外壁塗装を依頼した際に、シャッターの塗装をすべきかどうかで悩まれる方が、意外と多いようです。その理由は、業者によって塗装したほうが良いという業者と、塗装しなくてもいいという業者があり、判断に困ってしまうということでした。
ここでは、なぜ意見が分かれてしまっているのかという理由と、塗装したほうがいいのか、塗装しないほうが良いのかについてご説明させていただきます。
1.業者によって意見が異なる理由とは?
シャッターボックスの塗装については、概ねどこの業者であっても塗装は行うという回答になります(ただし、材質によっては塗装しないという業者もあります)が、シャッターそのものについては業者によって意見が分かれています。
塗装をしないという業者の主な理由としては、「塗装を行ったとしても、すぐに剥がれてしまう」というものです。シャッターは外壁と違い、開閉という動作がありますので、その動作によってはがれてしまう可能性があるという理由です。
塗装するという業者の主な理由としては、「シャッターのみ塗装しないと、シャッターだけが古い状態になってしまい、外観が損なわれる」という点と、「シャッターにしっかりとしたさび止めを行わなければ、シャッターの耐久性が損なわれてしまう」という点があります。
いずれも、外壁を塗装する理由と同じで、美観と耐久性を向上するために塗装したほうが良いという意見となります。
2.シャッターの塗装に関する問題点
シャッターを塗装するにあたって、問題となる点もあります。
1つ目は、塗装を行うことで、シャッターそのものに厚みが生じてしまい、シャッターの開閉を行う際に、その厚みによって正常に動作しなくなる可能性があるという点です。そのため、シャッターを塗装する場合は塗料による厚みを極力、薄めに仕上げなければなりません。そのため、多くの場合が外壁塗装のような手塗りではなく、スプレーによる塗装になります。
2つ目は、材質により塗料の密着性が異なるという点です。シャッターおよびシャッターボックスに使用されている材質は、アルミやステンレス、トタンといったように様々な金属が使用されています。トタンのように塗料の密着性が高く、外壁でもよく使用されている素材であれば、塗装のノウハウも確立されているため、塗装に関して問題はありませんが、アルミを使用しているシャッターおよびシャッターボックスの場合、素材そのものが塗料の密着性が高くないため、塗装を行ったとしても剥がれやすいという理由から敬遠する業者が多くなります。 こういったアルミやステンレスの塗装をするときにはニッペさんの「パーフェクトシーラー」をお勧めしています。名前の通りほとんどの素材にするに密着する シーラーで、シャッターの塗装においてもいかんなくその機能性を発揮すると思います。
3.シャッターを塗装する場合の注意点
シャッターが動かなく場合には
刷毛でシャッターを塗装した場合にはシャッターが動かなくなると言う事例もあります。巻き上げ式のシャッターの場合にはシャッターとシャッターの間の人間で言う関節部分の塗料を取り除く必要があります。

またシャッターとシャッターボックスのサッシ廻りのとの間にある家がシャッターと付着している場合もあります。その際には家とシャッターをまたシャッターとシャッターボックスのサッシ廻りのとの間にある家がシャッターと付着している場合もあります。その際には家とシャッターを剥がして稼働するようにしなければいけません。

塗装場の注意点
1つめの問題点である塗料の厚みに関しては、スプレーを使用して薄く仕上げることで解消できますし、2つ目の問題点も適切な下地処理、下塗りを行うことによって解決することが可能となります。ただし、シャッターについては可動部分となります。
塗料が乾燥していない状態でシャッターを稼働させてしまうと、塗料が他の部分に付着してしまったり、偏ってしまったりする可能性があります。そうなると、他の部分の美観が損なわれてしまったり、塗料の厚みが異なってしまうことで動作不良を起こす可能性があったりと、シャッターの塗装が失敗に終わってしまうことになります。
そのため、シャッターを塗装する場合には、しっかりと乾燥するまではシャッターを動作させないという点に注意しなければなりません。
4.シャッター、シャッターボックスの塗装はすべきか?
シャッターを塗装すべきかどうかは、その状況によって大きく異なります。特に、使用している材質がトタンのようにサビが発生しやすいものであれば、定期的に塗装を行うことでさび止めの効果を高め、耐久性能を高めることができますが、アルミやステンレスといったサビにくい材質を使用している場合であれば、塗装しないという選択肢もあり得ます。さらに、シャッターそのものは10万円~30万円程度で新しいものに交換することができますので、塗装を行って耐久性を高めるという選択肢の他に、劣化した場合はシャッターそのものを交換するという選択肢もあります。そのため、多くの場合は現状を確認した上で、最適な方法をご提案するという形となってしまい、「業者によって意見が異なる」という状況になってしまいます。
シャッターボックスについては、材質が何であれ適切な下地処理と下塗りを実施することで、塗装を行うことは可能です。また、シャッター部分と異なり、シャッターボックスごと交換するとなると、費用も高額となりますので、シャッターボックスについては塗装をお勧めしています。シャッターの塗装については、現状を確認しなければ適切な判断を行うことができません。