外壁塗装を検討している方、見積もりを見て「シーラーって何?」と疑問に思った方へ。
シーラーは塗装の品質を左右する非常に重要な役割を果たします。本記事では、シーラーの役割、使用する場面、適切な選び方と施工時の注意点について詳しく解説します!
目次
6. まとめ
1. シーラーとは? その役割と基本
シーラーは、外壁塗装の際に下塗り材として使用される塗料で、塗料と下地の密着性を高める役割を持ちます。
シーラーの主な役割
✅ 下地を補強する:経年劣化で脆くなった外壁を強化
✅ 塗料の密着性を向上:上塗り塗料が剥がれにくくなる
✅ 塗料の吸い込みを防ぐ:塗装ムラを防ぎ、美しい仕上がりを実現
例えるなら…
シーラーは、お化粧でいうファンデーションの下地のようなもの。
これがないと、塗料が定着せず、剥がれやすくなるのです。
2. シーラーが使えない場所はあるのか?
基本的にシーラーはどんな外壁にも使用できますが、劣化が激しく、塗料を大量に吸い込んでしまう下地では、何度も塗り重ねる必要があります。
✅ 吸い込みが激しい場合の対応
• シーラーを複数回塗布(ヨコイ塗装では4回塗りのケースも!)
• 浸透性の高いシーラーを選択
• 下地の状況に応じた適切な下塗り材を使用
🚨 注意点
フィーラー(厚みをつける下塗り材)は、サイディングには不向きです!
サイディングの動きに追従できず、塗膜がひび割れする原因になります。
3. ヨコイ塗装がよく使うシーラーの種類
① ニッペ ファインパーフェクトシーラー
✅ 適用範囲:サイディング、ALC、シャッターボックス、玄関ドア
✅ 特徴:塗膜の密着力を高め、剥がれにくくする
✅ メリット:サイディング塗装の下塗りに最適
② ニッペ ファイン浸透増膜シーラー
✅ 適用範囲:長年メンテナンスされていない外壁
✅ 特徴:劣化が激しい素材に対しても浸透し、下地を強化
✅ メリット:吸い込みが激しい場合に、複数回塗布することで塗装の持ちが良くなる
③ ニッペ ファイン浸透性シーラー
✅ 適用範囲:モルタル・リシン仕上げの外壁
✅ 特徴:塗膜の密着性を向上させ、ムラなく仕上げる
✅ メリット:リシンなどの多孔質な下地にも対応
④ エーエスペイント 洋瓦シーラー
✅ 適用範囲:洋瓦・カラーベスト
✅ 特徴:しっかり染み込んで下地を固める
✅ メリット:瓦やスレート屋根の塗装前に適用すると、耐久性が向上
4. シーラーを塗らなかった場合の問題点
シーラーなしで塗装を行うと、以下のような問題が発生する可能性があります。
① 塗膜の剥がれ
足場がある部分など、施工が難しい箇所では、シーラーを省略する業者も存在します。
しかし、数年後に塗膜が剥がれた部分だけが目立つことになります。
✅ 対策:足場を外した後も、シーラーをきちんと塗布しているか確認!
② ムラが発生
シーラーを塗らないと、塗料が下地に吸い込まれすぎて、ムラになりやすくなります。
特に、古い塗膜が残っている場合は、塗料の吸い込みが不均一になり、見た目が悪くなる可能性があります。
✅ 対策:塗装前にシーラーを何度も塗ることで、ムラを防ぐ!
5. 見積もりのチェックポイント
外壁塗装の見積もりを確認する際、以下のポイントに注意してください。
✅ 「下塗り材」として何が使われているか?
• シーラーが適切に選ばれているか確認(サイディングにフィーラーを使用していないかもチェック)
✅ 「下塗りの回数」が明記されているか?
• 下地の状態によっては、1回では不十分な場合もあるため、しっかり確認
✅ 業者に確認すべき質問
• 「脆弱な下地に対して、シーラーでしっかり固められますか?」
• 「玄関ドアやシャッターボックスの下塗り材は何ですか?」
• 「サイディングにフィーラーを使っていませんか?」
6. まとめ
シーラーは塗装の品質を左右する重要な下塗り材です。適切なシーラーを選び、正しく施工することで、塗膜の耐久性や美観を向上させることができます。
✅ シーラーは「塗料と下地の接着剤」の役割
✅ シーラーなしの塗装は、剥がれやムラの原因に
✅ 下塗りの回数や使用する塗料を見積もりでチェック
「下地処理を制するものが、塗装を制す!」
シーラーの塗布は手を抜かず、適切な処理を施すことが、美しい仕上がりと長持ちする塗装の秘訣です。
ヨコイ塗装では、下地処理を徹底し、高品質な塗装を提供しています!
ニッペ ファイン浸透性シーラー
参考:リシン吹き付けのメリットやデメリット、劣化の補修方法について解説します
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