近年、急な大雨が増え、浸水被害だけでなく雨漏りも心配されるようになっています。特に長年メンテナンスを行っていない屋根では、大雨によるダメージが蓄積され、建物の寿命を縮める原因になることも。この記事では、雨漏りの原因や予防策、さらに見落とされがちな谷樋のメンテナンスについて詳しく解説します。
目次
1. 雨漏りの原因とは?
2. 雨漏りを予防する方法
• 雨どいの清掃
• ルーフィングのメンテナンス
• 屋根材のメンテナンス
3. 谷樋の役割と重要性
4. 谷樋のメンテナンス方法
5. まとめ
雨漏りの原因とは?
雨漏りとは、大雨や台風などで屋根や防水シート(ルーフィング)が水を防ぎきれず、建物内部に水が侵入してしまう現象を指します。以下のような原因が考えられます:
• 経年劣化
屋根材やルーフィングが古くなると、防水性能が低下します。
• 屋根材の破損
強風や飛来物によって瓦やカラーベストが割れると、その部分から水が侵入します。
• 雨どいや谷樋の詰まり
排水がスムーズに行えず、屋根に水が溜まり続けることで雨漏りを引き起こします。
雨漏りを予防する方法
1. 雨どいの清掃
• 雨どいは、屋根に溜まった水を地面に排水する重要な役割を果たします。
• 落ち葉やゴミが詰まると水が溢れ、屋根に水が溜まり雨漏りの原因となります。
• 定期的に清掃し、排水機能を維持することが大切です。
2. ルーフィングのメンテナンス
ルーフィング(防水シート)は、屋根材の下で雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担います。
• 経年劣化や施工不良により隙間ができると、雨漏りの原因となります。
• トップライト(天窓)がある場合は特に注意が必要です。
主なルーフィングの種類:
• アスファルトルーフィング:一般的な防水シート。経年劣化で穴が開くことも。
• 改質アスファルトルーフィング:耐久性が向上したバージョン。
• ゴムアスルーフィング:針穴による雨漏りを軽減する設計。
• 粘着式ルーフィング:接着剤付きで施工が容易、穴が空かないのが特徴。
3. 屋根材のメンテナンス
屋根材の劣化を放置すると、ルーフィングへの負担が増し、雨漏りのリスクが高まります。
• 破損箇所の補修や交換:瓦やカラーベストが割れている場合は、早めに修理を。
• 定期的な塗装:屋根塗膜の防水性能は約7~10年が目安。劣化する前に再塗装を行いましょう。
谷樋の役割と重要性
谷樋とは?
谷樋は、屋根の2方向から水が流れ込む場所に設置された排水用の樋です。
• 水の流れを軒樋に導く役割を果たし、雨水が建物内部に侵入するのを防ぎます。
• 屋根の形状によっては必須の設備であり、雨漏りの防止に重要です。
谷樋が劣化すると?
• 穴あきや詰まりが発生すると、水が適切に排水されず、防水シートや屋根内部に水が侵入します。
• 谷樋は軒樋や竪樋と異なり、目視確認が難しいため、劣化に気づきにくい点も問題です。
谷樋のメンテナンス方法
1. ステンレス製への交換
• 以前は銅板が主流でしたが、近年では耐久性の高いステンレス製の谷樋が推奨されています。
• 銅板は釉薬との化学反応や雨水の影響で穴が開くことがあるため、ステンレスへの交換が効果的です。
2. 定期的な点検と塗装
• 谷樋が錆びないように、定期的に錆止め塗料を塗布します。
• 塗装により谷樋の耐久性が向上し、長持ちします。
3. プロによる点検を依頼
• 谷樋の位置は屋根の上で確認が難しいため、専門業者による点検が必要です。
• 不具合があれば早めに修理を行い、雨漏りを防ぎます。
4. DIYでのメンテナンスは注意
• 塗装や修理をDIYで行うと、排水機能を損なう場合があります。
• 谷樋のメンテナンスには、専門知識を持つ業者の対応が推奨されます。
まとめ
雨漏りや谷樋の劣化は、放置すると建物全体の寿命を縮める原因となります。定期的なメンテナンスを行い、問題が発生する前に対策を講じましょう。
雨漏りを防ぐためのポイント
1. 雨どいの清掃で排水をスムーズに。
2. ルーフィングの劣化に注意し、必要に応じて交換。
3. 谷樋の点検と塗装を定期的に行い、排水機能を維持。
谷樋は特に目に見えない箇所にあるため、屋根や外壁の塗装を行う際に同時にチェックすることをおすすめします。雨漏りを未然に防ぐためにも、プロの業者に相談し、適切な対応を行いましょう。
ヨコイ塗装では、雨漏りや谷樋のメンテナンスも承っています。建物の健康を守るための最適なプランをご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください!