨樋、防水受けという3つのパーツで構成されていますが、サビが発生することで、それらをつなぎ合わせている部分が変形し、隙間が生じてしまいます。排水ドレンに隙間が生じるということは、その隙間から水が漏れるということですが、排水ドレンは建物内部を通っていますので、漏れた水は、そのまま建物内部に侵入してしまうことになります。それが原因で雨漏りにつながってしまうのです。そのため、排水ドレンのサビには注意が必要です。先に説明したゴミなどによる詰まりも、排水ドレン周辺に水が貯まるため、排水ドレンが錆びやすくなる原因となります。

排水ドレンの交換

 劣化した排水ドレンは、補修を行わなければなりません。排水ドレンの部分補修も可能ではありますが、「物があたって一部だけが破損した」というケース以外では、他のパーツも同様に劣化していることが考えられるため、基本的には排水ドレンの交換という対応となります。

 排水ドレンを交換する場合、まずは排水ドレン周辺の清掃を行ってから交換作業を実施します。特に、排水ドレンの周辺に苔やカビが発生している場合、上辺だけの清掃では、すぐに生えてしまい、同じように水が詰まってしまう原因となりますので、その根から取り除く必要があります。しかし、うまく排水できない場合は建物内部に清掃した際の水分が入り込んでしまう可能性があるため、現状を確認しながら、最適な清掃方法を取ることになります。

 また、排水ドレンを交換する際には、排水管にはいりこんだゴミなどを除去する必要があります。排水ドレンが劣化していたことによって、排水ドレンを通り抜けたゴミなどが排水管に大量に入り込んでいるケースもよくありますので、それらの清掃も同時に実施します。

 排水ドレンは、目立たない設備ではありますが、建物を雨漏りから守る重要な設備となっています。できる限り定期的に清掃を実施して、水がたまらないように注意してください。また、サビなどの症状が見られた場合には、早めに専門の業者に点検を依頼し、早期メンテナンスをおこなうことが建物を長く使うコツとなります。

雨漏りと谷樋のメンテナンス

最近は急な大雨が多く、各地で浸水被害が発生しています。しかし、大雨でダメージを受けるのは、床からの浸水だけではありません。長年、屋根のメンテナンスを行っていない場合には、大雨による雨漏りも心配になります。

もし、雨の日に雨漏りしていることを発見した場合は、すぐに対処を行わなければなりません。雨漏りを放っておくと、家に深刻なダメージが入ってしまうことになってしまいます

雨漏りの原因

 雨漏りは、台風や大雨によって屋根にたまった水分が家の中にまで侵入してきてしまう状況のことを言います。

昔のコントのように、屋根からぽたぽたと水が落ちてくるような深刻なものではなく、天井にうっすらシミができるようなものも雨漏りしている状況といえます。雨漏りは、台風や大雨によって屋根が壊されて発生していると思われがちですが、実はそうではありません。

屋根は、瓦屋根であってもコロニアルであっても、屋根材だけで防水しているわけではなく、屋根材の下に「ルーフィング」と呼ばれる防水シートを貼って、屋根の中に水が入るのを防いでいます。雨漏りは、屋根材とルーフィングが経年劣化したことで、水を防ぐことができなくなり、徐々に屋根の中に水が入り込んでしまうことによって発生するのです。

雨漏りを予防する方法

 雨漏りを予防するためには、定期的に屋根をメンテナンスすることが必要となります。

雨どいの清掃

定期的なメンテナンスの1つは、屋根に水が溜まらないように、雨どいの掃除を行うという方法です。屋根にたまった水は、雨どいを伝って地面に落ちる仕組みになっています。この雨どいに落ち葉やごみがつまってしまうと、雨どいから地面に排水することができなくなってしまい、屋根の上に水が溜まり続ける状況になってしまいます。

屋根に水が溜まった状態が続くと、トイが淀み、虫が発生する可能性も高まります。その結果、屋根材やルーフィングの僅かな隙間から、虫などが侵入してしまいます。そのため、雨どいを掃除し、水が排水される環境を整えることで、建物自体の劣化を防ぐことができます。

ルーフィング等のメンテナンス(トップライト設置時は特に要注意)

トップライトの例で。鉛スカートが経年劣化と施工不良が原因で破れていました。その結果隙間から、雨水が入り込んでしました。このようにルーフィングは、経年劣化による張り替える必要がある時もあります。ルーフィングには、以下のように様々な種類があります。

  • アスファルトルーフィング  一般的な防水シートです。フェルト状の原紙にアスファルトをしみこませたものです。そのため、貼り付ける際に、非常に小さな穴が開きます。もし雨水などが溜まったりすると、そこから建物自体に浸入する可能性があります。
  • 改質アスファルトルーフィング  通常のアスファルトルーフィングがverアップしたものです。合成樹脂やポリマーなどを加え、耐久性が高まっています。
  • ゴムアスルーフィング  ルーフィングを貫通しているタッカーにまとわりつき、針穴による影響を受けにくくなります。
  • 粘着式(自着式)ルーフィング  裏面に糊みたいな接着剤があるルーフィングです。シールのように施工することができます。穴を空けることがないため、穴からの雨水の侵入リスクを軽減できます。

 

屋根のメンテナンス

屋根材のメンテナンスには、屋根材そのものの劣化による屋根材の交換と、屋根材に塗られた塗料の劣化による塗装工事の2つの方法が考えられます。屋根材が劣化し、破損している場合は、屋根材そのものを交換する必要があります。壊れた屋根材を放置していると、第1次防水となる屋根材のうち、破損した部分のみが常時ルーフィングでの第2次防水となり、その部分の劣化が早まってしまいます。

また、その状況でルーフィングが劣化し、損傷すると、雨漏りにつながってしまうため、屋根材そのものが破損している場合には、屋根材を交換する必要があります。もちろん、破損部分が小さく、補修することで防水することができる場合には、屋根材の補修も選択肢として含めることができます。

次に、屋根材に破損がない場合のメンテナンスですが、屋根材に破損がなくても、屋根材で防水できているのは屋根材に塗られた塗料の膜(塗膜)の防水機能ですので、定期的に塗装を行う必要があります。(どうしてもメンテナンスコストがかかるので、建築時にカラーベストより瓦を選ぶのが一番理想です。)

屋根は劣化が激しいので、どうしても10年毎の塗装が求められます。したがって今後のコストを考えると瓦への交換も考慮してよいかと思います。カラーベストに破損がないからと、長年放置してしまうと、カラーベストが劣化し、劣化したり変形したりして、第2陣であるルーフィンへの接触度合いも増えてきます。塗料による防水性能は、7~10年程度の耐久年数と言われていますので、少なくとも10年に1回は、カラーベスト自信の耐久性を高めるために、塗装工事をおこなわなければなりません。

谷樋のメンテナンス

屋根の縁に取り付けられた、半円柱型のものが軒樋、軒樋から伝わってきた水を下に落とすために地面に向かって垂直に備えられているのが竪樋と呼ばれ、これらを合わせて雨樋と呼ばれています。建物の下から見える樋は、この雨樋になりますが、屋根に上らなければ見えない樋もあります。それが「谷樋」と呼ばれる樋です。実は、雨漏りの一番多い原因は、谷樋の劣化とも言われています。

谷樋

谷樋の役割

屋根がすべて1方向にしか向かっていない場合、水の流れも1方向だけですので、水はすべて軒樋に集まります。しかし、建物の形によっては、複数の屋根が取り付けられており、水の流れが1方向だけではない場合もあります。谷樋は、そんな2方向から水の流れがぶつかる場所に対して取り付けられる樋になります。水の流れが2方向から集まる場所は、そのままにしておくと水の流れが悪く、うまく軒樋に水を流し込むことができません。そのため、2方向から来た水を、軒樋に落とし込むのが谷樋の役割になります。

谷樋の劣化

谷樋が付けられている、水の流れが2方向からぶつかる場所というのは、下から屋根を見上げても見ることができない場所になりますので、谷樋を屋根の下からチェックすることができません。しかし、谷樋は軒樋や竪樋と異なり、様々な形状のものが必要となりますので、柔らかく加工がしやすい銅板が使用されるケースが多いのですが、この銅板は、強い雨や瓦に使われている釉薬との化学反応などにより、穴が開いてしまうことがあります。谷樋に穴が開いてしまうと、軒樋に流すべき水が、その穴から落ちてしまうことになります。

落ちた水は、谷樋の下にある「下ぶき材」と呼ばれる防水シートに落ちてしまうことになります。まだ、防水シート上に水分が少し落ちるだけなら問題ありませんが、谷樋に穴が開いたままになっていると、「下ぶき材」も劣化することになってしまい、屋根の内部に水分が侵入していくことになります。屋根の内部に侵入した水は、時間をかけて徐々に木材部分を腐食させてしまうことになります。

また、屋根の内部に水が侵入することで、それが木材部分を通過し、やがて建物内部に出てきてしまいます。つまり、雨漏りの状態です。谷樋の劣化は、下から見上げても発見することができませんので、穴が開いてしまっていても、なかなか発見することができません。そのため、樋の劣化による雨漏りのうち、最も多いのが谷樋の劣化となっています。

谷樋

谷樋のメンテナンス

谷樋のメンテナンス方法として、最も多いのが、銅板を使用している場合に、ステンレス製の谷樋に交換するという工事になります。銅板が出始めたころは、銅板は耐久性が優れているといわれていましたが、近年、先述した通り、銅板に穴が開く症状がみられるようになってきたことから、銅板の谷樋からステンレス製の谷樋に変更する方が多くなってきました。

また、現時点で谷樋に穴が開いていない場合や、ステンレス製に交換した場合、銅板をそのまま使い続ける場合には、塗装を行うことで谷樋の強度を高めることができます。ただし、谷樋の塗装をDIYで実施することはお勧めしません。その理由として、塗装やメンテナンスの経験が少ない方が谷樋のメンテナンスを行った場合、谷樋から軒樋に流すべき水が、メンテナンス不良によってうまく流れなくなってしまうことがあるからです。もちろん、これは素人の方々だけに当てはまるものではなく、塗装業者にも当てはまります。

外壁塗装と谷樋の塗装では、もともとの素材が異なりますので、塗料や塗装方法が大きく異なります。その点について、認識がない業者が塗装を行ってしまうと、谷樋本来が持っている機能を損なってしまい、余計に雨漏りの原因になってしまう可能性がありますので、依頼する業者には注意が必要です。(特に雨漏りの原因となりやすい釘が打っている部分には注意が必要です。)

谷樋は、最も目につきづらい屋根の構成部分であり、最も雨漏りの原因になりやすい部分でもあります。谷樋に使用されている素材にもよりますが、谷樋についても、定期的なメンテナンスを欠かすことはできません。しかし、屋根に上がらなければチェックできない部分になりますので、なかなかご自身で劣化状況をチェックすることができません。そこで、外壁塗装や屋根の塗装を行う際に、同時にチェックされることをお勧めします。

谷樋

(グレーの部分が錆止めを塗った谷樋。ほかは中塗りと上塗りの色を変えて塗り残しがないようにしてあります。)

外壁や屋根の専門家が、塗装前にしっかりと確認を行いますので、メンテナンスの要否がしっかりと分かります。谷樋も、外壁塗装に合わせてしっかりメンテナンスを行い、雨漏りを未然に防止しましょう。

セメント瓦の塗装に関して注意する事|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

瓦屋根といえば、昔は日本瓦を使用することが多かったのですが、最近は施工がしやすく、品質も一定のセメント瓦が使用されることが多くなってきました。

日本瓦は、重く、耐震性が低いといわれていますが、基本的にメンテナンスは必要ありません。一方、セメント瓦は、日本瓦より軽量なため若干ではありますが、耐震性に優れているほか、耐火性にも優れています。また、プレス加工で作成されているため、品質や形状が一定であることから、非常に施工しやすい屋根材となっています。しかし、セメント瓦は、塗装によって強度を高めていますので、定期的なメンテナンスが必要となります。

今回は、そんなセメント瓦の塗装に関して、ご紹介します。

セメント瓦のメンテナンス

 セメント瓦は、石灰石と砂で作られるモルタルと水で構成された屋根材となっています。そのため、スレート屋根よりも重く、日本瓦よりも軽いという特徴を有しています。

しかし、セメント瓦は釉薬をかけて焼き上げる日本瓦と違い、定期的なメンテナンスを行わなければ、日光や風雨にさらされることで徐々に塗装が剥がれてしまい、最終的にはセメントそのものが劣化し、破損することになります。屋根材が破損すると、その部分から雨水が侵入してしまい、雨漏りや屋根そのものの劣化につながることになりますので、セメント瓦は定期的なメンテナンスを欠かすことができません。

セメント瓦のメンテナンスは、塗装と交換という2つの選択肢があります。メンテナンスを行う際に、セメント瓦を1枚1枚チェックし、欠けているもの、割れているものは新しいものに交換し、きれいなものは塗装して使用することになります。

セメント瓦の塗装方法

 セメント瓦を塗装する場合には、初めに古い塗膜や汚れを徹底的に除去する必要があります。そのため、高圧洗浄を行い、それらの古い汚れを除去します。この時点で汚れが残っていたり、古い塗料が残っていたりすると、塗装の際に塗料がうまく乗らなかったり、せっかく塗装した塗料がすぐに剥がれてしまうというトラブルにつながりますので、この高圧洗浄は非常に重要な工程となります。

次に、セメント瓦の状態を確認します。セメント瓦1枚1枚の状態をチェックして、割れているものや欠けているものがないかチェックします。併せて、高圧洗浄では落としきれなかった汚れがないかも確認し、汚れが残っている場合は徹底して取り除きます。セメント瓦の場合、何枚もの瓦を重ね合わせて屋根を構成していますので、高圧洗浄だけでは落としきれない汚れもありますので、塗装の品質を考えると、この工程も非常に重要な工程となっています。

 さらに、セメント瓦同士のつなぎ目に砂が溜まっている場合がありますので、それらをエアー等で吹き飛ばし、汚れがない状態にします。併せて、瓦のズレがある場合に、それを修正します。

スレート屋根の場合は、下地処理にここまでの手間をかける必要はないのですが、セメント瓦の場合は、「瓦」という特性上、様々な下地処理を行う必要があります。しかし、ここで手を抜いてしまうと、後の塗装に大きな影響がでますので、下地処理はしっかりと実施しなければなりません。

下地処理が終わると、いよいよ塗装になります。セメント瓦の塗装は、他の外壁や屋根材と同様に下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りを実施します。セメント瓦の下塗りを行う際は、特に密着性に注意します。紫外線などで旧塗膜が劣化している場合があります。まずは充分にボロボロの下地を塗れる状態にすることが大切です。

下塗りが終了した後に、フッ素系塗料などを使用して中塗り・上塗りを実施します。セメント瓦の場合は、価格の高い断熱塗料が使用されることはほとんどありません。もともと、セメント瓦自体の厚みがあるため、断熱塗料の効果が薄く、そのメリットを十分に活かしきれないのがその理由です。

セメント瓦を塗装する際の注意点

 セメント瓦を塗装する場合、瓦同士がくっつかないようにしなければなりません。スレート屋根も同様ですが、屋根材の中に入り込んだ水分は、屋根の傾斜によって落下する仕組みになっています。しかし、屋根材同士がつながっていると、中に入り込んだ水分が出る場所がなくなり、傾斜に従って、下には落ちても、常時屋根材の中に滞留することになります。そうなると、水分が滞留しているところから腐敗が始まり、雨漏りや屋根の劣化につながってしまいます。何より水分が躯体の中にとどまり、淀むことは避けたいところですよね。

 そうならないために、もし瓦がひっついていて水ののげ場がない場合は、瓦同士を切り離す作業が必要不可欠になります。この作業ををしておくことで、下に流れてきた水は、瓦と瓦のつなぎ目から外に排出されることになり、屋根材の中にとどまることがなくなるのです。いずれにしろ目視が必要で、時間にゆとりのある作業が求まれます。

セメント瓦の塗装は、非常に多くの下地処理を行いますので、業者によってはその部分を手抜きすることもあるようですが、そういった業者に依頼してしまうと、ほんのすこしの手違いで雨漏りにつながることもあります。その結果長い時間悩まされることにもなりかねません。

カラーベストの塗装と張替えはどのタイミングで?

カラーベストは、セメントとけい砂、それに繊維を原料とした屋根材で、「化粧スレート」と呼ばれる屋根材のとある商品名を指しますが、最近ではカラーベストといえば「平型化粧スレート」のことと言われるほど定着しています。ホッチキス(商品名)とステープラのような関係ですね。カラーベスト屋根は、ケイミューというメーカーが販売している化粧スレート屋根の総称で、コロニアル・クァッド、コロニアル・グラッサ、コロニアル・グランデグラッサといった通称「コロニアル」シリーズが非常に有名です。カラーベスト屋根は、施工性がよく、価格も安いことから、最近の住宅には多く取り入れられている屋根材となっています。

 今回は、カラーベストのメンテナンスについて、ご説明いたします。

カラーベストの劣化について

劣化したカラーベスト

カラーベストとアスベスト

 以前、「アスベストは危険だ」というニュースが流れ、アスベストの使用に制限がかけられたことを記憶されている方も多いかと思います。カラーベストは、昭和36年ごろから販売されており、当時はアスベストについては問題視されていませんでした。そのため、2006年頃までに販売されたカラーベストにはアスベストが含まれていますが、それ以降に販売されたカラーベストには含まれていません。そのため、カラーベストの劣化を見つけた際、そのメンテナンスを行う際には、もしアスベストが含まれているカラーベストを使用していた場合、アスベスト対策が必要になるという点について、注意が必要です。

カラーベストの寿命

 カラーベストの寿命はおおむね20年と言われています。ただし、アスベストの有無や使用環境によって、それよりも早く劣化する場合もあれば、30年程度持つといった事例もありますので、20年はある程度の目安として捉える必要があり、実際にはカラーベストの劣化状態を見ながら判断することになります。

カラーベストの劣化

 カラーベストが劣化しているという状態は、主に3つに分類することができます。

峰のトタン抑えの釘は大体浮いてきます
  1.  カラーベストが劣化し、割れてしまっている状態です。カラーベストの下にはルーフィングという防水材が入っているため、カラーベストが割れたからすぐに雨漏りにつながるというわけではありませんが、屋根材の内部に水分が侵入することに変わりはありませんので、ルーフィングの劣化を早めることにつながり、最終的に雨漏りの原因となります。カラーベストが割れる原因としては、台風や強風など、風によって運ばれてきた飛来物などの物理的な接触で割れてしまうケースと、経年劣化で割れるケースの2通りあります。カラーベストは、材料をセメントで固定している屋根材になりますので、少なからず屋根材の中に水分が含まれています。この水分が凍結や融解を繰り返すことによってわずかながら体積の変動が生じ、繰り返し、その状態が続くことによって、素材が耐え切れなくなり割れてしまうのが、経年劣化の原因と言われています。
  2.  カラーベストは割れる以外にも反ってしまうという劣化の状態もあります。原因は経年劣化によってカラーベストが割れることと似ていますが、カラーベストの表面と裏面の温度変化によって、中の素材が伸縮を繰り返していますが、通常はそれでもしっかり密着させるよう作られています。しかし、経年劣化によって、その密着が維持できなくなった場合に、表裏の温度変化によってカラーベストがいびつに伸縮してしまい、それが反りにつながってしまいます。カラーベストが反ってしまった場合にも、その部分から雨水が屋根材の内部に侵入することになりますので、雨漏りの原因となってしまいます。
  3.  カラーベストを固定している釘やビスが劣化して外れてしまうことや、地震などによってこの釘やビスが外れてしまうことがあります。それらが1つや2つ、外れてしまったからと言って、すぐに屋根全体が外れてしまうというわけではありませんが、少なくともその釘やビスで固定していた部分にはズレが生じ、カラーベスト同士の接触などによって、カラーベストが割れたり、ひびが入ったりしてしまうケースがあります。また、これらは、自然災害や経年劣化だけではなく、施工した業者の腕が悪かった場合や、手抜き工事が行われた場合にも同様の症状が発生します。そのため、建てたばかりだからと安心して、全くチェックしていなかった場合、カラーベストの劣化に気付かず、雨漏りして初めて気づくといった事象も存在しています。
  4. カラーベストは、基本的に塗装を行って使用します。この塗装は、物理的なカラーベストの劣化を防止することはできませんが、屋根材の強度を増したり、防水性能を増す、大切なメンテナンスとなります。この塗装工事は、おおむね10年に1度、実施することが推奨されていますので、この塗装工事の際に、カラーベストの劣化状況をプロの業者にチェックしてもらうことで、劣化を早期発見し、適切なメンテナンスをとることが可能となります。

 非常に、軽量で丈夫なカラーベストですが、それでも時間やその他の要因によって劣化してしまいます。それを早期発見し、適切な対処を行うことで、建物を長く使い続けることが可能となります。カラーベストのメンテナンスにお悩みの方は、ヨコイ塗装にご相談ください。

屋根は塗膜への環境が厳しいので無機がおすすめ

カラーベスト屋根の張替えと塗装の見極め

 カラーベスト屋根のメンテナンスを行うにあたり、コスト面で考えると①塗装、②重ね葺き、③葺き替え、という順になります。しかし、コストを安く抑えるために塗装を行いたくても、カラーベスト屋根の状態によっては張替えを選択しなければならないというケースもあります。そこで、張替えと塗装、どちらを選択するのか、その見極め方法についてご説明します。

コストが最も低い、塗装を行うためには、既存の屋根材が、そのまま使用できなければなりません。カラーベスト屋根そのものに傷が入っていたり、劣化がひどい状況では選択することができません。あくまで塗装で回復できるのは、表面の塗膜だけであって、屋根材そのものの耐久性を回復させることはできないのです。見た目で判断する基準としては、以下の点が考えられます。

①チョーキング

 塗装が劣化して、触ると白い粉がつく状態です。この症状は、塗装の劣化が原因となりますので、塗装工事を行うことで、本来の性能を取り戻すことができます。チョーキングは、目に見えて塗装の劣化が分かるため、塗装工事を行う1つの判断基準といえます。

②塗膜の剥離

 チョーキングを放置しておくことで、塗装の劣化がすすみ、塗装が剥がれている状態です。この程度までは、なんとか塗装でメンテナンスを行うことができますが、剥離している部分から水分などが入り込み、屋根材にダメージを受けている可能性があります。(下に防水シートがありますので、躯体に害はありません。)この症状が現れたら、できるだけ早めに塗装を行ったほうが良いでしょう。

③カラーベスト屋根の極度の劣化

 塗膜が剥離している状態で長期間放置し、カラーベスト屋根がボロボロの状態です。カラーベスト屋根の内部に水がしみ込んでしまうと、水分に弱いカラーベスト屋根は、膨張し、徐々に破損していきます。この状態で塗装工事を行ったとしても、劣化により素材自体の表面が薄くなっていますので、塗装自体が意味のないものになります。

初期の状態であれば、カラーベスト屋根の強度がある程度残っていますので重ね葺きによるメンテナンスも選択することができますが、さらに放置し、大きな反りや劣化が発生してしまうと、上から重ねて葺くこともできなくなります。そうなった場合は、葺き替えによるメンテナンスしか取れなくなってしまいます。

コロニアル屋根を塗装するタイミング

 コロニアル屋根はその設置時期によって様々な種類があります。

  • 昭和54年から平成13年までは、ニューコロニアルという商品で、メンテナンス時期は建築後30年から35年と言われています。また、メンテナンスの方法もカバー工法によるリフォームとされており、塗装とはされていません。このニューコロニアルは、アスベストが使用されているコロニアルで、非常に耐用年数が長いのが特徴ですが、しっかりメンテナンスしていなければ、大量のコケが発生する特徴があります。コケの発生を抑えるためには塗装を行わなければならず、このコケの量が塗装を行うタイミングといえます。ニューコロニアルは、アスベストが含まれているため、処分には高額な費用が発生します。そのため、塗装を含めてしっかりとメンテナンスを行い、少しでも長く使えるようにしておく必要があります。
  • 次に、平成13年に販売されたコロニアルNEOですが、こちらは現在生産が中止となっています。このコロニアルNEOは、アスベストが規制された直後に作られたコロニアルで、メンテナンス時期は20年程度と言われています。アスベストが含まれていないことから、耐用年数は大幅に落ちており、10年程度で屋根先の毛羽立ちや変色、ヒビの発生が生じてきます。ですので、塗装を行うタイミングは、それら不具合が生じてきたころと言うことになります。
  • 最後に、現在販売されているコロニアルクァッドですが、こちらは製品に改良が加えられており、メンテナンス時期は建築後30年程度とアスベストを含むニューコロニアルと同程度の耐用年数が実現できています。現在、主に利用されているコロニアル屋根はコロニアルクァッドとなっています。しかし、耐用年数が長くてもコケやカビが生えやすいということに変わりはありませんので、それらによって美観が損なわれたときが塗装のタイミングであるといえます。

コロニアル屋根の塗装のポイント

コロニアル屋根は他の屋根材と同様の塗装を行ってしまうと、問題が生じてしまいます。そのため、コロニアル屋根を使用している場合は、コロニアル屋根の塗装手順に従って塗装を行う必要があります。コロニアル屋根の塗装手順は

  1. 洗浄、
  2. 板金処理、
  3. サビ止め塗装、
  4. シーラー塗装、
  5. タスペーサーによる通気性の確保、
  6. 塗料の中上塗り

という手順になります。この内、タスペーサーによる通気性の確保がコロニアル屋根の塗装を行う上でのキーポイントとなります。

コロニアル屋根は板状の屋根材を重ね合わせて作られていますので、屋根材と屋根材の間にしっかりと通気口を確保して置かなければ、入り込んだ雨水等が逃げる場所がなくなり、屋根材と屋根材の間に溜まりこんでいきます。こうして溜まった水分は、屋根材を内部から腐食させていき、屋根の劣化や雨漏りの原因となります。そのため、しっかりとタスペーサーによる通気性の確保を行う必要があるのです。

雨漏りになってしまう事例

コロニアルまとめ

コロニアル屋根は、建築された時期によって耐用年数が大きく異なります。しかし、特徴であるカビやコケの生えやすさは、どのコロニアル屋根であっても同様で、美観を保ち、かつ屋根の耐用年数を伸ばそうと思うと、屋根の塗装を欠かすことはできません。コロニアル屋根を塗装するタイミングは、カビやコケの発生をもって塗装を行うという判断でも問題ありませんが、コロニアルNEOについては他のコロニアル屋根よりも耐用年数が低く、10年程度で劣化が始まりますので、この屋根材を使用している場合に限っては屋根の変色や毛羽立ちといった、屋根材の劣化の症状を見落とさないようにしなければなりません。

カラーベストの塗装タイミング

 カラーベストの屋根は、日本瓦の屋根と違い、塗装によって防水性や耐熱性を保っています。そのため、塗装が劣化してしまうと、十分な防水性や耐熱性を得ることができなくなってしまいます。特に防水性が劣化してしまうと、カラーベスト内部に雨などの水分が侵入してしまうこととなり、雨漏りの原因になってしまいます。

また、雨漏りまでいかなかったとしても、屋根内部の木材が水分を吸収してしまい、腐食してしまうこともありますので、カラーベストの屋根は定期的に塗装を行う必要があります。

屋根塗装 カラーベスト

 一般的には、カラーベストの再塗装は使用する塗料にもよりますが、一般的なシリコン塗料で8年~10年程度といわれています。ただし、外壁と違って屋根を間近で見る機会はそれほど多くありませんので、そのタイミングは非常につかみづらく、状況によっては10年以内に雨漏りしてしまうケースもあり得ます。例えば、前回塗装を行ってから10年を経過していなかったとしても、屋根に色むらや色あせがある場合、カビやコケが見える場合、塗装が剥げているように見える場合は、早めに塗装を検討するのがおすすめです。

カラーベストの塗装

 カラーベスト屋根は、塗装による塗膜によって防水性や耐熱性を維持しています。そのため、塗装が劣化してしまうと、防水性や耐熱性が大幅に低下してしまい、雨漏り等の原因となってしまいます。塗装が劣化した場合は、カラーベスト屋根の塗装を行うことで、防水性や耐熱性を高める必要があります。外壁などの塗装と同じく、得られる防水性や耐熱性、耐候性については、使用する塗料によって大きく変化しますが、後ほど説明する張替えに比べると、安価に実施できるメンテンナンスとなっています。通常、カラーベスト屋根の塗装の間隔は、10年程度といわれていますが、塗装の劣化状況によっては、それよりも早く塗装工事を行う必要があります。しかし、そのタイミングが非常に分かりづらいという問題があります。

 カラーベストの塗装が劣化したときに、塗装工事を行って防水性、耐熱性を取り戻すメンテナンスは、長くカラーベストを使用するうえで重要なメンテナンスになります。しかし、劣化してしまったカラーベストの耐久性までを復元することはできませんので、カラーベストの劣化が進む前に、定期的に塗装工事を行うことをお勧めします。

カラーベスト 高圧洗浄 注意

 カラーベストの塗装を行う場合、使用する塗料によって耐久性は大きく異なります。例えば、安価なウレタン塗料を使用した場合、1回あたりのコストは安く済みますが、耐用年数が5年~8年程度しか持ちません。一方、単価が高い断熱塗料を使用した場合には、1回あたりのコストは高いものの15年~20年という長期間の耐久性を有しています。

現在、ヨコイ塗装がおすすめしているのは、無機塗料で、10年~15年という耐久年数がります。屋根は紫外線などの影響で劣化が激しいので、高性能な塗料をおすすめしています。

カラーベストの張替えタイミング

 カラーベストは、塗装を行うことで防水性や耐熱性を取り戻すことはできますが、それはカラーベスト自体に問題が生じていない場合に限ります。カラーベストそのものに、ひび割れなどの劣化が生じている場合には、カラーベストの張替えという工事が必要になります。

カラーベスト

 カラーベストの張替えは、古いカラーベストを取り除き、新しいカラーベストに張り替える「葺き替え」と、古いカラーベストの上から新しいカラーベストを張る「重ね葺き」という方法がありますが、いずれもカラーベストそのものが劣化し、そのまま使用できない場合に実施することになります。そのため、タイミングとしてはカラーベストのひび割れを発見した場合、ズレやゆがみを発見した場合となります。それらの症状は、環境によって左右されるため、明確に何年程度と示すことができません。

カラーベストの張替え

カラーベスト屋根が劣化した際には、張替えを行うことができます。張替えとは、新しいカラーベスト屋根に張替える工事のことを言い、重ね葺きと葺き替えの2通りの方法があります。重ね葺きは、古いカラーベスト屋根の上から新しいカラーベスト屋根を張る張替え方法で、葺き替えに比べると、古いカラーベスト屋根の撤去が必要ない分、安価に、また、短期間で工事を行うことができます。しかし、屋根全体が2倍の重さとなるため、軽量であるメリットが損なわれ、耐震性が低下します。

一方、葺き替えは古いカラーベスト屋根をすべて撤去し、新しいカラーベスト屋根を張る張替え方法になります。重ね葺きと違い、古いカラーベスト屋根をすべて撤去するため、費用と工期が必要となりますが、全く新しい屋根になりますので、新築の時と同様の防水性能を発揮することができます。しかし、古い屋根をすべて撤去する際に、職人さんの腕や環境によって内部に雨が入り込みやすくなってしまいます。

 カラーベストの張替えは、葺き替えか重ね葺きかによって、その結果が大きく異なります。

 葺き替えの場合、古いカラーベストを撤去して新しいカラーベストを張りますので、コストが高くなるというデメリットがあります。しかし、カラーベストの下のルーフィングや野地板のメンテナンスも同時に行うことができますので、それらに劣化が生じた場合は、早期発見を行うことができます。また、重量もこれまでとは変化しませんので、耐震性能が低下する心配もありません。

 一方、重ね葺きの場合、古いカラーベストの上から新しいカラーベストを張るため、2倍の重量が必要になってきます。重量が増えると耐震性が低下してしまいますので、葺き替えに比べると、耐震性能が低下してしまうことになります。しかし、古いカラーベストを取り除かない分、コストは安く抑えることができ、また単純に屋根が2層になるとことなので、雨漏れの心配も減ってきます。ただし、古いカラーベストの劣化状況がひどい場合には、重ね葺きができない場合があります。

 葺き替えと重ね葺きには、それぞれメリットとデメリットがありますが、カラーベストが劣化した場合には、今後のメンテナンスや耐久性を考慮し、葺き替えを行うことをお勧めしています。。

アスファルトシングル屋根の塗装|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

アスファルトシングルという屋根材は、アメリカでよく使用されている屋根材ですが、日本のシェアは5%程度と、あまり高くはありません。しかし、施行性がよく、工事価格が安く抑えられるために、日本においても、アスファルトシングルを選択される方が増加しています。今回は、このアスファルトシングルの塗装方法についてご紹介したいと思います。

アスファルトシングルの特徴

①アスファルトシングルの耐久性

 アスファルトシングルの耐久性は、メーカーからは10年から20年と公表されています。また、防水性能の保証期間は10年間と定めている商品がほとんどとなります。最近では、耐久性能が向上したアスファルトシングルも徐々に増えてきており、およそ20年程度は問題なく使用することができる商品が発売されています。

②アスファルトシングルの施工性

 アスファルトシングルは、非常に施工性が優れている屋根材として有名です。アスファルトシングルのシェアが80%程度あるアメリカでは、多くの方がDIYでアスファルトシングルの葺くというほの施工性の良さですので、日本においても、近い将来はDIYでアスファルトシングルの屋根を葺く方も出てくるのではないでしょうか。現に、大型のホームセンターではアスファルトシングルの屋根材の取り扱いが開始されています。

③アスファルトシングルの重量

 アスファルトシングルは、1㎡あたり約9㎏と非常に軽いという特徴があります。コロニアルの屋根材は、1㎡当たり約20㎏程度ありますので、その半分程度の重さしかありません。屋根材の重量は、震災時の耐震性に大きく影響を与える部分で、軽ければ軽いほど耐震性が高いといわれていますので、アスファルトシングルを葺くことで、耐震性を向上させることができます。

④アスファルトシングルの注意点

 アスファルトシングルは、その材質の特徴として、防水性能には優れていますが、防火性能はあまり優れてはいません。そのため、日本においては防火地域、準防火地域では使用することができませんので、そういった地区で屋根材を検討されている方は注意が必要です。

アスファルトシングルの塗装

 アスファルトシングルの塗装についても、基本的には他の屋根材と同様の手順で塗装を行うことになります。具体的には、

  1. 下地処理(アスファルトシングルの状態を確認し、必要に応じて補修を行う)、
  2. 高圧洗浄(コケやカビ、汚れ、古い塗膜を除去する)、
  3. 下塗り(塗料を接着させるための下塗り専用塗料で塗装する)、
  4. 中塗り・上塗り(実際の塗料で塗装する)、

といった手順が基本的な流れとなります。他の屋根材と異なる点としては、アスファルトシングルの塗装においては、アスファルトシングルの状態によって欠損個所の縁切りや劣化がひどい部分の葺き替えを行う必要があるという点です。このプロセスは、①の下地処理、および②高圧洗浄の実施後に再確認し、必要に応じて実施します。

アスファルトシングルを塗装する塗料について

 アスファルトシングルを塗装する場合の注意点として、使用する塗料の種類は「水性塗料」しか使用することができません。油性(溶剤系)塗料を使用してしまうと、アスファルトの成分が溶解されてしまいます。つまり、屋根材部分が溶けてしまうことになりますので、必ず水性塗料を使用する必要があります。

水性塗料にも、ウレタン、シリコン、フッ素の各塗料があります。水性ウレタン塗料の場合、耐久性能は8年~10年で、金額は1㎡あたり1,500円~2,000円が相場となります。最も金額は安いのですが、耐久性能が短く、頻繁に塗り替える必要があります。水性シリコン塗料の場合、耐用年数が10年~13年と水性ウレタン塗料よりも長いものの、1㎡当たりの単価は2,000円~2,500円程度と少し高くなっています。この中では、価格と耐久性能がもっともバランスの取れた塗料といえます。そのため、水性シリコン塗料が最も選択されている塗料となります。水性フッ素塗料は、耐用年数が15年~20年と非常に長いものの単価も1㎡当たり3,000円~5,000円ともっとも高額となっています。

アスファルトシングルの葺き替え

 アスファルトシングルは、その薄さ、軽さからどうしても破損しやすい屋根材となってしまいます。また、屋根材の反りや経年劣化等によって葺き替えをしなければならないケースもあります。その場合、古い屋根材を撤去してから、新しい屋根材に変更する「履き替え」と、古い屋根材を残したまま、上から新しい屋根材を使用する「重ね葺き」のいずれかを選択する必要があります。履き替えの場合は、古い屋根材の撤去費用はかかるものの、新しい屋根材をしっかりと葺くことができますのでおすすめですが、費用を安く抑える場合には、重ね葺きを行うことで、葺き替えのコストを抑えることも可能です。

トタン屋根のメンテナンスと塗装工事

トタン屋根は、定期的にメンテナンスを行わなければ、サビが発生してしまいます。そのサビを放置してしまうと、それが原因で穴が空いてしまうこともありますので、定期的なメンテナンスは必須となります。

トタン屋根の塗装における下地処理の重要性

今回は実際に私が現場で作業した実例を基に、塗装工事の基本のお話をしていきたいと思います。実際に施工させてもらったのは、犬山市のお客様のご自宅ガレージのトタン屋根の塗り替え作業です。
トタン屋根に関わらず、やはり屋根部分と言うのは日常的にお客様自身で掃除をするのが難しい箇所ですよね。今回施工させて頂いたお宅のトタン屋根もやはり、

○サビ
○雨風による泥汚れ

が酷くなっていました。トタンの塗り替えの際に最も重要な工程になる、と言っても良い工程が「下地処理」です。業者さんによっては特に掃除もしないで、すぐ塗ってしまうという業者さんもいます。怖いのは外から見るときれいに見えることです。実際何年も経つと、塗膜が簡単に剥がれてくることもあります。

しっかりとした下地処理で屋根塗装工事の仕上がりが変わる

トタンの塗装の際にしっかりとした下地処理を行っていないと、せっかく塗装をしても短期間で「塗装が膨らむ」と言ったトラブルが起こってしまいます。塗装が水ぶくれのように膨らんでしまうこういったトラブルは、下地処理を怠り「汚れ」「油分」「水分」が、付着した状態で塗装をした為に起こってしまうトラブルです。

塗装と女性のスキンケアと言うのは、良く似ているものです。女性のスキンケアの中でも、やはり大切になってくるのは化粧前の洗顔ではないでしょうか。しっかりと洗顔をして、肌の油分や汚れを落としてからではないと、やはり化粧ノリも悪くなってしまうものですよね。塗装においても考え方は同じで地味に思える下地処理をしっかりとしておかないと、塗装の仕上がりや耐久力に関わってきてしまうのです

実際の屋根塗装工事下地処理の方法

それではヨコイ塗装でも行っている、屋根塗装工事実際の下地処理の方法をご紹介していきましょう。今回施工させて頂いた犬山市のお客様のトタン屋根は、表面にサビが浮き、雨による腐食や長年積もった汚れが付着している状態でした。こうしたトタンの下地処理の方法として「ケレン清掃」と言う方法での清掃を行っていきます。

具体的には、ペーパーや電動工具、金たわしを使って、地道にサビや汚れを落としていくもの。金たわしでの清掃と言うと簡単に聞こえてしまいそうですが、表面積の広い屋根全体にたわしをかけていくのは非常に大変な工程です。また、柔らかために細部まで入り込み、汚れを落とせるので、ヨコイ塗装では重宝しています。

しかし、その工程をするとしないとでは、仕上がり・塗装の耐久力ともに大きな違いが出来てしまいます。地道な下地処理が、最終的な塗装の仕上がりに大きく影響してしまうのです。なかには、面倒だからと下地処理を高圧洗浄機でさっと流すだけで済ましてしまう業者もいます。そうではなく、実際の素材の状態に合わせて、その素材・汚れの状態に合わせた下地処理を適切に行うのも、塗装業者の腕の見せ所になるのです。

トタン屋根の劣化

 トタン屋根は、劣化の状態が軽ければ塗装によるメンテナンスが行えますが、劣化の状況がひどい場合は、重ね葺きや葺き替えを行う必要があります。

劣化状況が軽い状態

一般的に、劣化の状態が軽く、塗装によるメンテナンスが行える状態は、次のとおりです。

  1. トタン屋根が変色している。
  2. 塗装が一部はげている。
  3. カビやコケが発生している。
  4. 一部でサビが発生している。
  5. 釘が浮いている。
  6. 継ぎ目が外れている。

 これらの症状であれば、通常、塗装によるメンテナンスを行うことができます。

劣化状況が重い状態

次の症状については、劣化状況が重く、塗装だけでは十分にメンテナンスを行うことができません。そのため、重ね葺きや葺き替えを行う必要があります。

  •  ①雨漏りする。
  •  ②穴が開いている。

 これらの症状の場合、現在のトタン屋根の上に、更に屋根材をかぶせる「重ね葺き」、劣化した屋根材を撤去し、新しい屋根材を取り付ける「葺き替え」という作業が必要となります。

トタン屋根の塗装

 劣化の症状が軽い場合は、トタン屋根の塗装というメンテナンスを行うことができます。トタン屋根を塗装することにより、防サビ効果や防水効果が期待できます。特に、トタン屋根は安価である分、劣化の早い材質となっていますので、3~5年で塗装を行わなければ、塗膜による効果はなくなってしまいます。トタン屋根を塗装する場合は、「ケレン」「下地処理」「下塗り」「中・上塗り」というプロセスで行います。

トタン屋根のケレン作業

 ケレンのプロセスでは、塗装工事を行う準備として、現在のトタン屋根に発生しているサビや塗膜を取り除きます。しっかりとケレンを行っておかなければ、サビや劣化した塗膜の上から塗料を塗ることになってしまい、屋根材にしっかり塗料を塗ることができなくなってしまいます。そうなると、塗膜の耐久性が大幅に減少しますので、ケレンは非常に重要な作業となっています。

トタン屋根の下地処理、ペーパー掛けをしています。ペーパー掛けにも、そのままペーパーがけをする空ペーパーと、水を使った水ペーパー2種類の作業方法があります。ヨコイ塗装では、基本的にトタンの下地処理の際には、水ペーパーをお勧めしています。理由は、水ペーパーのほうが汚れが落ちやすいのと同時に、軍手にも水が含まれて、若干ですが雑巾がけの意味合いも含まれるからです。空ペーパーよりは、汚れが落ちる可能性が高いからです。

今回も、水ペーパーがけをしました。だいぶ汚れが落ち、綺麗になってきました。あとは、ボルトがしめてある鉄部は、結構錆びているところが多いです。

こういったところはワイヤーブラシで、しっかりと錆落としをしてから塗装をします。塗装で大切なことはしっかりと下地処理をすること。これに尽きると思います。

ケレン作業の他の下地処理

 下地処理では、はじめに高圧洗浄によってホコリやカビ、コケといった汚れを除去します。ケレンで除去したサビや塗膜の「ゴミ」についても、高圧洗浄で洗い流します。高圧洗浄についても、ケレンと同様に、ホコリやカビ、コケといった汚れの上から塗料を塗ることによる塗膜の耐久性低下を防止する重要な作業となっています。

次に、ひび割れの補修や釘の打ち直しを行います。塗料を塗る前に、しっかりメンテナンスできる範囲については、メンテナンスをしておくことで、トタン屋根の耐久性を高めることができます。

トタン屋根塗装時の水洗い洗浄

波トタン屋根の掃除をしています。苔や埃がついていますので、まずはしっかりと汚れを取ることが大切です。波トタンですので、細かい部分にしっかりと掃除できるように、今回はアルミたわしを使っています。左手の方が汚れるを取った掃除済みの方です。かなりきれいに見えると思います。右手側はまだ掃除していません。苔も乗っていて、汚れが激しいですので違いがわかると思います。どういった下準備をしてくれるか、これが良い塗装工事の大切な肝になる部分です。

下塗り

 下塗りは、中塗りや上塗りで使用する塗料とはことなり、錆止め塗料を塗ります。下塗りで使用する塗料には、中塗り・上塗りで塗ることになる塗料をしっかり屋根材に付着させる効果があります。また、トタン屋根の場合には、どうしても材質的にサビが発生しやすいため、屋根材に最も近い下塗りの塗料には、サビ止め入りの塗料を選択し、防サビ効果を高めます。

中塗り・上塗り

 下塗りがしっかり乾燥したら、次は中塗り・上塗りの順に塗料を塗っていきます。中塗り・上塗りでは、好きな色の塗料を選択することで、外観を整えるという効果の他に、日光や湿気から屋根を守るために防水効果のある塗料や紫外線対策がなされた塗料を選択することになります。これによって、トタン屋根全体の耐久性を向上させることが可能となります。

トタン屋根の重ね葺き・葺き替え

 現在、トタン屋根を使用している家は年々少なくなっています。トタン屋根は、安価である代わりに非常に耐久性が低く、通常の屋根材であれば10年に1回程度の頻度で行えばいいと言われている塗装工事を、3年~5年という非常に短い期間で行わなければなりません。

 そのため、現在使用しているトタン屋根が劣化した際に、塗装ではなく違う屋根材で重ね葺きや葺き替えを行うケースが増加しています。特に、トタン同様に金属屋根を好まれる方は、ガルバリウム鋼板の屋根を選択される方が多くいらっしゃいます。ガルバリウム鋼板は、最初の費用はトタンよりも高額になりますが、メンテンナンスが必要となる期間が、トタンの2倍~3倍程度長くなりますので、長期的に見た場合はガルバリウム鋼板のほうが安価となります。

トタン屋根塗装工事の下地処理に助かるツール

倉庫の屋根も、熱と経過とともに次第に塗膜が色あせてきます。長年放置しておくと、さびてきてトタンが劣化して雨漏りの原因になります。したがって定期的に乗り換えを行います。屋根の塗装だけでは無いですが、塗装で大切な事の1つとして、汚れをしっかり落とすと言うことがあります。細かいところですと手が入りにくく間、どうしても作業がしにくいところです。業者さんによっては適当に作業しがちな部分でもあります。ヨコイ塗装では、こういった細かい部分をしっかり汚れを落とすために、台所用の研磨布を使用しています。ペーパーでは落としにくい万曲した部分、細かい部分にも比較的手が届きやすく重宝しています。

汚れたまま塗装しますと、トタン本体にしっかりと密着しませんので、場合によってはゴミとともに簡単に剥がれてしまいます。塗装を塗るのは比較的簡単です。

「塗装は下地処理が命!」

これがペンキ屋さんとしての1番大切な部分になってくるかと思います。色の塗装にとりかかるのが早いかどうかで、業者さんの質も判断出来ます。ひどい業者さんだと、下塗りもしないで、いきなり色を塗ってしまいます。塗ったらわからないのが塗装です。

トタン屋根塗装時の下地処理:小口編

虫歯の上に銀歯は被せないですよね?

小口はトイで隠れて、下から見えない部分です。したがって悪質な業者さんですと、手を抜きやすい部分でもあります。実際塗装の塗替えでお伺いした現場で、結構悪くなっていることが見られる部分です。しっかりとした下地処理をしないで塗装することは、虫歯の上に銀馬をかぶせるようなものです。しっかりとした下地処理をして、動画で見せてもらいましょう。細かい部分なので掃除がしにくいです。でもこういったところを、手を抜かずしっかりと掃除をすることが大切です。そして、職人さんの姿勢が感じ取れる部分でもあります。

トタン屋根塗装時によく使う錆止め塗料(ニッペ ファインプライマー2)


特長(日本ペイントより引用)トタン屋根塗装時にオススメ塗料(コストパフォーマンス◎)

スレート屋根(カラーベスト)塗装工事の注意点|扶桑町の外壁リフォーム【ヨコイ塗装】

ご自宅の外壁塗装をリサーチをしている人、

  • 「屋根のフッ素塗装はどんな塗料がオススメ?」
  • 「どこのメーカーが良いの??」

こういった疑問に答えます。

屋根も建物を守る外壁の一部ですが、視線よりもかなり上にあるため、外壁ほど美観については気になさらない方が多いようです。しかし、外壁塗装工事が美観のためだけでなく、外壁の保護をメインとしたメンテナンスであるように、屋根の塗装工事についても、屋根のメンテナンスが主たる目的となります。そのため、なかなか見える機会が無いからと放置するのではなく、きちんと定期的に塗装を行う必要があります。

今回は、屋根に対する塗装工事の必要性と、その効果についてご説明いたします。

カラーベスト屋根に塗装は必要? 地震に強い、軽くて丈夫な屋根として人気を集めているカラーベストの屋根材は、吸水率が非常に低く、物性面の変化も殆ど無いという特徴があります。その為、カラーベストの屋根材にはメンテナンスが要らないという方もいらっしゃいますが、本当でしょうか?

カラーベスト屋根の塗装の必要性

 カラーベスト屋根は、丈夫で吸水率が低いため、メンテナンスの手間が非常に少ないという特徴があります。そのため、全くメンテナンスが要らないかと聞かれれば、メンテナンスは必要という回答になりますが、他の屋根材に比べると、そのスパンはとても長くなります。カラーベスト屋根を取り扱っているメーカーでは、30年間相当の経年試験を行っても、耐久性に問題はないと言われており、少なくとも30年程度はメンテナンスがなくても問題がないことが多いとされています。

 しかし、30年以上経過したカラーベスト屋根については、適切にメンテナンスを行わなければ、その品質を維持することはできません。耐久度が高いため、通常の屋根のように10年前後でのメンテナンスは不要ですが、全くメンテナンスを行わなくても良いというわけではなく、30年程度を周期としてメンテナンスを行う必要があるのです。(建てた年代や材料によって違いはあります。現在でも新築から10年程度しか、表面の塗膜が持たなくて塗り替えられる方もいらっしゃいます。

また、耐久期間の30年間についても、通常の環境下であった場合で、例年よりも強い紫外線を複数年浴び続けた場合や、台風等の影響で物理的に傷がついてしまった場合などはこの限りではありません。その場合は、修理と併せてきっちり塗装を行って置かなければ、最悪のケースでは、傷口から雨水等が侵入し、雨漏りの原因につながってしまいます。(下の防水シートまで劣化していた場合)

そのため、通常であれば30年程度、特殊な環境下であった場合は、目視で傷や痛みを確認し、問題があればその都度メンテナンスを行っていく必要があります。

カラーベスト屋根の塗装方法

カラーベスト屋根を塗装するためには、

①洗浄、②板金処理、③サビ止め塗装、④シーラー塗装、

⑤タスペーサーによる通気性の確保、⑥塗料の中上塗り

という手順になります。

  1. カラーベスト屋根は、汚れをしっかりと落としておかなければ、塗料がすぐに剥がれてしまいます。そのため、外壁等と同様に、高圧洗浄を行い、汚れやカビ・藻をキレイに除去します。高圧洗浄の後は、しっかり乾燥させて水分を残さないように注意します。水分が残ってしまうと、カラーベスト屋根が水分を弾き、上に塗った塗料を押しのける力として働いてしまいます。
  2. ケレン処理では、傷んだカラーベスト屋根を修復する他、塗料の乗りを良くするために、あえて細かい傷を付けるという目的もあります。細かい傷を付けることで、塗料がしっかりと付着し、剥がれにくく鳴るのです。
  3. カラーベスト屋根の金属部分には、しっかりとサビ止め塗料を塗り、サビによる塗料の剥離を防止します。
  4. 中塗り、上塗りの塗料をしっかりと吸着させるための下塗り塗料を塗ります。これにより、下地を強化する効果も見込めます。
  5. タスペーサーを使用してしっかりと縁切りを行います。これによって、屋根材と屋根材の間にしっかりと通水路を確保します。シーラー塗装を行った後、通水路を確保しないまま作業を行ってしまうと、カラーベスト同士が密着してしまい、雨水が流れ落ちる場所がなくなり、雨漏りの原因となりますので、しっかりと通気性を確保する必要があります。
  6. ご指定のカラーで中塗り・上塗りを行います。使用する塗料によって耐久年数や効果に変化がありますので、使用する塗料はしっかりと選択してください。

また、30年という長い耐用年数についても、その期間は問題がない可能性が高いというだけで、30年間放置していても絶対に大丈夫かと言われれば、そうではありません。

台風等の災害や建っている家の環境によって耐用年数は変動してしまいます。長い耐用年数があるからと放置しておくのではなく、定期的に問題がないか確認し、問題があれば早期対応を行うことで、今以上に家を長持ちさせることができます。

さらに、可能であれば、耐用期間内であっても定期的にメンテナンスを行うことで美観を維持するとともに、屋根材にかかる負担を軽減することもできますので、定期的なメンテナンスを行うことをおすすめします。

塗料による効果

 屋根の塗装工事に使用する塗料の種類によって、遮熱や断熱の効果は大きく差があります。また、耐久性も塗料の種類によって、異なっています。

  1.  ウレタン系塗料は価格としては最もお手頃な価格ですが、遮熱効果、断熱効果ともに期待できません。また、耐久性は5年~7年と言われています。
  2.  シリコン系遮熱塗装は、シリコン系塗料に遮熱効果が付いたもので、その分、若干値段が上がっています。しかし、このシリコン系遮熱塗料が最もオーソドックスな価格帯となっています。機能としては、シリコン系塗料に遮熱効果が加わり、耐久性が7年~10年に伸びているという特徴があります。
  3.  フッ素塗料は比較的耐久性の高いフッ素系塗料に遮熱効果を加えたもので、シリコン系遮熱塗料に比べて、値段が高価になっています。その分、耐久性が10年~15年と比較的長くなっています。
  4.  無機塗料はフッ素系塗料よりもさらに耐久性の高い無機系塗料に遮熱効果を付けた塗料で、これまで紹介した塗料の中で最も高価な塗料となっています。その分、耐久性能は非常に高く、15年以上持つといわれています。

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屋根をフッ素で塗装するなら外壁はシリコンにした方が良いです。

なぜなら屋根は紫外線や雨が直接あったりかなり塗膜にとっても劣悪な環境だからです。屋根と外壁を同じ風子で塗装をすると屋根だけ劣化が早く年数を経った時に見たらとても見苦しいような状態になると思います。屋根壁を同じフッ素で塗装するならば、屋根を抜きで塗装をして外壁をシリコンで塗装すると言うようなバランスをとり、価格面でも同じ位のレベルにもっていくことができます。屋根にはとにかく良い材料を使ったほうがいいです。シリコンよりもフッ素、フッ素よりも向き。水性塗料よりも溶剤系の塗料の方をお勧めします。実際に体感としましては、シリコン塗料での塗装は7から8年で色あせが見られているような感じを受けます。 屋根と外壁で塗り替えスパンを備えることが大切です

□よくある質問:遮熱塗料はどれぐらい効果があるのですか?

職人の体感としてお答えします。夏場の炎天下の時に遮熱塗料を施行すると実際に効果はあるように感じます。なぜなら遮熱塗料を塗る前は地下足袋裏に熱が伝わると10秒も同じ場所に立っていられないような感じですがしかし遮熱塗料を塗った後は同じ場所に足を置いていられるような感覚です。ただ実際住んでみての感覚は異なるようです。遮熱塗料を屋根を屋根に塗装するよりも、窓をいろいろな工夫したほうが効果が高いと思います。二重窓にしたり遮熱コートを塗ったり手段はいろいろありますが、米よりはかなり涼しくなります。ヨコイ塗装でも、東京で窓ガラスコーティングを体感したのですがかなり涼しく感じました。

https://www.asucurin.co.jp

屋根のと塗料メーカーとしては昔から水谷ペイントさんが有名です。

メーカーさんにも特徴があり、橋梁の塗料なら大日本塗料さんのように得意な部分があるようです。僕の父親やパートナーの職人さんのような経歴のある方は「やっぱり屋根の塗料と言えば水谷ペイントだよね」と言う話は聞きます。

ただ実際のヨコイ塗装が屋根のメイン塗料に使用しているのは、KFケミカルさんのワールドセラルーフになります。

http://www.k-fine.co.jp/paint/paint04/

理由としましてはやっぱり屋根には、1番耐久性の良いものを使いたいと言うこと。無機塗料の中で1番の実績があると言うことで「ワールドセラルーフ」を採用しています。

結論、屋根の塗装ではとにかく高耐久のものを使ってもらいましょう。そしてもし遮熱板との提案がありましたらそこまでの効果がありませんので、それでしたらトリオのグレードを上げていただいた方がお勧めです。もし夏の暑さ対策などを考えているのでしたらば、まずは窓の二重窓にすることをお勧めします。その他の注意点としまして、屋根のカラーベストを塗装する際の大切なことをにてん紹介します。1つ目は雨漏り防止に関わる「俺切り作業」。2つ目は下法の重ね塗りになります。YouTube動画を参考に下記に貼っておきますのでもしよろしければご覧ください。屋根塗装では俺切り作業はもちろんのこと、下塗りを塗り重ねることもとても大切になってきます。

カラーベストの破損、ひび割れについて

 カラーベストは、軽量かつ強度が高い屋根材として人気がありますが、それでもひび割れが発生してしまうことがあります。カラーベストがひび割れする主な原因は、以下の通りとなります。

屋根塗装 劣化激しい カラーベスト

①経年劣化によるもの

 強度の高いカラーベストであっても、15年~20年と時間が経つにつれ、劣化してひび割れが発生することがあります。経年劣化によるひび割れは完全に防ぐことはできませんが、定期的に屋根の塗装を行うことによって、素材を塗膜で厚くしたり保護膜を作ることで、ひび割れを予防することが可能です。

②物がぶつかった衝撃による破損

台風や強風などによって飛ばされた枝などが当たってしまうことによっても、カラーベストが破損してしまうことがあります。

③釘を打ち込む際の破損

新築時や屋根材の葺き替えの際、カラーベスト屋根を施工する際に、適切な工事を行わなかったことにより破損するケースです。通常、下穴を開けてから釘を打ち込むという工法を行い、カラーベストが破損しないように工事を行うのですが、一部の業者では、この工法を行わずにカラーベストの葺き替え等を実施するため、カラーベストに負荷がかかって破損してしまいます。残念ながら、カラーベストの破損で最も多いのがこのケースとなっています。

④水切りなどの役物周りの破損

 水切りなどの役物付近のカラーベストの上に乗ってしまうことで破損してしまうケースです。これは、水切りなどの役物周りに設置されたカラーベストは、その構成上、若干ういた状態で設置されています。そのため、その上に乗ってしまうと、カラーベストが重さに耐えきれず破損してしまうことになります。アンテナの工事などで不用意に屋根に乗った際に破損するケースが非常に多くなっています。

カラーベストが破損した場合の影響

屋根材には、雨水等が建物の内部に侵入しないよう、防止する役目があります。カラーベストが破損してしまうと、その部分が隙間となり雨水が建物の中に侵入しやすくなってしまいます。そのままカラーベストの破損を放置してしまうと、その部分から雨水が侵入し続け、カラーベスト劣化促進の原因となってしまいます。(カラーベスト下には防水シートがあるので、すぐすぐ大惨事には至らないです)そのため、カラーベストが破損した場合には、なるべく早めの補修が必要となります。しかし、カラーベストの破損は、屋根に登らなければ確認することができません。そのため、定期的に建物のメンテナンスとして外壁塗装を行うことを前提として、外壁塗装を行う際にカラーベストの破損状況を確認し、その補修を行うのがコスト面からも一般的です。

カラーベストの補修

 カラーベストが破損した場合は、その補修を行うか、新しいカラーベストに交換するかのいずれかの方法を取ります。基本的には、破損したカラーベストを使用し続けずに、カラーベストの交換を実施しますが、破損状況によっては補修を行うことで本来の性能に回復させることも可能です。

しかし、カラーベストの補修を行うためには、カラーベストの補修専用の補修材が必要になります。一部の業者では、カラーベストの補修を行う際に、シーリング剤を使用することがありますが、シーリング材はカラーベストの補修を行うために開発されたものではないため、その強度、耐久性に問題があります。そのため、シーリングで補修したカラーベストと、専用の補修材で補修したカラーベストとでは、再度、破損するまでの期間が大きく異なります。

ヨコイ塗装のカラーベストの補修方法

 ヨコイ塗装では、「タスマジック」を採用しております。

カラーベストの破損状況によって、カラーベストの交換を行うか、補修を行うかを、プロの視点でしっかり確認します。そのうえで、カラーベストの補修を行うと選択した場合は、プロ向けのカラーベスト補修材を使用し、カラーベストの交換を行ったのと同じような効果を持つ補修を実施しています。

 ヨコイ塗装の使用している補修材は、浸透型補修材ですので、カラーベストの表面だけが補修されているように見えるという状態ではなく、しっかりと内部まで補修材が浸透し、しっかりとくっつけることが可能です。また、内部まで浸透することによって、補修跡が殆ど目立ちませんので、カラーベストに求められるデザイン性についても、大きく損なうことはありません。さらに、通常、カラーベストを補修した場合には、補修部分が再度破損する可能性が高いのですが、ヨコイ塗装で使用している補修材は、補修箇所の強度を向上させ、再度の破損を予防することができます。

屋根塗装工事の下地処理

下地処理が大変だった事例:後始末が大変でした・・・(泣)

トタンの釘を打ち直してもらいましょう

洋瓦屋根の塗装工事について

しっかりと高圧洗浄して汚れを落としてから、浸透力の強いシーラーで固めることが大切です。ボソボソのビスケットをイメージしてください。そちらに何か塗ってもすぐ剥がれますよね。まずはビスケットを強固に固めることが大切です。

冬季の屋根塗装によくある塗装事故

外壁塗装には、建物のメンテナンスと、美観を良くするという2つ目的があります。およそ10年に1度の大きな工事ですので、美しい外観にするために艶のある塗料を使用される方も多くいらっしゃいます。

 しかし、艶ありの塗料を使用したにも関わらず、思ったよりも光沢が出ないといった「艶引け」と呼ばれるトラブルが発生することがあります。今回は、そんな「艶引け」と呼ばれるトラブルについて、ご紹介いたします。

艶引けとは

 艶引けとは、艶のある塗料を使用したにも関わらず、短時間のうちに艶が失われる現象のことを言い、塗装が失敗している状態のことを指す言葉です。艶引けは、環境的な要因だけではなく、人為的な要因もありますので、塗装業者の技術不足によって発生する可能性も考えられるトラブルとなります。

艶引けが発生する原因

 艶引けが発生する原因は非常に多岐に渡ります。

第1に外壁材に問題がある場合で、外壁材の劣化により、下塗りしたときに、下塗り用の塗料を吸い込みすぎてしまい、下塗りの塗膜がうまく塗れていない場合や、外壁材の表面がザラザラで荒すぎる場合(研磨不足や研磨が荒すぎる場合)、研ぎムラや研ぎ残しがある場合に艶引けが発生します。これらは、塗装業者が、下地処理や下塗りをしっかりと行うことで防止ができます。

第2に塗料に問題がある場合で、塗料の配合や分散に問題がある場合や、塗料の硬化剤が不足している場合、塗料が古くなっている場合などで、艶引けが発生する可能性があります。こちらは、塗料メーカーの指定する配合や溶剤を使用することで防止することができます。

第3に環境的に問題がある場合で、気温が低すぎる場合(5℃未満の場合)や、湿度が高すぎる場合、塗装した直後(乾燥していない状態)で雨が降ってしまった場合などに艶引けが起こる可能性があります。

第4に塗装方法に問題がある場合で、下塗り塗料や中塗り塗料がしっかり乾燥していない状態で塗装した場合や乾燥時間が長すぎた場合、塗膜が薄すぎる場合、逆に塗膜が厚すぎる場合などの場合に艶引けが発生する可能性が高まります。

艶引けを発生させないための対策

 艶引けを発生させないためにできることは、スキルの高い塗装業者を見つけることと、外壁塗装を行う時期を検討するという2点になります。艶引けが発生する要因の大半は人為的な要因にあります。例えば、外壁材の問題についても、下地処理をきちんとこなし、劣化している外壁材を修復することで、下塗り用の塗料の吸い込みすぎを防止することができますし、外壁材が塗料を吸い込みやすいのであれば、塗料を吸い込みやすい外壁用の下塗り塗料を使用することによっても艶引けを防止することができます。(下塗りを場合によっては3回塗ることもあります。)

また、外壁材の研磨は下地処理の基本となりますので、高い技術を有する塗装業者であれば、この点がおろそかになることはありません。また、塗料に関する問題も、塗料の配合や分散、硬化剤の量などは、メーカーが量を指定しており、その基準値内で使用すれば問題は発生する可能性は非常に低くなります。一般的に悪徳業者といわれる業者は、費用を下げるために塗料を希釈しすぎる場合や質の悪いシンナーを使用する場合があり、その場合に艶引けが発生する可能性が高くなります。

塗装方法に関しても、しっかりとした乾燥時間を確保することは、塗装を行う上で非常に重要なポイントですが、少しでも時間を短縮して費用を下げようとする業者では、乾燥時間を十分に確保せずに中塗りや上塗りを実施してしまいますので、艶引けが発生する可能性が非常に高くなってしまいます。

環境に関しては、自然の問題ですのでスキルの高い業者や品質のいい業者を選んだとしても、急な雨等によって止む無く艶引けが起こってしまう可能性があります。しかし、品質を大切に考える業者であれば、急な雨によって塗装が中断された場合は、その部分を再塗装するなどして、しっかりと品質を高めるのに対し、質の悪い業者は雨の中、塗装を継続したり、中断したとしても再開するのは中断した場所からで、特に再塗装を行わないというところもあります。

また、温湿度に関しても、品質を重視する業者の場合は、塗装を行う問題点を説明することで、時間をズラしたり、日を改めるといった対策を取りますが、質の悪い業者は、温度が低かろうが、湿度が高かろうが、塗装を行ってしまい、艶引けが発生してしまいます。

艶引けは、様々な原因で発生してしまいますが、いずれも塗装業者がしっかりと対策をとることによって防止することができます。しかし、塗装業者が対策をとるために、コストが発生してしまいますので、少しでもコストを下げて外壁塗装を行おうとする業者は、これらの対策にかかるコストをかけないことが多いようです。その結果、艶引けという美観を損なう状況になってしまうのです。

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