外壁材として**サイディングボードやALC(軽量気泡コンクリート)**を使用する場合、
ボードの継ぎ目(目地)を密閉し、雨水の侵入を防ぐためにシーリング材が必要です。
シーリング材にはさまざまな種類があり、使用用途に応じて適切に選ぶことが耐久性や施工品質を左右します。
本記事では、シーリング材の種類・用途・施工方法・業者選びのポイントについて詳しく解説します!
目次
1. シーリング材の基本と種類
2. 1成分型と2成分型の違い
4. 施工のポイントと注意点
6. まとめ
1. シーリング材の基本と種類
シーリング材は、外壁材の継ぎ目(目地)を埋め、防水性や気密性を確保するための材料です。
外壁の動きに追従し、ひび割れや劣化を防ぐ役割も果たします。
✅ シーリング材の主な役割
• 防水性の確保(雨水の侵入を防ぐ)
• 外壁の伸縮に対応(地震や温度変化によるひび割れを防ぐ)
• 気密性の向上(断熱性能・防音性能を強化)
シーリング材は、大きく分けて**「1成分型」と「2成分型」**の2種類に分類されます。
2. 1成分型と2成分型の違い
種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
1成分型 | 空気中の湿気と反応して硬化 | 簡単に施工でき、DIYでも使用可能 | 硬化時間が天候に左右される |
2成分型 | 主剤と硬化剤を混ぜて硬化 | 耐久性が高く、痩せにくい | 撹拌作業が必要で、施工が難しい |
✅ DIYには1成分型、プロ施工には2成分型が推奨されるケースが多い
3. 各シーリング材の特徴と適用例
シーリング材にはさまざまな種類があり、それぞれの特性に応じた用途があります。
① シリコーン系
✅ 特徴
• 耐水性・耐熱性に優れる(浴室・キッチンなどに最適)
• 上から塗装ができないため、外壁には不向き
✅ 適用例
• 浴室・キッチン・窓枠まわり
• ガラスと金属の接合部
② 変性シリコーン系
✅ 特徴
• シリコーンとウレタンの特性を併せ持つ
• 塗装が可能で、外壁やサッシ周りに最適
✅ 適用例
• サイディングボード・ALCの目地
• 窓枠やサッシ周り
③ ポリウレタン系
✅ 特徴
• ゴムのような弾力性があり、クラック補修に適している
• 紫外線に弱いため、上から塗装が必須
✅ 適用例
• コンクリートやALCの目地
• 外壁のクラック補修
④ ポリサルファイド系
✅ 特徴
• 耐久性・耐候性に優れるが、柔軟性が低め
• 上から塗装をする際には汚染防止処理が必要
✅ 適用例
• カーテンウォール・石目地
• サッシまわりの防水シール
⑤ アクリル系
✅ 特徴
• 安価で施工しやすいが、耐久性が低い
• 塗装が可能だが、長期的な耐候性には不安がある
✅ 適用例
• モルタル外壁のクラック補修
• タイル目地の補修
4. 施工のポイントと注意点
① 施工前の下地処理
✅ 古いシーリングを完全に撤去(打ち替え工法の場合)
✅ 目地の汚れをしっかり除去し、プライマーを塗布する
② 適切な充填方法
✅ 目地の奥までしっかり充填し、気泡が入らないように施工
✅ バックアップ材やボンドブレーカーを使用し、適切な厚みを確保
③ 仕上げと乾燥時間
✅ ヘラで均等にならし、しっかり密着させる
✅ 完全硬化までの時間を確認し、適切に乾燥させる
5. シーリング材選びで失敗しないために
✅ 外壁の材質に適したシーリング材を選ぶ
✅ 上から塗装する場合は「変性シリコーン系」や「ポリウレタン系」を使用
✅ 耐久性を求める場合は「2成分型」を選ぶ
✅ 紫外線に強いタイプを選び、劣化を防ぐ
6. まとめ
シーリング材は、外壁の防水性・気密性を維持する重要な材料です。
適切な種類を選び、適正な施工を行うことで、建物の耐久性を向上させることができます。
✅ サイディング・ALCには「変性シリコーン系」
✅ クラック補修には「ポリウレタン系」
✅ 金属・ガラスには「シリコーン系」
✅ 高耐久な仕上げには「2成分型」
「適切なシーリング材の選定と施工で、外壁の寿命を大幅に延ばすことが可能!」
ヨコイ塗装では、建物に最適なシーリング材を選定し、高品質な施工を提供しています。
シーリングのメンテナンスをご検討の方は、ぜひご相談ください!

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