コールタール塗装は、防水性・防腐性・防錆性に優れた塗料として、トタン屋根や金属素材、木材の保護に古くから使用されてきました。
しかし、近年では取り扱いが少なくなり、その特徴や施工方法が知られていないケースも増えています。
本記事では、コールタール塗装の特徴・メリット・施工方法・注意点について詳しく解説します。
目次
2. コールタールの施工方法
• ① 下地処理の重要性
• ② コールタールの塗装手順
• ③ 乾燥時間と注意点
5. まとめ
1. コールタール塗装とは? その特徴とメリット
コールタールは、石炭を乾留(熱分解)する過程で得られる黒色の液体で、強い防腐・防水性能を持つ塗料です。
特に、トタンや鉄部の防錆・木材の防腐に優れており、現在も一部の用途で活用されています。
コールタール塗装のメリット
✅ 高い防水性・防腐性・防錆性(特に金属素材との相性が良い)
✅ シロアリや害虫の忌避効果(木材保護に有効)
✅ 安価で耐久性が高い(適切な施工で長期間メンテナンス不要)
一方で、強い臭気がある・塗装後は黒色のみになる・塗料の上に他の塗料を塗れないといった制約もあります。
2. コールタールの施工方法
① 下地処理の重要性
コールタール塗装の耐久性を最大化するためには、下地処理が非常に重要です。
特に、トタン屋根や鉄部に塗装する場合は、錆や汚れをしっかり除去する必要があります。
✅ 下地処理の手順
1. サビ・汚れの除去(ワイヤーブラシ・サンドペーパーで磨く)
2. ホコリ・油分の清掃(専用クリーナーやシンナーで拭き取る)
3. 目荒らし作業(塗料の密着を高めるために細かな傷をつける)
② コールタールの塗装手順
コールタールは、一般的な塗料とは異なり、下塗り・中塗り・上塗りを行わず、基本的に1回の塗装で仕上げるのが特徴です。
ただし、厚みを持たせたい場合は、重ね塗りを行うことで耐久性を向上させることができます。
✅ 塗装手順
1. ハケやローラーを使用し、均一に塗布する(使い捨てのものを推奨)
2. 厚く塗りすぎず、適度な塗膜を形成する
3. 必要に応じて2回目の塗装を行う(重ね塗りの場合は完全乾燥後に実施)
🚨 注意点
• コールタールは他の塗料を弾くため、上塗りにはコールタールのみが使用可能
• 刷毛やローラーは再利用不可。使い捨てのものを使用する
③ 乾燥時間と注意点
コールタールは乾燥に時間がかかる塗料であり、
通常の塗料(1日程度)に比べ、完全硬化には1週間以上かかることもあります。
✅ 乾燥時間の目安
• 触れる程度に乾燥するまで:約2~3日
• 完全硬化するまで:約1週間以上
🚨 乾燥時の注意点
• 気温の高い日は臭いが強くなるため、住宅密集地では施工時期を考慮する
• 塗装後、強風や雨にさらされないように養生する
3. コールタール塗装の注意点とデメリット
コールタール塗装を行う際には、以下の点に注意が必要です。
✅ コールタールは一度塗ると他の塗料を上から塗れない
→ コールタール自体が油分を持つため、新しい塗料を弾いてしまう
✅ 施工後の色は黒のみで、他のカラーに変更できない
→ 外観の色を変えたい場合には不向き
✅ 臭いが強いため、施工場所によっては事前の近隣配慮が必要
→ 住宅地では事前に近隣住民へ周知するのが望ましい
✅ 塗装後も若干のベタつきが残る場合がある
→ 乾燥後に完全に固まるわけではなく、若干の粘性が残る特性がある
4. コールタール塗装が適しているケース
コールタールは、適切な用途で使用すれば非常に優れた効果を発揮する塗料です。
✅ コールタール塗装が適している建材・用途
• トタン屋根・金属素材の防錆処理
• 農業施設・納屋・倉庫などの外壁塗装
• ウッドデッキ・木製ベンチの防腐処理
• 橋梁・水門・鋼製構造物の保護
特に、害虫対策や湿気が多い環境での耐久性向上に最適です!
5. まとめ
コールタール塗装は、防水・防腐・防錆性能に優れた塗料ですが、取り扱いには注意が必要です。
適切な用途で使用することで、他の塗料にはない優れた効果を発揮します。
✅ コールタール塗装のポイント
1. 防水性・防錆性に優れ、金属・木材の保護に最適
2. 下地処理(サビ取り・目荒らし)を徹底することが重要
3. 塗装後は黒色のみで、他の塗料を上塗りできない
4. 乾燥には時間がかかるため、施工後の管理が必要
コールタール塗装のメリットを最大限活かすために、施工の際は十分な準備と環境調整が不可欠!
ヨコイ塗装では、コールタール塗装を含む各種塗装工事を承っております。
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