外壁塗装工事におけるウッドデッキなどの木部の塗装について

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日本の住宅で最も多い「木造住宅」と言われる家においては、昔は木を中心として作られていましたが、最近の住宅においては、外壁にはセメントを主成分としたモルタルを使用したり、サイディングボードを使用したりと様々な材料を使用して断熱性や防水性を高める工夫がされています。

しかし、外壁や屋根の一部分に木が使われている場合や、木を中心に作られている家もまだまだ存在しています。今回は、そんな木部の塗装についてご説明いたします。

木部の注意点

木という自然の材質を使用することで、温かみのある住宅にすることができるということから、今でも木を住宅の要にすることは多々あります。

しかし、木材を使用することはメリットだけではなくデメリットも存在します。

  • まず、木は膨張や収縮を行う素材であるという点です。雨や湿気等が増えると木が水分を含んで膨張し、逆に乾燥すると水分を吐き出して収縮するという特徴があります。これにより、予期せぬゆがみや隙間が生じてしまう事もあります。
  • 次に、太陽の当たり方によって劣化に大きな差が生じるという点です。太陽光に含まれる紫外線によって、木の中の物質が変化してしまう事により、変色などが生じてしまいます。
  • さらに、多くの水分を含んだままにしておくと腐敗してしまう事もデメリットとして認識しておく必要があります。木部に塗装を行う場合には、これらのデメリットをしっかりと認識しておかなければなりません。

木部への塗装

 木部へ塗装を行う際には、木目を活かすのか、もしくは木目を消してしまうのかを選択する必要があります。木を材質に選ばれている方は、木目が温かみを演出することも期待して、木目を残すことを選択される方が多くいらっしゃいます。

木目を残す塗装は、浸透タイプ、含浸タイプ、着色仕上げ、ステイン、木材保護着色塗料、木材保護塗料、浸透型塗料などと呼ばれ、木の内側を保護できるという点、剥がれや膨らみがなくなるという点がメリットとして考えられます。

しかし、デメリットとして、木目を残すために多くの塗料を使えませんので艶が出にくいことや、耐久性が低いといったことが考えられます。この塗装工事の場合は、3年を目途に塗装を行わなければなりません。

次に木目を消す塗装工事は、造膜タイプ、皮膜タイプ、ペンキ塗装などと呼ばれ、耐久性が高いことが特徴となっています。木目を消す塗装は、目につかない木部(軒天や軒下、鼻隠し等)でよく使われています。

木部塗装工事の作業内容

 木部塗装の作業内容は、他の塗装と同じく下地処理、下塗り、中塗り、上塗りの順で行われます。この中で最も重要なのは、下地処理となります。木部塗装の下地処理は、他の塗装と同じく、高圧洗浄で汚れを落として古い塗膜を取り除きます。次に、ケレンと言われる処理を行います。木は塗料が乗りにくい素材となっていますので、塗料がしっかりと乗るようにきれいにした木部にサンドペーパー等であえて細かな傷をつける作業がケレン作業です。細かな傷がつくことで、塗料が傷の中に入り込んで、しっかりと密着させることができるのです。

 次に下塗りですが、木部には木部専用の塗料で下塗りを行います。これも、木が他の材質と比べて塗料が剥がれやすいというデメリットに対して、それを補強することを目的としています。そのため、錆止めが入った鉄部の塗料などを使用していないことを確認するようにしてください。

最後に中塗り、上塗りです。木部は他の材質よりも劣化が早い素材となっていますので、他の材質よりも耐久性の高い塗料を使用することが求められています。特に、日当たりのよい部分を塗装する場合、他の場所に比べて、太陽光に含まれる紫外線で材料である木材が劣化している可能性があります。そのような場合は、状況に応じて3度塗り以上の塗り重ねが必要となることもあります。

まとめ

 木は家を建てるにあたってなくてはならない素材の一つです。そのため、木部の塗装というのは避けては通れないメンテナンスとなっています。そんな木部の塗装ですが、場所によって耐久性を下げてでも見た目を重視して木目を残すのか、もしくは木の温かみは消えてしまうが耐久性を重視して木目を消すのかという選択が必要となります。

基本的には、人目に付きやすい部分は木目を残し、人目に付きにくい部分は木目を消すという選択でも問題はありませんが、木材は太陽光に含まれる紫外線で劣化が早まりますので、日差しが当たる場所では、あえて木目を消してでも耐久性を高めたほうがいい場所(例えばウッドデッキ等)があります。それらのメリット、デメリットをしっかりと考えたうえで、塗装方法を選択しなければなりません。

 最後に塗装の方法ですが、注意点は他の材質を大きく変わりはありません。下地処理が最も重要であるという点も他の材質と同様です。しかし、下地処理は、他の材質よりもしっかりと行わなければ、塗料の乗りが悪くなってしまい、最悪のケースですと数週間で塗料が剥がれるということもありますので、その点だけは注意が必要です。

ウッドデッキやウッドテラス、ガーデンテーブルなどの塗装

1.ウッドデッキなどを塗装する目的

 初めに、ウッドデッキやウッドテラスといった木部を塗装する目的を再確認しておきます。ウッドデッキやウッドテラスは、その名の通り、木材が使用されていますので、そのまま放置しておくと、木材が雨などの水分を吸収してしまい、腐敗が始まってしまいます。

木材が腐敗してしまうと、見た目も悪くなりますが、なにより壊れやすくなってしまいますので、安全性が大きく損なわれることになります。特に、2階以上に設置しているウッドテラス等で腐敗が発生してしまうと、洗濯物を干す際に穴が開いて転落といった事故につながる恐れがあります。そこで、定期的に木部を塗装することによって、防腐性能を高め、さらに木部に新鮮な色合いを出し、クリアー仕上げをすることで、塗膜を作り上げ表面を丈夫にし、雨などの水分が木材の内部に吸収されないようにします。さらに、塗膜によって木材につきやすいコケやカビの発生も抑えることができますので、見た目もよくすることができます。

 こういった目的のために、ウッドデッキやウッドテラスにも塗装が必要なのです。

2.木材を保護する塗料

 こういった木部を保護するための塗料としては、木材保護塗料という塗料が使用されます。木部は、他の素材よりも様々な要因で劣化してしまいますので、こういった専用の塗料を使用することで、木部をしっかり保護することができるのです。

木材保護塗料にも、浸透タイプと造膜タイプという2種類が用意されています。この2種類の違いは、名前の示す通り、浸透タイプが木材の内部まで浸透する塗料で、造膜タイプが木材の外側に膜を貼るタイプの塗料となっています。また、特に安全性に考慮した水性タイプも存在しています。

①浸透タイプ

 木材の内部に塗料が浸透することで、表面を保護するという考え方の塗料です。例えるなら、ハンドクリームに近いかもしれません。塗料が中に浸透することで、見た目はこれまでの木目をしっかりと残すことができます。浸透タイプは、特に防腐の効果につながりますので、劣化が気になるところには、早めに対処しておいたほうが良いです。

②造膜タイプ

 造膜タイプは、木材の外側に密着して膜を貼る塗料となっていますので、見た目はその塗料の色となってしまいます。こちらは例えるなら、日焼け止めクリームに近いかもしれません。しかし、木材の外側から膜を張り材質そのものを保護しますので、その保護能力は高く、木材そのものにダメージを受けることが少なくなります。したがって破風や鼻隠しなどの雨や風が当たりやすい、外部環境の厳しい所に使うことが多いです。

3.塗料の使い分けは必要か?

 このように、木材保護塗料といっても大きく分けて2種類の塗料があります。もちろん、用途に応じて、これらの塗料の使い分けは必要となってきます。

例えば、海沿いや雨が多い場所など、木材にダメージを受ける要素が強い場合は、造膜タイプを使用して、外側からしっかりと保護する必要があります。こういった場所で浸透タイプを選択してしまうと、せっかくメンテナンスしているにも関わらず、想像以上に木材がダメージを受けてしまうこととなります。

浸透タイプの代表キシラデコール

キシラデコールの塗装単価は、1式計上が多いです。

キシラデコール

木部にキシラデコールを塗ることがあると思います。現場からの経験から言うと木部の塗装単価を出すのは非常に出しにくいです。理由としましては、木部は吸い込みが激しく、また既存の塗膜の状態によって実際に塗装してみないと作業時間がわからないと言うところが大きいからです。したがって経験から、「これぐらい感じだったらこれぐらいの作業時間で、これぐらいの金額をもらわんと合わない…」そんな感覚で見積もりを出している職人さんは多いのではないでしょうか(もちろん下請けの職人さんが来れば、その分元請けさんに上乗せ金額が出ている事は間違いありません。)

ちなみに現在キシラでk−るの一斗缶あたりの単価は36,000円位です。

□よくある質問:コンゾランと言う似たような塗料が出たと聞いたのですがどうでしょうか?

https://www.xyladecor.jp/products/xyladecor_consolan.html

実際上記塗料は、キシラデコールに近いと言うより、ペンキに近いと言う感じです。キシラデコールですと表面の木目が出てくるのですが、コンゾランですと塗りつぶしに近い感覚を覚えます。したがってきれいな木目を生かすのが目的でしたらお勧めはできません。

■キシラデコールの塗装単価はどれぐらいの耐用年を言うの?

そもそも木部の塗料には商品としてあまり良いものがありません。木が収縮するため、ヒビが入ったらそこから水が入り、簡単に塗膜がピリピリとはがれるといった現象が起こってしまいます。クレームが起こりやすい箇所なのでメーカー自体が敬遠していると言うこともあるかもしれません。

またキシラデコール自体は、シンナーが約70%の割合を占めております。したがってシンナーが揮発した後は、塗膜としてはかなり薄いものになります。紫外線に当たると弱く塗装をしてから2 3年程度しか持たないのが現状です。

■キシラデコールの上にクリアを塗って耐久性をあげましょう。

キシラデコールが紫外線に弱い事は上記で説明しました。そんなキシラデコールの耐久性を上げる方法があります。それが木部用のウレタンクリアを塗装することです。ヨコイ塗装で使用しているニッペさんの「木部用ウレタンクリア」はポリウレタン系なので比較的耐久性も高いです。

実際は紫外線の良く当たる破風などに塗っても10年以上持つこともよくあります。キシラデコールの単価に加え、コストはかかってきますが、もし外壁にフッ素など高耐久の塗料を塗った場合、劣化速度を揃えるためには、非常に良い方法だと思います。

■木部塗装の見積もり時にはどんな質問?

  • 「キシラデコールだけの仕上がりになりますか?」
  • 「キシラデコールの上にはクリアーは塗ってもらえますか?」

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