**ALC(軽量気泡コンクリート)**は、軽量で耐久性が高く、断熱性に優れた外壁材として多くの建物に採用されています。
しかし、吸水性が非常に高いため、防水対策を適切に行わなければ雨漏りのリスクが高まるというデメリットがあります。
本記事では、ALC外壁で発生しやすい雨漏りの原因と、その具体的な対策方法について詳しく解説します。
目次
• ① 塗膜の劣化による防水機能の低下
• ② ALCパネルのクラック(ひび割れ)
4. まとめ
1. ALC外壁で発生する雨漏りの原因
雨漏りと聞くと、「屋根の問題」を想像する方が多いですが、外壁からの雨漏りも少なくありません。
特に、ALC外壁は吸水性が高いため、防水対策が不十分だと雨漏りが発生しやすい傾向があります。
ALC外壁で雨漏りが発生しやすい主な原因
✅ 窓枠や額縁周辺の防水処理不足
✅ 1階天井部分の水染み(外壁からの浸水)
✅ 防水機能の低下(塗膜の劣化・コーキングの損傷)
雨漏りが発生している場合、どこかに防水対策の不備がある可能性が高いため、早急な点検と補修が必要です。
2. ALC外壁の雨漏りを防ぐための対策
ALC外壁の防水対策には、主に3つの重要なポイントがあります。
① 塗膜の劣化による防水機能の低下
問題点
✅ 外壁の塗料が劣化し、防水性能が低下
✅ 塗膜がひび割れたり剥がれたりすると、水が直接ALCに浸透
対策
🔹 外壁塗装のメンテナンスを適切に実施
• 下地処理 → 下塗り → 中塗り → 上塗りの3回塗装を徹底
• 防水性の高い塗料(シリコン・フッ素・無機塗料)を選ぶ
• 塗膜の厚みを調整し、ALCの特性に合わせた塗装を行う
外壁の防水塗膜がしっかり機能しているかどうかを定期的にチェックすることが重要です。
② ALCパネルのクラック(ひび割れ)
問題点
✅ ALCパネルにひび割れが発生すると、雨水が内部に浸透
✅ 内部の鉄骨がサビると、建物の耐久性が低下
対策
🔹 ひび割れの補修を適切に実施
• 小さなクラック:コーキングで充填
• 大きなクラック:ALCパネルの交換が必要な場合も
ひび割れの補修後は、必ず塗装を行い、防水対策を強化することが不可欠です。
③ コーキング(シーリング)の劣化
問題点
✅ ALCパネルのつなぎ目のコーキングが劣化すると、隙間から水が侵入
✅ コーキングが痩せたり割れたりすると、雨水が直接入り込む
対策
🔹 コーキングの打ち替え or 増し打ち工法
• 打ち替え工法(古いコーキングを完全に撤去し、新しいものを充填)
• 増し打ち工法(既存のコーキングの上から新しいものを充填)
コーキングの補修後は、ALCとコーキングの隙間をなくすために、塗装仕上げが必要です。
3. ALC外壁のメンテナンスが重要な理由
ALC外壁は、軽量で耐久性に優れた外壁材ですが、吸水性が非常に高いため、防水対策を怠ると雨漏りのリスクが増大します。
ALC外壁の適切なメンテナンス
✅ 定期的な点検(5年ごとに実施)
✅ 塗装の劣化チェック(10~15年ごとに再塗装)
✅ コーキングの打ち替え(7~10年ごとに交換推奨)
特に、雨水がALC内部に浸透すると、鉄骨の腐食や躯体の劣化を引き起こすため、
早めの対策が建物の寿命を延ばすポイントになります!
4. まとめ
ALC外壁は、軽量で高耐久な素材ですが、防水性能の維持が必須です。
定期的なメンテナンスを怠ると、雨漏りや構造劣化のリスクが高まります。
✅ ALC外壁の雨漏りを防ぐための3つのポイント
1. 塗装の定期メンテナンス(防水塗膜の維持)
2. クラック(ひび割れ)の早期補修
3. コーキングの適切な補修・打ち替え
「雨漏りを未然に防ぐためには、計画的なメンテナンスが重要!」
ヨコイ塗装では、ALC外壁の点検・メンテナンスを専門的に対応しています!
扶桑町周辺でALC外壁の防水対策を検討している方は、ぜひご相談ください!
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