コーキングのメンテナンス方法
コーキングのメンテナンス方法には打ち増しと打ち替えという2種類の方法があります。
コーキングの打ち増しは、古いコーキングを取り除くことなく、痩せて目減りしたコーキングを追加で補填するメンテナンス方法となります。打ち増しの場合、古いコーキング材が残っていますので、新しいコーキング材をあまり多く使用することがなく、コストを安く抑えることができます。しかし、表面上は新しいコーキングになっていますが、内部は古いコーキングになっていますので、その部分はもちろん古いコーキングのままです。そのため、内部で劣化していたり、目地との密着が低い可能性があります。
一報、コーキングの打ち替えは、古いコーキング材を一旦すべて除去した上で、新しいコーキング材を補填します。古いコーキング材を残さない分、打ち増しに比べると新しいコーキング材を使用する量が増えるため、コストは増加してしまいますが、全て新しいコーキング材を使用していますので、高い耐久性能を有し、また目地との密着性も高くなっています。
コーキングの打ち替えに適した天気
コーキングの打ち替えを行う際には、天気にも注意を払わなければなりません。コーキングを打ち替える場合、古いコーキングを全て除去しますので、その間は外壁と外壁の隙間に水の侵入を防止するものが無くなります。そのため、コーキングの打ち替えを行う際に、雨が降っていた場合、外壁や建物の内部に水が浸入しやすくなってしまいますので、あまり好ましい天気ではありません。
また、雨は降っていなくても、湿気の高い日も同様に避けた方が無難です。湿気が高い日にコーキングを除去してしまうと、その高い湿度を有した空気が外壁や建物内部に親友することになります。その後、中の温度差などで結露を起こした場合などは、雨が降っていなかったとしても、外壁や建物内部に水分が侵入したのと同じように建物の腐食につながる湿気を取り込んでしまうこととなります。
雨の日にコーキングの打ち替えを行うことは、建物内部に水が浸入する以外にも弊害があります。雨の日は、外壁そのものが濡れてしまいますので、目地にコーキングそのものが密着しなくなります。コーキングは、高い防水性能を有していますので、水をはじく特徴があります。そのため、外壁そのものが濡れている場合、コーキングをくっつけようとしても水をはじいてしまい、うまく密着させることができません。そもそも目地断面が水を吸い込みやすく、雨水を吸収することで、コーキング専用のプライマーも塗ることが出来ません・・・
また、コーキングは、充填してすぐに密着するわけではなく、充填後、乾燥させなければなりません。雨の日や湿気の高い日にコーキングの打ち替えを行うと、乾燥までに長い時間がかかってしまいますそのため、コーキングの打ち替えを行うのに適した天気は、湿度の低い晴れた日となります。
コーキングの打ち替え後に雨が降った場合
晴れた日にコーキングの打ち替え作業を行った後に、夕立等で急な雨が降ってしまう場合もありますが、コーキングの打ち替え作業が終わり、コーキングが乾燥する前に雨が降った場合はどうなるのでしょうか。
基本的にコーキングは防水性能の有していますので、コーキングの打ち替え作業が終わった後に雨が降っても、コーキングをへこませるくらいの強い雨など、見かけたことはありません。もちろん、雨が降らないに越したことはありませんが、雨が降ったからと言って、コーキングの打ち替えをやり直さなければならないという心配はありません。
ただし、水性のアクリルコーキングを使用する場合は注意しなければなりません。このコーキングは水性ですので、完全に硬化する前に雨に当たってしまうと、コーキングが溶けて流れてしまいます。そのため、水性のコーキングを使用する場合は、完全に硬化する前に雨が降ってしまうと、コーキングをやり直さなければなりません。(現在はコーキングにも沢山の種類が出ました。水性にそこまでこだわることもなく適材適所なものをご使用くださいね)塗装工事と同様に、コーキングの打ち替え工事についても、天気は非常に重要なものとなります。
実際のコーキング打ち替え動画
コーキングの打ち替えに関して
窯業系サイディング目地へのコーキング種類について
コーキング材にはいろいろな種類があって、使う場所や用途に応じて使い分けをしますので、まずは埋める場所の材質にあったコーキング材選びから始めます。
※よく似た性質のコーキングとシリコンの違いについてはこちら
参考:シーリング材の種類と使用用途2
- アクリルシーリング・・・ALC
- ポリウレタンシーリング・・・サッシ周り
- 変性シリコン・・・サインでディング、タイル目地等
- シリコンシーリング・・・ガラス留め
1成分系 |
塗装あり |
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塗装なし |
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2成分系 |
塗装あり |
- 変成シリコーン系
- アクリルウレタン系
- ポリウレタン系
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塗装なし |
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サイディングへのコーキング材にも、上記のようにいろいろな種類のものがあります。(シリコンは塗料をはじていしまいますので、決して使わないでくださいね!)
サイディングの継ぎ目,ALCの継ぎ目など,動くことが予想されます。そこで、「低モジュラス(反発力の低い)」のコーキング材を使用するのが普通です。 シーリング材に表示されている、NB(ノンブリード)とはどういう意味か?
ブリードとは、可塑剤などの配合成分が表面ににじみ出ることをいいます。ブリード物は、上に塗装した場合に、塗膜を溶かしたり、シワを発生させたり、べたつきで汚れを生じさせます。
ノンブリード(NB)はブリード物を析出させないタイプで、塗装を前提にした施工に適しています。
モジュラスとは?
シーリング剤には、高モジュラスや低モジュラスなどいろいろあります。
では、このモジュラス、どっちのモジュラスを選択したらいいのでしょうか?
モジュラスとは反発力のことです。低モジュラスはチューインガム・高モジュラスはグミと思えばいいです。
外壁のように動きのあるところは、グミのような固いものだと、すぐに切れてしまう恐れがありますよね。
従って、外壁の目地など動きがあるところは、低モジュラスの伸びるタイプを使用する必要があります。
トマト工業株式会社より
参考:シリコンコーキングの耐熱温度はどれぐらいでしょうか?
コーキングの適切な処理について】
既存コーキングの撤去
まずはカッターで、サイディングとコーキングのつなぎ目にカッターで切れ目を入れます。そしてコーキングをペンチなどで引っ張り出して取っていきます。2面接着になっている適切処理がしてあるサイディングですと、カッターでそぎ落としとをしてすんなりと取れます。
コツとしましてはしっかりとそぎ落としていくことが大切です。古いコーキングが残っていますと、そちらがまた剥がれの原因になってきます。したがってしっかりとそぎ落としていくことが職人の腕の見せどころになってきます。この部分をしっかりやってるくれるかどうか、これで業者の資質が判断できると思います。コーキングを撤去したあとはしっかりと作業を確認して、おろそかでしたら今後の作業態度にもつながりますので、厳しく指摘してあげてくださいね。
3面接着がみられた時は(大手ハウスメーカーさんでも・・・)
通常コーキングは両サイドの2面接着です。3面接着をしてはいけません。理由としましては、コーキングを取った後に出てくる目地底、(動画のシルバーの金属部分)こちらにコーキングを接着させてしまうと、コーキングの伸縮が背後の密着部分で邪魔されることにより、結果としてコーキングの表面にヒビ割れが起こってくることになります。その結果表面には見苦しいひび割れにつながってしまい、またコーキングの早期の断裂につながってしまいます。そういったひび割れが起こらないように、目地底にボンドブレイカーやバックアップ材を入れて、コーキングを2面接着にするのが基本です。
たまにこういった知識を知らないで3面接着がしてあるお住まいも、実際に現場ででくわすこともよくあります。こんな不備の現場でも、しっかりとコーキングを剥がして、
再度ボンドブレーカーをきちんと測ってからコーキングを打ち直していかないといけません。(左のものが「コーキング取り」 これを持っているかどうかでも良い業者かどうかわかりますよ!)
現場でも、ハウスメーカーさんが間違っていて、手間が余計にかかったことがかなりあります。良い品質に繋がるのは、実際に作業する人を見極めることが大切です。見積もり時にはしっかりと確認してみてくださいね。
【サイディング目地が浅い時のコーキング(コーキングは厚みが大切です)】
コーキングは厚みが大切です。コーキングの厚みがないとどうしてもひび割れが起こりやすくなります。しかしながら実際の現場ではサインリング目地の厚みが充分になく建築されたお住まいもあります。
ヨコイ塗装では、そういった現場の場合、先端が丸いヘラを使うのではなくフラットなヘラを使っています。そうすることで目地にコーキングを押し込むことがないように、可能な限りコーキングの厚みが取れるようにしております。丸いヘラを使うとどうしても先端で申し込んだ分コーキングの厚みが減ってしまいます。その結果どうしてもコーキングのひび割れが出てきます。そうならないためにも、ヘラにもこだわり、なるべく先端が平たいヘラを使って、極力厚みをつけるようにしています。
【コーキングのひび割れを目立たなくする方法】
コーキングは通常塗膜に塗膜がかぶさって隠れてしまいます。
しかしながらコーキングと塗膜の柔らかさの違いから、数年後どうしてもヒビが入ってくることがあります。「ひび割れが目立ってみぐるしいなぁー・・・」そう思われる方もいらっしゃると思います。
外壁塗装工事時には、そんなコーキングのひび割れを目立たなくする方が方があります。
それがコーキング剤を外壁の色と同じ同じ色にするという方法です。なるべく数年後にひび割れが起こっても目立たないような配慮がしてあります。塗装の見積もり時には、どんなコーキングのプライマーが使用するのか、どんなコーキング剤を使っているか、またどんな色のコーキング剤を使ってもらえるか?そんなことまでこだわって質問すると良いと思います。
【コーキング打ち替えに使う道具】
ヨコイ塗装ではサインディング目地のコーキングのお使いに使う道具もこだわっています。まずはカッターです。カッターも左利き用と右利き用のカッターを使い分けて、断面に着いた古いコーキングをしっかりそぎ落とせるようにしております。次にトイの裏側のコーキングを取る専用カッターです。こちらを使うことで通常のカッターでは入り切らない狭い箇所のコーキングも、しっかりと取ることが出来ます。またサイディング目地にプライマーをやるときの専用の刷毛になります。こちらを使うことでしっかりたっぷりとプライマー(接着剤)をサイディング断面に塗ることが出来ます。
【業者が嫌がるトイ裏のコーキング】
今日は、業者さんがとっても嫌がる作業のひとつである、トイ裏のサイディング目地についてお話をしたいと思います。トイのサインリングの目地が、塗装屋さん泣かせのコーキングの交換が一番難しく、
手間がかかるところです。理由としましては、トイと外壁の間が狭く、カッターが、なかなか入らないたからです。この理由から、コーキングを取る作業自体がかなり難しいです。いろいろなカッターを買って工夫をしているのですが、1回作業にかなり時間がかかります業者さんによっては、雨樋を切ってずらすことによって、
サイディングの目地をコーキング打ち替え作業をしています。ヨコイ塗装もトイ金具を外し、トイをずらしたりして、極力コーキングの作業しやすいように打ち替えをしています。
通常のカッターでは入りづらいコーナー部のシーリング撤去や
シートはがしに大活躍。独特の角度刃で、奥までシッカリ掻き出せます。
逆向き刃タイプも登場でさらに使い易くなりました!
●コーナーのシール撤去にも大活躍
●はがし残しの掻き出しや窓枠、サッシなどの入隅にも最適
●落下防止の安全コードもしっかり通せる、6φ穴付!
大塚刷毛より引用
打ち替え作業には、かなり時間がかかっています。業者さんによっては、雨樋を切ってずらすことによって、目地のコーキングを打ち替えしています。ヨコイ塗装もトイ金具をずらすことで極力コーキング打ち替えをしています。
こういったところは素人さんでは分かりにくく、塗装をしたら目立たないところです。塗装の品質は、細部までどこまでこだわりを持ってやってくれるかによってかなり変わってきます。外壁塗装工事み見積もり時には、ただ単に価格で比べるのではなく、どういった作業をしてもらえるかどうかネット等でいろいろ学習をして、たくさん質問をして良い職人さんに出会えるかどうかが肝です。
■良い職人さんに出会うための質問
品質の良いコーキングと品質の悪いコーキング
品質の良いコーキングと品質の悪いコーキングの違いは、その耐久性にあります。通常、コーキングは環境にもよりますが、7年から10年の耐久性を有しています。しかし、品質の悪いコーキングですと、わずか1年で使い物にならなくなるケースもあります。
コーキングが経年劣化すると、コーキングそのものが痩せてしまい、コーキングのヒビや剥がれにつながるのですが、腕の悪い、もしくは知識のない職人が工事を行うと、コーキングが痩せてもいないのに剥がれてしまったり、コーキングにひびが入ったりしてしまいます。そうなると、せっかくコーキングのメンテナンスを行ったのに、またすぐにメンテナンスを行わなければならず、無駄な出費となってしまいます。そうならないためにも、質の良い業者、職人に依頼する必要があります。
なぜコーキングの品質が変わるのか
では、次にコーキングの品質が変わってしまう原因についてご説明します。
外壁材とコーキングの種類が合っていない
コーキングのメンテナンスを行う業者にとっては当たり前の知識ですが、外壁材によって使用に適したコーキングは異なります。特に品質にこだわる業者は、外壁材だけでなく、その外壁の環境によっても使用するコーキングを変更し、最適なコーキングを選択します。しかし、品質にこだわらない業者は、コーキングも1種類ですべての部分をメンテナンスしようとしますので、外壁材や環境とコーキングがマッチしていないケースもあります。そうすると、コーキングがしっかりと外壁に密着せずに、1年程度でコーキングが剥がれてしまう原因となります。
品質の悪いコーキング材を使用する
コーキング材そのものの品質も、コーキングの打ち直しの品質に大きく影響します。例えば、1成分型と2成分型のコーキング材がありますが、高い品質でコーキングの打ち直しを行うのであれば、2成分型のコーキング材を使用したほうが、良い品質で工事できるケースが多々あります。コスト的に考えると1成分型のコーキング材は2成分型のコーキングよりも高いのですが、攪拌する必要がないため、使い勝手が良く、工事を行うやすいという特徴があります。そのため、2成分型になれていない職人は、1成分型のコーキングを使用したほうが良い品質で工事を行うことができます。しかし、腕のいい職人が2成分型のコーキングを使用した場合、最適な攪拌や環境に合わせた配分を行うことで、1成分型のコーキングを使用するより、細かく調整することで最適なコーキングを行うことが可能となります。
打ち直し技術の問題
なかなか見積もり等では判断することができませんが、職人の腕そのものによってコーキングの品質が大きく異なります。例えば、コーキングを打ち替え(古いコーキングを除去し、新しいコーキングを注入する工事)を行う際に、古いコーキングをしっかりと除去しなければ、古いコーキングの上に新しいコーキングが密着することとなり、古いコーキングが劣化し、剥離する際に新しいコーキングも一緒に剥がれてしまうことになります。しかし、職人によっては、古いコーキングの除去を適当にやってしまう方もいらっしゃいます。中には、打ち替えを行わなければならない状況であるにも関わらず、状況判断ミスで打ち増し(古いコーキングを除去せずに、新しいコーキングを上から注入する工事)を選択してしまうことで、耐久性の低い工事を行ってしまうこともあります。
ここが一番、注意しなければならない点です。いくら腕の良い職人がいたとしても、業者の方針として質より利益が重要という方針の業者の場合、質の高い工事を期待することはできません。そういった業者の場合は、特にコーキング材をケチって質の悪いコーキング材を使用し、少しでも利益を上げようとしています。また、工事時間も短くするために、しっかりと下地処理を行わないまま工事を行わせたりと、高品質から最も遠い工事を行いますので、そういった業者に依頼しないよう、注意しなければなりません。コーキングのメンテナンスを依頼する場合は、信頼のおける業者を探す必要があります。
外壁塗装の見積もり時は、「コーキングの撤去に何人工かけてもらえますか?」と聞きましょう。
コーキングの打ち替え作業では、コーキングを撤去する下地処理が1番大切です。なぜなら、古いコーキングとともに新しいコーキングがサイディング断面から剥離している現場を見かけるからです。
コーキング打ち替えの3つのポイント
ポイントは3つあります。
- 1.下地処理を徹底的にやり、極力古いコーキングを撤去することです。コーキングの削ぎ落としが不十分ですと、せっかく新しくコーキングを打ち替えたとしても、そんな時間も経たないうちにサイディングとj古いコーキングが剥離する可能性があります。
- 2.専用のプライマーで塗り残しがないように、しっかりと塗ることです。コーキング自体にはあまり密着力はありません・・・それを補うのが専用のプライマー(専用接着剤)のプライマーになります。(それぞれのコーキングに専用のプライマーがメーカー各社から出ています。)しかしながら、塗り残しがあるとその箇所だけ密着力が低くコーキングとサイディングが剥離してしまいます。※雨天時に作業をして、サイディング面が水分を吸い込んでいる場合も同様です。
- 3.なるべく肉厚をつけてコーキングを打つこと。コーキングは薄いと簡単に破れてしまいます。したがってなるべく肉厚に打つ必要があります。
その中でも徹底的なコーキングの削除が1番大切です。実際のコーキングの撤去には、手間と時間がかかります。
外壁材にサイディングボードを使用している場合、塗装工事でシーリングのメンテンナンスを同時に行うケースがほとんどかと思います。このシーリングのメンテナンスですが、それほど劣化しておらず、元のシーリングがほとんど使用できるのであれば打ち増しを、劣化が進んでおり、元のシーリングを使用できない場合は打ち替えを行うことになります。
では、その打ち増しや打ち替えを行うタイミングはいつが適しているのでしょうか。今回は、シーリングのメンテンナンスを行うタイミングと、塗装方法についてご紹介します。
シーリングをメンテナンスするタイミング
この塗装前にメンテナンスを行うことを「先打ち」、塗装後にメンテナンスを行うこと「後打ち」といいます。
先打ちのメリットとデメリット
先打ちは、塗装前にシーリングのメンテナンスを行う方法です。打ち増し、打ち替えともに使用することができる方法で、下地処理の段階でシーリングのメンテナンスを実施してしまいますので、メンテナンスが行われたシーリングの上から塗装を行うことができます。塗装を行うことで、塗膜が張られることとなり、紫外線からシーリングを保護する効果を得ることができるため、シーリングの耐久性を向上させることができます。
デメリットとしては、シーリングと外壁は素材が異なるため、全くおなじ塗料を使用すると、シーリングに塗った塗料がひび割れを起こす可能性が高いという点です。このデメリットについては、外壁と同じような色のコーキングで施工することで、仮にひび割れが起きても目立たなくすることができます。
後打ちのメリットとデメリット
後打ちは、塗装が完了してからシーリングのメンテナンスを行う方法ですので、打ち替えでしか実施することができません。後打ちの場合、シーリングの上から塗装を行いませんので、塗装のひび割れが発生することがなく、見苦しくなる心配がありません。しかし、塗膜がないために、シーリングそのものが紫外線の影響を直接受けることとなりますので、先打ちと比べるとシーリングそのものの劣化が早くなってしまいます。ただ、現在では30年の耐久性をもつコーキングもありますので、それらを使うことで解決することは出来ます。(ヨコイ塗装も使用するオート科学のオートンイクシード30年程度の耐久性があります。)
おすすめはどっちの工法?
先打ちと後打ちのメリットとデメリットをご紹介しましたが、塗装業者から見たおすすめは、先打ちとなります。先打ちのデメリットである塗装のひび割れは、しっかりとした技術と知識があれば防止することができますが、後打ちのデメリットである紫外線の影響については塗装業者がどれだけ努力したとしても克服することができません。そのため、実質的にはデメリットを無くすことができる先打ちがおすすめとなります。業者が後打ちを提案した場合は、コーキングの耐久性もしっかりと聞いておくことです。
そもそもシーリングの目的は、温度差によるサイディングボードの動きを吸収することにありますが、そのサイディングボードを埋めたことで、隙間から水分が中に侵入することを、防止するという目的も持っています。後打ちでシーリングの劣化が早まってしまうということは、劣化した部分から外壁の中に水分が侵入してしまう可能性が高くなるということで、それを防止するためには、シーリングの再メンテナンスが必要となります。
しかし、後打ちを行うことが、絶対にダメというわけではありません。日陰に面して紫外線の影響を受けにくい部分や、
先打ちではしっかりとサイディングボードを密着させることができない部分などについては、後打ちを選択することも間違いではありません。外壁やシーリングの状態、環境をしっかりと見極めたうえで、先打ちで実施すべきか、後打ちで実施すべきかを検討していく必要があります。
コーキングは、建材と建材をつなぎ合わせるために使用しますので、外壁材とサッシをつなぎ合わせるためにも、もちろん使用されています。また、外壁材であるサイディングボード動詞をつなぎ合わせるコーキングと異なり、サッシはすぐに室内につながっていますので、この部分のコーキングが劣化すると、室内への水漏れや雨漏りに直結する大切な部分となります。
実際に、サッシ周りで水漏れや雨漏りが発生している場合、ほとんどがサッシの問題ではなく、サッシ周りのコーキングが原因となっています。そのため、サッシ周りのコーキングは、その劣化状況を定期的に観測する必要があります。
しかし、サッシ周りのコーキングは、やや見づらいコーキングの打ち方になっていることが多く、サイディングボードのコーキングのように、簡単にチェックすることができません。そのため、サッシ周りのコーキングについては、特に注意して観測する必要があります。
サッシ周りに使用するコーキング
これまでは、コーキングも以前と比べ断然性能が上がりました。ヨコイ塗装オススメの使用コーキング
オート科学 オートンイクシード
サッシ周りのコーキングが劣化した場合
では、どちらの方法がサッシ周りのコーキングを補修する場合にお勧めかというと、サッシ周りに関して言えば、打ち増しをお勧めする業者が多くなっています。打ち増しの場合は古いコーキングが残り続け、その部分が次に劣化してきてしまいますので、耐久性能に問題が残ります。サッシ周りのコーキングについては、窓の周りに防水テープが貼ってあり、打ち替えのためにコーキングを除去する際に、この防水テープを傷つけてしまう可能性があるため、打ち増しがお勧めということになっています。
ただし、コーキングは、水や紫外線によって劣化していきますので、水や紫外線を良く受ける部分については、打ち替えのほうがお勧めの場合もありますので、すべて打ち増しがお勧めというわけではありません。
この点については、専門の業者がしっかりと現場を見て判断することとなります。このように、サッシ周りのコーキングは、外壁のコーキングとは少し異なる取り扱いとなります。