外壁材には、**サイディングボード、モルタル、コンクリート、ALC(軽量気泡コンクリート)**など、さまざまな種類があります。外壁材によって適したコーキング材が異なり、適切なコーキングを選ぶことで、防水性や耐久性を維持し、長期間にわたり美観を保つことができます。この記事では、外壁材ごとに適したコーキングの種類やメンテナンスのポイントを詳しく解説します。
目次
1. コーキングの基本と種類
• サイディングボードの場合
• ALC・コンクリート外壁の場合
• モルタル外壁の場合
• コーキングの劣化サイン
• コーキングの可塑剤移行(ブリード現象)
5. まとめ
コーキングの基本と種類
コーキングとは、外壁材の継ぎ目(目地)を埋め、防水性・気密性を向上させるための充填材です。外壁の動きに追従し、雨水の侵入を防ぐ役割があります。
コーキングの主な種類
コーキングの種類 |
特徴 |
使用用途 |
---|---|---|
シリコン系 |
耐水性・耐熱性に優れるが塗装不可 |
水回り・ガラス周り |
変性シリコン系 |
塗装可能で汎用性が高い |
サイディング・モルタル・ALC |
ウレタン系 |
密着性が高く、弾力性に優れる |
コンクリート・ALC |
アクリル系 |
安価だが耐久性が低い |
一時的な補修用途 |
外壁材ごとに適したコーキングの選び方
① サイディングボードの場合
サイディングボードは複数のパネルを組み合わせて構成されるため、目地部分のコーキングが重要です。
• ノンブリードタイプを使用:可塑剤移行(ブリード現象)を防ぎ、美観を維持
• 柔軟性があり、建物の動きに追従できる
• 塗装との相性が良く、耐久性が高い
② ALC・コンクリート外壁の場合
最適なコーキング材:ウレタン系
ALC(軽量気泡コンクリート)やコンクリート外壁は、目地部分が多く、外壁の動きに対応できるコーキングが必要です。
• ウレタン系はコンクリートにしっかり密着し、剥がれにくい
• コーキングの上から塗装が可能で、防水性を向上
• 耐久性が高く、ひび割れを防ぐ
③ モルタル外壁の場合
モルタル外壁は、ひび割れが発生しやすいため、コーキングによる補修が重要です。
• 変性シリコン系なら、塗装との相性が良い
• ウレタン系は高密着で、防水性が向上
• 施工前にブリードオフプライマーを使用すると劣化しにくい
コーキングの劣化とメンテナンス
コーキングは、紫外線や温度変化、経年劣化により徐々に劣化します。適切なメンテナンスを行わないと、防水性能が低下し、雨漏りの原因になります。
劣化のサイン
✅ ひび割れ・亀裂:コーキングの弾力が失われ、ひび割れが発生
✅ 硬化・縮み:経年劣化によりコーキングが痩せて縮む
✅ 剥がれ・浮き:外壁との密着が弱まり、コーキングが剥がれる
✅ 可塑剤移行(ブリード現象):コーキングに含まれる可塑剤が溶け出し、外壁が黒ずむ
コーキングの可塑剤移行(ブリード現象)とは?
コーキングに含まれる可塑剤が溶け出し、塗料と反応して黒ずんだ汚れが発生する現象です。これを防ぐには、ノンブリードタイプのコーキング材を使用するか、ブリードオフプライマーを塗布することで対策が可能です。
コーキングの施工方法と注意点
施工方法
1. 既存コーキングの撤去(打ち替え工法の場合)
2. プライマー塗布(密着性を向上させる)
3. 新しいコーキングの充填
4. ヘラ押さえで仕上げ
注意点
✅ 適切なコーキング材を選ぶ(外壁材に合ったものを使用)
✅ ノンブリードタイプを使用し、ブリード現象を防ぐ
✅ 施工後は完全に乾燥させる(乾燥時間を守らないと耐久性が低下)
✅ 定期的な点検を行い、劣化を早期発見する
まとめ
外壁のコーキングは、外壁材に適したものを選び、適切に施工・メンテナンスを行うことで、建物の耐久性や防水性を大幅に向上させることができます。
✅ サイディングボード → 変性シリコン系(ノンブリード)
✅ ALC・コンクリート → ウレタン系
✅ モルタル外壁 → 変性シリコン系 or ウレタン系
コーキングが劣化すると、雨漏りや外壁のひび割れの原因になります。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行い、美観と機能性を維持しましょう!
ヨコイ塗装では、外壁のコーキングメンテナンスも承っています。お気軽にご相談ください!





ALCに適したコーキング
