台風による板金はがれ…保険対象にするには、撮影ポイントと業者対応の流れは?

台風で屋根が!プロが教える、修理で絶対に損しないための4つの意外な鉄則

「うわあ、台風が過ぎ去ったと思ったら家の屋根が…」

台風一過、自宅の被害を目の当たりにした時、どうしていいか分からず頭が真っ白になってしまうかもしれません。「何から手をつければいいの?」「誰に電話すれば?」そんな不安と焦りでパニックになる気持ちは、非常によく分かります。

しかし、落ち着いてください。実は、この災害直後の最初の行動一つで、保険がスムーズに適用されるか、そして質の高い修理を受けられるかが大きく変わってきます。

この記事では、住宅メンテナンスのプロが教える、多くの人が見落としがちだけれども、絶対に損をしないために非常に重要な「4つの鉄則」を分かりやすく解説します。

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1. 「まず電話」は間違い。最初にすべきはスマホでの「証拠保全」

台風被害を発見した時、多くの人は慌てて修理業者や保険会社に電話をかけようとします。しかし、それよりも先にやるべき、最も重要な行動があります。それは**「証拠写真の撮影」**です。

なぜ写真が重要なのか

客観的な写真や動画は、保険会社に対して「台風によって、これだけの被害が出た」という事実を正確に伝えるためのものです。言葉での説明とは比較にならないほど強力な証拠能力を持ちます。まさに、保険申請における「最強の武器」なのです。

保険会社に台風でこうなりましたって正確に伝えるためには客観的な写真とか動画がもう最強の武器になるからなんです。

保険申請で損をしないための撮影ポイント

お手元のスマートフォンで、以下の5つのポイントを意識して撮影しましょう。

  1. 建物全体の「引き」の写真: 少し家から離れ、建物全体が写るようにスマートフォンを横向きにして撮影します。お隣の家との位置関係も入ると、家のどの部分が被害に遭ったのかが一層伝わりやすくなります。
  2. 被害箇所の「寄り」の写真: 壊れた部分をアップで撮影します。屋根材を留めていた釘のサビや抜け、地面に落ちた屋根の破片など、細かい部分こそが被害の大きさを物語る重要な証拠になります。
  3. 雨樋(あまどい)の確認: 意外と見落としがちですが、雨樋が詰まっていたり、曲がったりしていないか確認し、撮影しておきましょう。
  4. 動きがある場合は「動画」で: 部材が風でパタパタと揺れていたり、雨漏りが発生していたりする場合は、写真よりも動画で撮影する方が状況が伝わりやすく、説得力が増します。
  5. 記録を残す: 撮影した写真や動画には、撮影日、時間、そして**「台風〇号の強風による被害」といった具体的なメモ**を残しておきましょう。これが、被害と台風を直接結びつける決定的な証拠となります。

最後に、これだけは絶対にお約束ください。**絶対に無理はしないでください。**特に、**ご自身で屋根に登るなどの危険な行為は絶対にやめましょう。**安全を第一に考え、危険な場所の確認はプロに任せてください。

まずはスマートフォンのカメラを起動し、安全な範囲で家の周りを一周することから始めましょう。

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2. 良い業者は「他の会社にも聞いてみて」と言う

証拠写真が撮れたら、次は修理業者選びです。しかし、災害時には、人々の不安につけ込む悪質な業者が現れることがあるため、注意が必要です。信頼できるプロと悪質な業者を見分ける決定的な違いは、その言葉に表れます。

悪質業者の手口

「今日契約しないと損しますよ」「この割引は今日だけです」

このように不安を煽って契約を急がせるのは、悪質業者の典型的な手口です。これは、こちらが不安で焦っている心理につけ込み、冷静に考える時間を与えないための常套手段です。まさにレッドカード、危険信号です。

プロの姿勢

対照的に、本当に技術に自信があるプロは、次のように言うはずです。

どうぞ他の会社から も見積もり を取って ゆっくり比べてみて ください

彼らは自分の仕事の質に絶対的な自信があるため、顧客を急がせる必要がありません。むしろ、他社と比較してもらうことで、自社の良さを正しく評価してもらえると考えています。この姿勢こそが、本物のプロフェッショナルの証です。

誰かに契約を急かされたら、まずは深呼吸。その言葉があなたの不安につけ込もうとしていないか、冷静に考えてみてください。

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3. プロを見抜く魔法の言葉「過去の報告書を見せてもらえませんか?」

相見積もりを勧める自信のある業者なら、次のステップである「過去の実績開示」にも快く応じてくれるはずです。この2つは、優良業者を見抜くためのセットプレーだと考えてください。

しかし、見積書だけでは、業者の本当の実力を見抜くのは難しいものです。そこで、一般の人が思いつかない、非常に効果的な質問があります。

「魔法の言葉」とその効果

業者と話す際に、こう尋ねてみてください。

「すいません、過去の工事の報告書を3件分くらい見せてもらえませんか?」

この質問を投げかけるだけで、業者の反応が劇的に変わるはずです。ぜひ試してみてください。優良な業者であれば、作業工程ごとに写真が入った詳細な報告書を作成しているため、快く見せてくれるはずです。その報告書を見れば、その業者がどれだけ丁寧な仕事をするのかが一目瞭然となります。

その他のチェックポイント

この「魔法の言葉」に加え、複数の業者を比較する際は、頭の中に**採点表(スコアカード)**を用意するイメージで臨みましょう。「見積もりの細かさ」「報告書の開示」「下地処理の説明」といった項目で各社を点数化することで、感情に流されず冷静な判断が下せます。

  • 見積書の内訳は細かいか: 「工事一式」ではなく、材料費や作業費などが細かく記載されているか。
  • 下地処理の説明は丁寧か: 見えなくなる下地処理は最も重要です。この説明を曖昧にしないか。

このスコアカードを使って、冷静に業者を比較検討することが、最良の選択につながります。

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4. 見積もりより先に確認すべき「10年保証」という基準

多くの人が見積金額にばかり目が行きがちですが、もっと重要な判断基準があります。それが「保証期間」です。

「10年」という数字が目安

屋根や外壁の修理において、質の高い工事を提供する業者であれば、標準的に10年の保証をつけてくれます。この「10年」という数字は、業者が自社の技術力と仕事の品質にどれだけ自信を持っているかを測る、一つの明確な目安になります。

この基準を覚えておくだけで、業者選びの精度は格段に上がります。

一流の業者の特徴

質の高い業者は、長期保証以外にも共通した特徴を持っています。

  • 地元で長く営業しており、評判が良い
  • 職人を自社で雇用している(自社施工)
  • 足場などの機材を自社で保有している(中間マージンが削減され、コスト面で有利になる可能性があります)
  • 工事がすべて完了し、依頼主が確認・納得してから支払いを求める

これらはすべて、自分たちの仕事に対する「責任感と品質への自信の表れ」なのです。

見積書を比較する前に、まずはウェブサイトや資料で「10年保証」の有無を確認することから始めてみてください。

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結論:大切な家を守るために、あなたが最初にすべきこと

台風による被害は、誰にとってもショックな出来事です。しかし、そんな時こそ冷静な行動が求められます。

これまで見てきたポイントを、あなたの大切な家を守るためのアクションプランとしてまとめます。

  1. 安全第一で、徹底的に記録する。
  2. 絶対に焦らない。複数の業者から見積もりを取る。
  3. 報告書や保証期間で、業者の品質をしっかり検証する。
  4. 支払いは工事完了を確認してから。賢く行う。

この4つを落ち着いて実行することが、最良の結果につながる道です。

さあ、やるべきことは明確になりました。あなたの大切な資産である住まいを守るために、まずあなたが踏み出す最初のステップは何でしょうか?

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